JPH01314705A - 被服用芯材の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、人体に着用される被服の芯材として形状記憶
合金の線材を利用した被服用芯材の製造方法に関するも
のである。

［従来の技術］ 形状記憶合金材を被服の芯材として使用している例とし
て、例えば実開昭６０−８９２０５号がある。これはフ
ァンデーション用のワイヤー又はボーンに形状記憶合金
の線材を芯材として使用するものである。

また例えば特開昭６１−２２５３４６号によれば形状記
憶合金を繊維状線材として、これを編み吻状の布とし、
次いで所定の形状となるように形状記憶処理をするもの
で、この布状の形状記憶合金線材を被服の芯材として、
或いはそのまま織物として使用するものである。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、かかる従来になる技術は、芯材として形状記憶
合金をそのままの状態で所定の個所に装着するものか、
或いは形状記憶合金を布状、又はメツシュ状に編んで被
服に取り付けるものであった。

しかし、前者のものでは芯材としての形状記憶合金材に
より被服が損傷される場合が多々あり、また、後者の場
合にあっては単に布として使用するものであるから、織
物との馴染或は密着性に問題があった。

しかも、上記技術には単に芯材としての使用条件が開示
されているのみであり、芯材のより好適な製法について
は何ら開示されてはいない。

従って芯材としての最も良好な製造条件の開示に問題点
がある。

［課題を解決するだめの手段］ 本発明は上記の問題点を有効に解決するためのもので、
形状記憶合金材よりなる線材の」−下を被覆する可溶性
樹脂シートと、前記樹脂シートの外側に抱持する繊維層
又は薄肉樹脂層より構成されるもので、前記構成体を−
」重下からロール圧延加熱することにより線材を抱持し
た薄肉状の芯材の製造方法を提供しようとするものであ
る。

［作用］ かかる被服用芯材の製造方法を提供することにより、従
前の芯材よりも芯材としての能力が確実に上がすること
になり、また芯材の生産力が飛躍的に」−冗して、安価
な芯材が提供てきる。

また、この方法によれば芯材としての形状を幅狭くした
り、或いは幅広くしたり出来るので使用する被服の条件
に合せて自由に選択製造することが可能である。

［実施例］ 以下、本発明の実施例につき図面を参考にして説明する
。

第１図は本発明の実施例による被服用芯材の製造方法を
示す概念図である。

即ち、図において所定幅を有するやや厚手の繊維材或は
薄手の樹脂材２を上下に配置し、その内側にはフィルム
状の接着樹脂シート即ちホットメルト材３，３を、前記
繊維材とほぼ同一幅で配設する。

前記樹脂材２は比較的低温で軟化する材料がよく、例え
ばポリエステルのようなものがよい。

そして、なるべく薄く加工したシート状のものを使用す
ればよく、それは被服に装着後自由に曲折できる程度を
目安として決定する。

前記接着樹脂シート３は低温で加熱すれば、均一に軟化
する材料であって、−１−下に配設されている繊維、或
いは樹脂材を加熱により接着する役１］１をしている。

さて、前記した接着シート材３．３の中間部分に既に記
憶処理を完了した形状記憶合金材の線材を挿入する。

形状記憶合金材４は切断した形状には特に制約はないが
、直線状、波状などその時の装着用被服の条件に合せて
、図中４の部分に挿入するだけでよい。

以」二のような準備の完了後にロール５．５を回転させ
てゆっくりと移動する。

第２図は接着完成する工程を説明する図であるが、前記
ロール５．５間を通過したシート類は加熱炉７の中で加
熱されながら通過する。

ここで、前記シート類は熱を受は軟化するが、次ぎの圧
縮ロール６．６間を通過した時前記シート類は圧縮され
て接着樹脂シート３，３が溶解して、その−に下に配設
しである繊維或は樹脂材２゜２を接着し、丁度中間にあ
る形状記憶合金材を抱持した状態にする。

かくて、この製造方法によれば、適当な形状をもつ形状
記憶合金材を抱持した芯材１を効果的に量産することが
できる。

前記芯材１に使用した形状記憶合金は、Ｎｉ−１′１に
よる合金がよく、かかる材料による芯材１を被服に縫い
こんだ場合には、前記芯材ｌが人体の体温を感知し人体
体形になじんで記憶を回復して伸直状となり、常に被服
表面を張伸した状態に保持することができる。

ここで、前記した形状記憶合金材のＮ　ｉ　−Ｔ　ｉの
合金組成についての特性を説明すれば、マルテンサイト
状態で外力を加えられると双幅変形によって変形が完了
するが、この変形は外力が加わった前後において結晶間
のつながりが同一に保たれていることから、加熱される
とＣ）相にもどり、その時変形ひずみも解消されるので
ある。

形状記憶合金の変態点はＴｉとＮｉの組成比、或いは記
憶処理温度によって変化することから変態点を自由に調
節することが可能である。

また、一定の応力の下で、ある温度状態で安定した応力
誘起マルテンサイト相を発生せしめても更に加熱すれば
、逆変態して次の温度まで加熱することにより完全に母
相に戻る。

この時に牛しる応力は前記応力誘起マルテンサイトを生
ずるに要した時の応力よりはるかに人きく、又これらの
応力との差は温度と次の温度の差に比例するという性質
を持ったものである。

かくて、本発明の芯材ｌは、前記した材料の性質を利用
し、かつ繊維層或は樹脂層によって抱持した芯材とする
製造方法を案出したものであるから、；■産効果が大き
く、使１［ト１−に」３いても利用価値の人きい芯材を
提供することがてきる。

［発明の効果コ 本発明による被服用芯材の製造方法は、以上によって明
瞭となる様に、形状記憶合金を中心に配設し、かつその
上下に繊維層或は樹脂層により接着固定する方法に係る
ものであるから、必要とする幅寸法なに目１１に決めて
製造することができ、また、所定の材料を配設して加工
するものであるから、量産効果が大きく、それだけコス
トの安い芯材を製造することが可能である。

また、形状記憶合金をその中心部に配設しであるから、
自己の温度感知により記憶形状に回復することができる
ので、この芯材を利用することにＪ：り被服を張設てき
外形維持に有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明になる被服用芯材の製造工程を説明する
概念図、第２図は加熱圧縮−う−ることにより完成する
概念図を示したものである。 １・・・被服用芯材 ２・・・繊維又は樹脂材 ３・・・接着樹脂シート ４・・・形状記憶合金の線材 ５．６・ロール ７・・・加熱炉 特許出願人　　加藤発条株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 形状記憶合金材よりなる線材の上下を被覆した可溶性樹
   脂シートと、前記樹脂シートの外側に抱持する繊維層又
   は薄肉樹脂層より構成され、前記構成体を上下からロー
   ル圧延加熱することにより、前記線材を抱持した薄肉状
   の芯材を形成することを特徴とする被服用芯材の製造方
   法。