JPH01313478A - 新規なポルフイリン化合物 - Google Patents

新規なポルフイリン化合物

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JPH01313478A
JPH01313478A JP14711888A JP14711888A JPH01313478A JP H01313478 A JPH01313478 A JP H01313478A JP 14711888 A JP14711888 A JP 14711888A JP 14711888 A JP14711888 A JP 14711888A JP H01313478 A JPH01313478 A JP H01313478A
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蒲池 幹治
Hiroyuki Aota
青田 浩幸
Toshiaki Sato
寿昭 佐藤
Shiro Osada
長田 司郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なポルフィリン化合物に関する。
本発明のポルフィリン化合物は重合性を有しておシ、本
発明のポルフィリン化合物を重合して得られる重合体は
、酸素キャリヤー材料、記録材料、光化学ホールバーニ
ング用材料または磁性材料として有用である。
(従来の技術) 重合性ポルフィリン化合物については、生化学的または
量子化学的観点からの興味および多くの工業的用途への
期待から、多くの研究開発が行われておシ、かかる研究
開発については、 (1)  ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエンス(
ポリマー・ケミストリー・エデイジョン)。
(2)  ジャーナル・オプ・ポリマー・サイエンス(
ポリマー・レター・エデイジョン)、 21(8)「ポ
ルフィリンの化学」(長哲部他著、共立出版刊、昭第1
57年)第3頁等によシ報告されている。
イリン化合物のなかで、あるものは合成が困難であシ、
またあるものは合成はできても重合性が低く、さらにま
たあるものは多官能性のポルフィリン化合物を含有する
混合物でしか得られないために重合して得られる重合体
が線状になシにくく、いずれにしても従来のポルフィリ
ン化合物は重合体を得る点で満足できるものとは言い難
い。
しかして、本発明の目的は新規な重合性のポルフィリン
化合物を提供することにある。
(゛課題を解決するための手段) 本発明によれば、上記の目的は 〔式中 Ha、RhおよびRCはそれぞれ水素原子また
(Rdは低級アルキル基を表す)、−@’、−8−1<
fteは水素原子または低級アルキル基を表す)からな
る群から選ばれる一つの基を表し、Yは炭素< Hfは
水素原子または低級アルキル基を表す)、(R”は水素
原子または低級アルキル基を表す)からなる群から選ば
れる基で中断することがある炭素数2〜20のアルキレ
ン基を表し、2は一〇−または一〇−C−を表し、rは
0またはlを表し、rが0のとき5は0または1を表し
、かつtはlを表し、rが1のとき、Sは1を表し、か
つtは0(R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7
、R8、R9、Rlo、R11およびR12のなかの一
つは結合手を表すかまたは下記に定義されるR1、R2
、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、Rlo
、R11もしくはR12が表す基から1個の水素原子が
除かれた残基を表し、R1、R2、R3、R4,R5、
R6、R7、R8、R9、RIOlRllおよびR12
のなかから上記の一つを除いて 11.12、R3およ
びR4はそれぞれ水素原子、置換基として低級アルキル
基もしくは水酸基を有することがあるフェニル基または
置換基として低級アルキル基を有することがあるピリジ
ル基を表し、R5、R6、R7、R8、R9、BIOl
HllおよびR12はそれぞれ水素原子または置換基と
して水酸基もしくは低級アルコキシカルボニル基を有す
ることがある低級アルギル基を表し、Mは金属を表す)
で示される基を表す〕で示される化合物が提供されるこ
とにより達成される。
一般式CI)において、Ra、 RbおよびRoはそれ
ぞれ水素原子または低級アルキル基を表すが、低級アル
キル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、n−
ブチル基、−インブチル基が挙げられる。
一般式(1,11で示される化合物のなかでもRおよび
Rが水素原子を表し、Rcが水素原子゛またはメチル基
を表すことによって示される化合物が重合性(重合速度
、重合度)の点から好ましい。
(Rdは低級アルキル基を表す)、K■−1−S−1(
1びは水素原子または低級アルキル基を表す)からなる
群から選はれる一つの基を表すが、RdおよびR8にお
ける低級アルキル基としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、11−ブチル基、インブチル基が挙げられる
。一般式〔IDで示される化合物には、Xで示される基
を有する化合物(r:l)とXで示される基を有しない
化合物(r:o)とがあるが、重合性の点から、Xで示
される基な有しない化合物、およびXが−C−0−1−
O−C−1−〇−1化合物〔(メタ)アクリル酸エステ
ル誘導体、ビニルエステル誘導体、ビニルエーテル誘導
体、(メタ)アクリルアミド誘導体、スチレン誘導体〕
が好ましい。
Yは炭素数1〜5のアルキリデン基、または−0−1−
N−(Rfは水素原子または低級アルキル基f ず)からなる群から選ばれる基で中断することがある炭
素数2〜20のアルキレン基を表す。該アC1−13C
H3C2H5 等が挙げられ HfおよびR7における低級アルキル基
としてはメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル
基、インブチル基が挙けられ、該アルキレン基としては
一〇H2Cl−12−1−CH2C1−1zCH2GH
z−1(kは1〜9の整数を表す) 、+Cl−12C
H2CHzCHzO−7C,H2CH2CI42CB2
− (tは1〜4の整数を表す)、÷CH2Cl−12
cH2cH2−C−0−)−CHzCHzCHzCH2
−(mは1〜1m 4の整数を表す) 、+CHzCH2CHzCf−12
−0−瞥CHzCHzCH2CH2−(nは1〜4の整
数を表す)、(−CH2CH2N珪f、CH2Clコ2
−(pは1〜9の整数を表す)、−(−CH2CH2S
−)−21CH2CH2−(qは1〜9の整数を表す)
、前述のように、一般式CI)で示される化合物にはX
で示される基を有する化合物と有しない化合物とがある
が、Xで示される基を有する化合物はYで示される基を
有することもち#)(S:1)、有しないこともある(
S:0)。また、Xで示される基を有しない化合物はY
で示される基を有している(S:i)。
一般式〔IDにおいて、2は一〇−または一〇−C−を
表すが、Xで示される基を有する化合物はZで示される
基を有しており(t:i)、Xで示される基を有しない
化合物はZで示される基を有することもちfi(t:1
)、有しないこともある(t:0)。
前記の式(IDで表される基Pにおいて R1、R2、
R3およびR4がそれぞれ表す、置換基として低級アル
キル基もしくは水酸基を有することがあるフェニル基と
しては、℃、舎OH,(c防CHa、およびR4がそれ
ぞれ表す、置換基として低級アルキル基を有することが
あるピリジル基としてはまた、前記の式(n)で表され
る基Pにおいて R7、R8、R9、RIOlBitお
よび112がそれぞれ表す、置換基として水酸基または
低級アルコキシカルボニル基を有することがある低級ア
ルキル基としては、−CHa、−C2H8、−C4H9
、−CH2CH2COOCH3、−CH2COOCH3
、−CH2CH2C00C4H9、−C)(20H20
H等が挙げられる。
式〔■〕において、Mはポルフィリン類と金属錯体を形
成し得る金属を表し、重合阻害とか重合抑制のないもの
が好ましい。かかる金属を例示すると、Zn、 Cu、
 Ni、 Co、 Fe、 Mn、 Ag、 In、 
’J、 Hg、 Tt。
Sn、 Pt、 I r、 Mg、 Ca、 Sr、 
Ba、 Cd、 Si、 Ge、 Rn、Pb。
Au、 As、 sb、 Bi、 Sc、 At、 G
a、 Cr、 Mo、 ’ri、 Zr、Hf。
Eu、 Pr、 Yb、 Y、 Th、 Ta、 W、
 Re、 Os、 1”Jb、 Pd、 Er等があげ
られる。
これらの金属はポルフィリンと錯体を形成するとともに
酸納、硫黄、窒素等と結合することもありうる。
一般式CI)で表わされる化合物を第1表に例示する。
以下余白 CH3 Hs 一般式〔I〕で示される化合物は、たとえば下記の(1
)式、(2)式、(3)式または(4)式で示される反
応によって製造できる。
〔1m]        [IV] れ前記に同じであシ、t′はOまたは1を表し、Xすと
き AIは低級アルキル基を表し、かつA2は水を表す
とき AIおよびA2は相互に反応するように選ばれる
ことを条件に、水素原子、塩素原子、臭素原子、沃素原
子、水酸基およびトルエンスルホニルオキシ基からなる
群から選ばれる一つの基を表す〕 〔式中、R、R、nc、 x、 y、 z、 pオヨヒ
rハソレぞれ前記と同じであシ、AとAは相互に反応す
るように選ばれることを条件に A3は水素原子、塩素
原子、臭素原子、沃素原子、水酸基またはトルエンスル
ホニルオキシ基ヲ表L%  A’バーCHO。
−CH20H,−COOH,−CH2Q、 −Cf(2
Br、 −CH2I、素原子または低級アルキル基を表
す)または−OHを表す〕 (式中、Ra、 Rb、 HcおよびPはそれぞれ前記
に同じであシ、Riは炭素数1〜4の低級アルキル基を
表す) (式中、Ra、 Rb、 RcおよびPはそれぞれ前記
に同じであり、Rjは低級アルキル基を表す)これらの
反応における反応条件の詳細は選択される合成反応によ
って異なるが、(1)または(2)式で示される反応の
場合、3級アミン等の塩基性触媒を用いて、クロロホル
ム等の不活性溶媒中、−50〜150°Cの温度で化合
物(■)または(■)′と化合物(IV)または(■)
′とを1〜100時間反応させることによシ一般式〔■
〕で示されるポルフィリンの粗化合物が得られる。これ
をカラムクロマトを用いて常法によシ分離・精製するこ
とによシ目的のポルフィリン化合物を得ることができる
。また、(3)または(4)式で示される反応の場合に
は、化合物(V)または(V)′と化合物CM)または
(■)′とを、酢酸水銀を触媒として、クロロホルム等
の不活性溶媒中、−50〜150℃の温度で、1〜20
時間反応させることによシ一般式(I)で示されるポル
フィリンの粗化合物が得られる。ついでカラムクロマト
を用いて常法によシ分離・精製することにより目的のポ
ルフィリン化合物を得ることができる。
一般式〔■〕で示される化合物はビニル重合性を有して
おシ、単独重合または共重合によって側鎖にポルフィリ
ン環を有する重合′体を与える。一般式〔I〕で示され
る化合物の重合は通常のビニル重合法が適用でき、二重
結合の反応性にしたがいラジカル重合法あるいはイオン
重合法等によシ適宜重合体が得られる。ラジカル重合法
による場合、過酸化物、アゾ化合物等を開始剤として用
いて一50℃〜100℃の温度で重合するのが好ましく
、イオン重合法による場合、酸や塩基等の開始剤を使□
L’1r−1゜。℃〜、。。、co温温度重重す、。
が好ましい。また、各種増感剤を利用し、光重合法、放
射線重合法で重合体を得ることも可能である。重合プロ
セスとしてはバルク重合法、溶液重合法、懸濁重合法、
エマルジョン重合法が適宜採用され得る。
−21= 上記重合方法によυ−一般式I」で示される化合物の単
独重合体、一般式(I)で示される化合物から選ばれる
2種以上の化合物の共重合体、一般式〔I〕で示される
化合物と他のモノマーとの共重合体のいず九もが製造可
能であり、得られる共重合体としては、ランダム共重合
体、ブロック共重合体等が挙げられる。
一般式〔■〕で示される化合物と共重合可能なモノマー
としては、エチレン、プロピレン、ブチレンなどのオレ
フィン;アクリル酸およびその塩;アクリル酸メチル、
アクリル酸ブチルなどのアクリル酸エステル類;メタク
リル酸およヒソノ塩;メタクリル酸メチル、メタクリル
酸ブナルなとのメタクリル酸エステル類;酢酸ビニルな
どのビニルエステル類;メチルビニルエーテルなどのビ
ニルエーテル類;アクリロニトリル:メタクリロニトリ
ル;アクリルアミド、メタクリルアミドおよびこれらの
透導体:ステレンおよびこれらの誘導線 体;ブタジェン、インプレン等の共・ジエン類等が挙げ
られる。これらの共重合性七ツマ−との共重合により得
られた共重合体中の一般式CI)で示される化合物に対
応するユニット含量は、該共重合体の使用目的によって
異なるが、5モルチ以上好ましくは10モルチ以上であ
ることが好ましく、かかる含量においてポルフィリン環
を側鎖に含有する重合体特有の機能の発現がみられる。
一般式〔I〕で示されるポルフィリン化合物を用いて得
られる単独重合体または共重合体の分子量は、3,00
0以上好ましくは5,000以上、1000万以下であ
ることが好ましく、々かでもフィルム等に成形する場合
には高重合度体が好ましい。
(実施例) 以下、実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1 モメンテイアン等(Momentean et al、
 )、カナデイアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー
(Can、 J。
Chetn、)、57 1804(1979)■方法に
準処して合成した2−ホルミル−5,10,l 5.2
0−テトラフェニルポルフィリンm(II)(以下、F
’TPPCuと略記する)3.02Fにクロロホルム2
tを加え、室温で30分以上攪拌した後、水素化ホウ素
ナトリウム24.Ofをエタノール700dにカロ熱溶
解した液を30分以上かけて滴下攪拌した。滴下中溶液
の色が濃紫色から鮮やかな赤色に変化した。
さらに40分攪拌した仮、soomzの水で5回洗浄し
、無水硫酸マグネシウムで一夜脱水した。硫酸マグネシ
ウムを除去後、溶媒を留去し、120℃で10時間乾燥
して紫色粉末を2.881得た。
収率は95チであった。この粉末がHOMTPPCuで
あることは赤外吸収スペクトルで3580z’に”OH
が観測され、FTPPCuで観測された1658c!n
−1の2C−0が消失していることおよび元素分析から
確認された。
AOMTPPCuと略記する)〔化合物番号35〕の合
羞 )10MTPPcu a、 04 ?にクロロホルム1
tおよびトリエチルアミン75.0 trtlを加え、
水浴中で30分攪拌した後、アクリル酸クロリドを攪拌
しながら50分かけて滴下、さらに90分攪拌した。溶
液を200−程度まで濃縮し、メタノール1tをゆっく
りと加えた。生じた沈殿を口過してメタノールで数回洗
浄した後、減圧下80℃で乾燥した。
続いてベンゼン600Mを加え数時間加熱還流した後口
過して不純物を除去し、シリカゲル上でカラムクロマト
グラフィーを行ない第一成分を採取した。溶媒を留去し
減圧下100℃で乾燥して赤紫色粉末2.12Fを得た
。収率は64.8%であった。この粉末がAOMTPP
Cuであることは、赤外吸収スペクトル(KBr錠剤法
で測定)で、1720cn+’に20−〇が観測され、
 FTPPCuで観測された3580CTn”の’0F
−1が消失していることおよび元素分析から確認された
。赤外吸収スペクトルを第1図に、元素分析値を下記に
示す。
−25= 元素分析 計算値 Cニア5.82チ、I−1:4.2
4チ。
N : 7.37チ 実測値 Cニア6.02%、H:4.40%。
Nニア、15% 実施例2 前述のモメンテイアン等の文献記載の方法に早死して合
成した2−ホルミル−5,10,15,20−テトラフ
エ二ルボルフイリンバナジル(Il) (以下、FTP
PVOと略記する)2.04fにクロロホルム1.4t
を加え室温で攪拌、溶解し念後、水素化ホウ素ナトリウ
ム13.1Fをエタノール470dに加熱溶解した液を
15分で攪拌しながら滴下した。
この間溶液の色が濃紫色から鮮やかな赤色に変化した。
そのまま40分攪拌を続けた後s800mlの蒸留水で
5回水洗し、無水硫酸マグネシウムを加え一夜脱水した
。硫酸マグネシウムを除去した後溶媒を留去し、減圧下
100℃で乾燥し紫色粉末1.93 fを得た。収率は
96チであった。この粉末がROMTPPVOであるこ
とは赤外吸収スペクトルで3580cfn−1に”01
(が観測され、FTPPCuで観測された1 658 
cm ” C==0が消失していることおよび元素分析
から確認された。
HOMPPVO2,01f Kりo oホルム740t
ttlオよびトリエチルアミン9011tlを加え、水
浴中30分攪拌した後、アクリル酸クロリドを攪拌しな
がら30分かけて滴下、さらに60分攪拌した。次いで
1N塩酸500dで10回洗浄し、溶媒をできる限沙留
去し、メタノールを加え溶液とした後、攪拌しながらメ
タノールと同体積の水をゆっくりと加え沈殿を得た。生
じた沈殿を口過後、水−メタノール(体積比1/l)で
数回洗浄し、減圧下100℃で乾燥した。続いてベンゼ
ン500dに加熱溶解させシリカゲル上でカラムクロマ
トグラフィーを行ない第一成分を採取した。溶媒をでき
る限)留去し、メタノールに溶解させた抜水をゆりくシ
と加え一夜放置した。生じた沈殿を口過し、減圧下10
0℃で乾燥し、赤紫色粉末1.30fを得た。収率は6
0チであった。この粉末がAOMTPPVQであること
は、赤外吸収スペクトル(KBr錠剤法で測定)で17
40cm’にc=oが観測され、FTPPVOで観劇さ
れた3580m”のl′OHが消失していることおよび
元素分析から確認された。赤外吸収スペクトルを第2図
に、元素分析値を下記に示す。
元素分析計算値 C: 75.49%、 H: 4.2
2%。
Nニア、34チ 分析値 Cニア5.81%、H:4.38%。
Nニア、12チ 実施例3〜7 実施例1と同様にして種々の重合性ポルフィリン化合物
を合成した。反応原料、反応条件(溶媒・触媒・反応温
度・反応時間)生成物およびその収率を第2表に示す。
(注)第2表においてPl、P2、P3、P4およびP
5は第1表におけるPl、P2、P3、P4およびP6
とそれぞれ同じことを意味する。
参考例1 実施例1で得られたAOMTPPCu (化合物番号3
5]0.7りを反応管に採シ、5.21XlOモル/l
の濃度にあらかじめ調整した2、2′−アゾビスインブ
チロニトリル(以下、AIBNと略記する)のベンジエ
)IJル溶液1.90 dを加え1常法によシ3回凍結
説気操作を実施した後溶封した。振とり器上に設置し、
振とうしながら60℃で50時間重合した。終了後反応
管を開封し、ベンゼンで稀釈した後アセトン中に投入し
でポリマーを沈殿させた。続いてベンゼンを溶媒にアセ
トンを沈殿剤として4回再、沈殿操作を繰返し、精製し
た後、減圧下40℃で乾燥した。ポリマー収量は0.0
72で重合収率は10%であった。
得られたポリマーとAOMTPPCu両者の赤外吸収ス
ペクトルをKBr法で測定し両者を比較したところ、6
00〜900m”に存在するポルフィリン環の吸収には
両者でほとんど差がなく、得られた重合体はAOMTP
PCuがビニル基で重合した重合体〔以下、poly(
AOMTPPCu)と略記する〕であることが確認され
た。次にTHFを溶媒として40℃数平均分子量)iた
、ベンゼン溶液で可視吸収スペクトルを測定したが、A
OMTPPCu に比してpoly (AOMTPPC
u )では42 Onm付近のンーレ帯の吸収にハイポ
クロミズムおよびブロードニングが認められ、このこと
からpoly (AOMTPPCu)にはポルフィリン
環間の相互作用が存在することが示唆された。また、6
30nm付近にはpo ly(AOMTPPCu)%有
の吸収が観測された。
参考例2 実施例2で得られたAOMTPPVO(化合物番号37
)0.50PとAOMTPPCu(化合物番号35〕0
、50 Fを反応管に採り、4.75X10’モル/l
の濃度にあらかじめ調整したAIBNのベンゾニトリル
溶液2.01を加え、常法により3回凍結鋭気操作を実
施したのち溶封した。振とり器上に設置し、振とうしな
がら60℃で50時間重合した。終了後反応管を開封し
、ベンゼンで稀釈した後アセトン中に投入してポリマー
を沈殿させた。続いてベンゼンを溶媒にアセトンを沈殿
剤として4回再沈殿操作を繰返し精製した後、減圧下4
0℃で乾燥した。ポリマー収量は0.1Fで重合収率は
10チであった。
KBr法での赤外吸収スペクトル測定によると、600
〜900 cm ”のポルフィリン環吸収による部分は
モノマーとほとんど差がなく、得られた重合体はAOM
TPPVOとAOMTPPCuがビニル基部分で共重合
シタ共重合体〔以下、poly(AOMTPPVO−C
o−Cu)と略記する〕であることが確認された。
次にTHFを溶媒として40℃でGPCを測定したとコ
ロ、Mw=7,700. Mw/Mn=1.2であった
。また、ベンゼン溶液で可視吸収スペクトルを測定した
が、ポリマーでは4201m付近のンーレ吸収帯にハイ
ポクロミズムおよびブロードニングが認められ、このこ
とからpoly (AOMTPPVO−Co −Cu 
)にはボルフイリン環間の相互作用が存在することが示
唆された。また、630nm付近にはポリマー特有の吸
収が観測された。
(発明の効果) 本発明によp1前述の一般式CI)で示される新規なポ
ルフィリン化合物が提供された。本発明により提供され
る化合物は容易に製造できるものであシ、また、容易に
単独重合または一般式〔■〕で示される他のポルフィリ
ン化合物もしくは他種の共重合性モノマーと共重合して
重合体(なかでも線状重合体)を与える。得られた重合
体にはポルフィリン環間の相互作用が認められ、かかる
重合体は、酸素キャリヤー材料、記録材料、光化学ホー
ルバーニング用材料および磁性材料として有用である。
また、一般式〔I〕で示される化合物にもとづく構成単
位を多く含む重合体は耐熱性が高いので、この点を利用
した用途も期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた2−アクリロイルオキシメ
チル−5,10,15,20−デトラフェニルポルフィ
リン銅(n)の赤外吸収スペクトルを示す図であシ、第
2図は実施例2で得られた2−アクリロイルオキシメチ
ル−5,10,15,20−テトラフェニルポルフィ□
リンバナジル(n)の赤外吸収スペクトルを示す図であ
る。 特許出願人 株式会社 り ラ し

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^a、R^bおよびR^cはそれぞれ水素原
    子または低級アルキル基を表し、Xは▲数式、化学式、
    表等があります▼、−O−、▲数式、化学式、表等があ
    ります▼(R^dは低級アルキル基を表す)、▲数式、
    化学式、表等があります▼、−S−、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
    、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式
    、表等があります▼および▲数式、化学式、表等があり
    ます▼(R^eは水素原子または低級アルキル基を表す
    )からなる群から選ばれる一つの基を表し、Yは炭素数
    1〜5のアルキリデン基、または−O−、▲数式、化学
    式、表等があります▼(R^fは水素原子または低級ア
    ルキル基を表す)、▲数式、化学式、表等があります▼
    、−S−、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式
    、化学式、表等があります▼および▲数式、化学式、表
    等があります▼(R^gは水素原子または低級アルキル
    基を表す)からなる群から選ばれる基で中断することが
    ある炭素数2〜20のアルキレン基を表し、Zは−O−
    または▲数式、化学式、表等があります▼を表し、rは
    0または1を表し、rが0のときSは0または1を表し
    、かつtは1を表し、rが1のとき、Sは1を表し、か
    つtは0または1を表し、Pは▲数式、化学式、表等が
    あります▼ (R^1、R^2、R^3、R^4、R^5、R^6、
    R^7、R^8、R^9、R^1^0、R^1^1およ
    びR^1^2のなかの一つは結合手を表すかまたは下記
    に定義されるR^1、R^2、R^3、R^4、R^5
    、R^6、R^7、R^8、R^9、R^1^0、R^
    1^1もしくはR^1^2が表す基から1個の水素原子
    が除かれた残基を表し、R^1、R^2、R^3、R^
    4、R^5、R^6、R^7、R^8、R^9、R^1
    ^0、R^1^1およびR^1^2のなかから上記の一
    つを除いて、R^1、R^2、R^3およびR^4はそ
    れぞれ水素原子、置換基として低級アルキル基もしくは
    水酸基を有することがあるフェニル基または置換基とし
    て低級アルキル基を有することがあるピリジル基を表し
    、R^5、R^6、R^7、R^8、R^9、R^1^
    0、R^1^1およびR^1^2はそれぞれ水素原子ま
    たは置換基として水酸基もしくは低級アルコキシカルボ
    ニル基を有することがある低級アルキル基を表し、Mは
    金属を表す)で示される基を表す〕で示される化合物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1308481A3 (en) * 1992-08-14 2004-04-28 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Metal-mediated cross-coupling with ring-metalated porphyrins
WO2015048912A1 (en) * 2013-10-04 2015-04-09 The Governing Council Of The University Of Toronto Mri contrast agents for cell labeling
JP2016124925A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 トヨタ自動車株式会社 単官能光重合性単量体、光重合性組成物、非水電解質二次電池用のセパレータとその製造方法、および非水電解質二次電池

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