JPH01312036A - 製鉄ダストと微粉鉄鉱石から焼結原料を製造する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は、製鉄ダストおよび微粉鉄鉱石から焼結原料を
製造する方法に関し、焼結原料として、微粉鉱石を事前
処理する造粒技術に関する。

〔従来の技術１ 近年焼結原料は微粉化の傾向にあり、この微粉使用にお
ける問題は焼結ベツドの通気性の悪化をいかにして抑制
するかにある。微粉原料の増加に伴う焼結ベツドの通気
性悪化を防止する方法としては、微粉原料を予備造粒し
てから配合する方法が一般的に採られる。ここで微粉鉱
石とは通気性の観点から主として粒径が１２５μｍ以下
のものを言う。

微粉鉱石の従来の造粒技術としては、ディスクペレタイ
ザに微粉鉱石と粗粒鉱石とを混合した原料を装入し、水
分を添加し粗粒鉱石の回りに微粉鉱石を付着させる技術
がある（特公昭６Ｏ−１７８１１）。この方法では微粉
鉱石を造粒するための核となる粗粒鉱石を必要とし、デ
ィスクペレタイザに微粉鉱石以外の核を入れるため、核
となる粗粒鉱石のハンドリングが必要であり、処理量も
増加するので処理コストがかかる。すなわち微粉同士で
は造粒が困難であり、焼結原料に微粉を用いる場合、前
記の如く、粗粒と混在させ、いわゆる核造粒が通常行わ
れるが微粉原料の多量使用に問題が残る。

また、ドラムミキサを用いて混合と造粒の過程を経る技
術として、特開昭６２−２７０７３０があるが、ドラム
ミキサでは微粉のみの原料の混合には適さない問題があ
る。

〔発明が解決しようとする課題］ 本発明は微粉原料からの焼結原料の製造法一般に関し、
製鉄所から出る各種集塵ダストおよび微粉鉄鉱石を焼結
原料として多量に使用することを可能とするものである
。

本発明は撹拌型混合機を用いるものであるが、撹拌型混
合機が微粉原料を造粒するものであることは知られてい
る。しかし従来は撹拌型混合機１段で連続で混合・造粒
を行っていたため、製鉄ダストと微粉鉄鉱石を撹拌する
速度はある一定の速度にしなければならなかった。この
ような撹拌型混合機の撹拌速度を速くした場合、混合効
果はあがるが造粒効果は小さく、小さな擬似粒子（例え
ば１ｍｍ以下）しかできず、焼結原料としては不適当で
あった。また撹拌速度を遅くした場合、造粒効果は向上
するが混合効果が低下して成分（Ｆｅ、Ｃ，ＣａＯ等）
がばらついたり、擬似粒子の圧潰強度が低下して焼結操
業上悪影響を及ぼす。

すなわち撹拌型混合機は、 （１）撹拌速度を速くした場合、小さな擬似粒子しかで
きない （２）撹拌速度を遅くした場合、成分がばらついたり、
圧潰強度が低下する という相反する特性がある。本発明はこれを巧妙に利用
して焼結操業に適切な擬似粒子を能率的に製造する方法
を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段１ そのため本発明では混合工程と造粒工程と区分して造粒
するものである。

撹拌型混合機を用いて二段階処理を行い、前段階は比較
的高速運転して原料の混合を主とし、後段階は比較的低
速運転して上記混合原料の造粒を主として行わせる。す
なわち、製鉄所で発生するダスト類と、微粉鉄鉱石とを
配合し、該配合物を造粒して焼結原料を製造するに当り
、撹拌型混合機を用い、次の２工程に分けて造粒するこ
とを特徴とする方法である。

（１）撹拌型混合機を高速で運転し、前記配合物の混合
を図る混合工程 （２）次いで該原料を低速で運転している撹拌型混合機
に供給して造粒する造粒工程 ［作用１ 本発明では撹拌型混合機を混合と造粒の二工程に分けて
、それぞれに最も適した運転条件で操業することにより
、高能率の造粒を行うことができる。

撹拌型混合機は複数台を直列に２段階に用いることでも
良いし、１台を時間別にそれぞれ別の２条件で運転する
ことでも良い。

〔実施例］ 第１図に本発明の一実施例のフローシートを示す。

湿ダストｌはシラフナ２に投入され、圧入ポンプ３でプ
レスフィルタ４に供給され、プレスフィルタで脱水され
た後ベルトコンベヤ５で高速の第１の撹拌型混合機６へ
供給される。

一方、乾ダスト７はタンクローリ８で運搬され槽９に投
入され、コンベヤ１０にて第１の撹拌型混合機６へ供給
される。

また微粉鉄鉱石１１はコンベヤ１２で輸送され撹拌型混
合機６へ供給される。

第１の撹拌型混合機６には水分調整用ノズル１３を設け
ている。湿ダスト１、乾ダスト７、微粉鉄鉱石１１は撹
拌型混合機６内で必要に応じて水分添加され、均一に混
合されてコンベヤ１４を経て次の低速の第２の撹拌型混
合機１５に投入される。

第２の撹拌型混合機１５には水分調整用ノズル１６を設
けている。第１の撹拌型混合機６で均一混合された原料
は第２の撹拌型混合機１５で必要に応して水分添加され
なから造粒され、焼結用原料としてコンベヤ１７にて焼
結工場へ送られる。

次に撹拌型混合機（造粒機も同しもの）の例を第３図に
示す。

撹拌型混合機は混合室２ｏ内にアジテータ（撹拌羽根）
２１と混合工具２２を備え、底部は混合パン２３となっ
ている。撹拌混合する原料は供給口２４から混合室２０
内に供給され排出口２５から排出される。

アジテータ２１、混合工具２２、混合パン２３はそれぞ
れモーフ２６．２７．２８によって独立に回転駆動され
る。

アジテータ２１を高速回転させると原料は圧縮・剪断を
受は移動、流動化し混合作用を与えられる。

この混合された原料は粒子表面が削り取られ、粒子同士
が結合し易い状態になっている。

この状態のものを混合時より低速（約６０％程度）で回
転するアジテータに供給すると粒子同一１：が結合して
数ｍｍの大きさの粒子に造粒される。

例えば、混合室２０の内径８００ｍｍφの撹拌型混合機
では、アシチー２２１０回転は混合時１２００ｒｐｍＬ
’）上、造粒時８００ｒｐｍ前後が適切であり、混合室
２ｏの内径１８００ｍｍφの撹拌型混合機では混合時６
００ｒｐｍ以上、造粒時４００ｒｐｍ前後がよい。

なお、混合工具２２の回転数は何れも２゜ｒｐ１７１前
後とし、混合パン２３の回転数は何れも１０ｒｐｍ前後
とし、これらは混合・造粒効果にはほとんど影響しない
。

次に実験条件と結果を示す。

条件１ 第１の撹拌型混合機６の撹拌機回転数：１２０Ｏｒｐｍ 条件２ 第２の撹拌型混合機１５の撹拌機回転数・００ｒｐｍ 条件３ 水分調整　第１の撹拌卑！混合ＰＡ６：１０％第２の撹
拌型混合機１５：１２％ 条件４ 混合比率 乾ダスト　４％ 湿ダスト　転炉スラリ　４％ 高炉スラリ：２％ 微粉鉄鉱石＝９０％ 上記条件て造粒を行った結果を第２図に示す。従来法は
撹拌速度１２０ｏｒｐｍである。

第２図の通り本発明によれば従来より粒度の大きい優れ
た焼結原料を造粒することができる。

なお、湿ダストは、水バランスによっては脱水機４を通
ずことなくスラリ状態のまま直接第１の撹拌型混合機６
へ投入しても良い。

また第１、第２の撹拌型混合機の撹拌速度は絶対的なも
のでなく、大型になれば相対的に速度を落すのが良い。

転炉ダスト、高炉ダスト等の製鉄ダスト中には石灰分が
入っており、バインダの役目も果たしている。これらの
代わりに生石灰、消石灰等のバインダを添加しても良い
。

［発明の効果］ 本発明は次の効果を奏する。

（１）焼結原料として有効な成品が得られる。

（２）微粉鉄鉱石、製鉄ダストの安価な原料を有効に利
用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の焼結原料の製造方法を示すフ
ローシート、第２図は従来方法と本発明方法による成品
の粒度分布の比較を示すグラフ、第３図は撹拌型混合機
の一例の縦断面図である。 ■・・−湿ダスト　　　　　２・・・シラフナ３・・・
圧入ポンプ　　　　４−・・プレスフィルタ５．１０．
１２．１４．１７・・・ベルトコンベヤ６．１５・・・
攪拌型混合機 ７・・・乾ダスト　　　　　８・・−タンクローリ９・
・・槽　　　　　　　　１１・・・微粉鉄鉱石１３．１
６・・・水分調整用ノズル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　製鉄所で発生するダスト類と微粉鉄鉱石とを配合し
   該配合物を造粒して焼結原料を製造するに当り、撹拌型
   混合機を用い、高速で運転している撹拌型混合機に前記
   配合物を供給して混合する混合工程と、次いで該混合し
   た配合物を低速で運転している撹拌型混合機に供給して
   造粒する造粒工程の２段階に分けて造粒することを特徴
   とする製鉄ダストと微粉鉄鉱石から焼結原料を製造する
   方法。