JPH0131166B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子写真印刷装置の光ビーム走査に
関するもので、その目的とする所は、光ビームの
変調器、変調器へドツトパターン信号を送出する
制御装置、または走査機構に異常が起きた場合
に、いち早くこれを検知せんとするものである。

一般に電子写真印刷装置は、レーザ発振器より
発生したレーザ光線を光変調器で変調した後高速
回転している多面鏡で反射し、回転している光導
電体ドラムに照射してドラム面上に潜像を作り、
これを現像、定着して印刷物を形成せしめるもの
である。

前記光変調器は制御装置より印刷すべきドツト
パターン信号を受け、内蔵する結晶の屈折率を変
え、レーザ光を通過または遮へいする機能を有し
ている。

然るに光変調器に与えられるドツトパターン信
号が制御回路の障害により一定レベルに固定さ
れ、光変調器がレーザ光を連続的に通過させ光導
電体ドラム全体を照射することがあり得る。

通常の電子写真印刷装置は、この状態を検知す
るために、１ページの決まつた位置に１個所トナ
ーマークと云う決まつたパターンを必ず印刷する
のが通例のため、少なくとも１ページ印刷するに
必要な時間を越えて障害が続けば、トナーマーク
異常を検出して印刷異常を検知することができ
る。しかし、間喝的な障害のため、１ページ以内
の部分的な範囲で光変調器がレーザ光を連続通過
させた場合は、異常印刷を検知することなく印刷
が継続されることがあり得る。

ところで、印刷業務終了後異常印刷を発見して
再度その部分を印刷することは、業務のスケジユ
ールを乱し遅延させ、尨大な損害をこうむる。ま
た印刷物を全ページ目視確認をすることも必要で
あり、非合理的で甚大な工数が必要となる。

そこで本発明は、光変調器又はその入力系の一
時的障害のため１ページ内で部分的にレーザ光の
連続照射による異常印刷が発生した際にこれを検
知し、ただちに印刷を停止させる機能を持つた装
置を提供することを目的とする。

本発明の装置は正常時にはレーザ光が照射され
ない部分に異状検出用センサを設置し、このセン
サにより光変調器等の障害によるレーザ光の異常
照射を検知するようにしたものである。

以下本発明について説明する。

第１図は従来の装置であり、レーザ発振器１か
ら出たレーザ光を光変調器５で変調し、これを回
転多面鏡３により扇状に走査して感光ドラム２上
に静電潜像を形成する。そして感光ドラム２上の
静電潜像をトナーにより現像し、これを用紙６に
転写して印刷を行なう。光導電体ドラム２の手前
には開口部８を有する遮へい板７が設置され、開
口部８の部分のみレーザ光を通過させ、光導電体
ドラム２上に有効印字領域を形成している。この
有効印字領域は、遮へい板７の開口部８によつて
厳密に規定されるものではなく、厳密には、後述
のように制御上のタイミングによつて規定され
る。４は開口部８の左外側に設置された同期用の
レーザ光検出器で、これの設置位置は回転多面鏡
３によるレーザ光の走査開始点と等しい。すなわ
ち回転多面鏡３のひとつの面でレーザ光の走査が
左から右に向つて開始され、レーザ光検出器４に
レーザ光が当つた瞬間に、制御装置に対する同期
用信号が送出され、制御装置はこの同期用信号を
受信すると、光変調器５への入力信号として、レ
ーザ光が有効印字領域に達するまでの所定時間レ
ーザ光の照射を抑止し、有効印字領域に達する
と、有効印字領域を規定する所定時間ドツトパタ
ーンを送出し、有効印字領域を規定する所定時間
経過後は再びレーザ光の照射を抑止するデータを
送出する。このようにして、有効印字領域内に正
しくドツトパターンの静電潜像を与えるととも
に、有効印字領域の両側に印字上のノイズが乗ら
ないように制御している。このレーザ光の走査は
開口部８を通過し、その右外側まで行なわれる
が、光変調器５の出力が正常であるかぎり、開口
部８の外側、厳密には上記の有効印字領域の外側
にはレーザ光が照射されないようになつている。

然るに、前記の如く１項内の１部分で光変調器
５又は光変調器５にドツトパターン信号を与える
制御回路に異常をきたしてレーザ光が連続的に照
射されると、開口部８の両外側、厳密には上記の
有効印字領域の両外側にもレーザ光が到達する。

第２図は本発明による印刷装置の一実施例であ
り、第１図と同一の部分は同一の数字を付してあ
る。第２図において、遮閉板７の開口部８の右端
外側に光センサ９を設け、異常照射の場合に、そ
の時のレーザ光を感知して印刷装置を停止させる
等の制御を可能にする。光センサ９は実装の余裕
があれば、レーザ光検出器４と同じ側に設けても
よい。

本発明は、以上のような構成により、レーザ光
走査の異常を検知することができ、印刷障害を最
小限に抑え得る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の印刷装置の概略を説明するため
の構成図、第２図は本発明による印刷装置の一実
施例を説明するための構成図である。 図において１…レーザ発振器、２…感光ドラ
ム、３…回転多面鏡、４…レーザ光検出器、５…
光変調器、６…用紙、７…遮へい板、８…開口
部、９…光センサ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ レーザ発振器と、該レーザ発振器からのレー
   ザビームを制御装置からのドツトパターン信号に
   より変調する変調器と、該レーザビームにより感
   光体上を含む一定範囲を走査する走査機構と、該
   レーザビームの走査範囲内であつて、走査開始時
   のレーザビーム方向に設けられた同期用のレーザ
   ビーム険出器とが備えられ、該レーザビーム検出
   器がレーザビームを検出すると該レーザビームは
   有効印字領域まではレーザビームを照射しないよ
   うに制御され、更に該有効印字領域を通過後もレ
   ーザビームを照射しないように制御される電子写
   真方式の印刷装置において、前記レーザビームが
   照射されないように制御される範囲であつて、異
   常時にレーザビームが照射された場合のレーザビ
   ーム方向に異常検出用のレーザビーム検出器を設
   けたことを特徴とする電子写真印刷装置。