JP3694414B2 - 画像書込タイミング調整装置及び記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のレーザ光源を照射して感光体上に画像形成を行う画像形成装置における光学系の調整に係り、さらに詳しくは、複数レーザ照射時における照射タイミングを制御する画像書込タイミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ツインレーザ等の複数のレーザ光源を用いる画像形成装置において、レーザの主走査方向の書込タイミング、書込位置等の補正については、画像形成装置のユニットとして組み上げる前にレーザユニット(又は光学系ユニット)単体での調整作業が行なわれ、さらにレーザユニットを画像形成装置のユニットとして組み上げる際に発生するレーザユニットの歪み補正を行うことが一般的である。
【0003】
そしてその手法として、特開平5−185701号公報では、給紙される転写用紙の位置検出により、印字基準位置と画像書込位置の補正を行い、前記主走査方向のずれ(変動)をなくすことが提案されている。
【0004】
他の手法としては、光学ユニット、もしくは感光体の近傍で画像書き込み領域外にレーザを検出するセンサを配置し、当該センサがレーザ光を受光してから一定時間経過後に、画像情報の書き込みをスタートする方法が用いられている。
【0005】
また、一列に配設された複数個の光源からの光レーザを、回転多面鏡等により偏向して記録媒体上を走査する場合に、記録媒体の副走査方向に対し直交する方向にレーザを配設すると、隣接するレーザ間隔を一定距離よりも狭めることができず高速印字を実現する際に問題となる。
【0006】
そこで、前述の問題点を解消するために、特公平2−7064号公報では、複数のレーザに対応して記録信号を格納するための複数の格納手段に対し、一つの位置信号に基づく同一周期で、且つ互いに位相の異なる複数種類のクロック信号を印加することにより、複数のレーザの各々に対応した記録信号の読み出しを行い、複数のレーザの変調を行うように構成した記録装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来技術においては、光学ユニットが完全に固定されており、当該光学ユニット内で歪みがない場合には有効な技術であるが、例えば装置の振動等に初期設定値がずれたり、光学ユニットを定期メンテナンスや故障・不具合等により交換した場合に、ずれ量が変化する場合もあり、その場合に当該ずれを補正する手段を有していない。
【0008】
さらに、一つの位置信号に基づく同一周期で、且つ互いに位相の異なる複数種類のクロック信号を印加することから、各レーザ光源に対し独立して夫々を調整可能ではなく、装置の振動や歪み等により初期設定値がずれても、単独の位置信号に基づいた補正しかできず、仮に各レーザ光源毎にずれが発生するとそれぞれを単独に調整することができなかった。
【0009】
さらに、例えば記録装置が原稿読取装置を備えたデジタル複写機等の記録装置において、従来のテストチャートを用いて光学調整する場合、レーザ光学系が4ラインのレーザビームで一度に同じタイミング印字する形式の場合に、印字ドットが副走査方向に隣接又は定着時や転写時のつぶれにより接触したもの(線分)として印字され、各レーザ走査ライン毎でずれを確認するのが難しいという問題点があった。
【0010】
またテストチャートを原稿読取部に載置する場合、載置した際のチャートの撓みや斜めに載置した場合等に、印字結果がレーザ照射系と原稿読取部のどちらにトラブルが生じているかを特定するのが難しく、調整効率が低下するという問題もある。
【0011】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、画像形成装置に複数のレーザ光を用いて、感光体上に画像情報を記録する画像形成装置において、簡単な構成で、印字状況に応じて、複数のレーザ光の書き込みタイミングを手軽で迅速且つ確実に各々のレーザ光毎に調整可能とすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するための本発明は、入力される画像データに応じて複数ラインを同時に複数のビーム発生部よりビーム照射を行うことで、記録媒体に画像データを印字してなる画像形成部を備えてなる記録装置において、前記複数のビーム発生部からのビーム毎の照射タイミング変動を検出するために、各ビーム同一の書込開始位置、該書込開始位置からビーム走査方向における各ビーム毎に異なる所定時間経過後の書込位置でビーム照射を行うように設定されたパターン画像情報を記憶するパターン画像情報記憶手段と、前記パターン画像情報を印字するために、最初の走査で複数ビーム発生部の一つを駆動し、そのビーム発生部により書込開始位置および所定時間経過後の書込位置でビーム照射を制御し、次の走査で先のビーム発生部と異なる他の一つのビーム発生部より書込開始位置および先のビームとは異なる所定時間経過後の書込位置でビーム照射を制御し、これを各ビーム発生部毎に制御することで、前記画像形成部を介して記録媒体に前記パターン画像情報を印字る制御手段と、
前記印字された記録媒体上の前記パターン画像情報を読み取るパターン画像情報読取手段と、前記パターン画像情報記憶手段のパターン画像情報と前記パターン画像情報読取手段で読み取られた画像情報とを比較し、前記複数のビーム毎の照射タイミング変動を検出する照射タイミング変動検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記検出された照射タイミング変動に応じて前記複数のビーム発生部のビーム毎の照射タイミングを調整することを特徴とする画像書込タイミング調整装置である。
【0013】
上述した構成の本発明による画像タイミング調整装置は、前記照射タイミング変動検出手段を、前記複数のビーム毎の書込開始位置の変動と共に、書込開始位置から所定時間経過後の書込位置までの変動を検出する構成としている。
【0014】
また上述した構成の本発明による画像タイミング調整装置は、前記制御手段は、前記パターン画像情報に基づいて記録媒体に印字する際、前記パターン画像情報以外の画像を印字するときよりも印字画像が淡くなるように制御する構成としている。
【0015】
さらに本発明は、以上の画像書込タイミング調整装置を備えた記録装置であって、前記複数のビームの照射タイミングを調整した状態で、前記制御手段にて入力される画像データを記録媒体に印字する構成の記録装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る画像形成装置は、図1にその全体断面形状を図示するように、装置上面に透明なガラス等からなる原稿台1を有しており、原稿台1の下方には、スキャナ部2が配設されている。
【0018】
スキャナ部2は、原稿台1上に載置される原稿に光を照射する光源3と、原稿からの反射光を例えば図中の鎖線で示すように、スキャナ部2内の結像レンズ7を介して図面右方に配設されたCCD等の光電変換素子8に原稿からの反射光を導くための複数の反射鏡4〜6とを備えている。
【0019】
尚、上述した光源としては、例えばハロゲンランプや熱陰極蛍光ランプ、或いはUV蛍光ランプ等を用いることができるが、光源がこれらのみに限定されるものではない。
【0020】
次にCCD8によって読み取られた原稿の画像データは、所定の画像処理が施され、レーザスキャンニングユニット(LSU)16により、前記画像処理後の画像データに対応したレーザ光を感光体22の表面Aへ照射することにより、静電潜像が形成される。
【0021】
感光体22は円筒状でその両端部を軸支されており、図中矢印B方向に回転駆動され、感光体22の円周面近傍を包囲するように、レーザ照射点Aから感光体22の回転方向Bに向かって、レーザにより露光された感光体22表面の静電潜像をトナーにより可視像に現像する現像装置23、感光体22上で顕像化されたトナー像を記録媒体P上に転写するための転写器19、感光体22表面の残留トナーを除去するためのクリーニング装置17、感光体22を所定の電位に帯電させる主帯電器18、及び感光体22のレーザ照射点Aに向かってレーザを照射させるLSU16等が順に配設される。
【0022】
また記録媒体Pは記録媒体収納部25に収納されており、記録媒体収納部25の先端部には、記録媒体Pを分離給送するための半月状の給送ローラ21が設けられており、給送路下流側(記録媒体Pの給送方向に対する記録媒体収納部25側を上流、排出部側を下流側と称する)に向かって、記録媒体Pの通過を検出するためのレジスト前検知スイッチ12、レジスト前検知スイッチ12からの検知信号に基づいて、感光体22上に形成されたトナー像と記録媒体Pの記録部分の位置合わせを行うためのレジストローラ対20が配設されている。
【0023】
そして感光体22上のトナー像を記録媒体Pに転写する転写器19、記録媒体P上のトナー像をヒータ15の熱により定着させる対向配置された上定着ローラ13と下定着ローラ14、前記上定着ローラ13と下定着ローラ14間を記録媒体Pが通過したことを検出する定着後検知スイッチ11、記録媒体Pを排出するための排出ローラ9、排出ローラ9の手前で記録媒体Pが通過したことを検知する排出検知スイッチ10がそれぞれ配設されている。
【0024】
ここで記録媒体Pは、全体断面が略コ字形状をなしており、コ字形状の凹部すなわち排出ローラ9を介して画像形成部から見て左方側で且つ記録媒体収容部25の上部でスキャナ部2の下部に排出される。スキャナ部2の下部には、排出トレイ24が設けられ、排出された記録媒体Pを順に積載するように構成されている。尚、本実施形態における画像形成装置は、デジタル転写方式により一般的に採用されている反転現像方式により印字を行うものである、
(本発明の第1の実施形態)
以下に図1に記載の画像形成装置に本発明のを適用した場合の一実施形態について図2乃至図7を用いて説明を行う。
【0025】
図2は本実施形態におけるLSU16でのレーザ光書込タイミングの調整処理を示したフローチャート、図3はテストパターン印字時と通常印字時での現像バイアスの関係を示す説明図、図4はテストパターン印字時と通常印字時での帯電電位の関係を示す説明図、図5はテストパターン印字時と通常印字時でのレーザ光照射パルス幅の関係を示す説明図、図6はテストパターン印字時と通常印字時でのレーザ光照射強度の関係を示す説明図、図7はテストパターンの印字結果を示す図である。
【0026】
尚、図2に記載のフローチャートにおける各処理(STEP01〜STEP12)を説明する際には、図2と断らずSTEP01〜STEP12のみを指定することとする。
【0027】
まず図2のSTEP01では、画像形成装置の稼動時に、ユーザからの指示により、レーザ光の照射試験を行うか否かの判定を行い、照射試験を行う場合であれば、STEP02以降のレーザ光の調整処理が行なわれる。このユーザが指示を行う例としては、図示しない操作パネル上の指定キーを押すことで実現したり、さらには指定したキーを指定した順序や同時に押下する等でも良い。
【0028】
STEP02では、画像形成装置内のメモリ(画像形成装置の図示しない情報処理部が読み込み可能な、RAM、ROM、ハードディスク、フロッピィディスク、ICカード等)よりレーザ光調整用のテストパターンを読み込み、当該テストパターンが図1のCCD8により認識された画像と見なして擬似化することにより、後続の処理を行うこととなる。尚、前記メモリが容易に書き換え可能なメモリであれば、データの更新、変更が容易となり、リムーバブルメモリであれば可搬性に優れ、配布や複写が容易となることはいうまでもない。また、画像形成装置の制御部が他の情報機器と通信可能であれば、サーバー等により集中的にテストパターンを格納し、受信することでメモリに格納するよう構成しても良い。
【0029】
次いでSTEP03では、レーザ光を感光体22へ照射する時間、及び出力レベルの両者もしくは何れかの設定を行い、レーザの照射時間は、ハイレベルが照射時間に対応しているとすると、図5に示すように通常のパルス幅(W0)よりも短いパルス幅(W1)となり、またレーザ光の出力レベルは図6に示すように通常のパルス強度(振幅H0)よりも低めのパルス強度(H1)となり、CCD8の画像最小認識レベルにおけるレーザ光の調整を容易に擬似化することが可能である。尚、前述したパルスのパルス幅、振幅を可変する方法については通常のパルス回路等が使用でき、公知であるのでこれ以上の説明は省略する。
【0030】
そしてSTEP04では、前述のテストパターンが感光体22に照射される際の、感光体22に係る帯電電位の調整を行うこととなるが、この帯電電位は図4に示しているように、通常の帯電電位Vnよりも高いVtに設定されている。
【0031】
これは、レーザ光照射により減衰する感光体22上の黒電位は帯電電位によりほぼ一定であることにより、通常の感光体上の黒電位Vnbである転写電位と、現像装置23の現像バイアス電位Vbiとの差が小さくなることから、印字画像が淡くなり、より高精度にレーザ光の調整を行うことができるためである。
【0032】
すなわち、印字画像が濃い場合にレーザビームが重なると、ずれ量が判別しにくくなるが、印字画像が淡くなるに伴い、画像サンプルがより微小なドットやより細い線として表現されるので、上記不具合を回避でき、画像サンプルを見やすくなり、重なりを極力防止でき、ずれ量が計測しやすくなる。
【0033】
尚、感光体22の帯電電位を極端に上昇させると、感光体22の絶縁破壊等を招来する恐れがあるので、帯電電位の上昇レベルは例えば通常時よりも10%〜30%程度とするのが妥当である(感光体の特性により異なる)。
【0034】
STEP05では、テストパターンが感光体22に照射される際に現像装置23の現像バイアス電位を図3で示すようにVbiからVbitへ小さくすることにより、STEP04と同様にして、感光体22上の転写電位と現像場バイアス電位との差が小さくなるため、印字画像が淡くなり、より高精度にレーザ光の調整を行うことが可能となる。
【0035】
以上の動作により、テストパターンを印字するための準備が整い、STEP06では実際にテストパターンの印字を行うが、このときのレーザ光により感光体22への照射動作を図8に図示したLSU16の詳細図を用いて以下に説明する。
【0036】
印字画像により、レーザ照射部材26にてレーザ光を照射するタイミングが画像形成装置の図示しない制御部により制御され、照射されたレーザ光はポリゴンミラーレンズ27にて反射した後、ミラー28にて反射させられセンサ29にて受光すると、レーザ照射部材26の照射タイミングやポリゴンミラーレンズの回転タイミングの調整を行った後、レーザ光はFθレンズ30を通過後に感光体22に照射されるまでが一連のレーザ光照射動作の概要である。
【0037】
さて図7にはSTEP06でテストパターンの印字された記録媒体Pを示しており、図8ではツインビームによりレーザ照射部材26が構成されている例を説明したが、ここでは4ビームによりレーザ照射部材26が構成されており、その場合の印字例を示している。
【0038】
図7に示しているように、レーザ照射部材26の各ビーム(A〜Dビーム)について、テストパターンは印字書込先端位置A0〜D0と、各ビーム毎に異なる所定時間経過後の位置でのドット印字A1〜D1、A2〜D2が行なわれている。
【0039】
これは、各ビーム毎に同一時間間隔で、各ビーム毎に同じ列位置に複数回印字する場合と比して、印字ドットの数を減少させているため、後述する印字ドットのずれをチェックする処理時間を、検出精度を低下させることなく短縮することができるものである。
【0040】
すなわち、従来のテストチャートを用いた場合、4ラインのレーザビームで一度に同じタイミングでテストパターンを印字するので、図7でいうドットA0、B0、C0、D0が図面の縦方向(副走査方向)に隣接又は定着時や転写時のつぶれにより接触したもの(線分)として印字されるので、各レーザ走査ライン毎でずれを確認するのが難しいという問題点があった。
【0041】
本実施形態では、例えば第1回目の4ライン走査でAビームのみで印字させてドットA0、A1、A2を得て、第2回目(又は所定ライン走査後)の4ライン走査でBビームだけで印字させてB0、B1、B2を得るというようにして識別しやすいように工夫している。さらにA0A1距離、・・・、D0D1距離、A1A2距離、・・・、D1D2距離を夫々異ならしめているので、さらに識別がしやすくなるという利点がある。
【0042】
STEP07では、STEP06にてテストパターンの印字された記録媒体Pを、スキャナ部2に載置して読み込み、STEP08ではSTEP07にて読み込まれた画像と、画像形成装置内に予め記憶しているテストパターンデータとの比較を行う。
【0043】
STEP09ではSTEP08にて行った比較処理結果判定し、ずれが生じていない場合(又はずれが許容範囲内である場合)には処理を終了するが、ずれが生じている場合(又はずれが許容範囲外である場合)には、STEP10に処理が移行し、このずれを補正するか否かの指示をユーザに求める。
【0044】
指示をユーザに求めるには、例えば画像形成装置内に設けられた表示装置や報知装置、又は画像形成装置に接続された情報処理装置の表示装置、報知装置よりユーザに問合わせの有る旨を告示し、操作ボタンや操作キー等をユーザが操作することにより、容易に実現することができる。
【0045】
STEP10にてユーザがずれを補正する指示を出した場合には、STEP11へ進み、レーザ光の照射を調整後、再びSTEP02へ戻ることにより、レーザ光照射後のずれを再確認することができる。もし、STEP10でユーザがずれを補正しない旨の指示を出した場合にはSTEP12へ進み、テストパターン印字用に調整した帯電電圧等を通常の印字条件に戻して処理を終了すする。
【0046】
尚、上述の説明ではSTEP01にて調整を行うか否かをユーザに問合わせ、ユーザが調整を行う旨の指示を出したときに調整処理(STEP02〜STEP12)が実行されるように構成しているが、例えば画像形成装置の振動等によりずれが生じる場合等では、画像形成装置の通電時間、画像形成時間、画像形成枚数、振動の原因となっている部分の通電時間等を別途記憶しておき、所定間隔毎で自動的に処理が実行されたり、メンテナンスサイクル毎で自動的に処理されるように構成しても良い。
【0047】
また、LSU16や感光体22等のずれに影響がある部材を交換した際や交換するメンテナンスサイクルになると自動的に本処理モードとなるように構成しておいても良い。これらの場合はユーザがずれを調整する必要があるか否かを認識しなくても自動的に処理モードとなるので管理が楽になるという利点がある。但しテストパターンの印字された記録媒体Pを再度スキャナ部2に載置する手間は必要である。
【0048】
さて前述のSTEP11におけるレーザ光の調整が必要となるのは、レーザ光の書込位置がずれている場合と、書き込みタイミングがずれている場合に大別できるが、書込タイミングがずれている場合は、図7の各ビームの書込スタートタイミング用ドット群(A0〜D0)の印字位置がずれているが否かで判断することができる。
【0049】
一方書込位置が(許容量以上に)ずれている場合には、スタートタイミング用ドット群(A0〜D0)の開始位置にずれがないにも関わらず、各ビームのスタートタイミングからの所定時間経過後のドット群(A1〜D1、A2〜D2)がずれている場合に断定することができる。
【0050】
当然のことながら、スタートタイミング用ドット群とスタートタイミングからの所定時間経過後のドット群(この場合はスタート位置がずれているので、A2からA1、・・・、D2からD1、A1からA0、・・・D1からD0の距離差)の両方がずれている場合には、レーザ光の書込位置と書き込みタイミングの両方がずれているものと推定できる。
【0051】
以上のずれを補正する方法としては、対象となるドットとテストパターンのドット位置との差からタイミング差を求め、該当するレーザ照射部材26の照射時期を調整することにより実現することができる。例えばスタートタイミングの補正であれば、センサ29へのレーザ光入射タイミングから感光体への書込みまでの時間(所定のタイマ値、パルスカウント値)を更新することで対応する。また書込位置がずれている場合には、各レーザ光毎のクロック信号の位相、周波数を変化させることで対応することが可能である。
【0052】
また更新するタイマ値、パルスカウント値は、ずれ量に応じて左記値を対応付けたルックアップテーブルを記憶手段内に設けておき、引用する形で調整するようにしても良いし、前記テーブルを設けずに求めたずれ量毎に図示しない情報処理手段により算出するように構成しても良い。
【0053】
尚、上記実施形態では、高精度にレーザ光を調整するために、STEP03〜STEP05の全てが必須ではなく、適宜処理を割愛しても良いことは勿論である。また、図2ではSTEP11でずれを補正し、再びSTEP02に戻るように記載しているが、このフローに補正が完了(ずれが許容範囲内)したか否かをユーザに問合わせ、完了したらそのときの補正量に更新して、以後はその更新された補正量に基づき画像形成するように構成してもよく、この場合、ユーザや使用者が補正量を再度、装置側に入力する手間が省ける。
【0054】
さらに上記実施形態では画像形成装置内部に制御部、操作部、スキャナ部を設けている形態を示しているが、例えばキーボードとディスプレイが接続されたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置とプリンタ等の画像形成装置、外部スキャナ装置を相互に通信可能となるよう接続しシステムとして本発明を実施するような形態でもよく、図2で示した処理フローの一部を情報処理装置のプログラムや情報処理装置が読取可能な記録媒体上にプログラムとして記録しても良いことは勿論である。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、複雑なビームの照射タイミングの調整が容易であり、簡単な構成で、手軽で迅速且つ確実に各々のレーザ光毎に調整可能とするができ読取画像に忠実な画像印字を実現することができる。またテストチャートを原稿読取部に載置する場合に比して、載置した際のチャートの撓みや斜めに載置した場合等に原稿読み取り部での読み込みトラブルを回避でき、純粋にビーム部の調整を行うことができ、調整効率が向上する効果も期待できる。
【0056】
また、原稿読取部を有する例えばデジタル複写機の場合や、外部にスキャナ装置が接続されている場合には、パターン画像情報読取手段をこれらで代用することで、安価に実現することが可能になるという新たな効果がある。
【0057】
本発明によれば、具体的にビームの書き込み開始位置、書き込み開始位置から所定時間経過後の書き込み位置の変動を確認でき、忠実な画像印字を実現することができる。
【0058】
また、各ビーム毎で前記所定時間を変更しており、印字結果の確認しやすくなり、さらに副走査方向で距離をとって各ビームの走査毎にテスト印字されるように構成しているため、各ビーム同一の書込開始位置を含め印字結果の確認しやすくなり、従来のようにどの印字画素ビームのものであるかを識別するのが困難となるという不具合を回避できる。
【0059】
本発明によれば、調整するユーザやサービスマン等がテスト印字された結果をスケールで計ったり、目測する必要がなくなり、複雑な処理や煩雑な処理を強いることなく、短時間で照射タイミングの変動を検出することができる。
【0060】
本発明によれば、各ビームの照射タイミングの変動検出と、それに伴う記録装置の設定作業が容易に行うことができ、設定入力ミスによる問題の発生を防止でき、設定入力する手間も省け、調整作業が効率化する効果がある。
【0061】
また、テスト印字の濃度を淡くすることで、さらにテスト印字後のドットが隣接したり、重複したりして各ビームとの関係が観察しづらくなるという問題を回避でき、テスト印字後の各ドットが判別しやすくなり、高精度のビーム調整実現できる。
【0062】
尚、印字画像が淡くなるようにするには、例えばビームの光照射に係る駆動パルス幅やパルス振幅を通常時とは変化させたり、画像形成部の感光体の転写電位と現像バイアス電位との関係(差分電位)を小さくするように制御すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す全体断面図である。
【図2】本実施形態に係る画像形成装置のレーザ光書込タイミングの調整処理を示したフローチャートである。
【図3】本実施形態に係る画像形成装置のテストパターン印字時と通常印字時での現像バイアスの関係を示す説明図である。
【図4】本実施形態に係る画像形成装置のテストパターン印字時と通常印字時での帯電電位の関係を示す説明図である。
【図5】本実施形態に係る画像形成装置のテストパターン印字時と通常印字時でのレーザ光照射パルス幅の関係を示す説明図である。
【図6】本実施形態に係る画像形成装置のテストパターン印字時と通常印字時でのレーザ光照射強度の関係を示す説明図である。
【図7】本実施形態に係る画像形成装置のテストパターン印字結果を示す図である。
【図8】本実施形態に係る画像形成装置のLSUの全体構成を示す図である。
【符号の説明】
1 原稿台
2 スキャナ部
3 光源
4〜6 反射鏡
7 結像レンズ
8 光電変換素子(CCD)
9 排出ローラ
10 排出検知スイッチ
11 定着後検知スイッチ
12 レジスト前検知スイッチ
13 上定着ローラ
14 下定着ローラ
15 ヒータ
16 レーザスキャンニングユニット(LSU)
17 クリーニング装置
18 主帯電器
19 転写器
20 レジストローラ対
21 給送ローラ
22 感光体
23 現像装置
24 排出トレイ
25 記録媒体収納部
26 レーザ照射部材
27 ポリゴンミラーレンズ
28 ミラー
29 センサ
30 Fθレンズ

Claims (4)

  1. 入力される画像データに応じて複数ラインを同時に複数のビーム発生部よりビーム照射を行うことで、記録媒体に画像データを印字してなる画像形成部を備えてなる記録装置において、
    前記複数のビーム発生部からのビーム毎の照射タイミング変動を検出するために、各ビーム同一の書込開始位置、該書込開始位置からビーム走査方向における各ビーム毎に異なる所定時間経過後の書込位置でビーム照射を行うように設定されたパターン画像情報を記憶するパターン画像情報記憶手段と、
    前記パターン画像情報を印字するために、最初の走査で複数ビーム発生部の一つを駆動し、そのビーム発生部により書込開始位置および所定時間経過後の書込位置でビーム照射を制御し、次の走査で先のビーム発生部と異なる他の一つのビーム発生部より書込開始位置および先のビームとは異なる所定時間経過後の書込位置でビーム照射を制御し、これを各ビーム発生部毎に制御することで、前記画像形成部を介して記録媒体に前記パターン画像情報を印字る制御手段と、
    前記印字された記録媒体上の前記パターン画像情報を読み取るパターン画像情報読取手段と、
    前記パターン画像情報記憶手段のパターン画像情報と前記パターン画像情報読取手段で読み取られた画像情報とを比較し、前記複数のビーム毎の照射タイミング変動を検出する照射タイミング変動検出手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記検出された照射タイミング変動に応じて前記複数のビーム発生部のビーム毎の照射タイミングを調整することを特徴とする画像書込タイミング調整装置。
  2. 前記照射タイミング変動検出手段は、前記複数のビーム毎の書込開始位置の変動と共に、書込開始位置から所定時間経過後の書込位置までの変動を検出することを特徴とする請求項1記載の画像書込タイミング調整装置。
  3. 前記制御手段は、前記パターン画像情報に基づいて記録媒体に印字する際、前記パターン画像情報以外の画像を印字するときよりも印字画像が淡くなるように制御することを特徴とする請求項1記載の画像書込タイミング調整装置。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の画像書込タイミング調整装置を備えた記録装置であって、
    前記制御手段は、前記複数のビームの照射タイミングを調整した状態で、記録媒体に入力される画像データに基づく印字を行うことを特徴とする記録装置。
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