JP2000221424A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2000221424A
JP2000221424A JP2104399A JP2104399A JP2000221424A JP 2000221424 A JP2000221424 A JP 2000221424A JP 2104399 A JP2104399 A JP 2104399A JP 2104399 A JP2104399 A JP 2104399A JP 2000221424 A JP2000221424 A JP 2000221424A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置に複数のレーザ光を用いて、感
光体上に画像情報を記録する画像形成装置において、簡
単な構成で、印字状況に応じて、複数のレーザ光の書き
込みタイミングを手軽で迅速且つ確実に各々のレーザ光
毎に調整可能とする。 【解決手段】 複数のビーム毎の照射タイミング変動を
検出するためのテストパターン(A0〜D2)の画像情
報を予め記憶しておき、パターン画像情報に基づき印字
(STEP06)された記録媒体P上の画像情報を原稿
台1で読み取る(STEP07)。その後、装置内の情
報処理部にてパターン画像情報と原稿台で読み取られた
画像情報を比較して(STEP08)、複数のビーム毎
の照射タイミング変動を算出し、該検出結果に基づき、
複数のビーム毎の照射タイミング(タイマ値、パルスカ
ウンタ値)を可変する(STEP09〜12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレーザ光源
を照射して感光体上に画像形成を行う画像形成装置にお
ける光学系の調整に係り、さらに詳しくは、複数レーザ
照射時における照射タイミングを制御する画像書込タイ
ミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ツインレーザ等の複数のレー
ザ光源を用いる画像形成装置において、レーザの主走査
方向の書込タイミング、書込位置等の補正については、
画像形成装置のユニットとして組み上げる前にレーザユ
ニット(又は光学系ユニット)単体での調整作業が行な
われ、さらにレーザユニットを画像形成装置のユニット
として組み上げる際に発生するレーザユニットの歪み補
正を行うことが一般的である。
【0003】そしてその手法として、特開平5−185
701号公報では、給紙される転写用紙の位置検出によ
り、印字基準位置と画像書込位置の補正を行い、前記主
走査方向のずれ(変動)をなくすことが提案されてい
る。
【0004】他の手法としては、光学ユニット、もしく
は感光体の近傍で画像書き込み領域外にレーザを検出す
るセンサを配置し、当該センサがレーザ光を受光してか
ら一定時間経過後に、画像情報の書き込みをスタートす
る方法が用いられている。
【0005】また、一列に配設された複数個の光源から
の光レーザを、回転多面鏡等により偏向して記録媒体上
を走査する場合に、記録媒体の副走査方向に対し直交す
る方向にレーザを配設すると、隣接するレーザ間隔を一
定距離よりも狭めることができず高速印字を実現する際
に問題となる。
【0006】そこで、前述の問題点を解消するために、
特公平2−7064号公報では、複数のレーザに対応し
て記録信号を格納するための複数の格納手段に対し、一
つの位置信号に基づく同一周期で、且つ互いに位相の異
なる複数種類のクロック信号を印加することにより、複
数のレーザの各々に対応した記録信号の読み出しを行
い、複数のレーザの変調を行うように構成した記録装置
が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては、光学ユニットが完全に固定され
ており、当該光学ユニット内で歪みがない場合には有効
な技術であるが、例えば装置の振動等に初期設定値がず
れたり、光学ユニットを定期メンテナンスや故障・不具
合等により交換した場合に、ずれ量が変化する場合もあ
り、その場合に当該ずれを補正する手段を有していな
い。
【0008】さらに、一つの位置信号に基づく同一周期
で、且つ互いに位相の異なる複数種類のクロック信号を
印加することから、各レーザ光源に対し独立して夫々を
調整可能ではなく、装置の振動や歪み等により初期設定
値がずれても、単独の位置信号に基づいた補正しかでき
ず、仮に各レーザ光源毎にずれが発生するとそれぞれを
単独に調整することができなかった。
【0009】さらに、例えば記録装置が原稿読取装置を
備えたデジタル複写機等の記録装置において、従来のテ
ストチャートを用いて光学調整する場合、レーザ光学系
が4ラインのレーザビームで一度に同じタイミング印字
する形式の場合に、印字ドットが副走査方向に隣接又は
定着時や転写時のつぶれにより接触したもの(線分)と
して印字され、各レーザ走査ライン毎でずれを確認する
のが難しいという問題点があった。
【0010】またテストチャートを原稿読取部に載置す
る場合、載置した際のチャートの撓みや斜めに載置した
場合等に、印字結果がレーザ照射系と原稿読取部のどち
らにトラブルが生じているかを特定するのが難しく、調
整効率が低下するという問題もある。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みな
されたものであり、その目的とするところは、画像形成
装置に複数のレーザ光を用いて、感光体上に画像情報を
記録する画像形成装置において、簡単な構成で、印字状
況に応じて、複数のレーザ光の書き込みタイミングを手
軽で迅速且つ確実に各々のレーザ光毎に調整可能とする
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感光体と現像部からなる画像形成部と、複数のビー
ムを感光体上に照射する複数のビーム発生部と、前記複
数のビームを走査させるビーム走査手段と、前記複数の
ビームを変調するためのビーム変調手段と、前記複数の
ビーム毎に対応した記録信号を格納する記録信号格納手
段と、点燈された前記複数のビーム毎の走査位置を検出
する走査位置検出手段と、前記複数のビーム毎に対応し
たクロック信号を発生するクロック信号発生手段とを備
え、前記複数のビーム毎に対応したクロック信号、走査
位置情報、記録信号に基づき、ビーム変調を行い、前記
画像形成部にて記録媒体上に所定の画像情報を記録する
よう制御する制御手段を備えた記録装置において、上記
複数のビーム毎の照射タイミング変動を検出するための
パターン画像情報を記憶するパターン画像情報記憶手段
と、前記パターン画像情報に基づき印字された記録媒体
上の画像情報を読み取るパターン画像情報読取手段と、
前記パターン画像情報と前記パターン情報読取手段で読
み取られた画像情報に基づき、上記複数のビーム毎の照
射タイミング変動を検出する照射タイミング変動検出手
段と、上記制御手段はさらに、前記パターン画像情報に
基づき記録媒体を印字し、前記照射タイミング変動検出
手段の検出結果に基づき、前記複数のビーム毎の照射タ
イミングを可変することを特徴とする記録装置である。
【0013】請求項2に記載の発明は、上記パターン画
像情報はさらに、上記複数のビーム毎の書き込み開始位
置の変動、及び又は前記書き込み開始位置から所定時間
経過後の書き込み位置の変動を検出するための画像情報
であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置であ
る。
【0014】請求項3に記載の発明は、上記照射タイミ
ング変動検出手段はさらに、上記パターン画像情報に対
応した画素情報と、上記パターン情報読取手段で読み取
られた画像情報に対応した画素情報とを比較して照射タ
イミング変動を検出することを特徴とする請求項2に記
載の記録装置である。
【0015】請求項4に記載の発明は、上記制御手段は
さらに、上記照射タイミング変動検出手段の検出結果に
基づき、前記複数のビーム毎の照射タイミングを更新
し、更新後の前記照射タイミングに基づき、以後の記録
動作を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の記
録装置である。
【0016】請求項5に記載の発明は、上記制御手段は
さらに、上記パターン画像情報に基づき記録媒体を印字
する際、前記パターン画像情報以外の画像を記録すると
きよりも印字画像が淡くなるように、上記複数のビーム
毎の照射強度、及び又は上記画像形成部の画像形成条件
を制御することを特徴とする請求項1に記載の記録装置
である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る画像形成
装置は、図1にその全体断面形状を図示するように、装
置上面に透明なガラス等からなる原稿台1を有してお
り、原稿台1の下方には、スキャナ部2が配設されてい
る。
【0018】スキャナ部2は、原稿台1上に載置される
原稿に光を照射する光源3と、原稿からの反射光を例え
ば図中の鎖線で示すように、スキャナ部2内の結像レン
ズ7を介して図面右方に配設されたCCD等の光電変換
素子8に原稿からの反射光を導くための複数の反射鏡4
〜6とを備えている。
【0019】尚、上述した光源としては、例えばハロゲ
ンランプや熱陰極蛍光ランプ、或いはUV蛍光ランプ等
を用いることができるが、光源がこれらのみに限定され
るものではない。
【0020】次にCCD8によって読み取られた原稿の
画像データは、所定の画像処理が施され、レーザスキャ
ンニングユニット(LSU)16により、前記画像処理
後の画像データに対応したレーザ光を感光体22の表面
Aへ照射することにより、静電潜像が形成される。
【0021】感光体22は円筒状でその両端部を軸支さ
れており、図中矢印B方向に回転駆動され、感光体22
の円周面近傍を包囲するように、レーザ照射点Aから感
光体22の回転方向Bに向かって、レーザにより露光さ
れた感光体22表面の静電潜像をトナーにより可視像に
現像する現像装置23、感光体22上で顕像化されたト
ナー像を記録媒体P上に転写するための転写器19、感
光体22表面の残留トナーを除去するためのクリーニン
グ装置17、感光体22を所定の電位に帯電させる主帯
電器18、及び感光体22のレーザ照射点Aに向かって
レーザを照射させるLSU16等が順に配設される。
【0022】また記録媒体Pは記録媒体収納部25に収
納されており、記録媒体収納部25の先端部には、記録
媒体Pを分離給送するための半月状の給送ローラ21が
設けられており、給送路下流側(記録媒体Pの給送方向
に対する記録媒体収納部25側を上流、排出部側を下流
側と称する)に向かって、記録媒体Pの通過を検出する
ためのレジスト前検知スイッチ12、レジスト前検知ス
イッチ12からの検知信号に基づいて、感光体22上に
形成されたトナー像と記録媒体Pの記録部分の位置合わ
せを行うためのレジストローラ対20が配設されてい
る。
【0023】そしてレジスト感光体22上のトナー像を
記録媒体Pに転写する転写器19、記録媒体P上のトナ
ー像をヒータ15の熱により定着させる対向配置された
上定着ローラ13と下定着ローラ14、前記上定着ロー
ラ13と下定着ローラ14間を記録媒体Pが通過したこ
とを検出する定着後検知スイッチ11、記録媒体Pを排
出するための排出ローラ9、排出ローラ9の手前で記録
媒体Pが通過したことを検知する排出検知スイッチ10
がそれぞれ配設されている。
【0024】ここで記録媒体Pは、全体断面が略コ字形
状をなしており、コ字形状の凹部すなわち排出ローラ9
を介して画像形成部から見て左方側で且つ記録媒体収容
部25の上部でスキャナ部2の下部に排出される。スキ
ャナ部2の下部には、排出トレイ24が設けられ、排出
された記録媒体Pを順に積載するように構成されてい
る。尚、本実施形態における画像形成装置は、デジタル
転写方式により一般的に採用されている反転現像方式に
より印字を行うものである、 (本発明の第1の実施形態)以下に図1に記載の画像形
成装置に本発明のを適用した場合の一実施形態について
図2乃至図7を用いて説明を行う。
【0025】図2は本実施形態におけるLSU16での
レーザ光書込タイミングの調整処理を示したフローチャ
ート、図3はテストパターン印字時と通常印字時での現
像バイアスの関係を示す説明図、図4はテストパターン
印字時と通常印字時での帯電電位の関係を示す説明図、
図5はテストパターン印字時と通常印字時でのレーザ光
照射パルス幅の関係を示す説明図、図6はテストパター
ン印字時と通常印字時でのレーザ光照射強度の関係を示
す説明図、図7はテストパターンの印字結果を示す図で
ある。
【0026】尚、図2に記載のフローチャートにおける
各処理(STEP01〜STEP12)を説明する際に
は、図2と断らずSTEP01〜STEP12のみを指
定することとする。
【0027】まず図2のSTEP01では、画像形成装
置の稼動時に、ユーザからの指示により、レーザ光の照
射試験を行うか否かの判定を行い、照射試験を行う場合
であれば、STEP02以降のレーザ光の調整処理が行
なわれる。このユーザが指示を行う例としては、図示し
ない操作パネル上の指定キーを押すことで実現したり、
さらには指定したキーを指定した順序や同時に押下する
等でも良い。
【0028】STEP02では、画像形成装置内のメモ
リ(画像形成装置の図示しない情報処理部が読み込み可
能な、RAM、ROM、ハードディスク、フロッピィデ
ィスク、ICカード等)よりレーザ光調整用のテストパ
ターンを読み込み、当該テストパターンが図1のCCD
8により認識された画像と見なして擬似化することによ
り、後続の処理を行うこととなる。尚、前記メモリが容
易に書き換え可能なメモリであれば、データの更新、変
更が容易となり、リムーバブルメモリであれば可搬性に
優れ、配布や複写が容易となることはいうまでもない。
また、画像形成装置の制御部が他の情報機器と通信可能
であれば、サーバー等により集中的にテストパターンを
格納し、受信することでメモリに格納するよう構成して
も良い。
【0029】次いでSTEP03では、レーザ光を感光
体22へ照射する時間、及び出力レベルの両者もしくは
何れかの設定を行い、レーザの照射時間は、ハイレベル
が照射時間に対応しているとすると、図5に示すように
通常のパルス幅(W0)よりも短いパルス幅(W1)と
なり、またレーザ光の出力レベルは図6に示すように通
常のパルス強度(振幅H0)よりも低めのパルス強度
(H1)となり、CCD8の画像最小認識レベルにおけ
るレーザ光の調整を容易に擬似化することが可能であ
る。尚、前述したパルスのパルス幅、振幅を可変する方
法については通常のパルス回路等が使用でき、公知であ
るのでこれ以上の説明は省略する。
【0030】そしてSTEP04では、前述のテストパ
ターンが感光体22に照射される際の、感光体22に係
る帯電電位の調整を行うこととなるが、この帯電電位は
図4に示しているように、通常の帯電電位Vnよりも高
いVtに設定されている。
【0031】これは、レーザ光照射により減衰する感光
体22上の黒電位は帯電電位によりほぼ一定であること
により、通常の感光体上の黒電位Vnbである転写電位
と、現像装置23の現像バイアス電位Vbiとの差が小
さくなることから、印字画像が淡くなり、より高精度に
レーザ光の調整を行うことができるためである。
【0032】すなわち、印字画像が濃い場合にレーザビ
ームが重なると、ずれ量が判別しにくくなるが、印字画
像が淡くなるに伴い、画像サンプルがより微小なドット
やより細い線として表現されるので、上記不具合を回避
でき、画像サンプルを見やすくなり、重なりを極力防止
でき、ずれ量が計測しやすくなる。
【0033】尚、感光体22の帯電電位を極端に上昇さ
せると、感光体22の絶縁破壊等を招来する恐れがある
ので、帯電電位の上昇レベルは例えば通常時よりも10
%〜30%程度とするのが妥当である(感光体の特性に
より異なる)。
【0034】STEP05では、テストパターンが感光
体22に照射される際に現像装置23の現像バイアス電
位を図3で示すようにVbiからVbitへ小さくする
ことにより、STEP04と同様にして、感光体22上
の転写電位と現像場バイアス電位との差が小さくなるた
め、印字画像が淡くなり、より高精度にレーザ光の調整
を行うことが可能となる。
【0035】以上の動作により、テストパターンを印字
するための準備が整い、STEP06では実際にテスト
パターンの印字を行うが、このときのレーザ光により感
光体22への照射動作を図8に図示したLSU16の詳
細図を用いて以下に説明する。
【0036】印字画像により、レーザ照射部材26にて
レーザ光を照射するタイミングが画像形成装置の図示し
ない制御部により制御され、照射されたレーザ光はポリ
ゴンミラーレンズ27にて反射した後、ミラー28にて
反射させられセンサ29にて受光すると、レーザ照射部
材26の照射タイミングやポリゴンミラーレンズの回転
タイミングの調整を行った後、レーザ光はFθレンズ3
0を通過後に感光体22に照射されるまでが一連のレー
ザ光照射動作の概要である。
【0037】さて図7にはSTEP06でテストパター
ンの印字された記録媒体Pを示しており、図8ではツイ
ンビームによりレーザ照射部材26が構成されている例
を説明したが、ここでは4ビームによりレーザ照射部材
26が構成されており、その場合の印字例を示してい
る。
【0038】図7に示しているように、レーザ照射部材
26の各ビーム(A〜Dビーム)について、テストパタ
ーンは印字書込先端位置A0〜D0と、各ビーム毎に異
なる所定時間経過後の位置でのドット印字A1〜D1、
A2〜D2が行なわれている。
【0039】これは、各ビーム毎に同一時間間隔で、各
ビーム毎に同じ列位置に複数回印字する場合と比して、
印字ドットの数を減少させているため、後述する印字ド
ットのずれをチェックする処理時間を、検出精度を低下
させることなく短縮することができるものである。
【0040】すなわち、従来のテストチャートを用いた
場合、4ラインのレーザビームで一度に同じタイミング
でテストパターンを印字するので、図7でいうドットA
0、B0、C0、D0が図面の縦方向(副走査方向)に
隣接又は定着時や転写時のつぶれにより接触したもの
(線分)として印字されるので、各レーザ走査ライン毎
でずれを確認するのが難しいという問題点があった。
【0041】本実施形態では、例えば第1回目の4ライ
ン走査でAビームのみで印字させてドットA0、A1、
A2を得て、第2回目(又は所定ライン走査後)の4ラ
イン走査でBビームだけで印字させてB0、B1、B2
を得るというようにして識別しやすいように工夫してい
る。さらにA0A1距離、・・・、D0D1距離、A1
A2距離、・・・、D1D2距離を夫々異ならしめてい
るので、さらに識別がしやすくなるという利点がある。
【0042】STEP07では、STEP06にてテス
トパターンの印字された記録媒体Pを、スキャナ部2に
載置して読み込み、STEP08ではSTEP07にて
読み込まれた画像と、画像形成装置内に予め記憶してい
るテストパターンデータとの比較を行う。
【0043】STEP09ではSTEP08にて行った
比較処理結果判定し、ずれが生じていない場合(又はず
れが許容範囲内である場合)には処理を終了するが、ず
れが生じている場合(又はずれが許容範囲外である場
合)には、STEP10に処理が移行し、このずれを補
正するか否かの指示をユーザに求める。
【0044】指示をユーザに求めるには、例えば画像形
成装置内に設けられた表示装置や報知装置、又は画像形
成装置に接続された情報処理装置の表示装置、報知装置
よりユーザに問合わせの有る旨を告示し、操作ボタンや
操作キー等をユーザが操作することにより、容易に実現
することができる。
【0045】STEP10にてユーザがずれを補正する
指示を出した場合には、STEP11へ進み、レーザ光
の照射を調整後、再びSTEP02へ戻ることにより、
レーザ光照射後のずれを再確認することができる。も
し、STEP10でユーザがずれを補正しない旨の指示
を出した場合にはSTEP12へ進み、テストパターン
印字用に調整した帯電電圧等を通常の印字条件に戻して
処理を終了すする。
【0046】尚、上述の説明ではSTEP01にて調整
を行うか否かをユーザに問合わせ、ユーザが調整を行う
旨の指示を出したときに調整処理(STEP02〜ST
EP12)が実行されるように構成しているが、例えば
画像形成装置の振動等によりずれが生じる場合等では、
画像形成装置の通電時間、画像形成時間、画像形成枚
数、振動の原因となっている部分の通電時間等を別途記
憶しておき、所定間隔毎で自動的に処理が実行された
り、メンテナンスサイクル毎で自動的に処理されるよう
に構成しても良い。
【0047】また、LSU16や感光体22等のずれに
影響がある部材を交換した際や交換するメンテナンスサ
イクルになると自動的に本処理モードとなるように構成
しておいても良い。これらの場合はユーザがずれを調整
する必要があるか否かを認識しなくても自動的に処理モ
ードとなるので管理が楽になるという利点がある。但し
テストパターンの印字された記録媒体Pを再度スキャナ
部2に載置する手間は必要である。
【0048】さて前述のSTEP11におけるレーザ光
の調整が必要となるのは、レーザ光の書込位置がずれて
いる場合と、書き込みタイミングがずれている場合に大
別できるが、書込タイミングがずれている場合は、図7
の各ビームの書込スタートタイミング用ドット群(A0
〜D0)の印字位置がずれているが否かで判断すること
ができる。
【0049】一方書込位置が(許容量以上に)ずれてい
る場合には、スタートタイミング用ドット群(A0〜D
0)の開始位置にずれがないにも関わらず、各ビームの
スタートタイミングからの所定時間経過後のドット群
(A1〜D1、A2〜D2)がずれている場合に断定す
ることができる。
【0050】当然のことながら、スタートタイミング用
ドット群とスタートタイミングからの所定時間経過後の
ドット群(この場合はスタート位置がずれているので、
A2からA1、・・・、D2からD1、A1からA0、
・・・D1からD0の距離差)の両方がずれている場合
には、レーザ光の書込位置と書き込みタイミングの両方
がずれているものと推定できる。
【0051】以上のずれを補正する方法としては、対象
となるドットとテストパターンのドット位置との差から
タイミング差を求め、該当するレーザ照射部材26の照
射時期を調整することにより実現することができる。例
えばスタートタイミングの補正であれば、センサ29へ
のレーザ光入射タイミングから感光体への書込みまでの
時間(所定のタイマ値、パルスカウント値)を更新する
ことで対応する。また書込位置がずれている場合には、
各レーザ光毎のクロック信号の位相、周波数を変化させ
ることで対応することが可能である。
【0052】また更新するタイマ値、パルスカウント値
は、ずれ量に応じて左記値を対応付けたルックアップテ
ーブルを記憶手段内に設けておき、引用する形で調整す
るようにしても良いし、前記テーブルを設けずに求めた
ずれ量毎に図示しない情報処理手段により算出するよう
に構成しても良い。
【0053】尚、上記実施形態では、高精度にレーザ光
を調整するために、STEP03〜STEP05の全て
が必須ではなく、適宜処理を割愛しても良いことは勿論
である。また、図2ではSTEP11でずれを補正し、
再びSTEP02に戻るように記載しているが、このフ
ローに補正が完了(ずれが許容範囲内)したか否かをユ
ーザに問合わせ、完了したらそのときの補正量に更新し
て、以後はその更新された補正量に基づき画像形成する
ように構成してもよく、この場合、ユーザや使用者が補
正量を再度、装置側に入力する手間が省ける。
【0054】さらに上記実施形態では画像形成装置内部
に制御部、操作部、スキャナ部を設けている形態を示し
ているが、例えばキーボードとディスプレイが接続され
たパーソナルコンピュータ等の情報処理装置とプリンタ
等の画像形成装置、外部スキャナ装置を相互に通信可能
となるよう接続しシステムとして本発明を実施するよう
な形態でもよく、図2で示した処理フローの一部を情報
処理装置のプログラムや情報処理装置が読取可能な記録
媒体上にプログラムとして記録しても良いことは勿論で
ある。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、上記複
数のビーム毎の照射タイミング変動を検出するためのパ
ターン画像情報を記憶するパターン画像情報記憶手段
と、前記パターン画像情報に基づき印字された記録媒体
上の画像情報を読み取るパターン画像情報読取手段と、
前記パターン画像情報と前記パターン情報読取手段で読
み取られた画像情報に基づき、上記複数のビーム毎の照
射タイミング変動を検出する照射タイミング変動検出手
段と、上記制御手段はさらに、前記パターン画像情報に
基づき記録媒体を印字し、前記照射タイミング変動検出
手段の検出結果に基づき、前記複数のビーム毎の照射タ
イミングを可変することを特徴としているので、複雑な
ビームの照射タイミングの調整が容易であり、簡単な構
成で、手軽で迅速且つ確実に各々のレーザ光毎に調整可
能とするができ読取画像に忠実な画像印字を実現するこ
とができる。またテストチャートを原稿読取部に載置す
る場合に比して、載置した際のチャートの撓みや斜めに
載置した場合等に原稿読み取り部での読み込みトラブル
を回避でき、純粋にビーム部の調整を行うことができ、
調整効率が向上する効果も期待できる。
【0056】また、原稿読取部を有する例えばデジタル
複写機の場合や、外部にスキャナ装置が接続されている
場合には、パターン画像情報読取手段をこれらで代用す
ることで、安価に実現することが可能になるという新た
な効果がある。
【0057】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
において、上記パターン画像情報はさらに、上記複数の
ビーム毎の書き込み開始位置の変動、及び又は前記書き
込み開始位置から所定時間経過後の書き込み位置の変動
を検出するための画像情報であることを特徴とするの
で、具体的にビームの書き込み開始位置、書き込み開始
位置から所定時間経過後の書き込み位置の変動を確認で
き、忠実な画像印字を実現することができる。
【0058】また、各ビーム毎で前記所定時間を変更す
るように構成することも可能であり、この場合印字結果
の確認作業がしやすくなり、さらに副走査方向で距離を
とって各ビーム毎にテスト印字されるように構成しても
よく、この場合も、印字結果の確認作業がしやすくな
り、従来のようにどの印字画素どのビームのものである
がを識別するのが困難となるという不具合を回避でき
る。
【0059】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
において、上記照射タイミング変動検出手段はさらに、
上記パターン画像情報に対応した画素情報と、上記パタ
ーン情報読取手段で読み取られた画像情報に対応した画
素情報とを比較して照射タイミング変動を検出すること
を特徴とするので、調整するユーザやサービスマン等が
テスト印字された結果をスケールで計ったり、目測する
必要がなくなり、複雑な処理や煩雑な処理を強いること
なく、短時間で照射タイミングの変動を検出することが
できる。
【0060】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
又は3において、上記制御手段はさらに、上記照射タイ
ミング変動検出手段の検出結果に基づき、前記複数のビ
ーム毎の照射タイミングを更新し、更新後の前記照射タ
イミングに基づき、以後の記録動作を行うことを特徴と
するので、各ビームの照射タイミングの変動検出と、そ
れに伴う記録装置の設定作業が容易に行うことができ、
設定入力ミスによる問題の発生を防止でき、設定入力す
る手間も省け、調整作業が効率化する効果がある。
【0061】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
において、上記制御手段はさらに、上記パターン画像情
報に基づき記録媒体を印字する際、前記パターン画像情
報以外の画像を記録するときよりも印字画像が淡くなる
ように、上記複数のビーム毎の照射強度、及び又は上記
画像形成部の画像形成条件を制御することを特徴とする
ので、従来のようにテスト印字後のドットが隣接した
り、重複したりして各ビームとの関係が観察しづらくな
るという問題を回避でき、テスト印字後の各ドットが判
別しやすくなり、高精度のビーム調整作業が実現でき
る。
【0062】尚、印字画像が淡くなるようにするには、
例えばビームの光照射に係る駆動パルス幅やパルス振幅
を通常時とは変化させたり、画像形成部の感光体の転写
電位と現像バイアス電位との関係(差分電位)を小さく
するように制御すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示
す全体断面図である。
【図2】本実施形態に係る画像形成装置のレーザ光書込
タイミングの調整処理を示したフローチャートである。
【図3】本実施形態に係る画像形成装置のテストパター
ン印字時と通常印字時での現像バイアスの関係を示す説
明図である。
【図4】本実施形態に係る画像形成装置のテストパター
ン印字時と通常印字時での帯電電位の関係を示す説明図
である。
【図5】本実施形態に係る画像形成装置のテストパター
ン印字時と通常印字時でのレーザ光照射パルス幅の関係
を示す説明図である。
【図6】本実施形態に係る画像形成装置のテストパター
ン印字時と通常印字時でのレーザ光照射強度の関係を示
す説明図である。
【図7】本実施形態に係る画像形成装置のテストパター
ン印字結果を示す図である。
【図8】本実施形態に係る画像形成装置のLSUの全体
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 原稿台 2 スキャナ部 3 光源 4〜6 反射鏡 7 結像レンズ 8 光電変換素子(CCD) 9 排出ローラ 10 排出検知スイッチ 11 定着後検知スイッチ 12 レジスト前検知スイッチ 13 上定着ローラ 14 下定着ローラ 15 ヒータ 16 レーザスキャンニングユニット(LSU) 17 クリーニング装置 18 主帯電器 19 転写器 20 レジストローラ対 21 給送ローラ 22 感光体 23 現像装置 24 排出トレイ 25 記録媒体収納部 26 レーザ照射部材 27 ポリゴンミラーレンズ 28 ミラー 29 センサ 30 Fθレンズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と現像部からなる画像形成部と、
    複数のビームを感光体上に照射する複数のビーム発生部
    と、前記複数のビームを走査させるビーム走査手段と、
    前記複数のビームを変調するためのビーム変調手段と、
    前記複数のビーム毎に対応した記録信号を格納する記録
    信号格納手段と、点燈された前記複数のビーム毎の走査
    位置を検出する走査位置検出手段と、前記複数のビーム
    毎に対応したクロック信号を発生するクロック信号発生
    手段とを備え、前記複数のビーム毎に対応したクロック
    信号、走査位置情報、記録信号に基づき、ビーム変調を
    行い、前記画像形成部にて記録媒体上に所定の画像情報
    を記録するよう制御する制御手段を備えた記録装置にお
    いて、 上記複数のビーム毎の照射タイミング変動を検出するた
    めのパターン画像情報を記憶するパターン画像情報記憶
    手段と、 前記パターン画像情報に基づき印字された記録媒体上の
    画像情報を読み取るパターン画像情報読取手段と、 前記パターン画像情報と前記パターン情報読取手段で読
    み取られた画像情報に基づき、上記複数のビーム毎の照
    射タイミング変動を検出する照射タイミング変動検出手
    段と、 上記制御手段はさらに、前記パターン画像情報に基づき
    記録媒体を印字し、前記照射タイミング変動検出手段の
    検出結果に基づき、前記複数のビーム毎の照射タイミン
    グを可変することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 上記パターン画像情報はさらに、上記複
    数のビーム毎の書き込み開始位置の変動、及び又は前記
    書き込み開始位置から所定時間経過後の書き込み位置の
    変動を検出するための画像情報であることを特徴とする
    請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 上記照射タイミング変動検出手段はさら
    に、上記パターン画像情報に対応した画素情報と、上記
    パターン情報読取手段で読み取られた画像情報に対応し
    た画素情報とを比較して照射タイミング変動を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段はさらに、上記照射タイミ
    ング変動検出手段の検出結果に基づき、前記複数のビー
    ム毎の照射タイミングを更新し、更新後の前記照射タイ
    ミングに基づき、以後の記録動作を行うことを特徴とす
    る請求項2又は3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段はさらに、上記パターン画
    像情報に基づき記録媒体を印字する際、前記パターン画
    像情報以外の画像を記録するときよりも印字画像が淡く
    なるように、上記複数のビーム毎の照射強度、及び又は
    上記画像形成部の画像形成条件を制御することを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
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