JPH01311092A - 粉末状ショ糖脂肪酸エステルの製造方法 - Google Patents

粉末状ショ糖脂肪酸エステルの製造方法

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JPH01311092A
JPH01311092A JP14016488A JP14016488A JPH01311092A JP H01311092 A JPH01311092 A JP H01311092A JP 14016488 A JP14016488 A JP 14016488A JP 14016488 A JP14016488 A JP 14016488A JP H01311092 A JPH01311092 A JP H01311092A
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fatty acid
amount
reaction mixture
water
sucrose
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JP14016488A
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Shusaku Matsumoto
修策 松本
Yoshio Hatakawa
畑川 由夫
Akihiko Nakajima
明彦 中島
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DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、粉末状ショ糖脂肪酸エステルの工業的な製法
に関する。 更に詳しくは1本発明は、水媒法合成により得られたS
E反応混合物を水を用いて精製すると共に、噴霧乾保手
段によって、高品質の粉末状ショ糖脂肪酸エステルを得
る技術に関するものである。
【従来の技術】
(背景) 現在、界面活性剤として有用なショ糖脂肪酸エステル(
以後<(S E )ともいう)は、工業的に。 ショ糖と08〜C22の高級脂肪酸メチルエステルとを
溶媒(ジメチルホルムアミドやジメチルスルホキシドな
ど)中で適当な触媒下で反応させるか(溶媒法:特開昭
5l−29417)又は溶媒を用いずに水を使ってシM
tI+1を脂肪酸石鹸と共に溶融混合物とした後、触媒
の存在下に高級脂肪酸メチルエステルと反応させること
(水媒法:特公昭35−13102号)により得られて
いる。 しかし、これら二種の合成法のいづれによっても、その
反応混合物中には、目的とするSEの他に、未反応の糖
、未反応の脂肪酸メチルエステル、残留触媒、石鹸、T
L敲脂肪酸等の夾雑物を含んでおり、これらの夾雑物の
うち含量が規定量を越す不純分は、製品と成る以前に除
去されなければならない、特に、前者の溶媒法では、近
年規制が特に厳しくなってきているDMFなどの高浦点
極性溶媒の除去に煩雑な手数を必要とする。 これに反し、前者の水媒法によれば、反応溶媒が反応混
合物中に混入してくる恐れはないが、矢張り多量の不純
物を含むので、普通その精製には多量の有機溶媒(以下
、単に(溶媒)という)が利用されるが、精製用溶媒の
利用は、下記の如く工業的に多くの不利益をもたらす。 (D 爆発、火災の危険性。 ■ 上の■に備えた電気装置の防爆化。 ■ 上の■に備えた製造装との密閉化。 ■ 上の■に備えた建物全体の耐火構造化。 ■ 上の■、■、■による固定費の上昇。 ■ 溶媒の損耗による原価の上昇。 ■ 製品SE中に残留する残留溶媒による負効果。 ■ 従業員の址康上へのif#響、ひいてはその予防の
ためのシフト数増加による口数の増大と原価の上昇。 これらの溶媒使用に因る不利益は、特にSEの工業的生
産意図する場合、殊に著しい障害となる。それ故、SE
j+’i製時における精製溶媒の使用を不必要化ならし
める精製技術の開発は、当業界における切実な要望であ
る。 (従来技術の問題点) そこで従来から溶媒を利用しない精製法が検討され、例
えば代表的なものとして、 (り酸性水溶液によるSEの沈殿方法(英国特許809
,815 (+959)) (2)一般の中性塩水溶液によるSHの沈澱法(特公昭
42−8850) などが知られている。 しかし方法(1)のように、例えば゛塩酸水溶液を反応
混合物中に加えると、成る程SEは直ちに沈殿するが、
未反応のショ糖は容易にグルコースと果糖とに分解、転
化し、たとえ操作を低温(0〜5℃)で行っても分解を
避けることができない。 このため未反応糖の回収、再利用が困難となる。 また、方法(2)のように、食塩や芒硝などの中性塩の
水溶液を反応混合物中に加えてもSEは直ちに沈澱する
。この場合、未反応糖の分解は起こらないが、SE中の
有用な成分であるモノエステルが水相側に溶解してしま
うため、大きなロスを生じるのみでなく、特に近来需要
の多い高HLBのSEを得たいとき妨げとなる。 このように、水による粗製SHの精製を工業的に可能な
らしめるためには、糖及び製品SEのロスを生じない精
製方法を開発することが大前提となる。 以上に加えて、水を精製用溶媒として使用する以上、必
然的SEは含水物として得られるから。 水による精製を工業的に可能ならしめるためには、更に
含水SHの乾燥手段を考慮しなければならない。 即ち、ここに乾燥の対象となる含水SEは、通常、水分
80%以上のものは水溶液状態を、また水分80%未満
のものはスラリー(泥漿)状をなしているのが普通であ
る。これらSEの含水物は、−般に40℃近辺から急激
に粘度が上昇し、50℃近辺で最高値となるが、同温度
を50℃を越えると急激に粘度が下がるという極めて特
異な粘性挙動を呈する(出願人会社刊(シュガーエステ
ル物語)108頁)、このため、単に真空下に加熱して
水分を蒸発させる試みは、著しい発泡性のため実質的に
不可能である。特に水分蒸発の終期には、SEの持つ軟
化点又は融点の低さという特性(例えばショ糖モノステ
アレートの軟化点は52℃近辺。 ショ糖ジステアレートの融点は110℃付近)のため、
SE自体が残存している水を抱水する傾向を持ち、この
ことが脱水を一層困難とする。 そして、若し加熱時の温度が高く、かつ伝熱体との接触
時間が長い場合には、SE自体分解を起こし、強度の着
色及びカラメル化を引き起すのみでなく、分解によりM
Aした脂肪酸により耐価も上昇してくる(特公昭37−
9986参照)。 加えて、溶媒と比較して、水の蒸発潜熱が異常に高い(
500Kcal/Kg・820以上)こと及び蒸発温度
の高いこと等も乾燥を困難ならしめる一因となっている
。 それ故、例えば態形式の乾燥法として、スラリーを加熱
して連続的に真空室へ供給、放出させる。所謂フラッシ
ュ式の乾燥機を用いた場合においても、水の持つ大きな
潜熱のため、充分な脱水、乾燥には種々の困難がつき纏
い、たとえこれらの困難を克服できたとしても、真空下
で脱水、乾燥された後のSEは、溶融状態にあるため、
それを乾燥機より取出してから融点以下まで冷風等を吹
きつけて冷却し、固化させ、最後に粉砕機で粉砕すると
いう多くの工程を必要とし、しかも最終の粉砕工程では
粉塵爆発の懸念が附随する。 従って1以上のような乾燥に伴う諸問題点を解決するこ
とも、木木奴法精製を実現するための重要なステップと
なる。
【発明が解決しようとする課題】
以上の実情に鑑み、本発明は、水媒法で合成されたtI
l製SEの精製に際し、精製用溶媒を使用しないに拘ら
ず(即ち、水を唯一の精製用の溶媒として用いても)、
実質的にSEの損失がない精製手段及び乾燥過程で品質
劣化を生じる恐れのない乾燥手段を開発することによっ
て、溶媒の使用に起因する全ての問題を解決するのを目
的とする。 (発明の概念) そこで木発明者は、(イ)水相側に溶解するSE輩を最
少限に押えるのみならず、可能ならば該量を零として全
量のSEを沈澱させること、(o)未反応糖の分解を避
けること、及び(ハ)残留する反応溶媒を水相外に溶解
させることにより、SEから分離することの三点の解決
を目標として多くの塩析実験を行なった結果、ショ糖と
中性塩を反応混合物の水溶液中に溶解させたとき、適当
なpH1温度、中性塩及びシ:l糖の濃度及び水量の組
合せの下で、SEの略々全量が沈澱するという、意外な
現象を見出した。従って、この現象を利用して、沈澱し
たSEを再度水に溶解後、中性塩及びショ糖水溶液によ
る沈澱操作を反復することにより、SEの損失を事実上
防止でき、沈澱したSHに随伴している中性塩及びシ:
i1!は、該沈殿を適当なpl+の酸性水で洗浄するこ
とにより実質的に除去されて精製されたSEスラリーが
得られること;及び、このSEのスラリーを噴霧乾燥す
ることによって、全く品質の低下なしに、粉末状のSE
を連続的に生産できることが明らかとなった。 (概要) 以上の目的を達成するため、本発明に係る粉末状ショ糖
脂肪酸エステルの製造法は、目的物のショ糖脂肪酸エス
テルの他、未反応の糖、未反応の脂肪酸メチルエステル
、触媒1石蝕、及び脂肪酸を含む水媒法ショ糖脂肪酸エ
ステル合成反応混合物を、中性領域のpHに調整し、水
、中性塩及びショ糖を加えることにより生じる沈澱物を
酸性の本で洗浄し、中和後、噴霧乾燥することを特徴と
する。 (水媒法SE合成反応混合物) 水媒法合成によるSEの製造法は、ショ糖を水の存在下
に脂肪酸石齢と共に溶融混合物とした後、触媒の存在下
に高級脂肪酸メチルエステルと反応させる方法であって
(特公昭51−14485等)、その41F徴は、その
反応混合物が、溶媒法合成による当該混合物に比較して
1石蝕をより多く含む反面残留する反応溶媒を含まない
という利点を持つことである。 水媒法で合成されたSE反応混合物は、概ね、以下の範
囲の組成を有する。 ショ糖脂肪酸エステル   =+5〜74%未反応糖 
        ;1.0〜80%未反応脂肪酸メチル
エステル=0.5〜10%炭酸カリウム由来の中性塩=
0.05〜7%石鹸           =lO〜5
0%脂肪酸          =0.5〜10%この
とき、SEのエステル分布は、モノエステルlO〜75
%(ジエステル以上が90〜25χ)である。 そして、脂肪酸メチルエステル、石船及び脂肪酸の夫々
に主として含まれる脂肪酸根は、飽和であって、共通の
CI6〜C22の炭素数を持つ。 (加水) 次に、上の反応混合物に対して水を、 水:反応混合物=5:1〜40:l(重量比)・・(1
)式の割合になるように、更に望ましくは、水:反応混
合物=20:l(重量比)・・・・・・・・(2)式の
割合に加えると共に、 pHを6.2〜8.2、望まし
くはpH7,5とする。 この場合、水の添加割合が上の範囲から外れ、例えば、
水と反応混合物との量比が5未満となった場合は、得ら
れた水溶液の粘度が犬となり、実質的に以後の操作が困
難となる。また、逆に、水と反応混合物との量比が40
#fl過となる程に過剰の木を加えた場合は、粘度が小
となって以後の操作が容易となり、かつ、目的とする反
応溶媒の除去も好適に行われるが1反面、未反応糖等の
回収に際して水分の除去に多大のエネルギーコストを必
要とすることになって、経済性が低下する。 更に、水溶液のpHは、目的とするSEの分解を避ける
ため、 pH6,2〜8.2の間に調整されるのが好ま
しい、pH8,2以上の水素イオン濃度下では、アルカ
リによる定量的なSEの分解が起こる心配があり、また
pH6.2以下の弱酸性域でも1例えば90℃以上の高
温にさらされると、酸分解の恐れがある。 (111析) 以上の如< pH7A整されたSE反応況合物の水溶液
を、なるべく50〜80℃に保って、更に中性塩及びシ
ョ糖を加える。この場合、加えるべき中性塩は、先ず下
式(3)を満たしているのが好ましい。 = 0.015〜0.12 (重量比)・・・・・・・
(3)ここで、 合計基量=加えるへき中性J1!量+触奴から形成され
る用量・・・・・・・・・・・・・・(4)合計$1’
、是=加えるべきシヨ軸量十当初からの未反応糖量 ・
・・・・・・・・・・・・・(5)次に、加えるべきシ
ョ糖の量は、下式(6)により定められるのがよい。 = 0.025〜0.20 (重量比)・・・・・・・
・・・(6)更に、上記の両式に加え、合計塩量と合計
糖量の重量比率もまた。下式(7)を満足しているのが
好ましい。 本発明者らは、上記式(3) 、 (8)及び(7)を
王者共に満たす量の中性塩及びショ糖を加えて得たSE
の沈澱を含む水溶液を、50〜80℃まで加熱昇温させ
ると、略々近似的に全量のSEが沈澱することを見出し
た。この現象は特異な現象であると共に1発明目的上、
1要な価値を有するものである。 添付の第1図は、この現象をより詳しく示す三元グラフ
である。この図において。 水相側に溶解しているSHの重量−Y [gl、沈ドし
ているSEの重量=X [g] 全5E(X◆Y) [gl に対して、水相側に溶解し
ているSHの重量割合−φ[%] とすれば、φは下式(8)で定義される。 ここで、以下の条件; 温度=80℃、 pH=7.5、 水:反応混合物=7.4  : 1 (重量比)脂肪酸
残基=ステアリン酸 反応混合物の組成 ショ糖脂肪酸エステル   =29% 未瓦応糖         =35% 未反応脂肪酸メチルエステル=2% 触奴山来の塩       = 1% 石峙           =32% 脂肪酸          = 1% 3 E中のエステル分布′モノエステルー65%ジエス
テル以」ユニ35% において、φの値がどのように変化するかが二角座標で
示される。 ここに、合計塩は式(4)により、合計糖は式(5)に
より夫々で定義された量であって。 水量十合計用量十合計糖量=100% として表示しである。 本第1図の斜線の部分は、木発明者らが発見した式(3
)、式(6)、及び式(7)を同時に満たす領域である
。 この斜線の部分に入るような中性塩及びショ糖の溶解量
を決めることによって、実質的にφ=O即ち、近似的に
全量のSEを沈を化することができ、沈殿したSEの濾
取又は遠心分離により、水相側に溶解している夾雑物と
完全に分離することができる。 (洗浄) 以上の塩析操作の後、p)1−3.0〜5.5、温度1
0〜40℃程度に調整、TA温された酸性水を用いて、
前述の分離されたSEのケーキを洗浄する。これに使用
される酸は、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸及び酢酸、乳酸
等の可食性有機酸が適当であるが、別設例示のもののみ
に限る訳ではない。 このような条件の下で洗浄することにより、ケーキ側か
ら水相側へ再溶解するSEの量を極減させながら希望す
る不純物を、水相側に移行させることができる。 以北の洗浄操作に当たり、酸性水の温度が40℃以上と
なると、操作が長時間1例えば数ケ月にも及んだとき、
SHの酸分解が懸念されるだけでなく、粘度が上昇して
操作が困難となる。他方。 10℃以下の低温の保持には、経済性を軽視した冷凍機
の設備が必要となる。従って、普通は10〜40℃、殊
に常温付近での操業が好ましい。 なお、この酸性水によるSEケーキの洗浄に際しては、
本ケーキ中に含まれている未反応糖、加えられた中性塩
、及び触奴の中和により副生じた塩の三者を、可能な限
りSEケーキから除く必要があるので、SEケーキは、
該酸性水中で、可能な限り小さい粒子径になるまで細断
されているのが望ましい、このl]的は1例えば1分散
混合機(例えば特殊機器工業■製(ホモミキサー))、
ホモジナイザー又はコロイドミル(例えば商品名(マイ
コロイダー))等の細分化装置により効率的に達成でき
、未反応糖、触媒由来の塩、及び中性塩の王者は、全量
沈殿SEのケーキから酸性水相中に移行する。 但し、実質的に少琶であるとは言いながら、この際一部
のSEが酸性水相に溶出するのは避けられない、この酸
性水への溶解傾向は、モノエステル含分の多いSE程強
いので、ジエステルやトリエステル分を相対的に増加さ
せることによって事実上抑制できる。 以上の酸性水によるSEケーキの洗浄は、洗浄の回数増
加と、洗浄水量の増加によって一層完全となり、かくし
て事実上純粋に近い精製SEを得ることができる。 (泥漿濃度) この沈殿SEのケーキは泥漿(スラリー)状であるが4
このままでは、pHが酸性側に偏っているので、pHを
中性付近になるように調整したスラリーは、未反応の糖
、触奴起源の塩、塩析に際して添加されたショ糖及び中
性塩を含まないが。 SE、未反応の脂肪酸メチルエステル、石峙及び脂肪酸
の四者を含み、固形分1〜50%、水分89〜50%の
範囲にあることが多い。 本スラリー中の固形分の量は、後述の乾燥のため、大略
40%以下であるのが好ましいが、固形分の量比が過小
であることは、乾燥のエネルギーコストの面から望まし
くなく、通常、4%以上のく0であるのが経済的である
。 (噴霧乾燥) 本発明では、SEスラリーの乾燥に際し、特に噴霧乾繰
法を利用する。この乾燥手段の有用性は、本発明者が、
多くの実験事実から見出した固形分40〜86%のSE
スラリーの脱水乾燥に最適の方法である。因に、既述の
如く、所謂溝型の攪拌型乾燥機で代表される通常の真空
乾燥機を用いた場合も、また、スラリーを連続的に供給
し、加熱して真空室に放出させる所謂フラッシュ式の乾
燥機を用いた場合も、SEの持つ粘度特性や低融点とい
う性質のため、被処理SHの酸価の上昇、着色、カラメ
ル化などの品質低下現象を回避することができず、更に
後者の場合には、なお粉塵爆発の危険性も無視できない
。 しかるに1発明者が見出した噴霧乾燥条件を採用するこ
とにより、既往乾燥手段の欠点を一挙に解決することが
できる。 本発明における乾燥工程では、スラリー状態の含水SE
を、ポンプを介して噴霧乾燥塔へi!!!続的に供給し
、ノズルによる噴霧又は回転円盤(ディスク)の遠心力
により微細な霧状微粒子に分割して乾燥気流と接触させ
る。これにより水のが発面積が著しく大きくなり、この
ため極めて短時間内(噴霧してから数秒以内)に脱水、
乾燥を完了し得る。なお霧化手段としては、含水SEの
粘度が大であるため、回転円盤の利用が望ましい。 (噴霧乾燥条件) SEの溶液又はスラリーの供給温度は40〜80℃の間
で任意に変更できるが、品質面の考慮から望ましくは4
0〜60℃の範囲内の温度を選ぶ。 」二足溶液又は泥漿を回転円盤により霧化させる場合、
例えば円盤の直径が5〜10cmφのときは。 15.000〜24.OOOrpmの回転殻が適当であ
る。 塔内へ送風される空気は、溶液又は泥漿中の水分を蒸発
させるに必要な熱是以上を保有すべきであり、従って空
気温度が低い場合は、より多量の空気量が必要である。 この際の空気温度は10〜100℃の広範囲であってよ
いが、対象SHの乾燥効率と熱分解防止とを考慮して、
60〜80℃の間の温度を選ぶのが有利である。 送風空気中の湿度も前記の空気温度と共に乾燥効率に関
係する0作業上好適な絶対湿度は、大略、 の範囲であるが、特に、 の範囲にあるのが経済的である。 噴霧乾燥塔へ送る泥漿中の固形分濃度が40%を超える
と、粘度が著しく増大する結果、噴霧されたスラリーの
粒子径は相対的に大きくなり、その分、水の乾浄が遅く
なり、結果として乾燥塔の内壁に付着し易くなる。故に
、スラリー中の固形分濃度を40%以下に調整するのが
よい、スラリーの固形分濃度が40%以下であれば、噴
霧された液滴の直径が40%超過の場合より小となり、
乾燥され易くなるから、乾燥塔の内壁に付着する懸念も
なくなる。尤も、スラリーの固形分濃度が1例えば3%
未満のように小さくなると、乾爆は容易となるが、所要
エネルギーの面から不経済である。 従って、噴霧乾燥塔へのスラリー供給濃度としては、4
%〜40%の範囲が適している。 噴霧乾燥塔の所要容積、所要塔経、所要高さなどの諸条
件は1以上の噴霧条件を前提に設計される。塔の設計及
び作業条件が適当であれば、水分5%以下の粉末化され
た乾燥SEが、噴霧乾燥塔の下部より連続的に排出され
る。得られた製品は、熱履歴が短いため品質的に極めて
優れ、かっ乾燥作業用の人員を殆ど必要としない。
【作用】
未反応の槍、未反応の脂肪酸メチルエステル、触媒、石
鹸、及び脂肪酸を含むSE生成反応混合物に酸を加えて
中性領域のPHに調整後、水、中性塩及びショ糖を加え
て適当な温度下に塩析すると、SE、未反応の脂肪酸メ
チルエステル、石鹸及び脂肪酸が沈殿する。 次いで、この沈殿を酸性の水で洗浄することにより、本
沈殿中に夾雑する未反応糖、加えられた中性塩、及び触
媒の中和により副生じた塩等の不純物が除去され 精製
されたSEのスラリーとなる。そしてこの精製スラリー
を噴霧乾燥することにより、水分5%以下の粉末状SE
が連続的に生産される。
【実施例】
以下、実施例により発明実施の態様及び効果を説明する
が1例示は勿論説明のためのものであって、発明思想の
限定又は制限を意図したものではない。 実施例−1 下表−1の組成で表される水媒法SE反応混合物から反
応溶媒を留去した残液を乳酸で中和後、乾爆させた乾物
100gに水2,000gを加えて溶解させた。 この水溶液に゛、シーI糖87.5g及び50%乳酸カ
リウム97.8gを加えて、80℃まで加熱、昇温させ
。 沈澱したケーキを濾別し、固形分56.3%のケーキを
得た。なお、濾液中にSEは実質的に含まれていなかっ
た。 (以下余白) 表−1 本エステル分布、モノエステル65%、ジエステル以上
は35%。 上のケーキに、常温塩酸水(pi(3,8) 2,00
0gを加えたところ、直ちにSEが白色沈殿として析出
した。 次いで、この沈殿を含む酸性の水溶液(p)13.8)
をホモミキサー(前掲)で、充分攪拌した後、沈澱を濾
取した。この沈殿に、再び酢酸水を加えて再洗浄する操
作を二回行った後、7.T性ソーダでPH7,5に調整
後の沈殿は、32%の固形分を含有し、その乾燥物は、
下表−2の組成を持っていた。なお洗液(岨液)中には
少量ながらSEが含まれていた。 このスラリーを、60℃に保ったまま、パイロット噴霧
乾燥塔へ供給し、噴霧乾燥した。乾燥条件は、 噴霧乾燥塔の直径: 2.0+eφ 直筒部の長さ: 1.5m 回転円盤(ディスク)経・1Qceφ 円盤回転0 二21.000 rpIm入口空気温度:
55℃。 であった。 噴霧乾燥塔の下部から得られた粉末状SEは。 水分1.96%、嵩比重0.45で、過熱による着色も
無く、流動性のよいものであった。 乾燥は安定して継続でき、当初心配された、粉末が噴霧
乾娩塔の内部壁に付着する等のトラブルはみられなかっ
た。 なお、SE中のモノエステル量は乾燥前後を通じ61%
と全く変化がなく、かつ、酸価にも変化がなかった。 X凰±二ヱ 実施例−1で得られた、固形分32.0%の沈澱ケーキ
(スラリー)を、55℃の温度に保ちながら、入口空気
温度を45℃、スラリーの供給速度を0.4kg/時に
変えた点を除き、回倒と同様に噴霧乾燥した。 得られたSE粉末は、水分2.01%、嵩比重0.44
で、流動性がよく、過熱による着色は皆無であった。な
お、SE中のモノエステル量は、61,0%と乾燥前後
を通じ変化なく、η)つ酸価についても同様であった。 更に、噴霧乾燥塔の内壁部へのSE粉末の付着も観察さ
れなかった。
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明は、精製用溶媒を使用せずに
水媒法ショ糖脂肪酸エステル合成度応混合物から粉末状
の精製SEを工業的に生産するための一連の技術を開発
したことにより、以下のような多大の効果を奏する。 (1)安価な水のみを用いてSHの精製が可能となるこ
と。 (2)SEの乾燥を、常圧下に短時間内に行うことがで
きるため、製品の熱劣化がないこと。 (3)溶剤の爆発、火災の心配がなく、従って、防爆仕
様の高価なIπ気装芒も不要となること。 (4) ji’+製川溶奴用溶媒に混入する懸念がない
こと。 (5)職場の衛生環境か向上すること。 (6)低費用で工業化できること。
【図面の簡単な説明】
第1図は、水、合計粕及び合計塩各量の変化と、水相中
に溶存するSE量との関係を示す三元グラフである。 特許出願人 第−工業製薬株式会社 第 1 図 一合計塩(’/、) 7に◆合二十本≧ ◆ 合も士本会 =lOO手縣市1
1正話; 昭和63年7男1811 特訂庁長官殿 1、事件の表示 昭和63年 特許1願第 140164    号2、
発明の名称 粉末状ショtl’;脂肋耐エステルの製造方2人自発補
正 5、補止により増加する請求項の故 なし 6、補正の対象 明!TI占の発明の詳細な説明の欄。 本願な原’JQ MIJ−:にノ、(づき1次の通り補
1「する。 (i〕明却1占第5頁下か63行11 r(n媒υ、:特シ旧17151−29417)j 、
!:あるな、 r(溶な、V、υ、: 1′I公III′I:l 5−
13102) j ト訂正する。 ■同、第6頁1行〜2行[1 r C1I!L法:性分11i’135−13102号
)1とあるな。 r(AIjM法:15公昭51 14485 ’i)、
I と訂正する。 0回、第6頁1行〜2 行澱ケー r後者の水媒υ、によればJと訂正する。 ・4!回、第11真下から(317[1〜I’iI5 
’+’j II「、及び(ハ)残1■する反応溶!l!
1を水相外に溶解さげること、Iな5文を削除する。 ■同、第14頁下から4行目〜回3行[1r・・容易と
なり、かつ、rI的とする反応溶媒も好適に行なわれる
が、Jとあるを、 r嗜・容易となるが、jと訂正する。 ■同、第21頁下かも6行口 r40〜96%(F)SEJ トアルな。 24〜40%のSEjと訂正する。 ■同、第26頁2行0 r物から反応溶媒な留去した妓液を乳酸で中和後、1と
あるを。 r物を乳酸で中和後、1と訂正する。 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 目的物のショ糖脂肪酸エステルの他、未反応の糖、
    未反応の脂肪酸メチルエステル、触媒、石鹸、及び脂肪
    酸を含む水媒法ショ糖脂肪酸エステル合成反応混合物を
    、中性領域のpHに調整し、水、中性塩及びショ糖を加
    えることにより生じる沈澱物を酸性の水で洗浄し、中和
    後、噴霧乾燥することを特徴とする粉末状ショ糖脂肪酸
    エステルの製造方法。2 反応混合物の組成が、 未反応のショ糖=1.0〜80.0% 未反応の脂肪酸メチルエステル=0.5〜10.0% 触媒=0.05〜7.0% 石鹸=1.0〜60.0% 脂肪酸=0.5〜10.0% ショ糖脂肪酸エステル=15.0〜95% である請求項1記載の方法。 3 反応混合物が、pH6.2〜8.2に調整される請
    求項1記載の方法。 4 pH調整後の反応混合物が、50〜80℃に加熱さ
    れる請求項1記載の方法。 5 反応混合物に加えられる水と反応混合物の重量比が
    、水:反応混合物=5:1〜40:1である請求項1記
    載の方法。 6 下記の関係式に従って、中性塩及びショ糖が反応混
    合物に添加される請求項1記載の方法。 合計塩量 =0.015〜0.12 水量+合計塩量+合計糖量 かつ、 合計糖量 =0.025〜0.20 水量+合計塩量+合計糖量 かつ、 合計塩量 =0.4〜0.6 合計糖量 ここで、 合計塩量=加えられるべき中性塩量+触媒の中和によっ
    て生成する塩量 合計糖量=加えられるべきショ糖量+当初からの未反応
    糖量 7 反応混合物のpHの調整に使用される酸が、乳酸、
    酢酸、塩酸及び硫酸からなる群から選ばれた酸のいずれ
    かである請求項1又は3記載の方法。 8 反応混合物中の脂肪酸メチルエステル、石鹸及び脂
    肪酸の夫々に主として含まれる脂肪酸根が、炭素数が1
    6〜22の共通飽和脂肪酸根を持つ請求項1又は2記載
    の方法。 9 反応混合物に加えられる中性塩が、食塩、芒硝、乳
    酸カリウム及び酢酸カリウムからなる群から選ばれた塩
    のいずれかである請求項1又は6記載の方法。 10 ショ糖脂肪酸エステルのエステル分布が、モノエ
    ステル含分として、10〜75%(ジエステル以上が9
    0〜25%)である請求項1又は2記載の方法。 11 酸性の水のpH値が、3.0〜5.5である請求
    項1記載の方法。 12 酸性の水の温度が、10〜40℃である請求項1
    又は11記載の方法。 13 噴霧乾燥される沈殿のスラリー(泥漿)が、固形
    分=4〜40%、水分=96〜60%のものである請求
    項1記載の方法。 14 噴霧乾燥時の送風空気の湿度と温度が、kg・水 絶対湿度=0.008〜0.05 kg・乾燥空気 温度:10.0〜100.0℃ の範囲内に在る請求項1記載の方法。 15 製品の粉末状ショ糖脂肪酸エステルの組成が、下
    記範囲内に在る請求項1記載の製法。 水分=0.5〜5.0% 未反応脂肪酸メチルエス テル=0.5〜10.0% 石鹸=0.5〜60.0% 脂肪酸=0.5〜10.0% ショ糖脂肪酸エステル=98.0〜15.0%
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