JPH01309623A - 植物栽培用人工土壌ブロック - Google Patents

植物栽培用人工土壌ブロック

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JPH01309623A
JPH01309623A JP63171647A JP17164788A JPH01309623A JP H01309623 A JPH01309623 A JP H01309623A JP 63171647 A JP63171647 A JP 63171647A JP 17164788 A JP17164788 A JP 17164788A JP H01309623 A JPH01309623 A JP H01309623A
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gypsum
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urethane prepolymer
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Takeshi Saburi
佐部利 武司
Hiromi Tanigawa
谷川 博海
Masatoshi Ishibashi
正敏 石橋
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は植物°栽培用人工土壌ブロック及びその製造方
法に関する。
〈従来の技術〉 周知のように、植物栽培においては、土壌条件が非常に
重要であり、特に、保水性、通気性等に優れること、根
の伸長抵抗が少ないこと、適度の養分を含有すること、
及び植物の支承性、保持性が良好であること等が要求さ
れる。このような条件に適合させるため、通常、赤土、
黒土、鹿沼土、腐葉土等の土類、桐生砂、軽石、富土砂
等の砂類等の天然用土や、雲母系の原鉱石を焼成、膨張
させたバーミキュライト、パーライト等の人工用土を配
合することにより土壌改良が行なわれてきた。
しかしながら、上記天然用土及び人工用土は、それぞれ
単独では保水性、通気性、植物の支承性、保持性等の特
性を同時に満足することができない。
すなわち、上記天然用土のうち腐葉土については、養分
に富み保水性、通気性が良好であるものの、植物の支承
、保持性が十分でない。砂類については、排水性が良好
なものの、養分が少ないと共に、保水性、植物の支承、
保持性が十分でない。また、人工用土は、通気性等が良
好であるものの、高価であると共に乾燥し易い。従って
、天然用土及び人工用土にあっては、保水性及び通気性
等の特性を調整するために、種々の用土を適切な割合で
混合しなければならず、土壌の調製作業が煩雑である。
しかも、上記天然用土、人工用土は、いずれも粉粒状物
であるだけでなく、比較的重量が大きいため、取扱いが
不便であり、上記調整作業がより一層煩雑化する。また
、上記のような天然用土、人工用土を室内での鉢植え栽
培用として用いた場合、取扱い時に上記用土が鉢からこ
ぼれ易く、床などを汚し易いという問題がある。
これらの問題を解決するために、植物栽培用土壌ブロッ
クとして利用し得る発泡体の製法が提案されている(特
公昭53−3800号公報)。
同公報開示の製法は、モノフルオロトリクロロメタン等
の低沸点液体を水、無機質粉粒体及び水溶性ウレタンプ
レポリマーに一体混合し、発泡させて発泡体を得るもの
であり、この製法により得られる発泡体は、無機物粉粒
体を33〜67重量%程度含有し、また水溶性ウレタン
プレポリマーを67〜33重量%程度含有している。
また他の発泡体として、水、水溶性ウレタンプレポリマ
ー、無機物及び低沸点液体からなる混合物を発泡させて
得られる、無機物含有量が70〜99重量%のものがあ
る(特開昭82−253837号公報)。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記発泡体はいずれも人工土壌ブロック
として利用するには未だ不十分なものである。
すなわち、上記第一の発泡体には、発泡体が有機物を含
有していないため、人工土壌ブロックとして用いた場合
、硬過ぎて根のブロック内での伸長が妨げられるという
問題がある。また、多量の水溶性ウレタンプレポリマー
を含有する場合にあっては、水溶性ウレタンプレポリマ
ーがゲル硬化し、養液等の水の浸透が悪くなるという問
題もある。
また上記第二の発泡体には、発泡体中の水溶性ウレタン
プレポリマーの含有量が1〜30重量%と少ないので、
ゲル硬化により水の浸透性が悪くなるという問題は生じ
ないが、多量の水硬性の無機物を含有するため、上記第
一の発泡体同様、ブロック内での根の伸長が妨げられる
虞があるという問題がある。
このため、前記天然用土等の問題を有することなく、し
かも前記発泡体が有していた問題をも解消し得る人工土
壌ブロックの出現が期待されていた。
また、一般に高価であり、取り扱い上の安全性に問題が
ある低沸点液体を用いることなく人工土壌ブロックを製
造し得る方法の出現が期待されていた。
本発明は以上の事情に鑑みなされたものであって、請求
項1及び請求項2記載の発明の目的とするところは、有
機物を適当量配合してブロック内の水溶性ウレタンプレ
ポリマー及びセッコウの含有量を適当量に保つことによ
り、保水性、通気性等の特性を満足すると共に、軽量で
あるにも拘らず植物の支承、保持性に優れ、取扱いが容
易な植物栽培用人工土壌ブロックを提供するにあり、ま
た請求項3記載の発明の目的とするところは、気体を混
合して発泡させることにより、低廉且つ安全な植物栽培
用人工土壌ブロックの製造方法を提供するにある。
く課題を解決するための手段及び作用〉上記目的を達成
するための請求項1記載の発明に係る植物栽培用人工土
壌ブロック(以下、「本発明物」という)は、少なくと
も水と、水溶性ウレタンプレポリマーと、セッコウと、
有機物と、気体とを混合することにより発泡させて得ら
れる植物栽培用人工土壌ブロックであって、セッコウを
15重量%以上、70重量%未満の範囲で含有し、且つ
、セッコウと有機物とを総量で70〜99重量%含有す
ることを特徴とする請求項2記載の発明に係る本発明物
は、少、なくとも水と、水溶性ウレタンプレポリマーと
、セッコウと、有機物と、低沸点液体とからなる混合物
を発泡させて得られる植物栽培用人工土壌ブロックであ
って、セッコウを15重量%以上、70重量%未満の範
囲で含有し、且つ、セッコウと有機物とを総量で70〜
99重量%含有することを特徴とする請求項3記載の発
明に係る植物栽培用人工土壌ブロックの製造方法(以下
、「本発明方法」という)は、少なくとも水溶性ウレタ
ンプレポリマーとセッコウとからなる植物栽培用人工土
壌ブロックの製造方法であって、水に、少なくとも水溶
性ウレタンプレポリマー又はセッコウの一方を溶解また
は分散させた液と、少なくとも水溶性ウレタンプレポリ
マー又はセッコウの他方とを混合すると共に、その混合
する適宜の段階で気体を混合して発泡させることを特徴
とする。
上記水溶性ウレタンプレポリマーとしては、水溶性であ
り、遊離のイソシアネート基を有するもの、例えば、親
水性ポリエーテルポリオールと過剰量のイソシアネート
化合物とを、遊離イソシアネート基が生成するように反
応させることにより得られる種々のプレポリマーが使用
される。
上記親水性ポリエーテルポリオールとしては、例えば、
ポリエチレングリコール単独や、プロピレングリコール
、ポリプロピレングリコール、ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、トリメ
チロールエタン、ペンタエリトリトール、ソルビトール
、ポリエステルポリオール、ビスフェノールA等の多価
アルコールと、アルキレンオキサイド、例えば、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド等との反応物等が
例示される。
また、上記イソシアネート化合物としては、トリレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート等、2以上のイ
ソシアネート基を有する化合物が例示される。
なお、上記水溶性ウレタンプレポリマーは、イソシアネ
ート基が酸性亜硫酸ナトリウム等のマスク剤でマスクさ
れて安定化されていてもよい。
水溶性ウレタンプレポリマーの含有量は1〜30重二%
が好ましく、より好ましくは1〜25重量%である。好
適含有量を1〜30重量%とするのは、30重量%を越
えると、コスト高となるだけでなく、植物の根の伸長抵
抗が大きくなり、成育に悪影響を及ぼすからであり、ま
た1重量%未満の場合、セッコウをブロックとして一体
化するのが困難となり、前記保形性、植物の支承性・保
持性が十分でなくなるからである。
なお、上記重量%は、乾燥により土壌ブロックから水分
を除去した後の含有率を示している。以下に示す重量%
についても同様である。
上記セッコウには、天然セッコウと化学セッコウとがあ
り、天然セッコウとしては、無色透明板状結晶の透セッ
コウと純白微細な結晶の雪花セッコウ、絹糸光沢の繊維
セッコウ、その他葉片状、粒状、玉状のもの等が挙げら
れ、また化学セッコウとしては、リン酸セッコウ、チタ
ンセッコウ、フッ酸セッコウ、重油の脱硫によって得ら
れるもの、排煙脱硫によって副生ずるもの等が挙げられ
る。なお、ブロック自体の保形性を高めると共に、栽培
植物の支承性、保持性を高めるためには、上記セッコウ
を加熱脱水した水硬性を有する焼きセッコウを用いるこ
とが好ましい。これは、水硬性を有する焼きセッコウを
用いる場合には、セツコウが硬化するため、発泡後に発
泡体が体積収縮することがなく、成形当初の形状を有す
る発泡体が得られ、ひいては嵩密度が小さく軽量である
と共に、植物の支承、保持性に優れた人工土壌ブロック
を製造することができるからである。
焼きセッコウとしては、オートクレーブ中で硫酸アルミ
ニウム等の塩類液中で脱水したα−セツコウ、真空中で
加熱脱水したβ−セツコウ、ケラトルで加熱脱水したセ
ッコウ、半水セッコウ等が挙げられる。これらの焼きセ
ッコウのうち、α−セッコウ及び半水セッコウが、硬化
性等の点で、好ましい。
請求項1及び請求項2記載の発明において、セッコウ及
び有機物の総和量を、植物栽培用人工土壌ブロックの全
体重量に対して、70〜99重量%のものとしたのは、
上記した水溶性ウレタンプレポリマーの好適配合量が1
〜30重量%であることによる。なお、85〜99重量
%がより好ましい。
また、請求項1及び請求項2記載の発明において、セッ
コウの配合量を、15重量%以上、70重量%未満の範
囲としたのは、15重量%未満の場合、水にセッコウ及
び有機物を加えて分散させたときに、粘性が低すぎて発
泡させることができないからであり、また70重置火未
満としたのは、70重量%以上の場合、ブロックが硬く
なり過ぎて伸長抵抗が大きくなり過ぎ植物によっては、
根の健全な生育が妨げられるおそれが有るからである。
セッコウに配合される有機物としては、ピートモス、バ
ークミン、汚泥、プラスチック微粉砕物、紙屑、古タイ
ヤの粉、おがくず、籾殻、腐葉土等を挙げることができ
る。
有機物の配合量は、人工土壌ブロック全体に対して、1
〜84重二%置火ましく、10〜80重量%がより好ま
しい。
例えば、ピートモスの嵩密度を0.1g/c+aとし、
焼きセッコウの密度を2.3g/−として、ピートモス
の含有量が1重量%、焼きセッコウの含有量が60重量
%である人工土壌ブロックを作製する場合の両者の高化
を計算すると、23:BOとなる。
好適配合量を1〜84重量%とするのは、有機物の配合
量が1重量%未満である場合、ブロックが乾燥してくる
と、硬くなり過ぎて植物の伸長が妨げられるからであり
、また有機物の配合量が少ないと、ブロック内の気相が
少なくなり通気性が低下するからである。例えば、ロッ
クウールのように、無機物単体の場合、最大含水時、気
相が殆ど無くなり根腐れが起る場合がある。即ち、有機
物を混入することによって初めて、水をやり過ぎても根
腐れを起こすことの無い人工土壌ブロックを作製するこ
とができるのである。一方、有機物の配合量が84重置
火以下であるのが好ましいとしたのは、84重置火を越
えると、水溶性ウレタンプレポリマー及びセッコウにつ
いての前記好適含有量を達成することができなくなるか
らである。
また前記保形性、支承性、保持性をさらに高めるために
、所望する保形性等に応じて適宜量の繊維状物質を上記
セッコウに適宜段階で配合してもよい。このような繊維
状物質としては、木綿、麻等の天然繊維、ナイロン、ポ
リエステル等の合成繊維、ロックウール、石綿、ガラス
繊維等の無機繊維等が例示される。
さらに、適宜の段階で肥料を配合してもよい。
このような肥料としては、種々のものを使用することが
でき、例えば、骨分、抽かす等の天然肥料;硫安、硝安
、尿素、塩安、石灰窒素、−過リン酸石灰、溶成リン化
、焼成リン化、塩化カリウム、硫酸カリウム等の化学肥
料、複合肥料;上記肥料にカルシウム、マグネシウム、
マンガン、亜鉛、銅、モリブデン、鉄、ホウ素等を添加
した肥料などが例示される。上記肥料は、用途等に応じ
て一種または二種以上混合して使用される。なお、上記
肥料は、人工土壌ブロックの製造時に添加して含有させ
てもよく、製造後に含浸、散布等の手段により人工土壌
ブロック中に含有させてもよい。
また、用土の腐敗防止・浄化作用を有するケイ酸白土、
植物の活性を促進する活力剤、植物の伸び過ぎを抑制す
る順化剤、根腐れ防止剤、着色剤等を適宜の段階で配合
してもよい。
さらに、吸水性°ポリマーを配合してもよく、この場合
には、植物栽培における潅水間隔を長くすることかでき
、ひいては植物栽培の手間を削減することができる。
以上の配合により、種々の嵩密度の人工土壌ブロックが
得られるが、0,02〜1 g / crAのものが好
ましく 、0.05〜0.5g/crAのものが特に好
ましい。
嵩密度が0.02g/−未満であると植物の支承、保持
性が十分でなく、1 g / cjを越えると保水性、
通気性だけでなく、軽量化を図ることが困難となるから
である。
また、以上の配合により、種々の発泡倍率のものが得ら
れるが、一般的には、2〜100倍のものが好ましく、
5〜50倍のものがより好ましい。
なお、上記の人工土壌ブロックは、用途等に応じた適宜
の形状、大きさに成形して用いることができる。
本発明に係る人工土壌ブロックは、種々の方法により製
造することができる。
例えば、■水に水溶性ウレタンプレポリマーを溶解させ
た後、セッコウ等を添加混合して混合分散液に気体を混
合することにより発泡させたり、■水にセッコウ等を分
散させた後、水溶性ウレタンプレポリマーを添加混合す
ると共に気体を混合して混合分散液を発泡させたり、■
気体のかわりにフロン等の低沸点液体を混合して発泡さ
せたりして製造することができる。
しかしながら、既述したように、フロン等の低沸点液体
を用いる上記■の方法には、一般に低沸点液体が高価で
あること及び取り扱い上の安全性に欠けることから実用
上問題が有る。
請求項3記載の発明は、この点に鑑みなされたものであ
って、気体を混合することにより発泡させるようにした
ものであり、上記■及び■の製法は本発明方法に包含さ
れるものである。このうち特に、水溶性ウレタンプレポ
リマーと水とを事後的に混合する上記■の方法によれば
、予め水溶性ウレタンプレポリマーと水とを混合してお
く上記■の方法よりも作業性及び水分散液の安定性を高
めることができるだけでなく、水分散液の温度を高くす
ることもできるので、水分散液中のセッコウの分散性を
高めることができる。従って、上記■の方法によれば、
水溶性ウレタンプレポリマーと水分散液との混合により
得られる混合分散液の均一性を高めることができ、セッ
コウ含有量が多くても発泡体の均一性、一体性、保水性
、通気性、植物の支承、保持性等を高めることができる
気体の供給は、攪拌羽を上下左右に動かすことにより空
気を巻き込む方法、及び混合分散液中に強制的に気体を
送り込んで混合攪拌する方法、あるいは密閉系にして混
合分散液中に気体を注入した後、混合攪拌する方法等が
ある。気体の供給量は、求める密度及び供給される混合
分散液の量に対して決定されるべきものである。すなわ
ち供給される混合分散液の量に対して気体の供給量が多
ければ、突沸現象が起こり、きれいな発泡体が得られな
い。供給される気体としては、空気、窒素、炭素ガス等
を挙げることができる。
請求項3記載の製造方法によれば、発泡剤を用いず気体
により発泡させるために、低コストで製造することがで
きる。また、ペンタン等の可燃物を使用しない点で、安
全性の点でも優れている。
なお、セッコウの分散性を高めるため、セッコウと共に
ノニオン系、カチオン系、アニオン系界面活性剤を併用
するか、これら界面活性剤で処理済みのセッコウを用い
てもよい。界面活性剤は一種または二種以上混合して用
いられ、通常、前記セフ39100重量部に対して、0
.001〜5重量部、好ましくは0.005〜1.5重
量部使用される。
セッコウと水との割合は、セッコウの分散性、作業性等
を損なわない範囲で適宜設定することができるが、通常
セッコウ100重量部に対して、水50〜5000重量
部使用される。
また水溶性ウレタンプレポリマーと水との割合は、作業
性等に応じて適宜設定することができるが、水溶性ウレ
タンプレポリマー100重量部に対して、水250〜5
000重量部、好ましくは500〜4000重量部使用
される。水の量が250重量部未満であると、均一な混
合物を得るのが困難であり、5000重量部を越えると
、発泡した含水発泡体から水分を除去するのに大きな熱
量を必要とするだけでなく、水溶性ウレタンプレポリマ
ーと水との反応によりゲル状物が得難く、得られた人工
土壌ブロックが脆いものとなる。
そして、上記のようにして得られた含水発泡体に含まれ
る水分を乾燥、除去することにより、人工土壌ブロック
が得られる。水分の除去は、適宜の条件で行なうことが
でき、例えば100℃以下の温度で約1〜lO時間加熱
乾燥したり、減圧乾燥したりすればよい。
(実施例1) 水360gに界面活性剤(花王社製:商品名「エマール
D−3−DJ)  1.5gを溶解させ、さらにピート
モス(gulf 1sland peat woss、
co、Inc製)45g1焼きセッコウ(サンニス石膏
社製、商品名rKJ ) 150 gを加えてビーカー
内で攪拌混合し、水分散液を調整すると共に水溶性ウレ
タンプレポリマー(東邦化学社製、商品名rOHグラウ
トOH−IJ)20gを添加して均一に攪拌混合した。
そして、攪拌羽を上下に運動させて、出来る限り空気を
巻き込むように攪拌混合した。
上記混合分散物を250 mm X 250 nvn 
X 35mmの型枠に注入して20℃の温度で10分間
放置し、硬化させて人工土壌ブロックを作製した。
60℃の温度で3時間乾燥した後の人工土壌ブロックは
、ピートモスを211ff量%、焼きセッコウを70重
量%、水溶性ウレタンプレポリマーを9重量%含有して
おり、またその嵩密度は0.17g/c+aであった。
また、上記土壌ブロックに、紅なでしこを植え込み、十
分な水を与えて、温度20℃、65PHR中に5日間放
置したところ、発芽率は98%であった。
(実施例2) バークミン(住友林業社製) 260 gと焼きセッコ
ウ(サンニス石膏社製、商品名rKJ)140gを調合
した。一方、ビーカーに水330g、界面活性剤(日本
油脂社製、商品名「スタホームDOJ)2gを溶解させ
た後、水溶性ウレタンプレポリマー(三洋化成社製、商
品名「サンブレンWE−104J ) 40gを溶解さ
せ、上記調合品を加えて攪拌混合した。
この混合液中にコンブレサーよりホースを介して空気を
送り込みつつ攪拌混合した。
空気を送り込んだこの混合液を5号鉢に注入し、温度2
0℃で10分間放置して硬化させて、人工土壌ブロック
を作製した。
温度60℃で10時間乾燥した後の人工土壌ブロックは
、バークミンを59mm%、焼きセッコウを32重量%
、水溶性ウレタンプレポリマーを9重量%含有し、また
その嵩密度は、0.22g/aAであった。
(実施例3) ビーカーに水320gを入れ、さらに焼きセッコウ(サ
ンニス石膏社製:商品名rKJ  400gを加えて、
均一に攪拌混合しつつ、上記水分散液に、液化炭酸ガス
ボンベ(三井東圧すキッテッド社製)に接続されたホー
スを導入して、該ホースより炭酸ガスを送りこみつつ、
攪拌混合すると共に、水溶性ウレタンプレポリマー(東
邦化学社製、商品名rOHグラウトOH−IJ)17g
を添加して、さらに均一になるまで撹拌混合した。
炭酸ガスを巻き込んだ上記混合液を、250mmX25
0 mm X 35mmの型枠に注入して20℃の温度
で20分間放置し硬化させて人工土壌ブロックを作製し
た。
60℃の温度で3時間乾燥した後の人工土壌ブロックは
、焼きセッコウを96重量%、水溶性ウレタンプレポリ
マーを4重量%含有し、またその嵩密度は、0.37g
/−であった。
(実施例4) ミキサー(HANSA社製二機種に−900)を使用し
て、人工土壌ブロックを作成した。
すなわち、焼きセッコウ(サンニス石膏社製:商品名K
)40重量部(以下「部」と略す)、フライアッシュ(
間型化工社製、商品名「間型フライアッシュ」)60部
、合計100部に対して、水59部、界面活性剤(花王
社製、商品名[エマールD−3−DJ ) 0.01部
を入れて均一に攪拌混合した水分散液をタンク(1)(
第1図参照)に注入した。
上記水分散液を混合攪拌しつつ、タンク(1)の底部か
らスネークポンプ■によりミキシングヘッド部(3)へ
供給すると共に、供給途中において、コンプレサ−(4
)より5 barの圧力にで圧縮空気を供給した。
そして、ミキシングヘッド部(3)において、水分散液
と空気とをコア一部(3a)及び外管部(3b)に設け
られた多数の突起(3C)により攪拌混合しつつ、水溶
性ウレタンプレポリマー(東邦化学社製;商品名OHグ
ラウト0H−1)10部を注入した。
さらに、ミキシングヘッド部(3)の吐出口から発泡し
た水分散液を取り出して、型枠(5)に注入し、20分
放置後、型枠(5)から取り出して乾燥機によって温度
60℃で4時間乾燥した。得られた人工土壌ブロックは
、焼きセッコウを36重量%、フライアッシュを55重
量%、水溶性ウレタンプレポリマーを9重量%含有し、
その嵩密度は0.32g/−であった。
(実施例5) 水6.5kgを30Rの容器に入れ、これにピートモス
(gulf 1sland peat moss Go
、、 Inc、製) 1kg及び焼きセッコウ(サンニ
ス石膏社製、商品名rKJ )3kgを加えて均一に攪
拌混合して水分散液を調整する一方、水溶性ウレタンプ
レポリマー(東邦化学社製、商品名rOHグラフト0H
−1J ) 0.5 kg、気@調整剤としてのシリコ
ン(トーμ・シリコン社製、商品名rsH193J )
  3g及びノルマルペンタン30gを均一に攪拌混合
して混合液を調整した。
次いで、上記水分散液を攪拌混合しつつ、これに上記混
合液を加えると、発泡し始めた。
この発泡しつつある液を100 m+t X Boo 
IIm X 400關の型枠に注入して、温度20℃で
20分間放置して発泡させて人工土壌ブロックを作製し
た。
温度90℃で、24時間、乾燥した後の人工土壌ブロッ
クは、保水性、通気性、弾力性、保水性等に優れており
、ピートモスを22重量%、焼きセッコウを67重量%
、水溶性ウレタンプレポリマーを11重量%含有し、ま
たその嵩密度は、0.17g/cjであった。
(実施例6) 水800gに、界面活性剤(花王社製、商品名「エマー
ルD−3−DJ)5gを溶かし、さらに焼きセッコウ(
サンニス石膏社製、商品名「K」)280g、バークミ
ン(住人林業社製) 350 g、フライアッシュ70
g、(間型化工社製、商品名「間型フライアッシュ」)
を加えて、均一に攪拌混合して、水分散液を調整した。
この水分散液に水溶性ウレタンプレポリマー(東邦化学
社製、商品名rOHグラフトOH−IJ)80gを添加
した後、さらにモノフルオロトリクロロメタン(旭硝子
社製、商品名「アサヒフロンIIJ)30gを加えると
、発泡し始めた。
この発泡しつつある液を100龍X 100 mm X
 320I11−の型枠に注入して、温度20℃で20
分間放置してさらに発泡させて人工土壌ブロックを作製
した。
温度70℃で、2時間、乾燥した後の人工土壌ブロック
は、保水性、通気性、弾力性、保水性等に優れており、
焼きセッコウを37重量%、バークミンを46重量%、
フライアッシュを9重量%、水溶性ウレタンプレポリマ
ーを8重量%含有し、またその嵩密度は、0.24g/
crAであった。
実施例1〜実施例6で得られた本発明物は、発泡体構造
であるから、保水性及び通気性に優れているだけでなく
、軽量で取扱いが容易であると共に植物の支承、保持性
に優れていた。
また、室内における鉢植え用人工土壌として用いても、
ブロックとして一体化しているため、取扱い時に鉢から
こぼれることがなく、床等を汚すことがなかった。
さらに、鉢の大きさ等、培地の広さや大きさ等に応じて
、所定形状の人工土壌ブロックを適宜数敷設したり、切
張りすることができ、容易に培地を作製することができ
るだけでなく、切開することも容易であるため、人工土
壌を掘起すことなく、切開箇所への植物の植付けや種子
等の播種作業を容易に行なえると共に、切開箇所に種子
等が保持されているため、雨等により種子等が流出した
りすることがなかった。
さらにまた、セッコウ含有量、養分、肥料含有量等が異
なる人工土壌ブロックを、栽培する植物の成長等に適し
た形態、例えば、植物の根付き部分に養分含有量等の大
きな人工土壌ブロックを配する等、所望の形態に配設す
ることができる。
以上のように、本発明物は、農業用、園芸用土壌として
好適である。
〈発明の効果〉 本発明物は、セッコウ及び有機物を適当量含有する発泡
体であるため、保形性、保水性及び通気性に優れている
のみならず、軽量で、取り扱いが容易であり、しかも植
物の支承性及び保持性に優れる等、本発明は優れた実用
的効果を奏する。
また、本発明方法は、発泡方法として、気体混合法を採
用しているため、低沸点液体等の発泡剤を使用する必要
がなく、製造コストが安くてすむ等、本発明は優れた実
用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例4において使用した装置の概略図であ
る。 (1)・・・タンク、(2)・・・スネークポンプ、(
3)・・・ミキシングヘッド部、(4)・・・コンプレ
ッサー、(5)・・・型枠。 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少なくとも水と、水溶性ウレタンプレ ポリマーと、セッコウと、有機物と、気 体とを混合することにより発泡させて得 られる植物栽培用人工土壌ブロックであ って、 セッコウを15重量%以上、70重量%未 満の範囲で含有し、且つ、セッコウと有 機物とを総量で70〜99重量%含有することを特徴と
    する植物栽培用人工土壌ブロ ック。 2、少なくとも水と、水溶性ウレタンプレ ポリマーと、セッコウと、有機物と、低 沸点液体とからなる混合物を発泡させて 得られる植物栽培用人工土壌ブロックで あって、 セッコウを15重量%以上、70重量%未 満の範囲で含有し、且つ、セッコウと有 機物とを総量で70〜99重量%含有することを特徴と
    する植物栽培用人工土壌ブロ ック。 3、少なくとも水溶性ウレタンプレポリマ ーとセッコウとからなる植物栽培用人工 土壌ブロックの製造方法であって、 水に、少なくとも水溶性ウレタンプレ ポリマー及びセッコウの一方を溶解また は分散させた後、少なくとも水溶性ウレ タンプレポリマー及びセッコウの他方を 混合すると共に、その混合する適宜の段 階で気体を混合して発泡させることを特 徴とする植物栽培用人工土壌ブロックの 製造方法。
JP63171647A 1988-02-05 1988-07-09 植物栽培用人工土壌ブロック Granted JPH01309623A (ja)

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JP63171647A JPH01309623A (ja) 1988-02-05 1988-07-09 植物栽培用人工土壌ブロック
EP89300158A EP0377923B1 (en) 1988-02-05 1989-01-09 Porous artificial soil for plant culture and method of manufacturing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004112461A1 (ja) * 2003-06-20 2004-12-29 Suntory Flowers Limited 植物栽培基体およびその製造方法

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JPS62253637A (ja) * 1986-04-28 1987-11-05 Sekisui Plastics Co Ltd 無機物含有発泡体の製造方法

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US8701344B2 (en) 2003-06-20 2014-04-22 Suntory Holdings Limitied Plant cultivating substrate and method of its manufacture

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