JP2000060295A - 人工軽量土壌資材とその製造方法 - Google Patents
人工軽量土壌資材とその製造方法Info
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- JP2000060295A JP2000060295A JP10235764A JP23576498A JP2000060295A JP 2000060295 A JP2000060295 A JP 2000060295A JP 10235764 A JP10235764 A JP 10235764A JP 23576498 A JP23576498 A JP 23576498A JP 2000060295 A JP2000060295 A JP 2000060295A
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベランダ等で野菜栽培やガーデニングを行う
際に使用する軽量な土壌を作成できる土壌資材を提供す
る。 【解決手段】 硬化剤（リン酸＋硫酸５％、防かび剤１
％、純水９４％）と起泡液（アルキル硫酸エステルソー
ダ１５％、純水６４％、中性植物色素１％）との混合物
に空気を吹き込んだのち、樹脂液（尿素２０％、ホルム
アルデヒド初期重合物３８％、グリセリン１４％、純水
２７％、中性植物色素１％）を混合して、平均径５ｍｍ
前後のユリヤ樹脂発泡体とする。この発泡体を、培養
土、堆肥、その他の土壌資材および肥料成分と混合する
ことにより軽量な土壌を作成する。
際に使用する軽量な土壌を作成できる土壌資材を提供す
る。 【解決手段】 硬化剤（リン酸＋硫酸５％、防かび剤１
％、純水９４％）と起泡液（アルキル硫酸エステルソー
ダ１５％、純水６４％、中性植物色素１％）との混合物
に空気を吹き込んだのち、樹脂液（尿素２０％、ホルム
アルデヒド初期重合物３８％、グリセリン１４％、純水
２７％、中性植物色素１％）を混合して、平均径５ｍｍ
前後のユリヤ樹脂発泡体とする。この発泡体を、培養
土、堆肥、その他の土壌資材および肥料成分と混合する
ことにより軽量な土壌を作成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜栽培、ガーデ
ニング等に適する人工軽量土壌資材とその製造方法に関
する。
ニング等に適する人工軽量土壌資材とその製造方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】良い用土の条件は、通気性、保水性、保
肥性のバランスがよいことであり、特にプランター栽培
では、水やりの回数が多くなるので、大きな隙間をつく
り通気性をよくすることが重要である。水はけが悪く、
土中の空気が少ないと散水により酸素不足で根腐れしや
すくなる。このため、赤玉土、黒土、真砂土などの用土
に腐葉土、ピートモスなどの有機質と通気性、保水性に
優れた桐生砂、川砂、鹿沼土、パーライト、バーミキュ
ライト等を混合し、さらに堆肥や少量の肥料を加えて培
養土としている。しかし、上記配合の培養土は、重量が
大きいため移動や、用土交換などの作業時に大きな負担
を強いられる。庭先に置くプランター栽培の場合には、
日照条件を別にすれば、置き場所に問題ないが、プラン
ターをベランダ、バルコニー、屋上等に直接に又は栽培
用の架台を介しておくときには、大きな荷重がかかって
ベランダ等を損傷するおそれがある。そこで土壌中に軽
量人工土壌資材を混用することが提案されている。
肥性のバランスがよいことであり、特にプランター栽培
では、水やりの回数が多くなるので、大きな隙間をつく
り通気性をよくすることが重要である。水はけが悪く、
土中の空気が少ないと散水により酸素不足で根腐れしや
すくなる。このため、赤玉土、黒土、真砂土などの用土
に腐葉土、ピートモスなどの有機質と通気性、保水性に
優れた桐生砂、川砂、鹿沼土、パーライト、バーミキュ
ライト等を混合し、さらに堆肥や少量の肥料を加えて培
養土としている。しかし、上記配合の培養土は、重量が
大きいため移動や、用土交換などの作業時に大きな負担
を強いられる。庭先に置くプランター栽培の場合には、
日照条件を別にすれば、置き場所に問題ないが、プラン
ターをベランダ、バルコニー、屋上等に直接に又は栽培
用の架台を介しておくときには、大きな荷重がかかって
ベランダ等を損傷するおそれがある。そこで土壌中に軽
量人工土壌資材を混用することが提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】軽量人工土壌資材とし
ては、発泡スチロルやパーライトが汎用されている。こ
れらは、軽くて通気性が良好であるという利点がある
が、土壌に還元せず、即ち生分解せず、植物にたいする
栄養価は皆無である。この発明はこのような従来の課題
を解決するためになされたものであり、その目的とする
ところは、植物の育成を助長して野菜栽培、ガーデニン
グ等に適する人工軽量土壌資材を提供するにある。
ては、発泡スチロルやパーライトが汎用されている。こ
れらは、軽くて通気性が良好であるという利点がある
が、土壌に還元せず、即ち生分解せず、植物にたいする
栄養価は皆無である。この発明はこのような従来の課題
を解決するためになされたものであり、その目的とする
ところは、植物の育成を助長して野菜栽培、ガーデニン
グ等に適する人工軽量土壌資材を提供するにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、請求項１にかかる発明は、ユリヤ樹脂液に植
物性色素を配合し常温発泡させて、平均径５ｍｍ前後の
粒状発泡体としたことを特徴とする人工軽量土壌資材で
ある。請求項２は、硬化剤と起泡液との混合物に空気を
吹き込んで、尿素・ホルムアルデヒド初期重合物と植物
性色素の配合物に混合し常温発泡させて、平均径５ｍｍ
前後のユリヤ樹脂発泡体とすることを特徴とする人工軽
量土壌資材の製造法にかかるものである。
本発明は、請求項１にかかる発明は、ユリヤ樹脂液に植
物性色素を配合し常温発泡させて、平均径５ｍｍ前後の
粒状発泡体としたことを特徴とする人工軽量土壌資材で
ある。請求項２は、硬化剤と起泡液との混合物に空気を
吹き込んで、尿素・ホルムアルデヒド初期重合物と植物
性色素の配合物に混合し常温発泡させて、平均径５ｍｍ
前後のユリヤ樹脂発泡体とすることを特徴とする人工軽
量土壌資材の製造法にかかるものである。
【０００５】本発明では、第１のタンクに、硬化剤と起
泡液との混合液（気泡液）を貯え、これを高圧ポンプに
より吸引して発泡ガンの根元側部に送ると共に、エアコ
ンプレッサーから高圧空気を発泡ガンの他方の根元側部
に送って混合する。第２のタンクに尿素・ホルムアルデ
ヒド初期重合物と植物性色素との配合液（樹脂液）を貯
え、これを高圧ポンプにより吸引して、第１のタンクか
らの混合物に対し約倍量を発泡ガン７の先端部近くに送
って混合発泡させ、ノズルより噴出させて平均径５ｍｍ
前後のユリヤ樹脂発泡体とする。この樹脂発泡体を人工
軽量土壌資材とし他の土壌資材、堆肥等と混合して野菜
栽培、ガーデニング等に適する用土とする。このもの
は、軽量であるためベランダ等に置いても過荷重になら
ないし、一般土壌に比べて発芽が早く、しっかりした根
が張り、保水性が良く、呼吸性があるので根腐れしにく
い。また、ユリア樹脂は生分解性であるため環境に優し
い資材である。
泡液との混合液（気泡液）を貯え、これを高圧ポンプに
より吸引して発泡ガンの根元側部に送ると共に、エアコ
ンプレッサーから高圧空気を発泡ガンの他方の根元側部
に送って混合する。第２のタンクに尿素・ホルムアルデ
ヒド初期重合物と植物性色素との配合液（樹脂液）を貯
え、これを高圧ポンプにより吸引して、第１のタンクか
らの混合物に対し約倍量を発泡ガン７の先端部近くに送
って混合発泡させ、ノズルより噴出させて平均径５ｍｍ
前後のユリヤ樹脂発泡体とする。この樹脂発泡体を人工
軽量土壌資材とし他の土壌資材、堆肥等と混合して野菜
栽培、ガーデニング等に適する用土とする。このもの
は、軽量であるためベランダ等に置いても過荷重になら
ないし、一般土壌に比べて発芽が早く、しっかりした根
が張り、保水性が良く、呼吸性があるので根腐れしにく
い。また、ユリア樹脂は生分解性であるため環境に優し
い資材である。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１は人工軽量土壌資材の製造装置
を示す側面図である。図示のように、第１のタンク１１
に、硬化剤と起泡液と（必要により植物性色素と）の混
合液（気泡液）３を貯え、これを高圧ポンプ２により吸
引して発泡ガン７の根元側部に送ると共に、エアコンプ
レッサー１から高圧空気を発泡ガン７の他方の根元側部
に送って混合する。第２のタンク１２に尿素・ホルムア
ルデヒド初期重合物と植物性色素との配合液（樹脂液）
４を貯え、これを高圧ポンプ２により吸引して、第１の
タンク１１からの混合物に対し約倍量を発泡ガン７の先
端部近くに送って混合発泡させ、ノズルより噴出させて
平均径５ｍｍ前後のユリヤ樹脂発泡体（人工軽量土壌資
材）とする。なお、図中符号５は流量計、６は高圧ホー
スである。
基づいて説明する。図１は人工軽量土壌資材の製造装置
を示す側面図である。図示のように、第１のタンク１１
に、硬化剤と起泡液と（必要により植物性色素と）の混
合液（気泡液）３を貯え、これを高圧ポンプ２により吸
引して発泡ガン７の根元側部に送ると共に、エアコンプ
レッサー１から高圧空気を発泡ガン７の他方の根元側部
に送って混合する。第２のタンク１２に尿素・ホルムア
ルデヒド初期重合物と植物性色素との配合液（樹脂液）
４を貯え、これを高圧ポンプ２により吸引して、第１の
タンク１１からの混合物に対し約倍量を発泡ガン７の先
端部近くに送って混合発泡させ、ノズルより噴出させて
平均径５ｍｍ前後のユリヤ樹脂発泡体（人工軽量土壌資
材）とする。なお、図中符号５は流量計、６は高圧ホー
スである。
【０００７】
【実施例】本発明の軽量土壌資材であるユリヤ樹脂発泡
体の製法の一例を説明する。以下の説明において「％」
とあるのは「重量％」を示す。硬化剤（リン酸＋硫酸５
％、防かび剤１％、純水９４％）と起泡液（アルキル硫
酸エステルソーダ１５％、純水６５％）との混合物に空
気を吹き込んだのち、樹脂液（尿素２０％、ホルムアル
デヒド初期重合物３８％、グリセリン１４％、純水２７
％、植物性色素１％）を混合して、平均径５ｍｍ前後の
ユリヤ樹脂発泡体とする。なお、硬化剤及び起泡液中に
１％以下の中性植物色素を含ませてもよい。また、３種
類の原液の内、硬化剤と起泡剤とを合わせた液を常温に
て４ｍｍ径のガラス玉の中を圧送すると良好に発泡体が
できる。その発泡体に樹脂液を噴霧して融合させ、ガン
より圧送すると目的の尿素系ユリヤ樹脂粒状発泡体が得
られる。上記ユリヤ樹脂粒状発泡体の物性を表１に示
す。
体の製法の一例を説明する。以下の説明において「％」
とあるのは「重量％」を示す。硬化剤（リン酸＋硫酸５
％、防かび剤１％、純水９４％）と起泡液（アルキル硫
酸エステルソーダ１５％、純水６５％）との混合物に空
気を吹き込んだのち、樹脂液（尿素２０％、ホルムアル
デヒド初期重合物３８％、グリセリン１４％、純水２７
％、植物性色素１％）を混合して、平均径５ｍｍ前後の
ユリヤ樹脂発泡体とする。なお、硬化剤及び起泡液中に
１％以下の中性植物色素を含ませてもよい。また、３種
類の原液の内、硬化剤と起泡剤とを合わせた液を常温に
て４ｍｍ径のガラス玉の中を圧送すると良好に発泡体が
できる。その発泡体に樹脂液を噴霧して融合させ、ガン
より圧送すると目的の尿素系ユリヤ樹脂粒状発泡体が得
られる。上記ユリヤ樹脂粒状発泡体の物性を表１に示
す。
【０００８】
【表１】
【０００９】〔混合例〕上記発泡体を、その他の土壌資
材および肥料成分と混合して軽量な土壌を作成した例を
示す。 普通土…７、発泡体…１、堆肥…１．４、消石灰…０．
２、骨粉…０．１、油粕…：０．３（重量比） 〔栽培試験〕 成績：コマツナ 発芽４日 発芽率 ４０％
材および肥料成分と混合して軽量な土壌を作成した例を
示す。 普通土…７、発泡体…１、堆肥…１．４、消石灰…０．
２、骨粉…０．１、油粕…：０．３（重量比） 〔栽培試験〕 成績：コマツナ 発芽４日 発芽率 ４０％
【００１０】
【発明の効果】上記のように、本発明のユリヤ樹脂粒状
発泡体による人工軽量土壌資材を他の土壌資材、堆肥等
と混合して野菜栽培、ガーデニング等に適する用土とす
るときは、用土が軽量であるためベランダ等に置いても
過荷重にならないし、一般土壌に比べて発芽が早く、し
っかりした根が張り、保水性が良く、呼吸性があるので
根腐れしにくい。また、ユリア樹脂は生分解性であるた
め環境に優しい資材であり、断熱性に優れる。自己消火
性があり燃えにくい。この発泡体は−９０℃〜６０℃の
範囲で変質しないため、夏冬を通じて使用できる。上記
のような人工軽量土壌の開発で屋上庭園が増加すると、
夏は、緑が太陽熱を遮断し、冬は、土壌が断熱材の役割
を果たし熱を逃さない等、省エネルギイーに効果があ
る。又、コンクリートに覆われた都市部では、冷房機器
等の排熱が地面に吸収されず人工的な高温状態になる
等、ヒートアイランド現象が起きる。緑地はこれを緩和
し、地球温暖化の防止に寄与するものである。
発泡体による人工軽量土壌資材を他の土壌資材、堆肥等
と混合して野菜栽培、ガーデニング等に適する用土とす
るときは、用土が軽量であるためベランダ等に置いても
過荷重にならないし、一般土壌に比べて発芽が早く、し
っかりした根が張り、保水性が良く、呼吸性があるので
根腐れしにくい。また、ユリア樹脂は生分解性であるた
め環境に優しい資材であり、断熱性に優れる。自己消火
性があり燃えにくい。この発泡体は−９０℃〜６０℃の
範囲で変質しないため、夏冬を通じて使用できる。上記
のような人工軽量土壌の開発で屋上庭園が増加すると、
夏は、緑が太陽熱を遮断し、冬は、土壌が断熱材の役割
を果たし熱を逃さない等、省エネルギイーに効果があ
る。又、コンクリートに覆われた都市部では、冷房機器
等の排熱が地面に吸収されず人工的な高温状態になる
等、ヒートアイランド現象が起きる。緑地はこれを緩和
し、地球温暖化の防止に寄与するものである。
【図１】本発明人工軽量土壌資材の製造装置の概略を示
す説明図である。
す説明図である。
１ エアコンプレッサー
２ 高圧ポンプ
３ 気泡液
４ 樹脂液
５ 流量計
６ 高圧ホース
７ 発泡ガン
８ 製品
Claims (2)
- 【請求項１】 ユリヤ樹脂液に植物性色素を配合し常温
発泡させて、平均径５ｍｍ前後の粒状発泡体としたこと
を特徴とする人工軽量土壌資材。 - 【請求項２】 硬化剤と起泡液との混合物に空気を吹き
込んで、尿素・ホルムアルデヒド初期重合物と植物性色
素の配合物に混合し常温発泡させて、平均径５ｍｍ前後
のユリヤ樹脂発泡体とすることを特徴とする人工軽量土
壌資材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10235764A JP2000060295A (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 人工軽量土壌資材とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10235764A JP2000060295A (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 人工軽量土壌資材とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000060295A true JP2000060295A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=16990897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10235764A Pending JP2000060295A (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 人工軽量土壌資材とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000060295A (ja) |
-
1998
- 1998-08-21 JP JP10235764A patent/JP2000060295A/ja active Pending
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