JPH01308985A - レーダ方式 - Google Patents

レーダ方式

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JPH01308985A
JPH01308985A JP63141232A JP14123288A JPH01308985A JP H01308985 A JPH01308985 A JP H01308985A JP 63141232 A JP63141232 A JP 63141232A JP 14123288 A JP14123288 A JP 14123288A JP H01308985 A JPH01308985 A JP H01308985A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はレーダ方式、特にコヒアレント・パルス・レー
ダにおけるマルチプル・タイム・アラウンド目標信号の
距離不確定性の除去を図ったレーダ方式に関する。
〔従来の技術〕
レーダにおいて、目標検出能力の向上を図る目的や目標
の速度情報を取得する目的のために単位時間当りの送信
パルス波の数を増加させたレーダ方式があり、中又は高
パルス繰り返しくMediumPRF/High PR
F)レーダとして知られている。この種のレーダでは、
隣接する送信パルス間の時間が短かくなるため、送受パ
ルス間の時間に対し一意的に確定して定まる距離範囲が
狭くなるという欠点を有しており、この距離不確定性の
除去を図ることが要求されていた。
このためには、レーダ反射信号の存在する現スイープよ
り以前のスイープにさかのぼった距離範囲の確定が基本
的に必要である。
従来、この種の技術としては、2つの異なる送信パルス
繰り返し周波数のパルス列を時間的に連続して送信し、
各パルス列の送信パルス位置に対し受信パルス位置が2
つのパルス繰り返し周波数で一致した時点を判別するこ
とにより両パルスの時間差を一意的に決定し、(光速X
時間差/2)の式から目標の距離を算定している。この
内容に関しては、例えばM、1.5kolnik、ed
、RADARHANDBOOK。
McGraw−Hill、Inc、、1970.p、1
9−13等に詳述されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の距離不確定性除去方式は、2つの異なる
パルス繰り返し周波数の送信パルス列を時間的に連続し
て送信し、各パルス列毎に目標信号の存在を判定するこ
とが必要であったため、パルス列の送信時間が2倍必要
であり、しかも積分効果は全パルス数の1/2に対して
しか得られないという欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のレーダ方式は、レーダ送信波の位相関係が連続
する送信パルス間で保持されるコヒアレント・パルス・
レーダにおいて、送信パルスごとに送信波位相を変化さ
せる手段と、現受信スィーブ期間又は現受信スイープ期
間より前の所定の受信スイープ期間に先行する送信パル
ス波の位相を基準位相として前記現受信スィーブ期間内
のレーダ受信パルス信号を位相検波する手段と、前記位
相検波手段から出力される受信パルス列に対するコヒア
レント積分処理手段と、前記受信パルス列の各パルス信
号に対し前記所定の受信スイープ期間と異なる受信スイ
ープ期間に先行する送信パルス波の位相と前記基準位相
との差違を補正する位相層補正後のと、前記位相補正後
の受信パルス列に対する;ヒアレント漬分処理手段とを
備えている。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する
第1図は本発明の一実施例を示す系統図である。
第1図においてコヒアレント発振器1により発生された
送信中間周波信号はパルス変調器2に導びかれ、送信制
御器4からの送信トリガー信号により変調を受けた後、
周波数変換器3に導びかれる。
一方、ローカル発振器5で発生されたローカル信号はス
イッチ6の端子7、又は移相器9を経て端子8に導びか
れ、送信制御器4による送信パルス毎の切替信号により
端子7又は端子8に交互に切り替えられスイッチ6から
出力される。前記ローカル信号は端子7に切り替えられ
た場合には位相遅延を受けない状態で、又端子8に切り
替えられた場合には移相器9によりΔφだけの位相遅延
を受けた状態で、周波数変換器3に導びかれる。周波数
変換器3は、前記送信中間周波信号と前記ローカル信号
を入力として、画周波数の和の周波数のパルス変調高周
波信号を出力する。前記高周波信号はこの後電力増幅器
10で電力増幅され、送受切替器11を経て空中線12
へ導びかれ、レーダ送信パルスとして空間に放射される
。この時前記高周波信号は、高安定なコヒアレント発振
器1及びローカル発振器5の出力信号を種として作られ
るので、送信パルス間の位相関係が保存されたコヒアレ
ントな高周波信号となっている。
次に、レーダ目標からの反射波は受信高周波信号として
空中線12を介して受信され、送受切替器11により受
信側へ切り替えられて高周波増幅器13へ導びかれ、増
幅された後、前記ローカル信号と共にミキサー14に入
力される。ミキサー14は受信高周波信号とローカル信
号の位相関係を保存したまま画周波数の差の周波数に等
しい受信中間周波信号を出力し、この受信中間周波数信
号は中間周波増幅器15で増幅された後、前記コヒアレ
ント発振器1からの送信中間周波信号と共に位相検波器
16に入力される。位相検波器16は面入力信号の位相
差に応じて同相信号及び直交信号の2種の信号をそれぞ
れプラス又はマイナスの電圧であるバイポーラ・ビデオ
信号として出力する。位相検波器16は、−例として第
2図の如く構成される。同図に於いて、入力信号はミキ
サー18及び19に分岐して入力され、一方コヒアレン
ト発振器1からの送信中間周波信号はミキサー18には
直接、又ミキサー19には移相器20によりπ/2〔ラ
ジアン〕だけ位相遅延した信号としてそれぞれ入力され
る。この結果、ミキサー18からは同相(1:Inph
ase)信号が、又ミキサー19からは直交位相(Q:
Quadrature phase)信号がそれぞれバ
イポーラビデオ信号として出力される。
次に、位相検波器16からの2つの出力信号はそれぞれ
2分岐され、その一方は第1の出力信号として第1の積
分処理系へ、又他方は第2の出力信号として第2の積分
処理系へと導びかれる。
即ち、前記ミキサー18.19からの両ビデオ信号はま
ず第1の出力信号として積分処理器17−1に入力され
る。積分処理器17−1は引き続くあらかじめ定められ
た数のビデオ信号を蓄積した後、コヒアレント積分処理
を行ない積分後の信号を次の処理のため出力する。
次いで、前記ミキサー18.19からの両ビデオ信号は
、第2の出力信号として第2の出力信号として第2の積
分処理系の位相補正器35へ入力される。位相補正器3
5は既知量である現受信スイープ期間の1回前の受信ス
ィーブ期間に先行する送信パルス波の位相と現受信スイ
ープに先行する送信パルス波の位相の差を送信タイミン
グ毎に切替え補正することによりセカンド・タイム・ア
ラウンド(Second−Time−Around)信
号に対し受信パルス列が同相となるように位相補正を行
ない、その出力信号を積分処理器17−2へ入力する。
積分処理器17−2は引き続くあらかじめ定められた数
のビデオ信号を蓄積した後、コヒアレント積分処理を行
ない積分後の信号を次の処理のため出力する。
次に第3図は、第1図の系統のレーダが送信する送信パ
ルス列PI、P21・・・と受信パルス列(1) s 
、 。
S2.・・・、及び受信パルス列(2)F o 、 F
 1.・・・の時間的関係を示す図であり、時刻i++
 t2・・・の送信パルスP HHP 21・・・の目
標反射波が距離確定領域(Unambiguous R
ange)にある目標については受信パルス列(1)S
+、Sz、・・・として、又距離不確定領域(Ambi
guous Range)にある目標についてはセカン
ド・タイム・アラウンド信号としての受信パルス列(2
) F 1. F 2 、・・・としてそれぞれ受信さ
れることを示している。
今、第1図におけるスイッチ6が送信パルスP1及び受
信スィーブ期間W1に対応する時間t1〜t2では端子
7に接続され、送信パルスP2及び受信スィーブ期間W
2に対応する時間t2〜t3では端子8に接続され、以
後、パルス送信毎に交互に切り替わるものとすると、送
信パルスP1.Ptに対応する電圧V+、V2は複素表
示によりそれぞれV H=A e ”t+#) V 2 = A e ”“t+“−Δφ)ここに、 A=送信振幅 ω=送信角周波数 t=時刻 α=送信波のある基準値に対する位相 Δφ=移相器9の与える遅延位相 で表わされ、以後送信パルスp 31 P 4p・・・
に対応する電圧V、、V、、・・・についてもV 1=
 V s =・・・ V t ” V 4 =・・・ と同一の式で表わされる。
一方、受信パルス列(1) S r 、 S 2 、 
S s 、・・・に対応する電圧x、、X、、X、、・
・・については、レーダから目標までの往復距離に対応
する遅延位相なβとして、次式で表わされる。
X+=Xs=”・=Be”””−” Xz=X4=11.=B el(*t+a−Δφ−一)
ここに、B:受信振幅。
又、受信パルス列(2) F 0. F 2 、 F 
s 、・・・に対応する’IF EE Y l、Y 2
 、 Y s 、・・・については、レーダから目標ま
での往復距離に対応する遅延移相なγとして、次式で表
わされる。
YI=Ys=”=Ce J(“sea −y)Y 2 
= Y s = ・= = CeJ can *+“−
Δφ−r)ここに、C:受信振幅。
ここで、各送信パルスに対応する受信パルス列(1)及
び(2)の積分処理器17−1への入力信号について考
える。受信パルスSt、Ss・・・は、スイッチ6が端
子7に接続された状態のローカル信号(位相はV r 
p V s p・・・に同じ)によりミキサー14にお
いて位相検波され、中間周波増幅の後位相検波器16に
おいてコヒアレント発振器1からの中間周波信号により
再び位相検波される。この結果、第2図に示すミキサー
18からの出力信号X、′。
X3′、・・・はXlとvlの式を参照することにより
、■信号として次式で表わされる。
X I’ = X s ’ = D c o sβただ
し、Dは各種損失・利得を考慮した相対振幅であり、又
位相については受信系の構成で決まる相対値については
省略した。又、ミキサー19からの出力信号X1″、X
s−・・は、コヒアレント発振器lからの中間周波信号
が移相器20によりπ/2〔ラジアン〕の位相推移を受
けることから、Q信号として次式で表わされる。
X1″” X s″= D s i nβ次に、受信パ
ルス52pS4r・・・は、スイッチ6が端子8に接続
された状態のローカル信号(位相はV ! l V 4
1・・・に同じ)により位相検波されるので、St、S
3p・・・の場合と同様にして、ミキサー18及び19
からの出力信号X2’#X4’p・・・及びX2″、X
4″・・・はそれぞれ次式で表わされる。
X z ’ = X s ’ = D c o sβx
2″=X 4″==Dcosβ 上記(7)I及びQ信号の組(XI’、Xi’)、(X
!’。
X、″)、・・・を積分処理17−1に入力すれば、積
分に当り各信号について振幅、位相を保存した複素信号
ベクトルX?’、X¥’、xs’・・・を得ることが可
能となり、ベクトル電圧の同相加算によるコヒアレント
積分処理が実施できる。積分処理器17−1への入力信
号をこの複素信号をベクトルにより書き表わすとX、’
、X2″、・・・及びX1″、X2″を参照して次式を
得る。
X?’=X’i’=−=D e I# X?’lX¥’、xs’、・・・は全て同相で複素的に
等しい大きさを有しており1.+Jを位相の基準にして
Xv1とXvをベクトル図で描くと第4図(a)となる
。以後位相検波器16からの出力信号を記述の簡略化の
ためこの複素ベクトル表記により書き表わす。
一方、受信パルスF、、 F’、、・・・は、受信パル
ス列(1)の場合とはローカル信号の切替が逆となって
いるので、積分処理器17−1への複素人力信号Y?’
、Yi”、・・・はXv1#X¥1.・・・の場合と同
様にして次式で表わされる。
Y?””Y?’=’・’=E e”’−Δφ)ただし、
Eは各種損失・利得を考慮した相対振幅であり、又位相
については受信系の構成で決まる相対値については省略
した。次に、受信パルスF2.F、、・・・についても
同様に積分処理器17−1への入力信号Y:’=Y?’
=・・・は、次式で表わされる。
yy’=yx’=・−=Ee j(r+A”上記Y’j
” * Y3’ 、・・・とY¥’、yx’、・・・の
式を見ると受信パルス毎に交互に±Δφだけ位相が変化
していることが分る。今、eJrを位相の基準としてY
?’lY¥1をベクトル図で描くと第4図(b)となる
。第4図(a) 、 (b)を参照すると積分処理器1
7−1においてコヒアレント積分処理を同相で行なう場
合、第4図(a)に対応する受信パルス列(1)では積
分結果はベクトル的に加算され、第4図(b)に対応す
る受信パルス列(2)では積分結果はベクトル的に積み
上らず不要波であるセカンド・タイム・アラウンド信号
が抑圧される。
次に、第2の積分処理系での動作について示す。
位相補正器35への入力信号は、積分処理器17−1へ
の入力信号と全く同様であり、受信パルス列(1)に対
してX?’l x?’、・・・であり、又受信パルス列
(2)に対してY?’、Y?’、・・・である。これら
の信号に対し位相補正器35は、受信スイープ期間W、
、W、、・・・では1回前の送信パルス波の位相と現送
信パルス波の位相(基準位相)との差違をe−f“によ
り補正し、又、受信スィーブ期間W2゜W41・・・で
は同様にして位相の差違をe1■により補正する。この
結果、積分処理器17−2への入力信号は、受信パルス
列(1)に対してx7”、 x7”。
XY”#・・・と書き表わし、又受信パルス列(2)に
対してYYZ Y¥”、 YV”、・・・と書き表わす
ものとすれば、次式で表わさhる。
YV”=Y¥”=YY”=”’=E e ”従って、積
分処理器17−2への入力信号のベクトル的関係は積分
処理器17−1への場合と丁度逆になり、積分処理器1
7−2においてコヒアレント積分処理を同相で行なう場
合、受信パルス列(2)では積分結果はベクトル的に加
算され、又受信パルス列(1)では積分結果はベクトル
的に積み上らない。この結果、セカンド・タイム・アラ
ウンド信号は積分により増大されるのに対し、この系で
の不要波である距離確定領域(Unam biguou
sRange)の目標反射信号は抑圧される。従って、
第1の積分処理系からは距離確定領域にある目標信号が
、又第2の積分処理系からはセカンド・タイム・アラウ
ンド信号が出力されるので、処理対象とした全送信パル
スに対する積分処理を実施しつつ距離の不確定を除去す
ることが可能となり、等測的に距離確定領域を2倍に拡
大することが出来る。
以上説明した第1の実施例ではローカル信号の位相切替
周期を2として説明したが、次に切替周期を一般にMと
した第2の実施例について第5図を参照して説明する。
第2の実施例は第1の実施例に対しさらに一般化を図っ
たものであり、四−カル信号の位相切替周期を一般にM
(正の整数)、積分処理系の数を一般にN(正の整数、
N5M)とした場合である。
この実施例では、送信時には送信パルス毎にスイッチ6
を端子30−1から30−Mまで順次切り替えることに
より送信パルス信号の位相を周期Mで変化させる。一方
、送信に引き続く受信スイープ期間ではスイッチ6を送
信時と同一の位置に保つことにより、先行する送信パル
スと同一の位相のローカル信号をミキサー14へ入力す
る。
以下、積分処理器17−1に至る受信系及び第1の積分
処理系の動作は第1の実施例と全く同様である。
第i  (i=2.・・・、N)番目の積分処理系にお
いては、位相補正器35−1は現受信スイープ期間の(
i−1)回前の受信スイープ期間のローカル信号の位相
と、現受信スィーブ期間の四−カル信号の位相との差違
を補正するよう働らき、パルス送信毎に位相補正量を切
替え補正する。この結果、第1の実施例における第2の
積分処理系の動作と同様に、位相補正器35−1から積
分処理器17−iに入力される複素ベクトル信号は、1
th−TilQe−Around目標信号に対して同相
となり、その他のjth−Time−Around(j
≠i)目標信号に対しては同相とならない。この結果、
第1の受信系の積分処理器17−1からは距離確定領域
(UnambiguousRange)の目標信号が、
又第2の受信系の積分処理器17−2からはSecon
d−Time−Around目標信号が、又以降同様に
第1 (i≦N)の受信系の積分処理器17−1からは
ith−Time−Around目標信号が得られ、レ
ーダ探知距離の不確定を大幅に除去することが可能とな
る。
上記第2の実施例の位相補正以降をデジタル的に処理す
る場合の一拡張実施例を第6図に示す。
位相検波器16の出力信号はA/D変換器40によりデ
ジタル信号に変換され、第1の積分処理系では直接積分
処理手段42−1に信号が入力されてデジタル的に積分
演算処理が行なわれ、第2の積分処理系以降では位相層
補正後の41−2〜41−Nに信号が入力されデジタル
的に位相補正演算処理が行なわれた後、各対応する積分
処理手段において積分演算処理が行なわれる。
さらに、上記の実施例では積分処理系をN系並列に示し
たが、積分処理系の演算処理が十分高速度で行なえる場
合には、積分処理の時間的単位であるレンジ・ビンに対
応する時間内で、複数の積分処理系に対応する位相補正
及び積分処理演算を実施することにより、必要な系の数
を減らすことも可能である。
次に、第3の実施例について第7図を参照して・説明す
る。以上説明してきた第1及び2の実施例では複数の積
分処理手段のそれぞれが、各対応する次数のマルチプル
・タイム・アラウンド(Multiple−Time−
Around)目標信号をコヒアレント積分して出力し
、不要波である他の次数のマルチプル・タイム・アラウ
ンド目標信号は抑圧して出力しない方式であったが、本
実施例では全ての積分処理手段42−1〜42−Nの出
力信号を大小比較処理手段50に入力する。大小比較処
理手段50は、レーダの同一時刻のレンジ・ビン毎に各
積分処理手段からの出力信号の大小比較を行ない、最大
の信号をレーダ反射波として選択した上マルチプル・タ
イム・アラウンド目標信号の次数を判定し、目標距離の
確定を行なう。
第8図は、第7図における積分処理系が3系統の場合に
ついて、積分処理手段42−1.42−2、及び42−
3のそれぞれからの出力信号をレンジ・ビン毎の時系列
信号として示した図である。
RB、は積分処理手段42−1からの出力信号を示し、
パルス繰り返し間隔から決まる距離確定領域内の目標信
号についてはコヒアレン)W分が行なわれている。又、
RB を及びRB sはそhぞれセカンド・タイム・ア
ラウンド目標信号及びサード・タイム・アラウンド目標
信号をコヒアレント積分する積分処理手段42−2及び
42−3からの時系列出力信号を示している。今、第1
の目標が距離確定領域に、第2の目標がセカンド・タイ
ム・アラウンド領域に、又第3の目標がサード・タイム
・アラウンド領域に存在するものとし、RBtにおける
目標信号をそれぞれり、、、D、、及びDol。
RB 2においてはそれぞれDH,DF2及びDoze
又RB、においてはそれぞれり、、、D、、及びnos
とすると、3つの積分処理手段の出力信号の中で第1の
目標信号としてはDSLが最も大きく、第2、第3の目
標信号としてはそれぞれDo及びI)asが最も大きな
値を示す。従って、第7図の大小比較処理手段50にお
いて、各レンジ・ビン毎の出力信号の大小比較を行ない
最大振幅の信号を選択出力すると共に出力された積分処
理手段の番号を認識することによって、レーダ近傍から
サード・タイム・アラウンド領域に至る距離範囲におい
て目標距離の確定を行なうことができる。
以上述べてきた実施例のコヒアレント積分処理手段は、
位相検波後の複素信号ベクトルを加算するものとして説
明してきたが、移動目標に対する距離確定能力の向上を
図るためにパルス・ドップラ・フィルタ処理を採用する
こともできる。この内容に関しては、例えばM、 1.
5kolnik、ed、RADARl(ANDBOOに
、McGraw Hill、Inc、pp、19−1〜
l 9−29.1971に詳述されている。このパルス
・ドップラ・フィルタ処理を実施する場合には、目標の
速度に応じてドップラ・フィルタの各帯域(Bind)
毎に目標信号が出力される。
次に、第4の実施例を第1〜3の実施例の拡張として、
積分処理手段としてパルス・ドツプラ処理手段を採用す
る場合について、第9図を参照して説明する。第9図に
おいて、60−1〜60−NはN系の受信処理系に各対
応するパルス・ドツプラ処理手段を示している。今パル
ス・ドップラ・フィルタの処理ヒツト数をL(正の整数
)とすると、ドップラ・フィルタ出力としてLチャンネ
ルの出力が得られる。各パルス・ドツプラ処理手段の第
1のドツプラ・チャンネルCHIの出力信号を第1の大
小比較処理手段65−1へ入力し、以後同様にして第り
のドツプラ・チャンネルCH1の出力信号を第りの大小
比較処理手段65−Lへ入力する。各チャンネル毎のド
ップラ・フィルタ出力信号は目標のドツプラ周波数に応
じて目標反射波がコヒアレント積分された信号となって
いるので、各大小比較処理手段の出力信号は各ドツプラ
・チャンネル毎の距離の確定された目標信号となる。
以上説明した実施例では、送信波位相変化手段はローカ
ル信号系統に設けた移相器の切替えによるものとしたが
、位相変化手段としては移相器によらない他の位相変化
手段も可能であるし、又ローカル信号系統に変化手段を
設けず、コヒアレント発振器系統の中に位相変化手段を
設けることも可能である。又、送信パルス波内部の変調
については、実施例ではパルス内変調は無いものとして
説明したが、パルス圧縮のためのチャープ変調等パルス
間でコヒアレンシ−(Coherency)の保持され
るパルス内変調を行なうレーダにおいても、本発明の方
式は同様に成立する。
〔発明゛の効果〕
以上説明したように本発明は、レーダ送信波の位相をパ
ルス毎に切替えるとともに複数の積分処理系で引き続く
送信パルスに対応する複数の送信波位相を基準として位
相検波を行ったと等価な位相補正を行うことより、コヒ
アレント積分処理を効率良〈実施しつつマルチプル・タ
イム・アラウンド信号の距離確定を行なうことができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す系統図。 第2図は位相検波器16の一回路例を示す系統図、第3
図は第1の実施例における送信パルス列と受信パルス列
の時間的関係を示すタイム・チャート。 第4図は第1の実施例における積分処理前の複素信号ベ
クトルの位相関係を示す図。第5図は第2の実施例を示
す系統図。第6図は第2の実施例の位相検波器以降をデ
ジタル的に処理する場合の一実施例を示す系統図。第7
図は第3の実施例を示す系統図。第8図は複数の積分処
理手段からの出力信号を時系列的に示す図。第9図は第
4の実施例を示す系統図。 代理人 弁理士  内 原   音 第7図 堵8圀 第q図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)レーダ送信波の位相関係が連続する送信パルス間
    で保持されるコヒアレント・パルス・レーダにおいて、
    送信パルスごとに送信波位相を変化させる手段と、源受
    信スイープ期間又は現受信スイープ期間より前の所定の
    受信スイープ期間に先行する送信パルス波の位相を基準
    位相として前記現受信スイープ期間内のレーダ受信パル
    ス信号を位相検波する手段と、前記位相検波手段から出
    力される受信パルス列に対するコヒアレント積分処理手
    段と、前記受信パルス列の各パルス信号に対し前記所定
    の受信スイープ期間と異なる受信スイープ期間に先行す
    る送信パルス波の位相と前記基準位相との差違を補正す
    る位相補正手段と、前記位相層補正後の受信パルス列に
    対するコヒアレント積分処理手段とを備えてなることを
    特徴とするレーダ方式。
  2. (2)前記レーダ受信パルス信号を位相検波する手段が
    、現受信スイープ期間に先行する送信パルス波の位相を
    基準位相として位相検波を行なうことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のレーダ方式。
  3. (3)前記位相検波手段に接続されたコヒアレント積分
    処理手段と前記位相補正手段に接続されたコヒアレント
    積分処理手段のそれぞれからの出力信号レベルを各レン
    ジヒンジとに大小比較する手段を備えてなることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のレーダ方式。
  4. (4)前記位相検波手段から出力される受信パルス列に
    対するコヒアレント積分処理手段と、前記位相補正後の
    受信パルス列に対するコヒアレント積分処理手段とが、
    パルス・ドップラ・フィルタ処理手段により構成される
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のレーダ方
    式。
  5. (5)前記複数のパルス・ドップラ・フィルタ処理手段
    のそれぞれの各同一のドップラ・フィルタ出力チャンネ
    ルからの出力信号を入力信号とし、それぞれの前記入力
    信号レベルを各レンジ・ヒンジとに大小比較する手段を
    備えてなることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載
    のレーダ方式。
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