JPH01308187A - 誘導電動機の2次抵抗演算方法、制御方法、2次巻線温度推定方法、保護方法、異常検知方法 - Google Patents

誘導電動機の2次抵抗演算方法、制御方法、2次巻線温度推定方法、保護方法、異常検知方法

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JPH01308187A
JPH01308187A JP63135212A JP13521288A JPH01308187A JP H01308187 A JPH01308187 A JP H01308187A JP 63135212 A JP63135212 A JP 63135212A JP 13521288 A JP13521288 A JP 13521288A JP H01308187 A JPH01308187 A JP H01308187A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、誘導電動機の制御および保護に係り、特に誘
導電動機の2次時定数が変化してもすベリ周波数を常に
適切に制御し、トルクおよび回転速度を高精度に制御し
保護する誘導電動機の制御方法および装置に関する。
〔従来の技術〕
誘導電動機を高速応答、高精度に速度制御する方式とし
てベクトル制御方式がある。ベクトル制御方式にも大別
して2つの方式があるが、現在広く用いられている方式
はすべり周波数制御と呼ぶ方式である。この方式は誘導
電動機磁束を検出する方式のようにホールセンサやサー
チコイルを誘導電動機に取付ける必要がなく構成が簡単
であるが、反面、すべり周波数指令を演算する際に電動
機定数(2次時定数)を演算定数に用いており、これが
実際値と一致しないと誘導電動機1〜ルクはトルク指令
に比例せず、またトルク急変時にトルクが脈動するなど
の不具合が生じる。
その対策としては、2次時定数の実際値を推定し、それ
を演算定数に用いる方法があり、その2次時定数の推定
法としていくつかの方法が提案されている。それらを列
記すると、 (1)2次時定数の変動は2次巻線抵抗が巻線温度によ
り変化することが主原因であるため、電動機内部に温度
計を取付け、固定子温度を測定し、さらにその測定値に
基づいて2次巻線温度を推定し、巻線抵抗の温度係数を
考慮して2次巻線抵抗を演算する方法。
(2)2次時定数の変動により、電動機磁束あるいは誘
導起電力が変動することから、ホールセンサあるいはサ
ーチコイルの信号、あるいは電動機端子電圧により磁束
あるいは起電力を検出し、その変動に基づいて2次時定
数を演算推定する方法。
(3)電動機磁束を強制的に励振し、その際の電動機磁
束検出信号と制御回路中の電動機磁束信号の位相が一致
するように制御回路中の2次時定数を修正し、これによ
り2次時定数を推定する方法。
がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
(1)の方法は、電動機に温度計を取付ける必要がある
ため、その取付は加工が複雑で汎用性に欠ける。
(2)の方法は、ホールセンサやサーチコイルを取付け
る場合には(1)と同様の問題がある。
端子電圧から推定する場合は、低速(低周波数)運転に
おいて、1次電圧に占める誘導起電力の割合が小さくな
りその演算精度が劣化する。1次電圧から1次抵抗降下
を正しく減算すれば起電力の演算精度は向上するが、そ
れとても1次周波数が零近傍では限りがある。特に1次
抵抗が温度等により変化するため十分な精度は得られな
い。したがって低速運転において2次時定数を高精度に
推定することができない。
(3)の方法においても、ホールセンサやサーチコイル
を用いる場合は前述と同様の問題がある。
また、1次電圧からそれらの励振成分(磁束変化に伴う
成分)を検出する場合は、基本波成分との分離が難しい
。なぜなら、励振成分は磁束変化に伴う電動機における
付加的な損失の発生およびトルクの脈動を制御するため
に小さく設定する必要があり、その結果励振成分は基本
波成分にくらへ十分に小さい。そのため1〜ルクや回転
速度の変化により基本波成分が変化した場合、その変化
が励振成分を検出する際の外乱となり易いためである。
また、1次電圧から検出する方法は]−次抵抗の影響を
受ける。なぜなら、1次電圧に含まれる励振成分は磁束
変化によるものの外に、励振電流に関係した1次抵抗降
下が含まれ、1次抵抗が温度等により変化するとその補
償が難しいからである。
本発明の主たる目的は、上述したような従来方法におけ
る不具合を解消し、温度計やホールセンサあるいはサー
チコイル等を電動機に取付ける必要がなく、また電動機
の運転周波数が零の範囲から、基本波成分並びに1次抵
抗の影響を受けることなく、2次時定数を高精度に検出
できる方法および装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、誘導電動機を電力変換装置により制御する
装置において、電力変換装置の出力電圧又は出力電流の
指令信号に交流信号を重畳し、その出力電流、出力電圧
に含まれる前記交流信号に対応する成分を基本波成分と
分離検出し、それら電圧電流成分に基づいて1次抵抗に
無関係な量を演算し、その値に基づいて電動機の2次抵
抗値を算定することを基本とし、誘導電動機の2次抵抗
を用いてすべり角周波数を演算しすべり角周波数制御を
行う電力変換器による誘導電動機の2次抵抗演算方法に
おいて、前記電力変換器への出力指令値に交流信号を加
え、前記電力変換器の出力電圧に関連した値と該電力変
換器の出力電流に関連した値とに含まれる前記交流信号
に関連した成分を検出し、この検出値に基づいて誘導電
動機の1次抵抗に無関係な値を演算し、この演算値を用
いて誘導電動機の2次抵抗を演算する誘導電動機の2次
抵抗演算方法により達成される。
また、前記出力指令値、前記出力電圧に関連した値、前
記出力電流に関連した値として回転磁界座標系の値を用
いる請求項1記載の誘導電動機の2次抵抗演算方法とし
てもよく、また、前記出力電圧に関連した値として前記
電力変換装置指令値を用い、前記出力電流に関連した値
として前記電力変換器の出力電流検出値を用いた請求項
1または2記載の誘導電動機の2次抵抗演算方法として
もよく、また、前記出力電圧に関連した値として前記電
力変換器の出力電圧検出値を用い、前記出力電流に関連
した値として電流指令値を用いる請求項1または2記載
の誘導電動機の2次抵抗演算方法としてもよく、また、
前記出力電圧に関連した値として前記電力変換器の出力
電圧検出値を用い、前記出力電流に関連した値として前
記電力変換器の出力電流検出値を用いた請求項1または
2記載の誘導電動機の2次抵抗演算方法としてもよく、
また、前記2次抵抗を用いてすべり角周波数制御を行う
請求項1〜5項記載の誘導電動機の制御方法としてもよ
い。
また、誘導電動機の2次抵抗を用いてすべり角周波数を
演算しすべり角周波数制御を行う電力変換器による誘導
電動機の制御方法において、励磁電流基本波成分指令値
工1d*に交流同定信号を重畳した励磁電流成分指令値
i1d*と、回転子角周波数指令値ωr*と、回転子の
検出回転速度ωrと、前記電圧型インバータの出力電流
から検出し変換した励磁電流成分j、 1 aと、2次
電流成分L’lと、から生成した前記電圧型インバータ
への1次電圧指令の励磁電流軸成分電圧V1q*と2次
電流軸成分電圧v1□*、および前記励磁電流成分]1
dと2次電流成分i、Qとに含まれる前記交流同定信号
を分離し、この値と誘導電動機の電圧、電流、周波数お
よび1次抵抗を含む諸定数の関係を表わす基本式を用い
て該1次抵抗を含まない量を演算しその量と分離した前
記交流同定信号とに基づいて2次抵抗を演算し、この2
次抵抗を用いてすべり角周波数制御を行う誘導電動機の
制御方法としてもよく、また、誘導電動機の2次抵抗を
用いてすべり角周波数を演算しすべり角周波数制御を行
なう電力変換器による誘導電動機の制御方法において、
励磁電流基本波成分指令値1q6*に交流同定信号を重
畳した励磁電流成分指令値j1d*と、前記電圧型イン
バータの出力電流から検出し変換した2次電流成分j1
qと、回転子角周波数指令値ωr*と、から前記電圧型
インバータへの電圧ベクトルの振幅指令値V1*と内部
相差角指令値δ*を生成し、この振幅指令値V1*と内
部相差角指令値δ*および前記励磁電流成分i1dとに
含まれる前記交流同定信号を分離し、この値と誘導電動
機の電圧、電流、周波数および1次抵抗を含む諸定数の
関係を表わす基本式を用いて該1次抵抗を含まない量を
演算し、その量と分離した前記交流同定信号とに基づい
て2次抵抗を演算し、この2次抵抗を用いてすべり角周
波数制御を行う誘導電動機の制御方法としてもよい。
請求項1〜5のいずれかに記載の2次抵抗の演算値から
誘導電動機の2次巻線温度を推定する誘導電動機の2次
巻線温度推定方法を用いるとよくまた請求項9記載の2
次巻線温度推定値を基準温=15− 度値と比較し誘導電動機の過負荷保護を行う誘導電動機
の保護方法を用いるとよく、また、請求項1〜5のいず
れかに記載の2次抵抗の演算値を基準抵抗値と比較し誘
導電動機の過負荷保護を行う誘導電動機の保護方法を用
いてもよい。
さらに、誘導電動機の2次抵抗を用いてすべり角周波数
ωsを演算しすべり角周波数制御を行う電圧型インバー
タによる誘導電動機の制御装置において、2次抵抗同定
用角周波数指令値ω2*を入力して互いに位相の異なる
交流同定信号を発生する発信器と、該交流同定信号の一
方と励磁電流基本波成分指令値I1d*とを加算し励磁
電流成分指令値lId*を出力する加算器とからなる交
流同定信号生成部と;該励磁電流成分指令値j、 ]、
 d 木と回転子角周波数指令値ωr*と回転子の検出
回転速度ωrと前記電圧型インバータの出力電流から検
出し変換した励磁電流成分1eaと2次電流成分1、q
とに基づき生成した前記電圧型インバータへの1次電圧
指令の励磁電流軸成分電圧V1q*と2次電流軸成分電
圧■□9*、および前記励磁電流成分〕1.と2次電流
成分i□9とに対して、前記互いに異なる交流同定信号
をそれぞれ掛けそれぞれ前記2次抵抗同定用角周波数指
令値ω2*の整数倍の時間にわたって積分し、前記各電
圧V1q木、■19*、電流〕1d+ 11qの前記2
次抵抗同定用角周波数指令値ωr*成分の各振幅値およ
び位相角V iao、  Ovd+ V1’lO119
Vq、1+dO10+++、 jlQOgOsqを演算
する振幅位相角演算手段と;この各振幅値および位相角
V 1dO+ (j Vdl Vlqo、  θvq、
111dOI  O1d・ ユ190・ θiqと、す
べり角周波数ωsと前記検出回転速度ωrより得られる
同期角周波数指令値ω木と、前記2次抵抗同定用角周波
数指令値ω2*を入力し、前記基本式を用いて1次抵抗
r1を含まない式であるF式を演算するF式演算手段と
;該F式と、電流の前記振幅値および位相角1.)do
+  (j+d+ 1tqO101Qと、前記すべり角
周波数ωrと、前記2次抵抗同定角周波数指令値ω2*
を入力し、前記基本式と2次時定数T2と2次抵抗r2
との関係式T2= (L2+112) / r2とから
2次抵抗r2を演算する2次抵抗演算手段と;を備えた
誘導電動機の制御装置を用いてもよく、また、誘導電動
機の2次抵抗を用いてすべり角周波数制御を行う電圧型
インバータによる誘導電動機の制御装置において、2次
抵抗同定用角周波数指令値ω2*を入力して互いに位相
の異なる交流同定信号を発生し、該交流同定信号の一方
と励磁電流基本成分指令値■1d*とを加算し励磁電流
成分指令領主1.*を生成する交流同定信号生成部と;
該励磁電流成分指令値i1d*と前記電圧型インバータ
の出力電流から検出し変換した2次電流成分i□9と回
転子角周波数指令値ωr*とに基づき生成した電圧ベク
トルの振幅指令値■□*と内部相差角指令値δ*を求め
、このV工*値およびδ*値より前記電圧型インバータ
への1次電圧指令の励磁電流軸成分電圧■1.*と2次
電流成分電圧V□q木を求め、この励磁電流軸成分電圧
v1d木と2次電流成分電圧V1q*と前記励磁電流成
分i 1dと2次電流成分i Iqとに対して前記互い
に異なる交流同定信号をそれぞれ掛けそれぞれ前記2次
抵抗同定用角周波数指令値ω2*の整数倍の時間にわた
って積分し、前記各電圧V1d*、■1d大、電流i 
1d、j、1qの前記2次抵抗同定用各周波数指令値ω
2*成分の各振幅値および位相角V1do。
Ova、Vlq。HVV9+ 1 xdO,(l 1d
+ i1d’I。、01qを演算する振幅位相角演算手
段と;この各振幅値および位相角V1do、OVdl 
V1qo+  θVQ I V l do 。
] 1do、 θ1dl i Iqo、  Otqと、
すべり角周波数ωsと前記回転子角周波数指令値ωr*
より得られる同期角周波数指令値ω*とを入力し、前記
基本式を用いて1次抵抗r1を含まない式であるF式を
演算するF式演算手段と;該F式と、電流の前記振幅値
および位相角i 1do、 θIdl 11’lo+ 
0+qと、前記すべり角周波数ωsと、前記2次抵抗同
定用角周波数指令値ω2*を入力し、前記基本式と2次
時定数T2と2次抵抗r2との関係式T2=(L、、+
02)/r2とから2次抵抗r2を演算する2次抵抗演
算手段と;を備えた誘導電動機の制御装置を用いてもよ
い。
〔作用〕
前述したように交流信号に対応した電圧電流成分に基づ
いて、1次抵抗の影響を受けずに2次抵抗を算定する方
法について説明する。
一般に、誘導電動機に対しては、(1)式が成り立つ。
=20− ここに、 1□a、i、q:1次電流(各々d軸成分とq軸成分)
φ26.φ2.:2次鎖交磁束(d軸、q軸成分)Ql
、fl、:1次及び2欣漏れインダクタンスL、、L2
:1次及び2次有効インダクタンスM:相互インダクタ
ンス(通常はM=L□=L2)r1dr2:1次及び2
次抵抗 ωs:すべり角周波数 ωr=回転角周波数 ωr:1次角周次数 周波数l υ1.:1次電圧(d軸、q軸成分)この式
によって表わされる誘導電動機を等何回路で表現すると
第3図となる。
(1)式において、電流と電圧は測定できるが、磁束φ
76.φ29はサーチコイルやホール素子などをモータ
内部に取り付けない限り直接測定することはできない。
もしも、(1)式における磁束φ2、やφ2qが求まれ
ば、(1)式の第3行及び第4行の式を使って未知数の
2次抵抗r2を検出することができる。そこで、磁束を
電流と電圧を使って表現することにする。
(1)式の第1行と第3行の式を連立させ、(2)、(
3)式の関係式を利用すれば、電圧。
電流、磁束の間に次式が成り立つ。
同様に、(1)式の第2行と第4行の式を連立させ、(
2)、(3)式の関係式を利用すれば、次式が成り立つ
(4)式や(5)式において電流と電圧は直接検出でき
るので、両式を連立させ、磁束φ2.やφ2.について
解けば、磁束を求めることができる。
ところで、モータ出力を主に生み出す電圧電流の基本周
波数成分は、(1)式に示す回転座標系では直流分とな
るが、2次抵抗を検出するために、下式に示す交流信号
を該直流分に重畳した時の回転座標系の電圧υ1Ldl
 υ□9は、υ1 d ” V 、、 4゜5in(ω
r、t+θυd)十V1d  ・ (6)υ、q=V、
++、 5jn(ω2t+θv q)十V1q  □・
□’・+ (7)このとき、電流i1qd+ 〕、q及
び磁束φ21.φ29が次式の応答を示したとする。
i1d= ]、1d(15in(ω21+ 0υd)+
I0. −−−(8)] □q”1lqo sユn(ω
2を十 θ υ、)+■、9     ・・ (9)φ
2d”φ21105in(ω2t+θυ、)十Φ2d”
”” (10)φ211−φ2qosin(ω2t+θ
υq)十Φ7q   ・・(11)ココニ、V H,d
 I V 1q、I z d 、I x q+Φ2dl
Φ2゜は直流分であり、ω2*は重畳した交流信号の周
波数である。
(6)〜(11)式を(4)式や(5)式に代入し、磁
束φ2dやφ2qを求めようとする際、磁束は時間とと
もに値が変化する時間の関数であり、また、直流分が含
まれているので、2次抵抗を検出することは非常に困難
である。そのため、同定信号成分を分離することが必要
となる。そこで、2次抵抗を算出するために加える交流
信号(正弦波信号)を、(8)式で与えられる励磁電流
j1qに掛け、交流信号の周期の整数倍における時間に
わたって積分すると次式を得る。
2πn f o”’i、+・sin ω2t dt=−]、)。
cosθ、6ω2* ・−・・・ (12) ここに、nは任意の自然数である。
(12)式から明らかなように、積分して変換した値は
、時間の関数ではなく、直流分■1dにも無関係である
。以上では、交流信号として正弦波信号を使ったが、余
弦波信号を励磁電流i 1dに掛け、積分しても同様の
議論が成り立ち、直流分の影響を排除できる。
以上のことから、(4)式と(5)式の両辺に交流信号
(正弦波信号)又は90度位相のずれた交流信号(余弦
波信号)を掛け、重畳した交流信号の周期の整数倍にお
ける時間にわたって積分すると以下の4式を得る。
=24− ω2oz+osinθφd十ω工φ2qaeO3θφ9
=舅k[V、、。cosθva−(−ω2(1,−H2
′)Ldn sinθ1d+r1i、a。cosθc、
+)+ω□(11+1.’ )i、q、 cosθI’
11・・ (13) ω2φ2.。cosθφ、−ωrφ2.。sinθφ。
=  CVxdo sin& tla−(ω2(11+
1.’ )iLdocosθ、。
rl j、1dOsinθ+、)十ω1(t、+t2’
 )ilqo sinθl’!]・・・・・(14) ω1θ2dOcosθφd−ω2φ2’lOS]、nO
φ9=LZ34L [y、、。CO8θυ、+ω席、+
l2’ )i、、。5in019+r11 xqo  
CO8θI’1l−(131(i1+ t2′ )l 
1do 0O5Q tdコ・・・ (15) 、□φ2.。sinθφ6+ω2φ2qocosθφ9
=h3k [Vo、。5inOυ、−(ω201刊2’
 )ilqo coSLq+r1i1qosinθsq
’l−ωxo□+ tz’ ) lxa。si、nθi
d]・・・・・・(16) これらの式のうち、(13)式と(16)式を連立させ
で解くと、φ2d、sj、nDφd及びφ2+100 
OSOφ1が求まり、(14)式と(15)式を連立さ
せて解くと、φ2doQ OSθφd及びφZq、 s
 i n Oφ9が求まる。
ところで、磁束を与える(13)式と(16)式には1
次抵抗r工が含まれている。この1次抵抗は前述の如く
、電動機と制御装置間をつなぐ電力配線の設置方法によ
って変わる」二、電動機の運転状態によって変動する巻
線温度の影響をも大きく受ける。そこで、磁束と電流の
sin成分同志、及びcos成分同志を掛は合わせし、
互いに加算した量を求めてみる。(13)式から(16
)式で求まる磁束を使って計算すると次式を得る。
+ω2V、−do 1xdDSln(θvd−0Id)
−ω1V1qI、i 、qI、cos(0υq OJ今
、(17)式に示す様にFと置くことにするが、(17
)式は1次抵抗r1を含まない式である。このFは、検
出した電圧、電流より求まる1次抵抗に無関係な値であ
る。
次に、2次抵抗r2とT 2 = (L 2 十Q 2
 ) / r 2の関係にある2次時定数T2を使って
、(17)式の左辺を表現することにする。
先ず、(1)式の第3行と第4行の式に、(8)式から
(11)式で与えられる電流と磁束の式を代入する。そ
して、重畳した交流信号成分、又は90度位相のずれた
交流信号成分を掛け、交流信号の周期の整数倍にわたっ
て積分すると以下の4式%式%18) これらの式で求まる磁束を使って、(17)式の左辺を
計算すると次式を得る。
(φ2.。ila。cos(0#d−LJ+φ2.。i
、q。cos(o#q−o+q))’(22)式と(1
7)式は等しいので、両式がらT。
を求めて、r7を計算すると次式を得る。
a:(2F−1)(ω2*2+ωs′)−4ω2*ωs
K・・(25)以上の式に基づいて2次抵抗を推定し、
この値に使ってすべり角周波数を制御すれば、高精度な
電動機制御が可能である。
なお当然ではあるが、2次抵抗V、が求ま九ば、T2−
(L2+0.)/r2より2次時定数も求まる。
〔実施例〕
本発明は、上述の原理に基づくものであり、本発明の実
施例について説明すると以下の通りである。本発明にお
ける一実施例の回路構成を表わすブロック線図を第]−
図に示す。
図は誘導電動機上を電圧制御型電力変換器で制御する制
御装置を示しており、図において、2は電圧制御型電力
変換器であり、変換器2により誘導電動機1が制御され
る。3は、誘導電動機1の回転速度を検出する回転速度
検出器であり、その出力信号は、回転子角周波数を極対
数2倍する係数乗算器4に伝えられる。誘導電動機1の
U相、■相、W相の各巻線には、各相の一次電流に対応
した電流帰還信号Iu、Iv、Iwを出力する1次電流
検出器5a、5b、5cが設けられている。
この1次電流検出器の出力信号は、3相−2相変換器6
に送られ、変換器6では、誘導電動機上の同期角周波(
2次鎖交磁束ベクトルの角周波数〕ω□で回転し、互い
に直交する回転座標系の2構成分、すなわち、励磁電流
成分i1)と2次電流成分i1dに変換する。このうち
、2吹電電流分i1qは、すべり角周波数指令演算器7
に伝送される。
すべり角周波数指令演算器7では、励磁電流指令値j1
.*と検出した2次電流成分〕1d及び2次抵抗等の定
数を使って、すべり角周波数の指令値ωs*を演算する
。このすべり角周波数ωs木はωs’l’= (rz/
 (Lz+R2)) ・(x、q/ 〕1d*)=(1
/T、)・(1□q/i1d*)によって演算できるの
で、2次時定数を使ってもωs*を求めることができる
。そして、このすべり角周波数指令値ωs*は加算器9
に送られ、そこで、」二記した係数乗算器4の出力Pω
rと加算され、上記の誘導電動機同期角周波数ω*が出
力される。11は、上記角周波数ω*を積算して2次鎖
交磁束ベク1ヘルの位相角指令値O*を出力する位相角
演算器であり、出力信号は、関数発生器12に送られる
関数発生器12では、位相角指令θ*に対応した正弦波
信号sj、nO*及び余弦波信号C08O*を発生し、
3相−2相変換回路6と2相−3相電圧変換回路1−3
に信号を送る。回転速度検出器3で検出された回転子角
周波数ωrは比較器14にも送られ、回転子角周波数指
令値ωr*と比較される。
速度調節器]5は、回転子角周波数の偏差を増幅し、2
次電流の指令値]1d*を出力する。15と17は、そ
れぞれ、上記励磁電流成分〕1.と励磁電流指令j1q
*を比較する比較器、及び、2次電流成分iidと2次
電流指令値J1d*を比較する比較器である。18と1
9は、各々、比較器16及び17により検出された励磁
電流偏差(■、*−j1d)と2次電流偏差(1□q*
−1,q)を増幅し、誘導電動機1の励磁電流成分i1
q及び2次電流成分ユ1qが常に所定の上記励磁電流指
令よ1q*及び」−記2次電流指令]、9*に等しくな
るように、−次電圧指令の励磁電流軸の成分v1d*及
び2次電流軸の成分■1d*を制御する電流調節器であ
る。
13は、該成分■1d*と■、q*を3相の電圧指令V
u*、Vv*、Vw*に変換する2相−3相座標変換器
である。
ところで、前述の如く、すベリ角周波数指令演算器7で
、すべり角周波数の指令値ωs*を演算する際、2次抵
抗を使う。この抵抗設定値が、実際の電動機定数と異な
る場合には、磁束変動が生じ、制御性能が大幅に低下す
るが、本発明では、以下の様に、2次抵抗算定器旦で2
次抵抗を算定する。2次抵抗算定器50は大きくは4つ
の部分からなる。第1の構成要素である発振器20は、
角周波数ωs*で振動する正弦波信号と余弦波信号を出
力する。正弦波信号は増幅器21で適当な大きさに増幅
され、大きさ11d。木、角周波数ω2*の交流信号と
なる。この信号は、加算器22に送られ、通常運転時に
は直流成分である励磁電流基本波成分指令値工1d*と
加算され、励磁電流指令iia*を作る。この励磁電流
指令i1d*によって装置は制御されるので、1次電流
検出器5a。
5b、5cで検出された電流信号には交流信号に対応し
た角周波数ω2*成分が含まれており、当然それらを3
相−2相変換した励磁電流指令i 1dや2次電流成分
11qにも、角周波数ω2*成分が含まれている。一方
、励磁電流指令値i1d*に交流信号による脈動成分が
重畳されていると指令値に対応した1次電流を流すよう
に、−次電圧指令の励磁電流軸成分V1d木の中にも、
算定信号角周波数成分が含まれる。同様に、2次電流成
分illに含まれる脈動成分を流すように、1次電圧指
令の2次電流構成分Vlq’!’の中にも交流信号角周
波数ω2*成分が含まれる。これらの電圧指令値及び検
出した電流信号は、交流信号の角周波数に対応した電圧
、電流ベクI・ルの振幅値及び位相角を検出する交流信
号周波数成分検出器又1に送られる。
第2の構成要素である算定信号周波数成分検出器23に
は、発振器20から出力される正弦波信号と余弦波信号
が入力され、各バク1ヘルの振幅値及び位相角を検出す
る際に利用される。交流信号周波数成分検出器23は4
つの回路から成り、−次電圧指令の励磁電流軸成分V 
+、 d *及び2次電流構成分V1q*、それに、検
出した励磁電流成分11dと2次電流成分i1qは、各
々23c、23d。
23a、23bに取り込まれる。各回路では、入力信号
にs i、 nω2*を又はcosω2*tを掛け、そ
の値を交流信号の周期の整数倍における時間にわたって
積分する。そして、正弦波を掛けて積分した値と余弦波
を掛けて積分した値から各入力信号の振幅値と位相角を
演算し、値を出力する。各回路23c、23d、23a
、23bで演算された1次電圧指令の励磁電流軸成分V
1q木、2次電流構成分V 1q *、それに、検出し
た励磁電流成分i1dと2次電流成分j1dなどの各成
分に含まれる交流信号周波数成分の振幅値及び位相角は
、第3の構成要素である演算器24に取り込まれる。演
算器24には交流信号の角周波数ω2*と同期角周波数
指令値ω*も入力され、(17)式に示した1次抵抗r
1に無関係な量の計算が行なわれる。
その演算結果Fは、第4の構成要素である2次抵抗算定
回路25に送られる。この2次抵抗算定回路25には、
演算結果Fの他に、励磁電流成分11、と2次電流成分
iidに含まれる交流信号角周波数成分の振幅値及び位
相角、さらに、交流信号の角周波数ω2*とすべり角周
波数指令値ωs*が入力される。そして、回路25内で
は、(23)式で決まるにの値とF、ωs*、ωr*を
使って(24)式の演算が行なわれ、2次抵抗r2*が
演算される。求まった抵抗値はすべり角周波数指令演算
器7に伝えられ、すべり角周波数指令値ωs*を演算す
る際に使われる。
以上によれば、誘導電動機の電流と印加電圧に含まれる
交流信号周波数成分から、1次抵抗r1に影響されるこ
となく2次抵抗を求めることができ、すべり角周波数を
高精度で制御できる。
また、本発明は電圧制御形電力変換器に限らず電流制御
形電力変換器を用いたものにも適用できる。その場合、
変換器の電流指令信号と電動機電圧に基づいて同様の演
算を行い、同様に2次抵抗を算定できることは明らかで
ある。
第2図は本発明の他の実施例である。この例では、誘導
電動機の回転速度を検出する回転速度検出器が省略され
ている。以下、本装置の構成を述べる。電力変換器2は
3相出力電圧指令信号Vu=35− *、Vv*、Vw*に基づいて誘導電動機1に交流電圧
を供給する。制御装置の基本構成は、積分器11により
同期角周波数指令ω*を積分して得られる位相基準信号
θ*を基準として、電動機1の1次電流に含まれる励磁
電流成分j1.及び2次電流成分i1qを検出する電流
検出器6′、該電流成分j1d及びi工9より同期角周
波数指令ω*を制御する周波数制御器30、さらに、1
i1dω*、及び電動機の電機定数に基づいて電圧ベク
トルの振幅指令値V□*と内部相差角指令値δ*(1次
電圧と内部誘導起電力との位相差)を演算する電圧指令
演算器31、及びV□*、δ*、O*に基づいて3相出
力電圧基準信号Vu*、Vv*、VW*を演算する3相
電圧指令演算器13′からなる。
次に、電圧指令演算器31及び周波数制御器立見の詳細
な構成について説明する。
先ず、電圧指令演算器31について説明する。
電圧ベクトルの振幅値v1と内部相差角δは電動機の各
電流成分〕x’+ 11q及び電動機定数に基づいて次
式より求まる。
・・・・ (26) V、= (E′+ωLa i、a+rよ11q) c0
3δ(rli、+−ωLa 11q)sinδ・・・ 
(27) ここに、E’=ωMi1d=ωφ φ:2次磁束鎖交数 M:相互インダクタンス La:漏れインダクタンス ところで、(26)式と(27)式を見ると明らかなよ
うに、これらの式には、ωr  i1d+ ilq等の
制御変数同志の乗除算が多く、式が複雑である。
そこで、vよ及びδの演算を実用上さしつかえない範囲
で簡単化すると次式を得る。
δ=δえ一δr ・ ・(28) V、  −=  (ωMi1d+r、j、、q)  c
osδ −rli Xd sinδ・・  (29) 電圧指令演算器31では、上述の(28)式と(29)
式に従い、変数ω*+ l +、’I *l i1dd
 *に応じて相電圧の振幅値及び内部相差角の指令値■
1*とδ*を演算する。ここで、32から34は各々s
jn。
cos及び変数Xの逆数でテーブル化しま たtan−”(−)の関数器、35は乗算器、40から
44は係数器である。係数器のうち40を除くものは全
て励磁電流指令値j1.*の値によって時々刻々値が変
化する。
次に、周波数制御器30について簡単に触れる。
すべり角周波数ωsは、2次電流に比例し、励磁電流に
反比例するので、2次電流の検出値119と励磁電流指
令値]1d*をすベリ角周波数演算器7に取り込み、そ
こで、2次抵抗r、を使ってすヘリ角周波数推定値ωs
を演算する。そして、推定値ωsとと周波数指令ωr*
とを加算して同期周波数指令値ω*とじて出力する。
11は積分器で、位相基準信号0才を出力する。
]−3′は3相出力電圧指令演算器で、θ木にδ*を加
算した値(0*+δ*)及び■1*より、3相出力電圧
指令信号V u * 、 V v * 、 V w *
を演算し、この信号に基づいて電力変換器2の出力電圧
を制御する。
2次抵抗算定器50は第1図の算定器と同じであり、大
きくは4つの部分から構成される。
発振器20は角周波数ωr*の正弦波信号及び余弦波信
号を出力する。そして、一方の信号(正弦波信号)は増
幅器2]で増幅されて、加算器22で励磁電流基本波成
分指令値工1.*と加算され、励磁電流指冷値■1d才
が出力される。
第2の構成要素である交流信号成分検出器23には、発
振器20から出力される正弦波信号と余弦波信号が入力
され、交流信号の周波数に対応した成分のベクI・ル振
幅値及び位相角を検出する際に利用される。
本実施例では、交流信号成分検出器23は大きく3つの
回路からなり、電圧ベクトルの振幅値v1*と内部相差
角δ*は回路23eに送られ、検出した励磁型に送られ
る。電圧ベクトルの振幅値と内部相差角を使えば、電圧
の励磁電流軸成分V1q*及び2次電流構成分■1.*
が求まるので、第1図の場合と同じ議論が成り立ち、V
1d*とV1d*に含まれる交流信号成分の振幅値及び
位相角V 1 dl g  OVd g v、qo l
  θヮ、を23eから出力できる。同様に、検出した
励磁電流成分1□6と2次電流成分i1qに含まれる交
流信号成分の振幅値及び位相角i 1d。、 Oid、
 11qO+ eIqは各々、回路23a、23bから
出力される。第3の構成要素である演算器24は、交流
信号成分検出器23から出力された信号を入力し、交流
信号の角周波数ω2*と同期角周波数指令値ω*を使っ
て(17)式に示した1次抵抗r工に無関係な量の計算
を行なう。その演算結果Fは第4の構成要素である2次
抵抗算定回路25に送られる。この2次抵抗算定回路2
5には、演算結果Fの他に、励磁電流成分j1.と2次
電流成分i1qに含まれる交流信号成分の振幅値及び位
相角、さらに、交流信号の角層=40− 波数ω2*とすべり角周波数指令値ωs*が入力される
。そして、回路25内では、(23)式で決まるKの値
とF、ωs*、ω2*を使って(24)式の演算が行な
われ、2次抵抗r、*が演算される。
求まった抵抗値は、すべり角周波数指令演算器7に伝え
られ、すべり角周波数指令値ωs*を演算する際に使わ
れる。
以上のように、誘導電動機の回転速度を検出しない、構
成が簡単な制御装置にも、第1図の場合と同様に適用で
きる。本実施例では、安価に装置を構成できる効果があ
る。
なお、以」二に述べた事柄は、説明を解り易くするため
にアナログ回路によるブロックで実施例を説明したが、
マイクロプロセッサ等を用いたディジタル制御でも、同
様に実施できることはもちろんである。
ところで、一般に、回転子の2次抵抗は次式に示すよう
に温度によって変わる。すなわち、任が。
の温度T empにおける2次抵抗値R7は、基準とな
る温度T empoにおける基準抵抗値Rzoと、2次
抵抗の温度係数α2との関数で表わせる。
R2= R2o(1+α2(Temp −Tempo)
) −(30)したがって、前述した同定法に基づいて
、ある時間毎に演算して求めた2次抵抗の値が、電動機
の運転に伴ってどのように変って行くかを観測していれ
ば、電動機の2次巻線の温度、さらには回転子の温度の
推移を推定できる。この推定した温度Temp’ と基
準の温度T empoとを比較し、その差(Temp’
 −Tempo)が許容温度差を越えた場合には、電動
機を保護するために通電々流を切るあるいは抑えること
、また、警報を発する等の過負荷保護をすることができ
る。なお、推定した温度と比較する基準の温度として、
許容限界温度Templを使い、比較、判定により過負
荷保護をすることもできる。
当然ではあるが、基準の温度における基$2次抵抗値R
2Tempoと同定した2次抵抗R2を比較し、その差
(R2Temp’ −R,Tempo)が許容抵抗差を
越えた時、又は、基準2次抵抗値として許容限界温度T
 emplにおける2次抵抗値R2Templを選び、
R7と比較してR2がR7Templを越えた時に、過
負荷保護を行なうというように、2次抵抗値で判定する
こともできる。
ところで、電動機の回転子に巻かれた2次巻線には、回
転に伴う曲げ応力や、通電々流による発熱によって生し
る熱応力等の各種の力がくり返し加わり、長い年月の間
に、2次巻線の断線や短絡等を引き起こす場合がある。
この場合、磁気的なアンバランスが発生するため、放置
して置くと電動機に異常振動などが発生して電動機の寿
命を著しく縮め、場合によっては破壊に至ることもある
そこで、2次巻線の断線や短絡が生しると、2次抵抗が
大きく変化することに着目して、異常を診断し対策を講
しる。すなわち、2次巻線の抵抗値を、ある時間毎に同
定し、その値の変化を観IIIして置く。そして、電動
機に流れ込む電流や、印加している電圧、さらに電動機
の出力などが、急に大きく変化していないのにもかかわ
らず、同定した2次巻線の抵抗R2が急変した時に警報
を発生することにより異常有無の判定にも利用でき、適
切な保護対策をとることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、制御装置の電圧指令と電動機に流れる
電流に含まれる交流信号成分を使って2次抵抗を算定し
制御するので、電動機の内部にサーチコイルを巻く必要
はなく、また、電動機内部の温度状態によって変わる一
次抵抗変動にも影響されずに、停止時から負荷運転時ま
で、全ての範囲にわたってトルクや電圧の変動を防止で
き、高精度に電動機を制御できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す制御システムブロック
図、第2図は他の実施例を示すブロック線図、第3図は
誘導電動機の等価回路図である。 1 誘導電動機、2・・電力変換器、 5a、5b、5c・・−次電流検出器、6・・・3相−
2相変換器、 7・すべり角周波数指令演算器、 且・ 2次抵抗算定器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、誘導電動機の2次抵抗を用いてすべり角周波数を演
    算しすべり角周波数制御を行なう電力変換器による誘導
    電動機の2次抵抗演算方法において、前記電力変換器へ
    の出力指令値に交流信号を加え、前記電力変換器の出力
    電圧に関連した値と該電力変換器の出力電流に関連した
    値とに含まれる前記交流信号に関連した成分を検出し、
    この検出値に基づいて誘導電動機の1次抵抗に無関係な
    値を演算し、この演算値を用いて誘導電動機の2次抵抗
    を演算することを特徴とする誘導電動機の2次抵抗演算
    方法。 2、前記出力指令値、前記出力電圧に関連した値、前記
    出力電流に関連した値として回転磁界座標系の値を用い
    ることを特徴とする請求項1記載の誘導電動機の2次抵
    抗演算方法。 3、前記出力電圧に関連した値として前記電力変換器へ
    の電圧指令値を用い、前記主力電流に関連した値として
    前記電力変換器の出力電流検出値を用いたことを特徴と
    する請求項1または2記載の誘導電動機の2次抵抗演算
    方法。 4、前記出力電圧に関連した値として前記電力変換器の
    出力電圧検出値を用い、前記出力電流に関連した値とし
    て電流指令値を用いることを特徴とする請求項1または
    2記載の誘導電動機の2次抵抗演算方法。 5、前記出力電圧に関連した値として前記電力変換器の
    出力電圧検出値を用い、前記出力電流に関連した値とし
    て前記電力変換器の出力電流検出値を用いたことを特徴
    とする請求項1または2記載の誘導電動機の2次抵抗演
    算方法。 6、前記2次抵抗を用いてすべり角周波数制御を行なう
    請求項1〜5項のいずれいかに記載の誘導電動機の制御
    方法。 7、誘導電動機の2次抵抗を用いてすべり角周波数を演
    算しすべり角周波数制御を行なう電力変換器による誘導
    電動機の制御方法において、励磁電流基本波成分指令値
    I_1_d*に交流同定信号を重畳した励磁電流成分指
    令値i_1_d*と、回転子角周波数指令値ω_r*と
    、回転子の検出回転速度ω_rと、前記電圧型インバー
    タの出力電流から検出し変換した励磁電流成分i_1_
    dと、2次電流成分i_1_qと、から生成した前記電
    圧型インバータへの1次電圧指令の励磁電流軸成分電圧
    V_1_d*と2次電流軸成分電圧V_1_q*、およ
    び前記励磁電流成分i_1_dと2次電流成分i_1_
    qと、に含まれる前記交流同定信号を分離し、この値と
    誘導電動機の電圧、電流、周波数および1次抵抗を含む
    諸定数の関係を表わす基本式を用いて該1次抵抗を含ま
    ない量を演算し、この量と分離した前記交流同定信号と
    に基づいて2次抵抗を演算し、この2次抵抗を用いてす
    べり角周波数制御を行なう誘導電動機の制御方法。 8、誘導電動機の2次抵抗を用いてすべり角周波数を演
    算しすべり角周波数制御を行なう電力変換器による誘導
    電動機の制御方法において、励磁電流基本波成分指令値
    I_1_d*に交流同定信号を重畳した励磁電流成分指
    令値i_1_d*と、前記電圧型インバータの出力電流
    から検出し変換した2次電流成分i_1_qと、回転子
    角周波数指令値ω_r*と、から前記電圧型インバータ
    への電圧ベクトルの振幅指令値V_1*と内部相差角指
    令値δ*を生成し、この振幅指令値V_1*と内部相差
    角指令値δ*および前記励磁電流成分i_1_dと2次
    電流成分i_1_qに含まれる前記交流同定信号を分離
    し、この値と誘導電動機の電圧、電流、周波数および1
    次抵抗を含む緒定数の関係を表わす基本式を用いて該1
    次抵抗を含まない量を演算し、その量と分離した前記交
    流同定信号とに基づいて2次抵抗を演算し、この2次抵
    抗を用いてすべり角周波数制御を行う誘導電動機の制御
    方法。 9、請求項1〜5のいずれかに記載の2次抵抗の演算値
    から誘導電動機の2次巻線温度を推定することを特徴と
    する誘導電動機の2次巻線温度推定方法。 10、請求項9記載の2次巻線温度推定値を基準温度値
    と比較し誘導電動機の過負荷保護を行うことを特徴とす
    る誘導電動機の保護方法。 11、請求項1〜5のいずれかに記載の2次抵抗の演算
    値を基準抵抗値と比較し誘導電動機の過負荷保護を行う
    ことを特徴とする誘導電動機の保護方法。 12、誘導電動機の2次抵抗を用いてすべり角周波数ω
    _sを演算しすべり角周波数制御を行う電圧型インバー
    タによる誘導電動機の制御装置において、2次抵抗同定
    用角周波数指令値ω_2*を入力して互いに位相の異な
    る交流同定信号を発生する発信器と、該交流同定信号の
    一方と励磁電流基本波成分指令値I_1_d*とを加算
    し励磁電流成分指令値i_1_dを出力する加算器とか
    らなる交流同定信号生成部と;該励磁電流成分指令値i
    _1_d*と回転子角周波数指令値Wr*と回転子の検
    出回転速度ω_rと前記電圧型インバータの主力電流か
    ら検出し変換した励磁電流成分i_1_dと2次電流成
    分i_1_qとに基づき生成した前記電圧型インバータ
    への1次電圧指令の励磁電流軸成分電圧V_1_d*と
    2次電流軸成分電圧V_1_q*、および前記励磁電流
    成分i_1_dと2次電流成分i_1_qとに対して、
    前記互いに異なる交流同定信号をそれぞれ掛けそれぞれ
    前記2次抵抗同定用角周波数指令値ω_2*の整数倍の
    時間にわたって積分し、前記角電圧V_1_d*、V_
    1_q*、電流i_1_d、i_1_qの前記2次抵抗
    同定用角周波数指令値ω_2*成分の各振幅値および位
    相角V_1_d_o、θ_v_d、V_1_q_o、θ
    _v_q、i_1_d_o、θ_i_d、i_1_q_
    o、θ_i_qを演算する振幅位相角演算手段と;この
    各振幅値および位相角V_1_d_o、θ_v_d、V
    _1_q_o、θ_v_q、i_1_d_o、θ_i_
    d、i_1_q_o、θ_i_qと、すべり角周波数ω
    _sと前記検出回転速度ω_rより得られる同期角周波
    数指令値ω*と、前記2次抵抗同定用角周波数指令値ω
    _2*を入力し、前記基本式を用いて1次抵抗r_1を
    含まない式であるF式を演算するF式演算手段と;該F
    式と、電流の前記振幅値および位相角i_1_d_o、
    θ_i_d、i_1_q_o、θ_i_qと、前記すべ
    り角周波数ω_sと、前記2次抵抗同定角周波数指令値
    ω_2*を入力し、前記基本式と2次時定数T_2と2
    次抵抗r_2との関係式T_2=(L_2+l_2)/
    r_2とから2次抵抗r_2を演算する2次抵抗演算手
    段と;を備えたことを特徴とする誘導電動機の制御装置
    。 13、誘導電動機の2次抵抗を用いてすべり角周波数制
    御を行う電圧型インバータによる誘導電動機の制御装置
    において、2次抵抗同定用角周波数指令値ω_2*を入
    力して互いに位相の異なる交流同定信号を発生し、該交
    流同定信号の一方と励磁電流基本成分指令値I_1_d
    *とを加算し励磁電流成分指令値i_i_d*を生成す
    る交流同定信号生成部と;該励磁電流成分指令値i_1
    _d*と前記電圧型インバータの出力電流から検出し変
    換した2次電流成分i_1_qと回転子角周波数指令値
    ω_r*とに基づき生成した電圧ベクトルの振幅指令値
    V_1*と内部相差角指令値δ*を求め、このV_1*
    値およびδ*値より前記電圧型インバータへの1次電圧
    指令の励磁電流軸成分電圧V_1_d*と2次電流成分
    電圧V_1_q*を求め、この励磁電流軸成分電圧V_
    1_d*と2次電流成分電圧V_1_q*と前記励磁電
    流成分i_1_dと2次電流成分i_1_qとに対して
    前記互いに異なる交流同定信号をそれぞれ掛けそれぞれ
    前記2次抵抗同定用角周波数指令値ω_2*の整数倍の
    時間にわたって積分し、前記各電圧V_1_d*、V_
    1_q*、電流i_1_d、i_1_qの前記2次抵抗
    同定用各周波数指令値ω_2*成分の各振幅値および位
    相角V_1_d_o、θ_v_d、V_1_q_o、V
    _v_q、i_1_d_o、θ_i_d、i_1_q_
    o、θ_i_qを演算する振幅位相角演算手段と;この
    各振幅値および位相角V_1_d_o、θ_v_d、V
    _1_q_o、θ_v_q、V_i_d_o、i_1_
    d_o、θ_i_d、i_1_q_o、θ_i_qと、
    すべり角周波数ω_sと前記回転子角周波数指令値ω_
    r*より得られる同期角周波数指令値ω*とを入力し、
    前記基本式を用いて1次抵抗r_1を含まない式である
    F式を演算するF式演算手段と;該F式と、電流の前記
    振幅値および位相角i_1_d_o、θ_i_d、i_
    1_q_o、θ_i_qと、前記すべり角周波数ω_s
    と、前記2次抵抗同定用角周波数指令値ω_2*を入力
    し、前記基本式と2次時定数T_2と2次抵抗r_2と
    の関係式T_2=(L_2+l_2)/r_2とから2
    次抵抗r_2を演算する2次抵抗演算手段と;を備えた
    ことを特徴とする誘導電動機の制御装置。
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