JPH01308154A - 船外機の発電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、船外機の発電装置に関するものである。

従来の技術 従来の船外機においては、エンジンの始動電源等を取り
出すための発電機を、エンジン本体上方部のフライホイ
ール裏面に設けている。その具体的な構造を、第２図に
基づいて説明すると、図において（１）は、その下端後
部にプロペラ（２）を備え、このプロペラ（２）への動
力伝達機構を内装するドライブユニットケースであり、
このドライブユニットケース（１）上端にエンジン本体
（３）が取り付けられている。エンジン本体（３）のク
ランク軸（４）が、同じくエンジン本体（３）より上方
へ突出し、この突出端部に取り付けたフライホイール（
５）裏面に、凹部（６）が形成されている。そして、こ
の四部（６）内において、フライホイール（５）側に取
り付けられたロータ（７）と、エンジン本体（３）側に
取り付けられたステータ（８）とからなる発電装置（９
）が配置されている。（ｌＯ）はカウリングであり、上
記エンジン本体（３）及びフライホイール（５）が、こ
のカウリング（１０）によって覆われている。

上記のように、発電機（９）をフライホイール（５）裏
面の狭い凹部（６）内に収めた従来の装置においては、
発電容量が小さく、このため、その用途は始動電源等に
限られ、網上げウィンチ等の漁労作業用補助動力の電源
として使用できないという欠点がある。仮に、上記発電
機（９）をそのような漁労作業用補助電源としても使用
するとすれば、ステータ（８）のコイルの巻き数を多く
し、或いは、ロータ（７）の磁石を大型のものに換える
必要があり、そのためには、フライホイール（５）自身
を大型のものにしなければならないことになり、その結
果、フライホイール（５）の慣性マスが大きくなって、
クランク軸系をそれに耐え得るだけの大形のものとしな
ければならず、また、カウリング（１０）も大きくなり
、全体に大型化する欠点がある。

このような問題を解消するため、従来、特開昭６２−１
５３５２８号公報に記載されているように、エンジン本
体の側面に、ステークとロータを備えた発電機ユニット
を取り付け、そのロータを駆動するため、フライホイー
ル側のプーリと発電機ユニット側のプーリとをヘルＩ・
で連結したものが考えられている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、この公報記載の従来技術においても、上
記のように、ステーク及びロータを備えた発電機ユニッ
トをエンジン本体側面に固定していることから、この発
電機ユニット自身を適当な空間部を利用して装備するこ
とが困難で、かつ、その発電機ユニソＩ・とフライホイ
ール側とをヘルドで連結するためのスペースも必要で、
全体に大型化するという欠点がある。

すなわち、この発明は、かかる従来の欠点を解消して、
エンジン本体周りのスペースを大きく取ることがなく、
従来のカウリング内に収まるようにして、なおかつ、漁
労作業用の補助機用電源としても取り出すことができる
ようにした、発電装置を実現することを目的としてなさ
れたものである。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、この発明では、エンジン本体
上方部のフライホイール下面に、ステータとロータとか
らなる発電機を設けた船外機において、このフライホイ
ール上方部にエンジン本体に固定されたステーを配置し
、そのステー側に取り付けたステークとフライホイール
上面に取り付けたロータとからなる第２の発電機を設け
たことを特徴としている。

作　　　用 フライホイール裏面に配置された従来通りの発電機に加
えて、フライホイール上面側にも第２の発電機を備えて
おり、しかも、この発電機は、エンジン本体側に取り付
けられたステーにステータを、フライホイール側にロー
タを設けていることから、大きなスペースを必要とせず
、カウリング内のデッドスペースを利用して容易に装備
することができる。

実施例 第１図は、この発明の実施例を示す要部の縦断面図であ
って、第１図従来例と同じものには、同一の符号を用い
ている。この第１図において、エンジン本体（３）上方
に突出するクランク軸（４）の突出端に、フライホイー
ル（５）が取り付けられるとともに、従来と同しく、こ
のフライホイール（５）裏面に形成した凹部（６）内に
、第１の発電機（９）が取り付けられている。この発電
機（９）のロータ（７）がフライホイール（５）の裏面
に、ステータ（８）がエンジン本体（３）上面に取り付
けられることは、前記従来例と同様である。

エンジン本体（３）の上面には、前記フライホイール（
５）を覆うようにして、逆皿形状のカバ−形ステー（２
１）が、その下端外周部のフランジ（２２）において、
ボルト（２３）によって固定されている。このステー（
２１）の裏面部には、フライホイール（５）を締め付け
るためクランク軸（４）端部に取り付けたナンド（３０
）の周りに、空間部（３１）が形成されている。この空
間部（３１）内において、ステー（２１）の裏面に、コ
イルを備えたステータ（２４）が、ボルト（２５）によ
って固定され、他方、磁石（２６）を備えたロータ（２
７）がボルト（２８）によって、フライホイール（５）
の上面に固定されており、これらステータ（２４）とロ
ータ（２７）により、この発明の第２の発電機（２９）
を構成させている。ステー（２１）は、フライホイール
（５）の上部側においては、クランク軸（４）上端面と
カウリング（１０）天井面との間の僅かなスペースを利
用して設けることができ、かつ、フライホイール（５）
の外周部においても、カウリング（１０）を拡張させる
ことなく取り付けることができる。また、この実施例で
は、ステー（２１）がフライホイール（５）を覆うカバ
ーを兼ねており、そのため、カウリング（１０）を開け
て保守作業を行なう場合にエンジンを駆動しても、回転
するフライホイール（５）に作業者が接触したり或いは
衣服が巻き込まれるといった危険性がない。

発明の効果 以上のように、この発明によれば、フライホイール裏面
に配置される従来通りの発電機に加えて、フライホイー
ル上部側に第２の発電機を設けていることから、エンジ
ンの始動用電源等のみならず、網上げウィンチその他漁
労作業用装置の電源としても使用することができる。し
かも、フライホイール裏面側の発電機におけるコイル巻
き数や磁石を太き（する必要がないことから、フライホ
イールを大型化したり、或いは、クランク軸を大形のも
のとする必要がない。加えて、第２の発電機は、そのス
テータをエンジン本体に固定されたステー側に、ロータ
をフライホイール上面部に分けて取り付けており、これ
らステータ及びロータを備えた発電機ユニットをエンジ
ン本体側面に固定して、かつ、その発電機ユニットとフ
ライホイールとをヘルドで連結する従来の装置と異なっ
て、フライホイール上面部の僅かなスペースを用いて装
備することができ、全体を大型化することがなく、かつ
、部品点数も大幅に増加せず、全体に安価に装備するこ
とができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の実施例を示す要部の縦断面図、第
２図は、従来の発電機を備えた船外機全体の要部縦断側
面図である。 （３）・・・エンジン本体、 （５）・・・フライホイール、（９）・・・発電機、（
２１）・・・ステー、（２４）・・・ステータ、（２７
）・・・ロータ、（２９）・・・第２の発電機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　エンジン本体上方部のフライホイール下面に、ステー
   タとロータとからなる発電機を設けた船外機において、
   このフライホイール上方部にエンジン本体に固定された
   ステーを配置し、そのステー側に取り付けたステータと
   フライホイール上面に取り付けたロータとからなる第２
   の発電機を設けたことを特徴とする船外機の発電装置。