JPH01305006A - 魚網防汚剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、魚網防汚剤に係り、さらに詳しくは、四級ア
ミノ基を鎖中に有する長鎖有機基を置換基として有する
シラン化合物および／またはその塩を水棲生物防除成分
とする魚網防汚剤に関する。

本発明魚網防汚剤は、魚体に対する毒性が低く、かつ環
境汚染のない安全性の優れたものであり、水中に長期に
わたって浸漬保持される定Ｗ、ｗ４、ｉ殖網などの魚網
およびそれらの支持ローブなどの水中資材への水棲生物
の付着防止剤として好適である。

〔従来の技術〕

魚網などの水中資材に、Ｎ頚、フジッボ、セルプラ、コ
ケムシ類などの水棲生物の付着防止を目的としてトリブ
チル５Ｒ（ＴＢＴＯ）などの有ａｍ化合物、アルキル化
水銀、酸化水銀などの金属化合物を水棲生物防除成分と
する魚網防汚剤力く知られ（特公昭４６−０１３３９２
号公報、特公昭５２−３８１９号公報、特公昭５３−６
６６１号公報等参照）広く使用されてきた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

定置網や養殖網などのように長期間水中に設置される水
中資材には、前記したような水棲生物が比較的短期間に
付着しその網目を閉塞するばかりでなく、その除去にあ
たっては水中資材を損傷する。特に養殖網の水棲生物に
よる閉塞は、水の流通置換を阻害し酸素欠乏による養殖
魚の成育不良や細菌類の繁殖による病気の発生を引き起
こし養殖漁業に多大な損害を与える原因となる。これら
の水中資材への水槽生物の付着を防止するために魚網防
汚剤が使用される。

前記金属化合物、特にＴＢＴＯを有効成分とする魚網防
汚剤は、水棲生物の水中資材への付着防止効果が極めて
優れていることから広く使用されているが、−ｍに毒性
が高く魚網への塗布や含浸処理時の取り扱いには特別の
注意を要するばかりでなく、魚体への蓄積に起因する奇
形の発生や環境汚染が社会問題化している。

本発明は、魚体に体する毒性や環境汚染の心配がなく、
水棲生物の魚網などの水中資材への付着防止効果の優れ
た魚網防汚剤を提供することをその目的とする。

〔問題を解決するための手段〕

本発明者等は、前記目的を達成すべく鋭意研究した結果
、四級アミノ基を鎖中に有する長鎖有機基を置換基とし
て有するシラン化合物および／またはその塩が、水棲生
物防除成分として有効であり、かつ魚体に体する毒性が
小さく環境汚染の恐れがないことを見出し、本発明を完
成した。

本発明は、下記一般式 ％式％ （ここに、Ｒは、炭素数４〜２２の脂肪族炭化水素基、
Ｒ“およびＲ”は、炭素数１〜４の低級アルキル基を表
し、ｎは、１〜６の整数である。）で表、されるシラン
化合物および／またはその塩を水棲生物防除成分として
合釘することを特徴とする魚網防汚剤である。

さらに詳しくは、水・棲生物防除成分として前記一般式
（１）で表されるシラン化合物および／またはその塩を
０．５〜２０重憧％含有することを特徴とする魚網防汚
剤である。

本発明において、前記一般式（１）で表されるシラン化
合物および／またはその塩は、大腸菌、緑膿菌などのバ
クテリア類の殺菌効果を有する化合物として知られてい
る、式中のＲが、炭素数４〜２２、好ましくは１２〜１
８の直鎖または分岐を存する飽和または不飽和の脂肪族
炭化水素基、Ｒ゛およびＲ”が、炭素数１〜４の低級ア
ルキル基の同種または異種、好ましくはメチル基であり
、ｎが、１〜６、好ましくは２〜４の整数である化合物
および／またはその塩である。

特に、式中のＲが、炭素数が１８の飽和アルキル基、Ｒ
゛がメチル基およびｎが３のシラン化合物の塩酸塩が、
好ましく使用される。

前記シラン化合物類を有機溶剤溶液であり、シラン化合
物類の溶液を使用してもよいが、通常、適当な坦体、た
とえば、一般塗料用の天然樹脂、合成樹脂、合成ゴム等
の樹脂などおよびその他必要に応じて着色剤、加塑剤、
界面活性剤等を添加、混合して使用する。有機溶剤は、
前記各成分の共通溶剤が特に制限なく使用でき、通常、
トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン（ＴＨＦ）、
ソルベントナフサ、プソイドクメン、アセトン、メチル
エチルケトン、ジオキサン、アルキルセロソルブ、クロ
ロホルム、低級アルコール類等の単独またはこれらの２
種以上の混合溶剤が使用される。

前記魚網防汚剤に、水中資材を浸漬して引き上げた後、
乾燥して溶剤を除去することにより、前記固形分が水中
資材に塗布および／または含清され水中資材の防汚処理
が行われる。

（作　　　用〕 本発明の魚網防汚剤は、前記一般式＋１１で表されるシ
ラン化合物および／またはその塩を、魚網防汚成分とし
て０．５〜２０重量５含有することを特徴とする。

本発明において、前記一般式（１）で表されるシラン化
合物およびその塩は、四級アミノ基を合釘する比較的長
鎖の置換基と比較的に短鎖のアルコキシ基とを有し、長
鎖の置換基は、殺菌、段重など水棲生物に対して活性を
示す置換基であり、一方、アルコキシ基は、加水分解性
の置換基であり水中資材の防汚剤処理時に加水分解して
水中資材の表面と結合すると共に、水中資材の表面に縮
合した塗膜を形成する。

その結果、水中資材の表面に水棲生物に対して活性な置
換基が安定に存在するため、水棲生物の水中資材への着
床が妨げられ、長期間にわたって防汚効果が発現する。

また、前記シラン化合物は、魚貝類に対する毒性が低く
、さらに塗膜からの溶出が少ないため、魚体に対する毒
性および環境汚染に体する影響が極めて少ない。

〔実　施　例〕

本発明を実施例および比較例によりさらに詳細に説明す
る。

ただし本発明の範囲は下記実施例により何等の制限を受
けるものではない。

ｆｉ＋　　魚網防汚剤の調製 下記シラン化合物（水棲生物防除成分）Ｃ１１゜ Ｃ＋５ｌｌｉｙ　　　Ｎ　　　（ＣＩＩｚＬ　−５ｉ（
ＯＣＨｓ）ｓ　　・ｌＩｃ１Ｃ１１゜ をキシレン、メタノール、ジオキサンおよびＴＨＦを組
み合わせた混合溶剤に溶解し、さらに坦体としてアクリ
ル樹脂、（商品名：コーホニール、日本合成化学側型）
を添加または添加セずに各種魚網防汚剤：Ａ−１−Ａ−
５を調製した。

また比較としてシラン化合物を配合していないアクリル
樹脂のみを前記混合溶剤に溶解した試料：ｃ−ｉおよび
Ｃ−２を調製した。

調製した魚網防汚剤の配合を第１表に示す。

（２）　　水中資材の防汚処理および防汚試験前記第（
１１項で調製した各試料に、ポリエチレン製網を浸漬し
た後、２日間風乾して溶剤を除去し魚網の防汚処理を行
った。

この防汚処理魚網および無処理の魚網を、千葉系勝山漁
協の養殖漁場内の海面下１ｍに浸漬保持し、網に対する
水棲生物の付着状況を観察した。

水棲生物の付着状況を下記の３段階で評価し、第１表中
に示した。

Ａ：水棲生物の付着が認められない。

Ｂ：水棲生物の付着が僅かに認められるが魚網として使
用可能な範囲である。

Ｃ０：水棲生物の付着が激しく魚網として使用不能。

（３）　　考察 第１表に示したように、本発明の魚網防汚剤で防汚処理
を施した魚網（実施例参照）は、海洋浸漬試験において
５ケ月間の長期にわたって水棲生物の水中資材への付着
防止効果が持続する、これらに対し、アクリル樹脂のみ
で処理した魚網および無処理の魚ｙ４（比較例参照）は
、海洋浸漬試験において１ケ月間経過後には、継続使用
が不可能な程水棲生物が付着している。

〔発明の効果〕 前記実施例に示したように、本発明の前記−般弐ｆｉ＋
で表されるシラン化合物を有効成分とする魚網防汚剤は
、極めて優れた水棲生物による水中資材の防汚効果を有
する。また、このシラン化合物は、魚体に対する毒性が
低いばかりでなく、塗膜からの溶出量が少ないため魚体
および環境に対する影響が極めて少ない。

本発明は、水中資材への水棲生物の付着防止効果が長期
間にわたって持続し、かつ魚体および環境に対する影響
が少ない魚網防汚剤を提供するものであり、その産業上
の特に養殖水産業上の意義は掻めて大きい。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）下記一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・・（１
   ） （ここに、Ｒは、炭素数４〜２２の脂肪族炭化水素基、
   Ｒ’およびＲ”は、炭素数１〜４の低級アルキル基を表
   し、ｎは、１〜６の整数である。） で表されるシラン化合物および／またはその塩を水棲生
   物防除成分として含有することを特徴とする魚網防汚剤