JPH01302683A - 電磁誘導加熱調理器 - Google Patents
電磁誘導加熱調理器Info
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- JPH01302683A JPH01302683A JP15488188A JP15488188A JPH01302683A JP H01302683 A JPH01302683 A JP H01302683A JP 15488188 A JP15488188 A JP 15488188A JP 15488188 A JP15488188 A JP 15488188A JP H01302683 A JPH01302683 A JP H01302683A
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Classifications
-
- Y02B40/126—
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[発明の技術分野]
この発明は高周波磁界を用いて負荷であるところの調理
鍋を誘導加熱することによりその調理鍋内の食品を加熱
調理する電磁誘導加熱調理器の電磁誘導加熱調理器に関
する。 〔発明の技術的背景〕 一般に、電磁誘導加熱調理器は、インバータ回路から加
熱コイルへ高周波電流を供給することにより、その加熱
コイルから周波数的20 kHzの高周波磁界を発生さ
せ、それを負荷であるところのg理鍋へ与えることによ
りその調理鍋を誘導加熱するようにしている。 [背景技術の問題点] ところで、このような電磁誘導:ABI!器は、鉄製の
調理鍋しか使用することができず、アルミ製の調理鍋は
使用できないという欠点があった。すなわち、アルミ製
の調理鍋を使用すると加熱コイルに過大電流が流れるた
め、アルミ製の調理鍋に対しては調理を実施しないよう
にするための保護回路を採用している。 [発明の目的] この発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、
その目的とすることろは、アルミニウム製の調理鍋を使
用可能とする電磁誘導加熱方式を提供することにある。
鍋を誘導加熱することによりその調理鍋内の食品を加熱
調理する電磁誘導加熱調理器の電磁誘導加熱調理器に関
する。 〔発明の技術的背景〕 一般に、電磁誘導加熱調理器は、インバータ回路から加
熱コイルへ高周波電流を供給することにより、その加熱
コイルから周波数的20 kHzの高周波磁界を発生さ
せ、それを負荷であるところのg理鍋へ与えることによ
りその調理鍋を誘導加熱するようにしている。 [背景技術の問題点] ところで、このような電磁誘導:ABI!器は、鉄製の
調理鍋しか使用することができず、アルミ製の調理鍋は
使用できないという欠点があった。すなわち、アルミ製
の調理鍋を使用すると加熱コイルに過大電流が流れるた
め、アルミ製の調理鍋に対しては調理を実施しないよう
にするための保護回路を採用している。 [発明の目的] この発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、
その目的とすることろは、アルミニウム製の調理鍋を使
用可能とする電磁誘導加熱方式を提供することにある。
この発明は、周波数50 kHz以上の高周数磁界を用
いるものである。 [発明の実施例] 以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明
する。 第1図において、1は交流電源で、この電源1には電源
スイッチ2.2を介してトランジスタ冷却用のファンモ
ータ3およびトランスの1次側コイル4aがそれぞれ接
続させる。さらに、電源1には」−記電源スイッチ2.
3を介して直流電源回路5が接続される。この直流電源
回路5は、ダイオードブリッジの整流回路6、チョーク
コイル7、および平滑コンデンサ8から成る。(7かし
て、自流電源回路5の出力端子P、N間にはインバータ
回路10が接続される。このインバータ回路1゜は、い
わゆるハーフブリッジ型インバータ回路を採用し、NP
N形トランジスタ11.12を直列接続して成るもので
、その各トランジスタとしては約100 kllzの周
波数でのスイッチングがムI能なバイポーラ[・ランジ
スタを採用している。そして、このインバータ回路10
におけるトランジスタ11.12の相互接続点と端子N
との間には加熱コイル13とコンデンサ14との直列共
振回路が接続される。一方、15は駆動制御回路で、上
記トランスの2次側コイル4bに1譜られる電圧を動作
電圧としており、」二組インバータ回路10ζこおける
トランジスタil、12をオン、オフ駆動し、加熱コイ
ル13へ高周波電流を供給せしめるものである。こうし
て、加熱コイル13から約50 kHz以[二たとえば
約100 kllzの周1伎数の高周波磁界が発せられ
るようになっている。そして、この約100 kllz
の高周波磁界は加熱コイル13の近傍にセットされるア
ルミニウム製の調理鍋20へ与えられる。 なお、上記加熱コイル13は、細い絶縁銅線(リッツ線
)を多数本束ねて1本の導線を編成し、これを巻線とし
て採用している。また、加熱コイル13は、復数段たと
えば3段に積重ねる構成とし、従来に比して3倍の巻線
数としている。さらに、共振用のコンデンサ14として
は、数kVの高耐圧用のものを採用した。 したがって、調理鍋20は、与えられる高周波磁界によ
って渦電流を生じ、それに基づく渦電流損によって自己
発熱し、内部の食品を加熱する。 ここで、50 kHz以上の周波数の高周波磁界を用い
ることによってなぜにアルミニウム製の調理鍋20の使
用か11能であるかについて以丁に述べる。 まず、調理を実施するにあたっては、使用する調理鍋が
一定の抵抗値を資し、これにより調理鍋に対する人力を
一定にできることが必要条件である。 すなわち、従来の調理器では約20kHzの周波数の高
周波磁界を用いており、これにより鉄製の調理鍋の使用
が可能となっているが、これは約20 klLzの周波
数において調理鍋の鉄板に表皮効果か生じるためである
。この表皮効果は、第2図(a)に破線で示すように、
鉄板31の表面(@束φが与えられる側の而)から一定
の範囲(図示破線部分)に電流の流れる部分が集中する
状態のことであり、これが生じると鉄板31の抵抗値が
厚さにかかわらず一定となり、さらには与えられた磁束
φが透過(漏れ)しないようになる。なお、第2図(b
)の鉄板31は表皮効果が生じていない状態を示したも
のであり、全ての部分に電流が流れるため抵抗値は厚さ
に応じて定まり、さらに与えられる磁束φが透過(漏れ
)するようになる。 一方、アルミニウム製の調理鍋についてはその抵抗値を
一定化する方法とI7て次のようなものかある。 (1)調理鍋のアルミニウム板の厚さを薄形形状に定形
化する方法。 この場合、インバータ回路の周波数が低くてすむ反面、
調理鍋か限定されてしまうという欠点がある。また、磁
束が調理鍋を透過してしまうという欠点もあり、現実的
ではない。 (2)高周波磁界の周波数が50 kllzll−なる
とアルミニウム板にも表皮効果が現われることに着目し
、インバータ回路の周波数を上げる方法。 この場合、調理鍋を限定しなくてすみ、しかも磁束が調
理鍋を透過しないという利点がある反面、インバータ回
路の周波数を高めねばならないとい問題がある。すなわ
ち、インバータ回路は、費通、スイッチング素子として
トランジスタを作用しており、そのスイッチング速度に
はある程度の限界がある。ただし、最近の半導体技術の
進歩は著じるしく、たとえばバイポーラトランジスタの
場合的100 kHzの周波数でのスイッチングかり能
であり、パワーMOS−FETの場合には200kHz
から300 kHzの周波数でのスイッチングか可能で
あり、これらのトランジスタをインバータ回路に採用す
れば十分に実現が可能である。 しかして、実験によれば、高周波磁界の周波数が約10
0 kllzで、しかも調理鍋のアルミニウム板の厚さ
が0.5關以上のとき、その調理鍋に最適な表皮効果が
生じることが判かった。 したがって、前記し、たように、この発明では約100
kllzの周波数の高周波磁界を用い、これによりア
ルミニウム製の調理鍋の使用を可能としたのである。 ただし、これだけでは実際の調理を行なう上で種々の問
題を生じてしまう。 すなわち、加熱コイルと調理鍋とは1つのトランスとし
て見なすことができるものであり、加熱コイル側の1次
側抵抗と調理鍋側の2次側等価抵抗との間には加熱効率
の点で大きな問題がある。 ここで、調理鍋側の2次側等価抵抗を算出するにあたり
第3図の状況を作って見る。第3図に示すように、水の
表面上に厚さdの金属(調理鍋を形成する鉄またはアル
ミニウム)を載置し、その金属から距離り離れた空間り
にコイル13aを配設する。このコイル13aは、半径
ψの鋼線を半径aで1回巻きにしたものであり、前記加
熱コイル13の一部に相当するものと考える。 しかして、下記表の諸元を用いると、金属側の2次側等
価抵抗Rおよび等価インダクタンスしは下式で表わされ
る。 この場合、E(ξ)は第1種完全楕円積分、K(ξ)は
第2種完全楕円積分、fは高周波磁界の周波数、μ2は
金属の透磁率、μ0は真空の透磁率、σ2は金属の導電
率、δは表皮深さである。 したがって、金属が鉄板で1、その鉄板の厚さd−0,
50111,高周波磁界の周波数!−20kllz、1
回巻きコイル13aの巻き半径a−10cm、コイル銅
線の半径ψ−0,5關、鉄板とコイルとの距離h−1c
aIのとき、2次側等価抵抗Rは、R45a+Ωとなる
。 一方、金属がアルミニウム板で、そのアルミニウム板の
厚さdmo、5mm、高周波磁界の周波数f−100k
tlz、1回巻きコイル13aのをき平径a−10(J
、コイル導線の半径ψ−0.5n+oi、アルミニウム
板とコイルとの距離h=1e+nのとき、2次側等価抵
抗Rは、 る程度穴なるが、調理鍋がアルミニウムである場合の2
次側等価抵抗Rは、調理鍋が鉄である場合の約1/10
の値となり、フィルロスが大きくなって加熱効率の大幅
な低下を招いてしまう。 ところで、加熱コイル13の実際の巻数(+数回)を考
慮すわば、2次側等糺抵抗Rは第4図に示すような算出
結果となる。 すなわち、調理鍋20がアルミニウムで、そのアルミニ
ウムの厚さが0.5mm以上、高周波磁界の周波数が1
00 ktlzであれば、 R−0,14Ω略一定となる。 これに対11、加熱コイル13のコイル導線の抵抗値は
表皮効果のために実測で0.295Ωあり、さらに加熱
コイル13以外にもトランジスタ等の抵抗性があり、こ
わらの抵抗が加わるため、1次側抵抗R′は0.4〜0
.5Ω程度となる。 しかして、このように1次側抵抗が2次側等扁抵抗より
も非常に大きい状況のもとでは、加熱効率が極めて悪く
なってしまう。 これに対処し、この発明では、細い絶縁銅線を多数本束
ねて1本の導線を編成し、これを加熱コイル13の巻線
として採用し、加熱コイル13の抵抗(表皮抵抗)減少
を計り、これにより1次側抵抗を減少させた。 しかしながら、これだけではまだ加熱コイル13以外の
抵抗性か存在するために加熱効率の低下を十分に抑える
ことはできない。そこで、この発明では、加熱コイル1
3の巻線数を強制的に増やし、2次側等価抵抗を強制的
に増大するようにした。 この場合、加熱コイル13の巻線数を増やすとしても、
加熱コイル13の大きさには調理鍋の大きさなどに応じ
て限度があり、このため加熱コイル13を複数段たとえ
ば3段に積重ねる構成とした。こうすることにより、2
次側等価抵抗Rは次のようになる。すなわち、2次側等
価抵抗Rは加熱コイル13の巻線数の2乗イΔに比例す
るため、R−0,14ΩX 32−1.26Ωとなる。 このように、加熱コイル13の抵抗を減少させ、かつ2
次側等価抵抗Rの増大を計るようにしたので、加熱効率
の低下を十分に抑えることができる。 ただ15、加熱コイル13を3段構成としたことにより
、次の処置を施す必要がある。すなわち、加熱コイル1
3が1段(従来と同じ)のときのインダクタンスLを算
出するとL −14,4μ11どなる。 インダクタンスしも巻線数の2乗倍に比例するので、3
段では、 L−14,4+32’p130μm1となる。 しかして、100 kllzの周波数で共振させるため
にはtt振用のコンデンサ14のキャパシタンスCは、 にする必要がある。 また、そうした場合、加熱コイル13以外の抵抗性を0
.5Ωとすれば、 P −1,05kW η−7290 V −4050V。 0m 1 −48.8A となる。 この場合、Pは青黄電力、ηは効率、■ はコm ンデンサ14の最大両端電圧、■ はコンデンサ14に
流れる最大電流である。 これに基づき、この発明では、コンデンサー4を数kV
の高耐圧用のものとした。 なお、上記実施例では周波数が約100 kllzO高
周波磁界を用いたが、必ずしもそれに限定さ′れるもの
ではなく、前述した理由(アルミニウムの場合、約50
kHz以上で表皮効果が現われ出す)により、少なく
とも約50 kHz以上の高周波磁界であれば同様に実
施できる。 [発明の効果] 以」二述べたようにこの発明によれば、アルミニウム製
の調理鍋を使用可能とする電&i1誘導加熱方式を提供
できる。
いるものである。 [発明の実施例] 以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明
する。 第1図において、1は交流電源で、この電源1には電源
スイッチ2.2を介してトランジスタ冷却用のファンモ
ータ3およびトランスの1次側コイル4aがそれぞれ接
続させる。さらに、電源1には」−記電源スイッチ2.
3を介して直流電源回路5が接続される。この直流電源
回路5は、ダイオードブリッジの整流回路6、チョーク
コイル7、および平滑コンデンサ8から成る。(7かし
て、自流電源回路5の出力端子P、N間にはインバータ
回路10が接続される。このインバータ回路1゜は、い
わゆるハーフブリッジ型インバータ回路を採用し、NP
N形トランジスタ11.12を直列接続して成るもので
、その各トランジスタとしては約100 kllzの周
波数でのスイッチングがムI能なバイポーラ[・ランジ
スタを採用している。そして、このインバータ回路10
におけるトランジスタ11.12の相互接続点と端子N
との間には加熱コイル13とコンデンサ14との直列共
振回路が接続される。一方、15は駆動制御回路で、上
記トランスの2次側コイル4bに1譜られる電圧を動作
電圧としており、」二組インバータ回路10ζこおける
トランジスタil、12をオン、オフ駆動し、加熱コイ
ル13へ高周波電流を供給せしめるものである。こうし
て、加熱コイル13から約50 kHz以[二たとえば
約100 kllzの周1伎数の高周波磁界が発せられ
るようになっている。そして、この約100 kllz
の高周波磁界は加熱コイル13の近傍にセットされるア
ルミニウム製の調理鍋20へ与えられる。 なお、上記加熱コイル13は、細い絶縁銅線(リッツ線
)を多数本束ねて1本の導線を編成し、これを巻線とし
て採用している。また、加熱コイル13は、復数段たと
えば3段に積重ねる構成とし、従来に比して3倍の巻線
数としている。さらに、共振用のコンデンサ14として
は、数kVの高耐圧用のものを採用した。 したがって、調理鍋20は、与えられる高周波磁界によ
って渦電流を生じ、それに基づく渦電流損によって自己
発熱し、内部の食品を加熱する。 ここで、50 kHz以上の周波数の高周波磁界を用い
ることによってなぜにアルミニウム製の調理鍋20の使
用か11能であるかについて以丁に述べる。 まず、調理を実施するにあたっては、使用する調理鍋が
一定の抵抗値を資し、これにより調理鍋に対する人力を
一定にできることが必要条件である。 すなわち、従来の調理器では約20kHzの周波数の高
周波磁界を用いており、これにより鉄製の調理鍋の使用
が可能となっているが、これは約20 klLzの周波
数において調理鍋の鉄板に表皮効果か生じるためである
。この表皮効果は、第2図(a)に破線で示すように、
鉄板31の表面(@束φが与えられる側の而)から一定
の範囲(図示破線部分)に電流の流れる部分が集中する
状態のことであり、これが生じると鉄板31の抵抗値が
厚さにかかわらず一定となり、さらには与えられた磁束
φが透過(漏れ)しないようになる。なお、第2図(b
)の鉄板31は表皮効果が生じていない状態を示したも
のであり、全ての部分に電流が流れるため抵抗値は厚さ
に応じて定まり、さらに与えられる磁束φが透過(漏れ
)するようになる。 一方、アルミニウム製の調理鍋についてはその抵抗値を
一定化する方法とI7て次のようなものかある。 (1)調理鍋のアルミニウム板の厚さを薄形形状に定形
化する方法。 この場合、インバータ回路の周波数が低くてすむ反面、
調理鍋か限定されてしまうという欠点がある。また、磁
束が調理鍋を透過してしまうという欠点もあり、現実的
ではない。 (2)高周波磁界の周波数が50 kllzll−なる
とアルミニウム板にも表皮効果が現われることに着目し
、インバータ回路の周波数を上げる方法。 この場合、調理鍋を限定しなくてすみ、しかも磁束が調
理鍋を透過しないという利点がある反面、インバータ回
路の周波数を高めねばならないとい問題がある。すなわ
ち、インバータ回路は、費通、スイッチング素子として
トランジスタを作用しており、そのスイッチング速度に
はある程度の限界がある。ただし、最近の半導体技術の
進歩は著じるしく、たとえばバイポーラトランジスタの
場合的100 kHzの周波数でのスイッチングかり能
であり、パワーMOS−FETの場合には200kHz
から300 kHzの周波数でのスイッチングか可能で
あり、これらのトランジスタをインバータ回路に採用す
れば十分に実現が可能である。 しかして、実験によれば、高周波磁界の周波数が約10
0 kllzで、しかも調理鍋のアルミニウム板の厚さ
が0.5關以上のとき、その調理鍋に最適な表皮効果が
生じることが判かった。 したがって、前記し、たように、この発明では約100
kllzの周波数の高周波磁界を用い、これによりア
ルミニウム製の調理鍋の使用を可能としたのである。 ただし、これだけでは実際の調理を行なう上で種々の問
題を生じてしまう。 すなわち、加熱コイルと調理鍋とは1つのトランスとし
て見なすことができるものであり、加熱コイル側の1次
側抵抗と調理鍋側の2次側等価抵抗との間には加熱効率
の点で大きな問題がある。 ここで、調理鍋側の2次側等価抵抗を算出するにあたり
第3図の状況を作って見る。第3図に示すように、水の
表面上に厚さdの金属(調理鍋を形成する鉄またはアル
ミニウム)を載置し、その金属から距離り離れた空間り
にコイル13aを配設する。このコイル13aは、半径
ψの鋼線を半径aで1回巻きにしたものであり、前記加
熱コイル13の一部に相当するものと考える。 しかして、下記表の諸元を用いると、金属側の2次側等
価抵抗Rおよび等価インダクタンスしは下式で表わされ
る。 この場合、E(ξ)は第1種完全楕円積分、K(ξ)は
第2種完全楕円積分、fは高周波磁界の周波数、μ2は
金属の透磁率、μ0は真空の透磁率、σ2は金属の導電
率、δは表皮深さである。 したがって、金属が鉄板で1、その鉄板の厚さd−0,
50111,高周波磁界の周波数!−20kllz、1
回巻きコイル13aの巻き半径a−10cm、コイル銅
線の半径ψ−0,5關、鉄板とコイルとの距離h−1c
aIのとき、2次側等価抵抗Rは、R45a+Ωとなる
。 一方、金属がアルミニウム板で、そのアルミニウム板の
厚さdmo、5mm、高周波磁界の周波数f−100k
tlz、1回巻きコイル13aのをき平径a−10(J
、コイル導線の半径ψ−0.5n+oi、アルミニウム
板とコイルとの距離h=1e+nのとき、2次側等価抵
抗Rは、 る程度穴なるが、調理鍋がアルミニウムである場合の2
次側等価抵抗Rは、調理鍋が鉄である場合の約1/10
の値となり、フィルロスが大きくなって加熱効率の大幅
な低下を招いてしまう。 ところで、加熱コイル13の実際の巻数(+数回)を考
慮すわば、2次側等糺抵抗Rは第4図に示すような算出
結果となる。 すなわち、調理鍋20がアルミニウムで、そのアルミニ
ウムの厚さが0.5mm以上、高周波磁界の周波数が1
00 ktlzであれば、 R−0,14Ω略一定となる。 これに対11、加熱コイル13のコイル導線の抵抗値は
表皮効果のために実測で0.295Ωあり、さらに加熱
コイル13以外にもトランジスタ等の抵抗性があり、こ
わらの抵抗が加わるため、1次側抵抗R′は0.4〜0
.5Ω程度となる。 しかして、このように1次側抵抗が2次側等扁抵抗より
も非常に大きい状況のもとでは、加熱効率が極めて悪く
なってしまう。 これに対処し、この発明では、細い絶縁銅線を多数本束
ねて1本の導線を編成し、これを加熱コイル13の巻線
として採用し、加熱コイル13の抵抗(表皮抵抗)減少
を計り、これにより1次側抵抗を減少させた。 しかしながら、これだけではまだ加熱コイル13以外の
抵抗性か存在するために加熱効率の低下を十分に抑える
ことはできない。そこで、この発明では、加熱コイル1
3の巻線数を強制的に増やし、2次側等価抵抗を強制的
に増大するようにした。 この場合、加熱コイル13の巻線数を増やすとしても、
加熱コイル13の大きさには調理鍋の大きさなどに応じ
て限度があり、このため加熱コイル13を複数段たとえ
ば3段に積重ねる構成とした。こうすることにより、2
次側等価抵抗Rは次のようになる。すなわち、2次側等
価抵抗Rは加熱コイル13の巻線数の2乗イΔに比例す
るため、R−0,14ΩX 32−1.26Ωとなる。 このように、加熱コイル13の抵抗を減少させ、かつ2
次側等価抵抗Rの増大を計るようにしたので、加熱効率
の低下を十分に抑えることができる。 ただ15、加熱コイル13を3段構成としたことにより
、次の処置を施す必要がある。すなわち、加熱コイル1
3が1段(従来と同じ)のときのインダクタンスLを算
出するとL −14,4μ11どなる。 インダクタンスしも巻線数の2乗倍に比例するので、3
段では、 L−14,4+32’p130μm1となる。 しかして、100 kllzの周波数で共振させるため
にはtt振用のコンデンサ14のキャパシタンスCは、 にする必要がある。 また、そうした場合、加熱コイル13以外の抵抗性を0
.5Ωとすれば、 P −1,05kW η−7290 V −4050V。 0m 1 −48.8A となる。 この場合、Pは青黄電力、ηは効率、■ はコm ンデンサ14の最大両端電圧、■ はコンデンサ14に
流れる最大電流である。 これに基づき、この発明では、コンデンサー4を数kV
の高耐圧用のものとした。 なお、上記実施例では周波数が約100 kllzO高
周波磁界を用いたが、必ずしもそれに限定さ′れるもの
ではなく、前述した理由(アルミニウムの場合、約50
kHz以上で表皮効果が現われ出す)により、少なく
とも約50 kHz以上の高周波磁界であれば同様に実
施できる。 [発明の効果] 以」二述べたようにこの発明によれば、アルミニウム製
の調理鍋を使用可能とする電&i1誘導加熱方式を提供
できる。
図面はこの発明の一実施例を示すもので、第1図は制御
回路の構成図、第2図(a)(b)は調理鍋の金属に生
じる表皮効果を説明するための図、第3図は2次側等価
抵抗を求める計算式を導びくための図、第4図は高周波
磁界の周波数と2次側等価抵抗との対応関係を示す図で
ある。 10・・・インバータ回路、13・・・加熱コイル、1
4・・・コンデンサ、15・・・駆動制御回路、20・
・・調理鍋(負荷)。
回路の構成図、第2図(a)(b)は調理鍋の金属に生
じる表皮効果を説明するための図、第3図は2次側等価
抵抗を求める計算式を導びくための図、第4図は高周波
磁界の周波数と2次側等価抵抗との対応関係を示す図で
ある。 10・・・インバータ回路、13・・・加熱コイル、1
4・・・コンデンサ、15・・・駆動制御回路、20・
・・調理鍋(負荷)。
Claims (1)
- 周波数50kHz以上の高周波磁界により非磁性体鍋を
加熱する電磁誘導加熱調理器において、上記周波数はハ
ーフブリッジ型インバータの夫々のトランジスタを交互
にオン・オフ駆動して得ることを特徴とする電磁誘導加
熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15488188A JPH01302683A (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 電磁誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15488188A JPH01302683A (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 電磁誘導加熱調理器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57159327A Division JPS5949187A (ja) | 1982-09-13 | 1982-09-13 | 電磁誘導加熱方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01302683A true JPH01302683A (ja) | 1989-12-06 |
Family
ID=15593993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15488188A Pending JPH01302683A (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 電磁誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01302683A (ja) |
-
1988
- 1988-06-24 JP JP15488188A patent/JPH01302683A/ja active Pending
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