JP2699221B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JP2699221B2
JP2699221B2 JP3005076A JP507691A JP2699221B2 JP 2699221 B2 JP2699221 B2 JP 2699221B2 JP 3005076 A JP3005076 A JP 3005076A JP 507691 A JP507691 A JP 507691A JP 2699221 B2 JP2699221 B2 JP 2699221B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導加熱調理器に関
し、特に磁性、非磁性いずれの金属鍋でも加熱可能な電
磁誘導加熱調理器の改良に係る。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁誘導加熱調理器に使用する鍋
材質は磁性体に限定されていた。これは、アルミニウム
等の非磁性鍋を加熱コイルに載置した場合、コイルのイ
ンダクタンスおよび抵抗が磁性鍋を載置した場合に比し
て非常に小さくなり、高周波インバータ回路の定格内で
の駆動が困難となるため、保護回路で禁止していること
による。
【0003】また、非磁性金属鍋も加熱できる方法とし
て、加熱コイルを2種類設けてそれを切替えるとか、図
3の如く、加熱コイルの途中にタツプを設け、高周波イ
ンバータ回路との接続を切り替える方法が提案されてい
る。
【0004】図3中、1は商用交流電源、2は整流回
路、3は平滑チヨーク、4は平滑コンデンサ、19はト
ランジスタ5a,5bおよびダイオード6a,6bから
成るインバータ回路、7は発振回路、8はインバータ回
路19内のトランジスタ5a,5bをスイツチング動作
させる駆動回路、9は電流変成器15により検出される
電流値から磁性鍋および非磁性鍋を判別する鍋材質判別
回路、10は出力設定ボリウム17の値と電流変成器1
8から検出される電源電流の大きさが等しくなる様に発
振回路7を制御する制御回路、13a,13bは誘導加
熱コイル、14は共振コンデンサである。
【0005】そして、図3の誘導加熱調理器は、商用交
流電源1を整流回路2を通して直流に変換し、さらに高
周波インバータ回路19にて高周波電流に変換してこれ
を誘導加熱コイル13a,13bに流し、加熱コイル1
3a,13bに発生する高周波磁界を加熱コイル13
a,13b上におかれた調理鍋に加える際、鍋材質判別
回路9の判別結果に応じて切替リレー11によりタツプ
21a,21bを夫々ON/OFFさせてインバータ回
路19との接続を切り替えることにより、鍋の材質に適
用した加熱コイル13a,13bを使い分け可能として
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に、鍋の材質
により2種類の加熱コイルの一つを電気的に切り替えて
選択すると、各加熱コイルの巻数、巻線の構造等につい
てシビアーな設計が必要となり、結果的に加熱コイルの
構成が複雑となる。
【0007】また、加熱コイルのタツプの切り替えによ
り2種類の加熱コイルを使い分けると、加熱コイルに誘
起される高電圧が切替リレーに印加され、高圧大電流仕
様の切替リレーが必要となり、高価格となる。
【0008】本発明は、上記に鑑み、単一の加熱コイル
にて磁性または非磁性のいずれの鍋も加熱することがで
き、しかも高圧大電流仕様の切替リレーを必要とせず、
安価な誘導加熱調理器の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)本発明請求項1に
よる課題解決手段は、図1,2の如く、商用交流電源1
を整流回路2を通して直流に変換し、さらに高周波イン
バータ回路19にて高周波電流に変換してこれを誘導加
熱コイル13に流し、誘導加熱コイル13に発生する高
周波磁界を誘導加熱コイル13上に置かれた調理鍋に加
え、調理鍋内の被加熱物を加熱する誘導加熱調理器にお
いて、前記高周波インバータ回路19と誘導加熱コイル
13との間に設けられ、1次および2次巻線を有する
周波トランス12と、調理鍋が磁性鍋、非磁性鍋のいず
れであるかを判別する鍋材質判別回路9と、該鍋材質判
別回路9の判別結果に応じて誘導加熱コイル13と高周
波インバータ回路19との接続状態を、高周波トランス
12を経由して高周波インバータ回路19の出力を誘導
加熱コイル13に導く場合と、高周波トランス12を経
由せず高周波インバータ回路19の出力を誘導加熱コイ
ル13に導く場合とに切り替える切替手段30とを備
、前記高周波トランス12の1次および2次巻線の巻
数比を任意に設定することにより、高周波インバータ回
路19から見た誘導加熱コイル13のインピーダンスの
値を変化させたものである。
【0010】(2)請求項1記載の誘導加熱調理器にお
いて、高周波トランス12の1次巻線と2次巻線の巻数
比は、磁性鍋載置時の高周波インバータ回路19から見
た誘導加熱コイル13のインピーダンスが非磁性鍋載置
時とほぼ等しい値になる様に設定され、非磁性鍋にて定
格出力となる様に条件設定した状態で、鍋材質判別回路
9により磁性鍋が載置されたことを検出し、これに基づ
き、切替手段30により高周波インバータ回路19と誘
導加熱コイル13との間に高周波トランス12を挿入し
て磁性鍋でも非磁性鍋と同等レベルの加熱出力が得られ
るように構成されたものである。
【0011】(3)請求項1記載の誘導加熱調理器にお
いて、高周波トランス12の1次巻線と2次巻線の巻数
比は、非磁性鍋載置時の高周波インバータ回路19から
見た誘導加熱コイル13のインピーダンスが磁性鍋載置
時とほぼ等しい値になる様に設定され、磁性鍋にて定格
出力になる様に設定した状態で、鍋材質判別回路9によ
り非磁性鍋が載置されたことを検出し、これに基づき、
切替手段30により高周波インバータ回路19と誘導加
熱コイル13との間に高周波トランス12を挿入して非
磁性鍋でも磁性鍋と同等レベルの加熱出力が得られるよ
うに構成されたものである。
【0012】
【作用】上記課題解決手段において、商用交流電源1を
整流回路2を通して直流に変換し、さらに高周波インバ
ータ回路19にて高周波電流に変換してこれを誘導加熱
コイル13に流し、誘導加熱コイル13に発生する高周
波磁界を誘導加熱コイル13上に置かれた調理鍋に加
え、これを加熱する。
【0013】このとき、鍋材質判別回路9により調理鍋
の金属材質が判別されると、鍋材質判別回路9の判別結
果に応じて切替手段30は、誘導加熱コイル13と高周
波インバータ回路19との接続状態を切り替える。この
場合、前記高周波トランス12の1次および2次巻線の
巻数比を任意に設定することにより、高周波インバータ
回路19から見た誘導加熱コイル13のインピーダンス
の値をその巻数比によって変化させることができる。そ
のため、調理鍋の損失抵抗を調理に応じて変化させるこ
とができるので、効率的な加熱が可能となる。
【0014】また、例えば、高周波トランス12の1次
巻線と2次巻線の巻数比を、磁性鍋載置時の高周波イン
バータ回路19から見た誘導加熱コイル13のインピー
ダンスが非磁性鍋載置時とほぼ等しい値になる様に設定
し、かつ非磁性鍋にて定格出力となる様に条件設定して
おけば、鍋材質判別回路9により磁性鍋が載置されたこ
とが検出されると、切替手段30により、高周波インバ
ータ回路19と誘導加熱コイル13との間に高周波トラ
ンス12が挿入される。
【0015】一方、高周波トランス12の1次巻線と2
次巻線の巻数比を非磁性鍋載置時の高周波インバータ回
路19から見た誘導加熱コイル13のインピーダンスが
磁性鍋載置時とほぼ等しい値になる様に設定し、かつ磁
性鍋にて定格出力になる様に設定しておけば、鍋材質判
別回路9により非磁性鍋が載置されたことが検出される
と、切替手段30により、高周波インバータ回路19と
誘導加熱コイル13との間に高周波トランス12が挿入
される。
【0016】そうすると、高周波インバータ回路19の
出力は、高周波トランス12を経由して誘導加熱コイル
13に導かれるから、単一の加熱コイル13にて、磁性
鍋、非磁性鍋のいずれであつても同等の加熱出力が得ら
れる。
【0017】また、切替手段30による高周波インバー
タ回路19と誘導加熱コイル13との接続状態の切替時
には、誘導加熱コイル13に誘起される高電圧が切替手
段30に印加されない。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。
【0019】なお、図3に示した従来技術と同一機能部
品については同一符号を付している。
【0020】[第一実施例]図1は本発明第一実施例の
誘導加熱調理器に係る電気回路図である。
【0021】図示の如く、本実施例の電磁誘導加熱調理
器は、商用交流電源1を整流回路2を通して直流に変換
し、さらに高周波インバータ回路19にて高周波電流に
変換してこれを誘導加熱コイル13に流し、誘導加熱コ
イル13に発生する高周波磁界を誘導加熱コイル13上
に置かれた調理鍋に加え、調理鍋内の被加熱物を加熱す
るものであつて、前記高周波インバータ回路19と誘導
加熱コイル13との間に設けられた高周波トランス12
と、調理鍋が磁性鍋、非磁性鍋のいずれであるかを判別
する鍋材質判別回路9と、該鍋材質判別回路9の判別結
果に応じて誘導加熱コイル13と高周波インバータ回路
19との接続状態を、高周波トランス12を経由して高
周波インバータ回路19の出力を誘導加熱コイル13に
導く場合と、高周波トランス12を経由せず高周波イン
バータ回路19の出力を誘導加熱コイル13に導く場合
とに切り替える切替手段30とを備えている。
【0022】前記高周波トランス12は、1次巻線が2
次巻線と共用しているオートトランスであつて、各巻線
の巻数比は、磁性鍋載置時の高周波インバータ回路19
から見た誘導加熱コイル13のインピーダンスが非磁性
鍋載置時とほぼ等しい値になる様に設定されている。
【0023】前記鍋材質判別回路9は、非磁性鍋にて定
格出力となる様に条件設定した状態で、電流変成器15
により検出される電流値から磁性鍋が載置されたことを
検出するよう構成されている。
【0024】前記切替手段30は、切替リレー(リレー
コイル)11と、該切替リレー11の作動によりON/
OFFするタツプ31a,31b,31cとを備え、鍋
材質判別回路9が磁性鍋であると判別したときに、高周
波インバータ回路19の出力を高周波トランス12に経
由して誘導加熱コイル13に接続できるよう構成されて
いる。
【0025】すなわち、第1、第2タツプ31a,31
bは、非磁性鍋載置時にはOFF姿勢をとり、磁性鍋載
置時には切替リレー11の作動によりON姿勢をとるよ
う設けられている。第3タツプ31cは、非磁性鍋載置
時にON姿勢をとり、磁性鍋載置時には切替リレー11
の作動によりOFF姿勢をとるよう設けられている。
【0026】そして、切替リレー11は、鍋材質判別回
路9に接続されている。また、第1タツプ31aの一側
端子は誘導加熱コイル13に、他側端子は高周波トラン
ス12の2次巻線に夫々接続され、第2タツプ31bの
一側端子はコンデンサ16を介して高周波トランス12
の中間部に、他側端子は高周波インバータ回路19のダ
イオード6a,6bおよびトランジスタ5a,5bの接
続中間点に夫々接続され、第3タツプ31cの一側端子
は第1タツプ31aと誘導加熱コイル13との接続中間
点に、他側端子は第2タツプ31bと高周波インバータ
回路19との接続中間点に夫々接続されている。
【0027】なお、前記コンデンサ16は、高周波イン
バータ回路19からの直流成分が高周波トランス12に
流れ込まない様にこれを阻止するために設けられたもの
で、その他の構成は従来技術と同様である。
【0028】上記構成において、商用交流電源1を整流
器2にて整流し、平滑チヨーク3、平滑コンデンサ4を
通して高周波インバータ回路19のトランジスタ5a,
5bに直流を供給する。
【0029】そうすると、トランジスタ5a,5bは、
駆動回路8からの信号によりスイツチング動作を行う。
なお、各トランジスタの動作は、片方のトランジスタが
ONのときは他方のトランジスタは必ずOFFとなつて
いる。
【0030】このとき、制御回路10は、出力設定ボリ
ウム17の値と電流変成器18から検出される電源電流
の大きさが等しくなる様に発振回路7を制御してスイツ
チング周波数を調節する。
【0031】すなわち、電源電流が少ない場合は、スイ
ツチング周波数を加熱コイル13と共振コンデンサ14
の直列共振回路で決まる共振周波数に近づける。電源電
流が大きい場合には、逆に共振周波数から遠ざけ、加熱
コイル13と共振コンデンサ14からなる負荷インピー
ダンスを上げて電流を減らす様にする。
【0032】トランジスタ5aのエミツタとトランジス
タ5bのコレクタの接続点から見た加熱コイル13と共
振コンデンサ14から成る共振状態での負荷インピーダ
ンスZは、次式で表わされる。
【0033】
【数1】
【0034】高周波トランス12が挿入された場合、高
周波トランス12の1,2次巻数比を1:nとすれば、
負荷インピーダンスは次式の様になる。
【0035】
【数2】
【0036】トランスの巻数比nを
【0037】
【数3】
【0038】とすることにより、負荷インピーダンスは
同一レベルにできる。
【0039】一般に、加熱コイルに鍋を載置したときに
変化する加熱コイルの特性値(インダクタンス、損失抵
抗)は、鍋の大きさや材質により異なる。特に、磁性体
である鉄製鍋と非磁性体であるアルミニウム製鍋とでは
大きく異なる。例えば、外径φ210で38ターンのコ
イルを2段直列接続した加熱コイルにおいて、コイル外
径と同等以上の大きさを有する鍋を載置した時の特性値
を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】加熱コイルを共振コンデンサと直列接続し
て共振状態で駆動した場合、加熱コイルのリアクタンス
分は共振コンデンサによつて打ち消されるため、負荷と
なるインピーダンスは加熱コイルでの損失抵抗だけにな
り、加熱コイルでの消費電力は損失抵抗に反比例するこ
とになる。すなわち、消費電力をPとすると、消費電力
Pは次式で表わされる。
【0042】
【数4】
【0043】アルミニウムと鉄ではその抵抗は約1:2
0となりインバータからの供給電圧を一定とすれば出力
電力は逆に20:1となる。
【0044】すなわち、アルミニウム鍋にて定格電力と
なる様に加熱コイルを整合させた場合、鉄鍋ではアルミ
ニウムに対して1/20しか出力が得られないことにな
る。
【0045】そこで、トランスを用いてインバータから
の出力電圧を平方根20倍すれば、鉄鍋にてもアルミニ
ウム鍋と同様の出力電力が得ることができる。
【0046】これに基づき、本実施例では、高周波トラ
ンス12の1次巻線および2次巻線の巻数比を磁性鍋載
置時の高周波インバータ回路19から見た誘導加熱コイ
ル13のインピーダンスが非磁性鍋載置時とほぼ等しい
値になる様に設定し、かつ非磁性鍋にて定格出力となる
様に条件設定している。
【0047】そして、鍋材質判別回路9にて磁性鍋を検
出すると、切替手段30の切替リレー11が作動し、第
3タツプ31cがON状態からOFF状態となり、第
1,2タツプ31a,31bがOFF状態からON状態
となり、高周波インバータ回路19と誘導加熱コイル1
3との接続の切り替えが行われる。
【0048】これにより、磁性鍋載置には、高周波イン
バータ回路19と誘導加熱コイル13との間に高周波ト
ランス12が挿入されることとなり、高周波インバータ
回路19の出力は、高周波トランス12を経由して誘導
加熱コイル13に導かれるから、磁性鍋でも非磁性鍋と
同等レベルの加熱出力が得られる。
【0049】また、誘導加熱コイル13のタツプ31
a,31b,31cの切替時には、誘導加熱コイル13
に誘起される高圧電流が切替手段30の切替リレー11
に印加されずに済み、従来のように、高圧大電流仕様の
切替リレーを必要とせず、安価な誘導加熱調理器を提供
できる。
【0050】[第二実施例]図2は本発明第二実施例の
誘導加熱調理器に係る電気回路図でる。
【0051】図示の如く、本実施例は、高周波トランス
12の2次巻線のタツプ40a,40bの切替だけで鍋
材質の変化に対応するよう構成されたものである。
【0052】すなわち、タツプ40a,40bを高周波
トランス12の2次巻線に接続し、非磁性鍋載置時に
は、切替手段30の切替リレー11によりタツプ40a
をON、タツプ40bをOFFとし、磁性鍋載置時に
は、切替リレー11によりタツプ40aをOFF、タツ
プ40bをONするよう構成している。
【0053】このように、高周波トランス12の2次巻
線のタツプ40a,40bの切り替えだけで鍋材質の変
化に対応するように構成すれば、トランスの巻数比によ
つて広範囲のコイルインピーダンスに整合させることが
できるため、加熱コイルの巻数、巻線の構造等について
シビアーな設計が必要でなく、最終的にトランスのタツ
プ電圧の設定によつてコイルインピーダンスを調整でき
るようになる。
【0054】その他の構成および作用、効果は、第一実
施例と同様である。
【0055】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0056】例えば、鍋材質判別回路9は、鍋の材質判
定は磁石を用いて磁性、非磁性を判定するものでも良い
し、加熱コイルのインダクタンスの変化を電気的に検出
するものでも良い。
【0057】また、上記実施例では、高周波トランス1
の巻線比を磁性鍋載置の高周波インバータ回路19か
ら見た誘導加熱コイル13のインピーダンスが非磁性鍋
とほぼ等しい値になる様に設定し、かつ非磁性鍋に定格
出力となる様に条件設定した例について述べたが、高周
波トランス12の巻線比を非磁性載置時の高周波インバ
ータ回路19から見た誘導加熱コイル13のインピーダ
ンスが磁性鍋載置時とほぼ等しい値になる様に設定し、
かつ磁性鍋にて定格出力になる様に設定した状態で、鍋
材質判別回路9により非磁性鍋が載置されたことを検出
し、これに基づき、切替手段30により高周波インバー
タ回路19と誘導加熱コイル13の間に高周波トランス
12を挿入して非磁性鍋でも磁性鍋と同等レベルの加熱
が得られるよう構成しても本発明の目的は達成し得る。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、高周波インバータ回路と誘導加熱コイルとの間
に高周波トランスを設け、鍋材質判別回路の判別結果に
応じて切替手段にて、高周波インバータ回路と加熱コイ
ルとの接続状態を、高周波トランスを経由させる場合
と、高周波トランスを経由させずに直接接続させる場合
とに切替自在とし、高周波トランスの1次および2次巻
線の巻数比を任意に設定することにより、高周波インバ
ータ回路から見た誘導加熱コイルのインピーダンスの値
をその巻数比に応じて変化させることができ、調理鍋の
損失抵抗を変化させることができるので、調理に応じて
効率的な加熱ができる。 また、この接続状態切替時に、
高周波インバータ回路と加熱コイル間に高周波トランス
挿入されることで、高周波インバータ回路の出力は、
高周波トランスを経由して誘導加熱コイルに導かれるか
ら、鍋の材質にかかわらず同等の加熱出力を得ることが
できる。
【0059】したがつて、単一の加熱コイルにて、非磁
性または磁性いずれの鍋も加熱することができる。
【0060】また、切替手段には、加熱コイルに誘起さ
れる高電圧が印加されないので、従来のように、高圧大
電流仕様の切替リレーを必要とせず、安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明第一実施例の誘導加熱調理器に係
る電気回路図である。
【図2】図2は本発明第二実施例の誘導加熱調理器に係
る電気回路図である。
【図3】図3は従来の誘導加熱調理器に係る電気回路図
である。
【符号の説明】
1 商用交流電源 2 整流回路 9 鍋材質判定回路 12 高周波トランス 13 誘導加熱コイル 19 高周波インバータ回路 30 切替手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源を整流回路を通して直流に
    変換し、さらに高周波インバータ回路にて高周波電流に
    変換してこれを誘導加熱コイルに流し、誘導加熱コイル
    に発生する高周波磁界を誘導加熱コイル上に置かれた調
    理鍋に加え、調理鍋内の被加熱物を加熱する誘導加熱調
    理器において、 前記高周波インバータ回路と誘導加熱コイルとの間に設
    けられ、1次および2次巻線を有する高周波トランス
    と、 調理鍋が磁性鍋、非磁性鍋のいずれであるかを判別する
    鍋材質判別回路と、 該鍋材質判別回路の判別結果に応じて誘導加熱コイルと
    高周波インバータ回路との接続状態を、高周波トランス
    を経由して高周波インバータ回路の出力を誘導加熱コイ
    ルに導く場合と、高周波トランスを経由せず高周波イン
    バータ回路の出力を誘導加熱コイルに導く場合とに切り
    替える切替手段とを備え、 前記高周波トランスの1次および2次巻線の巻数比を任
    意に設定することにより、高周波インバータ回路から見
    た誘導加熱コイルのインピーダンスの値を変化させた
    とを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の誘導加熱調理器におい
    て、 高周波トランスの1次巻線と2次巻線の巻数比は、磁性
    鍋載置時の高周波インバータ回路から見た誘導加熱コイ
    ルのインピーダンスが非磁性鍋載置時とほぼ等しい値に
    なる様に設定され、 非磁性鍋にて定格出力となる様に条件設定した状態で、
    鍋材質判別回路により磁性鍋が載置されたことを検出
    し、 これに基づき、切替手段により高周波インバータ回路と
    誘導加熱コイルとの間に高周波トランスを挿入して磁性
    鍋でも非磁性鍋と同等レベルの加熱出力が得られるよう
    に構成されたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の誘導加熱調理器におい
    て、 高周波トランスの1次巻線と2次巻線の巻数比は、非磁
    性鍋載置時の高周波インバータ回路から見た誘導加熱コ
    イルのインピーダンスが磁性鍋載置時とほぼ等しい値に
    なる様に設定され、 磁性鍋にて定格出力になる様に設定した状態で、鍋材質
    判別回路により非磁性鍋が載置されたことを検出し、 これに基づき、切替手段により高周波インバータ回路と
    誘導加熱コイルとの間に高周波トランスを挿入して非磁
    性鍋でも磁性鍋と同等レベルの加熱出力が得られるよう
    に構成されたことを特徴とする誘導加熱調理器。
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