JPH0130035B2 - - Google Patents
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- JPH0130035B2 JPH0130035B2 JP14998882A JP14998882A JPH0130035B2 JP H0130035 B2 JPH0130035 B2 JP H0130035B2 JP 14998882 A JP14998882 A JP 14998882A JP 14998882 A JP14998882 A JP 14998882A JP H0130035 B2 JPH0130035 B2 JP H0130035B2
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- Japan
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- valve body
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- gasoline
- rubber
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16K—VALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
- F16K15/00—Check valves
- F16K15/14—Check valves with flexible valve members
- F16K15/148—Check valves with flexible valve members the closure elements being fixed in their centre
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Check Valves (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
本発明は、燃料供給系に用いられる燃料ポンプ
に関し、さらに詳細には、自動車等のエンジンへ
の液体燃料供給系に装備される燃料ポンプ用ゴム
製弁体に関する。 従来、自動車等のエンジンへのガソリン供給系
中に、たとえば、第1図に図示したようなダイヤ
フラム形の往復燃料ポンプが装備してある。この
往復燃料ポンプ10において、エンジンの図示し
ない出力軸によつて回転駆動される回転軸11に
はカム12が固着され、このカム12によつて枢
支レバー13がその一端で往復駆動される。この
枢支レバー13の他端は燃料ポンプの押圧ロツド
14の先端と衝合している。この押圧ロツド14
には、ポンプ本体15に着座しているコイルスプ
リング16の先端が固定してある。このコイルス
プリング16によつて押圧ロツド14は常に図の
下方、すなわち、枢支レバー13に向かう方向に
バイアスされている。押圧ロツド14の内端はゴ
ム製のダイヤフラム17に固着してある。したが
つて、枢支レバー13が時計方向の駆動を許され
ていて、ダイヤフラム17がスプリング16の作
用で押圧ロツド14を介して下降すると、吸液用
弁板18が開いてガソリンを図示しない燃料タン
クからポンプ室A内に吸入する。他方、カム12
によつてスプリング16に抗して枢支レバー13
が反時計方向に駆動されると、押圧ロツド14を
介してダイヤフラム17が上昇する。すると、吸
液用弁板19が開いてポンプ室内のガソリンを図
示しないエンジンに吐出給送する。このように、
燃料の吐出はスプリング16に抗して行われるた
め、その強さを適当に選べば、一定量の燃料を供
給することができる。したがつて、例示したポン
プ10はダイヤフラム17を用いたレバー式燃料
定量供給用ポンプと呼ぶことができる。また、こ
のポンプでは、カム12とレバー13の組合わせ
でダイヤフラム17を作動させているが電磁力や
クランク室内の脈動圧を用いるダイヤフラム形の
燃料ポンプも公知である。 なお、符号18a,19aは共に弁室カバーで
ある。 さて、上述した公知のダイヤフラム形の燃料ポ
ンプにおいて、吸液用弁板18と給液用弁板19
に代えて、第2図に図示したようなきのこ形のゴ
ム製弁体18′,19′を使用したものも知られて
いる。吸液用弁体18′と給液用弁体19′にはそ
れぞれ吸液孔18′aと給液孔19′aが開口して
いる。 きのこ形弁体18′,19′を拡大した断面図で
示す第3図において、弁体20は頭部21と軸部
22とから構成されている。これらの頭部21と
軸部22を貫通して装備用凹孔23が穿設してあ
る。この凹孔23に図示しない釘状装着具を挿入
して、第2図に示した弁体固着孔18′b,1
9′bに弁体20を固着する。 ところで、上述したきのこ形弁はガソリンと常
に接触するので、通常はアクリロニトリル・ブタ
ジエン共重合ゴム(NBR)やエピ・クロヒドリ
ン・エチレンオキシド共重合ゴム(CHC)のよ
うな耐油性に優れた合成ゴムで製造されている。 一方、近年、自動車の排気ガス規制に伴うエン
ジンの改良などにより、エンジン周辺の雰囲気が
従来と比較して高温度となり、そのためガソリン
が劣化して酸敗ガソリンを生じる。そして、この
酸敗ガソリンには多量の過酸化物を含有するた
め、該ガソリンとの常時接触により、NBR製弁
体は硬化してシール機能が極度に低下し、また
CHC弁体は軟化溶解される欠点があつた。そこ
で本発明の目的は、酸敗ガソリンによる劣化に耐
えうる燃料供給系用NBR製弁体を提供すること
である。 本発明は、以下に列記する構成要件を備えたこ
とを特徴とする。すなわち、 (1) アクリロニトリル含有量35%以上のNBR使
用(通常これ以下のものは耐油性が劣ることが
知られている)すること。 (2) 水素化率(水素化ブタジエン量/全ブタジエ
ン量×100)が40%ないし60%である要件(1)の
NBRであること。 (3) ゴム100重量部に対して0.5重量部以下の硫黄
を配合して加硫した(いわゆる「低硫黄加硫
系」である)こと。 本発明は、以下に述べる実施例によつてさらに
明らかになるであろう。 実施例 アクリロニトリル含有量42%のNBR 100重量部 硫 黄 0.5重量部 加硫促進剤T・T(テトラメチル・チウラムジサ
ルフアイド) 2重量部 加硫促進剤DM(ジベンゾチアジルジスルフイド)
1重量部 亜鉛華 5重量部 ステアリン酸 1重量部 以上の組成を持つ試料A、B、C、DおよびE
を次ページの表のように水素化率を変えて準備し
た。
に関し、さらに詳細には、自動車等のエンジンへ
の液体燃料供給系に装備される燃料ポンプ用ゴム
製弁体に関する。 従来、自動車等のエンジンへのガソリン供給系
中に、たとえば、第1図に図示したようなダイヤ
フラム形の往復燃料ポンプが装備してある。この
往復燃料ポンプ10において、エンジンの図示し
ない出力軸によつて回転駆動される回転軸11に
はカム12が固着され、このカム12によつて枢
支レバー13がその一端で往復駆動される。この
枢支レバー13の他端は燃料ポンプの押圧ロツド
14の先端と衝合している。この押圧ロツド14
には、ポンプ本体15に着座しているコイルスプ
リング16の先端が固定してある。このコイルス
プリング16によつて押圧ロツド14は常に図の
下方、すなわち、枢支レバー13に向かう方向に
バイアスされている。押圧ロツド14の内端はゴ
ム製のダイヤフラム17に固着してある。したが
つて、枢支レバー13が時計方向の駆動を許され
ていて、ダイヤフラム17がスプリング16の作
用で押圧ロツド14を介して下降すると、吸液用
弁板18が開いてガソリンを図示しない燃料タン
クからポンプ室A内に吸入する。他方、カム12
によつてスプリング16に抗して枢支レバー13
が反時計方向に駆動されると、押圧ロツド14を
介してダイヤフラム17が上昇する。すると、吸
液用弁板19が開いてポンプ室内のガソリンを図
示しないエンジンに吐出給送する。このように、
燃料の吐出はスプリング16に抗して行われるた
め、その強さを適当に選べば、一定量の燃料を供
給することができる。したがつて、例示したポン
プ10はダイヤフラム17を用いたレバー式燃料
定量供給用ポンプと呼ぶことができる。また、こ
のポンプでは、カム12とレバー13の組合わせ
でダイヤフラム17を作動させているが電磁力や
クランク室内の脈動圧を用いるダイヤフラム形の
燃料ポンプも公知である。 なお、符号18a,19aは共に弁室カバーで
ある。 さて、上述した公知のダイヤフラム形の燃料ポ
ンプにおいて、吸液用弁板18と給液用弁板19
に代えて、第2図に図示したようなきのこ形のゴ
ム製弁体18′,19′を使用したものも知られて
いる。吸液用弁体18′と給液用弁体19′にはそ
れぞれ吸液孔18′aと給液孔19′aが開口して
いる。 きのこ形弁体18′,19′を拡大した断面図で
示す第3図において、弁体20は頭部21と軸部
22とから構成されている。これらの頭部21と
軸部22を貫通して装備用凹孔23が穿設してあ
る。この凹孔23に図示しない釘状装着具を挿入
して、第2図に示した弁体固着孔18′b,1
9′bに弁体20を固着する。 ところで、上述したきのこ形弁はガソリンと常
に接触するので、通常はアクリロニトリル・ブタ
ジエン共重合ゴム(NBR)やエピ・クロヒドリ
ン・エチレンオキシド共重合ゴム(CHC)のよ
うな耐油性に優れた合成ゴムで製造されている。 一方、近年、自動車の排気ガス規制に伴うエン
ジンの改良などにより、エンジン周辺の雰囲気が
従来と比較して高温度となり、そのためガソリン
が劣化して酸敗ガソリンを生じる。そして、この
酸敗ガソリンには多量の過酸化物を含有するた
め、該ガソリンとの常時接触により、NBR製弁
体は硬化してシール機能が極度に低下し、また
CHC弁体は軟化溶解される欠点があつた。そこ
で本発明の目的は、酸敗ガソリンによる劣化に耐
えうる燃料供給系用NBR製弁体を提供すること
である。 本発明は、以下に列記する構成要件を備えたこ
とを特徴とする。すなわち、 (1) アクリロニトリル含有量35%以上のNBR使
用(通常これ以下のものは耐油性が劣ることが
知られている)すること。 (2) 水素化率(水素化ブタジエン量/全ブタジエ
ン量×100)が40%ないし60%である要件(1)の
NBRであること。 (3) ゴム100重量部に対して0.5重量部以下の硫黄
を配合して加硫した(いわゆる「低硫黄加硫
系」である)こと。 本発明は、以下に述べる実施例によつてさらに
明らかになるであろう。 実施例 アクリロニトリル含有量42%のNBR 100重量部 硫 黄 0.5重量部 加硫促進剤T・T(テトラメチル・チウラムジサ
ルフアイド) 2重量部 加硫促進剤DM(ジベンゾチアジルジスルフイド)
1重量部 亜鉛華 5重量部 ステアリン酸 1重量部 以上の組成を持つ試料A、B、C、DおよびE
を次ページの表のように水素化率を変えて準備し
た。
【表】
試料AないしEに対して、実験※1ないし※5
を行なつた。その結果を以下列記する。 (実験結果の説明) (※1) JIS規格に準拠する燃料油D(トルエ
ン/イソオクタン容量比=60/40)500c.c.にラ
ウリルパーオキサイド(LPO)12gを混合し
た模擬酸敗ガソリンに、試料AないしDをそれ
ぞれ60℃(浸漬温度)×240時間の条件下で浸漬
した。浸漬後のクラツク発生状況を観察した結
果、水素化率25%以下の試料DおよびEでは劣
化によりクラツクが発生した。したがつて、耐
酸敗ガソリン性の面から水素化率は25%以上好
ましくは40%以上のものがよい。 (※2) JIS規格に準拠する方法により、各試
料の酸敗ガソリン浸漬前及び浸漬後の「伸び」
の試験を行い、以下の式で計算した。 〔(酸敗ガソリン浸漬後の伸び率) −(同ガソリン浸漬前の伸び率)/(同ガソリン浸漬
前の伸び率)〕×100 この結果および下記(※3)の結果との対比か
ら、酸敗ガソリンによる物性(伸び)に及ぼす影
響は、水素化が低いほど大きくなることがわか
る。 (※3) LPO(過酸化物)を含まない燃料油D
に浸漬後と浸漬前との伸び率の変化を測定し
た。伸びの保持率は、予測通り水素化率とは関
連しない。 (※4) JIS規格K−6301に準拠して、圧縮率
25%、100℃、72時間の条件下で、圧縮永久歪
率は大きくなる。 (※5) 酸敗ガソリン浸漬後の各試料につき、
実際燃料ポンプに装着し、吐出圧力0.8Kg/cm2
の条件でテストした。試料Aのものは、第4図
のように給液孔18a′(又は給液孔19a′)に
当接する頭部21の部分21aで永久歪を生じ
た。その結果、シール不良をもたらして、所定
量の燃料を給送できなくなつた。一方、その他
の試料(B、C、D、E)では、満足に燃料給
送機能を発揮した。そこで、上記(※4)及び
(※5)のテスト結果から、水素化率の上限は
60%とする。さらに、圧縮永久歪が30%以下で
ある加硫ゴムを得るためには、硫黄の配合量は
0.5重量部以下とするのがよい。
を行なつた。その結果を以下列記する。 (実験結果の説明) (※1) JIS規格に準拠する燃料油D(トルエ
ン/イソオクタン容量比=60/40)500c.c.にラ
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た模擬酸敗ガソリンに、試料AないしDをそれ
ぞれ60℃(浸漬温度)×240時間の条件下で浸漬
した。浸漬後のクラツク発生状況を観察した結
果、水素化率25%以下の試料DおよびEでは劣
化によりクラツクが発生した。したがつて、耐
酸敗ガソリン性の面から水素化率は25%以上好
ましくは40%以上のものがよい。 (※2) JIS規格に準拠する方法により、各試
料の酸敗ガソリン浸漬前及び浸漬後の「伸び」
の試験を行い、以下の式で計算した。 〔(酸敗ガソリン浸漬後の伸び率) −(同ガソリン浸漬前の伸び率)/(同ガソリン浸漬
前の伸び率)〕×100 この結果および下記(※3)の結果との対比か
ら、酸敗ガソリンによる物性(伸び)に及ぼす影
響は、水素化が低いほど大きくなることがわか
る。 (※3) LPO(過酸化物)を含まない燃料油D
に浸漬後と浸漬前との伸び率の変化を測定し
た。伸びの保持率は、予測通り水素化率とは関
連しない。 (※4) JIS規格K−6301に準拠して、圧縮率
25%、100℃、72時間の条件下で、圧縮永久歪
率は大きくなる。 (※5) 酸敗ガソリン浸漬後の各試料につき、
実際燃料ポンプに装着し、吐出圧力0.8Kg/cm2
の条件でテストした。試料Aのものは、第4図
のように給液孔18a′(又は給液孔19a′)に
当接する頭部21の部分21aで永久歪を生じ
た。その結果、シール不良をもたらして、所定
量の燃料を給送できなくなつた。一方、その他
の試料(B、C、D、E)では、満足に燃料給
送機能を発揮した。そこで、上記(※4)及び
(※5)のテスト結果から、水素化率の上限は
60%とする。さらに、圧縮永久歪が30%以下で
ある加硫ゴムを得るためには、硫黄の配合量は
0.5重量部以下とするのがよい。
第1図は、自動車等のエンジンへの燃料供給系
に装備する従来のダイヤフラム形の往復燃料ポン
プの動作を説明するための模式図である。第2図
は、第1図に示した燃料ポンプの弁体として用い
られる本発明によるきのこ形のゴム製弁体の装着
状態を示す断面図である。第3図は、第2図のき
のこ形弁体を拡大して示す断面図である。第4図
は不適当なゴム試料で製造されたきのこ形弁体が
永久歪を起した状態を示す断面図である。 図面において、10:レバー式往復燃料ポン
プ、12:カム、13:枢支レバー、14:押圧
ロツド、16:コイルスプリング、17:ダイヤ
フラム、18:吸液用弁板、19:給液用弁板、
18′,19′および20:きのこ形のゴム製弁
体、18a′,19a′:吸液孔(給液孔)、18b′,
19b′:弁体固着孔、21:弁体の頭部、21
a:永久歪の部分、22:軸部、A:弁室。
に装備する従来のダイヤフラム形の往復燃料ポン
プの動作を説明するための模式図である。第2図
は、第1図に示した燃料ポンプの弁体として用い
られる本発明によるきのこ形のゴム製弁体の装着
状態を示す断面図である。第3図は、第2図のき
のこ形弁体を拡大して示す断面図である。第4図
は不適当なゴム試料で製造されたきのこ形弁体が
永久歪を起した状態を示す断面図である。 図面において、10:レバー式往復燃料ポン
プ、12:カム、13:枢支レバー、14:押圧
ロツド、16:コイルスプリング、17:ダイヤ
フラム、18:吸液用弁板、19:給液用弁板、
18′,19′および20:きのこ形のゴム製弁
体、18a′,19a′:吸液孔(給液孔)、18b′,
19b′:弁体固着孔、21:弁体の頭部、21
a:永久歪の部分、22:軸部、A:弁室。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アクリロニトリルを35%以上含有すると共に
水素化率が40ないし60%であるニトリルブタジエ
ンゴム(NBR)で製造されており、さらに、低
硫黄加硫されたことを特徴とする燃料供給系用ゴ
ム製弁体。 2 前記低硫黄加硫がゴム100重量部に対して0.5
重量部以下の硫黄を配合して行われることを特徴
とする特許請求の範囲第1項に記載した燃料供給
系用ゴム製弁体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14998882A JPS5940070A (ja) | 1982-08-31 | 1982-08-31 | 燃料供給系用ゴム製弁体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14998882A JPS5940070A (ja) | 1982-08-31 | 1982-08-31 | 燃料供給系用ゴム製弁体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5940070A JPS5940070A (ja) | 1984-03-05 |
JPH0130035B2 true JPH0130035B2 (ja) | 1989-06-15 |
Family
ID=15487006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14998882A Granted JPS5940070A (ja) | 1982-08-31 | 1982-08-31 | 燃料供給系用ゴム製弁体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5940070A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3433075A1 (de) * | 1984-09-08 | 1986-03-20 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Niedermolekulare copolymerisate und daraus hergestellte covulkanisate |
JPH034077A (ja) * | 1989-05-30 | 1991-01-10 | Nissho Corp | 逆止弁 |
US6364145B1 (en) * | 2000-08-21 | 2002-04-02 | Richard J. Shaw | Motor vehicle fuel cap inlet and outlet vent apparatus |
CN201946657U (zh) * | 2010-12-31 | 2011-08-24 | 上海比亚迪有限公司 | 一种用于锂离子电池封口结构的橡胶阀及其锂离子电池 |
-
1982
- 1982-08-31 JP JP14998882A patent/JPS5940070A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5940070A (ja) | 1984-03-05 |
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