JPH01299608A - 選択透過膜およびその製造方法 - Google Patents

選択透過膜およびその製造方法

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JPH01299608A
JPH01299608A JP13083288A JP13083288A JPH01299608A JP H01299608 A JPH01299608 A JP H01299608A JP 13083288 A JP13083288 A JP 13083288A JP 13083288 A JP13083288 A JP 13083288A JP H01299608 A JPH01299608 A JP H01299608A
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JP
Japan
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polyaniline
permselective membrane
membrane
crosslinking
selectively permeable
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Pending
Application number
JP13083288A
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English (en)
Inventor
Kenichi Morita
健一 森田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野] 本発明は電解酸化重合によって得られた選択透過膜の改
良技術に関する。
[従来の技術] 選択透過膜および分離膜としては、セルロース系高分子
、シリコン系高分子、弗素系高分子、アミド系高分子、
スルホン系高分子などが一般に用いられている。
また電解酸化重合法で作成された、電気化学的に不活性
なポリアニリンおよびポリフェノール膜が選択透過膜と
なることはすでに知られている(Y、 0hnuk i
 、 fl、 Hatsuda、 T、 0saka、
 N、 Oyama、 J、 E 1ectroana
1.chem、 158巻、55頁、 1983年)。
電解酸化重合膜は複雑な形態をした電極の上に均一な薄
膜を生成できる特長があり、例えば、電気化学センサ用
に好適である。しかし、反面、膜が強度的に弱く且つ任
意の膜厚が生成できない、また長期使用時の安定性に欠
けるなど、実用上の問題があった。
また他の従来技術としては、特開昭57−195436
号公報、特開昭60−44859号公報、特開昭61−
97324号公報、特開昭61−155423号公報な
どがある。
[発明が解決しようとする問題点] 前記従来技術の特開昭61−97324号公報、特開昭
61−155423号公報は、たとえばポリアニリンの
場合、電荷の移動により下記の式(■)、式(n)よう
な変化が起こり、これが膜の劣化を招き、長期間安定し
て使用することが困難であった。
本発明は、かかる電解酸化重合選択透過膜の主鎖の−N
H−基の水素を引き抜き、ここに架橋点または分岐点を
導入することにより、電気的に不活性とし且つ選択透過
膜としての機能を向上させるものである。そして強度が
高く、且つ長期使用時の安定性の高い選択透過膜を提供
するものである。
[問題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本発明は下記の構成からなる。
[(1)ポリアニリン、若しくはポリアニリン誘導体か
らなり、かつ電解酸化重合によって得られた選択透過膜
において、主鎖の−N−基が架橋、または分岐している
ことを特徴とする選択透過膜。
(2〉  架橋、または分岐が、エステル基、またはエ
ーテル基によってなされていることを特徴とする請求項
(1)の選択透過膜。
(3)ポリアニリン、若しくはポリアニリン誘導体から
なり、かつ電解酸化重合によって得られた選択透過膜を
、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、酸ハロゲン
化物から選ばれる化合物によって反応させ、主鎖の−N
H−基を架橋、または分岐させることを特徴とする選択
透過膜の製造方法。」 本発明では、電気化学的に活性な導電性膜を任意の厚さ
に生成させ、次で、架橋することにより電気的に不活性
とし且つ選択透過膜としての機能を向上させるものであ
る。電気化学的に活性な膜はモノマーおよび重合条件の
選択により得ることができる。なお、電気化学的に不活
性な膜を架橋することにより、長期使用時の安定性を向
上することができる。
電解酸化重合膜としては、電解酸化重合された膜であれ
ば制限されないが、反応性官能基、たとえば、窒素原子
を含有する化合物を原料として重合されたものが好まし
い。具体的には、アニリン関連化合物が好ましく、アニ
リン、トルイジン、アニシジン、トメチルアニリン、4
,4−ジアミノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミ
ノジフェニルスルフィド、アミノクリセン、アミノピレ
ン、ナフチルアミンなどである。
本発明において架橋とは、主鎖のN基に有機基を結合さ
せ、この有機基を介して直接的または間接的に他の主鎖
と結合させることをいう。分岐とは、N基の3官能を利
用してここに有機基を結合させることをいう。
架橋法としては公知の方法が用いられ特に制限されない
が、反応性の高い化合物例えば、イソシアネート化合物
、エポキシ化合物や酸ハロゲン化物などの多官能化合物
と反応させることが好ましい。具体的には、トルイルジ
イソシアネート、ヘキサメチレンシイシアネートおよび
その重合物、ジフェニルメタン−4−4°−ジイソシネ
ート、リジントリイソシアネート、フタル酸塩化物、ヘ
キサンジカルボン酸塩化物などがある。また分岐法とし
ては、単官能のイソシアネート化合物、エポキシ化合物
や酸ハロゲン化物などを用いて反応させる。
電解酸化重合膜とイソシアネート化合物、エポキシ化合
物あるいは酸塩化物との反応は公知の方法でおこなわれ
る。−回の反応で未反応が残る場合は繰返し反応させる
こともできる。電気的に活性な膜とイソシアネートある
いは酸塩化物とを反応させる場合、反応の進行状況はサ
イクリックポルタングラム法により追跡することができ
る。電気的に完全に不活性にすることが望ましいが、電
気的不活性が部分的に残留していても実用に供し得る場
合が多い。−例としてポリアニリンと酸塩化物(RCO
i)を反応させた場合の生成物を、  示すと下記式(
I[I)のようになる。
R1< (なだしRは任意の有機基を示す。) 式(III)の構造になると、電荷の移動があっても前
記した式(1)と式(If)のような変化は起こらず、
安定した構造になる。
[実施例] 以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例1 炭素繊維″トレカパ(東し株式会社登録商標)T−30
0の1000本の束をエポキシ樹脂の中をはしらせて含
浸させたのち硬化し、針金状の炭素繊維コンポジットを
作成した。側面を絶縁処理したのち長さ約5at+に切
断した。片方にリード線を接着し、他方は鏡面になるま
で研磨した。その鏡面を酸性電解液につけ4mAの電流
を流し深さ200μmになるまでエツチングをおこなっ
た。次で常法により白金メツキをおこなった。
このミクロホール酸素電極に電気化学的に活性なポリア
ニリン膜を下記する方法で付着させた。
アニリン0.4M、硫酸0.5M、硫酸ナトリウム0.
2Mおよびピリジン0.3Mを含む水溶液に電極を浸漬
し、飽和カロメル電極を基準として十0.7ボルトを印
加し、0゜3ミリクーロンの電気量を流した。
この操作により前記のミクロホール酸素電極(白金メツ
キ面)にポリアニリン膜が形成できた。
次いで水を切って、メタノール置換したのち、メタノー
ルをよく切り、70℃で2時間減圧乾燥した。この電極
をヘキサメチレンジイソシアネート15%を含むトルエ
ン溶液に1時間浸漬し、溶媒を切ったあと70℃で5時
間放置しな。
この操作によりポリアニリンをヘキサメチレンジイソシ
アネートによって架橋させた。特開昭6]、 −973
24号公報に記載されているサイクリックポルタングラ
ム法によって分析したところ、電気化学的な活性は消失
していた。このことからポリアニリンのN基に直結する
Hは引き抜かれ、N基を架橋点として架橋されているこ
とが確認できた。
このようにして得られた選択透過膜の酸素透過率は89
%であり、フェリシアンイオン透過率は0%であった。
また37℃における酸素飽和生理食塩中で1週間連続的
に酸素濃度を測定したところ、酸素透過率およびフェリ
シアンイオン透過率に変化はなかった。
比較例1 (ポリアニリンの架橋のない例) 実施例1に記載したミクロホール酸素電極に、電気化学
的に不活性なポリアニリン膜を下記の方法で付着させた
。アニリン0.4M、硫酸ナトリウム0.2Mおよびピ
リジン0.3Mを含む水溶液に電極を浸漬し+0.7ボ
ルトを印加した。最初電流が流れたが急激に減少し電流
が流れなくなった。得られた膜は電気化学的に不活性で
あった。
この選択透過膜の酸素透過率は90%でありフェリシア
ンイオン透過率は5%であった。また37℃における酸
素飽和生理食塩中で1週間連続的に酸素濃度を測定した
ところ、酸素透過率は変化しなかったが、フェリシアン
イオン透過率は80%となった。
実施例2 実施例1に記載したミクロホール酸素電極を次のように
前処理して洗浄した。電極をトリフルオロ酢酸でpH2
に調製したトリフルオロ酢酸ソーダ0,2M水溶液に浸
漬し、−0,4〜1.0ボルトの範囲を20分間電位走
査した。純水でよく洗ったのち減圧乾燥しな。次で下記
の方法で、4゜4−ジアミノジフェニルエーテルを電極
上に重合した。即ち、4,4°−ジアミノジフェニルエ
ーテル20mMおよび過塩素酸ナトリウム0.2M’を
含むアセトニトリル溶液に1.OV (usSCE)を
30分間印加し、電極上にポリマを析出させた。
このポリマをよく乾燥させたのち、トルイレンジイソシ
アネートで架橋反応を行った。すなわち、トルイレンジ
イソシアネート15%を含むトルエン溶液に1時間浸漬
したのち溶媒をよく切ってから70℃で4時間加熱した
この選択透過膜の酸素透過率は83%であり、フェリシ
アンイオン透過率は0%であった。また37℃における
酸素飽和生理食塩中で1週間連続的に酸素濃度を測定し
たところ、酸素およびフェリシアンイオン透過率に変化
は認められなかった。
比較例2 実施例2の方法で、4,4−ジアミノジフェニルエーテ
ルを電極上に析出させ、架橋させてない高分子膜を合成
した。この膜について選択透過率を測定したところ、酸
素透過率は92%、フェリシアンイオン透過率は1%で
あった。また37℃における酸素飽和生理食塩中で1週
間連続的に酸素濃度を測定したのち、選択透過率を測定
したところ、フェリシアンイオン透過率は75%になっ
ていた。  ゛ [発明の効果] 本発明は、ポリアニリン、若しくはポリアニリン誘導体
からなる電解酸化重合選択透過膜の主鎖の−NH−基の
水素を引き抜き、ここに架橋点または分岐点を導入した
ので、前記高分子膜を電気的に不活性とし且つ選択透過
膜としての機能を向上させることができた。そして強度
が高く、且つ長期使用時の安定性の高い選択透過膜を提
供することができた。
本発明で得られる膜は選択透過膜および分離膜として一
般に用いることができるが、電気化学センサ用の膜とし
て特に優れている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリアニリン、若しくはポリアニリン誘導体から
    なり、かつ電解酸化重合によって得られた選択透過膜に
    おいて、主鎖の−N−基が架橋、または分岐しているこ
    とを特徴とする選択透過膜。
  2. (2)架橋、または分岐が、エステル基、またはエーテ
    ル基によってなされていることを特徴とする請求項(1
    )の選択透過膜。
  3. (3)ポリアニリン、若しくはポリアニリン誘導体から
    なり、かつ電解酸化重合によって得られた選択透過膜を
    、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、酸ハロゲン
    化物から選ばれる化合物によって反応させ、主鎖の−N
    H−基を架橋、または分岐させることを特徴とする選択
    透過膜の製造方法。
JP13083288A 1988-05-27 1988-05-27 選択透過膜およびその製造方法 Pending JPH01299608A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04331226A (ja) * 1991-05-01 1992-11-19 Tomoegawa Paper Co Ltd ポリアニリン誘導体およびその製造方法
JPH06306164A (ja) * 1993-04-21 1994-11-01 Tomoegawa Paper Co Ltd ポリアニリン誘導体およびその製造方法
JPH06306163A (ja) * 1993-04-21 1994-11-01 Tomoegawa Paper Co Ltd ポリアニリン誘導体およびその製造方法
JP2010174147A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Toyota Motor Corp ポリアニリン付加プレポリマー及びその製造、ポリアニリングラフトポリマー及びその製造、架橋物、並びに塗料

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