JPH01297289A - 印刷原版作成方法と印刷原版作成装置並びに印刷方法と印刷装置 - Google Patents

印刷原版作成方法と印刷原版作成装置並びに印刷方法と印刷装置

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JPH01297289A
JPH01297289A JP12896488A JP12896488A JPH01297289A JP H01297289 A JPH01297289 A JP H01297289A JP 12896488 A JP12896488 A JP 12896488A JP 12896488 A JP12896488 A JP 12896488A JP H01297289 A JPH01297289 A JP H01297289A
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Japan
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ink
printing
release material
original plate
ink release
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JP12896488A
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English (en)
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Katsuhide Tsukamoto
勝秀 塚本
Yasuo Fukui
康雄 福井
Yutaka Nishimura
豊 西村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は即時に且つ簡単にできる印刷原版の作成方法と
その装置並びにその印刷原版を用いた印刷方法と印刷装
置に関する。
従来の技術 原稿のコピーあるいは電子ファイル化されたデータや画
像のプリントを多数枚かつ速く安く仕上げたいという要
求がある。この目的のために現在利用されているのは複
写機やプリンタあるいは、印刷機がある。電子写真式の
複写機はコピー価格が高いという欠点がある。多数枚に
は有利なものには印刷機があり、その一つにオフセット
平版印刷機がある。このものは−度電子フアイル化され
たデータあるいは画像を電子写真的にあるいは熱転写等
の印刷原理を用いて版を作り、昔からあるオフセット平
版印刷を行うものである。しかし、その手間が面倒であ
るし、また、機械の管理が大変でメンテナンスフリーに
成り難いのが実情である。最近、サーマルヘッドにて孔
を開けた薄いシートを印刷原版として用いる孔版印刷機
が実用化されている。このものは即座に版を作り高速に
かつ安く多数枚の印刷物を得ることができるが、前者の
オフセット平版印刷機に比べて印字品質が劣るという欠
点がある。簡便には、レーザプリンタが使われる。しか
し、このものでは−枚当たりの単価が高くまた簡便な機
械では速度も遅い。その外に、簡単に印刷が可能なもの
として、放電により蒸着アルミ薄膜と一緒にその上に塗
布乾燥したシリコン樹脂の膜を破壊し、シリコン樹脂の
ない画線部に熱溶融性のインキを付着させ、このインキ
を紙に転写する方法が提案されている(例えば特願昭6
1−266920号)。
このものは、版の作成に放電を用いるために、ドツト形
状が一定せず印字品質があまり良くなかった・ また、アルミ蒸着を施し、その上にシリコン樹脂膜を塗
布したような特殊な原版を必要とした。
その外に、水なし平版用の印刷原版(インキ反澄性のシ
リコン膜のある非画線部とシリコン膜のない画線部をア
ルミ板の上に形成したもの)を用い印刷する方法がある
が、とても簡易印刷の(複写機の感覚で使える)代物で
はない。この印刷原版の作成方法の一つに、溶剤に可溶
性のレジストで画像を作り、その上にシリコン膜を塗布
乾燥した後に、レジストを溶剤で溶かして、レジスト上
のシリコン膜を取り除き、この部分を画線部とするもの
がある(例えば山岡亜夫:「乾式平版」印刷雑誌 19
77  Vol、60 9〜17項)。
このものは先程の出願番号61−266920の印刷方
法に用いることができるけれども、即時的に印刷原版を
作ることは不可能である。
発明が解決しようとする課題 以上のように、従来の印刷装置は簡便さ(N易メンテナ
ンス)、品質、印刷時間、−枚当たりの単価において十
分に満足の行(ものではなかった。
本発明はかかる点に鑑みて、簡便にかつ、印字品質がよ
く、高速で、−枚当たりの単価が安い印刷ができる印刷
原版の作成方法と印刷方法を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明においては、画像保持
体上にインキ離型材を塗布する工程と、その上に熱溶融
性インキを介在させて加熱し、インキ剥離体を重ねる工
程と、冷やしてインキ剥離体を剥がす工程とにより印刷
原版を得るようにしており、また、その印刷原版を使っ
て、その上に熱溶融性インキを介在させて加熱し、イン
キ剥離体を重ねる工程と、冷やしてインキ剥離体を剥が
す工程と、印刷原版の表面のインキを被印刷体に直接あ
るいは間接的に転写する工程とを経て、印刷を行うよう
にしている。
作用 本発明を用いれば、上記のように簡単な手順で印刷原版
を得ることが出来るので、従来になく、簡単に、即時的
に複写機を使うような感覚で多数枚の印刷物を安価に得
ることができる。
実施例 以下、本発明の印刷原版作成方法及び印刷方法の一実施
例について図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の印刷原版の作成方法の説明図である。
第1図(a)において1(11は支持体である。
素材は後程の印刷原理からも分かるがシート状になり易
いものなら、はとんどの材料が使用可能である。シート
状になり易いものとして、プラスチック、金属、液浸透
性の無い紙、セラミックなどある。この支持体上に文字
あるいは画像状に画像形成物102がある。画像形成物
には現在OA用として使われているものに電子写真用の
トナーや熱転写用のワックスインキがある。その外にフ
ェルトペン等、後述するように多くある。この上にロー
ラ104にて液状のインキ離型材を塗布する。
インキ離型材には離型材として本発明に有効な物として
軟化前のシリコン系の樹脂やゴムがあるが、後述の実施
例にもあるように本発明に利用できるインキ離型材はこ
れに限られない、インキ離型材というのはインキが着か
ないというのではなく、後述する印刷方法かられかるが
、後述するインキ剥離体とインキとの接着力と比べてイ
ンキとインキ離型材との接着力が小さいということであ
る。
次に第1図Φ)の欅に、第1の熱溶融性インキ1(15
)から(17を介在させて加熱し、インキ剥離体1(1
6を重ね、次に、第1図(C)のように冷却してインキ
剥離体1(16を剥離する。このとき第1の熱溶融性イ
ンキ1(15)から(17は図のように画線部の画像形
成物102の上に乗った第1の熱溶融性インキ1(17
とインキ剥離体にくっついて印刷原版から離れて行くイ
ンキ108にわかれる。これで印刷原版109の作成工
程を終わる0画線部に第1の熱溶融性インキがあり、非
画線部にはインキ剥離材が残っている。第1図(C)に
おいて、画像形成物と第1の熱溶融性インキと境界線が
描かれているが、もし、画像形成物が第1の熱溶融性イ
ンキと同じもの、あるいは、その組成に近いものであれ
ば、相溶してしまい境界線はなくなる。
第2図を用いて印刷工程の説明をする。インキ離型材の
塗布を除いて、印刷原版作成工程と全く同じである。即
ち、第1図ら)から(d)の工程を経る。
第2図(a)において第2の熱溶融性インキ2(11を
介在させて、加熱溶融し、インキ剥離体202を重ねる
。この時、版作成工程において画線部に載った第1の熱
溶融性インキ1(17は第2の熱溶融性インキ2(11
と相溶する0次に、第2図(b)のように冷却してイン
キ剥離体202を剥離する。
このとき第2の熱溶融性インキ2(11は図のように画
線部の画像形成物102の上に乗った第2の熱溶融性イ
ンキ2(13とインキ剥離体にくっついて印刷原版から
離れて行くインキ204にわかれる。
このようにインキ盛りを行った後に、第2図(C)のよ
うに被印刷体202に転写して印刷物を得ることができ
る。2(15)から(17は被印刷体上に転写したイン
キである。インキを被印刷体に転写するとき、一般の平
版印刷では印刷原版上のインキを一度プランゲントに転
写した後に、被印刷体に転写する間接的な方法をとる。
これは、被印刷体の粗い表面にもインキがよく転写され
るようにするためである。
本発明にも、この方法を利用できる。第2図(a)にお
いて、画像形成物102が熱溶融性のインキで、第2の
熱溶融性インキの組成と同じか近い場合には熱で溶融し
てしまうために、層としては存在しなくなる0画像形成
物と第2の熱溶融性インキ2(11が同一のインキであ
る場合には、完全に相溶してしまい、第2図(b)、 
(C)のようにいつまでも残っていることはない、しか
し、インキ離型材は残っている。従って何回も使用可能
であり、再び第2図(a)の工程からくり返せば、何枚
もの印刷物(複写物)を得ることができる。
印刷後の印刷原版は機械的に研磨して消すことができる
。消去したものを再び画像保持体用の支持体として使用
可能である。
今までの説明では、画像形成物及び、第1.第2の熱溶
融性インキは異なっているとして説明したが、実用上は
少なくとも、第1と第2の熱溶融性インキは同じである
ことが好ましい。同じであるなら、印刷原版作成工程と
印刷工程は同じ装置を使って実行できる。
第3図は本発明の印刷原版作成方法を具現化する印刷原
版作成装置の説明図である。3(11はインキ剥離材塗
布手段であって、インキ剥離材を塗布するためのローラ
302と対向ローラ3(13とからなる。この手段によ
って、支持体1(11上に画像形成物を保持する画像保
持体上にインキ剥離材を塗布する。インキ供給手段30
4は熱ローラ3(15)から(17と対向ローラ3(1
6.インキ剥離体(無端ベルト)308.熱溶融性イン
キ3(17.インキ剥離体上に形成された熱溶融性イン
キの膜309からなる。この手段により、画像保持体上
のインキ剥離材の上に熱溶融性インキとインキ剥離体を
重ねる。インキ剥離手段310は冷却ローラ311とイ
ンキ剥離体308と熱溶融性インキの膜309からなっ
ている。
この手段で画線部に熱溶融性インキが盛られ、印刷原版
が仕上がる。
第4図は、第3図の装置に転写手段4(11を付は加え
た印刷装置の説明図である。加熱加圧ローラ402と4
(13によって印刷原版上の熱溶融性インキを被印刷体
404に転写する。
第5図は、第4図の印刷装置に更に画像形成手段5(1
1と印刷原版の消去装置5(15)から(17を付加し
た印刷装置の説明図である。消去装置5(15)から(
17は研磨ローラ5(16と対向ローラ5(17からな
る。サーマルヘラド502と熱転写シート5(13によ
って支持体上に画像を形成し、画像保持体を得る。印刷
を終わった印刷原版109は機械的に研摩消去する消去
装置5(15)から(17によって消去され、無地の支
持体にもどる。当然、この支持体は画像保持体用の支持
体として繰り返し使われる。
上記装置の説明においては、各手段を具体的に示したが
、本発明の装置はこれ等に限定されることはない、各手
段の目的を実現する方法は印写技術に携わる技術者には
沢山思い浮かべることができよう。
また、画像形成手段については、イメージスキャナ等の
画像信号の生成をも含めることが可能である。この場合
は印刷装置といっても複写機の機能を持つ。
実施例1 およそ1(10μのPETフィルム(ポリエチレンテレ
フタレート)上に熱転写プリンタ(ナショナル製ワード
プロセッサFW−20)を用いてワックスインキ(画像
形成物(融点はおよそ70°C))の文字を書いた。こ
の上に、全面にゴムローラを用いて離型材として縮合型
シリコンシール材(東芝シリコーン社製TSE385 
RTV)を薄く(約5〜10μ)塗布した。黒色の第1
の熱溶融性インキであるワックスインキ(カルナバワッ
クス3.5重量部、パラフィンワックス3.5重量部、
カーボン1重量部 融点はおよそ70〜75°C)をの
せ、およそ1(10“Cの熱板上で加熱溶融させて、そ
の上にインキ剥離体(25μのPETシート)を重ね、
上からゴムローラでしごきワックスインキを薄くひろげ
た。
この状態で室温(約25℃)まで冷却し、画像形成物、
及び第1の熱溶融性インキが固体の状態で、インキ剥離
体を剥離した。画像形成物と同じ文字状に第1の熱溶融
性インキが盛り上がった(約6〜10μ)印刷原版が出
来た。インキ剥離体上には、白黒反転画像が得られた。
この印刷原版の非画線部(インキのついていない部分)
にはシリコンシール材がまだ粘着する状態で残っていた
。得られた印刷原版に第2の熱溶融性インキとして上記
黒色ワックスインキをのせ、およそ1(10 ’Cの熱
板上で加熱溶融させて、その上にインキγり離体(25
μのPETシート)を重ね、上からゴムコーラでしごき
ワックスインキを薄くひろげた。この状態で室温(約2
5”C)まで冷却し、画像形成物、及び第1の熱溶融性
インキが固体の状態で、インキ剥離体を剥離した。この
ものを被印刷体である紙と重ね1(10°Cに加熱し、
また加圧して印刷原版上のインキを転写したら、インキ
の滲みはあったが濃度の高い反転文字の印刷かえられた
上記黒色ワックスインキを印刷の終わった印刷原版上に
のせ、上記工程を繰り返したら、やはり、先程と同様の
印刷物が得られた。10回以上の繰り返しを行ったが版
にも印刷物にも劣化がなかった。
10回位印刷を行ったところで、非画線部のシリコンシ
ール材は視覚的にも、触覚的にもその存在は認められな
くなったが、非画線部が第2の熱溶融性インキを反溌し
付着しない効果には何等変化がなかった。
上記の印刷工程において、第2の熱溶融性インキが印刷
原版の画線部や非画線部に付くか否かは、第2の熱溶融
性インキと、シリコンシール材や印刷原版のPET表面
やインキ剥離体の表面との接着力の関係と、更にこの第
2の熱溶融性インキ自身の凝集力、また剥離状態がイン
キの接着に与える力関係に関係する。インキ剥離体が上
述のように印刷原版の支持体と同じPETの場合は、画
線部のインキの印刷原版への接着力とインキ剥離体への
それは全く同じであり、剥離した時、どちらに付着する
かは一意的ではない。しかし、剥離状態、例えば、印刷
原版を平面に保ち、インキ剥離体を曲げて(第2図(b
)のように)剥離する時には、画線部のインキは印刷原
版の方に付着して残る。
本発明の目的にはこの方が良い。反対にインキ剥離体を
平面に保ち、印刷原版を曲げて剥離する場合は、印刷原
版のほうには、画線部にも非画線部にもインキは残らな
い。
このような現象は接着の分野ではよく知られている。し
かし、印刷原版のPET表面を粗らし、インキとの接着
力を増して、インキ剥離体あるいは印刷原版のどちらを
剥がそうとも印刷原版の方にインキを残すことは可能で
ある。
シリコンシール材を塗布しただけのものは短時間の内に
印刷原版作成工程を済ませたほうが良い。
この工程を済ませずに、長時間(用いたシリコンシール
材では約1時間)たてば、シリコンシール材が固化し始
め、良好な印刷原版が得られない。
一方、上記工程を済ませた印刷原版は長時間放置しても
安定で、印刷特性に何等変化が起こらない。
実施例2 実施例1において、印刷原版作成工程後、直ぐに紙に転
写を行った。即ち、第1の熱溶融性インキの転写を行っ
た。この場合も同様の結果を得た。
実施例3 実施例1において印刷原版上のインキを紙に転写する際
、加熱温度を80°C位に設定し、3(10〜4(10
 kg/cdの圧力をかけて転写したところ、滲みのな
い奇麗な印刷が得られた。このとき印刷原版にはインキ
がほとんど残らなかった。
実施例4 実施例1において、印刷を終わったところで、印刷原版
の表面を研磨テープ(富士フィルム社製LTC−4(1
00)で研磨し、その上に再び熱転写プリンタで第1の
熱溶融性インキの文字を書き、印刷原版作成工程、印刷
工程をくり返したが、前と変わらず印刷できた。
この結果は、よく知られている電子写真プロセスと同様
に、版作成(WI像作成)、インキ付け(現像)、転写
(転写)の繰り返しプロセスができることをしめしてい
る。
実施例5 実施例1における第2の熱溶融性インキとインキ剥離体
を前取って一体化したもの(即ち熱転写用のシート(富
士化学社紙製))を約90 ’Cに加熱したローラをあ
てがって、第1の印刷原版に重ねた。このものを冷却し
、以後実施例と同様の第2の印刷原版作成工程、印刷工
程を実施した。その結果、実施例1と同様の結果を得た
実施例6 実施例1において、第1の熱熔融性インキにポリアミド
樹脂(富士化成工業株式会社製 商品名トーマイド 軟
化魚釣110’C)10重量部にカーボンを1重量部添
加したものを用いた。印刷原版作成工程においては、1
30°Cに加熱し、インキ厚みをより薄く(推測数μ以
下)して、約40°Cでインキ剥離体を剥離した。この
時、画像形成物まで第1の熱溶融性インキと共にインキ
剥離体に付着して支持体のPETから取り除かれた。こ
の印刷原版を用いて第2の熱溶融性インキは実施例1の
ままで印刷工程を行ったら、同様の印刷物が得られた。
実施例7 実施例1において、第2の印刷原版か被印刷体にインキ
を転写する際、加熱せずに室温で、圧力定着を行ったと
ころ、実施例1の用に奇麗な転写は得られなかったが、
コントラストのある印刷が出来た。
実施例8 実施例1において、インキ反癩材として付加型シリコン
コーテイング材(東芝シリコーン社製TSE322)用
いた。結果は実施例1と全く同様であった。
実施例9 実施例1において、インキ剥離材としてエポキシ系樹脂
(セメダイン株式会社製 セメダインハイス−パーのB
液のみ)を用いた。数回の印刷で非画線部に第2の熱溶
融性インキが付き出した同様の印刷物が得られた。非画
線部にインキが付き出す前にインキ離型材を塗布してや
れば連続して変わらない印刷物が得られた。
実施例10 実施例1において、インキ剥離材としてフッソ系真空グ
リース(デュポン社製 商品名にRYTOX )を用い
た。数回の印刷で非画線部に第2の熱溶融性インキが付
き出した同様の印刷物が得られた。
非画線部にインキが付き出す前にインキ離型材を塗布し
てやれば連続して変わらない印刷物が得られた。
実施例11 およそ1(10μのPETシートに複写機(松下電器産
業株式会社製 FP2520)で雑誌を複写し、得られ
た透明複写物(OHP)に実施例8で用いたシリコンコ
ーテイング材を塗布し、熱板を160°Cに熱した以外
は実施例1と同様の印刷原版作成工程を実施した。その
結果良好な印刷原版が得られた。
この印刷原版を使って、実施例1と同様の印刷を数十回
行ったが、何等の劣化も無く良い結果が得られた。
印刷原版の作成工程において、良好な版を得るためには
160°Cの高温が必要であったが、これは電子写真で
使う画像形成物がこの温度で溶融軟化し、上に載ったシ
リコンコーテイング材を除去出来る状態になるからと推
測される。
実施例12 実施例11の印刷工程において、インキ剥離体として市
販のラミネート用の接着剤塗布済みのシート(東京ラミ
ネックス社製 商品名TORAMI −FrLM)を用
いたところ、第2の熱溶融性インキの保持力が強い性か
、安定したインキ厚が得られ、良好な印刷物が得られた
実施例13 実施例1において、画像保持体の支持体とインキ剥離体
に、市販のラフピングシート(日本ミクロコーティング
株式会社製GC−4(100)を用いた以外は実施例1
と全く同様の印刷原版作成工程、及び印刷工程を実施し
た。その結果は実施例1のそれよりも濃度が高く良いも
のであった。
この結果は、第2の熱溶融性インキと印刷原版の表面、
インキ剥離体の表面との接着力が大きくなり、固体状態
のインキが厚かっても、十分にせん断破壊を起こせる条
件が満足され画線部のインキが厚くなったからと推測で
きる。
実施例14 実施例1において、画像保持体のPETの表面をサンド
ペーパで粗した外は同様に版作成工程、印刷工程を実施
した。その結果は、実施例1よりも非画線部の汚れが少
なく、また、印字濃度も上がった。
実施例15 実施例1において、画像保持体上の画像をワイヤドア)
記録袋?11(日本電気株式会社製 PC−PR2(1
1)を用いて以外は同様に版作成工程、印刷工程を実施
した。ワイヤドツト記録装置のインキはPET上に付着
し難く奇麗な印刷は得られなかったが、十分判読でき、
使用可能な印刷結果をえた。
実施例16 画像保持体上の画像をフェルトベン(商標;マジック)
で手書きしたほかは、実施例1と同様の実験を行ったと
ころ、印刷物が得られた。
実施例17 画像保持体上の画像を印鑑(商標;シャチハタネーム)
を用いて作成したほかは、実施例1と同様の実験を行っ
たところ、印刷物が得られた。
実施例18 画像保持体上の画像をボールペン(商標;ゼブラボール
ペン)を用いて手書き作成したほかは、実施例1と同様
の実験を行ったところ、インキの載りが悪く良い画像は
得られなかったが微かに判読出来る程度の印刷は得られ
た。
実施例19 画像保持体上の画像を糊(コクコ社製 プリント)を塗
り付けて作成したほかは、実施例1と同様の実験を行っ
たところ、印刷物が得られた。
実施例20 画像保持体の支持体を1(10ミクロンのポリアミドの
シートとしたほかは、実施例1と同様の実験を行ったと
ころ、同様の結果を得た。
以上の実施例で明らかなように、本発明は画像保持体上
の画像を一般に用いられているプリンタあるいは筆記具
で形成できる。おそらく、その上に流す熱溶融性インキ
がインキ剥離材を剥がす時に画像形成材を支持体から取
り去ってしまうからであろうと推測される。実験の結果
では、熱転写用のワックスインキや電子写真のトナーな
ど熱で溶けたり柔らかくなる画像形成材が好ましい。
支持体については、実施例では3種類しか示さなかった
が、前述の版作成原理からインキ反出材が染み込んで表
面に残らないような紙様な物でないかぎり使用可能であ
る。
インキ離型材については、本発明の結果を剥離時の接着
力の差によって得ているために種々のものが使用可能で
あるが、実験による定性的な結論では、剥離時に液体で
容易に支持体から取れない材料が良い、硬化材の入らな
い樹脂やグリース類等においては、粘度の高いものの方
が良いようである。しかし、耐久性は良くない、硬化型
のシリコン離型材は強固なインキ離型膜を形成するらし
く耐久性も印刷結果も良好である。
画像読み取り装置によって紙面上の文字や画像を読み取
って、この電気信号に従って支持体上に画像形成物を載
せて画像保持体を作ることは、衆知のことである。
カラーについては何等触れなかったが、熱溶融性インキ
の色を変えるだけで容易にカラー化ができる。
イエロー、シアン、マゼンタの3色を重ねて印刷すれば
、フルカラーが可能であることは言うまでもない。
発明の効果 以上のように、本発明の印刷原版の作成方法及び印刷方
法は、少なくとも、画像保持体上にインキ反ta材を塗
布する工程と、その上に熱溶融性インキを介在させて加
熱し、インキ剥離体を重ねる工程と、冷やしてインキ剥
離体を剥がす工程とにより印刷原版を得るようにしてお
り、そのために、簡便に且つ即座に印刷原版をうろこと
ができる。
また、それを用いて、その上に第2の熱溶融性インキを
介在させて加熱し、インキ剥離体を重ねる工程と、冷や
してインキ剥離体を剥がす工程と、印刷原版の表面のイ
ンキを被印刷体に直接あるいは間接的に転写する工程と
からなる印刷工程を繰り返し、多数枚の印刷物を得る様
にしているために、簡単な装置で高速に安く印刷するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の印刷原版の作成方法の工程説明図、第
2図は印刷方法の工程説明図、第3図は印刷原版作成装
置の説明図、第4図は印刷装置の説明図、第5図は別の
印刷装置の説明図である。 1(11・・・・・・支持体、102・・・・・・画像
形成物、1(13・・・・・・インキ反出材、104・
・・・・・塗布ローラ、1(15)から(17・・・・
・・第1の熱溶融性インキ、1(16・・・・・・イン
キ剥離体、1(17・・・・・・画賛部に残った第1の
熱溶融性インキ、108・・・・・・非画線部から取り
除かれた第1の熱溶融性インキ、109・・・・・・印
刷原版、2(11・・・・・・第2の熱溶融性インキ体
、202・・・・・・インキ剥離体、2(13・・・・
・・画線部に残った第2の熱溶融性インキ、204・・
・・・・非画線部から取り除かれた第2の熱溶融性イン
キ、2(15)から(17・・・・・・転写された第2
の熱溶融性インキ、2(16・・・・・・被印刷体、3
(11・・・・・・インキ剥離材塗布手段、302,3
(13゜3(16・・・・・・対向ローラ、5(17.
304・・・・・・インキ供給手段、3(15)から(
17・・・・・・熱ローラ、308・・・・・・インキ
剥離体、3(17・・・・・・熱溶融性インキ、309
・・・・・・熱溶融性インキの膜、310・・・・・・
インキ剥離手段、311・・・・・・剥離ローラ、4(
11・・・・・・転写手段、402,4(13・・・・
・・加熱加圧ローラ、404・・・・・・被印刷体、5
(11・・・・・・画像形成手段、502・・・・・・
サーマルヘッド、5(13・・・・・・熱転写シート、
5(15)から(17・・・・・・消去手段、5(16
・・・・・・研磨ローラ、5(17・・・・・・研摩ロ
ーラ。 flH−一一安符1本 jH−一塗昂ローラ jDq−−一印卆1原叛 第2図

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも画像保持体上にインキ離型材を塗布す
    る工程と、その上に熱溶融性インキを介在させて加熱し
    、インキ剥離体を重ねる工程と、冷やしてインキ剥離体
    を剥がす工程とにより印刷原版を得ることを特徴とする
    印刷原版作成方法。
  2. (2)画像保持体上の画像を形成する画像形成物が熱で
    軟化あるいは溶融する物質であることを特徴とする請求
    項(1)記載の印刷原版作成方法。
  3. (3)インキ離型材がシリコン系離型材であることを特
    徴とする請求項(1)、または(2)のいずれかに記載
    の印刷原版作成方法。
  4. (4)インキ剥離体の表面が粗面化されていることを特
    徴とする請求項(1)から(3)のいずれかに記載の印
    刷原版作成方法。
  5. (5)画像保持体の支持体の表面が粗面化されているこ
    とを特徴とする請求項(1)から(4)のいずれかに記
    載の印刷原版作成方法。
  6. (6)熱溶融性インキがワックスを主成分のひとつとす
    ることを特徴とする請求項(1)から(5)のいずれか
    に記載の印刷原版作成方法。
  7. (7)少なくとも、画像保持体上にインキ離型材を塗布
    する工程と、その上に第1の熱溶融性インキを介在させ
    て加熱し、インキ剥離体を重ねる工程と、冷やしてイン
    キ剥離体を剥がす工程とにより印刷原版を作成し、その
    上に第2の熱溶融性インキを介在させて加熱し、インキ
    剥離体を重ねる工程と、冷やしてインキ剥離体を剥がす
    工程と、印刷原版の表面のインキを被印刷体に直接ある
    いは間接的に転写する工程とからなる印刷工程で印刷物
    を得ることを特徴とする印刷方法。
  8. (8)画像保持体上の画像を形成する画像形成物が熱で
    溶融あるいは軟化あるいは溶融する物質であることを特
    徴とする請求項(7)記載の印刷方法。
  9. (9)インキ離型材がシリコン系離型材であることを特
    徴とする請求項(7)から(8)のいずれかに記載の印
    刷方法。
  10. (10)インキ剥離体の表面が粗面化されていることを
    特徴とする請求項(7)から(9)のいずれかに記載の
    印刷方法。
  11. (11)画像保持体の支持体の表面が粗面化されている
    ことを特徴とする請求項(7)から(10)のいずれか
    に記載の印刷方法。
  12. (12)第1の熱溶融性インキがワックスを主成分のひ
    とつとすることを特徴とする請求項(7)から(11)
    のいずれかに記載の印刷方法。
  13. (13)第2の熱溶融性インキがワックスを主成分のひ
    とつとすることを特徴とする請求項(7)から(12)
    のいずれかに記載の印刷方法。
  14. (14)第1の熱溶融性インキと第2の熱溶融インキが
    同一のものであることを特徴とする請求項(7)から(
    13)のいずれかに記載の印刷方法。
  15. (15)少なくとも、画像保持体を得る工程と、画像保
    持体上にインキ離型材を塗布する工程と、その上に第1
    の熱溶融性インキを介在させて加熱し、インキ剥離体を
    重ねる工程と、冷やしてインキ剥離体を剥がす工程とに
    より印刷原版を作成し、その上に第2の熱溶融性インキ
    を介在させて加熱し、インキ剥離体を重ねる工程と、冷
    やしてインキ剥離体を剥がす工程と、印刷原版の表面の
    インキを被印刷体に直接あるいは間接的に転写する工程
    とからなる印刷工程で印刷し、印刷原版の表面を機械的
    に擦り消去する工程と、消去工程により印刷物を得るこ
    とを特徴とする印刷方法。
  16. (16)画像保持体上の画像を形成する画像形成物が熱
    で溶融あるいは軟化あるいは溶融する物質であることを
    特徴とする請求項(15)記載の印刷方法。
  17. (17)インキ離型材がシリコン系離型材であることを
    特徴とする請求項(15)から(16)のいずれかに記
    載の印刷方法。
  18. (18)インキ剥離体の表面が粗面化されていることを
    特徴とする請求項(15)から(17)のいずれかに記
    載の印刷方法。
  19. (19)画像保持体の支持体の表面が粗面化されている
    ことを特徴とする請求項(15)から(18)のいずれ
    かに記載の印刷方法。
  20. (20)第1の熱溶融性インキがワックスを主成分のひ
    とつとすることを特徴とする請求項(15)から(19
    )のいずれかに記載の印刷方法。
  21. (21)第2の熱溶融性インキがワックスを主成分のひ
    とつとすることを特徴とする請求項(15)から(21
    )のいずれかに記載の印刷方法。
  22. (22)第1の熱溶融性インキと第2の熱溶融インキが
    同一のものであることを特徴とする請求項(15)から
    (21)のいずれかに記載の印刷方法。
  23. (23)少なくとも画像保持体上にインキ離型材を塗布
    するインキ離型材塗布手段とインキ離型材上に熱溶融性
    インキを加熱供給しインキ剥離体を重ねるインキ供給手
    段と冷却してインキ剥離体を剥がすインキ剥離手段から
    なることを特徴とする印刷原版作成装置。
  24. (24)少なくとも画像保持体上にインキ離型材を塗布
    するインキ離型材塗布手段とインキ離型材上に熱溶融性
    インキを加熱供給しインキ剥離体を重ねるインキ供給手
    段と冷却してインキ剥離体を剥がすインキ剥離手段と転
    写手段からなることを特徴とする印刷装置。(25)少
    なくとも画像保持体を得る画像作成手段と画像保持体上
    にインキ離型材を塗布するインキ離型材塗布手段とイン
    キ離型材上に熱溶融性インキを加熱供給しインキ剥離体
    を重ねるインキ供給手段と冷却してインキ剥離体を剥が
    すインキ剥離手段と転写手段とインキ離型材及び熱溶融
    性インキを機械的に取り除く消去手段からなることを特
    徴とする印刷装置。
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