JPH0129565B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は食品を調理するための装置に関し、特
にパンと一緒に食べるようになつている食品を調
理するための装置に関する。

食品を調理するのに適し、或いは既に調理され
た食品を再加熱したり保温したりするのに適する
この種の装置は既に存在し、食品を売つている店
の店員、或いは家庭の消費者等がかかる装置を直
接使用することができる。食品をパンと一緒に食
べるとき、特に食品がソーセージによつて構成さ
れる場合、パンに食品受入用凹部を形成するため
パンを焼き串に押付け、それによつて、食品を挿
入するためパンに長さ方向に切れ目を入れる必要
がなくなることが知られている。

しかしながら、かかる先行技術の装置は、調理
用品を使用し数回処理し、次いで調理した食品を
パンに挿入しなければならない、これはしばしば
やりにくいものである。

本発明の好ましい実施例は、上述の欠点を回避
し、食品のパンへの挿入を簡単にし且つ容易にす
るのに適する装置を提供する。

発明の概要 本発明はパンと一緒に食べるようになつている
食品を調理するための装置を提供し、この装置は
調理すべき食品が間に置かれる２つのホツトプレ
ートを持つグリルを有し、前記プレートの一方
は、パンを加熱し且つパンに食品の形状の中空部
を夫々形成するためパンを刺す加熱焼き串を支持
している。

かくして、本発明による装置は、食すべき食品
を調理すると同時にパンに形成した加熱成形中空
部によつてパンを加熱することを可能にし、前記
中空部は受入れる食品と同じ形状を有し、且つそ
の形状を保ち、そのため、調理した食品をパンに
入れることを容易にする。

有利には、調理すべき食品はミンスミート、
魚、等の厚切れの形体であり、各厚切れは、調理
中厚切れを手で取扱う目的のため、そしてパンに
厚切れを挿入するため、ステツクが差し込まれて
いる。

本発明の特に有利な実施例では、グリルのホツ
トプレートの一方が他方に回動自在に取付けられ
ており、この一方のホツトプレートは他方のホツ
トプレート及び調理すべき食品を覆う水平下降位
置と、調理すべき食品をグリルに置いたりグリル
から取出したりできる上昇位置との間で回動する
ことができ、パンを加熱し且つ成形するための焼
き串が回動自在なホツトプレートの外面に取付け
られている。

有利には、他方のホツトプレートの固定水平調
理面は調理すべき食品と同じ形状を持つ区画室を
持つている。更に、この調理面は肉汁や脂肪を集
めるための溝を有するのがよく、これらの溝はプ
レートを貫通するダクトを介して、プレートの下
に置いた回収引出しに連結されている。

これは、調理中肉汁や脂肪が焦げついていやな
臭いや煙を生じることを完全になくする。更に、
調理すべき食品を２つのホツトプレートの間の区
画室内に置くため、食品は非常に迅速に調理され
且つ実際上煙を生じない。本装置は、よく凍つた
食品を直接調理するように設計されているが、生
鮮食品を調理するのに使用することもできる。

実施例 最初に、本発明による装置の第１の実施例に関
する第１図、第２図、及び第３図を参照する。

本装置は、例えばステンレス鋼のシートででき
ているベースすなわちフレーム１０を有し、この
ベースは２つのホツトプレート１２及び１４から
成る電気グリルを支持し、これらのホツトプレー
トのうちの底プレート１４はベース１０上で固定
水平位置に取付けられており、蓋プレート１２
は、底プレート１４の長い側部の一方に沿つて配
置されたヒンジ１６で水平軸線を中心として回動
する。かくして、蓋プレート１２は、第１図に示
すように上昇させることができ、或いは底プレー
ト１４を実質的に覆う水平位置まで下降させるこ
とができる。底プレート１４の調理面に、底プレ
ートを横切つて横方向に延びる平行な垂直隔壁１
８を設ける。これらの隔壁１８は、調理すべき食
品とほぼ同じ大きさ及び形状を持つ区画室を構成
する。

複数のかかる区画室を底プレート１４に設ける
のがよく、例えば第１図に示すように、大型の食
品を調理するための大型の区画室とともにかかる
区画室を４つ設けるのがよい。

第２図で最もよくわかるように、底プレート１
４の調理面には肉汁や脂肪を集めるための溝２０
があり、これらの溝は、肉汁や溶けた脂肪を回収
するための引出し２４にプレート１４を貫通する
垂直ダクトを通して連結されており、引出し２４
はプレート１４の下でベース１０に受入れられて
いる。

底プレート１４に対して回動するようになつて
いる蓋ホツトプレート１２は、平らであるか或い
は調理すべき食品の形状と合うように成形された
他の形状であるかのいずれかである底調理面を持
つている。蓋ホツトプレート１２の外面或いは上
面には垂直に突出して尖つた端２８で終わる複数
の焼き串２６があり、これらの焼き串はパンに挿
入する食品とほぼ同じ形状のものである。

ホツトプレート１２及び１４は鋳鉄製であり、
例えば電気ヒーター要素がプレートの内部を貫通
ており、これらの要素は図面に示されていない。
ヒーター要素はベース１０に取付けた制御回路か
ら電流が供給され、この制御回路は全体オン／オ
フスイツチ３０、プレート１２及び１４の温度を
調整するためのサーモスタツト３２、及びタイマ
ー３４を有する。焼き串２６は例えばアルミニウ
ム製であるのがよく、これらの焼き串２６が取付
けられている蓋プレート１２からの熱伝導で加熱
される。

回動自在な蓋プレート１２及び引出し２４には
これらを手で取扱うことができるように把手が設
けられている。これらの把手は第１図に示す形体
であるのがよく、参考番号１３及び１５が夫々付
されている。

本装置は以下のように使用する。

ホツトプレート１２及び１４のヒーター要素に
電流を加えるため、オン／オフスイツチ３０を入
れ、次いで予熱期間の後、プレート１２を上昇さ
せて調理すべき食品を底プレート１４の調理面の
区画に置く。次いでプレート１２をプレート１４
の上に下降させる。この位置で、調理すべき食品
の大きな外面がホツトプレート１２及び１４の調
理面と接触し、所望であれば、小さな面もまた仕
切り室を構成する隔壁１８と接触する。肉汁や脂
肪は底プレート１４の調理面にある溝２０に集め
られ、ダクト２２を介して回収引出し２４に流れ
込む。最初この引出しには肉汁や脂肪がいやな臭
いを生じないようにするのに適当な量の水が入つ
ているのがよい。

食品を調理するためプレート１２をプレート１
４上に下降させたとき、パンを加熱し且つパンに
調理した食品を受入れるのに適当な凹部を形成す
る焼き串２６にパン３６を刺す。

食品を調理したら、プレート１２を上昇させ、
調理した食品を底プレート１４の区画室から取出
し、パン３６を焼き串２６から外し、焼き串２６
でパンに形成した凹部に調理した食品を挿入す
る。

第３図は、全体に矩形のミンスミート又は魚の
厚切れを示し、この図は、調理後、蓋プレート１
２を上昇させたところである。厚切れを容易に手
で取扱うことができるようにするため、木４０の
ステツク又は小さな棒を厚切りに差し込む。パン
を加熱し且つパンに厚切れ38と形状及び大きさが
ほぼじ穴を形成した焼き串２６からパン３６を取
外し、厚切れ３８を穴に容易に挿入する。

調理した食品をパンに挿入したら（第４図参
照）ステツクは残したままでも取外してもよい。

食品の形状が異なる場合、例えば食品が第５Ｂ
図に参照番号42で示すように円筒形である場合、
円筒形凹部４４をパン３６（第５Ｃ図参照）の内
部に形成するため、プレート１２に取付けた焼き
串２６′は第５Ａ図に示すように形状が円筒形で
ある。

本発明による装置は、調理済であるが再加熱さ
れていない熱い食品を用意し且つ供するのに数分
かかる。食品は手で取扱つたり、調理用品を使用
することなく加熱したパンに入れられる。

本装置は未調理の食品を調理するのに使用して
もよく、よく凍つている食品を調理前に凍つてい
ない状態にすることなしに調理するのに使用して
もよい。食品は不快な煙や臭いを発生しないで調
理される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による装置をその開放位置で
示す斜視図であり、第２図は、本発明による装置
の底部分の断面図であり、第３図は、装置の使用
法を示す、装置の一部の斜視図であり、第４図
は、調理した厚切れをどのようにしてパンに挿入
するかを示す斜視図であり、第５Ａ図、第５Ｂ
図、及び第５Ｃ図は、全体に形状が円筒形の食品
を調理するのに適した本発明の変形例に関する図
である。 １２……蓋ホツトプレート、１４……底ホツト
プレート、２０……溝、２４……回収引出し、２
６……焼き串。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 食品、特にパンと一緒に食べるようになつて
   いる食品を調理するための装置であつて、調理す
   べき食品が間に置かれる二つのホツトプレートを
   持つグリルを有し、前記ホツトプレートの一方は
   他方のホツトプレートに回動自在に取付けられ、
   前記一方のホツトプレートは、前記他方のホツト
   プレート及び調理すべき食品を覆うような水平下
   降位置と、調理すべき食品を置いたり調理した食
   品を取り出したりすることのできる上昇位置との
   間の回動自在であり、前記ホツトプレートの一方
   が、パンを加熱し、且つパンに食品形状の中空部
   を夫々形成するため、パンを刺す焼き串をその外
   面に支持していることを特徴とする装置。 ２ 他方のホツトプレートの調理面が固定され且
   つ水平であり、調理すべき食品と実質的に同じ形
   状の区画室を有することを特徴とする特許請求の
   範囲第２項記載の装置。 ３ 前記他方のホツトプレートの前記調理面に肉
   汁や脂肪を集めるための溝があり、これらの溝は
   前記他方のホツトプレートを貫通するダクトを介
   して、前記プレートの下に置かれた回収引出しに
   連結されていることを特徴とする特許請求の範囲
   第３項記載の装置。 ４ 前記焼き串は、それらが取付けられているホ
   ツトプレートからの熱伝導によつて加熱されるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の装
   置。 ５ 前記焼き串は、それらが取付けられているプ
   レートから垂直に延びていることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の装置。 ６ タイマーと温度調整用サーモスタツトを備え
   た電源回路に連結された電気ヒータ要素を有する
   ことを特徴とする特許請求の範囲第第１項記載の
   装置。 ７ 焼き串がアルミニウム製であり、ホツトプレ
   ートが鋳鉄製であることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の装置。