JPH01294069A - 熱転写記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は熱転写記録装置に関するものである。

従来の技術 近年、熱転写記録装置は高画質化、高速化が図られてお
り、特に高画質化と高速化を高いレベルにて両立するた
めに各種制御方式が考案・実施されている。

以下図面を参照しながら従来の熱転写記録装置の構成に
ついて述べる。

第４図は熱転写記録装置の構成を示す断面図的な概念図
である。１はサーマルヘッドであり、発熱素子１Ｒを図
の紙面と直角の方向にライン状に配列しである。２は熱
転写紙で、ベースフィルム２１上に熱溶融性インク２ｂ
を塗布しである。サーマルヘッド１とプラテン４との間
に、図に示すように熱転写紙２と記録紙３とを図の矢印
の方向に走行させる。この時、記録紙３と熱転写紙２、
及び熱転写紙２とサーマルヘッド１の発熱素子１Ｒが十
分密着するように、プラテン４はサーマルヘッド１に向
かって抑圧するようになっている。

第６図は、従来例におけるサーマルヘッド１の発熱素子
１Ｒ部の詳細を示す平面図である。

図に示すように、一対の電極１１間に１個の発熱抵抗体
１ｂを連結して、１個の発熱素子１Ｒを形成しである。

サーマルヘッド１の発熱素子１Ｒに、記録信号に応じて
順次電圧を印加すると、所定の発熱素子１Ｒが発熱し熱
転写紙２の発熱した各発熱素子１Ｒに密着していた位置
の熱溶融性イ／り２ｂが溶融し、記録紙３に転写されて
、所定の印字が順次行なわれていく。

上記のように熱転写記録装置では発熱素子１Ｒから発生
する発熱エネルギーによって転写紙２の熱溶融性インク
２ｂを溶かし記録紙３に記録を行うために、熱転写記録
装置が置かれる環境の温度、すなわち熱溶融性インク２
ｂの加熱される前の温度によって一定の発熱エネルギー
によって加熱した場合に記録紙３に転写される熱溶融性
インク２ｂの量、すなわち印字ドツトの大きさは変化す
る。

これに対し従来の熱転写記録装置では環境温度によらず
常に一定の大きさの印字ドツトを得るために、環境温度
をセンサーにて検知し環境温度に応じた必要十分な発熱
エネルギーをサーマルヘッド１の発熱素子１Ｒに供給す
る環境温度による発熱エネルギー制御を行っている。そ
して発熱エネルギーの変調は、発熱素子１Ｒに電圧を印
加する時間（ヘッド印加パルス幅）を変化させることに
よって行う。従来の熱記録装置における環境温度とヘッ
ド印加パルス幅の関係を第６図に示す０発明が解決しよ
うとする課題 しかしながら、上記のような構成では、環境温度が低い
場合にヘッド印加パルス幅が長くなるために、１．印字
時間が長く高速印刷への障害となる、２、発熱素子１Ｒ
のピーク温度が高くなる為熱転写紙２のベースフィルム
２＆が溶融状態となり発熱素子１Ｒの表面と溶着するた
めに熱転写紙２の送り速度が一定しないスティッキング
現象が発生し印字品質が低下する、３２発熱素子の耐ノ
くルス寿命が低下する、等の課題を有している。

この課題に対しサーマルヘッド上の記録用発熱素子の近
傍に記録用発熱素子と独立に加熱することのできる予熱
発熱体を設け、熱転写紙を熱転写記録に先立って予熱す
る方式が提案されている（特開昭５９−１６４１５９号
公報、特開昭６２−４８５７５号公報）が、このような
構成ではサーマルヘッドの構造が複雑となるために、サ
ーマルヘッドの構造が複雑となるため製造が難しく、ま
たコストアップとなるため、多数の発熱素子を有するラ
イン型サーマルヘッドへの実用化は難しい０ 本発明は簡単な構造で予熱機構を設けれるようにするこ
とを目的とする。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の熱転写記録装置は、
サーマルヘッド以外の部分に熱転写記録に先立って熱転
写紙を予熱するための予熱機構を備えたものである。

作用 本発明は、上記の構成によって熱転写紙を熱転写記録に
先立ってあらかじめ定めた常温以上の一定温度まで予熱
することにより、環境温度が低い場合においても記録前
の熱転写紙の温度を低下させることなく、短いパルス幅
にて十分な印字を行い、印字時間の短縮、スティッキン
グ防止による画質改善１発熱素子の耐パルス寿命向上を
計ることができる。また、サーマルヘッドとは別に前記
予熱機構を設けるためにサーマルヘッド上に予熱発熱体
を設けた従来例に比べ構造が簡単となり、ライン型サー
マルヘッドへの応用が容易となる。

実施例 以下本発明の一実施例の熱転写記録装置について、図面
を参照しながら説明する。第１図は本発明の一実施例に
おける熱転写記録装置の構成を示す概略構成図である。

１はサーマルヘッドであり、発熱素子１Ｒを図の紙面と
直角の方向にライン状に配列しである。

２は熱転写紙で、ベースフィルム２１Ｌ上に熱溶融性の
インク２ｂを塗布しである。サーマルヘッド１とプラテ
ン４との間に図のように熱転写紙２と記録紙３とを図の
矢印の方向に走行させる。この時、記録紙３と熱転写紙
２、及び熱転写紙２とサーマルヘッド１の発熱素子１Ｒ
が十分密着するように、プラテン４はサーマルヘッド１
に向かって押圧されるようになっている。６は熱転写紙
２を熱転写記録に先立って予熱するための予熱機構であ
り、熱転写紙搬走径路上のサーマルヘッド１の前方に固
定されている。なお発熱素子１Ｒの構成および特性につ
いては従来例と同じであるために説明は省略する。

以上のように構成された熱転写記録装置について、以下
第２図、第３図を用いてその動作を説明する。

第２図は第１図の熱転写記録装置の予熱機構６付近の拡
大図である。予熱機構５は、たとえば正特性サーミスタ
からなる定温発熱体であり、加熱面６ａは設定した一定
温度に保たれる。設定温度はインク融点以下の温度であ
ればよいが、常温以上であることが望ましい。ここでは
設定温度は３０℃である。

まず環境温度が３０℃以下である場合、加熱面５ａは３
０’Ｃであるために、熱転写紙２は加熱面６＆に接触し
始める点ムから加熱面６亀を離れる点Ｂまでの間に３０
℃まで加熱され、即座にサーマルヘッド１に移動し発熱
素子１Ｒ上にて熱転写記録が行なわれる。一方、環境温
度が３０℃以上の場合には予熱機構６の加熱面５１Ｌは
環境温度と同じ温度となる。すなわち、本実施例の熱転
写記録装置では環境温度が３０’Ｃ以下の場合では熱転
写紙の温度を熱転写記録に先立って３０’Ｃまで予熱す
ることができ、環境温度が３０℃以下の場合でも常に環
境温度３０’Ｃに対応する発熱エネルギーにて十分な印
字を行うことができる。環境温度が３０℃以上の場合は
従来例と同じであり、環境温度に応じた最適な発熱エネ
ルギーにて印字が行なわれる。したがって環境温度とヘ
ッド印加パルス幅の関係は第３図のようになる。これに
よると、環境温度が３０’Ｃ以下の場合において、ヘッ
ド印加パルス幅は従来例（破線）に比べ大幅に減少して
いることがわかる。ヘッド印加パルス幅の減少により、
印字時間の短縮化、スティッキ／グ発生による画質低下
の改善９発熱素子の耐パルス寿命の改善ができるわけで
あり、熱転写記録装置の性能上きわめて重要な印字速度
、印字品質、および信頼性を著しく向上させることがで
きる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、サーマルヘッド以外の部
分に熱転写紙を熱転写記録に先立って予熱するだめの予
熱機構を設けることにより、環境温度が常温以下の低い
場合においても、予熱装置の表面温度対応するヘッド印
加ノくルス幅にて十分な印字が行なえ、ライン型ヘッド
へも応用可能な簡単な予熱方式で印字時間の短縮化（高
速印字）。

スティッキングによる画質低下の改善１発熱素子の耐パ
ルス寿命の改善をすることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例における熱転写記録装置の概
略構成図、第２図は第１図の部分拡大図、第３図は同装
置の環境温度とヘッド印加ノ（ルス幅の関係図、第４図
は従来の熱転写記録装置の概略構成図、第５図は同発熱
素子の構成図、第６図は同装置における環境温度とヘッ
ド印加）くルス幅の関係図である。 １・・・・・・サーマルヘッド、１Ｒ・・・・・・発熱
素子、２・・・・・・熱転写紙、３・・・・・・記録紙
、４・・・・・・プラテン、６・・・・・・予熱機構。 第１図 第２図 ぐ ４３　図 ０　　／θ　　２０　　　Ｊθ　　４θ環境ＪＡ（Ｃ）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録紙と、この記録紙に転写されるインクを有し
   た熱転写紙と、複数の記録用発熱素子を有するサーマル
   ヘッドと、このサーマルヘッドの記録用発熱素子に前記
   熱転写紙と前記記録紙を介して圧接されるプラテンとを
   有し、前記熱転写紙を熱転写記録に先立って予熱するた
   めの予熱機構を前記サーマルヘッド以外の部分に備えた
   ことを特徴とする熱転写記録装置。
2. （２）予熱手段が、正特性サーミスタからなる定温発熱
   体によって構成されたものである請求項１記載の熱転写
   記録装置。