JP2004330782A - 再転写方式の印刷方法及び再転写方式の印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被印刷物上の非再転写領域の境界を明瞭にし非再転写領域には確実に何も転写されない再転写方式の印刷方法及び再転写方式の印刷装置とを提供する。
【解決手段】 中間転写フィルムの転写層の剥離工程において、サーマルヘッド3aを加熱するためにこのヘッド3aに供給するエネルギの量を、剥離領域7P内及びその近傍におけるこのサーマルヘッド3aの位置に応じて変化させた。また、供給エネルギの量をサーマルヘッド3aの位置が剥離領域外7NPから剥離領域内7Pへと相対的に移動する際の剥離領域7Pの境界部近傍にある場合に最大E1となるようにした。また、サーマルヘッド3aの位置が剥離領域外7NPにある場合、これを加熱しつつ温度を所定温度PA以下に維持するようにエネルギを供給するようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、インクリボンから中間転写フィルムにインク画像を転写し、この転写により中間転写フィルム上に形成された転写層を被印刷物に再転写して印刷する再転写方式の印刷方法及び再転写方式の印刷装置に関する。
インクリボンから中間転写フィルムにインク画像を転写して形成し、このインク画像をカードやシート等の被印刷物の表面上に再転写して印刷する、いわゆる再転写方式の印刷装置が周知であり、この印刷装置の一例としてカードプリンタがある。
再転写方式は、帯状のシート上に順次、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック等の各色のインク領域が連続的に形成されたインクリボンを用い、サーマルヘッドを画像に対応して加熱し、各インク領域からインクを中間転写フィルム上に転写して画像を形成し、さらにこの画像を、被印刷物にヒートローラによる加熱及び加圧により再転写して印刷するものである。
ところで、被印刷物が例えば預金通帳やカードの場合、その表面にはICチップ,磁気ストライプあるいはサイン記入の領域が設けられている。
再転写の際に、これらの領域に何らかの膜が被着されると、ICチップ領域の場合は外部接続用端子の接触不良を生じ、磁気ストライプ領域の場合は磁気ヘッドとの接触不良を生じ、サイン記入領域の場合はボールペン等のインクが定着し難くなるという問題があった。
そこで、これらの領域を再転写時に転写がなされない非転写領域とし、ヒートローラの形状を設定したり、中間転写フィルムに非転写領域に対応した非インク形成領域を設けるという方法が検討されてきたが、いずれも印刷する画像毎に異なる特殊な専用部品としなければならず、大幅なコストアップとなるものであった。
この問題に対し、専用部品を用いることなく所望の非転写領域を形成できる方法が提案されている(特許文献1参照)。
この方法は、インクリボン上に、中間転写フィルムに転写されたインクを剥離する剥離層(接着層)を各インク層に連続して設け、1画像の転写工程の最後に、この剥離層の非転写領域に相当する領域をサーマルヘッドにより加熱して既に転写されたインクを剥離することで、非転写領域を中間転写フィルムに形成するものである。
この方法により、任意の範囲を設定して非転写領域を中間転写フィルムに形成することができる。
特開平7−266589号公報
ところで、剥離層が中間転写フィルムに転写されたインクを剥離できるか否かは、その剥離層の所望の領域が所定温度以上に加熱されたか否かによる。
しかしながら、サーマルヘッドを加熱した際には、ヘッドの昇温勾配が緩やかであり、また、ライン状に並列配置されたヘッドの昇温特性のばらつきによって非転写領域とすべき境界がはっきり定まらず剥離不良となる問題があった。
そして、この剥離不良は、転写時におけるインクリボン上のサーマルヘッドの相対位置が転写領域から非転写領域に移動する場合のその境界において特に顕著となるものであった。
そこで本発明が解決しようとする課題は、中間転写フィルムにおける剥離領域と非剥離領域との境界を明瞭にし剥離領域に剥離残りが生じることがなく、被印刷物上の再転写領域と非再転写領域との境界を明瞭にし非再転写領域には何も転写されない再転写方式の印刷方法及び再転写方式の印刷装置とを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の手順を有する。
即ち、請求項1に係る発明は、転写インク1C,1M,1Y(,1K)からなる転写インク層と剥離機能層1POとを共に表面に有する帯状のインクリボン1と転写層7cdを表面に有する帯状の中間転写フィルム7とを、前記転写インク層1C,1M,1Y(,1K)と前記転写層7cdとが対向するように重ね合わせ、重ね合わせた前記インクリボン1の裏面側からサーマルヘッド3aを押圧しつつ前記インクリボン1及び前記中間転写フィルム7とを前記帯状方向に移動させると共に、印刷予定の画像に対応した前記サーマルヘッド3aを加熱することによって前記転写インク1C,1M,1Y(,1K)を前記転写層7cdに転写して前記転写層7cdに前記転写インク1C,1M,1Y(,1K)からなる前記画像を形成する転写工程と、
前記インクリボン1と前記中間転写フィルム7とを前記剥離機能層1POと前記転写層7cdとが対向するように重ね合わせ、重ね合わせた前記インクリボン1の裏面側から前記サーマルヘッド3aを押圧しつつ前記インクリボン1及び前記中間転写フィルム7とを前記帯状方向に移動させると共に、前記画像の範囲内に予め剥離領域7Pを設定し該剥離領域7Pに対応した前記サーマルヘッド3aを所定温度PA以上に加熱することによって前記剥離領域7Pに対応した前記転写層7cdを前記剥離機能層1POに接着させて前記中間転写フィルム7から剥離する剥離工程と、
前記転写層7cdを熱転写により被印刷物8に印刷する再転写工程とを有する再転写方式の印刷方法であって、
前記剥離工程において、前記サーマルヘッド3aを加熱するために前記サーマルヘッド3aに供給するエネルギの量を、前記剥離領域7P内及びその近傍における前記サーマルヘッド3aの位置に応じて変化させることを特徴とする再転写方式の印刷方法であり、
また、請求項2に係る発明は、前記エネルギの量を、前記サーマルヘッド3aの位置が、前記剥離領域7Pの外側7NPから前記剥離領域7Pの内側へと相対的に移動する際の前記剥離領域7Pの境界部近傍にある場合に最大E1とすることを特徴とする請求項1記載の再転写方式の印刷方法であり、
また、請求項3に係る発明は、前記サーマルヘッド3aの位置が前記剥離領域7Pの外側7NPにある場合において、前記サーマルヘッド3aを加熱しつつ該サーマルヘッド3aの温度を前記所定温度PA以下に維持するように前記エネルギを前記サーマルヘッド3aに供給することを特徴とする請求項1または請求項2記載の再転写方式の印刷方法である。
また、本願発明は手段として次の構成を有する。
即ち、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の再転写方式の印刷方法を用いて印刷する再転写方式の印刷装置であって、
前記剥離工程において前記サーマルヘッド3aに供給する前記エネルギの量を所定の制御パターンEG1〜EG3で制御する制御部200を備えていることを特徴とする再転写方式の印刷装置であり、
また、請求項5に係る発明は、請求項4記載の再転写方式の印刷装置であって、前記制御パターンEG1〜EG3を前記被印刷物8に形成する非転写領域7Pの形状に基づいて生成する制御パターン生成部200Aを備えていることを特徴とする再転写方式の印刷装置である。
本願発明によれば、中間転写フィルムの剥離領域と非剥離領域との境界が明瞭に形成され、所定の剥離領域が精度良く形成され、剥離領域に剥離残りが生じることがなく、被印刷物上の再転写領域と非再転写領域との境界が明瞭に形成され、被印刷物上の所定の非再転写領域が精度良く形成され、非再転写領域に何も転写されていない印刷物を確実に得ることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図9を用いて説明する。
図1は、本発明の再転写方式の印刷装置の実施例におけるインクリボンを説明する図である。
図2は、本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における中間転写フィルム及びその転写層の剥離を説明する図である。
図3は、本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における印可エネルギパターンを示す図である。
図4は、本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における剥離領域を説明する図である。
図5は、本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における他の印可エネルギパターンを示す図である。
図6は、本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における全体構成を説明する図である。
図7は、本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における要部構成を説明する図である。
図8は、印可エネルギパターンの比較例を説明する図である。
図9は、本発明の再転写方式の印刷装置の他の実施例を説明する図である。
まず、図6を用いて本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における全体構成を説明する。
この再転写方式の印刷装置は、インクリボン1のインク1C,1M,1Y(,1K)を中間転写フィルム7に転写して転写層7cdを形成する第1の加熱部500と、中間転写フィルム7に形成した転写層7cdを被印刷物であるカード8に再転写する第2の加熱部300と、このカード8を格納する格納部100と、このカード8を第2の加熱部300に搬送する搬送機構101と、転写動作等を制御する制御部200とを備えている。
図6において、インクリボン1はインク塗布面をプラテンローラ4側に向けて供給リール5と巻き取りリール6との間に張架されている。
インクリボン1は、図1に示すように、帯状ベースフィルム1a上に溶融性あるいは昇華性のイエロ(Y)1Y,マゼンタ(M)1M,シアン(C)1Cの3色と剥離機能層1POとを1フレームとして周期的に塗布したものである。
また、色は3色に限らず、イエロ(Y)1Y,マゼンタ(M)1M,シアン(C)1C,ブラック(K)1Kの4色のインクと剥離機能材(層)1POとを周期的に塗布したものでもよい。
供給リール5及び巻き取りリール6にはインクリボン1を搬送するための動力源となるDCモータ21,22が図示しない減速機構を介して連結される。DCモータ21,22にはエンコーダ(図示せず)が内蔵されており回転角や回転数が検出できる。
供給リール5に連結されたDCモータ21はインクリボン1を巻戻したり、また適正なバックテンションを付与できるよう、供給リール5の回転方向とは逆方向に駆動可能となっている。
また、供給リール5におけるインクリボン1の残量に応じて、DCモータ21へ印加する電圧を変化させ、常に一定のバックテンションが付与される。残量(=巻径)の検出は供給リール5側に配置したセンサ25を通過するインクリボン1の1フレームに対する前記DCモータ21の回転角を検出することで算出できる。
同様に巻き取りリール6に連結されたDCモータ22は、インクリボン1を巻き取ると共に、記録時において巻径に応じた電圧を印加することによって適性な引っ張りテンションを付与している。さらに、DCモータ21またはDCモータ22に内蔵されたエンコーダによってインクリボン1の移送量を検出して移送量の制御を行っている。
インクリボン1の外側(ベースフィルム1a側)には第1の加熱部500であるサーマルヘッド3が固定配置されており、その反対側(インク塗布面側)にはプラテンローラ4がサーマルヘッド3に圧接・離間するように配置されている。
このサーマルヘッド3は、印刷予定の画像のドットに対応する単位ヘッド3aをライン状に複数配列して構成されたサーマルヘッドユニットである。以下の説明においては、特に記載が無い限りこのサーマルヘッドユニットを示す。
インクリボン1の架橋経路上には上述したインクの頭出しセンサ25が設けられている。このセンサ25は、インクリボン1の頭出し(Yインク)を行い、2色目以降の頭出し(M,C,Kインク)と剥離機能材部1POでの頭出しはDCモータ21またはDCモータ22に内蔵されたエンコーダによって行う。
尚、センサ25はインクリボン1に設けた検出マークや色境界を検出させるもの等が有る。
インクリボン1はガイド部材26a〜26cに案内されて巻き取りリール6に巻き取られる。
中間転写フィルム7は、図2(a)に示すように、帯状基材シート7aの一方の面に、剥離層7bと透明な保護層7cとインク受容層7dとが積層されて成るものである。
また、外側のインク受容層7dと保護層7cとが転写層7cdであり、この転写層7cdを基材シート7aから剥離するために剥離層7bが設けられている。図6において、この中間転写フィルム7は、画像を記録するフレーム毎に検出マーク(図示せず)が印刷されて、供給リール9Aと巻き取りリール9Bとの間に転写層7cdをインクリボン1側に向けて張架されている。
供給リール9Aには中間転写フィルム7を搬送するための動力源となるパルスモーター(ステップモータ)31が、巻き取りリール9BにはDCモータ32が図示しない減速機構を介して連結される。
また、巻き取りリール9Bに連結したDCモータ32にはエンコーダ(図示せず)が内蔵されており回転角や回転数が検出できる。
中間転写フィルム7は供給リール9Aからガイド部材30a,プラテンローラ4,中間転写フィルム7のフレーム頭出しをするセンサ33,ガイド部材30bを経由し、第2の加熱部300にあるヒートローラ14と押圧ローラ15との間を通ってガイド部材30cへと案内されて巻き取りリール9Bに巻き取られる。
以上の構成において、サーマルヘッド3とプラテンローラ4との間でインクリボン1のインクと中間転写フィルム7の転写層7cdとは対向している。
また、ヒートローラ14は押圧ローラ15に対して圧接・離間が可能となっている。
本体下方部には、被印刷物であるカード8を複数枚重ねて格納する格納部100が配置されている。
この格納部100からカード8は一枚ずつ取り出され、搬送機構101を経由して第2の加熱部300に搬送される。
また、この再転写方式の印刷装置は、筐体201内に制御部200を備えている。
この制御部200は、印刷する画像に応じて、インクリボン1に形成した各色に対してサーマルヘッド3を制御する制御パターンを生成する制御パターン生成部200Aと、後述するインク剥離工程において剥離機能層1POに作用するサーマルヘッド3への印可エネルギEGを制御する温度制御部200Bと、このインク剥離工程において、インクリボン1及び中間転写フィルム7の送りピッチを制御するピッチ制御部200Cとを有している。制御パターン生成部200Aとピッチ制御部200Cとの詳細は後述する。
また、この再転写方式の印刷装置は、外部からの情報を入力する情報入力部(図示せず)を備えており、この情報入力部に対して印刷する画像の画像データが入力される。この入力は、通信やディスク等の媒体を介する等の周知の方法で行うことができる。
次に、図7を用いてヒートローラ14とプラテンローラ4のモード切替えについて説明する。
ヒートローラ14はカム66の回動によって押圧ローラ15に対して圧接・離間するのに対し、前記プラテンローラ4は、サーマルヘッド3に対し圧接・離間を行う。
まず、プラテンローラ4の駆動機構について説明する。
この駆動機構は、プラテンローラ4の両端に設けたアーム71,71と、このアーム71の回動軸70と,アーム71に回動トルクを伝達するリンク75,回転トルクを推進力に変換してリンク75に伝達するカム66とを有し、このカム66を回動させるために減速機構を介してステップモータ31Aがある。
以上の構成において、カム66の位相を変えることでヒートローラ14とプラテンローラ4の圧接・離間を行っており、図7に示すA/B/Cの3つのモードに対応している。
即ち、Aモードでは、ヒートローラ14が押圧ローラ15から離間すると共に、プラテンローラ4がサーマルヘッド3から離間する状態をとる。
Bモードでは、ヒートローラ14が押圧ローラ15から離間する一方、プラテンローラ4がサーマルヘッド3に圧接する状態をとる。
Cモードでは、ヒートローラ14が押圧ローラ15に圧接する一方、プラテンローラ4がサーマルヘッド3から離間する状態をとる。
上述した構成において、転写と再転写を行う動作について説明する。
以下の説明では、3色(Y,M,C)のインク層を周期的に塗布して形成したインクリボン1について説明するが、黒(K)を加えた4色のインク層を周期的に塗布して形成したインクリボン1についても同様である。
<転写動作について>
転写は上述のBモードにおいて行われる。具体的には、インクリボン1から中間転写フィルム7へインク層の転写と、転写されたインク層の、非転写領域に対応する領域からの剥離とが行われる。
インクリボン1のY,M,Cそれぞれの色層において、制御パターン生成部200Aで生成された制御パターンがサーマルヘッド3に送出され、中間転写フィルム7にそれぞれの色の画像が順次熱転写される。
その後、剥離機能層1POにおいては、印刷する画像中の非転写領域7Pに対応したサーマルヘッド3が加熱される。
この加熱により、剥離機能層1POと転写層7cdとが接着し、ガイド部26bの通過後、インクリボン1と中間転写フィルム7が離れる際に非転写領域7Pに対応する領域ABCDの転写層7cdが剥離する(図2(b)参照)。
<再転写動作について>
再転写は、上述のCモードにおいてカード8に対して行われる。
格納部100から搬出されたカード8は、搬送機構101を経由して第2の加熱部300に搬送される(図6参照)。
第2の加熱部300に搬送されたカード8は、中間転写フィルム7の転写層7cd側と対向するようにヒートローラ14と押圧ローラ15との間に挿入され、そこで熱及び圧力が与えられて中間転写フィルム7に形成された転写層7cdが転写(再転写)される。
図2(c)はこの再転写の直前の中間転写フィルム7とカード8との状態を説明するための説明図であり、図2(d)は再転写後のカード8を示した概略図である。
この図に示されるように、カード8には、転写時に剥離した部分に対応した再転写(印刷)されない領域(非再転写領域)7Pが形成されている。
この非再転写領域7Pは、制御パターン生成部200Aにより任意の領域(形状)として自由に設定できるものである。
ところで、サーマルヘッド3は、発熱抵抗体と、これを支持するガラス基材と、このガラス基材を支持するセラミックベース等から構成されるものである。
これらの構成部材は相応の熱容量を有するので、このサーマルヘッド3の昇温初期ににその温度勾配を急峻に立ち上げるためには、その分加熱エネルギを多く供給(印可)すればよい。
また、サーマルヘッド3が必要以上に加熱して所定温度P3を越えると、中間転写フィルム7に設けられた剥離層7bの剥離機能が損なわれ、剥離領域に剥離されない部分が生じてしまう。
また、剥離領域から非剥離領域への境界では、それをより鮮明に形成して所定の剥離領域を精度よく形成するため、サーマルヘッド3の降温を早く行うことが好ましい。
そのために、本実施例では、サーマルヘッド3の温度を最適にする温度制御部200Bを備えている。この温度制御部200Bは、剥離が良好に行えるようにサーマルヘッド3を加熱する為に印可するエネルギを制御するものである。
ここでいう印可エネルギとは、インクリボン1の単位送りピッチ(1ライン)あたりに供給される電力量である。本実施例におけるこの印可エネルギの制御は電圧と電流は一定としたパルス制御で行うものであるが、これに限るものではなく、電流値制御としてもよい。
この制御は、あらかじめ設定されるサーマルヘッド3に印可する印可エネルギの制御パターンによって行われる。
そして、この制御パターンは次の特徴<1>〜<4>のいずれかを少なくとも有するように設定される。即ち、
<1> サーマルヘッド3の相対位置が非剥離領域7NPから剥離領域7Pへと移動する場合、その境界近傍において印可するエネルギ値をそれ以外の部分において印可するエネルギ値よりも大きくする。
<2> <1>の境界近傍は、少なくとも剥離領域7Pに入る境界部の2ライン(ドット)以上を含んだ範囲にする。(ラインとドットについては後述する)
<3> サーマルヘッド3が非剥離領域7NPに位置する場合においても、剥離が生じない程度のエネルギを印可しておく。(これをプリヒートと称する。)
<4> 剥離領域7P内において、サーマルヘッド3の相対移動方向Dthに沿って印可エネルギを減少させる部分を有する、である。
これらの特徴の内、特徴<1>〜<3>を有する具体的な制御パターンの2つの例(<第1パターンEG1>,<第2パターンEG2>)について、図3,図5を用いて説明する。
図3(A)は、中間転写フィルム7において、剥離された剥離領域7Pと非剥離領域7NP(斜線部)とを示した図である。図3においては、理解を容易にするために、サーマルヘッド3とその相対的移動方向Dthとを記載してある。
実際には、TH3は固定であって、インクリボン1及び中間転写フィルム7が移動するのであるが、理解容易のために、TH3が移動するものとしてこれを相対的移動方向として記載している。
図3(A)の下方に示した数字は、TH3の相対移動方向Dthに沿った、印刷すべき画像のラインNO.(以下LNと記載)である。当図は、理解を容易にするために簡略化して模式的に示しており、実際のLNピッチは約300dpiの解像度が得られる程度に細かいものである。
当図における剥離領域7Pは、四隅の角A1〜D1で囲まれたLN4〜LN10を範囲とする矩形である。
図3(B)は、この剥離を良好に行うために設定した印可エネルギの制御パターンにおける一例の、第1パターンEG1である。
横軸には、上述のLNをとり、縦軸は印可エネルギ及びサーマルヘッドの温度Tをとってそれぞれの変化を示している。
温度PAは、剥離機能層1POが剥離機能を発揮できる下限温度である。この下限温度PAは、TH3を構成する部材の熱容量のばらつき等に応じてばらつきを持ち、そのばらつきの上限と下限とをそれぞれ温度P1と温度P2とで示している。
具体的には、温度P1においてTH3で加熱された剥離機能層1POの一部が剥離機能を発揮し始め、温度P2以上において剥離機能層1POの全ての部分が剥離機能を発揮することを示したものである。
従って、TH3の温度を早くP2以上に到達させれば、それだけ非剥離領域7NPと剥離領域7Pと境界が鮮明で精度よく形成される。
また、図5は図3(B)とは別の印可エネルギの制御パターンである、第2パターンEG2を示している。この第2パターンEG2を用いて形成された剥離領域7Pは、図3(A)と同様である。
ただし、図5のLNに対応するLN番号は、図3(A)においては( )付きで示している。
以下に、これらの第1,第2パターンEG1,EG2をサーマルヘッド3の相対移動方向Dthに沿って詳述する。
<第1パターンEG1>〔図3(A),図3(B)参照〕
(TH3の位置:LN0〜LN2)
値E0のエネルギをTH3に印可する(特徴<3>)。
これはプリヒートであり、剥離機能層1POが剥離作用を発揮できる温度P1(P2)まで昇温するのに必要な温度差を少なくするものである。これによりTH3の温度はPHに維持される。
(TH3の位置:LN3)
印可エネルギを増やしてエネルギ値E1にする(特徴<1>,<2>)。
このE1は、この第1パターンEG1において印可するエネルギの最大の値ある。予定の剥離領域7PがLN4からの範囲であり、その1ライン手前のLN3からこの高いエネルギを印可する。
このエネルギ印可によりTH3の温度はPHから上昇し、LN3ではP1以下であるもののその後急激に上昇し、LN4においてP2以上になる。
従って、加熱された剥離機能層1POすべてにおいてLN3においては剥離されずLN4以上で剥離が成されるので鮮明で見切りのよい境界が形成される。
(TH3の位置:LN4〜LN8)
印可エネルギを減少させ、E0<E2<E1となるエネルギ値E2に設定する(特徴<1>)。
この設定により、TH3自体の蓄熱によって、その温度が、剥離層7bが剥離機能を損ねる温度P3に達するのを防ぐことができる。
エネルギ値E2は、上述した熱容量とTH3から外部に逃げる放熱の量とを考慮し、入出熱の収支がバランスする値に設定されることが好ましい。これにより、TH3の温度は、P2とP3の間に維持される。
(TH3の位置:LN9〜)
印可エネルギを減少させ元のE0に設定する。さらに、TH3を急速に降温させる場合は、当図の破線EG1aのように、一旦E0を下回るように下げてからまたE0に戻すようにしてもよい。
以上説明した第1パターンEG1によれば、剥離領域に剥離残りが生じることなく非剥離領域と剥離領域との境界を極めて明瞭に形成し、所定の剥離領域を精度よく形成することができる。
<第2パターンEG2>(図5参照)
(TH3の位置:LN0〜LN3)は第1パターンEG1と同じである。
(TH3の位置:LN4)と(TH3の位置:LN5〜LN7)
LN4において印可エネルギ値をE0<E1A<E1となるE1Aに設定し、その後、LN5〜LN7においてE1A<E2<E1となるE2に設定する。
上述の第1パターンEG1に対して、一定値E2で維持する範囲以前にこれより低位のE1AとするLNを設けている。
これにより、昇温時の蓄熱の影響が抑制されTH3の温度がP3に達し難くなるので、その分E1を大きく設定してより急峻に昇温することができるものである。よって、好ましい制御パターンである。
従って、TH3の温度は、LN3においてP1以下からP2以上に急激に昇温し、LN3以上で剥離が成されてその境界は鮮明に形成される。
(TH3の位置:LN8,LN9〜)
LN9から先は第1パターンEG1と同様にエネルギ値をE0に設定するが、その前のLN8において、一旦E2よりも低位のE0<E3<E2となるE3にエネルギ値を設定する。この設定はTH3の降温が早く行うことができ好ましい制御パターンである。
LN9以降は、E0で維持するか、第1パターンEG1と同様に、一旦E0を下回るように下げてからまたE0に戻すような破線EG2aの制御パターンとしてもよい。
以上説明した第2パターンEG2によれば、剥離領域に剥離残りが生じることなく非剥離領域と剥離領域との境界を極めて明瞭に形成し、所定の剥離領域を精度よく形成することができる
上述した例は、剥離領域がTH3の相対移動方向Dthに沿った辺を有する矩形であったが、剥離領域がこの方向に沿わない辺や形状を有する場合について、図4を用いて説明する。
図4(a)は、剥離領域7P2がTH3の相対移動方向Dthに対して傾斜する辺を有する菱形である場合を示し、図4(b)は、剥離領域7P3が円形である場合を示している。また、両図とも、理解を容易にするためにTH3を記載している。
この場合、相対移動方向Dthに沿ったY−Y線上に対応するTH3の単位ヘッド3aを制御するエネルギー制御パターンとして、上述の第1,第2パターンEG1,EG2を適用すればよい。また、図3及び図5に示したライン数はドット数として適用すればよい。
つまり、図4の非剥離領域7NPと剥離領域7P2,7P2との境界近傍において、高エネルギを付与する範囲Ldを、少なくとも剥離領域7P2,7P3に入る境界部の1ドット以上を含んだ範囲とすればよい。
<比較例>
ここで、TH3に印可するエネルギーを制御することなく一定値とした場合を比較例として説明する。
図8(A)は、図3(A)に対応する図であり、中間転写フィルム7において剥離されるべき剥離領域70Pと非剥離領域70NP(斜線部)とを示した図である。
理解を容易にするために、TH3とその相対的移動方向Dthとを合わせて記載してある。
当図の下方に示した数字は、TH3の相対移動方向Dthに沿ったラインNO.(LN)である。当図における剥離されるべき剥離領域70Pは、四隅の角A0〜D0で囲まれたLN4〜LN10を範囲とする矩形である。
図8(B)は、従来の印可エネルギパターンの一例である。横軸には、上述のLNをとり、縦軸は印可エネルギ及び温度Tをとってそれぞれの変化を示してい
る。
上述したように、温度P1,P2は剥離機能層1POが剥離機能を発揮できる下限温度であり、TH3を構成する部材の熱容量のばらつきに対応した最低温度P1と最高温度P2とを示している。
これは、温度P1においてTH3で加熱された剥離機能層1POの一部が剥離機能を発揮し始め、温度P2以上において剥離機能層1POの全ての部分が剥離機能を発揮することを示している。
また、温度がP3以上の領域では、剥離機能層1POの剥離機能が損なわれて剥離不良を生じる。
従来の印可エネルギEG0は、図8(B)に示すように、TH3にはLN3までエネルギは印可されず、LN3からLN8まで一定のエネルギE01が印可されるものであった。そのため、TH3の昇温勾配は極めて緩やかであり、LN6はP1を越えず、LN7でP2を越えるものであった。
従って、LN6〜LN7の2つのラインにまたがった境界が形成され、これは図8(A)に示す境界線70PIに示すものであって極めて不明瞭で見切りの劣るものであり、剥離領域に剥離されない部分を生じるものであった。
また、TH3に対して一定のエネルギを供給するので、蓄熱効果が顕著であり、TH3は容易に温度P3を越えてしまい(範囲LA)、この範囲において剥離領域70P内であるにもかかわらず剥離できない剥離不良部70Paが生じた。
以上から、本実施例によれば、剥離領域に剥離残りを生じることがなく、非剥離領域と剥離領域との境界を極めて明瞭に、そして所定の剥離領域を精度よく形成することができることがわかる。
<他の実施例>
上述したように、非剥離領域7NPと剥離領域7Pとの境界を明瞭に見切りよくするには、TH3の温度を、剥離機能層1POが剥離機能を発揮できる温度領域まで素早く昇温すればよい。
従って、TH3の位置が非剥離領域7NPから剥離領域7Pにかかる近傍でこのTH3の相対移動速度Vを低下させることで、実質的にTH3の温度上昇を促進できる。
具体的には、ピッチ制御部200Cによって中間転写フィルム7を搬送する動力源であるパルスモータ31を制御し、その送りピッチを剥離領域7Pにかかる近傍で長くする。これについて図9を用いて説明する。
図9(A)は図3(A)に相当する図であり、中間転写フィルム7において剥離された剥離領域7Pと非剥離領域7NP(斜線部)とを示した図である。理解を容易にするために、サーマルヘッド3とその相対的移動方向Dthとを記載してある。
当図の下方に示した数字は、サーマルヘッド移動方向に沿ったラインNO.(LN)である。当図における剥離領域7Pは、四隅の角A2〜D2で囲まれたLN4〜LN10を範囲とする矩形である。
図9(B)は、図3(B)に相当する図であり、この剥離を良好に行うために設定した印可エネルギの制御パターンにおける他の例(制御パターンEG3)である。
横軸には、上述のLNをとり、縦軸には印可エネルギ及び温度Tをとってそれぞれの変化を示している。
また、この横軸は時間軸でもあり、当例はLN4からLN5に移動するピッチとLN10からLN11に移動するピッチとを他の部分のピッチよりも長くして約倍としている。この長くする度合いは適宜設定できる。
一方、上述したように、P1,P2は剥離機能層が剥離機能を発揮できる温度であり、TH3を構成する部材の熱容量のばらつきに対応した最低温度P1と最高温度P2を示している。
これは、温度P1においてTH3で加熱された剥離機能層1POの一部が剥離機能を発揮し始め、温度P2以上において剥離機能層1POの全ての部分が剥離機能を発揮することを示している。
また、このエネルギの制御パターンEG3は、上述した第1パターンEG1と同様であるが、印可するエネルギの大きさは第1パターンEG1よりも小さくできるものである。以下に、当他の実施例について詳述する。
(TH3の位置:LN0〜LN2)
エネルギーE0をTH3に印可する。
これはプリヒートであり、剥離機能層1POが剥離作用を発揮できる温度P1(P2)まで昇温するのに必要な温度差を少なくするものである。これによりTH3の温度はPHに維持される。
(TH3の位置:LN3,LN4)
印可エネルギを増やしてエネルギ値E1aにする。
このE1aは、当制御パターンEG3で印可するエネルギの最大のものあるが実施例の制御パターンEG1におけるE1よりは小さいものである。
予定された剥離領域LN4〜LN10の手前1ライン目のLN3からこのエネルギE1aを印可する。
ここで、LN4からLN5への送りピッチを長くしており、当例では約2倍にしている。
従って、E1aがE1よりも小さいエネルギ値であっても、TH3の昇温が進み、LN3ではP1以下であった温度がLN4においてP2を越えた領域に達する。
このように、少ない印可エネルギであっても加熱された剥離機能層1POすべての部分においてLN4以上で剥離が成され鮮明で精度の良い剥離境界が得られる。
一方、LN10からLN11への送りピッチも長くしており、当例では約2倍としている。
従って、この間での降温が進み、LN10ではP2以上あった温度がLN11において確実にP1以下になる。
よって、剥離領域7Pから非剥離領域7NPへ移行する境界も安定して明瞭で精度の良いものとなる。また、剥離領域に剥離残りが生じることがない。
上述した他の実施例は、送りピッチを所定のピッチ制御パターンで制御するものであり、送りピッチを長くして印刷時間が増加する分、少ない印可エネルギで実施例と同様の効果が得られるので、印刷装置に省電力化が要求される場合に特に好適なものである。
また、当他の実施例に適用できる印可エネルギは一定値であってもよい。
また、ピッチ制御パターンにおけるピッチの長短の設定や、ピッチを長くするLNの設定は自由に行うことができる。また、剥離領域の形状に応じて良好な剥離が成されるエネルギ制御パターンと組み合わせて設定することもできることは言うまでもない。
印可エネルギーの制御パターンやピッチ制御パターンについては、情報入力装置から入力された印刷画像データに含まれる非転写領域に基づいて、制御パターン生成部200Aにより生成されるが、これに限るものではない。
例えば、予め制御パターンを生成して外部のホストコンピュータ側に格納しておき、これを画像データと共に外部から供給してもよいものである。
上述したように、本実施例によれば、中間転写フィルム7上での非剥離領域7NPから剥離領域7Pへの境界をより鮮明に形成し、所定の剥離領域を精度よく形成ことができる。その結果、被印刷物8の表面上の非再転写(印刷)領域7Pの境界をより鮮明に形成すると共に所定の非再転写領域を精度よく形成することができる。
また、本実施例の印刷装置によれば、被印刷物上の非再転写領域には何も転写されることがないので、例えば、被印刷物が非再転写領域を有するカードの場合、その領域がICチップ領域の場合は外部接続用端子の接触不良を生じることがなく、磁気ストライプ領域の場合は磁気ヘッドとの接触不良を生じることがなく、サイン記入領域の場合はボールペン等のインクが確実に定着するものである。
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形できるものであることは言うまでもない
サーマルヘッド3の位置が剥離領域外にある場合のプリヒートを行うエネルギ制御パターンは、一定量のエネルギを供給するものでなくてもよい。断続的にエネルギを供給するパターンでもよく、サーマルヘッド3が温度P3を越えないようにできるだけ高い温度で維持するように制御すればどのようなパターンでもよい。
少なくとも印可エネルギを他より高くする境界部の2ラインとは、実施例に示したような境界部手前2ラインであっても境界を跨ぐ2ラインであってもよい。
いずれにするかは、供給する印可エネルギE1の値に応じて設定すればよい。
本発明の再転写方式の印刷装置の実施例におけるインクリボンを説明する図である。 本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における中間転写フィルム及びその転写層の剥離を説明する図である。 本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における印可エネルギパターンを示す図である。 本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における剥離領域を説明する図である。 本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における他の印可エネルギパターンを示す図である。 本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における全体構成を説明する図である。 本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における要部構成を説明する図である。 印可エネルギパターンの比較例を説明する図である。 本発明の再転写方式の印刷装置の他の実施例を説明する図である。
符号の説明
1 インクリボン
1a ベースフィルム
1C シアン(層)
1K ブラック(層)
1M マゼンタ(層)
1Y イエロー(層)
1PO 剥離機能層
3 サーマルヘッド(TH)(サーマルヘッドユニット)
3a 単位ヘッド
4 プラテンローラ
5,9A 供給リール
6,9B 巻き取りリール
7 中間転写フィルム
7a 基材シート
7b 剥離層
7c 保護層
7cd 転写層
7d 受容層
7NP,70NP 非剥離領域(再転写領域)
7P,7P2,7P3,70P 剥離領域(非再転写領域)
70Pa 剥離不良部
8 カード(被印刷物)
14 ヒートローラ
15 押圧ローラ
21,22,32 DCモータ
25,33 センサ
26a〜26c ガイド部
30a〜30c ガイド部材
31,31A パルスモータ(ステップモータ)
66 カム
70 回動軸
71 アーム
75 リンク
100 格納部
101 搬送機構
200 制御部
200A 制御パターン生成部
200B 印刷パターン生成部
200C ピッチ制御部
201 筐体
300 第2の加熱部
500 第1の加熱部
Dth 相対移動方向
E0〜E2,E1a,E1A エネルギ値
EG1〜EG3 (エネルギ)制御パターン
L,LA,Ld 範囲
PH,PA,P1〜P3,T 温度

Claims (5)

  1. 転写インクからなる転写インク層と剥離機能層とを共に表面に有する帯状のインクリボンと転写層を表面に有する帯状の中間転写フィルムとを、前記転写インク層と前記転写層とが対向するように重ね合わせ、
    重ね合わせた前記インクリボンの裏面側からサーマルヘッドを押圧しつつ前記インクリボン及び前記中間転写フィルムとを前記帯状方向に移動させると共に、印刷予定の画像に対応した前記サーマルヘッドを加熱することによって前記転写インクを前記転写層に転写して前記転写層に前記転写インクからなる前記画像を形成する転写工程と、
    前記インクリボンと前記中間転写フィルムとを前記剥離機能層と前記転写層とが対向するように重ね合わせ、
    重ね合わせた前記インクリボンの裏面側から前記サーマルヘッドを押圧しつつ前記インクリボン及び前記中間転写フィルムとを前記帯状方向に移動させると共に、前記画像の範囲内に予め剥離領域を設定し該剥離領域に対応した前記サーマルヘッドを所定温度以上に加熱することによって前記剥離領域に対応した前記転写層を前記剥離機能層に接着させて前記中間転写フィルムから剥離する剥離工程と、
    前記転写層を熱転写により被印刷物に印刷する再転写工程とを有する再転写方式の印刷方法であって、
    前記剥離工程において、前記サーマルヘッドを加熱するために前記サーマルヘッドに供給するエネルギの量を、前記剥離領域内及びその近傍における前記サーマルヘッドの位置に応じて変化させることを特徴とする再転写方式の印刷方法。
  2. 前記エネルギの量を、前記サーマルヘッドの位置が、前記剥離領域の外側から前記剥離領域の内側へと相対的に移動する際の前記剥離領域の境界部近傍にある場合に最大とすることを特徴とする請求項1記載の再転写方式の印刷方法。
  3. 前記サーマルヘッドの位置が前記剥離領域の外側にある場合において、前記サーマルヘッドを加熱しつつ該サーマルヘッドの温度を前記所定温度以下に維持するように前記エネルギを前記サーマルヘッドに供給することを特徴とする請求項1または請求項2記載の再転写方式の印刷方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の再転写方式の印刷方法を用いて印刷する再転写方式の印刷装置であって、前記剥離工程において前記サーマルヘッドに供給する前記エネルギの量を所定の制御パターンで制御する制御部を備えていることを特徴とする再転写方式の印刷装置。
  5. 請求項4記載の再転写方式の印刷装置であって、前記制御パターンを前記被印刷物に形成する非転写領域の形状に基づいて生成する制御パターン生成部を備えていることを特徴とする再転写方式の印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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