JPH01288022A - 電磁遮蔽空間への外来電波再放射システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、外壁や窓その他の外周構造部材に電磁遮蔽材
料を用いて構成した建物内に外来電波を導入する＠磁遮
蔽空間への外来電波再放射システムに関する。

〔従来の技術〕

−ｉにインテリジェントビルでは、複合電子交換機やコ
ンピュータ等の情報通信設備を共同利用してビル内や外
部との情報通信を行っているが、情報量の増大に伴って
安いコストで如何にしてより迅速に必要な情報を提供で
きるようにするかが１つの課題である。

通信手段として同軸ケーブルや光ファイバーを用いる方
式もあるが、これらの方式の場合には、同軸ケーブルや
光ファイバーの敷設が必要となり、また、室内のレイア
ウト変更等があるとそれに伴って同軸ケーブルや光ファ
イバーの敷設も変更しなければならなく、設備費が高く
なると共にシステム移動、変更等に対しても柔軟に対応
できないという欠点がある。

その点、電波によりビル内の通信を行うようにすると上
記の諸問題を解決することができる。しかし、電波の場
合には、電波法による規制があるだけでなく、ノイズ対
策や漏れ電波による盗聴等も大きな問題となる。つまり
、周波数帯域を自由に選定して通信を行おうとすると、
電波をビルから外へ放出しないようにすると同時に外部
からノイズ電波を侵入させないようにすることが必要と
なる。

そこで、本出願人は、ｔＩ襲体及び窓や出入口などの開
［」部に電磁遮蔽材を使用してビル全体を電磁遮蔽構造
にすることによって、電波によるビル内通信を可能にし
たインテリジェントビルに関して種々の提案を行ってい
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、電波を使用して行う通信として広く−ｒに使
用されているシステムにポケットベルシステムや自動車
電話システムがある。これらのシステムは、成る所定レ
ベル以上の受信感度であれば通信が可能であるが、所定
レベルの受信感度が得られない場合には、通信不能とな
ってしまう。

そのため、上記の如き電磁遮蔽空間の中では上記のシス
テムの利用が問題となる。

一般に電波は地上からの高さが高い程よく伝播するため
、高層ビルの場合における高層階では、減衰が２０ｄＢ
〜３０ｄＢの電磁遮蔽構造であってもポケットベル等の
システムを有効に利用することができる。しかし、地下
や１０階程度までの低階層では、電波の伝播効率が悪く
なり聞こえにくくなる。つまり、上記の如きＴＦｉ磁遮
蔽構造のインテリジェントビル内部では、当然その構造
上から建物内に侵入する外部からの電波の強度が著しく
低くなるため、ポケットベル等の電波を使用したシステ
ムが有効に利用できなくなるという問題が生じる。

本発明は、上記の課題を解決するものであって、ポケッ
トベル等の電波を使用したシステムが有効に利用できる
電磁遮蔽空間への外来電波再放射システムの提供を目的
とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

そのために本発明は、電磁遮蔽空間と外部との間で電波
を使用し特定の周波数帯域で通信を行う電磁遮蔽空間へ
の外来電波再放射システムであって、外来電波から特定
の周波数帯域の信号を受信する受信手段、及び該受信手
段により受信した信号を増幅し電磁遮蔽空間に再放出す
る発信手段を備えたことを特徴とするものである。

〔作用〕

本発明の電磁遮蔽空間への外来電波再放射システムでは
、受信手段により外来電波から特定の周波数帯域の信号
を受信し、発信手段によりその信号を増幅し電磁遮蔽空
間に再放出するので、外来電波が充分なレベルで受信で
きない電磁遮蔽空間においても、外と同様に電波を使用
したポケットベルや自動車電話等のシステムを利用する
ことができる。

〔実施例］ 以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。

第１図は電磁遮蔽空間への外来電波再輻射システムの１
実施例を示す図である。図中、１は建物、２はアンテナ
、３はバンドパスフィルタ、４はアンプ、５は室内発信
装置を示す。

第１図において、建物１は、電磁遮蔽空間を形成する例
えばインテリジェントビルであり、アンテナ２は、その
屋上に設置され、外来電波を受信するものである。バン
ドパスフィルタ３は、ポケットベル等の電波を使用した
システムにおける特定の周波数帯域のみを取り込む狭帯
域のフィルタである。室内発信装置５は、バンドパスフ
ィルタ３を通して取り込まれ、アンプ４で増幅された信
号を建物１内の電磁遮蔽空間に再輻射するものであり、
建物ｌ内の地上、地下の各階に適宜配設される。

第り図に示す構成をポケットベルシステムに適用した場
合には、アンテナ２によって受信された電波のうち、ポ
ケットベルシステムで使用されている特定の周波数帯域
の信号のみがバンドパスフィルタ３を通して取り込まれ
、アンプ４で増幅される。そして、この信号が室内発信
装置５から電磁遮蔽空間内に再放射される。従って、電
磁遮蔽空間を構成するインテリジェントビルビル内であ
っても、外部と同様に支障のない充分な感度で電波を受
信することができる。ただし、アンプ４は、受信電波の
強度が充分に高い場合には省いてもよい。

第２図は電磁遮蔽空間への外来電波再輻射システムの他
の実施例を示す図であり、１１は建物、１２はアンテナ
、１３はバンドパスフィルタ、１４はアンプ、１５は室
内発信装置を示す。

第２図に示す実施例は、電磁遮蔽空間を構成する建物１
１において、電磁遮蔽空間内で最も高い感度で電波をキ
ャッチできる壁際や窓際にアンテナ１２を配設し、第１
図に示す実施例と同様にバンドパスフィルタ１３を通し
て特定の周波数帯域の信号のみを取り込み、アンプ１４
で増幅して室内発信装置１５より再放射するものである
。このアンプ１４は、受信電波の強度が高い場合には省
いてもよい。

なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではな
く、種々の変形が可能である。例えば上記の実施例では
、ポケットベルシステムに適用して説明したが、自動車
電話システムその他電波を使用して通信を行う種々のシ
ステムを電磁遮蔽空間内で利用する場合にも適用できる
ことは勿論である。また、建物の一部のみが電磁遮蔽空
間を構成する場合であっても同様に適用でき、外来電波
の受信だけでなく、送信にも同様に適用できることはい
うまでもない、さらには、外部に配設するアンテナの位
置を屋上にしたが、屋上以外の位置に配設してもよいし
、他のシステムに使用されているアンテナと共用しても
よい。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、アン
テナよりバンドパスフィルタを通して特定の周波数帯域
の電波を取り込み、増幅して電磁遮蔽空間内にその信号
を再放射するので、ポケットベルや自動車電話等の電波
を使用したシステムを電磁遮蔽空間でも支障なく利用す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は７４Ｆ４１遮蔽空間への外来電波再輻射システ
ムの１実施例を示す図、第２図は電磁遮蔽空間への外来
電波再輻射システムの他の実施例を示す図である。 １と１１・・・建物、２と１２・・・アンテナ、３と１
３・・・バンドパスフィルタ、４と１４・・・アンプ、
５と１５・・・室内発信装置。 出　願　人　　清水建設株式会社

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）電磁遮蔽空間と外部との間で特定の周波数帯域の
   電波を使用して通信を行う電磁遮蔽空間への外来電波再
   放射システムであって、外来電波から特定の周波数帯域
   の信号を受信する受信手段、及び該受信手段により受信
   した信号を増幅し電磁遮蔽空間に再放出する発信手段を
   備えたことを特徴とする電磁遮蔽空間への外来電波再放
   射システム。
2. （２）受信手段のアンテナを電磁遮蔽空間の外に配設し
   たことを特徴とする請求項１記載の電磁遮蔽空間への外
   来電波再放射システム。
3. （３）受信手段のアンテナを電磁遮蔽空間の壁際に配設
   したことを特徴とする請求項１記載の電磁遮蔽空間への
   外来電波再放射システム。