JPH01287065A - カルニチンの製造方法 - Google Patents

カルニチンの製造方法

Info

Publication number
JPH01287065A
JPH01287065A JP63117700A JP11770088A JPH01287065A JP H01287065 A JPH01287065 A JP H01287065A JP 63117700 A JP63117700 A JP 63117700A JP 11770088 A JP11770088 A JP 11770088A JP H01287065 A JPH01287065 A JP H01287065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carnitine
chloride
formula
basic substance
alkali metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63117700A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2588930B2 (ja
Inventor
Shigeki Hamaguchi
濱口 茂樹
Takehisa Ohashi
武久 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP63117700A priority Critical patent/JP2588930B2/ja
Publication of JPH01287065A publication Critical patent/JPH01287065A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2588930B2 publication Critical patent/JP2588930B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカルニチンの製造方法に関する。さらに詳しく
は、脂肪酸代謝促進剤、輸液用成分などとしての用途が
期待できるを用な物質であるg−力ルニチンの製造方法
に関する。
[従来の技術] 従来、式Q[l: で示されるカルニチンニトリルクロライド(以下、カル
ニチンニトリルクロライド(9)ともいう)を式(■)
: で示されるカルニチン(以下、カルニチン(1)ともい
う)に変換する方法としては、強酸性条件下で加水分解
する方法がよく知られている。しかし、この酸加水分解
法では、数モル%のクロトノベタインの副生がさけられ
ず、また生じたクロトノベタインはカルニチン(1)と
性質が似かよっているため、効率よくカルニチン(1)
からクロトノベタインを分離できない。さらにこの方法
では、カルニチンCI)自身、水溶性であり、多量の酸
を使用するために生じる塩との分離が厄介であるといっ
た問題点がある。
また、カルニチンニトリルクロライド(1)に塩基性条
件下で水性過酸化水素を作用させて該カルニチンニトリ
ルクロライド(I[f)を式(II):で示されるカル
ニチンアミドクロライド(以下、カルニチンアミドクロ
ライド(I)ともいう)に変換させる方法(ビタミン学
会第13回報告(19B+)、岡ら)が知られており、
一方シュウ酸を用いてカルニチンアミドクロライド(I
[)をカルニチンクロライドに変換する方法(特開昭5
5−13299号公報参照)も知られている。この2つ
の方法を組合せればカルニチン(1)をうろことができ
る。
しかし、この方法では前者の方法の反応で塩基、後者の
方法の反応で酸が用いられることによって、多量の塩が
生じるので効率のよい方法とはいえない。
[発明が解決しようとする課8] 従来の酸加水分解法ではクロトノベタインの副生および
多量の塩の生成といった問題点があり、また塩基性条件
下で水性過酸化水素を用いてカルニチンニトリルクロラ
イド圓をカルニチンアミドクロライド(I[)に変換す
る方法とシュウ酸を用いてカルニチンアミドクロライド
(I[)をカルニチン(11に変換する方法とを組合せ
た方法でも、多量の塩が生成するといった問題点がある
これらの問題点を解決しうるカルニチンの新しい製造方
法が望まれている。
[課題を解決するための手段] これまで上記問題点を解決すべくカルニチンニトリルク
ロライド(III)を塩基性条件に保ったまま、収率よ
くカルニチン(1)に変換する方法は知られていない。
その理由としては、カルニチンニトリルクロライド(3
)が、塩基性条件下では不安定であり、種々の分解物を
生じ、直接カルニチン(1)に変換できなかったこと、
およびカルニチンニトリルクロライド(I[Dに塩基性
条件下で水性過酸化水素を作用させて、カルニチンニト
リルクロライド(8)をカルニチンアミドクロライド(
It)に変換できることは知られていたものの、えられ
たカルニチンアミドクロライド(II)をカルニチン(
1)に変換する際に条件を選ばないと酸加水分解による
方法を用いたときと同様、多量のクロトノベタインが副
生じてしまうおそれがあることなどが考えられ、これま
でほとんど検討されていなかった。塩基性条件下でのカ
ルニチンニトリルクロライド(III)からカルニチン
(1)への変換条件、とくにクロトノベタインの副生を
抑える条件が見出せれば、カルニチンニトリルクロライ
ド(2)を塩基性条件のまま直接カルニチン(1)に変
換することができ、しかもクロトノベタインの副生や多
量の塩の生成もないので、これまでの問題点が一挙に解
決できることになり、そのメリットは大きい。
本発明者らは鋭意研究を重ね、種々の条件を検討した結
果、塩基性条件下でもカルニチンニトリルクロライド(
I[lをカルニチン(1)に変換しうろこと、さらに温
和な塩基性条件においてクロトノベタインを副生せず、
選択的にカルニチン(1)に変換しうることを見出し、
本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、式(II): で示されるカルニチンアミドクロライドに、塩基性物質
を作用させることを特徴とする式(I):で示されるカ
ルニチンの製造方法、式(110゜で示されるカルニチ
ンニトリルクロライドに塩基性物質と水性過酸化水素と
を作用させることを特徴とする式(I): で示されるカルニチンの製造方法および式(110:で
示されるカルニチンニトリルクロライドに触媒量の塩基
性物質と水性過酸化水素とを作用させて、該カルニチン
ニトリルクロライドを式(H):で示されるカルニチン
アミドクロライドに変換させたのち、該カルニチンアミ
ドクロライドに塩基性物質をさらに作用させることを特
徴とする式(■): で示されるカルニチンの製造方法に関する。
[実施例] 本発明の製造方法に用いる式QID。
で示されるカルニチンニトリルクロライド(2)は、た
とえばエピクロルヒドリンとトリメチルアミン塩酸塩と
を反応させて、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルト
リメチルアンモニウムクロライドを生成させたのち、青
酸ソーダを用いてシアノ化を行なうこと1こよって製造
される。
本発明の目的物質である式(I): で示されるカルニチン(1)は、前記カルニチンニトリ
ルクロライド(3)に塩基性物質と水性過酸化水素とを
作用させることによってえられる。
カルニチンニトリルクロライド(3)を、カルニチン(
I)に変換する反応に用いる前記塩基性物質としては、
たとえばアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸
化物、アルカリ金属の炭酸塩または重炭酸塩、第3級ア
ミン、第4級アンモニウムヒドロキシドなどがあげられ
、具体的には、NaOH,KOII s Ca(OH)
z 、Naz CO3、NaHCO3、K2CO3、K
IICO3、(C2H5)3 N %’ N)Iaol
lなどがあげられる。また、これらを単独で用いてもよ
く、28以上を組合せて用いてもよい。
その使用量はとくに限定されないが、カルニチンニトリ
ルクロライド(lit)の等モル以上前えればよい。水
性過酸化水素の使用量はとくに限定されないが、過酸化
水素として、カルニチンニトリルクロライド(I[01
モルに対し、理論上2.0モル以上であればよい。
反応温度はとくに限定されないが5〜100℃の範囲で
行なうことができる。
溶媒としては、通常水が用いられ、カルニチンニトリル
クロライド圓水溶液中で反応が行なわれるが、とくに限
定されず、過酸化水素に対して不活性な有機溶媒中に水
性過酸化水素が添加された溶媒でも反応を進めることが
できる。
溶媒の使用量はとくに限定されない。
上記製造方法でもかなりの高収率でカルニチンニトリル
クロライド(III)をカルニチン(1)に変換しうる
がクロトノベタインなどの副生成物の生成を抑える観点
から、カルニチンニトリルクロライドlに触媒量の塩基
性物質と、水性過酸化水素とを作用させて、該カルニチ
ンニトリルクロライド(110を式(II): で示されるカルニチンアミドクロライド(It)に変換
させたのち、塩基性物質をカルニチンニトリルクロライ
ド(8)に対して等モル以上となるように加えて温和な
条件下で加水分解反応を行なわせ、カルニチンCI)を
製造するのが好ましい。以下、その方法をさらに詳しく
説明する。
カルニチンニトリルクロライドlからカルニチンアミド
クロライド(I)に変換するに際し、用いられる触媒量
の塩基性物質としては、たとえば前述の塩基性物質があ
げられる。その使用量はとくに限定されないが、カルニ
チンニトリルクロライド(1101モルに対して0.0
5〜0,20モル程度添加すればよい。用いる水性過酸
化水素の使用量、溶媒の種類およびその量ならびに反応
温度は、前述のカルニチンニトリルクロライド0からカ
ルニチン(1)への変換条件に準じて設定すればよい。
つぎにカルニチンアミドクロライド(1)をカルニチン
(1)に変換する反応を行なわせる際には、用いるカル
ニチンアミドクロライド(II)として、単離された精
製品を用いる必要はなく、上記したアミド化反応でえら
れたカルニチンアミドクロライド(II)含有液をその
まま該反応に供してもよい。
用いる塩基性物質としては、アルカリ金属水酸化物、ア
ルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩または
重炭酸塩、第3級アミン、第4級アンモニウムヒドロキ
シド、塩基性陰イオン変換樹脂などがあげられ、具体的
にはNaOH。
KOJI 、Ca(01()z 、Na2COs、N 
a II C03、K2CO3、KIICO3、(C2
)+5)3 N 、  NH40H1Ir?A−400
などがあげられる。これらを単独で用いてもよく、2種
以上を組合せて用いてもよい。なかでもN a OII
、KOIIを用いるのが反応を室温下で効率よく進める
ことができ、しかもクロトノベタインの副生が少ないの
で好ましい。塩基性陰イオン変換樹脂を除いてその使用
量はカルニチンアミドクロライド(If)に対して等モ
ル以上になるように加えればよい。反応温度はと(に限
定されないが、5〜100℃が好ましい。とくに10〜
50℃であるのが反応時間を短縮させ、しかもクロトノ
ベタインの副生を抑える観点から好ましい。
使用溶媒としては通常水を用い、水系で反応を行なうが
、水とアルコールなどの有機溶媒との混合溶媒系でも反
応は支障なく進む。
塩基性物質として塩基性陰イオン交換樹脂を用いるばあ
い、通液と同時に樹脂塔内において、カルニチンアミド
クロライド(I[)からカルニチン(11への変換反応
が進行し、さらにこの通過液を加熱濃縮しながら生成し
てくるアンモニアの除去操作を行なえば、はぼ完全にカ
ルニチンmに変換することができる。用いる樹脂量はと
くに限定されないが、負荷する液中の陰イオンを完全に
捕捉できるmmいればよい。たとえば、カルニチンアミ
ドクロライド(II)1モルに対してIRA−400な
どの塩基性陰イオン交換樹脂をイオン交換容量の2〜4
倍モル量を用いるのが好ましい。また通液温度はとくに
限定されず、常温で通液を行なってもよい。
なお、過剰量用いた水性過酸化水素は塩基性条件下刃ル
ニチンmに変換する工程で分解され、検出されなくなる
塩基性物質で反応させたのちのカルニチン(1)含存液
を、たとえばイオン交換樹脂または電気透析による精製
後、常法にしたがい濃縮乾固、晶析、濾過、乾燥の手順
で精製すると、高品質のカルニチン(I)が高収率でえ
られる。
以下、本発明を実施例にもとづいてさらに詳細に説明す
るが本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
実施例1〜15 d、l)−力ルニチンニトリルクロライド(IIDt、
g。
g (IOミリモル)を水10m1に溶解し、第1表に
示す塩基性物質またはその水溶液を同表に示す所定量加
えた。ついで室温(15〜20℃、以下同様)下、30
重量%過酸化水素水溶液2.49g (22ミリモル)
を10分かけて滴下し、1時間放置したのち、40℃で
2時間、後反応を行ない、djl−カルニチンアミドク
ロライド(II)を生成させた。
その反応液を以下に示す分析条件で高速液体クロマトグ
ラフィーにより分析した。その結果を第1表に示す。
(分析条件) カラム: Asahl pack G5−320移動相
:  0.IM−NaH2PO4−0,3M−Na(J
(al17.0)流 速:0.5ml/分 検出器;旧、Uv2□。□ 温 度:室温(15〜20’C) [以下余白] 第1表より、一部カルニチンアミドクロライド(I[)
からカルニチンCI)まで反応が進行したことがわかる
実施例16〜20 dN−カルニチンニトリルクロライド(I[Dl。80
g(10ミリモル)を水10m1に溶解し、さらにIN
−Mail水溶液を2m1(2ミリモル)加えた。この
液に室温下、第2表に示す所定量の30重量%過酸化水
素水溶液を10分かけて滴下し、1時間放置したのち、
40℃で2時間、後反応を行ない、えられた反応液を高
速液体クロマトグラフィーにより実施例1〜15と同様
に分析した。その結果を第2表に示す。
[以下余白] 実施例21〜36 djJ−カルニチンアミドクロライド(If)1.97
g(10ミリモル)を水10011で溶解し、ついで第
3表に示す塩基性物質またはその水溶液を同表に示す所
定量添加し、同表に示す所定の反応条件(反応温度およ
び反応時間)でカルニチン(I)への変換反応を行ない
、その反応液を高速液体クロマトグラフィーにより実施
例1〜15と同様に分析した。その結果を第3表に示す
[以下余白] 第  3  表 実施例37 g−カルニチンニトリルクロライド010 L7.97
g(100ミリモル)を水50m1で溶解したのち、l
N−Na0II水溶液を5m1(5ミリモル)加えた。
ついでバス塩40℃に設定した水浴中で30重量%H2
O2水溶液24.9g(220ミリモル)を1時間かけ
て滴下し、さらに50℃で2時間、後反応を行ない、ア
ミド化反応を完結させた。この反応液を室温まで冷却し
たのち、強塩基性陰イオン交換樹脂(IRA−400)
 300m1に5ml/分の流下速度で通液し、素通り
してえられるg−カルニチン(1)含a液画分約200
m1を回収した。
さらに50℃で減圧濃縮して約50m1としたのち、弱
酸性陽イオン交換樹脂(JRC−50)100mlに通
液し、索通りしてえられるg−カルニチン(I)含有液
画分的200m1を回収した。
この通過液を濃縮乾固し、ついで80℃の温浴中、エタ
ノール約100m1を加えて完全溶解させたのち、冷却
し、50℃以下になってからアセトン約100m1を加
えて結晶化をうながした。
水冷下、1時間放置後、析出物を濾過し乾燥して、比旋
光値〔α〕甘せ31,2°(C=5 、1120 )を
有するg−カルニチンm9.99g (1−カルニチン
ニトリルクロライド(3)からの一番晶収率62%)を
えた。一番晶と二番晶および三番晶とを併せると収率は
83%であった。
実施例38 g−カルニチンニトリルクロライド(11017,97
g (10oミリモル)を水50m1で溶解したのち、
IN−N)13水溶液10m1(10ミリモル)を加え
た。ついでバス塩40℃に設定した水浴中で30ffi
 m%H2O2水溶液24.9g(220ミリモル)を
1時間かけて滴下し、さらに50℃で2時間、後反応を
行ない、アミド化反応を完結させた。この反応液を室温
まで冷却したのち、強塩基性陰イオン交換樹脂(IRA
−400)300ml j;5ml/分の流下速度で通
液し、素通りしてえられるg−カルニチンm含有液画分
的200m1を回収した。
さらに50℃で濃縮乾固させるとともにg−カルニチン
アミドクロライド(II)からg−カルニチン(1)へ
の変換が完結しているのを実施例1〜15と同様に高速
液体クロマトグラフィー分析で確認した。ついで80℃
の温浴中、エタノール約100m1を加えて完全溶解さ
せたのち、冷却し、50℃以下になってからアセトン約
100m1を加えて結晶化をうながした。水冷下、1時
間放置後、析出物を濾過し、乾燥して、比旋光値 〔α〕弔−30.7°(C−5,0,1120)を有す
るg−カルニチン(I)8.87sr (j)−力ルニ
チンニトリルクロライド圓からの一容品収率55%)を
えた。−容品と二容品および三容品とを併せると収率は
80%であった。
実施例39 g−カルニチンニトリルクロライド(IIL7.97g
(tooミリモル)を水50m1で溶解したのち、lN
−Na011水溶液を5m1(5ミリモル)加えた。つ
いで室温下で30重量%H202水溶液24.9g (
220ミリモル)を1時間かけて滴下し、さらに50℃
で2時間、後反応を行ない、アミド化反応を完結させた
。この反応液にさらに5N−NaOII水溶液を25m
1(125ミリモル)加えて、30℃で一昼夜撹拌させ
、g−カルニチン(1)への変換反応を行なった。
えられたl−カルニチンrT>含有反応液を強酸性陽イ
オン交換樹脂(IR−120B) 400m1に負荷し
た。
陰イオンが完全に溶出したのを塩化銀白濁分析法で確認
したのち、4N−NH3水溶液を通液して、樹脂に吸着
していたg−カルニチン(1)を溶出させた。この溶出
液を濃縮乾固したのち、実施例37と同様の操作を行な
って、比旋光値〔α) ニー3o、go(C−5,11
20)を有するg−カルニチンm 9.82 g (f
f−カルニチンニトリルクロライド圓からの一容品収率
61%)をえた。−容品と二容品および三容品とを併せ
ると収率は82%であった。
実施例40 g−カルニチンニトリルクロライドIt)17.97g
 (10oミリモル)を水50m1に溶解したのち、l
N−NaOH水溶液200m1(200ミリモル)を加
えた。
ついで室温下で30重量%H2O2水溶液24.9g 
(220ミリモル)を1時間かけて滴下し、さらに室温
下で24時間撹拌した。えられた反応液を強酸性陽イオ
ン交換樹脂(IR−120B) 10100Oに負荷し
た。
陰イオンが完全に溶出したのを塩化銀白濁分析法で確認
したのち、4N−NH3水溶液を通液して、樹脂に吸着
していたg−カルニチン(I)を溶出させた。このg−
力ルニチン(■)を含有する溶出液を濃縮乾固したのち
、実施例37と同様の操作を行ナッテ比!光値[a ]
 ”  30.5@(C−5,H2O)を有するg−カ
ルニチン(I) 8.87 g CQ−カルニチンニト
リルクロライド(I[)からの−容品収率55%)をえ
た。−容品と二容品および三容品とを併せると収率は7
0%であった。
実施例41 9−力ルニチンニトリルクロライド(IN) 17.9
7g(100ミリモル)を水50m1に溶解したのち、
lN−Na011水溶液を10m1(10ミリモル)加
えた。
ついで室温下で30重量%H2O2水溶液24.9g 
(220ミリモル)を1時間かけて滴下し、さらに50
℃で2時間、後反応を行ない、アミド化反応を完結させ
た。この反応液にさらに5N−NaOH水溶液を40m
1 (200ミリモル)加えて室温下で一昼夜撹拌させ
、g−カルニチンCI)への変換反応を行なった0 反応終了後生成したアンモニアを室温下、アンモニア臭
がなくなるまで脱気した。ついで4N−HCIを加えて
pH1,5とした。バス温50℃で減圧濃縮した。えら
れた濃縮液約40gにジメチルホルムアミド(以下、D
MFという)20gを加えて、80℃で再び減圧濃縮し
た。約40gに濃縮されたところでDMF 20gを再
度加えた。不溶物のNa(Jを濾過によって除去し、一
方濾液は室温となるまで冷やした。ついでアセトンf0
0mlを加えて、g−カルニチンをパウダー化させた。
濾過液、さらにアセトン約50m1で洗浄した。この析
出物を80℃でイソプロパツール150m1中にいった
ん溶解させ、微量不溶物を濾過によって除去したのち、
冷蔵庫に一昼夜放置し、晶析操作を行なった。結晶物を
濾過したのち、60℃で一昼夜減圧乾燥を行なって、比
旋光値 〔α) ;−23,7°(C−2、1120)を存する
g−カルニチン(f!−力ルニチンニトリルクロライド
(lからの一容品収率63%)をえた。副生成物のクロ
トノベタイン含[iは0.1重量%以下であった。−容
品と二容品および三容品とを併せると収率は87%であ
った。
[発明の効果] 本発明によれば、クロトノベタインの副生や多量の塩の
生成を伴うことなく、カルニチンを収率よく製造するこ
とができる。
特許出願人  鐘淵化学工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II) で示されるカルニチンアミドクロライドに、塩基性物質
    を作用させることを特徴とする 式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で示されるカルニチンの製造方法。 2 塩基性物質がアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類
    金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属重炭
    酸塩、第3級アミン、第4級アンモニウムヒドロキシド
    および塩基性陰イオン交換樹脂からなる群より選ばれた
    少なくとも1種である請求項1記載の製造法。 3 式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) で示されるカルニチンニトリルクロライドに塩基性物質
    と水性過酸化水素とを作用させることを特徴とする式(
    I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で示されるカルニチンの製造方法。 4 式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) で示されるカルニチンニトリルクロライドに触媒量の塩
    基性物質と水性過酸化水素とを作用させて、該カルニチ
    ンニトリルクロライドを式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で示されるカルニチンアミドクロライドに変換させたの
    ち、該カルニチンアミドクロライドに塩基性物質をさら
    に作用させることを特徴とする式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で示されるカルニチンの製造方法。 5 前記式(III)で示されるカルニチンニトリルクロ
    ライドを前記式(II)で示されるカルニチンアミドクロ
    ライドに変換させる際に用いる塩基性物質が、アルカリ
    金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金
    属炭酸塩、アルカリ金属重炭酸塩、第3級アミンおよび
    第4級アンモニウムヒドロキシドからなる群より選ばれ
    た少なくとも1種である請求項4記載の製造方法。 6 前記式(II)で示されるカルニチンアミドクロライ
    ドを前記式( I )で示されるカルニチンに変換させる
    際に用いる塩基性物質が、アルカリ金属水酸化物、アル
    カリ土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ
    金属重炭酸塩、第3級アミン、第4級アンモニウムヒド
    ロキシドおよび塩基性陰イオン交換樹脂からなる群より
    選ばれた少なくとも1種である請求項4または5記載の
    製造方法。
JP63117700A 1988-05-13 1988-05-13 カルニチンの製造方法 Expired - Lifetime JP2588930B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63117700A JP2588930B2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 カルニチンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63117700A JP2588930B2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 カルニチンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01287065A true JPH01287065A (ja) 1989-11-17
JP2588930B2 JP2588930B2 (ja) 1997-03-12

Family

ID=14718140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63117700A Expired - Lifetime JP2588930B2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 カルニチンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2588930B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008056827A1 (en) 2006-11-09 2008-05-15 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Process for production of betaine
JP2008231046A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Mitsubishi Rayon Co Ltd 光学活性カルニチンアミドハロゲン化物の精製方法
JP2009102258A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Mitsubishi Rayon Co Ltd L−カルニチンの精製方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5513299A (en) * 1978-07-10 1980-01-30 Cavazza Claudio Manufacture of camphoric acid carnitine amide
JPS5668649A (en) * 1979-11-07 1981-06-09 Denki Kagaku Kogyo Kk Preparation of gamma-amino-beta-hydroxybutyric acid

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5513299A (en) * 1978-07-10 1980-01-30 Cavazza Claudio Manufacture of camphoric acid carnitine amide
JPS5668649A (en) * 1979-11-07 1981-06-09 Denki Kagaku Kogyo Kk Preparation of gamma-amino-beta-hydroxybutyric acid

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008056827A1 (en) 2006-11-09 2008-05-15 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Process for production of betaine
US8334132B2 (en) 2006-11-09 2012-12-18 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Process for production of a betaine such as carnitine
JP5214249B2 (ja) * 2006-11-09 2013-06-19 三菱レイヨン株式会社 ベタインの製造方法
JP2008231046A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Mitsubishi Rayon Co Ltd 光学活性カルニチンアミドハロゲン化物の精製方法
JP2009102258A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Mitsubishi Rayon Co Ltd L−カルニチンの精製方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2588930B2 (ja) 1997-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109897070B (zh) 一种醋酸四氨钯(ⅱ)的制备方法
JP4841129B2 (ja) ペナム結晶の製造法
JPH01287065A (ja) カルニチンの製造方法
JPH0549928A (ja) 活性炭の再生方法
JPS6322594A (ja) 糖のエピマ−化法
JP2021138695A (ja) カルコブトロールの製造方法
US4070394A (en) Carnitine nitrile halide preparation
US20030187295A1 (en) Method for the production of $g(v)-aminoalkylsphonic acids
JP6774663B2 (ja) P1,p4−ジ(ウリジン5’−)テトラホスフェートの精製方法
US4113771A (en) Process for the purification of citric acid
US3402199A (en) Method for producing threonine
RU2779668C1 (ru) Способ получения калькобутрола
EP2998275B1 (en) Process for the preparation and/or purification of ruthenium(III) chloride
JPS60258143A (ja) 2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸の製造方法
JP2907582B2 (ja) グリシンの精製方法
JP3287562B2 (ja) テトラアンミン白金錯体類の製造方法
CN113620845B (zh) 一种保湿剂及其制备方法
JPS5862160A (ja) インド−ルの分離方法
US3651136A (en) Synthesis of dl-threonine
US4066688A (en) Chemical process
JP3848714B2 (ja) エチレンジアミン−n,n’−ジコハク酸およびその第二鉄錯塩の製法
KR950005766B1 (ko) 4-히드록시 만델산의 제조방법
JPS6327477A (ja) オキシラセタムの製造方法
CN113735720A (zh) 一种(±)-肾上腺素的制备方法
US3225101A (en) Process for purifying hydrazinium chlorides