JPH01287049A - パラクレゾールの分離方法 - Google Patents

パラクレゾールの分離方法

Info

Publication number
JPH01287049A
JPH01287049A JP11527988A JP11527988A JPH01287049A JP H01287049 A JPH01287049 A JP H01287049A JP 11527988 A JP11527988 A JP 11527988A JP 11527988 A JP11527988 A JP 11527988A JP H01287049 A JPH01287049 A JP H01287049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cresol
para
meta
reaction
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11527988A
Other languages
English (en)
Inventor
Yakudo Tachibana
橘 躍動
Masahiro Horiguchi
堀口 正裕
Hidemi Ishiguro
石黒 秀美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP11527988A priority Critical patent/JPH01287049A/ja
Publication of JPH01287049A publication Critical patent/JPH01287049A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、パラクレゾールおよびメタクレゾールを含む
フェノール類の混合物からメタクレゾールを除去し、パ
ラクレゾールを得る方法に関する。
[従来技術] フェノール類であるクレゾールは、フェノール、キシレ
ノールとともにタールの分留品として得られるが、周知
のように、クレゾールにはオルトクレゾール、メタクレ
ゾールおよびパラクレゾールの3異性体があり、これら
の異性体の混合物として得られる。そして、その使用に
際しては、混合物のまま使用できる場合には問題ないが
、異性体側に用途が限定される場合には、その用途に求
められる異性体を分離する必要がある。
しかし、これらの異性体を通常の蒸留によって分離しよ
うとした場合、オルトクレゾールはメタクレゾールおよ
びパテクレゾールとの沸点差が比較的大きいため分離す
ることができるが、メタクレゾールとパラクレゾールの
間の沸点差は極めて小さく、両者の分離は実質的に不可
能である。
このように蒸留による分離が困難であるメタクレゾール
とバラクレゾールの分離については、従来から、他の方
法による多くの技術が開発されている6例えば、300
気圧以上の高圧下で晶析処理をして分離する方法(特公
昭57−7613号公報等)、吸着による分離方法(特
開昭56−45432号公報等)や、異性体の混合物を
アルキル誘導体に変換した後、蒸留して各異性体の誘導
体に分離し、この誘導体を脱アルキルする方法等がある
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の従来技術においては、高価な高圧
装置を必要としたり、複雑な反応をさせたり、あるいは
操作が非常に繁雑になる等の問題がある。
本発明は上記従来技術の問題点を解決し、装置が簡単で
、操作が容易なバラクレゾールの分離方法を提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明においては、酸類
の存在下において、少なくともバラクレゾールおよびメ
タクレゾールを含有するフェノール類の混合物にアルデ
ヒド類を作用させてメタクレゾール樹脂を主とする樹脂
を生成させ、この樹脂を分離することによりバラクレゾ
ールを分離する。
そして、フェノール類とアルデヒド類との反応時に存在
させる酸類としては有機酸が望ましい。
また、有機酸の中では蓚酸がより望ましい作用をする。
また、生成した樹脂の分離として蒸留によるのが最も容
易である。
[作用] 本発明は、アルデヒド類とクレゾールの各異性体との反
応において、異性体間に反応速度に差があることに着目
してなされたものである。アルデヒド類とバラクレゾ−
ル、メタクレゾールとの反応について、その反応速度を
比べると、メタクレゾールの反応はバラクレゾールの反
応に対し反応速度が極めて大きい、このため、アルデヒ
ド類との反応条件を調整に設定すれば、バラクレゾール
との反応に優先させてメタクレゾールとの反応を選択的
に行わせることができる。このため、フェノール類中の
メタクレゾールとアルデヒド類との反応を選択的に進行
させ、メタクレゾールをメタクレゾール樹脂にすること
ができ、異性体混合物から分離させることができる。こ
の際、バラクレゾールは未反応のまま残留するので、こ
れを取り出すことによってバラクレゾールが分離されて
得られる。
メタクレゾールとアルデヒド類との反応を選択的に行わ
せるためには、反応を緩やかに進行させることが必要で
あり、そのための反応速度の調整が行われる。もし、反
応速度の調整がなされず、反応が急速に行われた場合に
は、アルデヒド類はメタクレゾールのみならずバラクレ
ゾールとも反応してバラクレゾールの回収率を低下させ
たり、メタクレゾール以外のフェノール類化合物との反
応が進行させてしまったりする。また、反応速度が遅す
ぎる場合、メタクレゾール自体の反応率が上昇しないと
言う問題が生ずる。
このため、反応速度は、反応温度、添加する酸類の種類
およびその添加量、アルデヒド類の種類およびその添加
量等の反応条件を適切に組み合わせることによって調整
される。
フェノール類とアルデヒド類との反応時に存在させる酸
類は触媒としての作用をなすものであり、蓚酸や酢酸等
の有機酸、塩酸や燐酸等の無機酸など各種の酸類が使用
されるが、反応を緩やかに進行させ、反応条件の調整が
容易な有機酸が好ましい、そして、有機酸の中では適度
の反応速度が得られる蓚酸がより好ましい、酢酸を使用
した場合には、反応速度が遅く、このため他の反応条件
を調整して反応を促進させる必要がある。
一方、無機酸を使用した場合には、反応が速いので、他
の条件を調整して反応を抑制する必要がある。
反応温度が高過ぎると、反応が速くなってバラクレゾー
ルとアルデヒド類との反応も進行してしまい、バラクレ
ゾールの回収率が低下する。好ましい反応温度は、酸類
の種類等によっても異なるが、約100℃以下の範囲で
ある。
アルデヒド類としては、安価で、入手容易なものが使用
されるが、通常はホルムアルデヒド、パラホルムアルデ
ヒド等が使用される。アルデヒド類の添加量は、フェノ
ール類中のメタクレゾールの含有量を基準にして決めら
れる。添加量は、フェノール類中に含まれるメタクレゾ
ール以外の化合物の含有量によっても異なるが、メタク
レゾールに対し、モル比で0.8〜1.2の範囲である
。このアルデヒド類添加のモル比は、0.8未満ではメ
タクレゾールとの反応が不十分となり、1.2を超える
とパラクレゾールとの反応も起こってその回収率が低下
する。
アルデヒド類との反応によって生成した樹脂とパラクレ
ゾールを主とする未反応物とを分離する方法としては種
々の方法があるが、蒸留によって分離することができる
。生成した樹脂はノボラック型で熱可塑性であるため、
蒸留操作中においては液体で存在するので、未反応物を
蒸留によって容易に回収することができる。
[発明の実施例] 以下、本発明の方法により、パラクレゾールおよびメタ
クレゾールを含むフェノール類にアルデヒド類を反応さ
せ、メタクレゾールを樹脂化してパラクレゾールを分離
した実験結果について説明する。
(実施例) 実験に先立ち、第1表に示すような3種類のフェノール
類混合物の試料を調製した。そして、第2表に示すよう
に、酸類の種類、反応温度、アルデヒド類(ホルマリン
)の添加比の条件を変えて反応させた。
第1表 試料の組成   (%) 実験は、撹拌機、還流冷却器、温度計を備えたフラスコ
に、試料、ホルムアルデヒドおよび酸類を入れ、2時間
反応させた。次に、この反応混合物を約10+s■Hg
で減圧蒸留して未反応のフェノール類を留出させ、樹脂
を分離した。そして、未反応のフェノール類の留出量を
測定するとともに、留出物中のパラクレゾールの純度を
測定し、この測定値に基づいて反応前の試料中に含まれ
ていたパラクレゾールの回収率を求めた。
この結果は第2表および第1図、第2図に示す、なお、
第1図、第2図は酸類として蓚酸を使用した場合の結果
を図示したものである。
第2表  実験結果 第1図は反応温度50°Cにおけるホルマリン添加比と
留出物中のパラクレゾールの純度の関係を示した図であ
る。この図のように、ホルマリン添加比が0.8未満で
あるとパラクレゾールの純度は急激に低下し、反応が不
十分であることを示している。しかし、ホルマリン添加
比を上げた場合、1.2を超えるとその効果は僅かに認
められる程度である。
第2図はホルマリン添加比0.8における反応温度とパ
ラクレゾールの回収率の関係を示した図である。この図
において、反応温度が100℃を超えると、パラクレゾ
ールの回収率が急激に低下する傾向にある。これは、反
応温度が高すぎると、ホルマリンとパラクレゾールとの
反応が進行し、パラクレゾールが消費されてしまうため
である。
次多こ、第2表の結果について説明すると、実施例8は
酸類として塩酸を使用した場合であり、蓚酸を使用した
場合と同等またはそれ以上の良好の結果を得ている。し
かし、この表には挙げなかつたが、塩酸を使用した場合
には反応が非常に促進され、反応温度を高くしたり、ホ
ルマリンの添加比を上げると、パラクレゾールも反応し
てしまいパラクレゾールの回収率が著しく低下する。こ
のため、塩酸を使用する場合には反応速度を大きくしな
いような反応条件を設定する必要がある。
また、実施例9は酸類として無水酢酸を使用した場合で
あるが、他の実施例と比べて低い結果を得ている。これ
は、無水酢酸を使用した場合には反応速度が小さいため
であり、反応条件をより促進する方向に設定する必要が
あることを示している。
そして、実施例6,7は、パラクレゾールおよびメタク
レゾール以外のフェノール類を含有させた試料Bおよび
Cについての結果である。このうち実施例7(試料C;
試料中のパラクレゾール19.2%、メタクレゾール3
7.1%)の留出物の組成は第3表に示したごとくであ
り、反応前の試料中に存在したメタクレゾール37.1
%に対し、留出物中のメタクレゾールは1.0%に減少
しており、メタクレゾールの殆どが樹脂化して除去され
ている。この留出物を理論段数100段の充填塔により
精密蒸留を行った結果を第3表に示す、第3表に示した
バラクレゾール留分の組成はパラクレゾール97,8%
であり、高純度のパラクレゾールが得られた。このよう
にメタクレゾール以外の化合物は蒸留によって分離する
ことができるので、各種のフェノール類からなる混合物
からも高純度のパラクレゾールを容易に得ることができ
る。
第3表  留出物の組成 [発明の効果] 本発明によるパラクレゾールとメタクレゾールの分離方
法は、パラクレゾールおよびメタクレゾールを含むフェ
ノール類の混合物にアルデヒド類を作用させてメタクレ
ゾールとアルデヒド類とを選択的に反応させ、生成した
樹脂を分離する方法であるので、高価な装置を要したり
、複雑な反応をさせたり、あるいは繁雑な操作をしたり
することがなく、パラクレゾールの分離コストを低減す
ることができる。また、生成した樹脂はフェノール樹脂
としての用途に供することができる。
そして、上記のフェノール類とアルデヒド類との反応は
酸類の存在下で行うが、この酸類としては有機酸、特に
蓚酸を使用することにより、メタクレゾールとフェノー
ル類との反応を選択的に行わせるための反応速度の調整
が容易となる。
また、パラクレゾールを主とする未反応のフェノール類
と生成した樹脂との分離方法は、樹脂がノボラック型で
あるため、蒸留による方法を採用することができ、樹脂
の分離操作が極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は反応温度50℃におけるホルマリン添加比と留
出物中のパラクレゾールの純度の関係を示した図、第2
図はホルマリン添加比0.8における反応温度とパラク
レゾールの回収率の関係を示した図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸類の存在下において、少なくともパラクレゾー
    ルおよびメタクレゾールを含有するフェノール類の混合
    物にアルデヒド類を作用させてメタクレゾール樹脂を主
    とする樹脂を生成させ、この樹脂を分離することを特徴
    とするパラクレゾールの分離方法。
  2. (2)酸類が有機酸であることを特徴とする請求項1記
    載のパラクレゾールの分離方法。
  3. (3)樹脂の分離が蒸留によることを特徴とする請求項
    1記載のパラクレゾールの分離方法。
JP11527988A 1988-05-11 1988-05-11 パラクレゾールの分離方法 Pending JPH01287049A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11527988A JPH01287049A (ja) 1988-05-11 1988-05-11 パラクレゾールの分離方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11527988A JPH01287049A (ja) 1988-05-11 1988-05-11 パラクレゾールの分離方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01287049A true JPH01287049A (ja) 1989-11-17

Family

ID=14658727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11527988A Pending JPH01287049A (ja) 1988-05-11 1988-05-11 パラクレゾールの分離方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01287049A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1181431A (en) Process for making bis(hydroxyphenyl)methanes
CA1226550A (en) Process for recovery of methacrylic acid
JPS582214B2 (ja) フエノ−ルノ ヒドロキシルカホウ
WO2007086415A1 (ja) フェノール樹脂及び樹脂組成物
US6478929B1 (en) Dewatering process
JPH04211031A (ja) 精製パラ−クミルフェノール
JPH01287049A (ja) パラクレゾールの分離方法
US4090922A (en) Carrier-vapor distillation
EP0673935B1 (en) Process for recovering propylene oxide
US4736062A (en) Process for preparing methacrylic acid
CA1162572A (en) Process for producing p-cresol
JPH07224055A (ja) 環状ホルマールの製造方法
US3357899A (en) Method of recovering formic acid from a waste liquor
US2947671A (en) Purification of dichloroacetaldehyde
US2463030A (en) Process of purifying glyoxal
US6680405B1 (en) Process for the preparation of methyl methacrylate
JP2548427B2 (ja) ジヒドロキシジフェニルメタンの製造方法
KR0171880B1 (ko) 노볼락형 페놀계 수지의 제조방법
JP2970161B2 (ja) 2−アルキルレゾルシノールの製造法
JPH02155910A (ja) 高純度ポリフエノールの製造方法
JPH11279265A (ja) フェノール系樹脂の製造方法
JPS6134009A (ja) 高純度ノボラツク系樹脂の製造方法
JPS6050170B2 (ja) クレゾ−ルの分離方法
JP2004339257A (ja) ノボラック型フェノール樹脂の製造方法
WO2012118196A1 (ja) 3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロパナール水溶液の濃縮方法