JPH0128287Y2 - - Google Patents

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JPH0128287Y2
JPH0128287Y2 JP1984148626U JP14862684U JPH0128287Y2 JP H0128287 Y2 JPH0128287 Y2 JP H0128287Y2 JP 1984148626 U JP1984148626 U JP 1984148626U JP 14862684 U JP14862684 U JP 14862684U JP H0128287 Y2 JPH0128287 Y2 JP H0128287Y2
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vehicle speed
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【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、車両のスロツトル弁制御装置、特に
気化器のスロツトル弁を所定開度に開弁駆動する
ための駆動部を備え、この駆動部を車両の所定の
施回走行条件下で開弁作動させてエンジンストー
ルを防止するようにした形式の制御装置に関す
る。
(2) 従来の技術 気化器を有するエンジンを搭載した車両におい
て、運転者によつては、スロツトルペダルから足
を離すとともにクラツチを切り或いは変速機のシ
フト位置をニユートラルとして車両を惰性走行さ
せることがあり、かかる惰性走行中に車両が施回
すると次のような問題がある。即ち惰性走行中に
は一般にエンジンはアイドリング状態にあり、そ
の状態でエンジンは吸入空気量が少なく、またト
ルク変動が大きいため、回転数が低く本来的に不
安定である上、気化器で生成される混合気の空燃
比が変動し易い傾向にあり、特に車両の施回走行
時に気化器フロート室の燃料油面が揺動して、そ
の油面とメインノズルとのヘツド差が変化する
と、上記空燃比の変動傾向は一層顕著となつて混
合気の着火性を悪化させ、エンジンストールを生
じさせるのである。
そこで舵角が所定値以上になる車両の施回状態
において、車速の増大につれて上記燃料油面の揺
動が大きくなることに鑑み車速が所定値以上ある
ときにスロツトル弁の開度を大きくしてエンジン
を所謂アイドルアツプすること、即ちエンジンを
通常のアイドル回転数よりも高い回転数を以て安
定よく運転させるとともにエンジンの吸入空気量
を増加させて混合気空燃比の変動を極力抑えるこ
とによつて、エンジンのストールを防止するよう
にした技術と、車速が所定値以上あり且つ車両が
惰性走行状態にあるときに上記と同様にエンジン
をアイドルアツプする技術とが従来公知である
(実開昭58−44444号公報参照)。
(3) 考案が解決しようとする課題 ところが前者の技術では、車両の舵角および車
速がそれぞれ設定値以上あれば車両が惰性走行状
態にあるか否かに関係なく常にエンジンをアイド
ルアツプしてしまうため、例えば車両の高速施回
時にエンジンブレーキをかけるような場合でもエ
ンジンが吹上り、運転フイーリングを損なうとと
もに燃料を浪費するという問題がある。一方、後
者の技術では上記問題は解決されるものの、車両
が惰性走行状態にあるか否かを判定するのに自動
変速機付車両ではニユートラルセンサを、また手
動変速機付車両ではニユートラルセンサに加えて
クラツチセンサをそれぞれ使用しているので、変
速機形式の異なる車両ごとに対応を全く変える必
要があつてその対応が複雑になり、また特に手動
変速機付車両においては、変速の際スロツトルペ
ダルの解放によりスロツトル弁がアイドル開度に
あるにも拘らずエンジン回転数が未だ低下しない
ような状態下(例えば低変速段の変速時において
クラツチを切つた直後)でもエンジンがアイドル
アツプされてしまい、燃料を浪費する等の問題が
ある。
本考案は、上記従来装置の問題をすべて解決し
得る、車両のスロツトル弁制御装置を提供するこ
とを目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、気化器の
スロツトル弁を所定開度に開弁駆動するための駆
動部を備え、この駆動部を車両の所定の施回走行
条件下で開弁作動させてエンジンストールを防止
するようにした、車両のスロツトル弁制御装置に
おいて、車速を検出する車速検出器と、エンジン
回転数を検出する回転数検出器と、前記車速に対
するエンジン回転数の比が設定値未満であるとき
に第1検知信号を出力する判断回路と、車両の舵
角が設定値以上であるときに第2検知信号を出力
する舵角検出器と、第1および第2検知信号がと
もに入力されたときに前記スロツトル弁の開度を
大きくすべく前記駆動部に制御信号を与える制御
信号発生回路とを含むことを特徴とする。
(2) 作用 車両の舵角が設定値以上になる施回走行状態は
上記舵角検出器によつて、また車速に対するエン
ジン回転数の比が設定値未満になる惰性走行状態
は上記判断回路によつてそれぞれ検知され、その
両者の検知信号が制御信号発生回路にともに入力
されたときに上記駆動部を作動させてエンジンを
アイドルアツプすることができるから、惰性走行
中における車両施回時にフロート室燃料油面が大
きく揺動しても混合気の空燃比の変動を極力抑え
且つエンジンの運転を安定させることができ、エ
ンジンストールが回避される。
また特に上記判断回路は、エンジンストールの
原因となるフロート室燃料油面の揺動と関係する
車速の大小だけを単純に判断するのではなく、そ
の車速に対するエンジン回転数の比の大小を判断
しているから、該車速の大きさを考慮しつつ車両
が惰性走行状態にあるか否かを的確に判定するこ
とができ、従つて、前記従来装置のように惰性走
行状態を判定するのにクラツチセンサやニユート
ラルセンサを特別に用いる必要はない。また車両
の高速施回時にエンジンブレーキをかけたような
場合(このときエンジンは高回転領域にあつて前
記比は設定値以上となる)には、上記判断回路が
検知信号を発しないためエンジンは必要以上にア
イドルアツプされない。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、先ず第1図において、気化器1のベン
チユリ部2よりも下流側にはスロツトル弁3が配
設されており、該スロツトル弁3は、スロツトル
ペダル(図示せず)を介して運転者によつて操作
される。そのスロツトル弁3は、車両施回時の定
められた条件下において、駆動部4により所定開
度に開弁駆動される。
駆動部4は、アクチユエータ5とソレノイド弁
6とから成る。アクチユエータ5のハウジング7
内はダイヤフラム8により空気室9と負圧室10
とに仕切られ、ダイヤフラム8にはスロツトル弁
3を駆動するための作動棒11が固定され、負圧
室10内には戻しばね12が収納される。このア
クチユエータ5は、運転者がスロツトルペダルを
足から離してスロツトル弁3がアイドル開度にあ
るときにその開度を強制的に大とするためのもの
であり、負圧室10に吸気負圧を作用させること
により、戻しばね12のばね力に抗してダイヤフ
ラム8が負圧室10側に撓み、作動棒11により
スロツトル弁3が開度を大とする方向に回動駆動
される。
ソレノイド弁6は、スロツトル弁3よりも下流
側の吸気通路13と、アクチユエータ5の負圧室
10とを結ぶ負圧通路14の途中に介装されてお
り、ソレノイド15の励磁により前記負圧通路1
4を開放すべく弁体16を作動するように構成さ
れる。したがつて、ソレノイド15を励磁してソ
レノイド弁6を開放することにより、アクチユエ
ータ5の負圧室10に負圧通路14を介して吸気
負圧が作用し、スロツトル弁3がアクチユエータ
5により開弁駆動される。
ソレノイド弁9のソレノイド15には、制御信
号発生回路としてのANDゲート17が直列に接
続されており、ANDゲート17からハイレベル
の制御信号が出力されたときに、ソレノイド15
が励磁され、ソレノイド弁6が開弁する。AND
ゲート17の一方の入力端には判断回路18が接
続され、他方の入力端には舵角検出器19が接続
されており、判断回路18からハイレベルの第1
検知信号Aが出力され、舵角検出器19からハイ
レベルの第2検知信号Bが出力されたときに、
ANDゲート17からハイレベルの制御信号が出
力される。
判断回路18は、マイクロコンピユータであ
り、この判断回路18には、車速Vを検出するた
めの車速検出器20と、エンジン回転数Neを検
出するための回転数検出器21とが接続される。
しかも判断回路18は、車速Vに対するエンジン
回転数Neの比Ne/Vが設定値未満であるとき
に、ハイレベルの第1検知信号Aを出力する。
第2図において、たとえば第1速から第5速ま
での前進変速段を有する手動式変速機を備える車
両では、第1速S1、第2速S2、第3速S3、第4
速S4および第5速S5の各変速段で車速Vに対す
るエンジン回転数Neの比Ne/Vが設定されてい
るが、判断回路18の設定値は最高変速段たとえ
ば第5速S5の前記比Ne/Vとして定められる。
したがつて、判断回路18では、車速Vに対する
エンジン回転数Neの比Ne/Vが第2図の斜線で
示す範囲にあるときに、ハイレベルの第1検知信
号Aが出力され、この信号Aの出力時には車両が
惰性走行状態にあると判断される。
舵角検出器19は、舵角が設定値以上となつた
ときにスイツチング態様を変化させるスイツチで
あり、たとえば舵角が45度以上となつたときに舵
角検出器19からハイレベルの第2検知信号Bが
ANDゲート17に与えられ、その信号Bの出力
時には車両が施回走行状態にあると判定される。
次にこの実施例の作用について説明すると、車
両を運転中にスロツトルペダルから足を離してス
ロツトル弁をアイドル開度とするとともにシフト
位置をニユートラルとして車両を惰性走行させて
いる状態で車両を施回操作する場合を想定する。
この場合、舵角が45度以上あり、しかも車速Vに
対するエンジン回転数Neの比Ne/Vが第2図の
斜線で示す範囲内にあると、ANDゲート17に
は、ハイレベルの第1および第2検知信号A,B
が入力され、ソレノイド15が励磁されてソレノ
イド弁6が開弁する。これにより、アクチユエー
タ5の負圧室10には吸気負圧が作用し、したが
つてスロツトル弁3はその開度を大とされる。こ
の結果、エンジンの吸入空気量が多くなつて、気
化器1のフロート室の燃料油面の揺動に起因した
混合気空燃比の変動を極力抑え且つエンジン回転
数を高めてエンジンの運転を安定させることがで
きるから、エンジンストールの発生を防止するこ
とができる。
また車両が高車速で施回走行中であつても、エ
ンジンブレーキ時にはエンジンが高回転領域にあ
るため前記比Ne/Vが第2図の斜線範囲外とな
り、ANDゲート17にはハイレベルの第1検知
信号Aが入力されず、ソレノイド弁6が閉弁状態
を保持してアクチユエータ5が作動しないからエ
ンジンはアイドルアツプされず、従つて燃料が無
駄に消費されない。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、気化器のスロツ
トル弁を所定開度に開弁駆動するための駆動部を
備え、この駆動部を車両の所定の施回走行条件下
で開弁作動させてエンジンストールを防止するよ
うにした、車両のスロツトル弁制御装置におい
て、車速を検出する車速検出器と、エンジン回転
数を検出する回転数検出器と、前記車速に対する
エンジン回転数の比が設定値未満であるときに第
1検知信号を出力する判断回路と、車両の舵角が
設定値以上であるときに第2検知信号を出力する
舵角検出器と、第1および第2検知信号がともに
入力されたときに前記スロツトル弁の開度を大き
くすべく前記駆動部に制御信号を与える制御信号
発生回路とを含むので、車両の舵角が設定値以上
になる施回走行状態を上記舵角検出器によつて、
また車速に対するエンジン回転数の比が設定値未
満になる惰性走行状態を上記判断回路によつてそ
れぞれ検知し、その両者の検知信号が制御信号発
生回路にともに入力されたときに上記駆動部を作
動させてエンジンをアイドルアツプすることがで
き、これにより、惰性走行中における車両施回時
にフロート室燃料油面が大きく揺動しても混合気
の空燃比の変動を極力抑え且つエンジンの運転を
安定させて、エンジンストールを効果的に防止す
ることができる。特に上記判断回路が、エンジン
ストールの原因となるフロート室燃料油面の揺動
と関係する車速の大小だけを単純に判断するので
はなく、その車速に対するエンジン回転数の比の
大小を判断しているから、該車速の大きさを考慮
しつつ車両が惰性走行状態にあるか否かを的確に
判定することができ、従つて、車両の高速施回時
にエンジンブレーキをかけたような場合(このと
きエンジンは高回転領域にあつて前記比は設定値
以上となる)には、上記判断回路が検知信号を発
しないためエンジンがアイドルアツプされず、燃
費節減と運転フイーリング向上に寄与し得る。し
かも惰性走行状態を判定するのにクラツチセンサ
やニユートラルセンサを特別に用いる必要はない
から、手動変速機および自動変速機の何れを装備
した車両にも同一構造の制御系を共通に使用する
ことができてその対応が容易であり、また特に手
動変速機付車両に適用される場合には、変速の際
スロツトルペダルの解放によりスロツトル弁がア
イドル開度にあるにも拘らずエンジン回転数が未
だ低下しないような状態下(この時前記比は設定
値以上となる)でもエンジンはアイドルアツプさ
れないから、一層の燃費節減に寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
1図は系統図、第2図はスロツトル弁の開度を大
とすべき範囲を示すための車速線図である。 1……気化器、3……スロツトル弁、4……駆
動部、17……制御信号発生回路としてのAND
ゲート、18……判断回路、19……舵角検出
器、20……車速検出器、21……回転数検出
器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 気化器1のスロツトル弁3を所定開度に開弁駆
    動するための駆動部4を備え、この駆動部4を車
    両の所定の施回走行条件下で開弁作動させてエン
    ジンストールを防止するようにした、車両のスロ
    ツトル弁制御装置において、車速を検出する車速
    検出器20と、エンジン回転数を検出する回転数
    検出器21と、前記車速に対するエンジン回転数
    の比が設定値未満であるときに第1検知信号を出
    力する判断回路18と、車両の舵角が設定値以上
    であるときに第2検知信号を出力する舵角検出器
    19と、第1および第2検知信号がともに入力さ
    れたときに前記スロツトル弁3の開度を大きくす
    べく前記駆動部4に制御信号を与える制御信号発
    生回路17とを含むことを特徴とする、車両のス
    ロツトル弁制御装置。
JP1984148626U 1984-10-01 1984-10-01 Expired JPH0128287Y2 (ja)

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JPS6163447U JPS6163447U (ja) 1986-04-30
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US9789874B2 (en) 2012-10-31 2017-10-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle travel control device for controlling a running mode of an engine

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56104141A (en) * 1980-01-21 1981-08-19 Fuji Heavy Ind Ltd Carbureter

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JPS56104141A (en) * 1980-01-21 1981-08-19 Fuji Heavy Ind Ltd Carbureter

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