JPH01281286A - 乗客コンベアのハンドレール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は乗客コンベアのハンドレールに関するもので
あり、特に、ハンドレール駆動装置の加圧ローラと当接
するハンドレールの表面部の改良に関するものである。

［従来の技術］ 第５図は、特開昭５０−１　’ｌ　４７８７号公報に示
された従来の乗客コンベアのハンドレールの駆動部付近
を示す正面図である。

図において、（１）は乗客コンベアの主枠、（２）はス
カートガード等の役割を果す乗客コンベアの瀾干、（３
）は乗客コンベアの移動踏段（図示せず）と共に同期し
て移動するハンドレール、（４）はハンドレール（３）
を移動可能に支持しているハンドレールフレーム、（５
）は乗客コンベアの駆動機、（６）は乗客コンベアの移
動踏段（図示ぜず）を駆動させる鎖歯車でおる。

（７）はハンドレール（３）を駆動させる駆８装置、（
８〉はハンドレール（３）を裏面部側から押圧する駆動
ローラ、（９）はハンドレール（３）を表面部側から回
動自在な状態で加圧する加圧ローラ、（１０）は加圧ロ
ーラ（９）の加圧力を適正に調整する加圧ネジである。

この複数の駆動ローラ（８）及び加圧ローラ（９）及び
加圧ネジ（１０）は駆動装置（７）を）構成する。（１
１）は駆動機（５）から鎖歯車（６〉に駆動力を伝達す
る駆動チェノ、（１２）は鎖歯車（６）から駆動装置（
７）に駆動力を伝達するハントレールチェン、（１３）
はハントレールチエン（１２〉の伸びを吸収してハント
レールチェン（１２）の張力を適正に維持するアイドル
鎖歯車である。

従来の乗客コンベアのハンドレールは上記のように構成
されており、駆動装置（７）の駆動ローラ（８）及びｔ
Ｊ０圧ローラ（９）との摩擦力を利用してハンドレール
（３）の駆動を行なっている。

即ち、ハンドレール（３）の表面及び裏面を対向配置と
した複数の駆動ローラ（８）及び加圧ローラ（９〉で挾
圧し、駆動ローラ（８）を駆動させることにより、ハン
ドレール（３）の仝休を駆動している。したがって、加
圧ローラ（９）による加圧力が小さ過ぎると、駆動ロー
ラ（８）とハンドレール（３〉との接触面でスベリが起
こり、ハントレール（３）の適正な駆動を行なうことが
できない。

そこで、このスベリ現象をなくすために、ハンドレール
（３）には加圧ローラ（９）によって適正な加圧力が常
時加えられている。

［発明か解決しようとする課題］ 上記のような従来の乗客コンベアのハンドレールは、通
常、ハントレール（３）の表面を乗客が手で触れた場合
にソフ１〜な感じを与えるためと、ハンドレール（３）
自体をハンドレールフレーム（４）に沿い易くするため
に、幾分柔軟性を有する材質で形成されていた。

また、このハンドレール（３）の表面には、乗客コンベ
アの運転停止状態においても、駆動用の加圧ローラ（９
）による加圧力が常時加えられていた。したがって、夜
間或いは休日等の長時間に亙って乗客コンベアの運転を
停止する場合には、ハンドレール（３）の表面に加圧ロ
ーラ（９）に・　よる圧痕が残ることがめった。この圧
痕について図を用いて詳述する。

第６図の（ａ）は従来の乗客コンベアのハンドレールの
要部を示す平面図であり、第６図の（ｂ）は断面図でお
る。また、第７図は第６図のＸ−Ｘ断面を示す断面図で
ある。

図において、（１４）はハンドレール（３）の表面部（
３ａ）に残った加圧ローラ（９）の加圧による圧痕でお
る。なあ、この圧痕（１４）は複数の加圧ローラ（９）
の両端に位置する加圧ローラ（９）間の距離り間に残る
（第５図及び第６図参照）。そして、この圧痕（１４）
の数は停止毎に次第に増加する。即ち、ハンドレール（
３）は乗客コンベアの停止状態が、常に、一定の位置で
停止させることがてぎないから、その確立から、圧！（
１４）の数は停止する回数の増加に伴なって次第に増加
する。

これらの多数の圧痕（１４）により、ハンドレール（３
）の表面部（３ａ）は凹凸状態となり、各種の不具合を
引起こしていた。例えば、ハンドレール（３）の駆動に
際して、加圧ローラ（９）とハンドレール（３）とか密
着せず、均一な加圧を維持することができなくなり、駆
動ローラ（８）とハンドレール（３）との間に小さなス
ベリが生じ、ハンドレール（３）の滑らかな駆動が阻害
されることがあった。また、その程度によっては、ハン
ドレール（３）自体の見栄えが悪くなり、乗客等に悪印
象を与えることもめった。

そこで、この発明はハンドレールの表面部に圧痕の残ら
ない乗客コンベアのハンドレールの提供を課題とする。

［課題を解決するための手段］ この発明にかかる乗客コンベアのハンドレールは、乗客
コンベアの運転停止時にハンドレール駆動装置（７）の
加圧ローラ（９〉と当接するハンドレール（３）の表面
部（３ａ）が、他の表面部（３ａ）より硬度の高い材料
からなる強化部（１５）としたものである。

［作用］　　　　　　゛ この発明の乗客コンベアのハンドレールにおいては、乗
客コンベアの運転停止時にハンドレール駆動装置（７）
の加圧ローラ（９）と当接するハントレール（３）の表
面部（３ａ）を、他の表面部（３ａ）より硬度の高い強
化部（１５〉としたものであるから、ハンドレール（３
）の表面部（３ａ）に加圧ローラ（９）の加圧による圧
痕（１４・）が残らない。

［実施例］ 第１図の（ａ＞はこの発明の一実施例である乗客コンベ
アのハンドレールの要部を示す平面図でおり、第１図の
（ｂ）はその断面図でおる。

図において、（３〉は上記従来例のハンドレール（３）
に相当するハンドレールである。（１５）はハンドレー
ル（３〉の表面部（３ａ〉の一部に形成した強化部であ
り、他の表面部（３ａ）より大きな硬度を有している。

このように形成されたハンドレール（３）は、通常の乗
客コンベアの運転停止信号によって、ハンドレール駆動
装置（７）の加圧ローラ（９）と当接する部位に前記強
化部（１５）を位置させるように、図示しない位置検出
手段及び自己保持手段によって制御し、そして、この強
化部（１５）がハンドレール駆動装置（７）の加圧ロー
ラ（９）と当接する部位に位置したとぎ、乗客コンベア
の運転を停止させれば、ハンドレール（３）の強化部（
１５）とハンドレール駆動装置（７）の加圧ローラ（９
）とが当接し、ハンドレール（３）の表面部（３ａ）に
は加圧ローラ（９）の加圧による圧痕（１４）が残るこ
とがない。

このため、従来のハンドレール（３）の如き、多数の圧
痕（１４）によるハンドレール（３）の表面部（３ａ）
の凹凸状態は解消される。

したがって、ハンドレール（３）の駆動に際して、加圧
ローラ（９）とハンドレール（３）とは常に密着状態と
なり、均一な加圧を維持できるので、ハンドレール（３
）の滑らかな駆動を確保することができる。

しかし、この実施例の乗客コンベアのハンドレールでは
、乗客コンベアの運転停止時に、強化部（１５）を必ず
ハンドレール駆動装置（７）の加圧ローラ（９）と当接
する部位に位置させることが要求される。

そこで、この強化部（１５）の移動方向の寸法Ｗを駆動
装置（７）の複数の加圧ローラ〈９〉の両端に位置する
加圧ローラ（９）間の距離り以上とする必要がおる。

なお、この強化部（１５）をハンドレール（３）の他の
表面部（３ａ）と同色とすれば、この強化部（１５）が
特別に目立つこともなく、ハンドレール（３〉自体の見
栄えも向上し、乗客等に好印象を与える。

しかし、必ずしも、この強化部（１５）をハンドレール
（３）の他の表面部（３ａ）と同色とする必要性はない
。逆に、強化部（１５）をハンドレール（３）の他の表
面部（３ａ）と別色とすれば、強化部（１５）が加圧ロ
ーラ（９）と当接する位置に停止しているか否かの確認
作業が容易になり、また、色による位置検出も容易とな
る。

ここで、この発明の他の実施例の乗客コンベアのハンド
レールについて説明する。

第２図の（ａ）はこの発明の他の実施例である乗客コン
ベアのハンドレールの要部を示す平面図でおり、第２図
の（ｂ）はその断面図である。また、第３図の（ａ）は
第２図の乗客コンベアのハンドレールの矢視△を示す正
面図であり、第３図の（ｂ）はその断面図でおる。そし
て、第４図は第２図及び第３図のハンドレールを使用し
た乗客コンベアのハンドレール駆動部付近を示す正面図
である。なお、図中、（１〉から（１３）、及び（１５
）は上記従来例及び実施例と同一または相当する構成部
分で必るから、ここでは重複する説明を省略する。

図において、（１６）はハンドレール（３）の表面部（
３ａ）側面に付設した位置マーク、（１７）はハンドレ
ールフレーム（４）の側部表面に付設した位置マニクで
ある。そして、このハンドレール（３）の位置マーク（
１６）とハンドレールフレーム（４）の位置マーク（１
７）とが一致するときに、強化部（１５）が加圧ローラ
（９）と当接する部位に位置するようにハンドレール（
３）か設定しである。

したがって、この実施例の乗客コンベアのハンドレール
は、強化部（１５）をハンドレール駆動装置（７）の加
圧ローラ（９）と当接する部位に停止させるように設置
する場合に、ハントレール（３）の位置マーク（１６）
とハンドレールフレーム（４）の位置マーク（１７）と
が一致していることから位置検出手段及び自己保持解除
の位置設定が容易となる。

しかも、乗客コンベアの運転停止時にハンドレール（３
）及びハンドレールフレーム（４）の開位置マーク（１
６）と位置マーク（１７）が一致していれば、強化部（
１５）が加圧ローラ（９）と当接状態となっているか否
かをわざわざ確認する必要がないので、作業効率も向上
する。

ところで、上記各実施例では、強化部（１５）をハンド
レール（３〉の表面部（３ａ）の一箇所に形成したもの
について説明したが、更に、増加させて複数箇所に形成
してもよい。或いは、強化部（１５）をハンドレール（
３〉の所定箇所、例えば、中心部等に環状に配設しても
よい。

特に、ハントレール（３）の駆動装置（７）を複数備え
た乗客コンベアにおいては、駆動装置（７）の個数に応
じた数だ（プ、しかも、各駆動装置（７〉の配設距離に
応じて強化部（１５）を形成する必要がおる。

［′Ｒ，明の効果］ 以上説明したとおり、この発明の乗客コンベアのハンド
レールは、乗客コンベアの運転停止時にハンドレール駆
動装置の加圧ローラと当接するハンドレールの表面部を
１也の表面部より硬度の高い材料で強化部を形成したも
のでおるから、ハンドレールの表面部に加圧ローラの加
圧による圧痕が残らなので、ハンドレールの表面部は凹
凸状態とならない。したがって、ハンドレールの駆動時
には、加圧ローラとハンドレールとは常に密着状態とな
り、均一な加圧を維持できるので、ハンドレールの滑ら
かな駆動を確保することができる。また、ハンドレール
自体の見栄えも低下することかない。

【図面の簡単な説明】

第１図の（ａ＞はこの発明の一実施例である乗客コンベ
アのハンドレールの要部を示す平面図でおり（ｂ）はそ
の断面図、第２図の（ａ）はこの発明の伯の実施例であ
る乗客コンベアのハンドレールの要部を示す平面図であ
り（ｂ）はその断面図、第３図の（ａ）は第２図の乗客
コンベアのハンドレールの矢視Ａを示す正面図でおり（
ｂ）は断面図、第４図は第２図及び第３図のハンドレー
ルを使用した乗客コンベアのハンドレール駆動部付近を
示す正面図、第５図は従来の乗客コンベアのハンドレー
ルの駆動部付近を示す正面図、第６図の（ａ）は従来の
乗客コンベアのハンドレールの要部を示す平面図であり
（ｂ）はその断面図、第７図は第６図のＸ−Ｘ断面を示
す断面図である。 図において、 ３：ハンドレール、　　３ａ：表面部、７：駆動装置、
　　　　　８：駆動ローラ、９：加圧ローラ、　　　１
５：強化部、でおる。 なお、図中、同−符号及び同一記号は、同一または相当
部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ハンドレール駆動装置を構成する駆動ローラ及び加圧ロ
   ーラに挟圧されて循環移送される乗客コンベアのハンド
   レールにおいて、 乗客コンベアの運転停止時に、ハンドレール駆動装置の
   加圧ローラと当接するハンドレールの当接面を、他の表
   面部より硬度の高い材料で形成した強化部としたことを
   特徴とする乗客コンベアのハンドレール。