JPH01279139A - 無段変速装置 - Google Patents

無段変速装置

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JPH01279139A
JPH01279139A JP63108040A JP10804088A JPH01279139A JP H01279139 A JPH01279139 A JP H01279139A JP 63108040 A JP63108040 A JP 63108040A JP 10804088 A JP10804088 A JP 10804088A JP H01279139 A JPH01279139 A JP H01279139A
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Yoshihiko Nakakoji
中小路 義彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、低速モード、中間モードおよび高速モードの
いずれかを選択することができるようにしたハイドロ・
メカニカル形の無段変速装置に関するものである。
[従来の技術] この種の無段変速装置として、人、出力端間に低速側の
機械式伝動系および高速側の機械式伝動系を並列的に形
成する差動歯車機構と、前記各機械式伝動系の途中に対
をなす流体ポンプ/モータの各入出力軸をそれぞれ接続
しこれら両ポンプ/モータによって可変速の流体式伝動
系を形成する流体伝動機構と、前記低速側の機械式伝動
系の伝動端を入力側または出力側に設けた共通回転要素
に接離させる低速側のクラッチと、前記高速側の機械式
(云動系の伝動端を前記共通回転要素に接離させる高速
側のクラッチとを具備してなり、低速側クラッチのみを
接続した低速モードと、低速側クラッチおよび高速側ク
ラッチの両方を接続した中間モードと、高速側クラッチ
のみを接続した高速モードのいずれかを選択し得るよう
にしたものが知られている。
しかして、このような装置においては、スロットル開度
に応じたエンジンの目標回転速度を予め設定し記憶させ
ておくとともに、エンジンの実回転速度を一定のタイミ
ングで順次検出し、原則としてその実回転速度が前記目
標回転速度に収束するように前記流体ポンプ/モータの
容量制御と、モードの切替制御とを行なうようにしてい
る。
そして、かかる装置では、例えは、低速モードや高速モ
ードから中間モードへの移行を行なう為に、次のような
制御を行なっている。すなわち、低速クラッチ側の回転
速度と、高速クラッチ側の回転速度との差を、一定のサ
ンプリングタイム毎に検知するようにしている。そして
、その差が一部以に小さくなり、低速モード又は高速モ
ードから中間モードに移行すべきであると判定した場合
には、低速側の流体ポンプ/モータの容量を、回転速度
差がさらに小さくなる方向に変化させ、その差が零又は
最少となった時点で、解放されていた側のクラッチを接
続して中間モードに移行させるようにしている。以下、
低速モードから中間モードに移行する時点における流体
ポンプ/モータの容量を示す点を「a点」と略称し、図
面にも符号raJを使用する。また、高速モードから中
間モードに移行する時点における流体ポンプ/モータの
容量を示す点を「b点」と略称し、図面にも符号「b」
を使用する。
[発明が解決しようとする課題] ところで、従来のものは、一定した速度で流体ポンプ/
モータの容量をa点またはb点に向けて変更するように
しているが、a点およびb点は、エンジン回転速度や作
動流体の粘性に応じて変動する。そのため、回転速度を
検出するサンプリングタイムとの関係で、容量変更制御
が行きすぎてしまうことがある。この場合、行きすぎた
直後のサンプリング時点でその旨を検知し、逆方向に容
量を再度変化させるようにフィードバック制御されるが
、このような行きすぎが生じると、クラッチを切り替え
るのに時間がかかる。また、かかる過制御を防止するた
めに、容量の変更速度を低く設定することも考えられる
が、このようにするとa点またはb点に達するのに時間
を要し、同じくクラッチを迅速に切り替えるのが難かし
くなる。
この種のクラッチには、湿式多板クラッチや、シンクロ
メツシュ式のものが採用されるが、いずれのものも、容
量をすばやくa点またはb点に移行させて切り替えない
と摩耗が進行し易く、耐久性に問題が生じる。また、車
両に搭載して使用する場合には、モードの切り替えに時
間がかかると円滑な加速や減速を行なうことができなく
なり、運転性にも問題が生じる。
本発明は、以」二のような課題を解消し、モードの切り
替えを円滑かつ迅速に行なうことができるようにした無
段変速装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、以上のような目的を達成するために、次のよ
うな構成を採用したものである。
すなわち、本発明に係る無段変速装置は、第1図に示す
ように、流体ポンプ/モータ(7)、(8)と差動歯車
機構(4)とを具備してなり、高速クラッチ(15)及
び低速クラッチ(14)の切替操作により、前記低速ク
ラッチ(14)のみが接続された低速モードと、前記両
クラッチ(14)、(15)が接続された中間モードと
、前記高速クラッチ(15)のみが接続された高速モー
ドのいずれかを選択し得るように構成されたハイドロφ
メカニカル形の無段変速装置において、運転状態を一定
のタイミングで検出する運転状態検出手段(104)と
、この手段によりモードを切り替えるべき運転状態にな
った旨を検知した際にクラッチの断続が可能になる方向
に流体ポンプ/モータ(7)の容量を変化させる容量変
更手段(101)と、前記液圧ポンプ/モータ(7)の
容量を検出する容量検出手段(57)と、前記各クラッ
チ(14)、(15)が実際に切り替わった段階での検
出容量値を学習値として順次更新しつつ記憶する学習手
段(102)と、モードを切り替えるべき運転状態にな
った段階で実際の検出容量値と学習値との差を算出しそ
の差に対応した速度で前記容量を変更すべく前記容器変
更手段(101)を制御する変更速度制御手段(103
)とを具備してなることを特徴とする ここで運転状態の検出とは、各クラッチ(14)、(1
5)の回転速度や、エンジン回転速度の検出等を意味し
ている。すなわち、低速モードや高速モードから中間モ
ードに移行する場合の判定を行なうには、低速クラッチ
の回転速度と高速クラッチの回転速度との差やそれに相
当する値を検出するのが好ましい。一方、中間モードか
ら低速モードや高速モードに移行する場合の判定を行な
うには、エンジンの実回転速度を検出し、その検出値と
目標回転速度との差を用いる等の方法がある。
[作用コ このような構成によれば、運転状態検出手段(104)
の検出結果に基いて、モードを切り替えるべき運転状態
に達した旨を検知した場合には、まず、流体ポンプ/モ
ータ(7)の実際の容量と、先に学習した学習値との差
が求められる。そして、その差の大きさに応じた速度で
流体ポンプ/モータの容量がa点またはb点に向けて変
化させられる。そして、その容量がa点またはb点に達
した段階又はその近傍で低速クラッチ(14)又は高速
クラッチ(15)が切り替えられる。
クラッチ(14)、(15)が切り替わった時点におけ
る流体ポンプ/モータ(7)の容量は、学習値として記
憶され、次回の容量変更制御に利用される。
なお、a点およびb点は、後述するように該無段変速装
置への入力回転速度や、前記流体ポンプ/モータ(7)
、(8)に係る作動流体の粘性(温度と対応)に応じて
変動するため、前記の学習値は、回転速度および作動流
体の温度と関連させて記憶させてお(のが好ましい。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第2図〜第8図を参照して説
明する。
本発明にかかる無段変速装置は、第2図に概略的に示す
ように、第1、第2、第3の入出力端を有し、その第1
の入出力端1と第2の入出力端2との間を通過する低速
側の機械式伝動系αならびに第1の入出力端1と第3の
入出力端3との間を通過する高速側の機械式伝動系βを
並列的に形成する差動歯車機構4と、この差動歯車機構
4の第2の入出力端2にギヤ5.6を介して一方の流体
ポンプ/モータ7の入出力軸7aを接続するとともに、
前記第3の入出力端3に他方の流体ポンプ/モータ8の
入出力M8aをギヤ9.11を介して接続し、これら両
ポンプ/モータ7.8によって可変速の流体式伝動系A
、Bを形成する流体伝動機構12と、前記低速側の機械
式伝動系αの伝動端を共通回転要素たるセンターボス1
3に接離させる低速クラッチ14と、前記高速側の機械
式伝動系βの伝動端を前記センターボス13に接離させ
る高速クラッチ15とを具備してなる。そして、センタ
ーボス13をギヤ16.17を介して駆動車輪19に接
続された出力軸18に接続している。
差動歯車機構4は、円周方向に等配に設けた複数のプラ
ネタリギヤ21の内側にサンギヤ22を配設するととも
に、外側にリングギヤ23を噛合させてなる遊星歯車式
のものである。そして、前記各プラネタリギヤ21を軸
承するギヤリテーナ24の中心を前記第1の入出力端1
とし、この入出力端1に動力源たるエンジン20に接続
される入力軸25を設けている。また、前記サンギヤ2
2の支持シャフト22aの先端を前記第2の入出力端2
とし、この入出力端2に前記ギヤ5を固着している。さ
らに、前記リングギヤ23のボス23aを前記第3の入
出力端3とし、この入出力端3に前記ギヤ9を設けてい
る。
しかして、前記低速側の機械式伝動系αは、前記プラネ
タリギヤ21、サンギヤ22、ギヤ5、ギヤ6、ギヤ2
8およびギヤ29により構成されており、最後のギヤ2
つのボス部29aが、該機械式伝動系αの伝動端として
の役割を担っている。
一方、高速側の機械式伝動系βは、前記プラネタリギヤ
21とリングギヤ23とから構成されており、前記リン
グギヤ23のボス部23aが該機械式伝動系βの伝動端
としての役割をなしている。
また、前記流体伝動機構12は、可変容n形の流体ポン
プ/モータ7と、可変容量形の流体ポンプ/モータ8と
を通常のH8Tと同様な液圧回路31を介して直列に接
続したものであり、前記流体ポンプ/モータ7の入出力
軸7aを前記サンギヤ22の支持シャフト22aにギヤ
6.5を介して接続するとともに、前記流体ポンプ/モ
ータ8の入出力軸8aをギヤ11.9を介して前記リン
グギヤ23に連結している。なお、32は前記液圧回路
31に接続されたブーストポンプである。
なお、前記各クラッチ14.15としては、湿式あるい
は乾式の多板クラッチを用いたり、いわゆるシンクロメ
ツシュクラッチを使用することができる。そして、これ
らのクラッチ14.15をアクチュエータ41.42に
より断続操作し得るようにして、a点、b点又はその極
近傍で切替えるようにしている。さらに、これらのアク
チュエータ41.42および前記流体ポンプ/モータ7
の押し除は容積を変更するためのアクチュエータ43.
44をコンピュータ51により制御するようにしており
、このコンピュータ51が、本発明に係る容量変更手段
101、学習手段102、変更速度制御手段103とし
ての役割をも担っている。
コンピュータ51は、中央演算処理装置52と、各種の
メモリ53と、インターフェイス54とを具備してなる
通常のマイクロコンピュータシステムにより構成されて
いる。そして、そのインターフェイス54には、少なく
とも、出力回転速度を検出するための回転速度センサ5
5からの信号pと、入力回転速度を検出するための回転
速度センサ56からの信号qと、液圧回路31の各格回
路部31a、31bの圧力を検出するための圧力センサ
57.58からの信号r、sと流体ポンプ/モータ7の
容量を検出するための容量検出手段たるセンサ59から
の信号tと、エンジン20の出力回転を制御するための
アクセル操作量を検出するスロットル開度センサ58か
らの信号Uがそれぞれ入力されるようになっている。ま
た、このインターフェイス54からは、低速側クラッチ
14のアクチュエータ41を作動させるための信号Vと
、高速側クラッチ15のアクチュエータ42を作動させ
るための信号Wと、流体ポンプ/モータ7.8の押し除
は容積を調節するためのアクチュエータ43.44を作
動させるための信号X1yとが出力されるようになって
いる。
しかして、この実施例では、前記マイクロコンピュータ
51と前記アクチュエータ41とによって容量変更手段
101が構成されており、また、回転速度センサ55.
56およびスロットル開度センサ58によって運転状態
検出手段104が構成されている。
なお、第3図は、各流体ポンプ/モータ7.8の容量と
、速度比(=出力回転速度/入力回転速度)との関係を
示しており、第4図は、低速クラッチ14の回転速度S
Lおよび高速クラッチ15の回転速度SHと、変速比と
の関係を示している。
そして、このコンピュータ51のメモリ53内には、第
3図に示すような態様で低速モードと高速モードとを切
換制御するためのプログラム(第5図にその概念を示す
)や本発明を実施するためのプログラム(第7図、第8
図にその概略を示す)が内蔵させである。
以下、この無段変速装置の作動を説明する。
まず、出力回転速度/入力回転速度で表される速度比e
が中間設定速度比emよりも小さい運転領域では、原則
として低速側のクラッチ14を接続し高速側のクラッチ
15を解放した低速モードを選択する。
具体的には、前記速度比eは、回転速度センサ55によ
り検出される出力回転速度と、回転速度センサ56によ
り検出される入力回転速度とに基づいて、逐次演算され
る。中間設定速度比e、nは、前記低速側の機械式伝動
系αの伝動端と、高速側の機械式伝動系βの伝動端との
速度が等しくなった状態、換言すれば、低速クラッチ1
4の回転速度SLと高速クラッチ15の回転速度SHと
が等しくなった状態における速度比e(第4図の点M参
照)に対応している。そして、この低速モードでは、前
記差動歯車機構4の第1の入出力端1と第2の入出力端
2との間を通過する低速側の機械式伝動系αを介して入
力側と出力側とが直結され、エンジン20から入力され
た動力の一部がこの機械式伝動系αを通して出力軸18
に直接に伝達される。
このとき、前記一方の流体ポンプ/モータ7はモータと
して機能し、前記他方の流体ポンプ/モータ8はポンプ
として働く。すなわち、前記差動歯車機構4の第3の入
出力端3の回転力が前記両ポンプ/モータ7.8間に形
成される流体式伝動系Aを通して前記出力軸18に伝え
られる。そして、この低速モードにおいては、第3図に
示すように、前記他方の流体ポンプ/モータ8の押し除
は容積を増加させていき、その押し除は容積が最大にな
った後は、前記一方の流体ポンプ/モータ7の押し除は
容積を漸次減少させていくことによって、前記人力軸2
5の回転に対する前記出力軸18の回転速度が増大して
いくことになる。なお、前記流体ポンプ/モータ7.8
は、ポンプとして作動する際には理論値よりも若干大き
な容積値をとる必要があり、モータとして作動する際に
は、理論値よりも若干小さな値をとる。しかして、モー
ド切替時には、漏れによる上記ずれの補正が必要となり
、低速側流体ポンプ/モータ7でこれを行なっている。
すなわち、第3図のa点とb点とは、漏れ損失の全くな
い仮想の流体ポンプ/モータ以外のものでは、一致する
ことがない。
前記流体ポンプ/モータ7.8の押し除は容積の制御は
、アクセル操作量に対応する目標回転速度(SD)と、
回転速度センサ56により検出される実際のエンジン1
9の回転速度(S E)とが等しくなるように、アクチ
ュエータ43.44に作動指令信号を出力する。なお、
前記目標回転速度(SD)は、例えば、各アクセル操作
量に対応した最も燃費の良好となるエンジン20の回転
速度に対応させてあり、予め実験等により決定した上で
、メモリ53にテーブル化して記憶させである。したが
って、各運転状態における目標回転速度(S D)は、
逐次入力されるアクセル操作量に基づいて選定される。
そして、後述するように、この低速モードにおいて、高
速クラッチ15をも接続することによって中間モードと
なり、この中間モードから低速クラッチ14を解放する
ことによって高速モードエなる。
この高速モードでは、前記差動歯車機構4の第1の入出
力端1と第3の入出力端3との間を通過する機械式伝動
系βが形成され、入力された動力の一部がこの機械式伝
動系βを通して出力軸18に直接に伝達される。このと
き、前記一方の流体ポンプ/モータ7はポンプとして機
能し、前記他方の流体ポンプ/モータ8はモータとして
働く。
すなわち、前記差動歯車機構4の第2の入出力端2の回
転力が前記一方の流体ポンプ/モータ7と他方の流体ポ
ンプ/モータ8との間に形成される流体伝動系B゛を通
して前記出力軸18に伝えられる。そして、この高速モ
ードにおいては、第3図に示すように、前記一方の流体
ポンプ/モータ7の押し除は容積を漸次増大させ、その
押し除は容積が最大になった後は他方の流体ポンプ/モ
ータ8の押し除は容積を漸減させていくことにより、前
記入力軸25に対する前記出力軸18の回転速度が増加
していくことになる。
そして、この場合の流体ポンプ/モータ7.8の押し除
は容積の制御も、アクセル操作量に対応する目標回転速
度(SD)と、回転速度センサ56により検出される実
際のエンジン20の回転速度(S E)とが等しくなる
ようにアクチュエータ43.44に作動指令信号を出力
することにより行う。
以上説明した低速モード、中間モードおよび高速モード
間の切り替えは、全体的には第5図に示すような態様で
行オ〕れる。すなわち、低速モードにおいて速度比が中
間設定速度比e□の近傍に定めた設定速度比e1に達し
た場合には、L +M引込ルーチン202を介して中間
モード203に移行する。そして、中間モード203に
おいて、エンジン20の実回転速度SEが目標回転速度
SDよりも一定以上小さくなった場合には、M−L離脱
ルーチン204を介して前述の低速モード2゜1に復帰
する。一方、中間モード203において、エンジン20
の実回転速度SEが、目標回転速度SDよりも一定以上
大きくなった場合には、M−H離脱ルーチン205を介
して高速モード206に移行する。そして、この高速モ
ード206において、速度比が中間設定速度比e1゜の
近傍に定めた設定速度比e2以下に低下した場合には、
H−M引込ルーチン207を介して前記中間モード20
3に移行する。
前述のL−+M引込ルーチン202は、第7図に示すよ
うになっている。すなわち、このルーチン202 c*
、一定時間(t、)毎に実行されるもので、まず、ステ
ップ211で流体ポンプ/モータ7の現在の容量(偏心
位置)DSを読取るとともに、ステップ212で液圧回
路31内の油温を読取り、さらにステップ213でエン
ジン20の実回転速98Eを読取る。そして、ステップ
214で第6図に示すようなマツプから対応する学習値
Daをさがし出す。このマツプは、エンジン20の実回
転速度SEと、油温TO[Ilpとの関係において、a
点に対応する容量の学習値Daをそれぞれ記憶させたも
ので、その学習値Daは、後述するような手順により順
次更新される。すなわち、低速クラッチ14に加えて、
高速クラッチ15をも接続することができることになる
流体ポンプ/モータ7の容ff1(a点に対応)は、エ
ンジン20の実回転速度SEと、油温Tem pの変化
に対応して変化するため、実回転速度SE及び油温Te
mpをそれぞれ複数の区画に区成し、それら各区画の組
み合わせのぞれぞれに、対応する学習値Daを順次更新
しつつ記憶させるようにしている。このようにして、マ
ツプを検索した後、ステップ215でマツプ中にDaが
存在しているか否か(対応するマツプに実回転速度SE
、油温Tempが一致するものがなければ、SE、<S
E≦S E2 、Tempt <Tamp≦Temp2
となるS El 、S E2 N Tolpl 、TO
IIll)2があるか否かをさがし、比例配分にてDa
を決める)を判断し、存在している場合にはステップ2
16に移行し、存在しない場合にはステップ217へ移
る。ステップ216では、現在の容量DSと、マツプか
ら読出した学習値Daとの差を算出し、その差に対応し
た速度、すなわち、(DS−Da)/1.でアクチュエ
ータ43を駆動し容量を変更するように指令を出し、ス
テップ222に移行する。なお、DS−Da/l、  
・DV、、、、のとき(DV□1、は最高速度)は、そ
の最高速度DV、、、。
8で容量を変更するように指令を出す。一方、Daが存
在しないとしてステップ217に移った場合には、高速
クラッチ15の回転速度SHが低速クラッチ14の回転
速度SLよりも大きいが否かを判断し、大きい場合には
ステップ218の容量DSを減少させる方向にアクチュ
エータ43を駆動するが、大きくない場合にはステップ
219へ移る。ステップ219では高速クラッチ15の
回転速度SHが低速クラッチ14の回転速度SL未満か
否かを判断し、未満である場合にはステップ220へ進
んで容量DSを増加させる方向にアクチュエータ43を
駆動するが、未満でない場合、すなわち、5H=SLの
ときはステップ221へ進んで容量変更を停止し、ステ
ップ222へ移る。
ステップ222では、高速クラッチ15が接続されたか
否かを判断し、接続されていない場合にはステップ21
1に戻って同様の手順をサイクルタイムt、毎に繰り返
すが、高速クラッチ15がつながって中間モード203
に移行した場合には、その時点における検出容量値DS
と同一の値を、学習値Daとして、対応するマツプに書
込む。マツプへの書込みは、前述のようにエンジン20
の回転速度SEと、油温Tem pとに関連させて行な
う。
すなわち、SE、)−a<SE<SEo+aでTemp
。−β<Tempo <Tempo+βの場合に、SE
oでTempoのメモリに学習値Daを書込む(α、β
は一定の許容値)。具体的には、第6図に示すようなマ
ツプを設けている場合には、例えば、2000ppm 
−α<SE<2000rpm +aで、20℃−β<T
cmp< 20℃+βの状態で、高速クラッチ15が接
続された場合に、その時点の学習値Daを水部分に書込
むようになっている。
このようなものであれば、運転初期は、マツプのすべて
の領域に学習値Daが書き込まれていないため、速度比
がelに達した時点から高速クラッチ15が接続される
までに従来通り時間を要するが、マツプの全ての区域に
学習値Daが書込まれた後はエンジン20の回転速度S
Eおよび油温TeIIIpがいかなる状態であっても、
速度比がelに達した時点で、現在の容量DSと、その
状態に対応した学習値Daとの差が算出され、その差に
応じた速度で流体ポンプ/モータ7の容量DSが変更さ
れる。そのため、最短時間でその容量がa点にまで制御
され、高速クラッチ15が接続し得ることになる。
中間モード203から低速モード201に復帰するため
に流体ポンプ/モータ7の容量をa点に向けて変更する
場合(第8図参照)や、中間モード203から高速モー
ド206に移行するために同容量をb点に向けて変更す
る場合、あるいは、高速モード206から中間モード2
03に移るために同容量をb点に向けて変更する場合も
、以上説明した手順に準じた手順により行なう。なお、
第8図における一方の圧力PSとは、液圧回路31の一
方の回路部31aの圧力を示し、他方の圧力PRとは、
同液圧回路31の他方の回路部31bの圧力を示してい
る。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されるもの
ではない。例えば、差動歯車機構は、遊星歯車式のもの
に限らず、ベベルギヤ式のもの等であってもよい。
また、a点およびb点に対応する容量の学習値は、必ず
しも入力回転速度と流体の温度に関連させて記憶する必
要はないが、この2つの要素に関連させておけば、最少
の記憶量で現実に即した適切な制御を行なうことが可能
となる。その理由を第9図を参照しながら説明する。な
お、この第9図において、Sは前記実施例の流体ポンプ
/モータ7に対応し、Rは流体ポンプ/モータ8に対応
している。そして、前記実施例に対応する他の構成要素
には、同一の符号を付している。なお、Sl、S2.5
SSSR,5LSSH,SEは、それぞれ矢視部分の回
転速度を示し、fl、f2、f3は矢視噛合部分に作用
する回転方向の力を示している。
まず、流体ポンプ/モータR,Sの容量をDRlDSと
し、回転速度をSR,SSとすれば、低速モードでは、
DR−8R=DS−8S+ΔQR+ΔQ=s  (ΔQ
Rは流体ポンプ/モータRの漏れ、ΔQ−sは流体ポン
プ/モータSの漏れ)となる。
一方、高速モードでは、DS−8S=DR−8R+ΔQ
−s+ΔQs(r−J無しはポンプ作用時の漏れ、「′
」付きはモータ作用時の漏れ)となる。第9図より明ら
かなように、5S=82・f2.5R=S1−fl、5
H=S1.5L=SS/f3=S2/f2・f3となる
。また、Sl、S2、SEの関係は(Hρ)SE=ρS
2+S1となる。これらの関係から、中間モードでは5
H=SLとなる必要があり、a点およびb点での流体ポ
ンプ/モータSの容量をDaSDbとすると、その値は
次のようになる。
a点−D a =DR−f 2/ f 3− (ΔQR
十ΔQ′s)/(k−f3・5E) b点・・・Db=DR−f2/f3+(ΔQ−R+ΔQ
5)/(k−f3・SE) ここで1c=(1+ρ)f2/(f2+ρf3)であり
、ρ=サンギヤ22の歯数/リングギヤ23の歯数であ
る。なお、容積効率が100%のポンプ/モータは現実
に存在しないため、前記流体ポンプ/モータR,Sのも
れ損失(ΔQR%ΔQ−+え、603% ΔQ−s)は
零とはならない。
ところで、−膜内にポンプ作用時の漏れ損失ΔQ8は、
PSDR,SR,νの関数で表わされ、モータ作用時の
漏れ損失ΔQ−5は、P、DR1SS1νで表わされる
(Pは圧力、νは作動流体の粘度)。そして、中間モー
ドでのDRは、流体ポンプ/モータRの最大容量である
ため、特定することができる。また、SRおよびSSは
、それぞれSEの関数であり、圧力Pは、 ν) ΔT、;Rのポンプ作用時の損失ドルクシ) ΔT5 ;Sのポンプ作用時の損失トルクとなり、いず
れもP=P (TE、DR,SR,ν)又はP=P (
TE、DS、 、SS、ν)と表わされる。ところで、
上述のごとく、SRもSSもSEの関数であり、Dbが
(P、SE、ν)の関数であるから、DaSDbはいず
れの場合も、TE。
SE、νの関数となる。
また、前記実施例のように、目標回転速度SDをスロッ
トル開度に応じた回転速度とし、原動機の実回転速度が
この目標回転速度になるように、常に速度比を制御する
ようにした無段変速装置においては、TEもSEの関数
となる。そのため、DaSDbの変化は、SE、νのみ
に依存することになる。すなわち、a点、b点に対応す
る容量Da、Dbの値は、刻々変化するが、エンジンの
回転速度SEと、作動流体の粘度(これは温度のみの関
数)を知れば、その変化を察知することができる。
したがって、エンジンの回転速度と、作動流体の温度と
に関連したマツプを作成し、そのマツプに前記容量Da
SDbを学習値として書込むようにすれば、あらゆる運
転域において、常に適切な制御が可能となる。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明は、モードを切り替える際
に、流体ポンプ/モータの実際の容量と学習値との差を
求め、その差の大きさに応じた速度で、流体ポンプ/モ
ータの容量をa点またはb点に向けて制御するようにし
ている。そのため、学習値として、種々の運転状態で実
際にクラッチが切り替わった時点の容量値を記憶させて
おけば、a点又はb点に向けての容量変更を過制御を招
(ことなく最短時間で実行することができる。従って、
モードの切り替えを迅速かつ確実に行なうことが可能と
なり、低速クラッチおよび高速クラッチの耐久性を無理
なく確実に向上させることができるとともに、運転領域
全体に亘る円滑な変速制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を明示するための構成説明図である。第
2図から第8図は本発明の一実施例を示し、第2図はシ
ステム説明図、第3図は流体ポンプ/モータの容量制御
態様を示す説明図、第4図はクラッチ部分の回転速度を
示す説明図、第5図は制御の概要を示すフローチャート
図、第6図はマツプを示す説明図、第7図及び第8図は
制御の内容を示すフローチャート図である。第9図は学
習値と運転状態との関係を説明するための第2図相当の
説明図である。 4・・・差動歯車機構 7.8・・・流体ポンプ/モータ 14・・・低速クラッチ 15・・・高速クラッチ 101・・・容量変更手段 102・・・学習手段 103・・・変更速度制御手段 104・・・運転状態検出手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 流体ポンプ/モータと差動歯車機構とを具備してなり、
    高速クラッチ及び低速クラッチの切替操作により、前記
    低速クラッチのみが接続された低速モードと、前記両ク
    ラッチが接続された中間モードと、前記高速クラッチの
    みが接続された高速モードのいずれかを選択し得るよう
    に構成されたハイドロ・メカニカル形の無段変速装置に
    おいて、運転状態を一定のタイミングで検出する運転状
    態検出手段と、この手段によりモードを切り替えるべき
    運転状態になった旨を検知した際にクラッチの断続が可
    能になる方向に流体ポンプ/モータの容量を変化させる
    容量変更手段と、前記液圧ポンプ/モータの容量を検出
    する容量検出手段と、前記各クラッチが実際に切り替わ
    った段階での検出容量値を学習値として順次更新しつつ
    記憶する学習手段と、モードを切り替えるべき運転状態
    になった段階で実際の検出容量値と学習値との差を算出
    しその差に対応した速度で前記容量を変更すべく前記容
    量変更手段を制御する変更速度制御手段とを具備してな
    ることを特徴とする無段変速装置。
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