JPH0127709Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は洗濯流しキヤビネツトや洗面化粧キヤ
ビネツトや台所用流しキヤビネツト等のユーテイ
リテイキヤビネツトに関する。

〈従来の技術〉 従来、この種のユーテイリテイキヤビネツトは
キヤビネツト本体の上面に水洗器を設け、該水洗
器の内面が露出している。

〈考案が解決しようとする問題点〉 従つて、上記従来のユーテイリテイキヤビネツ
トでは水洗器内に汚れ物が投入され特に浸け置き
洗いを行なつている際、汚れ物が見えて不快であ
ると共に、水洗器の不使用時や浸け置き洗い時に
はそのスペースを有効利用できなかつた。

そこで、水洗器の上面に該面を覆う蓋板を開閉
自在に取付けることにより、水洗器内を見えなく
すると共に蓋板上をユーテイリテイーカウンター
として使用可能にすることが考えられるが、この
場合には蓋板上に物を置いたままでは水洗器を使
用することができず、水洗器使用時にはわざわざ
蓋板上の物を退かなければならないという問題が
ある。

本考案は斯る従来事情に鑑み、蓋板上に物を置
いたままの状態で水洗器を使用可能にすることを
目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 上記問題点を解決するために本考案が講ずる技
術的手段は、キヤビネツト本体の上面に水洗器を
設け、この水洗器の上面に該面を覆う蓋板を、水
平状に保つたまま昇降させる昇降手段を介して取
付けたものである。

〈作用〉 本考案は蓋板上に物を置いたまま蓋板を水平状
に保つて昇降させるものである。

〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

この実施例は第１図に示す如く、ユーテイリテ
イキヤビネツトが洗濯流しキヤビネツトA₁であ
る場合を示すものである。

洗濯流しキヤビネツトA₁のキヤビネツト本体
Ａはその上面に水洗器１とそれに給水する吐水具
２を配備すると共に蓋板３を昇降手段４を介して
設ける。

蓋板３はキヤビネツト本体Ａ上面の前端以外の
大部分を覆う主板部３ａと、上面の前端を覆う可
動板部３ｂとに分割して構成され、該可動板部３
ｂの後面を主板部３ａに蝶番３ｃを介して連結す
ることにより、可動板部３ｂが上方へ略直角状に
起立し得るようになつている。

また、主板部３ａの下面後縁からキヤビネツト
本体Ａの上面後縁に亙つて昇降手段４を設ける。

昇降手段４は上下方向へ延びる左右一対の支持
杆４ａ，４ａと、該支持杆４ａ，４ａに設けられ
るロツク機構（図示せず）とからなり、左右支持
杆４ａ，４ａはキヤビネツト本体Ａ上面に上下方
向へ摺動可能に取付け、これら支持杆４ａ，４ａ
を下方へ摺動させるとキヤビネツト本体Ａ内に収
納されるようになつている。

ロツク機構は従来周知の構造のもので、図示せ
ぬが例えば上記両支持杆４ａ，４ａの下端部に係
止凹部を夫々形成し、該係止凹部と係合する突片
をキヤビネツト本体Ａに弾性材を介して出没自在
に設けることにより、支持杆４ａ，４ａを上方へ
引き上げた時に係止凹部に突片が係合してロツク
し、突片に作用する弾性力より大きな力で支持杆
４ａ，４ａを下方へ下げれば支持杆４ａ，４ａが
キヤビネツトＡ内に収納されるようになつてい
る。

またキヤビネツト本体Ａの前面上端には水洗器
１の上端より上方へ起立する前板５を蝶番５ａを
介して固定し、水洗器１の使用時には該前板５を
前方へ回動してキヤビネツト本体Ａの前面に沿う
ように倒すことにより、前板５が邪魔にならない
ようになつている。

而して、斯る洗濯流しキヤビネツトA₁は蓋板
３上に置かれたアイロン等の物品６を退かすこと
なく蓋板３前端の可動板部３ｂを起させるだけで
蓋板３を全開しなくても汚れ物を簡単に投入で
き、そして蓋板３の前端にできる開口より手を入
れ蓋板３を上方へ引き上げれば昇降手段４の支持
杆４ａ，４ａが上方へ摺動し適宜高さでロツク機
構が作動し蓋板３を仮固定する（第１図）。

また、この状態から蓋板３を下方へ引き下げれ
ばロツクが解除され支持杆４ａ，４ａが下方へ摺
動してキヤビネツト本体Ａ内に収納され、蓋板３
により水洗器１の上面を被蓋する（第２図）。

次に、第３図及び第４図に示すものは他の実施
例で、このものはユーテイリテイキヤビネツトが
洗面化粧キヤビネツトA₂である場合を示すもの
である。

一般に洗面化粧キヤビネツトはその設置場所が
バスルームに近接して設置され、マンシヨン等の
スペースに余裕の乏しい住宅では脱衣室として使
用されることが多いが、従来のものの場合、洗面
化粧キヤビネツトの上面には水洗器があるため衣
服が濡れる等の心配があつて置き場所に困つた
が、本考案の洗面化粧キヤビネツトA₂は蓋板３
を下げることにより水洗器１の上面を覆うことが
できるので、衣服の置き場所を確保できる。

更に、第５図及び第６図に示すものはユーテイ
リテイキヤビネツトが台所用流しキヤビネツト
A₃である場合を示すものである。

尚、前示実施例においては昇降手段４を、左右
支持杆４ａ，４ａとロツク機構とから構成した
が、これに限定されず蓋板３を水平状に保つたま
ま昇降させるものであれば、例えば蓋板３上面に
ワイヤーロープを連結し、該ロープを蓋板３の上
方に配備した電動モータで巻き上げるようにする
等どのような構造にするも任意である。

〈考案の効果〉 本考案は上記の構成であるから、以下の利点を
有する。

蓋板を水平状に保つて昇降させるので、従来
のもののように蓋板上の物を退かさなくても蓋
板上に物を置いたまま蓋板を昇降させるだけで
水洗器を使用することができて便利であると共
に水洗器の使用後も蓋板を下げるだけで即座に
使用前の状態に戻すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すユーテイリテ
イキヤビネツトの斜視図で、洗濯流しキヤビネツ
トの蓋板を上方へ引き上げた状態を示し、第２図
は蓋板を下方へ引き下げた状態を示す同斜視図、
第３図乃至第６図は本考案の他の実施例を示すユ
ーテイリテイキヤビネツトの斜視図で、第３図は
洗面化粧キヤビネツトの蓋板を上方へ引きげた上
げた状態を示し、第４図は蓋板を下方へ引き下げ
た状態を示し、第５図は台所用流しキヤビネツト
の蓋板を上方へ引き上げた状態を示し、第６図は
蓋板を下方へ引き下げた状態を示すものである。 図中、Ａ……キヤビネツト本体、１……水洗
器、３……蓋板、４……昇降手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤビネツト本体の上面に水洗器を設け、この
   水洗器の上面に該面を覆う蓋板を、水平状に保つ
   たまま昇降させる昇降手段を介して取付けてなる
   ユーテイリテイキヤビネツト。