JPH0127524Y2 - - Google Patents

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JPH0127524Y2
JPH0127524Y2 JP11965984U JP11965984U JPH0127524Y2 JP H0127524 Y2 JPH0127524 Y2 JP H0127524Y2 JP 11965984 U JP11965984 U JP 11965984U JP 11965984 U JP11965984 U JP 11965984U JP H0127524 Y2 JPH0127524 Y2 JP H0127524Y2
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lens
louver
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reflector
light source
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JP11965984U
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【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、前面レンズが傾斜した車輛用前照灯
に関するものである。
〔考案の背景〕
従来、前照灯の前面レンズは、車体に取付けた
ときに車輛の長手軸に対してほぼ垂直となるよう
に取付けられている。ところが、このような前照
灯は走行時の空気抵抗が大きいこと、及びスラン
トノーズ化した車体のデザインに調和しないとい
う欠点がある。そこで第7図に示すような前照灯
が提案されている。かかる例でのaはハウジング
を示し、bはハウジングaに取付けられた前面レ
ンズ、cはハウジングaに角度調整可能に取付け
られたリフレクター、dはリフレクターcに取付
けられた光源バルブ、Xは車輛の長手軸である。
この例で示すように、車輛の長手軸Xに対して前
面レンズbを傾斜させると、空気抵抗が減少し且
つ車体デザインに調和する利点が生じる。
ところが、第7図に示す前照灯においても欠点
がある。それは、前面レンズbを傾斜させている
ことにより、灯具の奥行き寸法を相当長くする必
要があり、車体取付けの点で不利になる傾向があ
る。このため、前記の改良された前照灯の欠点を
補なうため、特開昭57−87001号に示されたよう
な前照灯が提案されている。かかる前照灯は、第
8図に示すように、開口部輪郭の傾斜しているハ
ウジングaと、開口部輪郭にそつて傾斜している
ガラスeと、ハウジングa内に取付けられ自動車
の長手軸Xに平行でなく且つ開口部輪郭部に直交
する垂直面内に光軸を有するリフレクターc′と、
リフレクターc′とガラスeとの間に挿入され自動
車の長手軸Xに対してリフレクター光軸の傾斜に
よる反射光を少なくとも1部分補正するためのレ
ンズb′と、リフレクターc′に取付けた光源バルブ
dとで構成する。即ち、自動車の長手軸Xに対し
てリフレクターc′とレンズb′とを傾斜した状態に
構成するものである。このように構成すると、第
7図と第8図とを比較して明らかなように、灯具
の奥行き寸法を短かくでき車体取付に有利である
ばかりでなく、傾斜したリフレクターc′は第7図
に示すリフレクターcよりも同一高さ(縦長さ)
ならば、傾斜している分だけ前面開口が大きくな
り、従つて有効立体角が増加するので反射光の有
効利用率が高くなつて、それだけ配光特性が良く
なる利点を生じる。
ところが、特開昭57−87001号に開示された前
照灯(第8図)は、レンズのプリズムの立上り面
が該レンズの外表面に対して直角となるように形
成してあるため、反射光線の内一部の光線は立上
り面によつて反射されてグレア光となる欠点を有
する。
第9図は上記のグレア光の発生の説明図であつ
て、b″はレンズb′の裏面(光源に近い側)に設け
たプリズム、b1はレンズbの外表面、b2はプリズ
ムb″の立上り面、b3はプリズムb″のプリズム面で
ある。
リフレクタで反射されて矢印l1の如く長手軸X
に比して上向き方向に立上り面b2に入射した光の
一部は立上り面b2で反射され、一部は屈折せしめ
られる。立上り面b2で屈折した光は更に外表面b1
で屈折せしめられて矢印l2の如く上方に向けて出
射し、グレア光となつて対向車を眩惑する。
上記のグレア光l2を防止するため第10図に示
すごとく立上り面b2を覆うルーバーgを設けるこ
とも考えられる。このレンズ(第10図)に設け
た前照灯においては、リフレクタで反射されて矢
印l1の如く立上り面b2に入射する光はルーバーg
で遮ることができる。しかし、光源バルブから出
てリフレクタで反射されずに矢印l3の如くプリズ
ム面b3に入射する直射する光はプリズム面b3で屈
折し、立上り面b2で全反射された後、外表面b1
屈折して矢印l4の如く上向きに出射してグレア光
となる。その上、第10図に示したように多数の
ルーバーgをレンズの裏面に並べて取り付けるこ
とは多くの労力を要する。
前記のグレア光を防止するため、第11図に示
すように、レンズ1の前面(光源と反対の側)に
ルーバー2を取り付けた従来例もある。しかし、
このように前照灯の外部にルーバー2を取り付け
る構造では該ルーバー2に相応の強度を与えなけ
ればならないので前照灯全体が大形、大重量とな
り、その上、このルーバー2に雪や泥が付着した
りするので清掃に手数を要する。更に、ルーバー
を厚くすると光を遮る率が大きく、ルーバーを薄
くすると成形が難かしいという問題も有る。
第11図の従来例において3はランプハウジン
グ4はリフレクタ、5は光源バルブである。
〔考案の目的〕
本考案は上述の事情に鑑みて為されたもので、
スラントノーズ化した車体のデザインに適合せし
め、かつ奥行寸法を小さく設定することができ、
しかも形状寸法、重量を増加させることなくグレ
アの発生を著しく減少せしめることができ、その
上、保守清掃の手数を増加させる虞れの無い車輛
用前照灯を提供しようとするものである。
〔考案の概要〕
上記の目的を達成する為、本考案の車輛用前照
灯は、略回転放物面状の反射面を有するリフレク
タと、上記リフレクタの焦点付近に設けられた光
源バルブと、前記リフレクタの前面に位置し且つ
内面に立上り面とプリズム面とからなる多数のプ
リズムを有するレンズとを備え、前記の光源バル
ブはメインフイラメントとサブフイラメントとの
切換点灯可能なものである車輛用前照灯におい
て、レンズ内に不透明乃至半透明のルーバーを埋
設して一体に成形するとともに、該ルーバーはレ
ンズの前面に達せず、裏面に露出したものとし、
かつ、前記のルーバーの下面は光源バルブのメイ
ンフイラメントから発する光束のレンズ内におけ
る光路とほぼ平行ならしめるとともに、該ルーバ
ーの上面は光源バルブのサブフイラメントから発
する光束のレンズ内における光路とほぼ平行なら
しめたことを特徴とする。
〔考案の実施例〕
次に、本考案の1実施例の断面図を第1図につ
いて説明する。同図の3はランプハウジング、4
はリフレクタ、5は光源バルブである。
本実施例の光源バルブ5はメインフイラメント
とサブフイラメントと(共に図示せず)を有して
おり、これらの切換点灯により通常走行時用の上
向光束や、対向車と擦れ違う場合の下向光束が得
られるようになつている。
7は本考案を適用して構成したレンズで、透明
な母材7aの中に不透明乃至半透明のルーバー7
bを埋設してある。7cはルーバー7bと同材質
で構成したレンズ内壁で、レンズ7の周囲の裏面
側に設けてある。
第2図は上記のレンズ7の裏面図を示し、各ル
ーバー7bと内壁7cとは接続しており、このレ
ンズ7の透明な母材7aはプリズムを形成してい
る。
第3図は上記のレンズ7の断面図である。本第
3図に示すように、レンズ7の透明な母材7aの
中にルーバー7b,7b…を平行に埋設する。こ
のルーバー7bはレンズ7の前面7Fには達せず
裏面7Rには露出している。このように、前面に
ルーバー7bを露出させない構造にすると、レン
ズ前面7Fにおいて母材7aとルーバー7bとの
間に亀裂を生じて雨水が浸入したりする虞れが無
い。
2重矢印イは光源バルブのサブフイラメントか
ら発した下向配光を示し、レンズ7により2重矢
印ロの如く屈折し、2重矢印ハの如く下向光束と
して投射される。上記の2重矢印ロはレンズ7内
における光路である。ルーバー7bの上面は、こ
の光路2重矢印ロと平行に構成する。これによ
り、ルーバー7bが下向配光を妨げる割合を著し
く抑制できる。
同様に、矢印ニ,ホ,ヘは光源バルブのメイン
フイラメントから発した上向配光の光路である。
ルーバー7bの下面は、この上向配光のレンズ内
光路矢印ホと平行に構成する。これにより、ルー
バー7bが上向配光を妨げる割合を顕著に抑制で
きる。
矢印トはグレア光を示す。このグレア光矢印ト
はレンズ7に入射して矢印チの如く屈折してルー
バー7bに妨げられ、レンズ表面側に出射しな
い。このようにしてグレア光の出射が著しく軽減
される。
第4図は有効光束の遮光を更に減少せしめるよ
うに改良した実施例のレンズ7′の断面図を示す。
説明の便宜上、図示した5個のルーバーについ
て上方から順次に7b−1,7b−2…7b−5
名付ける。これら5個のルーバーはそれぞれ第3
図について述べたのと同様にして上向配光に対し
ても下向配光に対しても遮光を最少限に抑えつつ
グレア光を遮つているが、読図を容易にするため
各ルーバーそれぞれについて異つた役目を描き表
わしてある。
ルーバー7b−1は上向配光矢印ニを遮らずに
矢印ヘの如く出射せしめているところを描いてあ
る。
ルーバー7b−2は下向配光2重矢印イを遮ら
ずに2重矢印ハの如く出射せしめているところを
描いてある。
ルーバー7b−4について、その形状を詳細に
説明する。
ルーバー7b−4の裏面側の端に向けて入射す
る下向配光2重矢印リ,ヌを考える。該ルーバー
7b−4が上記の2重矢印リを遮らないよう、仮
想線で示した7b′の部分をカツトする。このカツ
トは、サブフイラメントから発した下向配光2重
矢印リと平行な面でカツトする。このカツトによ
り、ルーバー7bはその下面側が上面側よりも短
かくなるので、これを利用してレンズ7の裏面側
7R′にプリズム面を構成すると、前記のカツト
部分がプリズムの立上り部分を形成し、プリズム
設計が容易となる。また、このようにするとプリ
ズムの立上り面にルーバー7bを位置せしめた形
となるので、該ルーバー7bによる有効光束の遮
光が最少限まで抑制される。
第5図は前記と異なる実施例を示し、第1図と
同一の図面参照番号を付したリフレクタ4、及び
光源バルブ5は前記実施例(第1図)におけると
同様乃至は類似の構成部材である。上記のリフレ
クタ4の前面開口部を覆つて、プリズムを有する
インナレンズ8を取り付けてある。
3′はランプハウジングで、その前面開口部を
覆つて傾斜の大きいアウタレンズ9を取り付けて
ある。9aは該レンズ9の透明な母材、9bは不
透明乃至半透明のルーバーである。上記アウタレ
ンズ9の断面を第6図に示す。
本実施例の前照灯はインナレンズ8にプリズム
を設けてあるので、アウタレンズ9は素通しで足
りる。従つて、透明な母材9aの前面9Fと裏面
9Rとは平行な平面に構成してある。そして、こ
の透明な母材9aの中に複数個のルーバー9bを
埋設してある。このルーバー9bは、前例と同じ
く前面側には達しないように埋設するとともに裏
面側に露出せしめ、かつ、その裏面側の端部を下
向配光2重矢印リと平行な面でカツトしてある。
本考案に係るルーバーは本例のように素通しのレ
ンズ9の中に設けても、該ルーバーの上面を下向
配光2重矢印イのレンズ内光路2重矢印ロとほぼ
平行に構成するとともに、その下面を上向配光矢
印ニのレンズ内光路矢印ホとほぼ平行に構成する
ことにより、有効光束の遮光を最少限まで抑制し
てグレアを防止できる。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の車輛用前照灯は
スラントノーズ化した車体のデザインに適合せし
め、かつ奥行寸法を小さく設定することができ、
しかも、形状寸法、重量を増加させることなくグ
レアの発生を著しく減少せしめることができ、そ
の上、有効な光束を遮る割合が少なく、更に、保
守清掃の手数を増加させる虞れも無いという優れ
た実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の車輛用前照灯の1
実施例を示し、第1図は垂直断面図、第2図はレ
ンズの裏面図、第3図はレンズの断面図である。
第4図は前記と異なる実施例のレンズの垂直断面
図である。第5図及び第6図は更に異なる実施例
を示し、第5図は垂直断面図、第6図はレンズの
断面図である。第7図及び第8図はそれぞれ車輛
用前照灯の従来例の説明図、第9図はグレア光の
発生の説明図、第10図は上記グレア光を防止す
るように改良された従来例のレンズの断面図、第
11図は上記グレア光を防止するように改良され
た従来例の車輛用前照灯の断面図である。 1……レンズ、2……ルーバー、3,3′……
ランプハウジング、4……リフレクタ、5……光
源バルブ、7,7′……レンズ、7a……透明な
母材、7b……ルーバー、7c……レンズ内壁、
8……インナレンズ、9……アウタレンズ、9a
……透明な母材、9b……ルーバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 略回転放物面状の反射面を有するリフレクタ
    と、上記リフレクタの焦点付近に設けられた光源
    バルブと、前記リフレクタの前面に位置し且つ内
    面に立上り面とプリズム面とからなる多数のプリ
    ズムを有するレンズとを備え、前記の光源バルブ
    はメインフイラメントとサブフイラメントとの切
    換点灯可能なものである車輛用前照灯において、
    レンズ内に不透明乃至半透明のルーバーを埋設し
    て一体に成形するとともに、該ルーバーはレンズ
    の前面に達せず、裏面に露出したものとし、か
    つ、前記のルーバーの下面は光源バルブのメイン
    フイラメントから発する光束のレンズ内における
    光路とほぼ平行ならしめるとともに、該ルーバー
    の上面は光源バルブのサブフイラメントから発す
    る光束のレンズ内における光路とほぼ平行ならし
    めたことを特徴とする車輛用前照灯。
JP11965984U 1984-08-03 1984-08-03 車輌用前照灯 Granted JPS6135308U (ja)

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JP11965984U JPS6135308U (ja) 1984-08-03 1984-08-03 車輌用前照灯

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JP11965984U JPS6135308U (ja) 1984-08-03 1984-08-03 車輌用前照灯

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JPS6135308U JPS6135308U (ja) 1986-03-04
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JP4642012B2 (ja) * 2006-12-27 2011-03-02 豊田合成株式会社 車両用灯具

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