JPH0127294B2 - - Google Patents
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- JPH0127294B2 JPH0127294B2 JP56083092A JP8309281A JPH0127294B2 JP H0127294 B2 JPH0127294 B2 JP H0127294B2 JP 56083092 A JP56083092 A JP 56083092A JP 8309281 A JP8309281 A JP 8309281A JP H0127294 B2 JPH0127294 B2 JP H0127294B2
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- Japan
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- gear
- carrier
- ring gear
- sun gear
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H3/00—Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
- F16H3/44—Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
- F16H3/62—Gearings having three or more central gears
- F16H3/66—Gearings having three or more central gears composed of a number of gear trains without drive passing from one train to another
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明はプラネタリギアセツトを有する自動変
速機の歯車変速装置に関し、特に2つのプラネタ
リギアセツトを用いて前進4段後進1段の変速段
を達成することのできる自動変速機の歯車変速装
置に関する。 〔従来の技術〕 サンギア、リングギア、およびサンギアとリン
グギアとに歯合するプラネタリギアを回転自在に
軸支するキヤリヤを有する2つのプラネタリギア
セツトを用いて前進4段後進1段の変速段を達成
することのできるコンパクトな自動変速機の歯車
変速装置として、米国特許第3611835号公報に示
されるものがある。 この歯車変速装置は、入力軸に第1のクラツチ
を介して連結された第1サンギア、入力軸に第2
のクラツチを介して連結された第1リングギア、
および前記第1サンギアと第1リングギアとに歯
合するプラネタリギアを回転自在に軸支すると共
に出力軸に連結した第1キヤリヤとを有する第1
プラネタリギアセツトと、入力軸に第3のクラツ
チを介して連結すると共に第1のブレーキ装置に
より固定可能な第2サンギア、出力軸に連結した
第2リングギア、および第2サンギアと第2リン
グギアとに歯合するプラネタリギアを回転自在に
軸支し、前記第1リングギアに連結されると共に
第2のブレーキ装置によつて固定可能な第2キヤ
リヤとを有する第2プラネタリギアセツトとを備
えている。 また通常プラネタリギアセツトの歯車には、片
あたりしない、静寂性に優れている等の理由によ
りヘリカルギアが用いられているが、ヘリカルギ
アは伝動時にスラスト荷重が発生するため、プラ
ネタリギアセツトのリングギアとキヤリヤとの間
とサンギアとキヤリヤとの間にはそれぞれスラス
ト軸受を配設してサンギアとリングギアが互いに
接近する方向に摺接せしめると共に、エンジンよ
り駆動されるときに生ずる大きなスラスト荷重が
サンギアとリングギアが互いに接近する方向に作
用するようにヘリカルギアのねじれの方向を設定
してこれを相殺せしめている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし上記形式の自動変速機の歯車変速装置に
おいては、第2プラネタリギアセツトにより生ず
るスラスト荷重の方向がエンジンからのトルクが
第2キヤリヤから入力される前進第4速時と第2
サンギアから入力される後進時とでは反対方向と
なるために、スラスト荷重がサンギアとリングギ
アとが互いに離反する方向に作用する場合にはこ
れを相殺することができず、エンジンによる駆動
時に生ずる大きなスラスト荷重をトランスミツシ
ヨンケースによつて支持しなければならない。こ
のためリングギアおよびサンギアとトランスミツ
シヨンケースとの間に配設されるスラスト軸受に
大きなスラスト荷重が作用してひきずりトルクが
増大し、動力損失が生ずると共に、上記スラスト
荷重に耐え得るようにトランスミツシヨンケース
の剛性を向上させる必要から歯車変速装置が大型
化しやすいという問題点を有していた。 本発明はエンジンによる駆動時にプラネタリギ
アセツトのリングギアとサンギアから発生するサ
ンギアとリングギアが互いに接近する方向および
サンギアとリングギアが互いに離反する方向のス
ラスト荷重を共に互いに相殺せしめることによ
り、トランスミツシヨンケースとの間に配設され
るスラスト軸受の引きずりトルクを減少して伝達
効率を向上せしめると共に、歯車変速装置の短縮
が可能な自動変速機の歯車変速装置の提供を目的
とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の自動変速機の歯車変速装置は、トラン
スミツシヨンケースと、該トランスミツシヨンケ
ースに回転自在に軸支された入力軸および出力軸
と、前記入力軸に第1のクラツチを介して連結さ
れた第1サンギア、前記入力軸に第2のクラツチ
を介して連結された第1リングギア、および前記
第1サンギアと第1リングギアとに歯合するプラ
ネタリギアを回転自在に軸支すると共に前記出力
軸に連結した第1キヤリヤを有する第1プラネタ
リギアセツトと、前記入力軸に第3のクラツチを
介して連結すると共に第1のブレーキにより前記
トランスミツシヨンケースに固定可能な第2サン
ギア、前記出力軸に連結した第2リングギア、お
よび前記第2サンギアと第2リングギアとに歯合
するプラネタリギアを回転自在に軸支し、前記第
1リングギアに連結されると共に第2のブレーキ
によつて前記トランスミツシヨンケースに固定可
能な第2キヤリヤを有する第2プラネタリギアセ
ツトとを備える自動変速機の歯車変速装置におい
て、前記入力軸に連結したクラツチドラムを設け
ると共に該クラツチドラムを介して前記入力軸と
第1のクラツチ、第2のクラツチおよび第3のク
ラツチとを連結し、該クラツチドラムと入力軸の
連結体と前記トランスミツシヨンケースとの間お
よび前記第1サンギアとの間にそれぞれスラスト
軸受を配設し、前記第1サンギアと第1キヤリヤ
の間および第1キヤリヤと第1リングギアとの間
にそれぞれスラスト軸受を配設し、前記出力軸に
前記第1キヤリヤと前記第2リングギアとを該出
力軸に少なくともこれらが離反する方向に連結す
る係止手段を配設し、該第1キヤリヤ、第2リン
グギアおよび出力軸の連結体と前記トランスミツ
シヨンケースとの間にスラスト軸受を配設し、前
記第1リングギアと第2キヤリヤとを前記第1キ
ヤリヤと前記第2リングギアとの間で且つ前記出
力軸の外側に同軸的に配設される中間軸を介して
連結し、前記第2キヤリヤと前記第2リングギア
との間にスラスト軸受を配設し、前記第2サンギ
アを前記中間軸の外側に同軸的に配設すると共に
該第2サンギアと前記第1リングギアとの間およ
び該第2サンギアと前記第2キヤリヤとの間にそ
れぞれスラスト軸受を配設したことを特徴とす
る。 〔作用及び発明の効果〕 本発明の自動変速機の歯車変速装置は、第1キ
ヤリヤと第2リングギアとが出力軸に少なくとも
これらが離反する方向に係止され、第1リングギ
アと第2キヤリヤとが第1キヤリヤと第2リング
ギアとの間で且つ出力軸の外側に同軸的に配設さ
れる中間軸を介して連結され、第1リングギアと
第1キヤリヤとの間および第2キヤリヤと第2リ
ングギアとの間にはそれぞれスラスト軸受が配設
され、第2サンギアが中間軸の外側に同軸的に配
設されると共に第2サンギアと第1リングギアと
の間および第2サンギアと第2キヤリヤとの間に
それぞれスラスト軸受が配設されており、第2リ
ングギアと第2サンギアは、これらが接近する方
向には第2サンギアと第2キヤリヤとの間に配設
されるスラスト軸受、第2キヤリヤおよび第2キ
ヤリヤと第2リングギアとの間に配設されるスラ
スト軸受を介して摺接され、これらが離反する方
向には第2サンギアと第1リングギアとの間に配
設されるスラスト軸受、第1リングギア、第1リ
ングギアと第1キヤリヤとの間に配設されるスラ
スト軸受、第1キヤリヤおよび該第1キヤリヤと
第2リングギアとがこれらが離反する方向に係止
された出力軸を介して摺接されるので、エンジン
による駆動時にプラネタリギアセツトのリングギ
アとサンギアから発生するサンギアとリングギア
が互いに接近する方向およびサンギアとリングギ
アが互いに離反する方向のスラスト荷重は互いに
相殺せしめられる。 よつてプラネタリギアセツトとトランスミツシ
ヨンケースとの間に配設されるスラスト軸受には
大きなスラスト荷重が作用することが無く、これ
らのスラスト軸受の引きずりトルクを減少して伝
達効率が向上すると共に、トランスミツシヨンケ
ースを大きなスラスト荷重に耐え得るような強固
な構造にする必要が無いので、歯車変速装置をコ
ンパクトに構成することが可能である。 〔実施例〕 本発明を図に示す一実施例に基づき説明する。 第1図は本発明にかかる前進4段後進1段の歯
車変速装置2を備えたフロントエンジン、フロン
トドライブ用の自動変速機を示す。トルクコンバ
ータ1は前側(エンジン側)が開いたトルクコン
バータケース5内に装着され、歯車変速装置2は
該トルクコンバータケース5の後端5Aに連結さ
れたトランスミツシヨンケース6内に収納されて
いる。トルクコンバータケース5の後部には中心
に歯車変速装置2の出力ギア91を収納する出力
ギアルーム51が設けられ、その外側にガバナ油
圧発生機構11を収容したガバナルーム53が形
成されており、トルクコンバータケース5の側方
には差動装置ルーム54が形成されている。該出
力ギアルーム51と該差動装置ルーム54の間に
は、出力ギア91と差動装置3を連結する減速機
構4を収納する減速機構ルーム52が形成されて
いる。トランスミツシヨンケース6の後端はリア
カバー60で蓋閉されその側面にはオイルポンプ
12が収納されたオイルポンプカバー61が締結
されている。 トランスミツシヨンケース6は、中心部に筒状
センタサポート62が設けられた中間支壁63を
有し、リアカバー60の中心部には前記センター
サポート62と同軸心を有するリアセンタサポー
ト64が形成されている。 トルクコンバータケース5とトランスミツシヨ
ンケース6の中心には、前部でフロントカバー1
3を介してエンジン出力軸に連結され、後部でリ
アセンタサポート64に支持されかつ後方に突出
し、オイルポンプ12に連結されている駆動軸7
が設けられ、その外側に中空円筒状で歯車変速装
置2の入力軸でありかつトルクコンバータの出力
軸8が同軸状に設けられている。さらにその外側
に中空で先端に出力ギア91が形成された歯車変
速装置2の出力軸9が設けられ、その外側に第1
中間軸26が設けられ、その外側に第2中間軸2
7が設けられている。 直結クラツチ付流体式トルクコンバータ1は公
知の構成を有し、フロントカバー13を介してエ
ンジン出力軸に連結されたポンプインペラ14、
タービンハブ15を介して前記中空のトルクコン
バータの出力軸8に連結されたタービンランナ1
6、一方向ブレーキ17を介して固定部分に係合
されたステータ18、前記タービンハブ15に連
結された直結クラツチ19よりなる。 本実施例の自動変速機の歯車変速装置2は、上
記中間支壁63の後部に配された第1のプラネタ
リギアセツト23、該中間支壁63の前部に配さ
れた第2のプラネタリギアセツト24および油圧
サーボにより作動され各プラネタリギアセツトの
要素を連結係合または解放する3つの多板クラツ
チC1,C2,C3、3つの多板ブレーキB1,B2,
B3、1つの一方向クラツチF0、2つの一方向ブ
レーキF1,F2を備える。 歯車変速装置2の入力軸である前記トルクコン
バータの出力軸8は、その後端部においてリアセ
ンタサポート64に軸支され、かつその後端部近
傍において該リアセンタサポート64に回転自在
に外嵌された環状の油圧サーボ用リアドラム25
にスプライン嵌合している。該油圧サーボ用リア
ドラム25は前方が開口すると共に中間筒壁25
1を有し、該中間筒壁251と前記リアセンタサ
ポート64に外嵌された内周壁252との間には
環状ピストン254が嵌込まれてクラツチC1の
環状油圧サーボc1が形成され、中間筒壁251
と外周壁253との間には環状ピストン255が
嵌込まれてクラツチC2の油圧サーボc2が形成
されている。 第1のプラネタリギアセツト23は、前記リア
ドラム25の中間筒壁251内に配設された多板
クラツチC1を介して前記リアドラム25に連結
されたサンギア231、前記入力軸8の外側に同
軸的に配置された歯車変速装置2の出力軸9にス
プライン嵌合されたキヤリヤ232、前記リアド
ラム25の外周壁253内に配設された多板クラ
ツチC2を介して前記リアドラム25に連結され
ると共に出力軸9の外側に同軸状に配された歯車
変速機の中空第1中間軸26にスプライン嵌合さ
れているリングギア233、およびキヤリヤ23
2に回転自在に軸支され、サンギア231とリン
グギア233とに噛合したプラネタリギア234
とからなる。 中間支壁63の前面は環状のシリンダ631が
形成され、該シリンダ631には環状のピストン
632が嵌込まれてブレーキB3を作動させるた
めの油圧サーボb3が形成され、中間支壁63の
後面には環状突条633が形成され、該環状突条
633の外側には環状のシリンダ634が設けら
れると共に環状ピストン635が嵌込まれてブレ
ーキB1を作動させるための油圧サーボb1が形
成され、前記突条の内側には環状のシリンダ63
6が形成されると共に環状ピストン637が嵌込
まれてブレーキB2を作動させるための油圧サー
ボb2が形成されている。 第2のプラネタリギアセツト24は、前記第1
の中間軸26に連結すると共にブレーキB3を介
してトランスミツシヨンケース6に係合する一方
向ブレーキF2のアウタレースに固着されたキヤ
リヤ241、出力軸9にスプライン嵌合されたリ
ングギア242、第1中間軸26とセンタサポー
ト62との間に回転自在に支持された第2中間軸
27に一体に形成されたサンギア243、キヤリ
ヤ241に回転自在に軸支されると共にサンギア
243とリングギア242とに歯合したプラネタ
リギア244とからなる。 一方向ブレーキF2は、インナレースが、前記
センタサポート62の外周にスプライン嵌合され
て固着されると共にブレーキB3の内側に配置さ
れている。第2中間軸27の後端には一方向クラ
ツチF0のインナレースf0がスプライン嵌合され、
センタサポート62の後端部に回転自在に外嵌さ
れた一方向ブレーキF1のインナレースf1と一
体に形成されて共通インナレース29を構成して
いる。該共通インナレース29には前側小径部2
81と該小径部281から伸展した後側大径部2
82からなる回転フロントドラム28が小径部2
81の先端側壁にて溶接されている。該フロント
ドラム28と共通インナレース29とで形成され
る段付環状シリンダ223には該環状シリンダ2
23の形に対応し小径部284と大径部285か
らなるピストン283が嵌込まれて、油圧サーボ
c3を構成し、該フロントドラム28内に配設さ
れた多板クラツチC3を介して一方向クラツチF0
のアウタレースと一体に形成されたハブ80と該
フロントドラム28との係合を行なう。一方向ク
ラツチF0のアウタレースは、前記ハブ80にス
プライン嵌合されると共にリアドラム25にスプ
ライン嵌合された直結環20を介して入力軸3に
連結されている。フロントドラム28は、ブレー
キB1を介してトランスミツシヨンケース6に係
合され、ブレーキF1のアウタレースはブレーキ
B2を介してトランスミツシヨンケース6に係合
されている。一方向クラツチF0はクラツチC3の
内側に形成され、一方向ブレーキF1はブレーキ
B2の内側に形成されている。 トルクコンバータ1の出力軸8内には、トルク
コンバータフロントカバー13の中心に形成され
た突出部101内の内穴102にスプライン嵌合
された前記駆動軸7が挿通され、該軸7の後端部
は、リアセンタサポート64で軸支されると共
に、後端71にスプライン嵌合されたオイルポン
プカバー61内のオイルポンプ12を駆動する。 歯車変速装置の出力軸9の先端には該出力軸と
一体に前記出力ギア91が形成され一対のテーパ
ローラベアリング92,93でトルクコンバータ
ケース5に回転自在に支持されている。減速機構
4は、減速ギアルーム52に、歯車変速装置の出
力軸9と平行して取り付けられた支軸41と、一
対のテーパローラベアリング42,43を介して
該支軸41に支持されると共に前記出力ギア91
と歯合する減速ギア44からなる。減速ギア44
は駆動大歯車31と歯合し、ここで減速がなされ
公知の差動装置32を介して車輪軸33,34を
駆動する。 ガバナ弁50を主要部とするガバナ油圧発生機
構11は、前記第2プラネタリギアセツトのリン
グギア242から前方に突出された筒状部246
の外周にギア247を形成し、該ギアと駆動ギア
501とが歯合し、該駆動ギアに連結された回転
部502が回転することで車速に応じたガバナ圧
を油圧制御装置へ供給する。 この歯車変速装置2のクラツチ、ブレーキ、一
方向クラツチおよび一方向ブレーキの作動と達成
される変速段および減速比を表に示す。
速機の歯車変速装置に関し、特に2つのプラネタ
リギアセツトを用いて前進4段後進1段の変速段
を達成することのできる自動変速機の歯車変速装
置に関する。 〔従来の技術〕 サンギア、リングギア、およびサンギアとリン
グギアとに歯合するプラネタリギアを回転自在に
軸支するキヤリヤを有する2つのプラネタリギア
セツトを用いて前進4段後進1段の変速段を達成
することのできるコンパクトな自動変速機の歯車
変速装置として、米国特許第3611835号公報に示
されるものがある。 この歯車変速装置は、入力軸に第1のクラツチ
を介して連結された第1サンギア、入力軸に第2
のクラツチを介して連結された第1リングギア、
および前記第1サンギアと第1リングギアとに歯
合するプラネタリギアを回転自在に軸支すると共
に出力軸に連結した第1キヤリヤとを有する第1
プラネタリギアセツトと、入力軸に第3のクラツ
チを介して連結すると共に第1のブレーキ装置に
より固定可能な第2サンギア、出力軸に連結した
第2リングギア、および第2サンギアと第2リン
グギアとに歯合するプラネタリギアを回転自在に
軸支し、前記第1リングギアに連結されると共に
第2のブレーキ装置によつて固定可能な第2キヤ
リヤとを有する第2プラネタリギアセツトとを備
えている。 また通常プラネタリギアセツトの歯車には、片
あたりしない、静寂性に優れている等の理由によ
りヘリカルギアが用いられているが、ヘリカルギ
アは伝動時にスラスト荷重が発生するため、プラ
ネタリギアセツトのリングギアとキヤリヤとの間
とサンギアとキヤリヤとの間にはそれぞれスラス
ト軸受を配設してサンギアとリングギアが互いに
接近する方向に摺接せしめると共に、エンジンよ
り駆動されるときに生ずる大きなスラスト荷重が
サンギアとリングギアが互いに接近する方向に作
用するようにヘリカルギアのねじれの方向を設定
してこれを相殺せしめている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし上記形式の自動変速機の歯車変速装置に
おいては、第2プラネタリギアセツトにより生ず
るスラスト荷重の方向がエンジンからのトルクが
第2キヤリヤから入力される前進第4速時と第2
サンギアから入力される後進時とでは反対方向と
なるために、スラスト荷重がサンギアとリングギ
アとが互いに離反する方向に作用する場合にはこ
れを相殺することができず、エンジンによる駆動
時に生ずる大きなスラスト荷重をトランスミツシ
ヨンケースによつて支持しなければならない。こ
のためリングギアおよびサンギアとトランスミツ
シヨンケースとの間に配設されるスラスト軸受に
大きなスラスト荷重が作用してひきずりトルクが
増大し、動力損失が生ずると共に、上記スラスト
荷重に耐え得るようにトランスミツシヨンケース
の剛性を向上させる必要から歯車変速装置が大型
化しやすいという問題点を有していた。 本発明はエンジンによる駆動時にプラネタリギ
アセツトのリングギアとサンギアから発生するサ
ンギアとリングギアが互いに接近する方向および
サンギアとリングギアが互いに離反する方向のス
ラスト荷重を共に互いに相殺せしめることによ
り、トランスミツシヨンケースとの間に配設され
るスラスト軸受の引きずりトルクを減少して伝達
効率を向上せしめると共に、歯車変速装置の短縮
が可能な自動変速機の歯車変速装置の提供を目的
とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の自動変速機の歯車変速装置は、トラン
スミツシヨンケースと、該トランスミツシヨンケ
ースに回転自在に軸支された入力軸および出力軸
と、前記入力軸に第1のクラツチを介して連結さ
れた第1サンギア、前記入力軸に第2のクラツチ
を介して連結された第1リングギア、および前記
第1サンギアと第1リングギアとに歯合するプラ
ネタリギアを回転自在に軸支すると共に前記出力
軸に連結した第1キヤリヤを有する第1プラネタ
リギアセツトと、前記入力軸に第3のクラツチを
介して連結すると共に第1のブレーキにより前記
トランスミツシヨンケースに固定可能な第2サン
ギア、前記出力軸に連結した第2リングギア、お
よび前記第2サンギアと第2リングギアとに歯合
するプラネタリギアを回転自在に軸支し、前記第
1リングギアに連結されると共に第2のブレーキ
によつて前記トランスミツシヨンケースに固定可
能な第2キヤリヤを有する第2プラネタリギアセ
ツトとを備える自動変速機の歯車変速装置におい
て、前記入力軸に連結したクラツチドラムを設け
ると共に該クラツチドラムを介して前記入力軸と
第1のクラツチ、第2のクラツチおよび第3のク
ラツチとを連結し、該クラツチドラムと入力軸の
連結体と前記トランスミツシヨンケースとの間お
よび前記第1サンギアとの間にそれぞれスラスト
軸受を配設し、前記第1サンギアと第1キヤリヤ
の間および第1キヤリヤと第1リングギアとの間
にそれぞれスラスト軸受を配設し、前記出力軸に
前記第1キヤリヤと前記第2リングギアとを該出
力軸に少なくともこれらが離反する方向に連結す
る係止手段を配設し、該第1キヤリヤ、第2リン
グギアおよび出力軸の連結体と前記トランスミツ
シヨンケースとの間にスラスト軸受を配設し、前
記第1リングギアと第2キヤリヤとを前記第1キ
ヤリヤと前記第2リングギアとの間で且つ前記出
力軸の外側に同軸的に配設される中間軸を介して
連結し、前記第2キヤリヤと前記第2リングギア
との間にスラスト軸受を配設し、前記第2サンギ
アを前記中間軸の外側に同軸的に配設すると共に
該第2サンギアと前記第1リングギアとの間およ
び該第2サンギアと前記第2キヤリヤとの間にそ
れぞれスラスト軸受を配設したことを特徴とす
る。 〔作用及び発明の効果〕 本発明の自動変速機の歯車変速装置は、第1キ
ヤリヤと第2リングギアとが出力軸に少なくとも
これらが離反する方向に係止され、第1リングギ
アと第2キヤリヤとが第1キヤリヤと第2リング
ギアとの間で且つ出力軸の外側に同軸的に配設さ
れる中間軸を介して連結され、第1リングギアと
第1キヤリヤとの間および第2キヤリヤと第2リ
ングギアとの間にはそれぞれスラスト軸受が配設
され、第2サンギアが中間軸の外側に同軸的に配
設されると共に第2サンギアと第1リングギアと
の間および第2サンギアと第2キヤリヤとの間に
それぞれスラスト軸受が配設されており、第2リ
ングギアと第2サンギアは、これらが接近する方
向には第2サンギアと第2キヤリヤとの間に配設
されるスラスト軸受、第2キヤリヤおよび第2キ
ヤリヤと第2リングギアとの間に配設されるスラ
スト軸受を介して摺接され、これらが離反する方
向には第2サンギアと第1リングギアとの間に配
設されるスラスト軸受、第1リングギア、第1リ
ングギアと第1キヤリヤとの間に配設されるスラ
スト軸受、第1キヤリヤおよび該第1キヤリヤと
第2リングギアとがこれらが離反する方向に係止
された出力軸を介して摺接されるので、エンジン
による駆動時にプラネタリギアセツトのリングギ
アとサンギアから発生するサンギアとリングギア
が互いに接近する方向およびサンギアとリングギ
アが互いに離反する方向のスラスト荷重は互いに
相殺せしめられる。 よつてプラネタリギアセツトとトランスミツシ
ヨンケースとの間に配設されるスラスト軸受には
大きなスラスト荷重が作用することが無く、これ
らのスラスト軸受の引きずりトルクを減少して伝
達効率が向上すると共に、トランスミツシヨンケ
ースを大きなスラスト荷重に耐え得るような強固
な構造にする必要が無いので、歯車変速装置をコ
ンパクトに構成することが可能である。 〔実施例〕 本発明を図に示す一実施例に基づき説明する。 第1図は本発明にかかる前進4段後進1段の歯
車変速装置2を備えたフロントエンジン、フロン
トドライブ用の自動変速機を示す。トルクコンバ
ータ1は前側(エンジン側)が開いたトルクコン
バータケース5内に装着され、歯車変速装置2は
該トルクコンバータケース5の後端5Aに連結さ
れたトランスミツシヨンケース6内に収納されて
いる。トルクコンバータケース5の後部には中心
に歯車変速装置2の出力ギア91を収納する出力
ギアルーム51が設けられ、その外側にガバナ油
圧発生機構11を収容したガバナルーム53が形
成されており、トルクコンバータケース5の側方
には差動装置ルーム54が形成されている。該出
力ギアルーム51と該差動装置ルーム54の間に
は、出力ギア91と差動装置3を連結する減速機
構4を収納する減速機構ルーム52が形成されて
いる。トランスミツシヨンケース6の後端はリア
カバー60で蓋閉されその側面にはオイルポンプ
12が収納されたオイルポンプカバー61が締結
されている。 トランスミツシヨンケース6は、中心部に筒状
センタサポート62が設けられた中間支壁63を
有し、リアカバー60の中心部には前記センター
サポート62と同軸心を有するリアセンタサポー
ト64が形成されている。 トルクコンバータケース5とトランスミツシヨ
ンケース6の中心には、前部でフロントカバー1
3を介してエンジン出力軸に連結され、後部でリ
アセンタサポート64に支持されかつ後方に突出
し、オイルポンプ12に連結されている駆動軸7
が設けられ、その外側に中空円筒状で歯車変速装
置2の入力軸でありかつトルクコンバータの出力
軸8が同軸状に設けられている。さらにその外側
に中空で先端に出力ギア91が形成された歯車変
速装置2の出力軸9が設けられ、その外側に第1
中間軸26が設けられ、その外側に第2中間軸2
7が設けられている。 直結クラツチ付流体式トルクコンバータ1は公
知の構成を有し、フロントカバー13を介してエ
ンジン出力軸に連結されたポンプインペラ14、
タービンハブ15を介して前記中空のトルクコン
バータの出力軸8に連結されたタービンランナ1
6、一方向ブレーキ17を介して固定部分に係合
されたステータ18、前記タービンハブ15に連
結された直結クラツチ19よりなる。 本実施例の自動変速機の歯車変速装置2は、上
記中間支壁63の後部に配された第1のプラネタ
リギアセツト23、該中間支壁63の前部に配さ
れた第2のプラネタリギアセツト24および油圧
サーボにより作動され各プラネタリギアセツトの
要素を連結係合または解放する3つの多板クラツ
チC1,C2,C3、3つの多板ブレーキB1,B2,
B3、1つの一方向クラツチF0、2つの一方向ブ
レーキF1,F2を備える。 歯車変速装置2の入力軸である前記トルクコン
バータの出力軸8は、その後端部においてリアセ
ンタサポート64に軸支され、かつその後端部近
傍において該リアセンタサポート64に回転自在
に外嵌された環状の油圧サーボ用リアドラム25
にスプライン嵌合している。該油圧サーボ用リア
ドラム25は前方が開口すると共に中間筒壁25
1を有し、該中間筒壁251と前記リアセンタサ
ポート64に外嵌された内周壁252との間には
環状ピストン254が嵌込まれてクラツチC1の
環状油圧サーボc1が形成され、中間筒壁251
と外周壁253との間には環状ピストン255が
嵌込まれてクラツチC2の油圧サーボc2が形成
されている。 第1のプラネタリギアセツト23は、前記リア
ドラム25の中間筒壁251内に配設された多板
クラツチC1を介して前記リアドラム25に連結
されたサンギア231、前記入力軸8の外側に同
軸的に配置された歯車変速装置2の出力軸9にス
プライン嵌合されたキヤリヤ232、前記リアド
ラム25の外周壁253内に配設された多板クラ
ツチC2を介して前記リアドラム25に連結され
ると共に出力軸9の外側に同軸状に配された歯車
変速機の中空第1中間軸26にスプライン嵌合さ
れているリングギア233、およびキヤリヤ23
2に回転自在に軸支され、サンギア231とリン
グギア233とに噛合したプラネタリギア234
とからなる。 中間支壁63の前面は環状のシリンダ631が
形成され、該シリンダ631には環状のピストン
632が嵌込まれてブレーキB3を作動させるた
めの油圧サーボb3が形成され、中間支壁63の
後面には環状突条633が形成され、該環状突条
633の外側には環状のシリンダ634が設けら
れると共に環状ピストン635が嵌込まれてブレ
ーキB1を作動させるための油圧サーボb1が形
成され、前記突条の内側には環状のシリンダ63
6が形成されると共に環状ピストン637が嵌込
まれてブレーキB2を作動させるための油圧サー
ボb2が形成されている。 第2のプラネタリギアセツト24は、前記第1
の中間軸26に連結すると共にブレーキB3を介
してトランスミツシヨンケース6に係合する一方
向ブレーキF2のアウタレースに固着されたキヤ
リヤ241、出力軸9にスプライン嵌合されたリ
ングギア242、第1中間軸26とセンタサポー
ト62との間に回転自在に支持された第2中間軸
27に一体に形成されたサンギア243、キヤリ
ヤ241に回転自在に軸支されると共にサンギア
243とリングギア242とに歯合したプラネタ
リギア244とからなる。 一方向ブレーキF2は、インナレースが、前記
センタサポート62の外周にスプライン嵌合され
て固着されると共にブレーキB3の内側に配置さ
れている。第2中間軸27の後端には一方向クラ
ツチF0のインナレースf0がスプライン嵌合され、
センタサポート62の後端部に回転自在に外嵌さ
れた一方向ブレーキF1のインナレースf1と一
体に形成されて共通インナレース29を構成して
いる。該共通インナレース29には前側小径部2
81と該小径部281から伸展した後側大径部2
82からなる回転フロントドラム28が小径部2
81の先端側壁にて溶接されている。該フロント
ドラム28と共通インナレース29とで形成され
る段付環状シリンダ223には該環状シリンダ2
23の形に対応し小径部284と大径部285か
らなるピストン283が嵌込まれて、油圧サーボ
c3を構成し、該フロントドラム28内に配設さ
れた多板クラツチC3を介して一方向クラツチF0
のアウタレースと一体に形成されたハブ80と該
フロントドラム28との係合を行なう。一方向ク
ラツチF0のアウタレースは、前記ハブ80にス
プライン嵌合されると共にリアドラム25にスプ
ライン嵌合された直結環20を介して入力軸3に
連結されている。フロントドラム28は、ブレー
キB1を介してトランスミツシヨンケース6に係
合され、ブレーキF1のアウタレースはブレーキ
B2を介してトランスミツシヨンケース6に係合
されている。一方向クラツチF0はクラツチC3の
内側に形成され、一方向ブレーキF1はブレーキ
B2の内側に形成されている。 トルクコンバータ1の出力軸8内には、トルク
コンバータフロントカバー13の中心に形成され
た突出部101内の内穴102にスプライン嵌合
された前記駆動軸7が挿通され、該軸7の後端部
は、リアセンタサポート64で軸支されると共
に、後端71にスプライン嵌合されたオイルポン
プカバー61内のオイルポンプ12を駆動する。 歯車変速装置の出力軸9の先端には該出力軸と
一体に前記出力ギア91が形成され一対のテーパ
ローラベアリング92,93でトルクコンバータ
ケース5に回転自在に支持されている。減速機構
4は、減速ギアルーム52に、歯車変速装置の出
力軸9と平行して取り付けられた支軸41と、一
対のテーパローラベアリング42,43を介して
該支軸41に支持されると共に前記出力ギア91
と歯合する減速ギア44からなる。減速ギア44
は駆動大歯車31と歯合し、ここで減速がなされ
公知の差動装置32を介して車輪軸33,34を
駆動する。 ガバナ弁50を主要部とするガバナ油圧発生機
構11は、前記第2プラネタリギアセツトのリン
グギア242から前方に突出された筒状部246
の外周にギア247を形成し、該ギアと駆動ギア
501とが歯合し、該駆動ギアに連結された回転
部502が回転することで車速に応じたガバナ圧
を油圧制御装置へ供給する。 この歯車変速装置2のクラツチ、ブレーキ、一
方向クラツチおよび一方向ブレーキの作動と達成
される変速段および減速比を表に示す。
【表】
表において○は係合、×は解放、△は係合に
よつてエンジンブレーキ作用が得られることを示
す。 第2図は本発明の要旨であるプラネタリギアセ
ツトから発生するスラスト荷重を打消し合うよう
に構成された第1プラネタリギアセツト23と第
2プラネタリギアセツト24の構成要素および介
在物のスラスト方向の摺接状態および係止状態を
特に示している。 図示右方から第2プラネタリギアセツト24
は、リングギア242が図示右側でテーパローラ
ベアリング92の支持部を介して出力軸9に軸方
向に係止され、該リングギア242とキヤリヤ2
41の間にスラストベアリング81が介在し、該
キヤリヤ241とサンギア243が一体に形成さ
れた第2中間軸27の間にスラストベアリング8
2が介在している。また該第2中間軸27と共通
インナレース29はスナツプリング83で軸方向
に係止され、両者と第1プラネタリギアセツトの
リングギア233の間にスラストベアリング84
が介在し、キヤリヤ241と一体に連結された第
1中間軸26と該リングギア233はスナツプリ
ング85で軸方向に係止され、両者と第1プラネ
タリギアセツトのキヤリヤ232の間にスラスト
ベアリング86が介在し、該キヤリヤ232と第
1プラネタリギアセツトのサンギア231の間に
スラストベアリング87が介在し、該キヤリヤ2
32は図示左側でスナツプリング88によつてリ
ングギア242と離反する方向に出力軸9に軸方
向に係止されている。さらにリアドラム25に
は、サンギア231の左側面に対応する位置にス
ラストワツシヤ89が係止され、リアドラム25
とリアセンタサポート64との間にはスラストワ
ツシヤ891が配設されている。 本実施例においてヘリカルギアのねじれは、リ
ングギア233,242、プラネタリギア23
4,244が右ねじれ、サンギア231,243
が左ねじれである。 つぎに本実施例の作用を説明する。 エンジンより駆動される場合、トルクコンバー
タ1のタービン14より出力されたトルクは、第
1速では入力軸8、リアドラム25を経てサンギ
ア231より入力される。この場合リングギア2
33には左方向のスラスト荷重PR1が発生し、サ
ンギア231にはスラスト荷重PR1と同じ大きさ
であり且つ右方向のスラスト荷重PS1が発生する
が、このスラスト荷重PS1がスラストベアリング
87、キヤリヤ232およびスラストベアリング
86を介して伝達されてリングギア233を図示
右方に押圧するためスラスト荷重PS1とスラスト
荷重PR1とが相殺される。また第2プラネタリギ
アセツト24はキヤリヤ241が固定されるがサ
ンギア243が空転して動力伝達に関与しないの
でリングギア242とサンギア243にはスラス
ト荷重は発生しない。従つてサンギア231の左
方すなわちスラストワツシヤ89および891に
スラスト荷重はかからない。 第2速では、リングギア233には左方向、サ
ンギア231には右方向のスラスト荷重が発生
し、第1速の場合と同様、互いに打消し合う。ま
たリングギア242には右方向、サンギア243
には左方向のスラスト荷重PR2,PS2が発生し、
リングギア242に生ずるスラスト荷重PR2はテ
ーパローラベアリング92の支持部を介して出力
軸9を図示右方に押圧するが、サンギア243に
生ずるスラスト荷重PS2がスラストベアリング8
4、リングギア233、スラストベアリング8
6、キヤリヤ232およびスナツプリング88を
介して出力軸9を図示左方に押圧するのでスラス
ト荷重PR2およびPS2は出力軸9に反対方向に作
用して相殺される。従つてサンギア231の左方
すなわちスラストワツシヤー89および891ス
ラスト荷重はかからない。 第3速では、第1速の場合と同様である。 第4速では、第1プラネタリギアセツト23に
は入力軸8、リアドラム25を経てリングギア2
33より入力されるがサンギア231は空転する
ので、リングギア233とサンギア231にはス
ラスト荷重が発生しない。また第2プラネタリギ
アセツト24にはリングギア233に連結したキ
ヤリヤ241より入力され、サンギア243が固
定されるので、リングギア242には右方向、サ
ンギア243には左方向のスラスト荷重が発生す
るが、第2速の場合と同様、両者は互いに打消し
合う。従つてスラストワツシヤ89および891
にスラスト荷重はかからない。 後進の場合、第2プラネタリギアセツト24に
はサンギア243からトルクを入力し、キヤリヤ
241を固定しているので、リングギア242に
左方向、サンギア243に右方向のスラスト荷重
PRR,PSRが発生するが、両者はスラストベアリ
ング81、キヤリヤ241およびスラストベアリ
ング82を介して伝達されて互いに打消し合う。
また第1プラネタリギアセツト23はサンギア2
31が空転して動力伝達に関与しないのでリング
ギア233とサンギア231にはスラスト荷重が
発生しない。従つてスラストワツシヤ89および
891にスラスト荷重はかからない。 以上のようにエンジンより駆動される場合には
何れの変速状態においてもサンギア231の左方
すなわちスラストワツシヤ89および891にス
ラスト荷重はかからないことになる。 エンジンブレーキの場合には反対に出力軸9よ
りトルクが入るので、第1、2、3速および後進
時には第1プラネタリギアセツト23のキヤリヤ
232から入力されるトルクによつてリングギア
233には図示右方、サンギア231には図示左
方のスラスト荷重が発生し、スラスト荷重がスラ
ストワツシヤ89および891を介してリアセン
タサポート64に作用すると共にテーパローラベ
アリング93を介してトルクコンバータケース5
に作用するが、エンジンより駆動される場合に比
べて伝達トルクが小さく、また第2プラネタリギ
アセツト24に生ずるスラスト荷重はエンジンに
より駆動される場合と同様に相殺されるので、上
記ワツシヤおよびベアリングに作用するスラスト
荷重も小さく、使用時間も極めて少ないので問題
とならない。 以上のように上記自動変速機の歯車変速装置2
は、第1プラネタリギアセツト23において、サ
ンギア231とキヤリヤ232の間およびキヤリ
ヤ232とリングギア233との間にそれぞれス
ラストベアリング87,86が配設されてサンギ
ア231とリングギア233とが互いに接近する
方向に摺接せしめられると共に、サンギア231
からエンジンからのトルクが入力されたときに生
ずるスラスト荷重がサンギア231とリングギア
233が互いに接近する方向に作用するようにヘ
リカルギアのねじれの方向が設定されてこれが相
殺せしめられ、第2プラネタリギアセツト24に
おいて、リングギア242が図示右側でテーパロ
ーラベアリング92の支持部を介して出力軸9に
軸方向に係止され、キヤリヤ232が図示左側で
スナツプリング88によつてリングギア242と
離反する方向に出力軸9に軸方向に係止され、リ
ングギア233とキヤリヤ241とがキヤリヤ2
32とリングギア242との間で且つ出力軸9の
外側に同軸的に配設される中間軸26を介して連
結され、リングギア233とキヤリヤ232との
間およびキヤリヤ241とリングギア242との
間にそれぞれスラストベアリング86,81が配
設され、サンギア243が中間軸26の外側に同
軸的に配設されると共にサンギア243とリング
ギア233との間およびサンギア243とキヤリ
ヤ241との間にそれぞれスラストベアリング8
4,82が配設されているので、エンジンより駆
動される場合に第2プラネタリギアセツト24の
リングギア242とサンギア243から発生する
スラスト荷重は互いに相殺される。よつてプラネ
タリギアセツト23,24とトランスミツシヨン
ケース5,6との間に配設されるスラスト軸受8
9,891および93に大きなスラスト荷重が作
用することが無く、スラスト軸受89,891お
よび93の引きずりトルクが減少され動力損失が
防止されると共に、トランスミツシヨンケース
5,6を大きなスラスト荷重に耐え得るような厚
肉の構造にする必要が無いので、コンパクトに構
成されている。
よつてエンジンブレーキ作用が得られることを示
す。 第2図は本発明の要旨であるプラネタリギアセ
ツトから発生するスラスト荷重を打消し合うよう
に構成された第1プラネタリギアセツト23と第
2プラネタリギアセツト24の構成要素および介
在物のスラスト方向の摺接状態および係止状態を
特に示している。 図示右方から第2プラネタリギアセツト24
は、リングギア242が図示右側でテーパローラ
ベアリング92の支持部を介して出力軸9に軸方
向に係止され、該リングギア242とキヤリヤ2
41の間にスラストベアリング81が介在し、該
キヤリヤ241とサンギア243が一体に形成さ
れた第2中間軸27の間にスラストベアリング8
2が介在している。また該第2中間軸27と共通
インナレース29はスナツプリング83で軸方向
に係止され、両者と第1プラネタリギアセツトの
リングギア233の間にスラストベアリング84
が介在し、キヤリヤ241と一体に連結された第
1中間軸26と該リングギア233はスナツプリ
ング85で軸方向に係止され、両者と第1プラネ
タリギアセツトのキヤリヤ232の間にスラスト
ベアリング86が介在し、該キヤリヤ232と第
1プラネタリギアセツトのサンギア231の間に
スラストベアリング87が介在し、該キヤリヤ2
32は図示左側でスナツプリング88によつてリ
ングギア242と離反する方向に出力軸9に軸方
向に係止されている。さらにリアドラム25に
は、サンギア231の左側面に対応する位置にス
ラストワツシヤ89が係止され、リアドラム25
とリアセンタサポート64との間にはスラストワ
ツシヤ891が配設されている。 本実施例においてヘリカルギアのねじれは、リ
ングギア233,242、プラネタリギア23
4,244が右ねじれ、サンギア231,243
が左ねじれである。 つぎに本実施例の作用を説明する。 エンジンより駆動される場合、トルクコンバー
タ1のタービン14より出力されたトルクは、第
1速では入力軸8、リアドラム25を経てサンギ
ア231より入力される。この場合リングギア2
33には左方向のスラスト荷重PR1が発生し、サ
ンギア231にはスラスト荷重PR1と同じ大きさ
であり且つ右方向のスラスト荷重PS1が発生する
が、このスラスト荷重PS1がスラストベアリング
87、キヤリヤ232およびスラストベアリング
86を介して伝達されてリングギア233を図示
右方に押圧するためスラスト荷重PS1とスラスト
荷重PR1とが相殺される。また第2プラネタリギ
アセツト24はキヤリヤ241が固定されるがサ
ンギア243が空転して動力伝達に関与しないの
でリングギア242とサンギア243にはスラス
ト荷重は発生しない。従つてサンギア231の左
方すなわちスラストワツシヤ89および891に
スラスト荷重はかからない。 第2速では、リングギア233には左方向、サ
ンギア231には右方向のスラスト荷重が発生
し、第1速の場合と同様、互いに打消し合う。ま
たリングギア242には右方向、サンギア243
には左方向のスラスト荷重PR2,PS2が発生し、
リングギア242に生ずるスラスト荷重PR2はテ
ーパローラベアリング92の支持部を介して出力
軸9を図示右方に押圧するが、サンギア243に
生ずるスラスト荷重PS2がスラストベアリング8
4、リングギア233、スラストベアリング8
6、キヤリヤ232およびスナツプリング88を
介して出力軸9を図示左方に押圧するのでスラス
ト荷重PR2およびPS2は出力軸9に反対方向に作
用して相殺される。従つてサンギア231の左方
すなわちスラストワツシヤー89および891ス
ラスト荷重はかからない。 第3速では、第1速の場合と同様である。 第4速では、第1プラネタリギアセツト23に
は入力軸8、リアドラム25を経てリングギア2
33より入力されるがサンギア231は空転する
ので、リングギア233とサンギア231にはス
ラスト荷重が発生しない。また第2プラネタリギ
アセツト24にはリングギア233に連結したキ
ヤリヤ241より入力され、サンギア243が固
定されるので、リングギア242には右方向、サ
ンギア243には左方向のスラスト荷重が発生す
るが、第2速の場合と同様、両者は互いに打消し
合う。従つてスラストワツシヤ89および891
にスラスト荷重はかからない。 後進の場合、第2プラネタリギアセツト24に
はサンギア243からトルクを入力し、キヤリヤ
241を固定しているので、リングギア242に
左方向、サンギア243に右方向のスラスト荷重
PRR,PSRが発生するが、両者はスラストベアリ
ング81、キヤリヤ241およびスラストベアリ
ング82を介して伝達されて互いに打消し合う。
また第1プラネタリギアセツト23はサンギア2
31が空転して動力伝達に関与しないのでリング
ギア233とサンギア231にはスラスト荷重が
発生しない。従つてスラストワツシヤ89および
891にスラスト荷重はかからない。 以上のようにエンジンより駆動される場合には
何れの変速状態においてもサンギア231の左方
すなわちスラストワツシヤ89および891にス
ラスト荷重はかからないことになる。 エンジンブレーキの場合には反対に出力軸9よ
りトルクが入るので、第1、2、3速および後進
時には第1プラネタリギアセツト23のキヤリヤ
232から入力されるトルクによつてリングギア
233には図示右方、サンギア231には図示左
方のスラスト荷重が発生し、スラスト荷重がスラ
ストワツシヤ89および891を介してリアセン
タサポート64に作用すると共にテーパローラベ
アリング93を介してトルクコンバータケース5
に作用するが、エンジンより駆動される場合に比
べて伝達トルクが小さく、また第2プラネタリギ
アセツト24に生ずるスラスト荷重はエンジンに
より駆動される場合と同様に相殺されるので、上
記ワツシヤおよびベアリングに作用するスラスト
荷重も小さく、使用時間も極めて少ないので問題
とならない。 以上のように上記自動変速機の歯車変速装置2
は、第1プラネタリギアセツト23において、サ
ンギア231とキヤリヤ232の間およびキヤリ
ヤ232とリングギア233との間にそれぞれス
ラストベアリング87,86が配設されてサンギ
ア231とリングギア233とが互いに接近する
方向に摺接せしめられると共に、サンギア231
からエンジンからのトルクが入力されたときに生
ずるスラスト荷重がサンギア231とリングギア
233が互いに接近する方向に作用するようにヘ
リカルギアのねじれの方向が設定されてこれが相
殺せしめられ、第2プラネタリギアセツト24に
おいて、リングギア242が図示右側でテーパロ
ーラベアリング92の支持部を介して出力軸9に
軸方向に係止され、キヤリヤ232が図示左側で
スナツプリング88によつてリングギア242と
離反する方向に出力軸9に軸方向に係止され、リ
ングギア233とキヤリヤ241とがキヤリヤ2
32とリングギア242との間で且つ出力軸9の
外側に同軸的に配設される中間軸26を介して連
結され、リングギア233とキヤリヤ232との
間およびキヤリヤ241とリングギア242との
間にそれぞれスラストベアリング86,81が配
設され、サンギア243が中間軸26の外側に同
軸的に配設されると共にサンギア243とリング
ギア233との間およびサンギア243とキヤリ
ヤ241との間にそれぞれスラストベアリング8
4,82が配設されているので、エンジンより駆
動される場合に第2プラネタリギアセツト24の
リングギア242とサンギア243から発生する
スラスト荷重は互いに相殺される。よつてプラネ
タリギアセツト23,24とトランスミツシヨン
ケース5,6との間に配設されるスラスト軸受8
9,891および93に大きなスラスト荷重が作
用することが無く、スラスト軸受89,891お
よび93の引きずりトルクが減少され動力損失が
防止されると共に、トランスミツシヨンケース
5,6を大きなスラスト荷重に耐え得るような厚
肉の構造にする必要が無いので、コンパクトに構
成されている。
第1図は本発明にかかる歯車変速装置を備えた
自動変速機の断面図、第2図はその要部断面図で
ある。 図中、2……歯車変速装置、8……入力軸、9
……出力軸、23……第1プラネタリギアセツ
ト、24……第2プラネタリギアセツト、26…
…第1中間軸、27……第2中間軸、81,8
2,84,86,87……スラストベアリング、
83,85,88……スナツプリング、89,8
91……スラストワツシヤ、233,242……
リングギア、231,243……サンギア、23
2,241……プラネタリキヤリヤ、234,2
44……プラネタリギア。
自動変速機の断面図、第2図はその要部断面図で
ある。 図中、2……歯車変速装置、8……入力軸、9
……出力軸、23……第1プラネタリギアセツ
ト、24……第2プラネタリギアセツト、26…
…第1中間軸、27……第2中間軸、81,8
2,84,86,87……スラストベアリング、
83,85,88……スナツプリング、89,8
91……スラストワツシヤ、233,242……
リングギア、231,243……サンギア、23
2,241……プラネタリキヤリヤ、234,2
44……プラネタリギア。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 トランスミツシヨンケースと、該トランスミ
ツシヨンケースに回転自在に軸支された入力軸お
よび出力軸と、前記入力軸に第1のクラツチを介
して連結された第1サンギア、前記入力軸に第2
のクラツチを介して連結された第1リングギア、
および前記第1サンギアと第1リングギアとに歯
合するプラネタリギアを回転自在に軸支すると共
に前記出力軸に連結した第1キヤリヤを有する第
1プラネタリギアセツトと、前記入力軸に第3の
クラツチを介して連結すると共に第1のブレーキ
により前記トランスミツシヨンケースに固定可能
な第2サンギア、前記出力軸に連結した第2リン
グギア、および前記第2サンギアと第2リングギ
アとに歯合するプラネタリギアを回転自在に軸支
し、前記第1リングギアに連結されると共に第2
のブレーキによつて前記トランスミツシヨンケー
スに固定可能な第2キヤリヤを有する第2プラネ
タリギアセツトとを備える自動変速機の歯車変速
装置において、前記入力軸に連結したクラツチド
ラムを設けると共に該クラツチドラムを介して前
記入力軸と第1のクラツチ、第2のクラツチおよ
び第3のクラツチとを連結し、該クラツチドラム
と入力軸の連結体と前記トランスミツシヨンケー
スとの間および前記第1サンギアとの間にそれぞ
れスラスト軸受を配設し、前記第1サンギアと第
1キヤリヤの間および第1キヤリヤと第1リング
ギアとの間にそれぞれスラスト軸受を配設し、前
記出力軸に前記第1キヤリヤと前記第2リングギ
アとを該出力軸に少なくともこれらが離反する方
向に連結する係止手段を配設し、該第1キヤリ
ヤ、第2リングギアおよび出力軸の連結体と前記
トランスミツシヨンケースとの間にスラスト軸受
を配設し、前記第1リングギアと第2キヤリヤと
を前記第1キヤリヤと前記第2リングギアとの間
で且つ前記出力軸の外側に同軸的に配設される中
間軸を介して連結し、前記第2キヤリヤと前記第
2リングギアとの間にスラスト軸受を配設し、前
記第2サンギアを前記中間軸の外側に同軸的に配
設すると共に該第2サンギアと前記第1リングギ
アとの間および該第2サンギアと前記第2キヤリ
ヤとの間にそれぞれスラスト軸受を配設したこと
を特徴とする自動変速機の歯車変速装置。 2 前記第1プラネタリギアセツトは、前記第1
サンギアからエンジンからのトルクが入力された
ときに生ずるスラスト荷重が第1サンギアと第1
リングギアが互いに接近する方向に作用するよう
に歯のねじれの方向が設定されていることを特徴
とする特許請求の範囲第1項に記載の自動変速機
の歯車変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56083092A JPS57200751A (en) | 1981-05-29 | 1981-05-29 | Speed change gear of automatic speed change machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56083092A JPS57200751A (en) | 1981-05-29 | 1981-05-29 | Speed change gear of automatic speed change machine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57200751A JPS57200751A (en) | 1982-12-09 |
JPH0127294B2 true JPH0127294B2 (ja) | 1989-05-29 |
Family
ID=13792531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56083092A Granted JPS57200751A (en) | 1981-05-29 | 1981-05-29 | Speed change gear of automatic speed change machine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57200751A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2510197B2 (ja) * | 1987-04-16 | 1996-06-26 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 自動変速機 |
JP4710098B2 (ja) * | 1999-02-16 | 2011-06-29 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 自動変速機 |
JP4957766B2 (ja) * | 1999-02-16 | 2012-06-20 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 自動変速機 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5019839A (ja) * | 1973-06-22 | 1975-03-03 | ||
JPS5127779B2 (ja) * | 1972-05-12 | 1976-08-14 | ||
JPS5540366A (en) * | 1978-09-18 | 1980-03-21 | Nissan Motor Co Ltd | Spline of clutch for automatic transmission gear |
JPS5518642B2 (ja) * | 1973-04-20 | 1980-05-20 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5127779U (ja) * | 1974-08-22 | 1976-02-28 | ||
JPS5518642U (ja) * | 1978-07-20 | 1980-02-06 |
-
1981
- 1981-05-29 JP JP56083092A patent/JPS57200751A/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5127779B2 (ja) * | 1972-05-12 | 1976-08-14 | ||
JPS5518642B2 (ja) * | 1973-04-20 | 1980-05-20 | ||
JPS5019839A (ja) * | 1973-06-22 | 1975-03-03 | ||
JPS5540366A (en) * | 1978-09-18 | 1980-03-21 | Nissan Motor Co Ltd | Spline of clutch for automatic transmission gear |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57200751A (en) | 1982-12-09 |
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