JPH0126896B2 - - Google Patents
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- JPH0126896B2 JPH0126896B2 JP55154422A JP15442280A JPH0126896B2 JP H0126896 B2 JPH0126896 B2 JP H0126896B2 JP 55154422 A JP55154422 A JP 55154422A JP 15442280 A JP15442280 A JP 15442280A JP H0126896 B2 JPH0126896 B2 JP H0126896B2
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- JP
- Japan
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- clutch
- speed
- circuit
- idling
- signal
- Prior art date
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Links
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Landscapes
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、車輌用電磁式クラツチの制御装置に
関し、詳しくは、クラツチ接続の開始点を記憶し
たアイドリングの回転数によつて設定させること
ができるものに関する。
関し、詳しくは、クラツチ接続の開始点を記憶し
たアイドリングの回転数によつて設定させること
ができるものに関する。
動力の伝達を遮断して制御を行う機構には、ク
ラツチが従来から知られているが、電気信号によ
つて制御できるものに電磁式クラツチがある。こ
れはコイルに制御電流を流し、コイルから発生し
た電磁界によつて対向する二つの部材を磁気的に
連結し、動力を伝達できるものである。この電磁
式クラツチの一種に電磁粉式クラツチがあり、本
発明の実施例では、電磁粉式クラツチにより説明
を行う。
ラツチが従来から知られているが、電気信号によ
つて制御できるものに電磁式クラツチがある。こ
れはコイルに制御電流を流し、コイルから発生し
た電磁界によつて対向する二つの部材を磁気的に
連結し、動力を伝達できるものである。この電磁
式クラツチの一種に電磁粉式クラツチがあり、本
発明の実施例では、電磁粉式クラツチにより説明
を行う。
車輌用電磁粉式クラツチは、クランク軸側のコ
イルを内蔵したドライブメンバに対し、電磁粉が
入り込むギヤツプを介して変速機入力側のドリブ
ンメンバを近接嵌合し、クラツチ電流をコイルに
流してドライブメンバを励磁し、それとドリブン
メンバとの間のギヤツプに電磁粉を集積すること
で拘束してエンジンの動力を変速機入力側に伝達
し、クラツチ電流を断つて上記ギヤツプにおける
電磁粉による拘束を解いて動力伝達を遮断し、さ
らにクラツチ電流を変化させてドライブメンバと
ドリブンメンバとの間に滑りを生じさせ、この滑
りを利用してクラツチペダル操作を不要にした発
進を行い、運転操作の容易化を図るものであり、
公知技術として既に知られている。
イルを内蔵したドライブメンバに対し、電磁粉が
入り込むギヤツプを介して変速機入力側のドリブ
ンメンバを近接嵌合し、クラツチ電流をコイルに
流してドライブメンバを励磁し、それとドリブン
メンバとの間のギヤツプに電磁粉を集積すること
で拘束してエンジンの動力を変速機入力側に伝達
し、クラツチ電流を断つて上記ギヤツプにおける
電磁粉による拘束を解いて動力伝達を遮断し、さ
らにクラツチ電流を変化させてドライブメンバと
ドリブンメンバとの間に滑りを生じさせ、この滑
りを利用してクラツチペダル操作を不要にした発
進を行い、運転操作の容易化を図るものであり、
公知技術として既に知られている。
第1図と第2図において、電磁粉式クラツチを
トランスアクスル型の変速機に組付けたものにつ
いて具体的に説明すると、符号1は電磁粉式クラ
ツチ、2は前進4段の変速機、3は終減速機であ
る。
トランスアクスル型の変速機に組付けたものにつ
いて具体的に説明すると、符号1は電磁粉式クラ
ツチ、2は前進4段の変速機、3は終減速機であ
る。
電磁粉式クラツチ1は、クラツチケース4内で
エンジンからのクランク軸5に、ドライブプレー
ト6を介してコイル7を内蔵するドライブメンバ
8が一体結合され、変速機2の入力軸9に、ドリ
ブンメンバ10が回転方向に一体化すべくスプラ
イン嵌合してギヤツプ11を介し上記ドライブメ
ンバ8に対して近接嵌合しており、このギヤツプ
11にパウダー室12から電磁粉を集積するよう
になつている。また、ドライブメンバ8にはキヤ
ツプ13が一体結合され、その筒状の蝶部が入力
軸9に遊嵌されてそこにスリツプリング14が付
着されると共に、このスリツプリング14とドラ
イブメンバ8との間にリード線Xが接続され、ス
リツプリング14には第2図に詳記されるよう
に、リード線Yと接続するブラシ16がホルダ1
7により保持されてコイル7に給電すべく摺接し
ている。
エンジンからのクランク軸5に、ドライブプレー
ト6を介してコイル7を内蔵するドライブメンバ
8が一体結合され、変速機2の入力軸9に、ドリ
ブンメンバ10が回転方向に一体化すべくスプラ
イン嵌合してギヤツプ11を介し上記ドライブメ
ンバ8に対して近接嵌合しており、このギヤツプ
11にパウダー室12から電磁粉を集積するよう
になつている。また、ドライブメンバ8にはキヤ
ツプ13が一体結合され、その筒状の蝶部が入力
軸9に遊嵌されてそこにスリツプリング14が付
着されると共に、このスリツプリング14とドラ
イブメンバ8との間にリード線Xが接続され、ス
リツプリング14には第2図に詳記されるよう
に、リード線Yと接続するブラシ16がホルダ1
7により保持されてコイル7に給電すべく摺接し
ている。
このように構成されていることで、クランク軸
5と共にドライブプレート6及びドライブメンバ
8が回転して、パウダー室12に封入する電磁粉
は遠心力でドライブメンバ8の内周面側に適宜寄
せられている。そこで、リード線Yからブラシ1
6、スリツプリング14、リード線Xを介してコ
イル7に給電されると、ドライブメンバ8の励磁
によりドリブンメンバ10の周囲にも矢印のよう
に磁力線が生じることにより、ギヤツプ11内に
電磁粉が集積してドライブメンバ8とドリブンメ
ンバ10が一体化されクランク軸5のエンジン動
力が入力軸9に伝達されるのである。
5と共にドライブプレート6及びドライブメンバ
8が回転して、パウダー室12に封入する電磁粉
は遠心力でドライブメンバ8の内周面側に適宜寄
せられている。そこで、リード線Yからブラシ1
6、スリツプリング14、リード線Xを介してコ
イル7に給電されると、ドライブメンバ8の励磁
によりドリブンメンバ10の周囲にも矢印のよう
に磁力線が生じることにより、ギヤツプ11内に
電磁粉が集積してドライブメンバ8とドリブンメ
ンバ10が一体化されクランク軸5のエンジン動
力が入力軸9に伝達されるのである。
次いで変速機2は、上記クラツチ1からの入力
軸9に第1速ないし第4速のドライブギヤ18な
いし21が一体的に設けられ、この入力軸9に対
して出力軸22が平行に配設されてそこに上記各
ギヤ18ないし21と常時噛合うドリブンギヤ2
3ないし26が回転自在に嵌合し、かつ隣接する
2個のドリブンギヤ23と24が同期機構27で
出力軸22に結合し、ドリブンギヤ25と26が
他の同期機構28で出力軸22に結合するように
なつており、更にこれらの入、出力軸9,22の
間に後進用のギヤ機構29が設けられている。こ
うして、チエンジレバーを操作して同期装置27
によりドリブンギヤ23を出力軸22に一体結合
することで、入力軸9の動力がギヤ18と23で
最も減速して出力軸22に取出されて第1速が得
られ、以下同様にして各変速が行われる。
軸9に第1速ないし第4速のドライブギヤ18な
いし21が一体的に設けられ、この入力軸9に対
して出力軸22が平行に配設されてそこに上記各
ギヤ18ないし21と常時噛合うドリブンギヤ2
3ないし26が回転自在に嵌合し、かつ隣接する
2個のドリブンギヤ23と24が同期機構27で
出力軸22に結合し、ドリブンギヤ25と26が
他の同期機構28で出力軸22に結合するように
なつており、更にこれらの入、出力軸9,22の
間に後進用のギヤ機構29が設けられている。こ
うして、チエンジレバーを操作して同期装置27
によりドリブンギヤ23を出力軸22に一体結合
することで、入力軸9の動力がギヤ18と23で
最も減速して出力軸22に取出されて第1速が得
られ、以下同様にして各変速が行われる。
また、上記出力軸22の端部には出力ギヤ30
が設けられてこれが終減速機3の差動装置31に
おけるリングギヤ32に噛合つており、これによ
り変速機2の出力軸22の動力が直ちにリングギ
ヤ32からケース33、スパイダ34、ピニオン
35を介してサイドギヤ36に伝達され、更に車
軸37を介して駆動輪に伝達される。
が設けられてこれが終減速機3の差動装置31に
おけるリングギヤ32に噛合つており、これによ
り変速機2の出力軸22の動力が直ちにリングギ
ヤ32からケース33、スパイダ34、ピニオン
35を介してサイドギヤ36に伝達され、更に車
軸37を介して駆動輪に伝達される。
そして、第3図でこの電磁粉式クラツチ1の制
御をする基本的電気回路に付いて説明すると、コ
イル7の一端には電源40が接続してあり、他端
にはトランジスタ41のコレクタが接続してあ
る。このトランジスタ41のエミツタと電源40
は接続してあり、コイル7の両端にはダイオード
と抵抗より成る転流回路42が接続してある。こ
の回路で、コイル7の電気的制御を行うには、ト
ランジスタ41のベースに制御信号を印加するこ
とでスイツチングさせ、コイル7に電源40から
の電流を通電させることにより行つている。前述
の滑り制御を行うにはトランジスタ41のベース
に印加する制御信号をパルス状にして、間歇的に
スイツチングさせており、この制御信号のスイツ
チングの周期はエンジンのイグニツシヨンパルス
から導入しているため、エンジン回転数によつて
電磁粉式クラツチ1が伝達できるトルクに変動が
生じてくるものである。
御をする基本的電気回路に付いて説明すると、コ
イル7の一端には電源40が接続してあり、他端
にはトランジスタ41のコレクタが接続してあ
る。このトランジスタ41のエミツタと電源40
は接続してあり、コイル7の両端にはダイオード
と抵抗より成る転流回路42が接続してある。こ
の回路で、コイル7の電気的制御を行うには、ト
ランジスタ41のベースに制御信号を印加するこ
とでスイツチングさせ、コイル7に電源40から
の電流を通電させることにより行つている。前述
の滑り制御を行うにはトランジスタ41のベース
に印加する制御信号をパルス状にして、間歇的に
スイツチングさせており、この制御信号のスイツ
チングの周期はエンジンのイグニツシヨンパルス
から導入しているため、エンジン回転数によつて
電磁粉式クラツチ1が伝達できるトルクに変動が
生じてくるものである。
そして従来の電磁粉式クラツチでは、その発進
の際にエンジンの停止やノツキングを防ぐため
に、所定の回転数をクラツチの接続の開始点と
し、その回転数よりクラツチを接続させいてた。
この従来のクラツチの結合特性を第4図により説
明すると、所定の回転数(例えば1000r.p.mとし、
この回転数がアイドリングの回転数に近い)でク
ラツチ電流を少し立ち上らせ、その後回転数の増
加に伴いクラツチ電流を徐々に増加させて滑り制
御を行い、例えば3000r.p.mにまで回転数が上昇
した時に、定格電流Imをクラツチのコイルに流
し、クラツチを直結させていた。
の際にエンジンの停止やノツキングを防ぐため
に、所定の回転数をクラツチの接続の開始点と
し、その回転数よりクラツチを接続させいてた。
この従来のクラツチの結合特性を第4図により説
明すると、所定の回転数(例えば1000r.p.mとし、
この回転数がアイドリングの回転数に近い)でク
ラツチ電流を少し立ち上らせ、その後回転数の増
加に伴いクラツチ電流を徐々に増加させて滑り制
御を行い、例えば3000r.p.mにまで回転数が上昇
した時に、定格電流Imをクラツチのコイルに流
し、クラツチを直結させていた。
この方法では、クラツチ電流を流し始める回転
数は予め設定してあり、その制御の開始点は変化
しないものであつた。このため、クーラーやチヨ
ークの使用によりアイドリングの回転数が上昇し
た場合には、クラツチ電流は第4図に示された量
だけ流れて、トルク伝達が行なわれてしまう状態
にあり、アクセルを踏込んで行くとクラツチの滑
り制御がなくクラツチがすぐ直結状態になり、車
が急発進したり、エンジンが停止するおそれがあ
つた。また何等かの原因でアイドリングの回転数
が低下した場合にはアクセルを或る程度踏込まな
ければ発進せず、応答性が悪くなるものであつ
た。
数は予め設定してあり、その制御の開始点は変化
しないものであつた。このため、クーラーやチヨ
ークの使用によりアイドリングの回転数が上昇し
た場合には、クラツチ電流は第4図に示された量
だけ流れて、トルク伝達が行なわれてしまう状態
にあり、アクセルを踏込んで行くとクラツチの滑
り制御がなくクラツチがすぐ直結状態になり、車
が急発進したり、エンジンが停止するおそれがあ
つた。また何等かの原因でアイドリングの回転数
が低下した場合にはアクセルを或る程度踏込まな
ければ発進せず、応答性が悪くなるものであつ
た。
なお、自動摩擦板式クラツチの発進制御に関
し、エンジンの最小アイドル回転数を記憶検出
し、この最小アイドル回転数とクラツチを完全に
結合する基準回転数との間で、エンジン出力に応
じてクラツチの伝達トルクを制御することが特開
昭55−102731号公報に示されている。
し、エンジンの最小アイドル回転数を記憶検出
し、この最小アイドル回転数とクラツチを完全に
結合する基準回転数との間で、エンジン出力に応
じてクラツチの伝達トルクを制御することが特開
昭55−102731号公報に示されている。
かかる先行技術の制御では、チヨーク作動時に
クラツチの係合時間が短かくなり、発進時にシヨ
ツクが発生する問題がある。
クラツチの係合時間が短かくなり、発進時にシヨ
ツクが発生する問題がある。
また、クラツチミート時のエンジン回転数が低
下した時にクラツチ位置を戻し、エンジン回転数
がアイドリング回転数以上になつた時にクラツチ
ミートを開始し、エンストを防止することが特開
昭51−2805号公報に示されている。
下した時にクラツチ位置を戻し、エンジン回転数
がアイドリング回転数以上になつた時にクラツチ
ミートを開始し、エンストを防止することが特開
昭51−2805号公報に示されている。
本発明は上述の欠点に鑑み、アイドリングの回
転数(車速が零であり、アクセルペダルを踏込ん
でいない状態のとき)を予め記憶させておき、こ
のアイドリングの回転数からクラツチの発進の制
御を行わせ、アイドリングの回転数の変動による
制御の困難性を解消した車輌用電磁粉式クラツチ
の制御装置を提供することを目的とする。
転数(車速が零であり、アクセルペダルを踏込ん
でいない状態のとき)を予め記憶させておき、こ
のアイドリングの回転数からクラツチの発進の制
御を行わせ、アイドリングの回転数の変動による
制御の困難性を解消した車輌用電磁粉式クラツチ
の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、クランク
軸と一体結合されたコイル内臓のドライブメン
バ、該ドライブメンバに対しギヤツプを介して変
速機入力軸のドリブンメンバを近接嵌合させ、制
御装置からのクラツチ電流を上記コイルに供給し
て、電磁力を介して上記ドライブ及びドリブンメ
ンバを一体的に拘束することで動力伝達する車輌
用電磁式クラツチにおいて、エンジンの回転数を
検出する手段と、車速信号とアクセル信号とから
アイドリング状態を判別して信号を出力する手段
と、その出力信号によりゲートを開くことでアイ
ドリングの回転数を記憶する手段と、エンジン回
転数が上記アイドリングの回転数を記憶する手段
に記憶されたアイドリング回転数を越えた時、記
憶したアイドリングの回転数をクラツチ接続の開
始点とさせる手段とを設け、所定のクラツチ電流
制御特性を平行移動させるように構成されてい
る。
軸と一体結合されたコイル内臓のドライブメン
バ、該ドライブメンバに対しギヤツプを介して変
速機入力軸のドリブンメンバを近接嵌合させ、制
御装置からのクラツチ電流を上記コイルに供給し
て、電磁力を介して上記ドライブ及びドリブンメ
ンバを一体的に拘束することで動力伝達する車輌
用電磁式クラツチにおいて、エンジンの回転数を
検出する手段と、車速信号とアクセル信号とから
アイドリング状態を判別して信号を出力する手段
と、その出力信号によりゲートを開くことでアイ
ドリングの回転数を記憶する手段と、エンジン回
転数が上記アイドリングの回転数を記憶する手段
に記憶されたアイドリング回転数を越えた時、記
憶したアイドリングの回転数をクラツチ接続の開
始点とさせる手段とを設け、所定のクラツチ電流
制御特性を平行移動させるように構成されてい
る。
本発明によるエンジンの回転数とクラツチ電流
の特性を第5図により説明すると、何等かの原因
でアイドリングの回転数が上昇し、例えばアイド
リングが2000r.p.mで行われているとすると、こ
のアイドリングの回転数を記憶し、このアイドリ
ングの回転数からクラツチ電流を立ち上らせ、滑
り制御を行わせようとするものである。つまり、
第4図のクラツチ電流の制御特性をそのまま平行
に移動させ、クラツチ接続の開始点をアイドリン
グの回転数によつて変動させると共に、クラツチ
直結回転数もクラツチ接続開始点に応じて変化す
るものである。
の特性を第5図により説明すると、何等かの原因
でアイドリングの回転数が上昇し、例えばアイド
リングが2000r.p.mで行われているとすると、こ
のアイドリングの回転数を記憶し、このアイドリ
ングの回転数からクラツチ電流を立ち上らせ、滑
り制御を行わせようとするものである。つまり、
第4図のクラツチ電流の制御特性をそのまま平行
に移動させ、クラツチ接続の開始点をアイドリン
グの回転数によつて変動させると共に、クラツチ
直結回転数もクラツチ接続開始点に応じて変化す
るものである。
ついで、本発明の一実施例を図面により説明す
る。
る。
第6図は本実施例のブロツク図を示すもので、
エンジンの回転数を検出する手段としてのイグニ
ツシヨンパルス45は波形整形回路46に入力
し、波形整形回路46の出力はスイツチ回路4
7、D/A回路(デジタル/アナログ)48、零
位変動回路49、A/D回路(アナログ/デジタ
ル)50、単安定マルチ回路51、駆動回路52
を経てコイル7に出力されている。前記波形整形
回路46の出力はD/A回路53にも入力してお
り、D/A回路53の出力はゲート回路54を介
して、アイドリングの回転数を記憶する手段とし
ての記憶回路55に入力している。この記憶回路
55の出力とD/A回路53の出力はいずれも比
較回路56に入力しており、比較回路56の出力
は前記スイツチ回路47に入力している。車輌の
車速を検出した車速信号58とアクセルペダルの
踏込みを検出したアクセル信号59はともに
AND回路57に入力しており、車速信号58と
アクセル信号59とからアイドリング状態を判別
して信号を出力する手段としてのAND回路57
の出力はゲート回路54に入力している。
エンジンの回転数を検出する手段としてのイグニ
ツシヨンパルス45は波形整形回路46に入力
し、波形整形回路46の出力はスイツチ回路4
7、D/A回路(デジタル/アナログ)48、零
位変動回路49、A/D回路(アナログ/デジタ
ル)50、単安定マルチ回路51、駆動回路52
を経てコイル7に出力されている。前記波形整形
回路46の出力はD/A回路53にも入力してお
り、D/A回路53の出力はゲート回路54を介
して、アイドリングの回転数を記憶する手段とし
ての記憶回路55に入力している。この記憶回路
55の出力とD/A回路53の出力はいずれも比
較回路56に入力しており、比較回路56の出力
は前記スイツチ回路47に入力している。車輌の
車速を検出した車速信号58とアクセルペダルの
踏込みを検出したアクセル信号59はともに
AND回路57に入力しており、車速信号58と
アクセル信号59とからアイドリング状態を判別
して信号を出力する手段としてのAND回路57
の出力はゲート回路54に入力している。
次に、本実施例の作用を説明する。
この実施例ではエンジンの回転数をイグニツシ
ヨンパルス45として検出し、このイグニツシヨ
ンパルス45によりクラツチの制御を行わせてい
る。
ヨンパルス45として検出し、このイグニツシヨ
ンパルス45によりクラツチの制御を行わせてい
る。
まず、アイドリング状態においては、車速は零
であり、アクセルペダルは踏まれていないことか
ら、車速信号58とアクセル信号59はともにハ
イレベルであり、車速信号58とアクセル信号5
9とによりAND回路57は信号を出力してゲー
ト回路54を開く。このゲート回路54が開くこ
とでD/A回路53と記憶回路55は直結し、
D/A回路53でイグニツシヨンパルス45のパ
ルス数をアナログ変換した電圧値を記憶回路55
に記憶させる。そして、アクセルペダルを踏込ん
で加速させようとするか、車速が零以外の時には
車速信号58かアクセル信号59のうちいずれか
一方がローレベルであるため、AND回路57は
信号を出力せずゲート回路54を閉じ、記憶回路
55の記憶値をそのまま保持させる。
であり、アクセルペダルは踏まれていないことか
ら、車速信号58とアクセル信号59はともにハ
イレベルであり、車速信号58とアクセル信号5
9とによりAND回路57は信号を出力してゲー
ト回路54を開く。このゲート回路54が開くこ
とでD/A回路53と記憶回路55は直結し、
D/A回路53でイグニツシヨンパルス45のパ
ルス数をアナログ変換した電圧値を記憶回路55
に記憶させる。そして、アクセルペダルを踏込ん
で加速させようとするか、車速が零以外の時には
車速信号58かアクセル信号59のうちいずれか
一方がローレベルであるため、AND回路57は
信号を出力せずゲート回路54を閉じ、記憶回路
55の記憶値をそのまま保持させる。
車輌を発進させようとするとイグニツシヨンパ
ルス45のパルス数は増加し、D/A回路53の
変換した電圧は上昇し、比較回路56はこのD/
A回路出力と記憶回路55の記憶電圧を比較し、
D/A回路53からの電位が高くなつたときに信
号を出力してスイツチ回路47を閉じさせる(こ
のとき、ゲート回路54はアクセルペダルの踏込
みによつて開いている。)スイツチ回路47を介
してD/A回路48に入力したイグニツシヨンパ
ルス数に比例した直流電圧を出力し、クラツチ接
続の開始点とさせる手段としての零位変動回路4
9にそのアナログ値を出力する。零位変動回路4
9では記憶回路55からの記憶した電位を零レベ
ルとし、この零レベルに対応する回転数以上にエ
ンジンの回転数が上昇したときに、その回転数に
比例した電流を出力する。この零位変動回路49
の動作を第7図で示すと、第7図中のそれぞれの
直線はそれぞれ別個の条件の特性を示すもので、
a,b,cはたとえばチヨーク、クーラの使用有
無によるそれぞれの特性におけるアイドリング回
転数を示している。この零位変動回路49の出力
電圧がA/D回路50に入力すると、A/D回路
50はその入力電圧に比例したパルス波を発生
し、そのパルス波によつて単安定マルチ回路51
を制御して、特定パルス幅のパルス波を駆動回路
52に伝え、コイル7にそのパルス波の数に対応
した制御電流を流してクラツチの滑り制御を行
う。この滑り制御は第5図中の曲線中傾斜した部
分である。そして、所定の回転数までエンジンの
回転が上昇すると単安定マルチ回路51の出力は
連続してハイレベルになり、駆動回路52は定格
のクラツチ電流Imを流してクラツチは直結状態
となる。
ルス45のパルス数は増加し、D/A回路53の
変換した電圧は上昇し、比較回路56はこのD/
A回路出力と記憶回路55の記憶電圧を比較し、
D/A回路53からの電位が高くなつたときに信
号を出力してスイツチ回路47を閉じさせる(こ
のとき、ゲート回路54はアクセルペダルの踏込
みによつて開いている。)スイツチ回路47を介
してD/A回路48に入力したイグニツシヨンパ
ルス数に比例した直流電圧を出力し、クラツチ接
続の開始点とさせる手段としての零位変動回路4
9にそのアナログ値を出力する。零位変動回路4
9では記憶回路55からの記憶した電位を零レベ
ルとし、この零レベルに対応する回転数以上にエ
ンジンの回転数が上昇したときに、その回転数に
比例した電流を出力する。この零位変動回路49
の動作を第7図で示すと、第7図中のそれぞれの
直線はそれぞれ別個の条件の特性を示すもので、
a,b,cはたとえばチヨーク、クーラの使用有
無によるそれぞれの特性におけるアイドリング回
転数を示している。この零位変動回路49の出力
電圧がA/D回路50に入力すると、A/D回路
50はその入力電圧に比例したパルス波を発生
し、そのパルス波によつて単安定マルチ回路51
を制御して、特定パルス幅のパルス波を駆動回路
52に伝え、コイル7にそのパルス波の数に対応
した制御電流を流してクラツチの滑り制御を行
う。この滑り制御は第5図中の曲線中傾斜した部
分である。そして、所定の回転数までエンジンの
回転が上昇すると単安定マルチ回路51の出力は
連続してハイレベルになり、駆動回路52は定格
のクラツチ電流Imを流してクラツチは直結状態
となる。
以上説明したように、本発明によると、
アイドリングの回転数を記憶する手段と、エン
ジン回転数が上記アイドリングの回転数を記憶す
る手段に記憶されたアイドリング回転数を越えた
時、記憶したアイドリングの回転数をクラツチ接
続の開始点とさせる手段とを設け、所定のクラツ
チ係合特性を平行移動させたので、エンジンのア
イドリング回転数と記憶されたアイドリングの回
転数との開係でクラツチ接続の開始点が決まるた
め、クーラ、チヨーク等の使用有無によつてクラ
ツチ直結回転数を変化させることができる。
ジン回転数が上記アイドリングの回転数を記憶す
る手段に記憶されたアイドリング回転数を越えた
時、記憶したアイドリングの回転数をクラツチ接
続の開始点とさせる手段とを設け、所定のクラツ
チ係合特性を平行移動させたので、エンジンのア
イドリング回転数と記憶されたアイドリングの回
転数との開係でクラツチ接続の開始点が決まるた
め、クーラ、チヨーク等の使用有無によつてクラ
ツチ直結回転数を変化させることができる。
さらに、クーラ、チヨーク等の使用において、
アイドリング回転数が上昇しても、最適のクラツ
チ係合特性が得られるため、発進時のシヨツクお
よび急発進が防止され、円滑な発進が得られる。
アイドリング回転数が上昇しても、最適のクラツ
チ係合特性が得られるため、発進時のシヨツクお
よび急発進が防止され、円滑な発進が得られる。
また、アイドリング回転数が低下した場合で
も、その回転数からクラツチの接続が開始されク
ラツチ直結回転数も変化するため、エンストが防
止される。
も、その回転数からクラツチの接続が開始されク
ラツチ直結回転数も変化するため、エンストが防
止される。
第1図は車輌用電磁粉式クラツチの一例を示す
断面図、第2図は第1図の−線に沿う断面
図、第3図は電流制御の基本回路図、第4図は従
来のクラツチトルク曲線を示す線図、第5図は本
発明の実施例におけるクラツチトルク曲線を示す
線図、第6図は本実施例における制御装置のブロ
ツク図、第7図は零位変動回路の出力を示す線図
である。 1……電磁粉式クラツチ、4……クラツチケー
ス、5……クランク軸、6……ドライブプレー
ト、7……コイル、8……ドライブメンバ、9…
…変速機入力軸、10……ドリブンメンバ、11
……ギヤツプ。
断面図、第2図は第1図の−線に沿う断面
図、第3図は電流制御の基本回路図、第4図は従
来のクラツチトルク曲線を示す線図、第5図は本
発明の実施例におけるクラツチトルク曲線を示す
線図、第6図は本実施例における制御装置のブロ
ツク図、第7図は零位変動回路の出力を示す線図
である。 1……電磁粉式クラツチ、4……クラツチケー
ス、5……クランク軸、6……ドライブプレー
ト、7……コイル、8……ドライブメンバ、9…
…変速機入力軸、10……ドリブンメンバ、11
……ギヤツプ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 クランク軸と一体結合されたコイル内蔵のド
ライブメンバ、該ドライブメンバに対しギヤツプ
を介して変速機入力軸のドリブンメンバを近接嵌
合させ、制御装置からのクラツチ電流を上記コイ
ルに供給して、電磁力を介して上記ドライブ及び
ドリブンメンバを一体的に拘束することで動力伝
達する車輛用電磁式クラツチにおいて、 エンジンの回転数を検出する手段と、車速信号
とアクセル信号とからアイドリング状態を判別し
て信号を出力する手段と、その出力信号によりゲ
ートを開くことでアイドリングの回転数を記憶す
る手段と、エンジン回転数が上記アイドリングの
回転数を記憶する手段に記憶されたアイドリング
回転数を越えた時、記憶したアイドリングの回転
数をクラツチ接続の開始点とさせる手段とを設
け、所定のクラツチ電流制御特性を平行移動させ
ることを特徴とする車輛用電磁式クラツチの制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55154422A JPS5779338A (en) | 1980-10-31 | 1980-10-31 | Controller for elctromagnetic clutch for automobile |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55154422A JPS5779338A (en) | 1980-10-31 | 1980-10-31 | Controller for elctromagnetic clutch for automobile |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5779338A JPS5779338A (en) | 1982-05-18 |
JPH0126896B2 true JPH0126896B2 (ja) | 1989-05-25 |
Family
ID=15583809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55154422A Granted JPS5779338A (en) | 1980-10-31 | 1980-10-31 | Controller for elctromagnetic clutch for automobile |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5779338A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0650133B2 (ja) * | 1983-12-27 | 1994-06-29 | 富士重工業株式会社 | 車両用電磁式クラツチのクラツチトルク制御装置 |
JPH0623025B2 (ja) * | 1984-08-31 | 1994-03-30 | 富士重工業株式会社 | 車両用電磁式クラツチの制御方式 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS512805A (ja) * | 1974-06-26 | 1976-01-10 | Hitachi Ltd | |
JPS55102731A (en) * | 1979-02-01 | 1980-08-06 | Nissan Motor Co Ltd | Start controller for automatic clutch operating device |
-
1980
- 1980-10-31 JP JP55154422A patent/JPS5779338A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS512805A (ja) * | 1974-06-26 | 1976-01-10 | Hitachi Ltd | |
JPS55102731A (en) * | 1979-02-01 | 1980-08-06 | Nissan Motor Co Ltd | Start controller for automatic clutch operating device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5779338A (en) | 1982-05-18 |
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