JPH0126872Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、上下に一定間隔を隔てた複数のスラ
ツトより成る横型ブラインドに関するもので、特
に、側部壁面が水平方向に傾斜した出窓等に使用
するための横型ブラインドに関するものである。

横型ブラインドは、スラツトを昇降させること
によつて開閉を行ない、また、各スラツトをその
長手方向の中心軸線の周りに傾動させることによ
つて遮光の調節を行うように構成されている。こ
のような横型ブラインドにおいては、スラツトの
傾動を行なわない時、すなわち、各スラツトが水
平位置にある時には、スラツトの窓側の縁が窓面
に近接して位置しているが、各スラツトを垂直近
くの位置まで傾動した時にはスラツトの窓側の縁
が窓の面から離れてスラツト表面と窓の面との間
に間〓が生じ、そのため、窓に対して左右の斜め
の方向から射す外光がブラインドの端と窓の縁と
の間を通つて室内に漏入する可能性がある。この
ように、スラツト傾動時に外光がブラインドの側
方から室内に漏入するのを防止するために、一般
に、ブラインドの横巾は窓の開口部の横巾より若
干広くして、窓に対して左右の斜めの方向から外
光が射す場合でも、窓の側縁より側方に張り出し
たブラインドの部分により外光を遮断して、室内
への漏入を防止している。しかしながら、窓の側
部壁面が水平方向に傾斜している際、例えば左右
の壁面が外方に向けて斜めに出ている出窓におい
ては、窓の開口部の横巾よりも広い横巾をもつブ
ラインドをとりつけると、ブラインドの端縁が側
部の壁面につかえてしまうので、そのように広巾
のブラインドを使用することができない。その結
果、ブラインドのスラツトを垂直近くの位置まで
傾動させると、その側方から外光が室内に漏入す
ることになる。

本考案は、上記のように側部壁面が水平方向に
傾斜した窓に使用され、スラツト傾動時において
もブラインド側部から外光が室内に漏入するのを
できるだけ少なくするようにした横型ブラインド
を提供しようとするもので、各スラツトの端縁
を、窓の側部壁面の水平方向の傾斜に対応するよ
うに傾斜させたことを特徴とするものである。

以下、図面を参照して説明する。

第１図は、側部壁面が水平方向に傾斜した出窓
に通常型の横型ブラインドをとりつけた状態を示
す平面図で、図中、１は窓、２は水平方向に傾斜
した側部壁面、３はブラインドのスラツトを示
す。第１図はスラツト３の傾動を行なわない状
態、すなわち、スラツト３が水平位置にある状態
を示し、この状態においては、スラツト３の窓側
の縁３ａは窓面に近接して位置している。スラツ
ト３を、その長手方向の中心軸線３ｂの周りに傾
動させると、スラツトの窓側の縁３ａは窓の面か
ら離れて、垂直に近い位置まで傾動されると、第
２図に示すように、スラツト３の面と窓の面との
間に間〓が生ずる。このブラインドの横巾は窓１
の開口部横巾とほぼ等しいものとせざるを得ない
ので、スラツト傾動時には、第２図に矢印４で示
すように斜めに射す外光はスラツトの端と側部壁
面との間〓を通つて室内に漏入する。本考案は、
このような外光の漏入をできるだけ少なくしよう
とするものである。

第３図−第５図は本考案による横型ブラインド
の一実施例を示す。第３図は本考案の横型ブライ
ンドに使用されるスラツトの平面図、第４図およ
び第５図はこのようなスラツトより成る横型ブラ
インドを、側部壁面が水平方向に傾斜した出窓に
とりつけた状態を示す。

図示のように、本考案ブラインドにおいては、
スラツト５の端縁５ａは、窓１の側部壁面２の水
平方向傾斜に対応するように傾斜されている。従
つて、スラツト５が第４図に示すように水平な位
置から第５図に示すように垂直近くの位置まで傾
動されても、スラツトの端は側部壁面近くに位置
していて、矢印６で示すように、窓の面に対して
左右の斜めの方向から外光が射した場合において
も、スラツト５の端縁５ａによつて、従来のブラ
インドに比してより多くの外光を遮断することが
できる。

なお、図示の例においては、スラツトの端縁を
５ａおよび５ｂで示すように矢形に形成してある
が、５ｂで示す部分は、特に傾斜させる必要はな
く、破線５ｃで示すように真直にすれば、さらに
遮蔽効果を高めることができる。また、図示の例
では、側部壁面２は直線状に傾斜しているものと
して示してあるが、側部壁面が彎曲している場合
には、スラツトの端縁はその彎曲に応じて彎曲さ
せればよい。

上述のように、本考案によれば、窓の側部壁面
の傾斜角に応じてスラツトの端縁を傾斜させたの
で、ブラインドの機能を損じることなしに、ブラ
インド側部からの外光の漏入を従来のブラインド
に比してより多く遮蔽することができる。然し
て、この横型ブラインドは、出窓の張り出した巾
に合わせてブラインドを製作することができて、
出窓の張り出し巾の中に収納されるようにブライ
ンドを製作すれば、ブラインドが室内側にはみ出
すことはなく、その分だけ室内を広く使うことが
でき、室内意匠的にも優れたブラインドが得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、通常型のブラインドを
出窓にとりつけた状態を示す概略平面図、第３−
５図は本考案によるブラインドの実施例を示す概
略図で、第３図はブラインドのスラツトの平面
図、第４図および第５図はブラインドを出窓にと
りつけた状態を示す概略平面図である。 １……窓、２……窓の側部壁面、３……スラツ
ト、４……外光、５……スラツト、６……外光。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下に一定間隔を隔てた複数のスラツトより成
   り、特に、側部壁面が水平方向に傾斜した窓に使
   用するための横型ブラインドにおいて、各スラツ
   トの端縁を、上記の窓の側部壁面の水平方向傾斜
   に対応するように傾斜させたことを特徴とする横
   型ブラインド。