JPH01267068A - サーマルプリンタの転写方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、サーマルプリンタの転写方式、更に詳細には
、インクの転写を多数の小孔を有する熱良導体フィルム
を介して行なうことにより階調表現力を向上させ、ドツ
トのすれによる色相変化の少ない印刷を可能にしたサー
マルプリンタの転写方式に関する。

（従来の技術） 従来より、一定のインク圧で印刷を行なう分野では、版
のいろいろな部分にインキを厚く付けたり、薄く付けた
りして濃淡を印刷することがてきないことに起因し、点
描法に似た技法として網分解と呼ばれる印刷方式か行な
われている。

而して、サーマルプリンタにおいても、これに類似の技
術が利用されている。次にこの従来技術について説明す
る。

第５図は、従来のサーマルプリンタ（特開昭６２−１５
６９６７号公報）に使用される網点を用いた熱転写紙の
概略図を示す。この図において、１は熱転写紙に相当す
るインク保持フィルム、２はインク保持フィルム１の多
数の微小な通過孔、３はサーマルヘッドの発熱抵抗体で
ある。この熱転写紙では、通過孔２の中にインクを充填
し、これを通常の転写紙と同様、その上から直接発熱抵
抗体３で加熱してインクを突沸飛翔させて転写を行なっ
ている。

（発明か解決しようとする課題） しかしながら、従来のこの種の熱転写紙を用いる転写方
式では、サーマルヘラ１〜近辺にインクか残存、イ」着
し、このこびりついたインクか原因でサーマルヘッド周
辺に熱かこもり、周辺の発熱か悪くなり、ときにはサー
マルヘッドの破損につながるという問題点かあった。

また、転写紙の通過孔に入れたインクを突沸飛翔させる
ことによりインクの転写を行なう方式であるため、通過
孔から記録紙」二に付着するインク量のコントロールが
困難であるという問題点があった。

本発明は、通常の印刷における網分解的手法をサーマル
プリンタにおいて有効に利用することができ、操作上の
問題点かなく、階調表現力があり、ドツトのずれによる
色相変化も少ない転写方式を提供することを目的とする
。

（課題を解決するための手段） 本発明は、多数の小孔を有する熱良導体フィルムを転写
紙のインク層側に配置し、インクの転写をこのフィルム
の小孔を通じて行なうようにしたことを特徴とするサー
マルプリンタの転写方式である。

また、本発明は、イエロー（Ｙ）、シアン（Ｃｙ）。

マゼンタ（Ｍｇ）の３色またはイエロー（Ｙ）、シアン
（Ｃｙ）、マゼンタ（Ｍｇ）　、ブラック（Ｂｋ）の４
色の重ね合わせによりカラー印刷を行なう場合、多数の
小孔を有する熱良導体フィルムであって、この小孔の間
隔２形状を各色ごとに角度の異なる網点としたものを転
写紙のインク層側に配置し、各色のインクの転写をこの
フィルムの小孔を通じて行なうようにしたことを特徴と
するサーマルプリンタの転写方式である。

（作用） 本発明に係る多数の小孔を有する熱良導体フィルムの小
孔は、インク転写時に、インクの記録紙への付着量を制
限する機能を有する。この制限は、２つの側面から行な
うことができる。まず１つは、小孔の面積の総和、すな
わち面積と個数による制限である。もう１つは、サーマ
ルヘッドの温度との兼ね合いで決まる制限である。この
点は、更に後述する。結論を先に言えば、これらの制限
によって、インクの付着量を調整することができ、ひい
ては階調表現力が得られる。

次に、インクの付着量の調整と階調表現力との関係につ
いて説明する。例えば多色刷りで複数のドツトを重ねる
場合を考える。この場合、２色目が１色目に完全に重な
った場合とずれた場合では２色目のインクのつき方が相
異する。従って、得られるプリントの色相が変化する。

この色相への微妙な影響を緩和するため網点による点描
法が行なわれるわけであるが、この各点、すなわちフィ
ルムの小孔から付着するインク量のコントロールが十分
にできないと網点を用いた意味が失われてしまう。本発
明方式によれば、網点における付着量の調整を当該フィ
ルムの使用により容易に行なうことができる。

また、多色刷りに使用される各色の転写紙に使用する当
該フィルムの網点の角度を変えることにより、例えば３
色の重ねずれによるモアレ模様の発生を防止できる。従
って、上記した当該フィルムの付着量調整機能と相俟っ
て、ドツトのずれによる色相変化の少ない印刷を行なう
ことができる。

（実施例） 次に、本発明の実施例を図面と共に説明する。

第１図は、本発明に係るサーマルプリンタの転写方式に
おいて、熱良導体フィルムを転写紙に重ねた状態を示す
図面で、（ａ）図はその縦断面図１　（ｂ）図はその底
面図を示す。この図において、１］は熱良導体フィルム
、１２は熱良導体フィルムに設けられた複数の小孔、１
３は転写紙、１４は転写紙１３のベースフィルム、１５
は転写紙１３のインク層である。本発明に使用される転
写紙１３としては、ベースフィルム１４上にインク層１
５を設けた通常の転写紙と同様の構成のものが挙げられ
る。本発明に係る熱良導体フィルム１１には、第１図に
示すように、多数の小孔１２が設けられている。この小
孔を介して転写時のインクがインク層１５から記録紙上
に転写される。転写は一定圧インクの熱転写プリンタに
より行なう。熱良導体フィルム１１の材料としては、例
えばアルミ箔のような金属薄膜、ポリエステル、ポリカ
ーボネートのようなプラスチック薄膜等を用いることが
できる。熱良導体フィルム１１の厚さは、１μｍ〜６ｐ
ｍが好ましく、インクか記録紙に付着しやすい寸法とす
る。小孔１２の直径は、２μｍ〜発熱抵抗体寸法の範囲
で適宜選択することができる。小孔１２の配列は、特に
制限はないが、多色刷りの場合には、各色に用いる熱良
導体フィルム１１の小孔１２の配列を変えるようにした
方が表現力が安定し良い結果を与える。

これは、例えば、第２図に示すように、小孔１２を網点
配列として、各色の角度θをＹ（０°）、Ｃｙ（３０°
）、Ｍｇ（６０°）、ＢＫ（４５°）とすることにより
行なうことができる。なお、熱良導体フィルム１１は、
記録紙と転写紙の間にあって、インクが小孔１２を通し
て転写するように配置して使用され、熱良導体フィルム
１１を転写紙１３のインク層１５の」二に予め重ねて設
げておくのが好ましい。

次に、本発明の使用方法について説明する。第３図は、
サーマルプリンタの要部の概略図である。この図におい
て、１６はサーマルヘッド、１７は記録紙、１８はプラ
テンローラであり、１９は転写紙］３に熱良導体フィル
ム１１を重ねたものである。サーマルヘッド１６に電源
を流すと、サーマルヘッド１６の発熱抵抗体１６ａが発
熱し、転写紙１３に塗布されているインク層１５を溶か
し、インクを熱良導体フィルム１１の小孔］２を経由し
て記録紙］７に付着させる。

次に、本発明におＧづるサーマルヘッドの温度と色調と
の関係を説明する。

第４図は、インク面温度の発熱抵抗体近傍の温度分布を
示す図面で、（ａ）は低温時、（ｂ）は高温時である。

この図において、破線は熱良導体フィルム１１のない場
合の温度分布曲線、実線は熱良導体フィルム１１がある
場合の温度分布曲線、−点鎖線はインク転写点を示す。

実線のように小孔１２の部分は熱が逃げ難いから温度が
高く、それ以外の部分てば熱の良導体となっているから
温度か低い。温度分布は、発熱抵抗体１６ａの中央部が
最も高く周辺に行くに従って低くなる。そして、この温
度低下の程度は、低温時の方か著しく、低温時には、発
熱抵抗体１６ａの中央部においてのみインク転写点を越
える。従って、低温にすると、中央部に近い小孔１２の
みからインクの付着が起こり、高い温度では、はとんど
全面でインクの何着が起こる。結果として、小孔１２を
用いると共に発熱抵抗体１６ａの温度の高低を加減する
ことにより階調表現を行なうことができる。しかも、網
点の採用により隣接する点との隔離がよくなるので、シ
ャープで鮮明なプリントを得ることができる。

（発明の効果） 以上詳細に説明したように、本発明によれば、転写紙か
らのインクの転写量を熱良導体フィルムの小孔によって
制限するようにしたので、サーマルプリンタの階調表現
力を向上することかでき、更に各色毎に小孔の配置を変
えることにより、ドラｌ−のずれによる色相変化の少な
い印刷を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るサーマルプリンタの転写方式にお
いて、熱良導体フィルムを転写紙に重ねた状態を示す図
面で、（ａ）図はその底面図。 （ｂ）図は縦断面図、第２図は小孔の配列の一例を示１
−図面で、（ａ）図は網点の角度Ｏ°のもの、（ｂ）図
は網点か角度θのもの、第３図はサーマルプリンタの要
部の概略図、第４図はインク面温度の発熱抵抗体近傍の
温度分布を示す図面、第５図は従来のサーマルプリンタ
に使用される網点な用いた熱転写紙の概略図である。 １１・・・熱良導体フィルム、１２・・・小孔、１３・
・・転写紙。 区　　　　　　　　　１ （ヤ 爬　昭 ロ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 多数の小孔を有する熱良導体フィルムを転写紙のインク
   層側に配置し、記録紙へのインクの転写をこのフィルム
   の小孔を通じて行なうようにしたことを特徴とするサー
   マルプリンタの転写方式。