JPH01263687A - 体積ホログラム転写シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、クレジットカード、バンクカード類、本の
表紙、レコードジャケットなどの表面にホログラムを転
写により設けるのに適した体積ホログラム転写シートに
関する 〔従来の技術〕 ホログラムは、一般に光の干渉のパターンを記録したも
のであり、三次元画像の記録をはじめ、高密度な情報記
録が可能であるという特性を利用して光メモリーとして
の利用、その他多方面への応用が期待されている。

従来、体積ホログラムをカード類あるいは本の表紙、レ
コードジャケットなどの表面に設けるためには、複製さ
れた体積ホログラム層を基材フィルムなどに接着して得
た貼着シートを、カード類などの表面に一々貼着させて
いた。

〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、複製された体積ホログラムを物品表面に
設ける際に用いられるシートでは、大量に製造すること
が難しく、また、この貼着シートでは、基材フィルムも
含めれるために厚みが増して、カード類などの表面に段
差が生じる問題があった。

この発明は上述の背既に基づきなされたものであり、そ
の目的とするところは、体積ホログラムをカード類、本
の表紙などの物品表面に効率良くかつ、薄く設けること
ができるホログラムシートおよびその製造方法を提供す
ることである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題はこの発明の体積ホログラム転写シートによ
り解決される。すなわち、この発明による体積ホログラ
ム転写レートは、剥離されるべき基材フィルム上に、体
積ホログラム層および、接着層がこの順序で設けられて
いることを特徴とするものである。

この発明の好ましい態様において、オーバープリント層
を、基材フィルムと体積ホログラム層との間に形成する
ことができる。

この発明の前記の態様において、印刷インキ層を、オー
バープリント層と体積ホログラム層との間に形成するこ
とができる。

この発明の別の態様において、基材フィルムとオーバー
プリント層との間に、剥離層を形成することができる。

更に他の態様において、接着層に、光吸収性染料または
顔料を含ませることができる。

この発明による体積ホログラム転写シートを製造する方
法は、次の工程を含むことを特徴とする。

剥離されるべき基材フィルムの片面上に、銀塩乳剤、ダ
イクロメートゼラチン乳剤、光重合性樹脂、光架橋性樹
脂などを含む体積ホログラム材料を塗布し、この塗布面
に体積ホログラム原版を密着させて露光することにより
ホログラムを形成する工程 ホログラムが形成された層面に、接石剤を塗布して接着
層を形成する工程 この発明の製造方法の態様では、基材面にオーバープリ
ント層を形成することができ、更に、オーバープリント
層の形成後に、インキにより絵柄文字などの印刷インキ
層を形成することができると共に、基材フィルムの片面
上に剥離層を設け、次いでオバープリント層を形成する
こともできる。

以下、この発明をより詳細に説明する。

体積ホログラム転写シートの製造法 この発明による体積ホログラム転写シートを製造する方
法は、上述した工程を含むことを特徴とする。

第１の工程で、ｔ−’Ｉ離されるべき基材フィルムの昌
面上に、体積ホログラムＨ料の塗布面が形成される。

この発明で用いることができる基材フィルムは、転写シ
ートの基材として用いることができるあらゆる材料が用
いられ、好ましくは、透明または半透明フィルム状の材
料が用いられ得る。具体的には、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリスチレン、ポリイミド、ポリメタクリル酸
メチル、ポリビニルブチラール、ポリカーボネートなど
重合体フィルム、セラミックスフィルム、これらの積層
体がある。この基材フィルムの寸法および形状は任意で
あり、例えば、その膜厚は１〜２００μｍＳ望ましくは
１０〜５０μｍである。

基材フィルムの片面上に、体積ホログラム材料の塗布前
に、剥離層を形成することができ、その場合、形成され
る剥離層は、基材フィルムとオーバープリント層との間
、基祠フィルムと体積ホログラム材との間に剥離性を付
与するものである。

剥離層をなす材質として、アクリル系樹脂、セルロース
系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン
系樹脂、オレフィン系樹脂、アミド系樹脂、エポキシ系
樹脂などがある。形成する場合、剥離層の層厚は、０，
０５〜１０μ■】、望ましくは０．２〜２μｍである。

なお、体積ホログラム層、オーバープリント層が剥離性
を６している場合、この７り離層は必須ではない。

基材フィルムの片面上に、体積ホログラム材料の塗布前
に、オーバープリント層を形成することができ、その場
合、形成されるオバープリント層は、層間の接着性を高
め、このシートの表面を保護し、耐久性を付与、する役
割を果たす。

ここで、用いることができるオーバープリント層として
は、硬化型アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフ
ィン系樹脂、アミド系樹脂、エポキシ系樹脂などの従来
のオーバープリント層として知られているものがある。

オーバープリント層の層厚は、０．０５〜１０μｍ１望
ましくは０．２〜２μｍである。なお、体積ホログラム
層がオーバープリント層の役割を果たし、印刷インキ層
が特に保護する必要がない場合、このオーバープリント
層は必須ではない。

この発明の体積ホログラム転写シートの製造方法におい
て、基材フィルムと体積ホログラム層との間に、印刷イ
ンキ層を設けることができる。このインキ層は、体積ホ
ログラム層中に記録された３次元の絵柄などに同調して
２次元の文字や絵柄などの情報を記録するものである。

印刷インキとしては、グラビア印刷用インキ、スクリー
ン印刷インキなどの通常のインキを用いることができる
。

印刷インキ層の層埋は、０，１〜５０μｍ１望ましくは
５〜２０μｍである。なお、印刷インキ層かその役割を
果たすことが不要のときは、この層は必須ではない。

この発明において、体積ホログラム層は、基材フィルム
面、７す離層または、オーバープリント層のいずれかの
面に設けられる。この層の形成は、体積ホログラム記録
材料を面に塗布などして行われる。この体積ホログラム
記録材料は、銀塩乳剤、ダイクロメートゼラチン乳剤、
光重合性樹脂、光架橋性樹脂などを含む。体積ホログラ
ム材料の塗布面に、物体からの光の波面に相当する干渉
縞が透過率変調、屈折率変調の形で層内に記録された体
積ホログラム原版を密着させて露光することによりホロ
グラムを形成する（密着複製法）。体積ホログラム層の
層厚は、０．１〜５０μｍ１望ましくは５〜２０μｍで
ある。

この発明において、体積ホログラムが形成された後、体
積ホログラム層面に、接着剤を塗布して接着層が形成さ
れる。この接着層は、体積ホログラム転写シートをクレ
ジットカード、バンクカード類、本の表紙、レコードジ
ャケットなどの表面に接着させる機能を果たし、接着剤
としてはアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ウレタン系樹脂、アミド系樹脂、エポキシ系樹
脂などの従来の接着剤として知られているものがある。

接着剤の塗布法は任意である。接着層に、光吸収性染料
または顔料を、すなわち、黒色系の染料または顔料を含
めることが好ましい。この添加により、ホログラム画像
のコトラストを向上させることができる。接着剤層の層
厚は、０，１〜５０μｍ１望ましくは０．５〜１０μｍ
である。

体積ホログラム転写シード この発明による体積ホログラム転写シートは、剥離され
るべき基材フィルム上に、体積ホログラム層および、接
着層がこの順序で設けられている。

必要に応じて、オーバープリント層を、基材フィルムと
体積ホログラム層との間に、印刷インキ層を、オーバー
プリント層と体積ホログラム層との間に、また、基材フ
ィルムとオーバープリント層との間に、剥離層を形成す
ることができる。

この発明の体積ホログラム転写シートを添付図面により
、より具体的に説明する。

第１図は、この発明による体積ホログラム転写シートの
一例を示す概略断面図である。この例では、体積ホログ
ラム転写シート１は、剥離されるべき基材フィルム２上
に、体積ホログラム層３および接管層４がこの順序で設
けられている。

この発明は上記の例に限定されず種々の変形例がｉＩ能
である。例えば、第２図に示す概略断面図の様に、基材
フィルム２と体積ホログラム層３との間に剥離層５、オ
ーバープリント層６、印刷インキ層７をこの順序で設け
ることができる。

〔作　用〕

上記のように構成されたこの発明では、次のようにして
作用する。

ホログラムは、一般に光の干渉のパターンを記録したも
のであり、三次元画像の記録をはじめ、高密度な情報記
録が可能である。このシートの記録層には、物体からの
光の波面に相当する干渉縞か透過率変調、屈折率変調の
形で層内に記録される。

記録層を含むこの発明の転写シートでは、基＋４フィル
ムが使用に際して体積ホログラム層から剥離され、他方
、体積ホログラム層は、接着剤層によりクレジットカー
ド、バンクカード類、本の表紙、レコードジャケットな
どの表面に接合させられる。

〔発明の効果〕

この発明によって次の効果を得ることができる。

上記の構成、作用から判断され、以下の実施例により実
証されるように、 請求項１の体積ホログラム転写シートにおいては、体積
ホログラムを熱転写法などによりカード類、本の表紙な
どの物品表面に効率良くがっ、薄く設けることができる
。

請求項５の体積ホログラム転写シートにおいては、ホロ
グラム画像のコトラストを向上させることができる。

請求項６の体積ホログラム転写シートの製造法において
は、体積ホログラムを、特に、カード類表面に設ける場
合、既存の設備をそのまま利用することができる。

〔実施例〕

この発明を、以下の例によって具体的に説明する。

実施例 基材フィルムとして、厚み２５μのポリエチレンテレフ
タレートフィルムに剥離層としてアクリル系樹脂（東栄
化成製、アクリナール＃１００゜アクリル樹脂）を０．
５μの厚みに塗布し、更にこの上に、トリメチロールプ
ロパツールアクリレ−）１００部に対して増感剤（チバ
ガイギー社製、イルガーキュア−１８４）を４％添加し
たものを２μ厚に塗布してオーバープリント層とした。

この而に８０Ｗ／ｃｒｎ水銀灯下１０ｃｍの位置で、２
ｍ／分の速さで通し、紫外線を照射してオーバープリン
ト層を硬化させた。この硬化面に、ビニル系スクリーン
印刷インキを用いて膜厚５μで文字絵柄をスクリーン印
刷した。１３５℃で１０分間乾燥した後、ゼラチン（新
田ゼラチン社製）を２０μ厚に２　ｆ１＋　Ｌ　、乾燥
後に５％重クりｌい酸アンモニウム水溶液中に１０分間
浸漬、乾燥して体積ホログラム材料層をした。その後に
、この而に体積ホログラム原版を密着させ、Ａｒレーザ
ー光を用いて光学的複製を行った。現像後に、その面に
接着剤層として、アクリル樹脂系の接着剤（東栄化成製
、アクリナール＃３０００、アクリル樹脂）を５μ厚に
塗布して転写シートを作製した。

このシートを接青剤層を下にして紙の上に載せて上方か
ら１７０℃で５０ｋｇ／ｃ４の条件で加熱加圧し、基材
フィルムを剥がして体積ホログラム層を紙に転写した。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による転写シートの一例を示す断面図
、第２図はこの発明による転写シートの別の一例を示す
断面図である。 １・・・体積ホログラム転写シート、２・・・基材フィ
ルム、３・・・体積ホログラム層、４・・・接着剤層、
５・・・剥離層、６・・・オーバープリント層、７・・
・印刷インキ層。 ■願人代理人　　佐　　藤　　−雄 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、剥離されるべき基材フィルム上に、体積ホログラム
   層および、接着層がこの順序で設けられていることを特
   徴とする体積ホログラム転写シート。 ２、オーバープリント層が基材フィルムと体積ホログラ
   ム層との間に形成されている請求項１記載の体積ホログ
   ラム転写シート。 ３、印刷インキ層がオーバープリント層と体積ホログラ
   ム層との間に形成されている請求項２記載の体積ホログ
   ラム転写シート。 ４、基材フィルムとオーバープリント層との間に、剥離
   層が形成された請求項２または３記載の体積ホログラム
   転写シート。 ５、接着層が光吸収性染料または顔料を含む、請求項１
   、２、３、または４記載の体積ホログラム転写シート。 ６、次の工程を含むことを特徴とする請求項１記載の体
   積ホログラム転写シートの製造方法。 剥離されるべき基材フィルムの片面上に、銀塩乳剤、ダ
   イクロメートゼラチン乳剤、光重合性樹脂または光架橋
   性樹脂を含む体積ホログラム材料を塗布し、この塗布面
   に体積ホログラム原版を密着させて露光することにより
   ホログラムを形成する工程 ホログラムが形成された層面に、接着剤を塗布して接着
   層を形成する工程 ７、体積ホログラム材料の塗布前に、基材フィルム上に
   オバープリント層を形成する請求項６記載の体積ホログ
   ラム転写シートの製造方法。 ８、オバープリント層の形成後に、インキにより絵柄文
   字などの印刷インキ層を形成する請求項７記載の体積ホ
   ログラム転写シートの製造方法。 ９、基材フィルムの片面上に剥離層を設け、次いでオバ
   ープリント層を形成する請求項６記載の体積ホログラム
   転写シートの製造方法。