JPH01263548A - 電気泳動用媒体 - Google Patents

電気泳動用媒体

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JPH01263548A
JPH01263548A JP63092057A JP9205788A JPH01263548A JP H01263548 A JPH01263548 A JP H01263548A JP 63092057 A JP63092057 A JP 63092057A JP 9205788 A JP9205788 A JP 9205788A JP H01263548 A JPH01263548 A JP H01263548A
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JP
Japan
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gel
concentration
electrophoresis
medium
acrylamide
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JP63092057A
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Inventor
Mitsuru Sugihara
充 杉原
Masashi Ogawa
雅司 小川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は核酸(DNA、RNA)塩基配列決定、又は核
酸フラグメントの分離分取、又は蛋白に代表される生体
高分子物質等の分離分析のために用いられるポリアクリ
ルアミド系水性ゲルからなる膜(層)状。
又は柱状く角柱状又は円柱状(カラム状))の電気泳動
用ゲル媒体(以下、ゲル媒体又はゲルということがある
)に関するものであり、さらに詳しくは。
電気泳動方向にポリアクリルアミド系水性ゲル相対濃度
の高濃度−低濃度−高濃度の順の濃度勾配を有する膜状
又は柱状のポリアクリルアミド系水性ゲル(グラジェン
トゲル)電気泳動用ゲル媒体に間するものである。
[従来の技術] 化学分解法、ジデオキシ法等による核酸(DNA 。
RNA)の塩基配列決定法においてはポリアクリルアミ
ド系水性ゲル電気泳動用媒体膜(以下、ポリアクリルア
ミドゲル膜又はゲル膜ということがある)を用いたスラ
ブ電気泳動が必須の操作になっている。近年では電気泳
動分析が頻繁に利用されるようになっている。そしてジ
デオキシ法の発達により、核酸フラグメントの高分子量
部分まで精度よく分離できるポリアクリルアミドゲル膜
の要請が高まってきた。
一方、核酸の塩基配列決定のために、核酸塩基フラグメ
ントをその分子量の違いにより電気泳動分離する場合1
通常の濃度一定のポリアクリルアミドケル膜では2分離
したフラグメントのバンド間隔が低分子量部分ては広く
、高分子量部分ては狭くなる。このため核酸フラグメン
トの高分子量部分の分離が悪くなる。そこで低分子量部
分から高分子量部分まで広い分子量範囲にわたって均等
に良好な分離性能を得るために、電気泳動方向にポリア
クリルアミドゲル濃度又は緩衝液濃度に勾配をもたせた
ポリアクリルアミドゲル膜(グラジェントゲル膜)が使
用されている。
特開昭(io−235819(EP 0159694A
)にはポリアクリルアミド濃度(ゲル濃度又は孔径サイ
ズ)勾配を有するポリアクリルアミドゲル電気泳動用媒
体膜を、アクリルアミドと架橋剤を含む水溶液の薄層を
支持体の表面で電子ビーム等の電離放射線を用いて架橋
重合させて製造する方法及び装置が記載されている。こ
の方法に用いられる装置及び濃度勾配をゲル膜中に発現
させるための電子ビーム等のコントロール法はきわめて
複雑である。
特開昭62−182656にはサンプル注入スロット側
のゲル濃度をfi<(16%)、検出部側(サンプルが
泳動される11)の濃度を薄く(8%)した2段の階段
状の濃度変化及び連続濃度変化のポリアクリルアミドゲ
ル膜が記載されている。このゲル膜は泳動中のDNAフ
ラグメントをβ線検出器で検出する際に検出器部分て泳
動速度を早くして泳動像バンド間隔を広くシ、泳動像バ
ンド検出の分離能を向上させることができるものである
。しかしこの検出方法を適用するためのゲル膜の濃度勾
配については。
2段の階段状の濃度変化のほかには詳しい記載はない。
一般にグラジェントゲル膜は製造に手数がかかり、a度
勾配の再現性が悪<、fJi造に失敗することが多いた
めに、電気泳動方向に濃度を漸次的に増加させたもの以
外については、従来注目されていなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は核酸(DNA、 RNA)塩基配列決定
のために用いられるポリアクリルアミド系水性ゲル電気
泳動用媒体において、核酸フラグメントの低分子量部分
から高分子量部分までほぼ同等な良好な高分離性能を持
つ、改良されたポリアクリルアミド系水性ゲル濃度グラ
ジェントを有するゲル媒体を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、電気泳動方向に予め定められた濃度勾配(濃
度グラジェント)を有し、変性剤として少なくとも1個
のカルバモイル基を含む化合物を含むポリアクリルアミ
ド系水性ゲル電気泳動用媒体において、アクリルアミド
系化合物、架橋剤、又は両者の濃度がサンプル注入部か
ら電気泳動方向に漸次的又は段階的に減少し、一定の濃
度の部分を経て、あるいは最小濃度の位置から直ちに漸
次的又は段階的に増加していることを特徴とする電気泳
動用媒体である。
[発明の構成の詳細な説明コ 本発明のポリアクリルアミド系水性ゲル電気泳動用媒体
は、膜(又は層)状のゲル媒体と柱状(角柱状又は円柱
状(又はカラム状)のゲル媒体にほぼ同しく適用できる
ので、以下においては膜(又は層)状のゲル媒体(ゲル
媒体膜)を主にして説明する。
ゲル媒体に用いることができるアクリルアミド系化合物
(単量体)の例としては、アクリルアミド。
N−メチルアクリルアミド、 N、N−ジメチルアクリ
ルアミド、N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド。
ジアセトンアクリルアミド等のアクリルアミドホモログ
がある。これらの化合物は単独で、又は2種以上を組合
せて用いることができる。これらの化合物のうちではア
クリルアミドが好ましく、またアクリルアミドと他のア
クリルアミド系化合物の1種以上との併用も好ましい。
架橋剤としてはrEIectrophoresisJ 
、7(4)+213−219(1981)、同誌2(4
)、220−228(1981)等に記載の二官能性架
橋剤化合物、特開昭61−2058等に記載の三官能性
以上の架橋剤化合物を用いることができる。二官能性架
橋剤の具体例として、N、N’−メチレンビスアクリル
アミド(815) ; N、N’−プロピレンビスアク
リルアミド(PBA) ニジアクリルアミドジメチルエ
ーテル(DAε) ; 1,2−ジアクリルアミドエチ
レングリコール(DEC) ;エチレンウレアビスアク
リルアミド(Eu2O) ;エチレンジアクリレ−)(
EDA) ; N、N’−ジアリルタルタルジアミド(
DATD) ; N。
N′−ビスアクリリルシスタミン(BAC)がある。二
官能性架橋剤の具体例として、 1.3.5− )リア
クリロイルへキサヒドロ−5−)リアジン(TAHT)
 ; )リアリルシアヌレート (TAC) ; )リ
アリルイソシアヌレート(TAIC)等がある。これら
の架橋剤のうちでBISとTA)ITが好ましい。架橋
剤は2i以上を組合わせて用いることもできる。
架橋剤の量は、単量体と架橋剤の合計重量に対して約0
.5w%から約30w%、好ましくは約1.0冒%から
約10ν%の範囲で用いられる。
ゲル媒体を形成するためのゲル形成用水溶液には液の粘
度を調整する目的及び他の諸目的でアガロース、水溶性
ポリマー(例、水溶性セルロース誘導体、ポリアクリル
アミド)の1種類又は2種類以上を添加することができ
る。
アガロースとしては、特開昭55−5730 、特開昭
55−110946.特表昭57−502098 、特
開昭59−126236等に記載の低電気浸透性アガロ
ース、中電気浸透性アガロース、高電気浸透性アガロー
スのいずれも用いることができる。アガロースの添加量
は単量体と架橋剤を含む水性ゲルの容積に対して、約0
、1w/v%から約2.Ow/v%、好ましくは約0.
2w/v%から約1.2w/v%の範囲である。
水溶性ポリマーとしては、特開昭59−126236 
特開昭60−60548等に記載の分子量約1万〜約1
00万の範囲の付加重合型または縮重合型の水溶性の非
イオン性ポリマー、特開昭61−18852等に記載の
ビニルスルホニル基等含有の架橋性アクリルアミド系コ
ポリマー、特開昭63−70156に記載の水溶性セル
ロース誘導体等を用いることができる。付加重合型の水
溶性の非イオン性ポリマーの例としてポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンがあ
る。縮重合型の水溶性の非イオン性ポリマーの例として
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリ−N−ビニルピロリドンがある。架橋性アクリルア
ミド系コポリマーの例として、N−[[3−(ビニルス
ルホニル)プロパンアミドコメチルコアクリルアミド−
アクリルアミドコポリマー;  N([3−(2−クロ
ロエチルスルホニル)プロパンアミド]メチル]アクリ
ルアミド−アクリルアミド−N−(1,1−ジメチル−
3−オキソブチル)アクリルアミドコポリマーがある。
水溶性セルロース誘導体の例としてメチルセルロース。
エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース。
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシブチ
ルメチルセルロース等の水溶性セルロースエーテルがあ
る。これらの水溶性ポリマーのうちではポリアクリルア
ミド、ポリエチレングリコール、N−[[3−(ビニル
スルホニル)プロパンアミドコメチルコアクリルアミド
−アクリルアミドコポリマーが好ましい。水溶性ポリマ
ーの添加量は、付加重合型または縮重合型の水溶性の非
イオン性ポリマーの場合、単量体と架橋剤の合計重量に
対して約2w%から約100−%、好ましくは約5−%
から約50v%の範囲、架橋性アクリルアミド系コポリ
マーの場合、アクリルアミド系化合物の重量に対して約
1−%から約50w%、好ましくは約5−・%から約4
0−・%の範囲である。
ゲル媒体には核酸フラグメントの高分子量部分の泳動像
バンド幅の広がりと分離像の歪の発生防止の目的でグリ
セロールをゲル膜の容積に対して約0.Iw/v%〜約
1.0w/v%の範囲で添加することができる。また、
湿潤剤としてグリセロール、エチレングリコール等のポ
リオール化合物を添加することができる。その添加量は
ゲル媒体の容積に対して約1w%から約40−%の範囲
である。
アガロース及び/又は水溶性ポリマーはゲル形収液をF
J4製する時からポリアクリルアミド系水性ゲルの形成
時までの間に添加することが好ましい。
グリセロール、エチレングリコール等のポリオール化合
物をゲル媒体に添加する時期は通常単量体と架橋剤を水
に溶解する時からポリアクリルアミド系水性ゲルの形成
時までの間何時でもよいが。
単量体と架橋剤を水に溶解する時からゲル形成液を流延
塗布する前(又は管に充填する前)までの間が好ましい
ゲル媒体にはノニオン性、アニオン性又は両性界面活性
剤を添加することができる。界面活性剤の例として。
C6F+7S02N−(CH2CH20)+4−HEt 等のノニオン性界面活性剤。
Na03S+CHCOOCH2CH(Et)C4Hg■ CCH2C00CH2CH(Et)C4H等のアニオン
性界面活性剤。
e C1l H23CON H−(CH2)3−N+−CH
zC00−e 等の両性界面活性剤がある。界面活性剤の添加量は、単
量体と架橋剤を含む水性ゲルの容積に対して、ノニオン
性又はカチオン性界面活性剤の場合。
約I X 10−’から約5XIO−’w/v%、好ま
しくは約lXl0−3から約I X 10−2警/V%
の範囲、アニオン性界面活性剤の場合、約+ x io
−’から約5X10−2警/V%、好ましくは約lXl
0−3から約5XIO−2警/V%の範囲である。
変性剤としては少なくとも1個のカルバモイル基をもつ
化合物が用いられる。その具体例として尿素、ホルムア
ミド等がある。変性剤の添加量は単量体と架橋剤を含む
水性ゲルの容積に対して約40v/v%から約60ν/
V%の範囲である。変性剤として尿素を用いる場合には
、単量体と架橋剤を含む水性ゲル1000+aLに対し
約6モル(約380g)から飽和溶解j1(約420g
)まで、好ましくは約7モルから飽和溶解量までの範囲
で用いられる。変性剤は添加量が多いので、その添加時
期は通常単量体と架橋剤を含む諸成分を水に溶解する時
が好ましい。
ゲル媒体には公知のp)l緩衝剤を含有させて電気泳動
実施時のpH値を8.0から9.0の範囲に調節するこ
とができる。用いつるpH緩衝剤としては9日本化学会
編「化学便覧基礎編」(東京、丸善■、 1966年発
行)1312−1320頁; R,M、C,Dawso
n et at編rDatafor Biochemi
cal Re5earchJ第5earchJrd a
t theClarendon Press、1969
年発行)47B −508頁; rBio−chemi
stryJ M、467−477頁(1966年) ;
 rAnalytica18ioche+aistry
J −■腫、300−310頁(1980年〉等に記載
のpH緩衝剤系がある。pH緩衝剤の具体例として。
トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tris)
を含む緩衝剤; N、N−ビス(2−ヒドロキシエチル
)グリシン(Bicine) ; 4−(2−ヒドロキ
シエチル)−1−ピペラジンプロパンスルホン酸(HE
PPS)、 Na塩又はに塩等; β−ヒドロキシ−4
−(2−ヒドロキシエチル)−I−ビペラジンブロバン
スルホン酸(IIEPPsO)、 Na塩又はに塩等;
 3−[[2−ヒドロキシ−1,1−ビス(ヒドロキシ
メチル)エチル]アミノ]−1−プロパンスルホン酸(
TAPS)、 Na塩又はに塩等;3−(シクロへキシ
ルアミノ)−1−プロパンスルホン1m(CAPS)、
 Na塩又はに塩等;及びこれらのいずれかと必要によ
り組合せられる酸、アルカリ又は塩がある。好ましい緩
衝剤の例としてTris −m酸−EDTA・2Na塩
(pH8,2〜8.3用絹成)がある。
ラジカル重合開始剤組成物としてはrEIectro−
phoresisJ2(4)、2+3−219(+98
1)、同誌2(4)、220−22B(1981)、特
開昭59−126236 、青水、永井編「最新電気泳
動法J(1973年発行)等に記載の低温ラジカル重合
開始剤組成物のうちから適宜に選択して用いることがで
きる。ラジカル重合開始剤組成物の例として、β−(ジ
メチルアミノ)プロピオニトリル(DMDPN)−ペル
オクソニ硫酸アンモニウム混合物:N、N、N’、N’
−テトラメチルエチレンジアミン(TEMED )−ベ
ルオクソニ硫酸アンモニウム混合物; TEMED−リ
ボフラビン混合物: TEMED−リボフラビン−過酸
化水素混合物;リボフラビンーベルオクソニ硫酸アンモ
ニウム混合物;リボフラビン−過酸化水素混合物(リボ
フラビン等の光増感剤併用の場合には紫外線又は可視光
の照射を併用する〉等がある。ラジカル重合開始剤組成
物の添加量は単量体と架橋剤の合計重量に対して約0.
3−%から約5゜0−・%、好ましくは約0.5w%か
ら約3.0w%の範囲である。
アクリルアミド系化合物(単量体)と架橋剤は。
水溶液又は水分散液として水に溶解又は分散させておき
、水中で両者を架橋重合させて、架橋重合した水性ゲル
媒体を形成させる。本明細書においては特にことわらな
いかぎり、(水に)溶解とく水に)分散の両者を含めて
単に(水に)溶解といい。
水溶液と水分散液の両者を含めて単に水′?iI液とい
う。溶媒又は分散媒としては、水だけでなく、所望によ
り加えられる有機溶媒を含む水−有機溶媒混合物をも包
含する。
ゲル濃度としてはS、Hjerten : rArch
ives ofBiochemistry and B
iophysicsJ 1(Supf)1.)+147
−151(+962)に記載の定義に従って表示して、
単量体。
架橋剤および水からなるゲル媒体の容積に対して単量体
と架橋剤の合計量が約5/v%から約30w/v%の範
囲で用いられる。
予め定められた厚さのゲル媒体膜は実質的に無色透明で
あることが泳動像又は泳動パターンの検出又は読取りに
一般的に好ましい。
ゲル媒体膜は前述の諸成分とラジカル重合開始剤組成物
を含む水溶液(以下ゲル形成液ということがある)を支
持体の上に予め定められた濃度変化を有する膜又は層と
して流延又は塗布し9分子状酸素の不存在下で、又はゲ
ル形成液をモールドの中に注入して分子状酸素の不存在
下で、必要により紫外線又は可視光の照射及び/又は加
熱して。
単量体(アクリルアミド系化合物)と架橋剤が架橋重合
したポリアクリルアミド系水性ゲル媒体膜(又は層)と
して製造する。
ゲル媒体膜は、実質的に電気不伝導性で水不浸透性の平
滑な表面のシート状(フィルム状、又は平板状)支持体
又はカバーシートの上に予め定められた厚さを有する膜
又は層として設けられる。
実質的に電気不伝導性で水不浸透性の平滑な表面のシー
ト状支持体又はカバーシートとして公知のガラス板、有
機ポリマーシート等を用いることができる。有機ポリマ
ーシートの具体例としてポリエチレンテレフタレート、
ビスフェノールへのポリカルボネート、ポリスチレン、
セルロースエステル(例、セルロースジアセテート、セ
ルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピ
オネート等)等のポリマーからなる厚さ約50umから
約2mm、好ましくは約80umから約500umの範
囲の透明な。
(波長約200nmから約90Or+mの範囲内の少な
くとも一部の範囲の波長の電磁輻射線を透過させる)平
滑な表面を有するシート状物又は平板状物がある。
有機ポリマー支持体又はカバーシートを用いる場合には
その表面を親水化しゲル膜との接着を良好にするために
、紫外線照射、グロー放電処理、コロナ放電処理、火焔
処理、電子線照射、ケミカルエツチング、電解エツチン
グ等の公知の表面処理方法を適用することができる。有
機ポリマー支持体又はカバーシートの表面には必要に応
じて特開昭59−164950.特開昭59−2127
53.特開昭60−194349゜特開昭60−239
658 、特開昭60−244850 、特開昭61−
14557等に記載の下塗層又は接着層を設けてその上
に設けられるゲル媒体層と支持体又はカバーシートとの
接着を強固にすることができる。
本発明のゲル媒体の特徴をなす濃度勾配の形成方法とし
て、2枚の平板状ガラス(支持体とカバーシート)の間
にスペーサ板を固定したガラスモールドの中に、泳動方
向に予め定めた長さになる量の相対的に高濃度のゲル形
成液を注入してゲル化させた後、泳動方向に予め定めた
長さになる量の相対的に低濃度のゲル形成液を注入して
ゲル化させる工程を順次繰り返す方法;堀尾、山下編「
蛋白質・酵素の基礎実験法バ南江堂、1981年発行)
304〜308頁、特開昭54−43881に記載され
ているように。
単量体(アクリルアミド系化合物)、架橋剤9重合開始
剤の含有量の異なる高低濃度の2種類のゲル形成液をそ
れぞれ収容する2個の容器を底面のすぐ上部を導管で連
結し、さらに一方の容器底面のすぐ上部から混合液送出
導管を結合し、混合液送出導管の接続されている側の容
器(低濃度液側又は高濃度液側のいずれか一方)の中の
液を撹拌しながら混合液送出導管の途中に設けられてい
るポンプで混合液を送り出す方法;特開昭62−167
459に記載されているように、高低濃度の2種類のゲ
ル形成液をそれぞれ収容する2個のゲル形成液収容容器
、2種類のゲル形成液を受は入れて混合撹拌する1個の
混合撹拌容器、2個のゲル形成液収容容器それぞれから
1個の混合撹拌容器に液を輸送する液輸送導管、各液輸
送導管の途中に設けられている液輸送流速設定手段、各
液輸送流速設定手段を予め定めた流速の漸次変化函数に
対応した情報(信号)に従って各液輸送流速に設定する
ためのコントロール手段、混合撹拌容器から出ている1
個の液輸送導管とその先端部に接続されている流延塗布
手段を有する装置を用いる方法;特願昭62−1299
24に記載されているように、高低・濃度の2種類のゲ
ル形成液の流量比を予め定めた漸次変化に対応する函数
に従って液送出手段くポンプ)で送り出し、スタティッ
クミキサー中で混合する方法等がある。
変化させるアクリルアミド系化合物と架橋剤の濃度勾配
(ポリアクリルアミド系水性ゲル濃度の勾配)の範囲は
約3v%から約30v%、好ましくは約4W%から約2
5w%の範囲である。
本発明のゲル媒体において、ゲル濃度勾配は、基本的に
サンプル注入端部から電気泳動方向に沿って高濃度−低
濃度−高濃度の順の漸次的濃度変化又は階段状濃度変化
である。
本発明のゲル媒体の特徴をなすゲル媒体の濃度勾配は、
サンプル注入端部から泳動方向に沿う距離に対してゆる
く折れた直線状、直線状;あるいは階段関数、指数間数
、対数間数、懸垂線、追跡線。
放物線、双曲線、楕円、3次曲線等の関数で現わされる
曲線の一部分状、その他の任意の漸次的変化の曲線、又
は曲線と直線の組合せでゲル濃度が減少し9次いで予め
定めた長さにわたって実質的に一定濃度を保ち、又は濃
度の最小値の部分から直ちに、前記のいずれかの勾配で
濃度が増加するような濃度勾配をもたせることができる
。サンプル注入部分の形状は長方形状、正方形状、三角
形状(シャークスティース状)2円形状等公知の形状か
ら適宜に選択して設けることができる。
ゲル媒体膜は、前述のようにして高低濃度の2種類のゲ
ル形成液を混合して予め定められた漸次の濃度(アクリ
ルアミド系化合物と架橋剤の含有量)の変化を有するゲ
ル形成液を平面状支持体又はカバーシートの上に膜状又
は層状に流延又は塗布し、あるいは、ガラスモールドの
中に注入し。
分子状酸素の不存在下で、必要により紫外線又は可視光
の照射及び/又は加熱して、単量体くアクリルアミド系
化合物)と架橋剤とが架橋重合したポリアクリルアミド
系水性ゲル媒体膜又は層として製造され用いられる。角
柱状又は円柱状(カラム状)のゲル媒体は、ガラスモー
ルドのかわりに角柱又は円柱(カラム)の中に前記と同
様にして高低濃度の2種類のゲル形成液を注入して製造
することができる。
ゲル媒体膜の厚さは、一般に約501ff11から約5
1゜好ましくは約80umから約1000LXITII
I+の範囲である。
本発明のゲル媒体は蛋白の分離分画に用いることもでき
る。その目的の場合には、変性剤としてカルバモイル基
含有化合物のかわりに、ドデシル硫酸す゛トリウムに代
表されるアルキル硫酸塩等の陰イオン界面活性剤を添加
するか、あるいは変性剤を添加しないゲル媒体とすれば
よい、また、 pH緩衝剤は、pH値約2.0〜約10
.0の範囲の公知の緩衝剤を試料に応じて選択して用い
ればよい。変性剤不含のゲル媒体は核酸フラグメントの
分離分取に用いることもできる。
本発明のゲル媒体膜又は柱状のゲル媒体は前述の諸文献
や特許明細書等に記載の公知の方法に従って、水平型及
び垂直型スラブ電気泳動法、カラム電気泳動法、ディス
ク電気泳動法等に用いることができる。
■ココ1囲 実施例!及び比較例1 平滑表面の厚さ51.サイズ20cm X 40cmの
長方形の無色透明平面状ガラス板2枚の間にその長辺に
沿った両縁辺部に厚さ200LffT+、幅1OIII
IW×長さ40cmのスペーサー板を接着固定し1間隔
2001fflの空間を有するガラスモールドを作成し
た。このモールドの中に第1表に記載の組成の5種類の
濃度のゲル形成液を第1図に示す階段状の濃度変化にな
るように適宜に順次静かに注入し、室温(約り3℃〜約
25℃)で放置して架橋重合させて第1図に示した階段
状のゲル濃度変化を有するポリアクリルアミド水性ゲル
膜■(本発明)を調製した。
別に上記と同じ寸法のガラスモールドに第1表に示す8
%濃度のゲル形成+ff(B液)だけを注入したほかは
上記の方法と同様にして一定濃度8%のポリアクリルア
ミド水性ゲル膜■(比較例)を調製した。
得られた2種のゲル膜を用いてDNA塩基配列解析の実
験をM13− mp80NAに対してジデオキシ法によ
り調製されたDNAフラグメントサンプルを用いて常法
に従い電気泳動操作を実施した。その後ガラス板から濾
紙にゲル膜を移し取り、その上面をビニリデンクロリド
ービニルクロリトコボリマー薄フィルム(サランラップ
)で覆フてゲルドライヤーで乾燥させ、サランラップの
表面にX−線用写真フィルムを密着させてオートラジオ
グラフィ処理を実施した。その結果、2種類のゲル膜の
読み取り可能な塩基フラグメントの範囲は次のとおりで
あった。
ゲル膜■: 5番〜280番 ゲル膜0250番〜235番 泳動像の幅と間隔 ゲル膜■:読み取れる範囲内で極端に狭まらずゲル膜■
:読み取れる範囲内で漸次狭まるこの結果から本発明の
濃度穴−小−大の階段状の変化のゲル濃度グラジェント
を有するポリアクリルアミド水性ゲル電気泳動用媒体膜
は核酸塩基フラグメントの低分子量部分から高分子量部
分まで広い分子量範囲にわたってほぼ一様にレーンでの
間隔が維持されていて良好な分離が得られ、かつ読み取
り可能な塩基フラグメントの数が多く。
精度の高いDNA塩基配列解析を行うことができること
が明らかになった。
図工I亘 第1表 ゲル形成液の成分組成 りpoos :へ6nオキソニ硫酸アンモニウム(5−
・%水会iFt?支)TEMED : N、N、N’ 
、N’−テトラメチルエチ1ンシ−7ミシ(25−%水
溶液)リネー乃じン:リネー万ヒ゛シ燐酸エステllN
a塩(0,25w%水溶液)← :左側欄と同じ数値及
び単位 実施例2及び比較例2 表面を紫外線照射処理て親水性にした平滑表面の厚さ1
8oIJTI2幅20cmの無色透明ポリエチレンテレ
フタレー) (PET)シート(支持体)の長辺に沿っ
た両縁辺部に一定厚さ200um、幅10mn+のスペ
ーサー板を接着固定した。
一方、第2表に記載の組成の濃度(アクリルアミドと架
橋剤の含有量)の異なる2種類のゲル形成液を調製した
2種類のゲル形成液(重合開始剤組成物未添加)を、特
願昭62−129924に記載の方法に従い、塗布方向
に40cmの長さにわたってゲル濃度が第2図のような
濃度勾配になるように漸次流量比を変化させながら9重
合開始剤を添加しつつ、スタティックミキサーで2液を
混合し、一定流量で流延塗布ヘッドに混合液を供給した
。この混合液を一定流量で窒素ガス雰囲気中で前記のP
ET支持体の上に流延塗布し、ゲル形成液膜に500%
+lキセノン放電灯を照射して架橋重合させ、ついで形
成されたゲル膜の上に厚さ63Lff119幅20cm
の無色透明PETシートをカバーシートとして密着積層
して、一定膜厚200III11で第2図に示したゲル
濃度変化を有する濃度グラジエントポリアクリルアミト
水性ゲル膜■(本発明)を調製した。
別に、4度8%のゲル形成液lfi類だけを用いて一定
膜厚200 umで一定濃度8%のポリアクリル7ミド
水性ゲル膜■(比較例)を調製した。
性能評価試験 前記の2種類のゲル膜について実施例1と同様にしてD
NAフラグメントの電気泳動操作した。その後カバーシ
ートを取り除き濾紙をゲル膜に密着させてゲルドライヤ
ーで乾燥させた。乾燥後、支持体をはがして、乾燥状態
のゲル膜に直接X−線用写真フィルムを密着させてオー
トラジオグラフィ処理を実施した。結果は次のとおりで
あった。
読み取り可能な塩基フラグメント数範囲ゲル膜■:lθ
番〜2130番 ゲル膜■:50番〜235番 泳動像の幅と間隔 ゲル膜■:読み取れる範囲内で極端に狭まらずゲル膜■
:読み取れる範囲内で漸次狭まるこの結果から本発明の
濃度穴−小−大の漸次的変化のゲル濃度グラジェントを
有するポリアクリルアミド水性ゲル電気泳動用媒体膜は
核酸塩基フラグメントの低分子量部分から高分子量部分
まで広い分子量範囲にわたってほぼ一様にレーンでの間
隔が維持されていて良好な分離が得られ、かつ読み取り
可能な塩基フラグメントの数が多く、精度の高いDNA
塩基配列解析を行うことができることが明らかになった
回工至百 第2表 ゲル形成液の成分 註コポリマー : N([3−(ヒ゛ニルスル本ニル)
アロハ0ジアミド“]−]メヂル]1クリn1ミド−1
クリl朱アミドコ本9リマーアガロース:低電気浸透度
、ゲル化温度36℃
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の本発明のゲル濃度グラジェントを有
するゲル膜■の電気泳動方向に沿う階段状のゲル濃度変
化(IIA度勾配)を示す断面模式図である。 第2図は実施例2の本発明のゲル濃度グラジェントを有
するゲル膜■の電気泳動方向に沿う漸次的なゲル濃度変
化(8度勾配)を示す断面模式図である。 特許出願人 富士写真フィルム株式会社第1図 第2図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電気泳動方向に予め定められた濃度勾配(濃度グ
    ラジエント)を有し、変性剤として少なくとも1個のカ
    ルバモイル基を含む化合物を含むポリアクリルアミド系
    水性ゲル電気泳動用媒体において、アクリルアミド系化
    合物、架橋剤、又は両者の濃度がサンプル注入部から電
    気泳動方向に漸次的又は段階的に減少し、一定の濃度の
    部分を経て、あるいは最小濃度の位置から直ちに漸次的
    又は段階的に増加していることを特徴とする電気泳動用
    媒体。
  2. (2)前記少なくとも1個のカルバモイル基を含む化合
    物が尿素である特許請求の範囲第1項に記載の電気泳動
    用媒体。
  3. (3)前記電気泳動用媒体が平面状支持体と平面状カバ
    ーシートとの間に層状の電気泳動用媒体膜として設けら
    れる特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の電気泳動
    用媒体。
  4. (4)前記支持体と前記カバーシートがいずれもポリエ
    チレンテレフタレートからなるシート状物である特許請
    求の範囲第3項に記載の電気泳動用媒体。
  5. (5)前記電気泳動用媒体が管状支持体の内部に柱状の
    電気泳動用媒体として設けられる特許請求の範囲第1項
    又は第2項に記載の電気泳動用媒体。
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