JPH0126253Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ブレスレツト又は時計バンド等の中
留構造に関するものである。

ブレスレツトのような小型なバンドを腕に嵌め
て止める留金具として、薄い弾性金属板製のＶ型
ばね板をバンドの一端に取付け、之をバンドの他
端に形成された孔に挿入してばね板を係合させ、
バンドを結合する留金具がある。このような留金
具は、Ｖ型ばね板を圧縮することにより係合が外
れるようになつている。従つて、着用中に、不用
意にバンドが外れて脱落するのを防止するため、
従来は、バンドの両端連結部を留金具とは別個に
くさりで連結する方法、又は、別個の連結金具で
連結する等の方法が用いられているが、何れもバ
ンドの外方に大きく露出し、外観上好ましくない
形態を呈していた。

本考案は上記の事実に鑑み、外観を損うことな
く、しかも簡単にバンドを二重にロツクすること
のできる機構を提供せんとするものである。

このような目的を達成するため、本考案による
留金具はバンドの一方の連結端にＶ形のばね板の
一端を固定し、他方の連結端に該ばね板の自由端
が係合する孔を有する留金具において、一方の連
結端の側面に先端にフツクを有するロツクレバー
を回転可能に取付け、他方の連結端の側面に前記
フツクが係合する孔を設けたことを特徴とするも
のである。

以下図面を参照して説明すると、図は金、プラ
チナ等、二種の中実の貴金属をリング状に連結し
たブレスレツトの一部を示し、そのブレスレツト
の一方の連結端１に連結部材として、Ｖ型の連結
ばね板２が固定されている。該ばね板は弾性金属
板をＶ型に折曲し、下側片２ａの端部を連結端１
の下側に溶接し、上側片２ｂの端部にばね板を圧
縮するためのつまみ３が溶接されている。本考案
によれば、連結端１の一側に凹部４が形成され、
その中にロツクレバー５の基部が挿入され、ピン
６により該レバーを回転可能に支持している。ロ
ツクレバー５の先端にはフツク７が形成され、ま
た、操作用のつまみ８が形成されている。

一方、他方の連結端１０には連結ばね板２が挿
入される孔１１及びばね板２の端縁２ｃが係合す
る薄関係合突部１２が形成されている。更にバン
ドの一側にはロツクレバー５が係合する切欠１３
が形成され、その端部にフツク７が係合する孔１
４が形成されている。

以上のように構成された留金具を連結するに
は、一方の連結端１を持ち、連結ばね板２を他方
の連結端１０の孔１１に挿入する。孔１１の高さ
はＶ型に拡がるばね板２の高さより小さくできて
いるので、ばね板のＶ型は孔の上下の壁によつて
圧縮され、突端に達すると自由端縁２ｃが突部１
２の内側に位置し、そこでばね板は解放されて拡
大し、端縁２ｃが突部１２の内壁に係合し、両端
部が連結されることになる。

次にロツクレバー５を回動させ、レバーを切欠
１３内に嵌めフツク７を孔１４に挿入し、孔の壁
に係合させると、第３図に示す連結状態となる。

以上のように二重にロツクされているので、つ
まみ３が何等かの事情により押され、ばね板の端
縁２ｃが突部１２より外れても、ロツクレバー５
の係合によりバンドが外れることはない。

バンドを外すには、ロツクレバー５を回動して
係合を外し、つまみ３を押すとばね板２の端縁２
ｃが突部１２より外れるので、そのまま両端部を
引き離せば外れる。

以上で明かなように本考案によれば、バンドが
二重にロツクされているので、不用意に外れるこ
とがなく、また第３図に示すように、ロツクレバ
ーはバンドの側面に小さく収められるので、外観
を損うことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による留金具の一方を示す斜視
図、第２図はその他方を示す斜視図、第３図は連
結状態を示す斜視図である。 １……連結端、２……ばね板、２ａ……下側
片、２ｂ……上側片、２ｃ……端縁、３……つま
み、４……凹部、５……ロツクレバー、６……ピ
ン、７……フツク、８……つまみ、１０……連結
端、１１……孔、１２……係合突部、１３……切
欠、１４……孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バンドの一方の連結端に固定したＶ形のばね板
   を、他方の連結端に設けた孔に挿入し、前記ばね
   板の端縁を前記孔の係合突部に係合させると共
   に、更に前記一方のバンドの連結端の側面に、先
   端にフツクを有するロツクレバーを回転可能に取
   付けて、他方の連結端の側面に設けた孔に、前記
   フツクを係合させたことを特徴とするバンドの中
   留構造。