JPH01260079A - 係留用ロープ - Google Patents

係留用ロープ

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JPH01260079A
JPH01260079A JP8251288A JP8251288A JPH01260079A JP H01260079 A JPH01260079 A JP H01260079A JP 8251288 A JP8251288 A JP 8251288A JP 8251288 A JP8251288 A JP 8251288A JP H01260079 A JPH01260079 A JP H01260079A
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和雄 八木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 l朋!」l【九1 本発明は、係留用ロープに関し、さらに詳しくは、超高
分子量ポリオレフィンの分子配向成形体よりなる、軽く
、細く、強い、かつ耐水性に優れた係留ロープに関し、
しかもさらに詳しくは、超高分子量エチレン・α−オレ
フィン共重合体の分子配向成形体からなる耐衝撃性およ
び耐クリープ性に優れた係留用ロープに間する。
Hの  ″ t にの 船あるいは浮き漁礁などを岸壁などに係留するための係
留用ロープは、軽量で細くすることができ、かつ水に浮
き、しかも耐水性に優れるとともに耐クリープ性および
耐衝撃性に優れていることが望まれている。このような
係留用ロープとしては、ポリエチレン繊維、ポリプロピ
レン繊維あるいはナイロン繊維からなるものが用いられ
てきた。
しかしながら、これらの繊維からなる係留用ロープは、
耐クリープ性あるいは機械的強度などの点で改善すべき
問題点が多くあった。
これらの問題点を解決するため、アラミド繊維からなる
係留用ロープが用いられ始めている。
ところがアラミド繊維からなる係留用ロープでは、伸度
が小さく衝撃吸収力に劣り、係留用ロープが損傷を受け
ることがあるという大きな問題点があった。またアラミ
ド繊維からなる係留用ロープは重く、耐水性に劣るとい
う問題点もあった。
なお、超高分子量ポリエチレンを繊維、テープ等に成形
し、これを延伸することにより、高弾性率、高引張強度
を有する分子配向成形体が得られることは既に知られて
いる。たとえば、特開昭56−15408号公報には、
超高分子量ポリエチレンの希薄溶液を紡糸し、得られる
フィラメントを延伸することが記載されている。また、
特開昭59−130313号公報には、超高分子量ポリ
エチレンとワックスとを溶融混練し、この混練物を押出
し、冷却固化後延伸することが記載され、さらに特開昭
59−187614号公報には、上記溶融混練物を押出
し、ドラフトをかけた後冷却固化し、次いで延伸するこ
とが記載されている。
え匪立l煎 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであって、軽量であって水に浮き、しか
も細くすることができ、その上耐衝撃性、耐クリープ性
、耐摩耗性および耐水性に優れた係留用ロープを提供す
ることを目的としている。
几匪ム且ス 本発明に係る係留用ロープは、極限粘度[η]が少なく
とも5dJ/+rである超高分子量ポリオレフィンの分
子配向成形体よりなることを特徴としており、さらには
極限粘度[η]が少なくとも5dJ/gであり、しかも
炭素数3以上のα−オレフィンの含有量が炭素数100
0個あたり平均0.1〜20個である超高分子量エチレ
ン・α−オレフィン共重合体の分子配向成形体からなる
ことを特徴としている。
本発明に係る係留用ロープは、上記のような超高分子量
ポリオレフィンや超高分子量エチレン−α−オレフィン
共重合体の分子配向成形体からなっており、軽量であっ
て水に浮き、しかも細くすることができ、かつ優れた耐
り刀−プ性、耐衝撃性、耐摩耗性を有し、その上上記分
子配向体がらローブを製造する際にも広範な編組手段が
採用でき、ロープ化の際の強度利用率が大きい。
l匪曵l左皿鳳泗 以下本発明に係る係留用ロープについて具体的に説明す
る。
まず本発明に係る係留用ロープを構成する超高分子量ポ
リオレフィンの分子配向成形体や超高分子量エチレン・
α−オレフィン共重合体の分子配向成形体について説明
する。
本発明で用いられる分子配向成形体は、超高分子量ポリ
オレフィンの分子配向成形体または超高分子量エチレン
・α−オレフィン共重合体の分子配向成形体である。
本発明の分子配向成形体を構成する超高分子量ポリオレ
フィンとして、具体的には、超高分子量ポリエチレン、
超高分子量ポリプロピレン、超高分子量ポリ−1−ブテ
ンおよび2種以上のα−オレフィンの超高分子量共重合
体などを例示することができる。この超高分子量ポリオ
レフィンの分子配向成形体は、軽量であって、高強度で
あり、耐水性、耐塩水性に優れている。
また、本発明の分子配向成形体を構成する超高分子量エ
チレン・α−オレフィン共重合体としては、超高分子量
エチレン・プロピレン共重合体、超高分子量エチレン・
1−ブテン共重合体、超高分子量エチレン・4−メチル
−1−ペンテン共重合体、超高分子量エチレン・1−ヘ
キセン共重合体、超高分子量エチレン・1−オクテン共
重合体、超高分子量エチレン・1−デセン共重合体など
のエチレンと炭素原子数が3〜20、好ましくは4〜1
oのα−オレフィンとの超高分子量エチレン・α−オレ
フィン共重合体を例示することができる。この超高分子
量エチレン・α−オレフィン共重合体では、炭素1に3
以上のα−オレフィンは、該重合体の炭素数1000個
当り0.1〜20個好ましくは0.5〜10個さらに好
ましくは1〜7個の量で含有されている。
このような超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合
体から得られる分子配向成形体は、超高分子量ポリエチ
レンから得られる分子配向成形体と比較して特に耐衝撃
性および耐クリープ性に優れている。この超高分子量エ
チレン・α−オレフィン共重合体は、軽量であって高強
度であり、耐摩耗性、耐衝撃性、耐クリープ性に優れ、
耐候性、耐水性、耐塩水性に優れている。
本発明の分子配向成形体を構成する超高分子量ポリオレ
フィンまたは超高分子量エチレン・α−オレフィン共重
合体は、その極限粘度[η]が5dJ/g以上好ましく
は7〜30dj/gの範囲にあり、この共重合体から得
られる分子配向成形体の機械的特性あるいは耐熱性が優
れている。すなわち、分子端末は繊維強度に寄与しなく
、分子端末の数は分子量(粘度)の逆数であることから
、極限粘度[η]の大きいものが高強度を与える。
本発明の分子配向成形体の密度は、0.940〜0.9
90t/−好ましくは0.960〜0.98!1lzr
/−である、ここで密度は、常法(ASTHD 150
5)に従い、密度勾配管法にて測定した。このときの密
度勾配管は四塩化炭素とトルエンを用いることにより調
製し、測定は、常温(23℃)で行なった。
本発明の分子配向成形体の誘電率(IKHz、23℃)
は、1.4〜3.0好ましくは1.8〜2.4であり、
正電正接(IKH7,80℃)は、0605〜o、oo
s%好ましくは0.040〜o、oio%である。ここ
で、誘電率および正電正接は、繊維およびテープ状の分
子配向体を一方向に緻密に引き揃え、フィルム状にした
試料を用い、^STHD 150によって測定した。
本発明の分子配向成形体の延伸倍率は、5〜80倍好ま
しくは10〜50倍である。
本発明の分子配向成形体における分子配向の程度は、X
線回折法、複屈折法、螢光偏光法等で知ることができる
0本発明の超高分子量重合体が延伸フィラメントの場合
、たとえば呉祐吉、久保輝一部:工業化学雑誌第39巻
、992頁(1939)に詳しく述べられている半値巾
による配向度、すなわち式 %式% (式中、Hoは赤道線上最強のパラトロープ面のデバイ
環に沿っての強度分布曲線の半価幅(゛)である、) で定義される配向度(F)が0.90以上、特に0.9
5以上となるように分子配向されていることが、機械的
性質の点で望ましい。
さらに、本発明の分子配向成形体は、機械的特性にも優
れており、たとえば延伸フィラメントの形状で20GP
a以上、特に30GPa以上の弾性率と、1.2GPa
以上、特に1.5GPa以上の引張強度とを有している
本発明の分子配向成形体のインパルス電圧破壊値は、1
10〜250KV/x好ましくは150〜220 K 
V / wである。インパルス電圧破壊値は、誘電率の
場合と同様な試料を用い、銅板上で黄銅(25Dφ)の
JIS型電極により、負極性のインパルスを2KV/3
回ステップで加えながら昇圧し、測定した。
本発明の分子配向成形体が超高分子量エチレン・α−オ
レフィン共重合体の分子配向成形体である場合には、こ
の分子配向成形体は耐衝撃性、破断エネルギーおよび耐
クリープ性が著しく優れているという特徴を有している
。これらの超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合
体の分子配向成形体の特徴は、以下の物性によって表わ
される。
本発明に用いる超高分子量エチレン・α−オレフィン共
重合体の分子配向成形体の破断エネルギーは、8−・m
/g以上、好ましくは10kt・m/g以上である。
また、本発明の超高分子量エチレン・α−オレフィン共
重合体の分子配向成形体は、耐クリープ性に優れている
。とくに、常温クリープ性の促進条件に相当する高温下
での耐クリープ特性に際立って優れており、荷重を30
%破断荷重として、雰囲気温度を70℃とし、90秒後
の伸び(%)として求めたクリープが7%以下、特に5
%以下であり、さらに90秒がら180秒後のクリープ
速度(ε、sec  )が4 X 10−’5ea−1
以下、特に5 x 10 ’sec −1以下テア6 
本発明の分子配向体のうちで、超高分子量エチレン・α
−オレフィン共重合体の分子配向体は、前述の常温物性
を有しているが、さらにこれらの常温物性に加えて、次
の熱的性質を兼備していると、前述の常温物性がさらに
向上し、耐熱性にも優れているので好ましい。
本発明で用いられる超高分子量エチレン・α−オレフィ
ン共重合体の分子配向成形体は、該共重合体本来の結晶
融解温度(Tn)よりも少なくとも20℃高い温度に少
なくとも1個の結晶融解ピーク(Tp)に基づく融解熱
量が15%以上好ましくは20%以上、特に30%以上
である。
超高分子量エチレン共重合体本来の結晶融解温度(T1
)は、この成形体を一度完全に融解した後冷却して、成
形体における分子配向を緩和させた後、再度昇温させる
方法、いわゆる示差走査型熱量計におけるセカンド・ラ
ンで求めることができる。
さらに説明すると、本発明の分子配向成形体では、前述
した共重合体本来の結晶融解温度域には結晶融解ピーク
は全く存在しないか、存在するとしても極くわずかにテ
ーリングとして存在するにすぎない、結晶融解ピーク(
TD)は一般に、温度範囲Tn+20℃〜Tn−1−5
0℃、特にT11 +20℃〜Tn−)−100℃の領
域に表わされるのが普通であり、このピーク(Tp)は
上記温度範囲内に複数個のピークとして表われることが
多い、すなわち、この結晶融解ピーク(To )は、温
度範囲Tn+35℃〜TIm+100℃における高温側
融解ピーク(Tpl)と、温度範囲TIl+20℃〜T
m+35℃における低温1111融解ピーク(’rp2
)との2つに分離して表われることが多く、分子配向成
形体の製造条件によっては、Tp  +TO2がさらに
複数個のピークから成ることもある。
これらの高い結晶融解ピーク(’rp  、 ’rp 
2 )は、超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合
体の分子配向成形体の耐熱性を著しく向上させ、かつ高
温の熱履歴後での強度保持率あるいは弾性率保持率に寄
与するものであると思われる。
また温度範囲Ti+35℃〜Tn+100℃の高温側融
解ピーク(’rp1)に基づく融解熱量の総和は、全融
解熱量当り、1.5%以上、特に3.0%以上にあるこ
とが望ましい。
また高温側融解ピーク(’rp1)に基づく融解熱量の
総和が上述の値を満している限りにおいては、高温l1
11融解ピーク(’rp1)が主たるピークとして突出
して現われない場合、つまり小ピークの集合体もしくは
ブロードなピークになったとしても、耐熱性は若干失わ
れる場合もあるが、耐クリープ特性については優れてい
る。
本発明における融点および結晶融解熱量は以下の方法に
より測定した。
融点は示差走査熱量計で以下のように行なった。
示差走査熱量計はDSCII型(パーキンエルマー社製
)を用いた。試料は約3■を41111 X 4 m、
厚さ0,2−のアルミ板に巻きつけることにより配向方
向に拘束した0次いでアルミ板に巻きつけた試料をアル
ミパンの中に封入し、測定用試料とした。また、リファ
レンスホルダーに入れる通常、空のアルミパンには、試
料に用いたと同じアルミ板を封入し、熱バランスを取っ
た。まず試料を30℃で約1分間保持し、その後10℃
/分の昇温速度で250℃まで昇温し、第1回目昇温時
の融点測定を完了した。引き続き250℃の状態で10
分間保持し、次いで20℃/分の降温速度で降温し、さ
らに30℃で10分間試料を保持しな。
次いで二回目の昇温を10℃/分の昇温速度で250℃
まで昇温し、この際2回目昇温時(セカンドラン)の融
点測定を完了した。このとき融解ピークの最大値をもっ
て融点としな、ショルダーとして現われる場合は、ショ
ルダーのすぐ低温側の変曲点とすぐ高温側の変曲点で接
線を引き交点を融点とした。
また吸熱曲線の60℃と240℃との点を結び該直線(
ベースライン)と二回目昇温時の主融解ピークとして求
められる超高分子量エチレン共重合体本来の結晶融解温
度(TI)より20℃高い点に垂線を引き、これらによ
って囲まれた低温側の部分を超高分子量エチレン共重合
体本来の結晶融解口1)に基づくものとし、また高温側
の部分を ′本発明成形体の機能を発現する結晶融解(
Tp)に基づくものとし、それぞれの結晶融解熱量は、
これらの面積より算出した。また、TplおよびTD2
の融解に基づく融解熱量も上述の方法に従い、TIM+
20℃からの垂線とTn+35℃からの垂線に囲まれた
部分をTD2の融解に基づく融解熱量のものとし、高温
側部分をTplの融解に基づく融解熱量のものとして同
様に算出した。
本発明の超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体
の延伸フィラメントは、170℃で5分間の熱履歴を与
えた後での強度保持率が95%以上で、弾性率保持率が
90%以上、特に95%以上であり、従来のポリエチレ
ンの延伸フィラメントには全く認められない優れた耐熱
性を有している。
超高分子量ポリオレフィンの分子配向 の     2 前述の高弾性、高引張強度を有する超高分子量ポリオレ
フィン延伸物を得る方法としては、たとえば、特開昭5
6−15408号公報1、特開昭58−5228号公報
、特開昭59−130313号公報、特開昭59−18
7614号公報等に詳述されているような、超高分子量
ポリオレフィンを稀薄溶液にするか、あるいは超高分子
量ポリオレフィンにパラフィン系ワックスなどの低分子
量化合物を添加して超高分子量ポリオレフィンの延伸性
を改良して高倍率に延伸する方法を例示することができ
る。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共ムの   のg
I: 次に本発明を、その理解が容易なように、原料、製造方
法および目的の順に以下に説明する。
本発明に用いる超高分子量エチレン・α−オレフィン共
重合体は、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィンと
を、チーグラー系触媒を使用し、たとえば有機溶媒中で
スラリー重合させることにより得られる。
炭素数3以上のα−オレフィンとしては、プロピレン、
ブテン−1、ペンテン−1,4−メチルペンテン−1、
ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1などが用い
られるが、このうち特にブテン−1,4−メチルペンテ
ン−1、ヘキセン−1、オクテン−1などが好ましい、
このようなα−オレフィンは、得られる共重合体の炭素
数1000個当り前述の量で存在するようにエチレンと
共重合される。また、本発明で分子配向体を製造する際
にベースとして用いられる超高分子量エチレン・α−オ
レフィン共重合体は、前述した極限粘度[η]に対応す
る分子量を有するべきである。
本発明で用いられる超高分子量エチレン・α−オレフィ
ン共重合体中のα−オレフィン成分の定量は、赤外分光
光度計(日本分光工業製)によって行なわれる。具体的
には、エチレン鎖の中に取り込まれたα−オレフィンの
メチル基の変角振動を表わす1378am−’の吸光度
を、赤外分光光度計により測定し、この値を、あらかじ
め13 c核磁気共鳴装置にて、モデル化合物を用いて
作成した検量線にて1000炭素原子当りのメチル分枝
数に換算することにより、超高分子量エチレン・α−オ
レフィン共重合体中のα−オレフィン量を定量する。
艮Jし虹法 本発明では、上記超高分子量エチレン・α−オレフィン
共重合体から分子配向体を製造するに際して、該共重合
体に希釈剤を配合する。このような希釈剤としては、超
高分子量エチレン共重合体に対する溶剤あるいは超高分
子量エチレン共重合体に対して相溶性を有する各種ワッ
クス状物が用いられる。
このような溶剤としては、前記共重合体の融点以上の沸
点、さらに好ましくは前記共重合体の融点よりも20℃
以上高い沸点を有する溶剤が用いられる。
このような溶剤としては、具体的には、0−ノナン、n
−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−テトラ
デカン、n−オクタデカンあるいは流動パラフィン、灯
油等の脂肪族炭化水素系溶媒、キシレン、ナフタリン、
テトラリン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロヘキ
シルベンゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、
ドデシルベンゼン、ビシクロヘキシル、デカリン、メチ
ルナフタリン、エチルナフタリン等の芳香族炭化水素系
溶媒あるいはその水素化誘導体、1,1,2.2−テト
ラクロロエタン、ペンタクロロエタン、ヘキサクロロエ
タン、1.2.3−トリクロロプロパン、ジクロロベン
ゼン、1.2.4−)ジクロロベンゼン、ブロモベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素溶媒、パラフィン系プロセス
オイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセス
オイル等の鉱油が挙げられる。
また希釈剤としてのワックス類としては、具体的には脂
肪族炭化水素化合物あるいはその誘導体が用いられる。
このような脂肪族炭化水素化合物としては、飽和脂肪族
炭化水素化合物を主体とし、通常、分子量が2000以
下好ましくは1000以下さらに好ましくは800以下
のパラフィン系ワックスと呼ばれる化合物が用いられる
このような脂肪族炭化水素化合物としては、具′ 体的
には、トコサン、トリコサン、テトラコサン、トリアコ
ンタン等の炭素数22以上のn−アルカンあるいはこれ
らを主成分とした低級n−アルカンとの混合物、石油か
ら分離精製されたいわゆるパラフィンワックス、エチレ
ンあるいはエチレンと他のα−オレフィンとを共重合し
て得られる低分子量重合体である中・低圧法ポリエチレ
ンワックス、高圧法ポリエチレンワックス、エチレン共
重合ワックスあるいは中・低圧法ポリエチレン、高圧法
ポリエチレン等のポリエチレンを熱減成等により分子量
を低下させたワックス、それらのワックスの酸化物ある
いはマレイン酸変性等の酸化ワックス、マレイン酸変性
ワックス等が用いられる。
また脂肪族炭化水素化合物誘導体としては、たとえば脂
肪族炭化水素基(アルキル基、アルケニル基)の末端も
しくは内部に1個またはそれ以上、好ましくは1〜2個
、特に好ましくは1個のカルボキシル基、水酸基、カル
バモイル基、エステル基、メルトカプト基、カルボニル
基等の官能基を有する化合物である炭素数8以上、好ま
しくは炭素数12〜50または分子量130〜2000
好ましくは200〜800の脂肪酸、脂肪族アルコール
、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、脂肪族メルカプタン
、脂肪族アルデヒド、脂肪族ケトン等が用いられる。
このような脂肪族炭化水素化合物誘導体としては、具体
的には、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸、ラ
ウリンアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアル
コール、ステアリルアルコールなどの脂肪族アルコール
、カプリンアミド、ラウリンアミド、パルミチンアミド
、ステアリルアミドなどの脂肪酸アミド、ステアリル酢
酸エステルなどの脂肪酸エステル等が用いられる。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体と希釈剤
とは、これらの種類によっても相違するが、一般的に3
:97〜80 : 20、特に15:85〜60 : 
40の重量比で用いられる。希釈剤の量が上記範囲より
も低い場合には、溶融粘度が高くなり過ぎ、溶融混線や
溶融成形が困難となるとともに、得られる成形体の肌荒
れが著しく、延伸切れ等を生じ易い、一方、希釈剤の量
が上記範囲よりも多いと、やはり溶融混線が困難となり
、また得られる成形体の延伸性が劣るようになる。
溶融混線は、一般に150〜300℃、特に170〜2
70℃の温度で行なわれる。上記範囲よりも低い温度で
は、溶融粘度が高すぎて、溶融成形が困難となり、また
上記範囲よりも高い場合には、熱減成により超高分子量
エチレン・α−オレフィン共重合体の分子量が低下し、
優れた高弾性率および高強度を有する成形体を得ること
が困難となる。なお、配合はヘンシェルミキサー、V型
ブレンダー等による乾式ブレンドで行なってもよいし、
あるいは単軸押出機または多軸押出機を用いて行なって
もよい。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体と希釈剤
とからなるドープ(紡糸原液)の溶融成形は、一般に溶
融押出成形により行なわれる。具体的には、ドープを紡
糸口金を通して溶融押出することにより、延伸用フィラ
メントが得られる。
この際、紡糸口金より押出された溶融物にドラフト、す
なわち溶融状態での引き伸しを加えることもできる。溶
融樹脂のダイ・オリフィス内での押出速度V。と冷却固
化した未延伸物の巻き取り速度Vとの比をドラフト比と
して次式で定義することができる。
ドラフト比=■/vo     ・・・(2)このよう
なドラフト比は、混合物の温度および超高分子量エチレ
ン共重合体の分子量等により変化するが、通常は3以上
好ましくは6以上とすることができる。
次に、このようにして得られた超高分子量エチレン・α
−オレフィン共重合体の未延伸成形体を、延伸処理する
。延伸は、超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合
体から得られた未延伸成形体に少なくとも一軸方向の分
子配向が有効に付与されるように行なわれる。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体から得ら
れる未延伸成形体の延伸は、一般に40〜160℃、特
に80〜145℃の温度で行なわれる。未延伸成形体を
上記温度に加熱保持するための熱媒体としては、空気、
水蒸気、液体媒体の何れをも用いることができる。しか
しながら、熱媒体として、前述した希釈剤を溶出除去す
ることができる溶媒で、しかもその沸点が成形体組成物
の融点よりも高い液体媒体、具体的には、デカリン、デ
カン、灯油等を使用して、延伸操作を行なうと、前述し
た希釈剤の除去が可能となるとともに、延伸時の延伸む
らが生ぜずしかも高延伸倍率の達成が可能となるので好
ましい。
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体から希釈
剤を除去する手段は、前記方法に限らず、未延伸物をヘ
キサン、ヘプタン、熱エタノール、クロロホルム、ベン
ゼン等の溶剤で処理後延伸する方法、延伸物をヘキサン
、ヘプタン、熱エタノール、クロロホルム、ベンゼン等
の溶剤で処理する方法によっても、成形物中の希釈剤を
除去することによって、高弾性率、高強度の延伸物を得
ることができる。
延伸操作は、−段あるいは二段以上の多段で行なうこと
ができる。延伸倍率は、所望とする分子配向およびこれ
に伴う融解温度向上の効果にも依存するが、一般に5〜
80倍好ましくは10〜50倍である。
一般には、二段以上の多段延伸により延伸操作を行なう
ことが好ましく、−段目では80〜120℃の比較的低
い温度で押出成形体中の希釈剤を抽出しながら延伸操作
を行ない、二段目以降では120〜160℃の温度でし
かも一段目延伸温度よりも高い温度で成形体の延伸操作
を行なうことが好ましい。
一軸延伸操作の場合には、周速の異なるローラ間で引張
延伸を行なえばよい。
このようにして得られた分子配向成形体は、所望により
拘束条件下に熱処理することができる。
この熱処理は、一般に140〜180℃好ましくは15
0〜175℃の温度で、1〜20分間好ましくは3〜1
0分間行なうことができる。熱処理により、配向結晶部
の結晶化が一層進行し、結晶融解温度の高温側への移行
、強度および弾性率の向上、さらには高温での耐クリー
プ性の向上がもたらされる。
本発明では、このような超高分子量ポリオレフィン、あ
るいは超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体の
フィラメント状分子配向成形体からローブを編組し、係
留用ローブとして用いる。
フィラメント状の分子配向体からローブを編組するには
、従来公知の方法が採用される。
また、編組してローブ化した本発明の係留用ローブの破
断エネルギーは、3 hg・m/g以上好ましくは4贈
・m/を以上である。また、編組したときの強度利用率
の低下(より減り)が少ないことも本発明に用いる分子
配向成形体の特徴である。
一般に好適なローブ形態としては、撚った構造として三
つ打、六つ打、そして編んだ構造として八つ打(通称、
エイトローブ)、12打(通称、トエルローブ)、二重
組打索(通称、タフレロ−プ)等の構造が挙げられる。
また、カバープレートとしてポリエステル、ナイロン、
ポリプロピレンを用い、コアーブレードとして本発明に
用いるフィラメント状の分子配向成形体を用いた。ダブ
ルブレードまたアウターブレードジャケットにポリエス
テル、ナイロン、ポリプロピレンなどを用い、中間にネ
オプレン、塩化ビニルのような中間層を、そしてパラレ
ルヤーンコアーとして本発明のフィラメント状分子配向
成形体を用いたユニラインパラレルヤーンコア等の構造
を挙げることができる。
この際超高分子量エチレン・α−オ゛レフイン共重合体
の分子配向体は、超高分子量ポリエチレンの分子配向体
と比較して適度な伸度を有しており、また結節強度が大
きいため、広範な編み方ができる。さらにロープ化の際
のより減りも少ないという効果も得られる。
i匪五皇1 上記のように本発明では、超高分子量ポリオレフィン、
あるいは超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体
の分子配向成形体からなるロープを係留用ロープとして
いるので、軽量であって水に浮き、しかも優れた機械的
強度、耐摩耗性、耐候性、耐水性を有し、その1耐クリ
ープ性、耐衝撃性にも優れている。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら
実施例に限定されるものではない。
x1且ユ く超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体の重合〉 チーグラー系触媒を用い、n−デカン1jを重合溶媒と
して、超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体のスラ
リー重合を行なった。エチレンとブテン−1との組成が
モル比で97.2:2.35の比率の混合モノマーガス
を圧力が5に「/−の一定圧力を保つように反応器に連
続供給しな0重合は反応温度70℃で2時間で終了した
得られた超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体粉末
の収量は160sr”e極限粘度[η] (デカリン=
135℃)は8.26j/r、赤外分光光度肝によるブ
テン−1含量は1000炭素原子あたり1.5個であっ
た。
く超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体延伸配向物
の調製〉 上述の重合により得られた超高分子量エチレン・ブテン
−1共重合体粉末20重量部とパラフィンワックス(融
点=69℃、分子量=490)80重量部との混合物を
次の条件で溶融紡糸した。
該混合物100重量部にプロセス安定剤として3.5−
ジーtart−ブチルー4−ハイドロキシトルエンを0
.1重量部配合した0次いで該混合物をスクリュー式押
出機(スクリュー径=25am、 L/D=25.サー
モプラスチックス社製)を用いて、設定温度190℃で
溶融混練を行なった。引き続き、該混合溶融物を押出機
に付属するオリフィス径2■の紡糸グイより溶融紡糸し
た。押出溶融物は180aoのエアーギャップで36倍
のドラフト比で引き取られ、空気中にて冷却、固化し、
未延伸繊維を得た。さらに該未延伸繊維を次の条件で延
伸した。
王台のゴデツトロールを用いて二股延伸を行なった。こ
のとき第−延伸槽の熱媒はn−デカンであり、温度は1
10℃、第二延伸槽の熱媒はトリエチレングリコールで
あり、温度は145℃であった。槽の有効長はそれぞれ
50amであった。
延伸に際しては、第1ゴデツトロールの回転速度を0.
5m/分として第3ゴデツトロールの回転速度を変更す
ることにより、所望の延伸比の配向繊維を得た。第2ゴ
デツトロールの回転速度は安定延伸可能な範囲で適宜選
択した。初期に混合されたパラフィンワックスは、はぼ
全量が延伸時n−デカン中に抽出された。このあと配向
繊維は、水洗し、減圧下室温にて一昼夜乾燥し、諸物性
の測定に供した。なお延伸比は、第1ゴデツトロールと
第3ゴデツトロールの回転速度比から計算で求めた。
く引張特性の測定〉 弾性率および引張強度は島津製作所製DO3−50M型
引張試験機を用い、室温(23℃)にて測定した。
この時クランプ間の試料長は100市であり、引張速度
100m5+/分(100%/分歪速度)であった6弾
性率は初期弾性率で接線の傾きを用いて計算した。計算
に必要な繊維断面積は密度を0.960t/CCとして
重量から計算で求めた。
く熱履歴後の引張弾性率、強度保持率〉熱履歴試験はギ
ヤーオーブン(パーフェクトオーブン二田粟井製作所製
)内に放置することによって行なった。
試料は約3mの長さでステンレス枠の両端に複数個の滑
車を装置したものに折り返しかけて試料両端を固定した
。この際試料両端は試料がたるまない程度に固定し、積
極的に試料に張力はかけなかった。熱履歴後の引張特性
は、前述の引張特性の測定の記載に基づいて測定した。
く耐クリープ性の測定〉 耐クリープ性の測定は熱応力歪測定装置TMA/331
0(セイコー電子工業社製)を用いて、試料長1cm、
雰囲気温度70℃、荷重は室温での破断荷重の30%に
相当する重量の促進条件下で行なった。クリープ量を定
量的に評価するなめ以下の二つの値を求めた。すなわち
、試料に荷重を加えて90秒経過時のクリープ伸び(%
)CR9゜の値とこの90秒経過時から180秒経過時
の平均クリープ速度(sec”)εの値である。
得られた延伸配向繊維を複数本束ねたマルチフィラメン
トの引張特性を表1に示す。
超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体延伸フィラメ
ント(試料−1)の本来の結晶融解ピークは126.7
℃、全結晶融解ピーク面積に対するTpの割合は33.
8%であった。また耐クリ−プ性はCR9o” 3−1
%、ε=3.03810sec’であった。さらに17
0℃、5分間の熱履歴後の弾性率保持率は102.2%
、強度保持率は102.5%で熱履歴による性能の低下
は見られなかった。
また、延伸フィラメントの破断に要する仕事量は10.
3kIr−m/lであり、密度は0.973t/aaで
あり、誘電率は2.2であり、誘電正接は0.024%
であり、インパルス電圧破壊値は180KV/鵡であっ
た。
次いで上述のフィラメントを用いて、以・下のようにロ
ープを編組した。マルチフィラメントを集束し、6打で
2方向に撚り、3X12X6構造でロープ径9−のロー
プを得た。このロープの端末を11タツクのアイスプラ
イス加工を施し、ロープ特性を評価した。評価はアムス
ラー式横型引張試@機(東京衡機製T−7919型)を
用い、アイスプライス端末間の試料長1゜5mで含水状
態と乾燥状態とで行なった。このとき温度は室温(23
℃)で引張速度は15■/分である。
結果を表2に示す。
塞l自糺λ く超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体の重合〉 チーグラー系触媒を用いて、n−デカン1jを重合溶媒
としてエチレンのスラリー重合を行なった。
このとき、共単!体としてオクテン−1を125m1と
分子量調整のための水素40 N calを重合開始前
に一括添加し、重合を開始した。エチレンガスを反応器
の圧力が5 kg / dの一定圧力を保つように連続
供給し、重合は70℃、2時間で終了した。
得られた超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体粉
末の収量は178tでその極限粘度[η](デカリン、
135℃)は10.66dj/l、赤外分光光度計によ
るオクテン−1共単量体含量は1000炭素原子あたり
0.5個であった。
く超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体延伸配向
物の調製とその物性〉 実施例1に記載した方法により延伸配向繊維の調製を行
なった。得られた延伸配向繊維を複数本束ねたマルチフ
ィラメントの引張特性を表3に示す。
(以下、余白) 超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体延伸フィラ
メント(試料−2)の本来の結晶融解ピークは132.
1℃、全結晶融解ピーク面積に対するTpおよびTpl
の割合はそれぞれ97.7%および5.0%であった。
試料−2の耐クリープ性はCR9o=2.0%、ε=9
.50xlOsecであった。また、170℃、5分間
の熱履歴の後の弾性率保持率は108.2%であり、強
度保持率は102.t%であった。さらに試料−2の破
断に要する仕′!4量は10.1mg−m/gであり、
密度は0.971g/−であり、誘電率は2.2であり
、誘電正接は0.031%であり、インパルス電圧破壊
値は185 K V / rmであった。
試料−2を用いて、実施例1に記載した方法により本発
明のロープを得た。ロープの形態および物性を表4に示
す。
塞l自」ユ 超高分子量ポリエチレン(ホモポリマー)粉末(極限粘
度[η]=7.42 dj/l、デカリン、135℃)
:20重量部と、パラフィンワックス(融点=69℃、
分子量=490):80重量部との混合物を実施例1の
方法で溶融紡糸、延伸し、延伸配向繊維を得た。得られ
た延伸配向繊維を複数本束ねたマルチフィラメントの引
張特性を表5に示す。
超高分子量ポリエチレン延伸フィラメント(試料−3)
本来の結晶融解ピークは135.1℃、全結晶融解ピー
ク面積に対するTl)の割合は8.8%であった。また
同様に全結晶融解ピーク面積に対する高温側ピークTp
1の割合は1%以下であった。耐クリープ性はCR9o
=11.9%、ε=1 、07 x 10−3sec−
1テあった。また、170℃、5分間の熱履歴後の弾性
率保持率は80.4%であり、強度保持率は78.2%
であった。さらに試料−3の破断に要する仕事量は6.
8kg−m7gであり、密度は0.985g/dであり
、誘電率は2.3であり、誘電正接は0.030%であ
り、インパルス電圧破壊値は182 K V / mn
であった。
試料−3を用いて、実施例1に記載した方法により本発
明のロープを得た。ロープの形態および物性を表6に示
す。
塩1ul上 T500デニール/1000フィラメントのアラミド繊
fi(デュポン社製ケブラー29−960)を用いて、
実施例1に記載された方法でロープを編組した。ロープ
特性を表7に示す。
以上、明らかなように超高分子量ポリエチレンを用いた
ロープは破断に要する仕事量が、ケブラーよりも優れて
おり、超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体による
ロープはさらに大きく上廻っていることが分かる。また
特に含水時の特性に優れ、伸びも大きいため、ロープ化
の際の強度利用率に優れている。これらのことから本発
明による超高分子量ポリオレフィンの分子配向体または
超高分子量エチレン・α−オレフィン共重合体の分子配
向体のロープは、係留用ロープに最適であることが分か
る。
代理人  弁理士  鈴 木 倹一部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)極限粘度[η]が少なくとも5dl/gである超高
    分子量ポリオレフィン分子配向成形体よりなる係留用ロ
    ープ。 2)極限粘度[η]が少なくとも5dl/gであり、し
    かも炭素数が3以上のα−オレフィンの含有量が炭素数
    1000個あたり平均0.1〜20個である超高分子量
    エチレン・α−オレフィン共重合体の分子配向成形体か
    らなる係留用ロープ。 3)α−オレフィンが、ブテン−1,4−メチルペンテ
    ン−1、ヘキセン−1、オクテン−1またはデセン−1
    である請求項第2項に記載の係留用ロープ。 4)α−オレフィンの含有量が炭素数1000個あたり
    平均0.5〜10個である請求項第2項に記載の係留用
    ロープ。
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JPS62126398U (ja) * 1986-02-03 1987-08-11
JPS62129098U (ja) * 1986-02-07 1987-08-15

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