JPH01259314A - ボケ味可変な光学系 - Google Patents

ボケ味可変な光学系

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JPH01259314A
JPH01259314A JP63088454A JP8845488A JPH01259314A JP H01259314 A JPH01259314 A JP H01259314A JP 63088454 A JP63088454 A JP 63088454A JP 8845488 A JP8845488 A JP 8845488A JP H01259314 A JPH01259314 A JP H01259314A
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spherical aberration
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lens
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Masaaki Yanagisawa
正明 柳澤
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B13/20Soft-focus objectives

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はピントが合っている物体(主要被写体)ではシ
ャープな描写性能を維持しつつ、被写界深度外の遠距離
物体(背景)あるいは被写界深度外の近距離物体(前景
)のボケの描写性を変化させる機能を有する大口径比長
焦点レンズに向く光学系に関するものである。
したがって、球面収差の発生量を変化させて主要被写体
の描写性を変化させる従来のソフトフォーカレンズとは
基本的に性格の異なるものである。
〔従来の技術〕
立体的なものを撮影した時に、被写界深度から外れた物
体はボケ像として写真に描写されるが、−Cに、ボケ像
のエツジ部分が明瞭でくっきりしているものや二線ボケ
は好まれない。
これに対し、主要被写体を際立たせるには、デフォーカ
ス?、Jl域でのエツジ部分が不明瞭で柔らかいボケ像
も重要な画面構成要素となり、このボケ像の描写性は写
真の美的観点における評価の対象となっている。
そこで、軟調描写を実現するために、球面収差を意図的
に発生させたものが数多く知られている。
例えば、光軸に回転対称で中央部は平行平面板で周辺部
は屈折力またはある透過率特性を持つ特殊な光学素子を
レンズ系に配置した特公昭58−1402号公報が開示
されている。
また、レンズ間の空気間隔を変化させて軟調描写を実現
したものが、特開昭52−76921号公報、特開昭5
5−5201号公報等が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、特公昭58−1402号公報では、撮影レン
ズ系に特殊な光学素子を光軸に沿って移動するように構
成しているため、構成が複雑となり好ましくない。
また、特開昭52−76921号公報、特開昭55−5
201号公報では、大口径比長・焦点レンズ用にすると
、全体を繰り出す合焦方式であるため合焦の際に、大き
な駆動力を要し、迅速な合焦を行うことが難しく、さら
にレンズ鏡筒が複雑になる傾向があるので好ましくない
また、従来の軟調描写用のレンズおいては、ピントを合
わセた主要被写体ではシャープな描写が得られ、前景あ
るいは背景については、撮影者の好みに合わせてボケ味
を変化させる描写性を実現したものはなかった。
したがって、このように本発明は従来のソフトフォーカ
スレンズとは異なったボケ味の描写性を引き出すことを
可能とするとともに、球面収差を補正不足状態から補正
過剰状態まで可変して、それぞれ異なる描写性を引き出
し、しかもコンパクトで操作性に富み、無限遠から近距
離にわたり優れた結像性能を有する光学系を提供するこ
とを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、物体側から順に、正の焦点距離を有する前群
GFと、絞りSと、正の焦点距離を有する後群G7とを
有し、この前群GFは、正の焦点距離の第1レンズ群G
1と、負の焦点距離の第2レンズ群G2とを有し、第1
レンズ群Glと第2レンズ群G2との群間隔を光軸に沿
って変化させることにより、球面収差とコマ収差とを変
動させてデフォーカス領域のボケ像の描写性を変化させ
るとともに、この球面収差とコマ収差との変動に追従し
て非点収差も変動させて像面の平坦性を維持できる機能
を有するように構成している。
この構成において、全系の焦点距離をf、第1レンズ群
GFと第2レンズ群G2の焦点距離をそれぞれf、 、
I2とすると、 0.5 < l fz /f   |<1.0.・・−
・−・−・−(110,5〈l f + / f z 
 l <t、s −−−−−121を満足するように構
成したものである。
〔作 用〕
本発明は第1レンズ群GFと第2レンズ群GFとの群間
隔を変化させることにより球面収差を変化させている。
ここで、軸外光束により発生するコマ収差についてもこ
の球面収差と同様なことが言えるため説明を省略し、説
明の都合上、これ以降は球面収差、コマ収差の2収差を
球面収差に代表させて説明する。
一般に、撮影レンズLにおいて収差が補正されている状
態で、背景、主要被写体、前景がともに被写界深度内に
存在すれば、背景はフィルム面の手前で結像され、主要
被写体はフィルム面で結像され、前景はフィルム面の後
方で結像される。
そして、背景及び前景における点像の径が許容錯乱円内
での大きさで結像されていれば、人間の目にはンヤーブ
な像として認識される。
しかし、前景及び背景がデフォーカス領域で結像される
とボケとして写真に描写されてしまう。
ところで、第1図(A1)〜(11)は本発明の原理を
示す図であり、第1図(A2)〜(I2)はそれぞれ第
1図(A1)〜(C1)に対応した点像分布である。
以下、これら図を参照しながら本発明の原理を詳述する
。ここで、第1図(A1)〜(It)eでは主要被写体
(ax、A2、am)にピントが合っている状態であり
、前景及び背景の像はデフォーカス領域で結像されてい
るデフォーカス像である。
先ず、第1図(A1)〜(C1)は球面収差が補正状態
(所謂、フルコレクション)における背景、主要被写体
、前景での本発明の原理を示す図であり、また第1図(
A2) 〜(C2)はそれぞれ第1図(AI) 〜(C
1)に対応した主要被写体a2の最良像面■での点像分
布である。
第1図(A1)に示す如(、背景の物点a、からの光が
憑影レンズLに入射する高さが高くなっても、これらの
光は点線で示す最良像面■の手前の位置で略−点に交わ
るように結像され、近軸像点位置b1での球面収差(S
、^、)も曲線kに示すように補正されている。そして
、この状態における最良像面Iでの点像分布は、第1図
(A2)に示す如く、光線密度が全体に均一なボケ像と
なる。
また、第1図(B1)に示す如く、主要被写体の物点む
からの光が撮影レンズLに入射する高さが高くなっても
、これらの光は点線で示す最良像面■の近傍位置で略−
点に交わるように結像され、近軸像点位置す、での球面
収差(S、A、)も曲線rに示すように補正されている
。そして、この状態における最良像面Iでの点像分布は
、第1図(B2)に示す如く、点像が略−点に集中して
おり、この点像径は許容錯乱円内の大きさで結像されて
いるためシャープな像が得られる。
さらに、第1図(C1)に示す如く、球面収差が補正状
態において、前景の物点a、からの光が撮影レンズLに
入射する高さが高くなっても、これらの光は点線で示す
最良像面Iの後方の位置す、で略−点に交わるように結
像され、近軸像点位置す、での球面収差(S、A、)も
曲線mに示すように補正されている。そして、この状態
における最良像面rでの点像分布は、第1図(C2)に
示す如く、第1図(A2)と同様に、光線密度が全体に
均一なボケ像となる。
本発明においては、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1
を固定し、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2を光軸に
沿って像側へ移動させると、第1レンズ群G1を介した
光軸に平行な無限遠(軸上を含む)からの最周縁の光線
(所謂、ランド光線)の入射高は第2レンズ群G2の物
体側面において低くなる。そのため、この第1レンズ群
G1を介した軸上物点からの光線は第2レンズ群G!の
発散作用を小さく受けるために、球面収差は補正不足と
なる。
そして、球面収差を補正不足状態(所謂、アンダーコレ
クション)になるにしたがって最良像面■は物体側へ移
動する。
以下に球面収差が補正不足状態における本発明の詳細な
説明する。
ここで、第1図(Dl)〜(Fl)は球面収差が補正不
足状態における背景、主要被写体、前景での本発明の原
理を示す図であり、また第1図(A2)〜(F2)はそ
れぞれ第1図(Dl)〜(Fl)に対応した主要被写体
a%の最良像面■での点像分布である。
先ず、第1図(01)に示す如く、背景の物点a4から
の光が撮影レンズLに入射する高さが高くなるほど、こ
れらの光は近軸像点位Wb、の手前の位置で結像さる。
そのため、近軸像点位1itb、での球面収差(S、A
、)も曲線nに示すように補正不足状態となっている。
そして、点線で示す最良像面■はこの近軸像点b6より
も後方に位置しているために、最良像面■での点像分布
は、第1図(A2)に示す如く、像の中心に核を持ち、
像の外周付近の光束密度が低くなり、柔らかい光の浅み
のハローが取り囲んでいるため、全体として柔らかいボ
ケ像となる。
また、第1図(El)に示す如く、主要被写体の物点a
、からの光が撮影レンズLに入射する高さが高くなるほ
ど、これらの光は近軸像点位1 b sの手前で結像さ
れる。そのため、近軸像点位zbsでの球面収差(S、
A、)も曲線Oに示すように補正不足状態となっている
。そして、点線で示す最良像面■はこの近軸像点位置す
、の前方近傍に位置しているために、最良像面■での点
像分布は、第1図(B2)に示す如く、点像が略−点に
集中しており、この点像径は許容錯乱円内の大きさで結
像されているためシャープな像が得られる。
さらに、第1図(Fl)に示す如く、前景の物点a。
からの光が撮影レンズLに入射する高さが箭くなるほど
、これらの光は近軸像点す、の手前で結像される。その
ため、近軸像点位置す、での球面収差(S、^、)も曲
線pに示すように補正不足状態となっている。そして、
点線で示す最良像面■はこの近軸像点の後方近傍に位置
しているために、最良像面■での点像分布は、第1図(
F2)に示す如く、外周付近の光束密度が高くなり、エ
ツジ部分の明瞭なボケ像や二線ボケが発生する傾向にあ
る。
一方、正の屈折面を持つ第1レンズ群G1を固定し、負
の屈折力を持つ第2レンズ群6つを光軸に沿って物体側
へ移動させると、第1レンズ群GFを介したランド光線
の入射高は第2レンズ群G2の物体側面において高くな
る。そのため、この第1レンズ群GFを介したランド光
線は第2レンズ群G2の発散作用を大きく受けるために
、球面収差は補正過剰となる。そして、球面収差が補正
過剰状態(所謂、オーバーコレクション)になるにした
がって最良像面lは像側へ移動する。
以下に球面収差が補正過剰状態における本発明の詳細な
説明する。
ここで、第1図(G1)〜(I1)は球面収差が補正過
剰状態における背景、主要被写体、前景での本発明の原
理を示す図であり、また第1図(G2)〜(I2)はそ
れぞれ第1図(G1)〜(I1)に対応した主要被写体
a、の最良像面■での点像分布である。
先ず、第1図(Gl)に示す如く、球面収差が補正過剰
状態において、背景の物点a、からの光が撮影レンズL
に入射する高さが高くなるほど、これらの光は近軸像点
位置す、の後方の位置で結像される。
そのため、近軸像点位3 b ’rでの球面収差(S、
A、)も曲線gに示すように補正過剰状態となっている
そして、点線で示す最良像面Iはこの近軸像点位置す、
よりも後方に位置しているために、最良像面■での点像
分布は、第1図(G2)に示す如く、外周付近の光束密
度が高くなり、エツジ部分の明瞭なボケ像や二線ボケが
発生する傾向にある。
また、第1図(旧)に示す如く、主要被写体の物点a、
からの光が撮影レンズLに入射する高さが高くなるほど
、これらの光は近軸像点位置bI+の後方で結像される
。そのため、近軸像点位置す、での球面収差(S、A、
)も曲線Sに示すように補正不足状態となっている。そ
して、点線で示す最良像面Iはこの近軸像点の後方近傍
に位置しているために、第1図(H2)に示す如く、最
良像面Iでの点像分布は、点像が略−点に集中しており
、この点像径は許容錯乱円内の大きさで結像されている
ためシャープな像が得られる。
さらに、第1図(11)に示す如く、前景の物点a雫か
らの光が撮影レンズLに入射する高さが高くなるほど、
これらの光は近軸像点位置す、の後方で結像される。そ
のため、近軸像点位Rbqでの球面収差(S、A、)も
曲線tに示すように補正不足状態となっている。そして
、点線で示す最良像面Iはこの近軸像点の前方に位置し
ているために、最良像面■での点像分布は、第1図(I
2)に示す如く、像の中心に核を持ち、像の外周付近の
光束密度が低くなり、柔らかい光の浸みのハローが取り
囲んでいるため、全体として柔らかいボケ像となる。
このように、球面収差を補正過剰状態と補正不足状態と
で比すると、背景及び前景のボケ味の出方が反対の(頃
向となる。そのため、球面収差を補正不足状態あるいは
補正過剰状態にすることにより、主要被写体はシャープ
な状態を保ちつつ、前景と背景とのボケ味が異なった描
写性を得ることができる。
尚、本発明は、球面収差を発生させるために、第1レン
ズ群GFあるいは第2レンズ群G2の少なくとも一方の
群を移動させる方式とることが可能であるが、レンズ鏡
筒の耐衝撃性を強くしたり、操作性を向上させ、コンパ
クト化を図るには、第1レンズ群Glを固定し、第2レ
ンズ群G2を光軸に沿って移動させる方式が望ましい。
ところで、従来のソフトフォーカレンズは主要被写体に
おける軟調描写性を変化させるため、レンズ間の空気間
隔を変化させて球面収差のみを発生させて、非点収差及
び像面湾曲が変動しないように補正した構成をとってい
る。
そのため、特に焦点深度の浅い大口径比長焦点レンズに
従来の軟調描写方式を採用すると、球面収差の変動によ
って画面の中心部(中心付近)の最良像面が変化しても
、非点収差及び像面湾曲は変化しないために画面の周辺
部の最良像面は変化しない。
したがって、本発明の目的としている描写性を引き出そ
うとすると、従来のソフトフォーカレンズにおける画面
周辺部の最良像面は、球面収差の変動による画面中心部
の最良像面の変化に追従し難いために、像面全体の平坦
性が損なわれる問題がある。
そのため、主要被写体と同等の距離にあり、この主要被
写体の周辺部にある被写体像(主要被写体周辺部と呼ぶ
)を主要被写体とともに撮影しようとすると、主要被写
体の中心部ではシャープな状態で、主要被写体周辺部の
像はボケ状態で写真に写し出される。
このように、主要被写体と、主要被写体の周辺部を常に
シャープな状態で写真に写しだすには、この主要被写体
の周辺部の像面も同時に補正しなければならない。
そこで、本発明は第1レンズ群GFと第2レンズ群G2
との空気間隔を変化させて球面収差を発生させるだけで
なく、この球面収差の変動に追従して非点収差を発生さ
せて、像面の平坦性を維持できる機能を有するように構
成している。
本発明はコンパクト化を図りかつ、主要被写体における
結像を良好にしながら、このようなボケ味を引き出すこ
とを確実なものとするためには、上述の条件式(11及
び(2)を満足するように構成する必要がある。そして
、以下に、条件式について詳述する。
条件式(1)は第2レンズ群G2と全系とのパワー(屈
折力)の比率を規定するもので、第1レンズ群G1と第
2レンズ群Gオとの群間隔を変化させて球面収差、コマ
収差及び非点収差を制御する際、機械的な負担を軽減す
るために、極力小さな移動量で所望のこれらの収差を得
るための条件である。
ところが、この条件式(1)の上限を越えると、これら
収差を制御する際のレンズ群の移動量が大きくなる。反
対にこの条件の下限を越えると、ボケ味を得るためにレ
ンズ群の移動させると、球面収差の変動に比してコマ収
差及び非点収差の変動が甚大となり好ましくない。
また、条件式(2)は第1レンズ群G1と第21/ンズ
群Gtとのパワーの比率を規定するもので、球面収差、
コマ収差及び非点収差の変動とレンズ群の移動量とを制
御するものである1ところが、この条件式(2)の上限
を越えると、収差の制御の際のレンズ群の移動量が大き
くなり、レンズ系の大型化を招き好ましくない0反対に
、この条件式(2)の下限を越えると、前玉の縁厚を得
ることが、製造上において困難となる。また、ボケ味を
得るためにレンズ群の移動させると、球面収差の変動に
比してコマ収差及び非点収差の変動が甚大となり好まし
くない。
そして、本発明の光学系にこの後群合焦方式(リアフォ
ーカス)を採用して、さらに、本発明の近距離結像性能
を向上させるとともに良好な描写性能を引き出すには、
後群G11の焦点距離をfl、全系の焦点距離をfとす
ると、 0.7 < r * / r <0.9 ’−−−・−
一−−−(31を満足するように構成することが望まし
い。
この条件式(3)の上限を越えると、近距離物体の合焦
の際に、後群GIIの移動量が大きくなり、前群Grと
の機械的な干渉が生じるため好ましくない。反対にこの
条件式(3)の下限を越えると、物体距離が異なる状態
での合焦の際に、発生する収差の変動が大きくなるため
に好ましくない。
尚、球面収差及び非点収差を変化させるために、第1レ
ンズ群GFと第2レンズ群G2との群間隔を変化させる
と、像面変動が生ずる。そのため、この像面補正は、本
発明における後群中の少なくとも1枚のレンズを光軸に
沿って移動させることにより可能である。
しかし、ボケ味を出すための操作性を向上させるだけで
なく、コンパクトな形状を維持し、レンズ鏡筒機構の簡
素化のためには、本発明の後群r8に、合焦機能と、像
面位置補正機能とを兼ね備えるように構成にすることが
望ましい。
〔実施例〕
以下に、本願発明による実施例について説明する。各実
施例はいずれも大口径比長焦点レンズであり、第1実施
例、第2実施例のレンズ構成図はそれぞれ第2図、第3
図に示している。そして、第1実施例での第1レンズ群
GFは物体側へ凸面を向けた正メニスカスレンズ1枚で
構成されているが、第2実施例での第1レンズ群GFは
物体側へ強い曲率の面を向けた凸レンズと両凹レンズと
の貼り合わせレンズで構成され、ている。
以下に、第1実施例及び第2実施例の諸元の値を掲げる
6表中、左端の数字は物体側からの順序を表し、rはレ
ンズ面の曲率半径、dはレンズ面中心間隔、ν及びnは
それぞれd線(λ=587.6nm)に対するアツベ数
と屈折率である。
尚、fは全系の焦点距離、FNはFナンバー、2ωは画
角を示している。また、第1ポジシヨン(1−Pos)
は球面収差が補正された状態で無限遠合焦を行った状態
、第2ポジシヨン(2−Pos)は球面収差が補正され
た状態で近距離合焦(1/30)を行った状態、第3ポ
ジシヨン(3−Pos)は球面収差が補正不足状態で近
距離合焦(1/30)を行った状態、第4ポジシヨン(
3〜Po5)は球面収差が補正過剰状態で近距離合焦(
1/30)を行った状態である。さらに、βは近距離逼
影倍率、DOは物体から第1レンズ面までの距離である
f=105  、FN−2,2,,1−23’″Do 
   00      3100.4970   31
00.4969d2  5.0000     5.0
000     5.2000d6  30.0000
    25.2089     25.3702Bf
   52.7752    57.5663    
 57.2050  pos β= −0,0333 DO3100,4968 d2   4.9000 d6   25.1293 Bf    57.7459 2 12 ・ f=135  、FN−2,2ω=18゜Do    
oo      3938.0404   393B、
0404d3  10.0000    10.ooo
o     10.2000d7  37.2882 
   30.4792     30.6648Bf 
  61.1450    67.9540    6
7.5683  pos β=〜0.0333 Do  3938.0404 d3    9.9000 d7   30.3875 nf    68.1457 匹シ町LLf−5〜−=シ(1にじン七I□)iΣ8−
イーy)−本発明の各実施例とも、球面収差を補正不足
状態にするには、第1レンズ群G1を固定して、第2レ
ンズ群G2を光軸に沿って像側へ移動させており、この
事による像面移動の補正は、後群Gmを像側へ移動させ
ることにより行っている。
反対に、球面収差を補正過剰状態にするには、第1レン
ズ群G1を固定して、第2レンズ群G2を光軸に沿って
物体側へ移動させており、この事による像面移動の補正
は、後群GFを物体側へ移動させることにより行ってい
る。
このように、後群GRに合焦機能と像面補正機能を兼ね
備えた構成により、コンパクトな形状を維持しながら、
操作性の向上を図っている。
第4図及び第5図は本発明の各実施例における収差図を
示している。ここで、(alは無限遠合焦状態での収差
図、山)は近距離合焦状9 (1/30)での諸収差図
、(C1は球面収差が補正不足状態であると共に、近距
離合焦状態(1/30)での諸収差図、(d)は球面収
差が補正過剰状態であると共に、近距離合焦状B (1
/30)での諸収差図を示している。
尚、非点収差図において、破線は子午的(メリジオナル
)像面、実線は球欠的(サジタル)像面を示している。
そして、これらの収差図から明らかなように、無限遠か
ら近距離にわたって良好に収差補正がなされ、通常の逼
影状態及びボケ味を可変にした状態でも良好な結像性能
を得ることができ、しかも、球面収差の変動に追従して
非点収差が変動しているために像面の平坦性を維持する
ことができるのが分かる。
また、第6図、第7図はそれぞれ第1実施例、第2実施
例におけるスポットダイアダラムによるフィルム面(像
面)上での点像分布を示している。
ここで、(al〜(C1は球面収差が補正状態における
背景、主要被写体、前景の点像分布、fdl〜(flは
球面収差が補正不足状態における背景、主要被写体、前
景の点像分布、(gl〜0)は球面収差が補正過剰状態
における背景、主要被写体、前景の点像分布である。
そして、この点像分布から分かるように、撮影者の好み
に合わせて、第1レンズ群GFと第2レンズ群G2との
群間隔を変化させることにより球面収差を補正不足状態
あるいは補正過剰状態に変化して、前景あるいは背景に
おける描写性の異なった柔らかいボケ味を出すことが可
能である。
尚、第1レンズ群G1と第2レンズ群Gtとの群間隔の
変化量を大きくして、球面収差の発生量をさらに多く発
生させることにより、ソフト効果の描写性を引き出すソ
フトフォーカスレンズとしても応用することも可能であ
る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、コンパクトな形状を維持しながら、操
作性に優れ、球面収差が補正不足から補正過剰状態まで
可変できるとともに、この球面収差の変動に追従して非
点収差も発生するため、主要被写体では良好な結像性能
を維持しながら被写体の前景あるいは背景では良好なボ
ケ味を引き出せ、また無限遠から近距離にわたり優れた
結像性能を有する光学系を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A1)〜(11)は各収差の状態(補正状態、
補正不足状態、補正過剰状B)における背景、主要被写
体、前景での本発明の原理を示す図、第1図(A2)〜
(I2)は第1図(A1)〜(I1)にそれぞれ対応す
る点像分布図、第2図及び第3図はそれぞれ第1実施例
、第2実施例のレンズ構成図、第4図(al及び第5図
(alはそれぞれ第1実施例、第2実施例の無限遠合焦
状態の収差図、第4図fbl及び第5図(blはそれぞ
れ第1実施例、第2実施例の近距離合焦状態(1/30
)の収差図、第4図(C)及び第5図(C1は本発明の
第1実施例、第2実施例において球面収差が補正不足状
態で近距離合焦(1/30)を行った時の収差図、第4
図Fdl及び第5図fd+は本発明の第1実施例、第2
実施例において球面収差が補正過剰状態で近距離合焦(
1/30)を行った時の収差図、第6図(al〜第6図
(1)は第1実施例の球面収差が各状態(補正状態、補
正不足状態、補正過剰状態)における背景、主要被写体
、前景での点像分布図である。第7図(al〜第7図(
11は第2実施例の球面収差が各状態(補正状態、補正
不足状態、補正過剰状態)における背景、主要被写体、
前景での点像分布図である。 〔主要部分の説明〕 G11−一一一−・−後群

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 物体側から順に、正の焦点距離を有する前群G_Fと、
    絞りSと、正の焦点距離を有する後群G_Rとを有し、 前記前群G_Fは、正の焦点距離の第1レンズ群G_1
    と、負の焦点距離の第2レンズ群G_2とを有し、該第
    1レンズ群G_1と該第2レンズ群G_2との群間隔を
    光軸に沿って変化させることにより、球面収差とコマ収
    差とを変動させてデフォーカス領域のボケ像の描写性を
    変化させるとともに、前記球面収差と前記コマ収差との
    変動に追従して非点収差も変動させて像面の平坦性を維
    持できる機能を有し、 また全系の焦点距離をf、前記第1レンズ群G_1と前
    記第2レンズ群G_2の焦点距離をそれぞれf_1、f
    _2とすると、 0.5<|f_2/f|<1.0・・・・・・・・・・
    (1) 0.5<|f_1/f_2|<1.5・・・・・・・・
    ・・(2) を満足するように構成したことを特徴とするボケ味可変
    な光学系。
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