JPH01259113A - 低炭素鋼の製造方法 - Google Patents
低炭素鋼の製造方法Info
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- JPH01259113A JPH01259113A JP8603388A JP8603388A JPH01259113A JP H01259113 A JPH01259113 A JP H01259113A JP 8603388 A JP8603388 A JP 8603388A JP 8603388 A JP8603388 A JP 8603388A JP H01259113 A JPH01259113 A JP H01259113A
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Landscapes
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、低炭素鋼の製造方法、特にRH,DI+等の
真空脱ガス装置を用いることなく、転炉吹錬のみで炭素
含有量が200ppm (ppm表示は重量割合を表す
)以下の低炭素鋼を溶製する方法に関する。 (従来の技術) 通常の転炉(LD転炉、上下吹き転炉、底吹き転炉等)
における脱炭の限界は、溶鋼中炭素(以下(C)と記す
)濃度が250〜300ppmである。このため〔C〕
が200ppm以下の低炭素鋼を溶製する場合には、転
炉吹錬を終了した溶鋼をR11,DI+等の真空脱ガス
装置を用い、真空脱炭を行い低炭素化していた。また(
C)が低下し過ぎた場合には、加炭するなどの不合理な
ことも行われている。 このような真空脱ガス装置の使用は、処理コストが高く
なるばかりでなく、大量生産できないという問題があっ
た。従って、低炭素鋼を大量に、かつ安価に提供するに
は、転炉吹錬のみで製造するのが好ましく、その実現が
望まれていた。 これまでにも、転炉吹錬のみで低炭素鋼を製造する方法
が幾つか提案されている。例えば、■上下吹き転炉で酸
素吹き終了後、転炉の底部からAr等の不活性ガスを0
.03〜0.5Nm’/min吹き込み、このArガス
によるCOガス分圧希釈効果で脱炭し、低炭素鋼を溶製
する方法、所謂Arリンス法がある。しかしながら、こ
の方法では、Arコストが高くつき、また処理時間が長
くなると共に溶M@温度が低下するという問題がある。 ■脱燐溶銑を準備し、この脱燐溶銑を転炉で造滓剤なし
で吹錬する方法がある。この方法ではスラグがFeOの
みになるため、平衡論的に脱炭が進行し、〔C〕が11
00pp程度の低炭素鋼を溶製できる。つまり、脱燐お
よび脱炭を大きな機能とする転炉に脱炭のみを行わせ、
−層脱炭を促進させる方法、所謂スラグレス脱炭法であ
る。しかし、この方法においては、脱炭後の溶鋼中酸素
濃度が著しく高くなり、また転炉装入に先立って、溶銑
脱燐を実施すためにコスト高となる。更にスラグレスの
ため、ヒユームロスが大きく鉄歩留の低下をきたし、そ
の上に、FeOによる炉内耐火物の損傷が著しいという
問題がある。 以上のように、上記方法は、いずれも解決すべき多くの
問題点を有している。そこで、本出願人は特開昭62−
192520号公報において改良された方法を提案した
。すなわち、この公報の方法は、■転炉吹錬終了後、転
炉内湾鋼にキャリヤーガスと共に、酸化鉄粉を吹き込む
方法である。溶鋼内に吹き込まれたFe2O,ないしF
e3O4が溶鋼内を浮上する間、酸化鉄粉の近くで、平
衡する(C)が1100pp以下になる条件が与えられ
、かつ、この酸化鉄粉自身がCOガス生成の核となるこ
と、および酸化鉄粉が溶鋼内に分散することにより、(
C)の物質移動必要距離が短くなること等の作用によっ
て、(C) 200ppm以下の低炭素鋼が製造できる
ようになった。しかし、この方法においても、酸化鉄粉
の吹き込みにより溶鋼温度が低下すること、酸化鉄粉に
より吹き込み用配管および羽口内面が摩耗することなど
改良すべき点がある。 (発明が解決しようとする課題) この発明の目的は、上述した従来法の問題点を解消し、
転炉吹錬のみで(C)が200ppm以下の低炭素鋼を
安価に、かつ、歩留よく大量に製造し得る方法を提供す
ることにある。 (課題を解決するための手段) 本発明者らは、安価で大量生産に適した低炭素鋼の製造
方法について種々研究を重ねて結果、転炉で吹錬した後
、溶鋼内に適正量の酸素ガスを浴面下から吹き込むだけ
で、溶鋼を著しく酸化させることなく脱炭が進行すると
の知見を得、本発明を完成するに到った。すなわち、こ
の発明の要旨は、「浴面下に羽口を有する純酸素上吹転
炉により低炭素鋼を製造する方法において、酸素上吹吹
錬により溶鋼中炭素濃度を0.035〜0.08%(以
下、%表示は重量割合を表す)にし、その後浴面下に設
けた羽口から酸素ガスを溶鋼トン当たり0.2〜1.0
Nm3/minの速度で吹き込むことを特徴とする低
炭素鋼の製造方法」にある。 以下、本発明の脱炭原理について詳しく説明する。溶鋼
中炭素((C))は、溶鋼中酸素([0])と(1)式
で示す関係にあり、その平衡式は(2)式で表せる。 (c) ±(o) −co(6) (1)1
ogK = log (pe0/aeao)−1160
/T +2.003 (2)ここ
で、Kは平衡定数+PCOはCOガスの分圧。 a、は溶鋼中炭素の活量+aOは溶鋼中酸素の活量、T
は溶鋼温度(に)である。 前記
真空脱ガス装置を用いることなく、転炉吹錬のみで炭素
含有量が200ppm (ppm表示は重量割合を表す
)以下の低炭素鋼を溶製する方法に関する。 (従来の技術) 通常の転炉(LD転炉、上下吹き転炉、底吹き転炉等)
における脱炭の限界は、溶鋼中炭素(以下(C)と記す
)濃度が250〜300ppmである。このため〔C〕
が200ppm以下の低炭素鋼を溶製する場合には、転
炉吹錬を終了した溶鋼をR11,DI+等の真空脱ガス
装置を用い、真空脱炭を行い低炭素化していた。また(
C)が低下し過ぎた場合には、加炭するなどの不合理な
ことも行われている。 このような真空脱ガス装置の使用は、処理コストが高く
なるばかりでなく、大量生産できないという問題があっ
た。従って、低炭素鋼を大量に、かつ安価に提供するに
は、転炉吹錬のみで製造するのが好ましく、その実現が
望まれていた。 これまでにも、転炉吹錬のみで低炭素鋼を製造する方法
が幾つか提案されている。例えば、■上下吹き転炉で酸
素吹き終了後、転炉の底部からAr等の不活性ガスを0
.03〜0.5Nm’/min吹き込み、このArガス
によるCOガス分圧希釈効果で脱炭し、低炭素鋼を溶製
する方法、所謂Arリンス法がある。しかしながら、こ
の方法では、Arコストが高くつき、また処理時間が長
くなると共に溶M@温度が低下するという問題がある。 ■脱燐溶銑を準備し、この脱燐溶銑を転炉で造滓剤なし
で吹錬する方法がある。この方法ではスラグがFeOの
みになるため、平衡論的に脱炭が進行し、〔C〕が11
00pp程度の低炭素鋼を溶製できる。つまり、脱燐お
よび脱炭を大きな機能とする転炉に脱炭のみを行わせ、
−層脱炭を促進させる方法、所謂スラグレス脱炭法であ
る。しかし、この方法においては、脱炭後の溶鋼中酸素
濃度が著しく高くなり、また転炉装入に先立って、溶銑
脱燐を実施すためにコスト高となる。更にスラグレスの
ため、ヒユームロスが大きく鉄歩留の低下をきたし、そ
の上に、FeOによる炉内耐火物の損傷が著しいという
問題がある。 以上のように、上記方法は、いずれも解決すべき多くの
問題点を有している。そこで、本出願人は特開昭62−
192520号公報において改良された方法を提案した
。すなわち、この公報の方法は、■転炉吹錬終了後、転
炉内湾鋼にキャリヤーガスと共に、酸化鉄粉を吹き込む
方法である。溶鋼内に吹き込まれたFe2O,ないしF
e3O4が溶鋼内を浮上する間、酸化鉄粉の近くで、平
衡する(C)が1100pp以下になる条件が与えられ
、かつ、この酸化鉄粉自身がCOガス生成の核となるこ
と、および酸化鉄粉が溶鋼内に分散することにより、(
C)の物質移動必要距離が短くなること等の作用によっ
て、(C) 200ppm以下の低炭素鋼が製造できる
ようになった。しかし、この方法においても、酸化鉄粉
の吹き込みにより溶鋼温度が低下すること、酸化鉄粉に
より吹き込み用配管および羽口内面が摩耗することなど
改良すべき点がある。 (発明が解決しようとする課題) この発明の目的は、上述した従来法の問題点を解消し、
転炉吹錬のみで(C)が200ppm以下の低炭素鋼を
安価に、かつ、歩留よく大量に製造し得る方法を提供す
ることにある。 (課題を解決するための手段) 本発明者らは、安価で大量生産に適した低炭素鋼の製造
方法について種々研究を重ねて結果、転炉で吹錬した後
、溶鋼内に適正量の酸素ガスを浴面下から吹き込むだけ
で、溶鋼を著しく酸化させることなく脱炭が進行すると
の知見を得、本発明を完成するに到った。すなわち、こ
の発明の要旨は、「浴面下に羽口を有する純酸素上吹転
炉により低炭素鋼を製造する方法において、酸素上吹吹
錬により溶鋼中炭素濃度を0.035〜0.08%(以
下、%表示は重量割合を表す)にし、その後浴面下に設
けた羽口から酸素ガスを溶鋼トン当たり0.2〜1.0
Nm3/minの速度で吹き込むことを特徴とする低
炭素鋼の製造方法」にある。 以下、本発明の脱炭原理について詳しく説明する。溶鋼
中炭素((C))は、溶鋼中酸素([0])と(1)式
で示す関係にあり、その平衡式は(2)式で表せる。 (c) ±(o) −co(6) (1)1
ogK = log (pe0/aeao)−1160
/T +2.003 (2)ここ
で、Kは平衡定数+PCOはCOガスの分圧。 a、は溶鋼中炭素の活量+aOは溶鋼中酸素の活量、T
は溶鋼温度(に)である。 前記
〔0〕は、スラグ中の酸化鉄(Fed)と(3)式
の関係にあり、その平衡式は(4)式で表すことができ
る。 [Fe ] + (0) −(FeO)
(3)1ogK =log(ayao/ao )=
6150/T−2.604 (4)
ここで、a8゜はスラグ中(FeO)の活量である。 前記(2)および(4)式から(C)、 (0)およ
びスラグ中のa9゜は、第1図に示ような関係にある。 この図から、LD転炉においては、スラグのaFllo
は0.2’−0,3(T、Fe換算15〜20%)であ
るから、〔C〕は0.03%までしか脱炭できないこと
が分かる。また、上下吹き転炉によりPCOを低下し、
スラグのaFeoを0.4(T、Fe換算25〜30%
)にしても、(C)は0.2までしか低下しない。もし
、スラグのaFeoを1.0の状態、すなわち、酸化鉄
と溶鋼が直接反応できるようにすれば、〔C〕は0、O
1%程度まで脱炭できることが分かる。 そこで、本発明においては、適量の酸素ガス、即ち、溶
鋼トン当たり0.2〜1.0Nm”/minの酸素ガス
を溶鋼中に吹き込むのである。そうすると、(5)式の
反応が速やかに進行し、aFeoを1.0に近い状態を
溶鋼内に局部的に作り出すことができる。 Fe + 1/202 −FeO(5)そして、(
5)式の反応は、発熱反応であるため、同時に反応界面
が局部的に高温になり、脱炭はより一層促進される。 (作用) 以下本発明における限定理由について述べる。 本発明において、酸素上吹吹錬により、〔C]を0.0
35〜0.080%にするのは、(C)を0.035%
より低くなるまで上吹ランスより送酸すると、いかなる
送酸速度であっても溶鋼の酸化が著しくなって歩留が低
下するからである。一方、〔C)が0.080%を超え
た状態で上吹吹錬を停止すると、この後に行う浴面上羽
口からの送酸により200ppm以下まで脱炭するのに
5分以上を要し、生産性を大きく低下するからである。 また、本発明において、浴面下に設けた羽口から酸素ガ
スを?容鋼トン当たり0.2〜1.0Nm37minで
吹き込むのは、0.2重m3/min未満にすると、脱
炭速度が遅く生産性および溶鋼温度の低下を招くためで
ある。一方、1.0Nm’/minを越えると、溶鋼を
不必要に酸化し鉄歩留を低下させるためである。なお、
短時間、例えば、3分以内に200ppm程度にしよう
とするならば、0.4重m37min以上にするのが好
ましい。 さて、本発明において、浴面下に設けた羽口とは、炉底
に設置した羽口に限らず、炉槽に設けた羽口でもよいし
、また、炉上方から鋼浴中に浸漬したランスでもよい。 そして、酸素ガス吹き込み位置は、鋼浴面から500m
m以上深くすることが望ましい。それは、鋼浴が浅いと
脱炭効率が低く、スラグ中のT、Feが増加し歩留が低
下するためである。さらに、本発明における吹き込みガ
スは、酸素ガスが溶鋼トン当たり0.2〜1.0Nm3
/minであればよく、この要件を満たすのであれば、
純酸素ガスに制限されるものではなく、酸素とAr等の
混合ガス、あるいはN Z+ co□のような羽口冷却
ガスを使用してもよい。しかし、Ar等の不活性ガスの
混合は、ガス価格の上昇を伴うので、本発明においては
、2重管羽口を用い、酸素ガスを内管から、冷却用プロ
パンガスを外管から吹き込むのが最適である。 (実施例) 炉底部に4個の羽口を設置した容量160を転炉に、重
量%でC:4.5、Si:0.5、Mn:0.4、P:
0.1、S:0.03%の溶銑145tとスクラップ1
5tを装入し、生石灰35kg八、軽焼ドロマイ) 3
0kg/l 、蛍石0.8kg/lを加え、酸素ガス2
4000Nm’/hで上吹して第1表に示すa −gの
溶鋼を製造した。そのあと前記a −gの溶鋼に対し、
炉底羽口から第2表に示すガスを吹き込み精錬した。 (以下余白) 第1表 第2表 その結果を第1表の浴面下吹錬後欄に示す。この表から
、a、bおよびC溶鋼の場合は、酸素上吹吹錬で本発明
で定める〔C]範囲で吹き止めた後、浴面上羽口から本
発明で定める範囲の酸素ガスを吹き込んだため、いずれ
も、(C)は200ppm以下にすることができた。ス
ラグ中T、Feも大きな上昇はなかった。d溶鋼の場合
は、浴面上酸素ガス吹き込み中も上吹吹錬を続けたため
、(C)を2ooppm以下まで低下できたが、スラグ
中のT、Feが30.1%と大幅に上昇し歩留が悪化し
た。e?@tmの場合は、浴面下に吹込む酸素ガス量が
0.15 Nm3/minと少なかったため、CC)は
250ppmと高く、目標とする200ppmを大きく
上回った。f溶鋼の場合は、浴面上酸素ガス量が1.2
0Nm3/minと多かったために、〔C〕は130p
pmと大幅に低減したが、スラグ中のT、Feが25.
1%と増加し歩留が悪くなった。g溶鋼の場合は、上吹
酸素による吹き止め〔C〕が、0.3%と低かったため
、浴面上酸素ガス量が適正であったにも係わらず、スラ
グ中T、Feが上吹吹錬の段階で高かったことにもよ1
す るが、29.3%と高がかった。 (発明の効果) 以上説明したように、本発明方法によれば、RHあるい
はDH等の真空脱ガス装置を使用することなく、200
ppm以下の低炭素鋼を安価に大量に、しかも歩留よく
製造することができる。
の関係にあり、その平衡式は(4)式で表すことができ
る。 [Fe ] + (0) −(FeO)
(3)1ogK =log(ayao/ao )=
6150/T−2.604 (4)
ここで、a8゜はスラグ中(FeO)の活量である。 前記(2)および(4)式から(C)、 (0)およ
びスラグ中のa9゜は、第1図に示ような関係にある。 この図から、LD転炉においては、スラグのaFllo
は0.2’−0,3(T、Fe換算15〜20%)であ
るから、〔C〕は0.03%までしか脱炭できないこと
が分かる。また、上下吹き転炉によりPCOを低下し、
スラグのaFeoを0.4(T、Fe換算25〜30%
)にしても、(C)は0.2までしか低下しない。もし
、スラグのaFeoを1.0の状態、すなわち、酸化鉄
と溶鋼が直接反応できるようにすれば、〔C〕は0、O
1%程度まで脱炭できることが分かる。 そこで、本発明においては、適量の酸素ガス、即ち、溶
鋼トン当たり0.2〜1.0Nm”/minの酸素ガス
を溶鋼中に吹き込むのである。そうすると、(5)式の
反応が速やかに進行し、aFeoを1.0に近い状態を
溶鋼内に局部的に作り出すことができる。 Fe + 1/202 −FeO(5)そして、(
5)式の反応は、発熱反応であるため、同時に反応界面
が局部的に高温になり、脱炭はより一層促進される。 (作用) 以下本発明における限定理由について述べる。 本発明において、酸素上吹吹錬により、〔C]を0.0
35〜0.080%にするのは、(C)を0.035%
より低くなるまで上吹ランスより送酸すると、いかなる
送酸速度であっても溶鋼の酸化が著しくなって歩留が低
下するからである。一方、〔C)が0.080%を超え
た状態で上吹吹錬を停止すると、この後に行う浴面上羽
口からの送酸により200ppm以下まで脱炭するのに
5分以上を要し、生産性を大きく低下するからである。 また、本発明において、浴面下に設けた羽口から酸素ガ
スを?容鋼トン当たり0.2〜1.0Nm37minで
吹き込むのは、0.2重m3/min未満にすると、脱
炭速度が遅く生産性および溶鋼温度の低下を招くためで
ある。一方、1.0Nm’/minを越えると、溶鋼を
不必要に酸化し鉄歩留を低下させるためである。なお、
短時間、例えば、3分以内に200ppm程度にしよう
とするならば、0.4重m37min以上にするのが好
ましい。 さて、本発明において、浴面下に設けた羽口とは、炉底
に設置した羽口に限らず、炉槽に設けた羽口でもよいし
、また、炉上方から鋼浴中に浸漬したランスでもよい。 そして、酸素ガス吹き込み位置は、鋼浴面から500m
m以上深くすることが望ましい。それは、鋼浴が浅いと
脱炭効率が低く、スラグ中のT、Feが増加し歩留が低
下するためである。さらに、本発明における吹き込みガ
スは、酸素ガスが溶鋼トン当たり0.2〜1.0Nm3
/minであればよく、この要件を満たすのであれば、
純酸素ガスに制限されるものではなく、酸素とAr等の
混合ガス、あるいはN Z+ co□のような羽口冷却
ガスを使用してもよい。しかし、Ar等の不活性ガスの
混合は、ガス価格の上昇を伴うので、本発明においては
、2重管羽口を用い、酸素ガスを内管から、冷却用プロ
パンガスを外管から吹き込むのが最適である。 (実施例) 炉底部に4個の羽口を設置した容量160を転炉に、重
量%でC:4.5、Si:0.5、Mn:0.4、P:
0.1、S:0.03%の溶銑145tとスクラップ1
5tを装入し、生石灰35kg八、軽焼ドロマイ) 3
0kg/l 、蛍石0.8kg/lを加え、酸素ガス2
4000Nm’/hで上吹して第1表に示すa −gの
溶鋼を製造した。そのあと前記a −gの溶鋼に対し、
炉底羽口から第2表に示すガスを吹き込み精錬した。 (以下余白) 第1表 第2表 その結果を第1表の浴面下吹錬後欄に示す。この表から
、a、bおよびC溶鋼の場合は、酸素上吹吹錬で本発明
で定める〔C]範囲で吹き止めた後、浴面上羽口から本
発明で定める範囲の酸素ガスを吹き込んだため、いずれ
も、(C)は200ppm以下にすることができた。ス
ラグ中T、Feも大きな上昇はなかった。d溶鋼の場合
は、浴面上酸素ガス吹き込み中も上吹吹錬を続けたため
、(C)を2ooppm以下まで低下できたが、スラグ
中のT、Feが30.1%と大幅に上昇し歩留が悪化し
た。e?@tmの場合は、浴面下に吹込む酸素ガス量が
0.15 Nm3/minと少なかったため、CC)は
250ppmと高く、目標とする200ppmを大きく
上回った。f溶鋼の場合は、浴面上酸素ガス量が1.2
0Nm3/minと多かったために、〔C〕は130p
pmと大幅に低減したが、スラグ中のT、Feが25.
1%と増加し歩留が悪くなった。g溶鋼の場合は、上吹
酸素による吹き止め〔C〕が、0.3%と低かったため
、浴面上酸素ガス量が適正であったにも係わらず、スラ
グ中T、Feが上吹吹錬の段階で高かったことにもよ1
す るが、29.3%と高がかった。 (発明の効果) 以上説明したように、本発明方法によれば、RHあるい
はDH等の真空脱ガス装置を使用することなく、200
ppm以下の低炭素鋼を安価に大量に、しかも歩留よく
製造することができる。
第1図は[C]、 −(0)平衡および(Owlとa
FeOとの関係を示す図、である。
FeOとの関係を示す図、である。
Claims (1)
- 浴面下に羽口を有する純酸素上吹転炉により低炭素鋼を
製造する方法において、酸素上吹吹錬により溶鋼中炭素
濃度を0.035〜0.080重量%にし、そのあと浴
面下に設けた羽口から酸素ガスを溶鋼トン当たり0.2
〜1.0Nm^3/minで吹き込むことを特徴とする
低炭素鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8603388A JPH01259113A (ja) | 1988-04-07 | 1988-04-07 | 低炭素鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8603388A JPH01259113A (ja) | 1988-04-07 | 1988-04-07 | 低炭素鋼の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01259113A true JPH01259113A (ja) | 1989-10-16 |
Family
ID=13875354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8603388A Pending JPH01259113A (ja) | 1988-04-07 | 1988-04-07 | 低炭素鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01259113A (ja) |
-
1988
- 1988-04-07 JP JP8603388A patent/JPH01259113A/ja active Pending
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