JPH01259084A - 熱応答材料 - Google Patents

熱応答材料

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JPH01259084A
JPH01259084A JP63087785A JP8778588A JPH01259084A JP H01259084 A JPH01259084 A JP H01259084A JP 63087785 A JP63087785 A JP 63087785A JP 8778588 A JP8778588 A JP 8778588A JP H01259084 A JPH01259084 A JP H01259084A
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Takashi Akamatsu
隆 赤松
Kiyokazu Jo
城 清和
Yasuo Sato
泰生 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、熱応答材料に関する。さらに詳しく。
した水を放出する熱応答材料に関するものである。
[従来の技術] 温度により可逆的に膨潤・収縮する熱応答性含水ゲルは
、温度センサー・吸着材・分離材あるいは玩具などへの
応用が期待されているが、従来、ポリビニルメチルエー
テル放射線架橋体や特定のポリN−アルキルアクリルア
ミド架橋体等ごく僅かな化合物が知られているに過ぎな
い。
[発明が解決しようとする問題点コ しかしながら、従来の化合物は、架橋が困難であったり
、あるいはまた、高価である、などの問題点があり、そ
の利用範囲が制限されることを免れなかった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記問題点に鑑みて、安価でかつ簡便な
る製造方法を有する熱応答材料を見い出すへく鋭意検討
した結果、本発明に至った。
すなわち、本発明は、多糖類のオキシアルキレンエーテ
ルを構成成分とした、水不溶性であり水膨潤性の熱応答
材料である。
本発明に用いる多糖類としては、キI・サン、デンプン
、セルロースなどがあげられる。
キトサンとしては、例えばカニ、エビ、オキアミ、昆虫
などの甲皮を原料としたキI・サン、N−アシルキトサ
ン、N−アリリデンキトサン、N−アルキリデンキトサ
ンなどの加エキI・サンなどが挙げられる。
デンプンとしては、例えばサツマイモデンプン、ジャガ
イモデンプン、小閑デンプン、l・ウモロコシデンプン
、米デンプン、などの生デンプン;酸化デンプン、ジア
ルデヒドデンプン、アルキルエーテル化デンプン、アリ
ールエーテル化デンプン、オキシアルキル化デンプン、
アミノエチルエーテル化デンプンなどの加工デンプンが
挙げられる。
セルロースとしては、例えば木材、葉、茎、ジン皮、種
子毛などから得られるセルロース;アルキルエーテル化
セルロース、有機酸エステル化セルロース、酸化セルロ
ースなどの加工セルロースが挙げられる。
これらの多糖類うち、好ましいのはキトサンである。
本発明に用いるオキシアルキレンとしては、オキシプロ
ピレン、オキシエチレン、及びこれらの混合系があげら
れる。
多糖類へのオキシアルキレンのモル数は、構成単糖類あ
たり通常1〜30モル、好ましくは1〜15モルである
。また、オキシプロピレンとオキシエチレンとの結合の
順序は問わない。また結合形式はランダムでもブロック
いずれてもよい。
多糖類へのオキシアルキレンエーテルは、例えば多糖類
にアルキレンオキサイド(プロピレンオキサイド、エチ
レンオキサイド)を付加させることによって得ることか
できる。多糖類を有機溶剤、水、およびアルカリ金属触
媒の存在下、アルキレンオキサイドと反応させる。ここ
で用いられるアルカリ金属触媒としては、ナトリウム、
カリウム、リチウム金属又はその水酸化物又は、メタノ
ール、エタノール等のアルコラ−1・であり、好ましく
は、ナトリウムメチラートである。反応温度は通常20
〜120°C1好ましくは40〜80°Cである。反応
時間は通常2〜20時間である。反応混合物は、濾過ま
たは遠心分離などの固液分離手段により固形物と溶液と
に分離され、固形物としての多糖類へのオキシアルキレ
ンエーテルが得られる。
多糖類のオキシアルキレンエーテルを構成成分とした水
不溶性であり、水膨潤性の熱応答材料としては、例えば
、多糖類のオキシアルキレンエーテルの架橋体(A)、
多糖類のオキシアルキレンエーテルと水溶性重合体との
架橋生成物(B)、多糖類のオキシアルキレンエーテル
とビニル単量体の架橋重合体あるいはグラフI・架橋重
合体(C)等があげられる。
架橋体(A)は、例えば、多糖類のオキシアルキレンエ
ーテルと架橋剤とを溶剤(例えば、水など)に溶解混合
し、必要により加熱して反応させ架橋する方法、あるい
は、工業上困難ではあるが、多糖類のオキシアルキレン
エーテルを、必要により溶剤(例えば、水など)に溶解
して、放射線照射により架橋する方法などにより得るこ
とができる。
ここで用いる架橋剤としては、ジエチレングリコールエ
ポキシサイド、エビクロロヒドリンなどのエポキシ化合
物、ホルマリンなどのアルデヒド化合物、尿素などがあ
げられる。
架橋剤の量は、多糖類のオキシアルキレンエーテルに対
し通常0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜
10重量%である。
架橋体(A)の具体例としては、例えば、キトサンのプ
ロピレンオキサイド4モル付加物とエビクロロヒドリン
の反応からなる架橋体などが挙げられる。
架橋生成物(B)に用いられる水溶性重合体としては、
水溶性重合性単量体(例えばイオン性重合性単量体、非
イオン性重合性単量体及びこれらの混合物)、あるいは
これらと親油性重合性単量体との混合物の重合体及び共
重合体等があげられる。
イオン性重合性単量体としては、たとえばカルボン酸基
を含有する重合性単量体、スルホン酸基を含有する重合
性単量体およびリン酸基を含有する重合性単量体および
それらの塩などのアニオン性基含有単量体、あるいは第
四級アンモニウム塩基を含有する重合性単量体などのカ
チオン性基含有単量体が挙げられる。
カルボン酸基を含有する重合性単量体としては、不飽和
モノまたはポリカルボン酸[(メタ)アクリル酸(アク
リル酸および/またはメタクリル酸をいう。以下同様の
記載を用いる。)、(エタ)アクリル酸、クロトン酸、
ソルビン酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸など]
、それらの無水物[無水マレイン酸など]なとがあげら
れる。
スルホン酸基を含有する重合性単量体としては、脂肪族
または芳香族ビニルスルホン酸(ビニルスルホン酸、ア
リルスルホン酸、ビニルI・ルエンスルホン酸、スチレ
ンスルホン酸など)、(メタ)アクリルスルホン酸[(
メタ)アクリル酸スルホエチル、(メタ)アクリル酸ス
ルホプロピルなど]、(メタ)アクリルアミドスルホン
酸[2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸など]などがあげられる。
リン酸基を含有する重合性単量体としては、(メタ)ア
クリル酸ヒドロキシアルキルリン酸モノエステル[2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリロイルホスフェート、
フェニル−2−アクリロイロキシエチルホスフェートな
どコがあげられる。これらの酸基を含有する単量体は単
独で使用してもよく、また2種以上併用してもよい。
それらの塩としては、アルカリ金属塩(ナトリウム、カ
リウム、リチウムなどの塩)、アルカリ土類金属塩(カ
ルシウム、マグネシウムなどの塩)、アンモニウム塩お
よびアミン塩(メチルアミン、トリメチルアミンなどの
アルキルアミンの塩;トリエタノールアミン、ジェタノ
ールアミンなどのアルカノールアミンの塩など)および
これらの二種以上が挙げられる。これらのうちで好まし
いもは、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホン酸
、アリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそれら
の塩、N、N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N
、N−ジエチルアミノエチルメタクリレートおよびそれ
らの塩である。
第四級アンモニウム塩基を有する重合性単量体としては
、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートとア
ルキルハライドまたはジアルキル硫酸、酸との反応物[
たとえば(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチル
アンモニウムクロライドまたはブロマイド、(メタ)ア
クリロイルオキシエチルI・リメチルアンモニウムメト
サルフェ−1・、(メタ)アクリロイルオキシエチルジ
メチルエチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリ
ロイルオキシエチルジエチルメチルアンモニウムクロラ
イド、(メタ)アクリロイルオキシエチルジメチルベン
ジルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリコイルオ
キシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、(メ
タ)アクリコイルオキシプロビルトリメチルアンモニウ
ムメI・ザルフェーI・などコ ;ジアルキルアミノヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレ−!・とアルキルハ
ライドまたはジアルキル硫酸との反応物[たとえば(メ
タ)アクリロイルオキシヒドロキシエチルトリメチルア
ンモニウムクロライドまたはブロマイド、(メタ)アク
リロ−rルオキシヒドロキシェチルI・リメチルアンモ
ニウムメトサルフェート、(メタ)アクリコイルオキシ
ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド
などコ;ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルア
ミドとアルギルハライドまたはジアルキル硫酸との反応
物[たとえばトリメチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミドの塩化物または臭化物、トリメチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリルアミドの塩化物、ジエチルメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミドの塩化物など] 
;ジアルキルアミノヒドロキシアルキル(メタ)アクリ
ルアミドとアルキルハライドまたはジアルキル硫酸との
反応物[たとえばトリメチルアミノヒドロキシエチル(
メタ)アクリルアミドの塩化物、トリメチルアミノヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリルアミドの塩化物、ジエ
チルメチルアミノヒドロキシプロピル(メタ)アクリル
アミドの塩化物など];N−アルギルビニルピリジニウ
ムハライド[たとえばN−メチル−2−ビニルピリジニ
ウムクロライドまたはブロマイド、N−メチル−4−ビ
ニルピリジニウムクロライドなどコ、トリアルキルアリ
ルアンモニウムハライド[たとえばI・リメチルアリル
アンモニウムクロライドまたはブロマイド、トリエチル
フリルアンモニウムクロライドなどコおよびこれらの2
種以上の混合物があげられる。これらのうち好ましもの
は、ジアルキルアミノ(メタ)アクリレートとアルキル
ハライドとの反応物である。
非イオン性単量体としては、例えば、ヒドロキエチル(
メタ)アクリレ−I・、(メタ)アクリルアミド、ビニ
ルピロリドン、ビニルアルコール等があげられる。
親油性重合性単量体としては、たとえばN−n−ブチル
アクリルアミド、N−n−ヘキシルアクリルアミド等の
N−アルキル(メタ)アクリルアミド誘導体、エチルア
クリレート、メチルメタクリレート等の(メタ)アクリ
レート誘導体、アクリロニI・リル、メタクリレートリ
ル、酢酸ビニル、スチレン、ブタジェン、イソプレン等
をあげることができる。
重合性単量体の重合方法としては、たとえば単量体水溶
液を重合する水溶液重合法、単量体を水性溶媒に溶解し
て水性溶液とした後、必要により分散剤の存在下、疎水
性溶媒(ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、クロル
ベンゼンなど)中に分散・懸濁させて重合するいわゆる
逆層懸濁重合法などがあげられる。また、放射線、電子
線、紫外線などにより重合を開始させる公知の方法も可
能である。
多糖類のオキシアルキレンエーテルと水溶性重合体との
重量比は特に限定されないが、水溶性重合体は多糖類の
オキシアルキレンエーテルの割合を越えないことが望ま
しい。
架橋生成物(B)は、例えば、多糖類のオキシアルキレ
ンエーテルと水溶性重合体を、必要により架橋剤と共に
溶剤(例えば、水)に溶解混合し、必要により加熱して
反応さす架橋することによって得られる。
ここで必要により用いる架橋剤としては架橋体(A)の
説明で用いたものの他、グリセリンなどのポリオール、
アスパラギンなどのアミノ酸なども挙げることができる
架橋剤の量は、多糖類のオキシアルキレンエーテルと水
溶性重合体の合計重量に対して、通常0゜001〜20
%、好ましくは0.01〜10%である。
架橋生成物(B)の具体例としては、キI・サンのプロ
ピレンオキサイド3モル付加物とポリアクリル酸ソーダ
及びジエチレングリコールエポキシサイドからなる架橋
生成物、キトザンのプロピレンオキサイド4モル付加物
とポリビニールアルコール及びエビクロロヒドリンから
なる架橋生成物などが挙げられる。
架橋生成物(B)において、膨潤度を大きくするために
は、水溶性重合体として、例えば、イオン性単量体の重
合体を用いれば効果的である。また、架橋生成物(B)
を膜として用いる場合、その膜強度を大きくするために
は、水溶性重合体として例えば、ポリビニルアルコール
を用いれば効果的である。
架橋重合体あるいはグラフト架橋重合体(C)で用いる
ビニル単量体として、水溶性重合性単量体く例えばイオ
ン性ビニル単量体、非イオン性ビニル単量体)、親油性
重合性単量体及びこれらの混合物があげられ、これらは
架橋体(B)で説明したものと同じでよい。
多糖類のオキシアルキレンエーテルとビニル単量体との
重量比は特に限定されないが、ビニル単量体は多糖類の
オキシアルキレンエーテルの割合を越えないことが望ま
しい。
架橋重合体を得るには必要により架橋剤を用いることが
でき、架橋剤としては2個の重合性二重結合を有する化
合物(1)および少なくとも1個の重合性二重結合を有
しかつ単量体と反応性の官能基を少なくとも1個有する
化合物(2)が挙げられる。
(1)の化合物としては下記のものがあげられる。
■ビス(メタ)アクリルアミド: N、N’−アルキレン(C1〜C6)ビス(メタ)アク
リルアミドたとえばN、N’−メチレンビスアクリルア
ミド。
■ポリオール類と不飽和モノまたはポリカルボン酸との
ジまたはポリエステル: ポリオール類[エチレングリコール、トリメチロールプ
ロパン、グリセリン、ポリオキシエチレングリコール、
ポリオキシプロピレングリコールなど]のシーまたはト
リー(メタ)アクリル酸エステル:不飽和ポリエステル
[上記ポリオール類とマレイン酸などの不飽和酸との反
応によって得られる]およびジーまたはトリー(メタ)
アクリル酸エステル[ポリエポキシドと(メタ)アクリ
ル酸との反応によって得られる]など。
■カルバミルエステル: ポリイソシアネート[トリレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネーI・およびNCO基含有プレポリマ
ー(上記ポリイソシアネートと活性水製原子含有化合物
との反応によって得られる)などコとヒト山キシエチル
(メタ)アクリレートどの反応によって得られるカルバ
ミルエステル。など ■ジまたはポリビニル化合物ニ ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルキシレ
ン、ジビニルエーテル、ジビニルケトン、I・ジビニル
ベンゼンなど。
■ポリオール類のジーまたはポリ−(メタ)フリルエー
テル: ポリオール類[アルキレンゲ刀コール、グリセリン、ポ
リアルキレンゲ刀コール、ポリアルギレンボリオール、
炭水化物など]のジーまたはポリ−(メタ)アリルエー
テルたとえばポリエチレングリコールジアリルエーテル
およびアリル化デンプン、アリル化セルロース。など■
ポリカルボン酸のジーまたはポリ−アリルエステル: ジアリルフタレート、ジアリルアジペートなど。
■不飽和モノ−またはポリ−カルボン酸とポリオールの
モノ(メタ)アリルエーテルとのエステルポリエチレン
グリコールモノアリルエーテルの(メタ)アクリル酸エ
ステルなど。
■アリロキシアルカン類: テトラアリロキシエタンなど。
化合物(2)の例としては(メタ)アクリル酸および/
またはその他の共重合性単量体と反応性の基たとえばカ
ルボキシル基、カルボン酸無水物基と反応性の基(ヒド
ロキシル基、エポキシ基、カチオン性基など)を含むエ
チレン性不飽和化合物があげられる。具体的には非イオ
ン性基含有不飽和化合物たとえばヒドロキシル基含有不
飽和化合物[N−メチロール(メタ)アクリルアミドな
ど]およびエポキシ基含有不飽和化合物[グリシジル(
メタ)アクリレートなど]ならびにカチオン性基含有不
飽和化合物、たとえば4級アンモニウム塩基含有不飽和
化合物[N、 N、 N−)ジメチル−N−(メタ)ア
クリロイロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、N、 N、 N−)リエチルーN−(メタ)アクリ
ロイロキシエチルアンモニウムクロライドなどコ、およ
び3級アミノ基含有不飽和化合物[(メタ)アクリル酸
ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルア
ミノエチルなど]などがあげられる。
架橋性単量体のうちで好ましいものは、ビス(メタ)ア
クリルアミド、ポリオール類と不飽和モノカルボン酸と
のジーまたはポリ−エステルおよびアリロキシアルカン
であり、とくに好ましいものはN、N’−メチレンビス
アクリルアミド、エチレングリコールジアクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレートおよびテトラ
アリロキシエタンである。
架橋剤の量は、ビニル単量体の重量に対して、通常0.
001〜20%、好ましくはo、oi〜10%である。
架橋重合体(C)の具体例としては、キトサンのプロピ
レンオキサイド5モル付加物へのアクリル酸のグラフト
重合体などが挙げられる。
架橋重合体(C)の製造方法としては、たとえば単量体
水溶液および架橋剤を多糖類のオキシアルエーテルの存
在下重合する水溶液重合法あるいはグラフト重合法、単
量体および多糖類のオキシアルキレンエーテル及び架橋
剤を水性溶媒に溶解して水性溶液とした後、必要により
分散剤の存在下、疎水性溶媒(ヘキサン、シクロヘキサ
ン、I・ルエン、クロルベンゼンなど)中に分散・懸濁
させて重合するいわゆる逆層懸濁重合法などがあげられ
る。また、放射線、電子線、紫外線などにより重合を開
始させる公知の方法も可能である。
このようにして得られる熱応答材料は、温度により可逆
的に変化する吸水能を有し、大過剰の水の存在下でも加
温により収縮して吸収した水を放出する機能を持ってい
る。
具体的な応用としては、例えば水溶性物質の濃縮分通則
が挙げられる。その使用方法としては、室温の水溶性物
質が溶解した水溶液に熱応答材料を加えると、水ととも
に物質が吸収された膨潤ゲルが得られる。このゲルを加
温すると水が放出され、物質は熱応答材料に固定化され
る。水溶性の物質としては、例えば酵素、色素などが挙
げられる。
[実施例] 以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。以下において、部およ
び%はそれぞれ重量部および重量%を示す。評価方法は
次のようにして行った。即ち、サンプル1gを50m1
メスシリンダーにとり、イオン交換水 50m1を加え
、室温(20℃)で1時間膨潤させた。次いでメスシリ
ンダーを70°Cの湯浴に漬け、30分装いた。20℃
と70℃におけるメスシリンダー中のサンプルが占める
容積をメスシリンダーの目盛りからそれぞれ読み取った
実施例1 キI・サン10部、ナトリウムメチラート2部、イソア
コビルアルコール60部、水10部を仕込み、窒素ガス
で置換した後、プロピレンオキサイド30部を60〜8
0’Cで徐々に加え、同温で圧力の低下が認められなく
まで熟成した。反応混合物を濾過し、固形分を乾燥し、
これをキトサンのオキシプロピレンエーテル(A)とし
た。
キトサンのオキシプロピレンエーテル(A) 10部、
エチレング刀コールエポキシサイド0.1部、水90部
を混合溶解し、70°Cで乾燥しながら3時間反応させ
た。乾燥された反応生成物を32〜100meshに粉
砕して、熱応答材料を得た。評価結果を表−1に示す。
尚、熱応答性は可逆的であった。
実施例2 プロピレンオキサイド30部のかわりにプロピレンオキ
サイド25部、エチレンオキサイド5部の混合物を用い
た他は実施例1と同様にして、熱応答材料、を得た。評
価結果を表−1に示す。尚、熱応答性は可逆的であった
実施例3 キトサンのオキシプロピレンエーテル(A) 10部、
アロンビスS(ポリアクリル酸すI・リウム、日本純薬
製)1部、エチレング刀コールエポキシサイド0.11
部、水90部を用いた他は、実施例1と同様にして、熱
応答材料を得た。評価結果を表−1に示す。尚、熱応答
性は可逆的であった。
実施例4 キトサンのオキシプロピレンエーテル(A) 10部、
ゴーセノールN−11(ポリビニルアルコール、日本合
成化学製)3部、水90部を用いた他は、実施例1と同
様にして、熱応答材料を得た。評価結果を表−1に示す
。尚、熱応答性は可逆的であった。
実施例5 キトサンのオキシプロピレンエーテル(A) 10部、
アクリル酸3部、N、N’−メチレンビスアクリルアミ
ド0・03部、水40部をステンレス製ジュワービンに
入れ、窒素ガスで置換した後、過硫酸アンモニウム0・
015部をと亜硫酸水素ナトリウム。・07部を同時に
添加し、該水溶液を断熱的に重合した。
得られたゲルを細断し、乾燥した後さらに32〜1゜O
n+eshに粉砕して熱応答材料を得た。評価結果を表
−1に示す。尚、熱応答性は可逆的であった。
表−1 [発明の効果コ 本発明の熱応答材料は、低温域で吸水膨潤して自重の1
0倍以上の水を保持し、高温域では放水して体積が収縮
し、これが繰り返しの可能な可逆的熱応答性を有するも
のである。また安価でかつ簡便なる製造方法を有してい
る。さらに、主成分として天然高分子の多糖類を用いて
いるため、人体への安全性も高いものである。
従って、本発明の熱応答材料は、温度センサー、水溶性
有機物質の濃縮分離剤、メカノケミカル素子材料、玩具
調湿剤、結露防止剤などへの応用、利用に有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、多糖類のオキシアルキレンエーテルを構成成分とし
    た水不溶性であり、水膨潤性の熱応答材料。 2、多糖類のオキシアルキレンエーテルの架橋体からな
    る水不溶性であり、水膨潤性の熱応答材料。 3、多糖類のオキシアルキレンエーテルと水溶性重合体
    との架橋生成物からなる水不溶性であり、水膨潤性の熱
    応答材料。 4、多糖類のオキシアルキレンエーテルとビニル単量体
    との架橋重合体あるいはグラフト架橋重合体からなる水
    不溶性であり、水膨潤性の熱応答材料。 5、多糖類がキトサンである請求項1〜4のいずれか記
    載の熱応答材料。
JP63087785A 1988-04-08 1988-04-08 熱応答材料 Expired - Lifetime JPH0696701B2 (ja)

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