JPH01258851A - 双方向引抜型水平連鋳機の耐火物予熱方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は双方向引抜型水平連鋳機の耐火物予熱方法に係
り、特にタンディツシュとフィードノズルを同時に低コ
ストで予熱できる方法に関し、水平連鋳の分野で利用さ
れる。

〔従来の技術〕

双方向引抜型水平連鋳機を第２図の模式断面図により説
明する。タンディツシュ２内の溶融金属４はフィードノ
ズル６を介して鋳型８の中に供給され、鋳型８内で生成
された凝固シェル１ｏは、双方向に引抜かれることによ
り連続的に鋳造される。鋳型８は鋳型網版１２および鋳
型フレーム１４から構成されているが、鋳型８への注入
に際し溶融金属４の２次酸化を防止し、鋳型内溶融金属
静圧を保持する目的から鋳型銅板１２、フィードノズル
６、タンディツシュ２等は一体に結合されている。

連続鋳造においては、鋳込開始前にタンディツシュ２お
よびフィードノズル６を予熱するが、特開昭５７−２８
６５９号公報に開示されている如く、タンディツシュ２
を燃焼ガスで予熱し、引続いてこの燃焼ガスをフィード
ノズル６に通過させてフィードノズル６を同時に予熱す
る方法が効率の良い点から広く利用されている。

しかし、水平連鋳機は上記の如く鋳型８、フィードノズ
ル６およびタンディツシュ２等は一体に結合されており
、一方、上記の予熱後の排ガスは比較的多量の水分を含
有しているので、フィードノズル６を予熱した排ガスが
鋳型８内に入り鋳型銅板１２に接すると水滴として結露
する。この状態で鋳込みを開始すると鋳型８内で水蒸気
爆発が発生し危険である。

鋳型２に予熱排ガスの侵入を防止するため、特開昭５８
−３５４号公報においては、タンディツシュ出口耐火物
と鋳型入口耐火物との間に金属箔を挟んで、予熱時に排
ガスが鋳型に侵入するのを防止しているが、鋳型入口耐
火物であるフィードノズル耐火物が予熱されていないの
で、鋳込み開始時にフィードノズルがスポール損傷をす
る問題があった。

また、電熱線によるタンディツシュ等の予熱は、燃焼ガ
スに比して水分は少ないが、一体構造のため高熱の電熱
線の配設が困難である上、熱量の関係上、十分な予熱が
できない等の問題がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、燃焼
ガスでタンディツシュおよびフィードノズルを同時に予
熱し、鋳型内への水分付着を防止できる水平連鋳機の耐
火物予熱方法を提供するにある。

〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明の要
旨とするところは次の如くである。

すなわち、タンディツシュ、フィードノズルおよび鋳型
が一体に結合されている双方向引抜型水平連鋳機の耐火
物予熱方法において、前記タンディツシュを燃焼ガスに
て予熱し、同時にインジェクターを使用して前記燃焼ガ
スをフィードノズルを経て吸引してフィードノズルを予
熱し、排ガスを鋳型と接触させずに系外に排出すること
を特徴とする双方向引抜型水平連鋳機の耐火物予熱方法
である。

本発明法で使用する装置を第１図で説明する。

鋳型８の中にはインジェクター１６が設けられている。

インジェクター１６の水平部には空気噴出口１８が設け
られフィードノズル６の直下にはその下面からｄ２の空
隙を有して垂直方向のガス吸込口２０が設けられ、イン
ジェクター１６のガス排出口２２は鋳型８の外に位置し
ている。

本発明法の詳細を第１図によって説明する。

タンディツシュ２をバーナー２４にて加熱し、同時に鋳
型８内にインジェクター１６を作動してタンディツシュ
２のバーナー２４の燃焼ガスをフィードノズル６を経て
吸引してフィードノズル６を加熱する。インジェクター
１６はフィードノズル６とガス吸込口２０の空隙ｄ２か
ら鋳型８内の空気と共に燃焼ガスを吸引して系外に排出
するので。

鋳型２と燃焼ガスの接触を避け、鋳型２への水分付着を
防止し、タンディツシュ２とフィードノズル６を完全に
予熱することができる。

なお、本発明の作用、効果を高めるためには、次の関係
が重要である。すなわち、 ｄ、・・・フィードノズル６の内径 ｄ１・・・フィードノズル６の直下に対応するインジェ
クター１６の垂直方向のガス吸込口２０の内径 ｄ２・・・フィードノズル６の下面とガス吸込口２０の
上面の空隙距離 ｄ、・・・インジェクター６の水平部内径Ｈ・・・鋳型
８の内部高さ とすればガスの通過を容易にし、排ガスの鋳型２内への
漏洩を防止し、空気を吸入してインジェクター１６の温
度を低下するためには次の関係が必要である。

ｄ、（ｄｌ　　　・・・・・・・・・・・・・・・　（
１）また、ガスの通過を容易にし、インジェクター１６
を鋳型２内に収容するために次の式を満足しなければな
らぬ。

ｄｏくｄ、くＨ・・・・・・・・・・・・　　（２）更
に、空隙ｄ、は次の範囲が望ましいｅｄ２は小さ過ぎる
とインジェクター１６内の排ガス温度が高温になり、大
き過ぎると排ガスの吸引力が低下するからである。

０　、１　＞　＜　ｄ　、　＜　４　（１ｍ・・・・・
・・・・・・・（３）従って、本発明の効果を最大にす
るためには、上記（１）、（２）、（３）の（３）式を
同時に満足させることが必要である。

〔発明の効果〕

本発明はタンディツシュを燃焼ガスで予熱し、同時に燃
焼ガスをインジェクターでフィードノズルを経て吸引し
てフィードノズルを加熱し、鋳型と接触なしに排ガスを
系外に排出することによって次の効果を挙げることがで
きた。

（イ）　タンディツシュおよびフィードノズルを同時に
燃焼ガスを使用して安価に完全に予熱することができた
。

（ロ）鋳型内の排ガスによる水分付者を防止し、安全な
鋳造作業が可能になった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例を説明するための水平連鋳機の断
面図、第２図は双方向引抜型水平連鋳機の模式断面図で
ある。 ２・・・タンディツシュ　　　６・・・フィードノズル
８・・・鋳型　　　　　　　１６・・・インジェクター
２０・・・ガス吸込口　　　　２２・・・ガス排出口２
４・・・バーナー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）タンディッシュ、フィードノズルおよび鋳型が一
   体に結合されている双方向引抜型水平連鋳機の耐火物予
   熱方法において、前記タンディッシュを燃焼ガスにて予
   熱し、同時にインジェクターを使用して前記燃焼ガスを
   フィードノズルを経て吸引してフィードノズルを予熱し
   、排ガスを鋳型と接触させずに系外に排出することを特
   徴とする双方向引抜型水平連鋳機の耐火物予熱方法。 （２）ｄ＿０・・・フィードノズルの内径 ｄ＿１・・・フィードノズルの直下に対応するインジェ
   クターの垂直方向のガス吸込口の内径 ｄ＿２・・・フィードノズルの下面と前記ガス吸込口の
   上面との空隙距離 ｄ＿３・・・インジェクターの水平部内径 Ｈ・・・鋳型の内部高さ とするとき、　ｄ＿０＜ｄ＿１・・・・・・・・・・・
   ・・・・（１） ｄ＿０＜ｄ＿３＜Ｈ・・・・・・・・・・・・（２） ０．１ｃｍ＜ｄ＿２＜４ｃｍ・・・・・・・・・・・・
   （３） なる３式を同時に満足するように制御する請求項１記載
   の双方向引抜型水平連鋳機の耐火物予熱方法。