JPH01255620A - 永久磁石材料の製造方法およびボンディッド磁石 - Google Patents

永久磁石材料の製造方法およびボンディッド磁石

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JPH01255620A
JPH01255620A JP63083532A JP8353288A JPH01255620A JP H01255620 A JPH01255620 A JP H01255620A JP 63083532 A JP63083532 A JP 63083532A JP 8353288 A JP8353288 A JP 8353288A JP H01255620 A JPH01255620 A JP H01255620A
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Kazunori Hirose
広瀬 一則
Tetsuto Yoneyama
米山 哲人
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    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/032Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、Yを含む希土類元素と、FeまたはFeおよ
びCoと、Bとを含むFe−R−B系(RはYを含む希
土類元素である。以下同じ)およびFe−Co−R−B
系の永久磁石材料を高速急冷により製造する方法、およ
び、これにより製造された永久磁石材料を、有機または
無機バインダにより結合したボンディッド磁石に関する
〈従来の技術〉 高性能な希土類磁石としては、R−Co系磁石が知られ
ている。
しかし、R−Co系磁石は、原料であるc。
の価格が高い。  このため、R−Co系磁石と同等の
磁気特性を有し、しかも、高価なコバルト等を必須成分
とせず安価な工業材料である鉄を多量に用いるFe−R
−B系およびFe−Co−R−B系の永久磁石が提案さ
れている。
Fe−R−B系およびFe−Co−R−B系永久磁石の
製造方法として高速急冷法を用いて薄帯状の永久磁石を
得る旨が、特開昭59−64739号公報に開示されて
いる。
高速急冷法により製造された永久磁石は、通常、粉砕さ
れてホットプレスされたり、あるいは粉砕後、樹脂等の
有機バインダ、低融点金属等の無機バインダによって結
合され、ボンディッド磁石として用いられる。
高速急冷により得られた磁石の保磁力、残留磁化および
エネルギー積を高め、より高性能な永久磁石を得るため
に、高速急冷により得られた磁石を異方性化する試みが
種々なされている(特開昭60−100402号公報、
同61−10208号公報、同62−222605号公
報、同62−276802号公報、同63−21804
号公報、特願昭61−235481号)。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、これら各公報に記載されている異方性化方法に
よフても異方性化は不十分である。
すなわち、例えば、特開昭61−10208号公報、同
62−222605号公報にはX線回折チャートが記載
されており、これらのチャートから異方性化されている
ことはわかるが、高速急冷磁石に対する異方性化の要求
は高く、これら各公報に記載されている程度の異方性で
は不十分である。
また、特開昭63−21804号公報には、双ロール法
により急冷圧延するものであるが、この急冷圧延は、同
公報第2頁右下欄第3〜5行目に記載されているように
、「一対の回転冷却体の片方に合金溶湯を噴出して薄片
化し、続いて一対の回転冷却体の間で圧延して急冷圧延
した薄片を得る」ものである。 すなわち、この薄片は
、まず、いわゆる片ロール法により合金溶湯を急冷し、
次いで、双ロールにより圧延を行なって得られるもので
ある。
このように、急冷と圧延とを順次行なう方法では、圧延
時には薄片の温度が低下してしまうため効果的な塑性変
形等が行なえず、異方性化の度合が不十分となるので、
磁気特性の向上も十分ではない。
また、特開昭60−100402号公報に記載されてい
る異方性化の方法は、高速急冷により得られた薄片をホ
ットプレスし、その後ダイアップセット処理するという
ものであり、特願昭81−235481号では、高速急
冷法として片ロール法あるいは双ロール法を用いて薄片
を得、得られた薄片を圧延用のロールで圧下することに
より塑性加工を施し異方性化するものであって、これら
はいずれも異方性化のための付加的な工程を有するもの
であるので、コストアップを招く。
本発明は、異方性が高く、保磁力、残留磁化およびエネ
ルギー積の高い永久磁石材料が低コストで得られる製造
方法、および、この製造方法により得られた永久磁石材
料を用いた異方性が高く磁気特性が高いボンディッド磁
石を提供することを目的とする。
く課題を解決するための手段〉 このような目的は、下記の本発明によって達成される。
すなわち、本発明は、R(ただし、RはYを含む希土類
元素の1種以上)と、FeまたはFeおよびCoと、B
とを含む合金溶湯をロール対を用いて高速急冷すること
により永久磁石材料を製造する方法であって、高速急冷
と圧下率20〜80%の圧延とを、前記ロール対により
同時に行なう永久磁石材料の製造方法である。
この場合、ロール対の周速が、0.5〜19m / s
 e cであることが好ましい。
また、この場合、前記合金溶湯が、R:12〜19at
%、B:4〜20at%、co:0〜4.5at%を含
み、残部が実質的にFeであることが好ましい。
また、本発明は、上記製造方法により製造された永久磁
石材料を粉砕して得られる扁平粉を、有機または無機バ
インダにより結合したボンディッド磁石であって、前記
扁平粉の平均粒径を平均厚さで除した値が、1.3〜3
0であるボンディッド磁石である。
以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明法では、合金溶湯を高速急冷する方法として、液
体急冷法を用いる。
液体急冷法は、高周波8導加熱等により溶湯とされた原
料金属、合金等を、水冷等により冷却された金属製の回
転体(ロール)の表面にノズルから射出して高速で急冷
凝固させ、薄帯状の金属、合金等を得る方法である。
液体急冷法には、ディスク法、片ロール法、双ロール法
等があるが、本発明の場合には、ロール対を用いる双ロ
ール法、すなわち、回転する2個の冷却ロールの対向す
る周面間の間隙に溶湯を射出し、溶湯を両側から急冷す
る方法を用いる。 また、ピストンアンビル法も、この
概念に属するものである。
そして、本発明法では、双ロールを用いた高速急冷法に
より合金溶湯を急冷・凝固すると同時に、この双ロール
により圧下率20〜80%の圧延を行なう。
このような本発明法により得られる永久磁石材料の形状
は、通常、薄片状である。 薄片はその厚さ方向に冷却
されると同時に型性変形を生じ、磁気異方性を生じる。
 この磁気異方性は、永久磁石材料に含まれる結晶の磁
化容易軸が、薄片の厚さ方向に配向することにより生じ
るものである。 磁気異方性の度合は、薄片の厚さ方向
と面内方向との磁気特性の差により、知ることができる
圧下率が上記範囲未満となると、高い異方性が得られず
、磁気特性が不十分である。 また、圧下率は80%を
超えても磁気特性は顕著には向上せず、生産性が低下す
る。
なお、圧下率が40%以上であると、より好ましい結果
を得る。
本発明法における圧下率rとは、片ロール法により得ら
れた薄帯の厚さをha、本発明法により得られた薄片の
厚さをhとしたとき、r=(ha  h)/ha で表わされる。
なお、この場合、溶湯射出量、冷却ロールの周速度等の
条件は、本発明法と片ロール法とで同一とする。
上記範囲の圧下率を得るためには、溶湯射出速度によっ
ても異なるが、双ロールの圧下刃、ロール外径およびロ
ール周速度を、下記の範囲とすることが好ましい。
ロールの圧下刃は、ロール幅inmあたり0.5〜50
kg、より好ましくは1〜30kgであることが好まし
い。
ロール外径に特に制限はないが、通常は30〜400m
mである。
ロールの周速度は製造条件により異なるが、好ましくは
0.5〜19 m / s 、より好ましくは0.7〜
10 m / S 、さらに好ましくは0.9〜2.9
m/sとすることが好ましい。
周速度が上記範囲未満であると、好ましい圧下率が得ら
れにくい他、薄片の大部分の結晶粒が大きくなりすぎる
周速度が上記範囲を超えると、好ましい圧下率が得られ
にくい他、薄片の大部分が非晶質となり、配向性が低下
する。
なお、本発明法で用いるロールの材質は、通常の溶湯急
冷用ロールの材質であってよいが、炭素鋼、ステンレス
等を用いることが好ましい。 また、ロールの硬度は、
HRCで20以上が好ましく、より好ましくは50以上
である。
本発明法では、製造する薄片の厚さを30〜300μm
1より好ましくは50〜200μmとすることが好まし
い。
薄片の厚さが300μmを超えると保磁力が低下し、3
0μm未満であると配向性が低下する。
また、得られる薄片は、長径0.1〜30mm程度、短
径0.1〜10mm程度である。
なお、本発明法により製造される永久磁石材料は、上記
したように、通常、薄片状として得られるが、場合によ
っては必ずしも薄片状にて得られるものではなく、薄帯
、扁平条、扁平繊維等の形状にて得られる場合がある。
 あるいは、不定形の粉末、フレーク、短い条または線
の形状となることもある。 しかし、本発明法では、圧
延後の永久磁石材料がこれら種々の形状であっても、異
方性化が良好になされているものである。
本発明法により薄片を製造した後、熱処理を施すことに
より磁気特性を制御してもよい。
熱処理は、不活性7囲気もしくは真空中において400
〜850℃の温度範囲にて0.01〜100時間程度焼
鈍する。
上記のように、合金を溶湯の状態から直接急冷凝固させ
れば、極めて微細な結晶質の組織あるいは結晶質の主相
と結晶質および/または非晶質の副相とを有する組織が
得られる。 そして、合金溶湯を急冷凝固させると同時
に圧下率20〜80%の圧延を行なうことにより異方性
が付与されて磁気特性はさらに向上し、保磁力iHcが
約7〜20 k Oe 、残留磁化(Br)が約9.5
〜11kG程度の磁石が得られる。
また、急冷・圧延後の組織は、適宜用いられる熱処理、
すなわち焼鈍により、その微結晶または非晶質と微結晶
からなる組織およびサイズをさらにコントロールでき、
より高い磁気特性が得られる。
本発明法において、合金溶湯は、R(ただし、RはYを
含む希土類元素の1種以上)と、FeまたはFeおよび
Coと、Bとを含むものであればよく、その他、組成に
特に制限はないが、より高い磁気特性を得るためには、
下記の組成の合金溶湯を用いることが好ましい。
すなわち、本発明法では、合金溶湯の組成が、R:12
〜19at%、B:4〜20at%、Co:0〜4.5
at%を含み、残部が実質的にFeであることが好まし
い。
Rが上記範囲内にあれば、上記の圧延による異方性化お
よび結晶粒の異方性化の程度が高くなるが、Rが上記範
囲未満であると配向性が低下し、Rが上記範囲を超える
と、残留磁化が低下する。
なお、Rが13〜18at%であると、さらに好ましい
結果を得る。
Rについてさらに説明すれば、RはYを含む希土類元素
の1種以上であるが、高い磁気特性を得るためにRとし
て特にNdおよび/またはPrを含むことが好ましい。
  Ndおよび/またはPrの含有量は、R全体の60
%以上であることが好ましい。
なお、Rの一部を、Zr、Nb、Mo。
Hf%Ta、W、Ti%V、Mn%AnおよびCrの1
種以上で置換してもよい(以下、これらの置換元素をM
と略記する)。 置換量は、10%以下、特に2〜8%
であるεとが好ましい。 これらを置換することにより
保磁力が高くなる他、結晶成長が抑制され、高温、長時
間でも保磁力が劣化せず高い保磁力が得られる。
Bが上記範囲未満となると保磁力が低下し、上記範囲を
超えると残留磁化が低下する。 Bが5〜15at%で
あると、さらに好ましい結果を得る。
なお、Bの一部を、C%N% St、P。
Ga、Ge%Sで置換してもよい。 また、置換量は、
Bの50%以下であることが好ましい。
Coは、キュリー点の上昇および耐食性の向上のために
添加されるが、Coの含有量が上記範囲を超えると、保
磁力が低下し、また、上記圧延による異方性化効果が低
下する。
このような組成は、原子吸光法、蛍光X線法、ガス分析
法等によって容易に測定できる。
上記組成の永久磁石材料は、実質的に正方晶系の結晶構
造の主相のみを有するか、このような主相と、非晶質お
よび/または結晶質のRリッチな副相とを有する。
R−T−B化合物(ただし、TはFeまたはFeおよび
Co)として安定な正方晶化合物はR2Tl4B (R
=11.76at%、 T=82.36at%、B=5
.88at%)であり、主相は実質的にこの化合物から
形成される。 そして、高速急冷と同時に圧延を行なう
ことにより、得られる薄体の厚さ方向へのR2T14B
の磁化容易軸(C軸)の配向度を高めることができる。
 このような配向度の測定は、例えば以下のようにして
行なうことができる。
(1)X線回折 薄片主面に垂直方向において、R2T14Bの(006
)面の反射強度I (008)を(330)面の反射強
度1 (330)で除した値I (006)/I (3
30)を求める。 この値が高いものほど、薄片主面の
垂直方向への磁化容易軸の配向性が高い。 本発明法に
より製造された永久磁石材料は、I (006)/1(
330)が14以上、特に20以上にも達する。
(2)残留磁化(Br)の異方性測定 振動試料型磁力計(VSM)等により例えばH=20〜
30kOe程度の磁界を印加し、このときの磁化強度(
4πMM)を測定する。
また、薄片主面に垂直方向の残留磁化(B r)を求め
る。 そして、B r / 4πMHを求める。 この
値が高いものほど、薄片主面の垂直方向への磁化容易軸
の配向性が高い。
なお、粉体についてB r / 4πMHを求めるため
には、例えば、一方向磁界中でパラフィン内に粉体を分
散して配向、固定し、これについて上記値を測定すれば
よい。
このときのB r / 4πMHは、薄片である場合と
ほぼ同等である。
B r / 4πM□は、片ロール法により製造された
薄帯では0.75程度未満であるのに対し、本発明法に
より製造された薄片では0.8以上、特に0.85以上
の値が得られる。
本発明法により製造される永久磁石材料の実質的に正方
晶系の結晶構造の主相は、Mが含有される場合、過飽和
にMが固溶した準安定なR2T14B相であり、その平
均結晶粒径は0.01〜3μm、好ましくは0.01〜
1μm、より好ましくは0.01〜0゜3μm未満であ
る。 このような粒径とするのは、0.01μm未満で
は結晶の不完全性のために保磁力iHcがほとんど発生
しなくなり、3μmをこえると、保磁力iHcが低下す
るからである。
また、本発明においては、このような主相のみならず、
さらに非晶質および/または結晶質のRリッチである副
相を有してもよく、副相を有する方が好ましい。
副相は主相の粒界層として存在する。
副相の組成は、Rが約70at%、鉄が約30at%等
の非晶質または結晶質等が挙げられる。
この場合副相の粒界層の平均中は0.3μm以下、好ま
しくは0.001〜0.2μmであるとよい。
0.3μmをこえると、保磁力iHcが低下するからで
ある。
本発明のボンディッド磁石は、上記の本発明法により得
られた薄片状あるいは上記したような薄片以外の形状の
永久磁石材料を、必要ならばさらに焼鈍処理を施した後
に粉砕して扁平粉とし、これを有機または無機バインダ
により結合したものである。
扁平粉の平均粒径は、10〜400μm、より好ましく
は20〜300μmであることが好ましく、平均厚さは
5〜150μm、より好ましくは10〜100μmであ
ることが好ましい。 上記の平均粒径および平均厚さは
、SEM等により測定することができる。
そして、本発明では、平均粒径を平均厚さで除した値が
、1.3〜30、より好ましくは2〜30とされる。
この値が上記範囲未満であると、配向度が低下する。 
また、上記範囲を超える扁平粉の製造は困難であり、し
かも、上記範囲を超えると、扁平粉の充填および分散が
困難となる。
上記本発明法により得られた薄片状あるいはその他の形
状の永久磁石材料を粉砕するためには、スタンプミル、
振動ミル、ブラウンミル、ビンミル等を用いればよい。
有機または無機パイ・ンダとしては、公知のボンディッ
ド磁石に用いられる通常のものを用いればよく、特に制
限はない。
有機バインダとしては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂等の樹脂、エラストマー等であり、無機バインダ
としては、例えば、半田、Sn、A11%Zn等の低融
点金属等である。
扁平粉とされた永久磁石材料は、粉状の無機バインダあ
るいは粉状または液状の有機バインダと混合された後、
金型に充填され、溶融成形または成形後、溶融固化され
る。
成形時の加圧圧力は、1〜10 t / c m 2と
することが好ましい。 扁平粉は形状異方性を有するた
め、成形時の加圧により配向し、磁気異方性を有するボ
ンディッド磁石とすることができる。 また、本発明法
により製造された永久磁石材料の扁平粉は、結晶磁気異
方性を有するため、磁場中成形を行なうことにより磁気
異方性を有するボンディッド磁石とすることもできる。
〈実施例〉 以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに詳
細に説明する。
[実施例1] 表1に示す組成(数値は原子百分率を表わす)の合金イ
ンゴットをアーク溶解により作製した。 得られた合金
インゴット25gを、外径20mm、ノズル先端穴径的
0.8mmの石英ノズルに入れ、高周波誘導加熱により
溶湯とした。
この溶湯をアルゴンガス圧で高炭素クロム鋼製冷却ロー
ル間に射出し、冷却すると同時に圧延を行なって、長径
0.1〜10mm、短径0.1〜3mm、厚さ60〜1
20μmの薄片を得た。
圧下率およびロール周速度を、表1に示す。
なお、ロール外径は50mm、アルゴンガス噴出圧力は
0.2kg/Cゴとした。
得られた薄片サンプルについてX線回折を行ない、薄片
主面と垂直方向において、(OOa)面の反射強度I(
006)と(330)面の反射強度I (330)との
比!(006)/I  (330)’を求めた。
また、薄片サンプルを100kOeのパルス着磁器にて
着磁し、振動試料型磁力計(VSM)で磁気特性(残留
磁化(Br)、20kOeでの磁化強度(4πM2゜k
)および保磁力(i Hc))を測定した。 なお、磁
気特性は、サンプルの面内方向とその直角方向の両者に
ついて測定し、形状異方性による効果を補正した。
結果を表1に示す。
[比較例1] 実施例1に準じて合金溶湯を作製し、片ロール法により
薄片サンプルを得た(サンプルNo、7)。 なお、実
施例1の各サンプルの圧下率は、このサンプルNo、7
を基準として算出した。
サンプルN017について、実施例1の各サンプルと同
様にして特性を測定した。
結果を表1に示す。
[比較例2] 特開昭63−21804号公報に記載の急冷圧延法によ
り薄片を作製し、サンプルN018とした。
薄片の作製は、同公報第2頁右下欄第3〜5行目に記載
されているように、一対の回転冷却体の片方に合金溶湯
を噴出して薄片化し、続いて一対の回転冷却体の間で圧
延することにより行なった。 なお、石英ノズル、ロー
ル外径、アルゴンガス噴出圧力は、実施例1と同一とし
た。
サンプルNO38について、実施例1の各サンプルと同
様にして特性を測定した。
結果を表1に示す。
[実施例2コ 実施例1および比較例1および2で得られた薄片サンプ
ルのうち、表2に示すサンプルをスタンプミルにより粉
砕して、扁平粒を得た。
これらの扁平粒をエポキシ樹脂バインダと混合し、加熱
して溶融成形し、ボンディッド磁石サンプルを得た。
扁平粒の平均粒径を平均厚さで除した値(A)および成
形時の加圧圧力を表2に示す。
これらのサンプルについて、実施例1と同様にして磁気
特性を測定した。
結果を表2に示す。
表!および表2に示される結果から、本発明の効果が明
らかである。
すなわち、本発明法により製造された永久磁石材料およ
び本発明のボンディッド磁石はBrが高く、永久磁石と
しての優れた特性を有するものである。
〈発明の効果〉 本発明法によれば、異方性が高く、保磁力、残留磁化お
よびエネルギー積が高い永久磁石材料が得られる。 し
かも、異方性化するために独立した工程を必要としない
ため、このような永久磁石材料が低コストで実現する。
また、本発明法により得られた異方性が高い永久磁石材
料の扁平粒を用いた本発明のボンディッド磁石は、扁平
粒が所定の性状を有するため、磁気特性が良好である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)R(ただし、RはYを含む希土類元素の1種以上
    )と、FeまたはFeおよびCoと、Bとを含む合金溶
    湯をロール対を用いて高速急冷することにより永久磁石
    材料を製造する方法であって、 高速急冷と圧下率20〜80%の圧延とを、前記ロール
    対により同時に行なう永久磁石材料の製造方法。
  2. (2)ロール対の周速が、0.5〜19m/secであ
    る請求項1に記載の永久磁石材料の製造方法。
  3. (3)前記合金溶湯が、R:12〜19at%、B:4
    〜20at%、Co:0〜4.5at%を含み、残部が
    実質的にFeである請求項1または2に記載の永久磁石
    材料の製造方法。
  4. (4)請求項1ないし3のいずれかに記載の製造方法に
    より製造された永久磁石材料を粉砕して得られる扁平粉
    を、有機または無機バインダにより結合したボンディッ
    ド磁石であって、前記扁平粉の平均粒径を平均厚さで除
    した値が、1.3〜30であるボンディッド磁石。
JP63083532A 1988-04-05 1988-04-05 永久磁石材料の製造方法およびボンディッド磁石 Pending JPH01255620A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7208145B2 (en) 2002-12-31 2007-04-24 Nektar Therapeutics Al, Corporation Polymeric reagents comprising a ketone or a related functional group
JP2012023208A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Toyota Motor Corp 磁石材料の製造方法
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