JPH0125121B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0125121B2
JPH0125121B2 JP13944582A JP13944582A JPH0125121B2 JP H0125121 B2 JPH0125121 B2 JP H0125121B2 JP 13944582 A JP13944582 A JP 13944582A JP 13944582 A JP13944582 A JP 13944582A JP H0125121 B2 JPH0125121 B2 JP H0125121B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
record
movable contact
playback
tone arm
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13944582A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5930201A (ja
Inventor
Shigenori Koike
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OZEN CO Ltd
Original Assignee
OZEN CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OZEN CO Ltd filed Critical OZEN CO Ltd
Priority to JP13944582A priority Critical patent/JPS5930201A/ja
Publication of JPS5930201A publication Critical patent/JPS5930201A/ja
Publication of JPH0125121B2 publication Critical patent/JPH0125121B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B3/00Recording by mechanical cutting, deforming or pressing, e.g. of grooves or pits; Reproducing by mechanical sensing; Record carriers therefor

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、簡易蓄音機に関し、特に、複数の
録音溝を有するレコード盤のその録音溝を選択再
生する場合、スイツチの操作のみで、簡単にその
再生選択と、連続繰り返し再生、一回毎の再生と
の切り換えができるように、このスイツチの第1
固定接点の数を前記録音溝の数に対応せしめ、ま
た、この第1固定接点に接合する第1可動接点
は、ケーシングの外に導出した操作レバーで担持
するとともに、この操作レバーに、トーンアーム
のピツクアツプの再生始点位置を規制するための
移動式ストツパをリンクにて連絡して、第1可動
接点が第1固定接点を選択した位置と前記ピツク
アツプの再生始点位置とを対応せしめるように
し、さらに、モータ電源回路の中で、第2固定接
点及び第2可動接点を、前記第1固定接点、第1
可動接点の組とでバイパス回路を構成せしめ、以
つて、簡単な構造で、複数の録音溝を選択し、連
続再生と一回毎の再生との切り換えができるよう
にする。
従来、複数の録音溝を有するレコード盤のその
録音溝を選択して再生する装置は、提供されてい
る。
しかしながら、この従来装置は、純粋に機械的
に録音溝を選択する方式であり、その構造は、非
常に複雑であり、動作の円滑性及び確実性に問題
があつた。また、選択した録音の連続再生から、
確実にその録音内容の再生が終了してから動作が
停止する一回毎再生に切り換えたり、その一回毎
再生から連続再生に切り換えたりすることができ
る装置は、未だ提供されていない。
ところが、最近に至り、特に、玩具業界では、
構造が簡単で、しかも、動作の確実性と円滑性と
を有し、なお、前記再生の選択と前記連続再生、
一回毎再生の相互切り換えとができる簡易蓄音機
の開発が要望されるようになつてきた。
この発明は、簡易蓄音機のかかる問題に対処す
るものであり、その目的は、複数の録音溝を有す
るレコード盤のその録音溝を選択できる簡易蓄音
機を提供するにあり、また、その目的は、選択し
た録音溝の連続再生と、一回毎の再生とに、相互
に切り換えができる簡易蓄音機を提供するにあ
り、さらに、その目的は、構造が簡単であり、作
動が確実でしかも円滑な簡易蓄音機を提供するに
ある。
すなわち、この発明は、図示する実施例の如
く、ケーシング1内に、モータMによつて回転す
るように枢支され、且つ、複数の録音溝2を有す
るレコード盤3と、前記録音溝2に沿つてその再
生始点4から再生終点5に向かつて移動するピツ
クアツプ6を有し、常時、第1復帰スプリング7
にて前記ピツクアツプ6が再生始点4に向かつて
付勢されるようにしたトーンアーム8と、前記ピ
ツクアツプ6を前記第1復帰スプリング7の付勢
に抗して前記録音溝2の再生始点4に対応する位
置に支え止めるストツパ9と、スピーカ23及び
音伝体22でなり、且つ、前記ピツクアツプ6が
摺接するように架設したスピーカユニツトSPと、
前記音伝体22をレコード盤3の方に押す針圧ス
プリング24と、前記トーンアーム8が前記再生
終点5に至ると、トーンアーム8に押されて揺動
でき、且つ、前記レコード盤3から離れる方向に
も揺動できるように配置枢着されたターンアーム
13と、このターンアーム13を、常時、前記ト
ーンアーム6の押圧とは反対方向に付勢する第2
復帰スプリング27と、前記ターンアーム13
が、前記トーンアーム6によつて押されて揺動し
て乗り上げスピーカユニツトSPの音伝体22を
持ち上げることができるように、レコード盤3の
中心位置に設けられた上向きのカム20と、前記
モータMの電源を入断するためのスイツチ31と
を具備し、前記レコード盤3の各録音溝2は、そ
の再生始点4がレコード盤3の直径方向に異なる
位置に配置され、前記ストツパ9は、前記ピツク
アツプ6が前記各再生始点4に対応して位置決め
できるように、前記レコード盤3が展開している
平面と平行な方向への移動が許容される手段でケ
ーシング1内に保持された移動式ストツパ9aを
包含している、簡易蓄音機において、 前記スイツチ31は、前記レコード盤3が展開
している平面と平行な平面に、前記録音溝2の数
に対応する数で固定配置され、且つ、相互に電気
的に導通した第1固定接点31a,b……と、旋
回しながらこれらの第1固定接点31a,b……
と逐次接合できるように枢着された第1可動接点
31αと、前記トーンアーム8の旋回平面に臨
み、その再生終点に至つた時点で前記トーンアー
ム8で支持される第2可動接点31βと、この第
2可動接点31βが前記トーンアーム8で支持さ
れていない状態でこれに接合する位置に配置され
ている第2固定接点31γとからなり、前記第1
可動接点31αは、途中を前記レコード盤3が展
開している平面と平行な平面に沿つて旋回できる
ように枢着してある切り換えレバー32で担持
し、この切り換えレバー32の前記枢着してある
点以外の長手方向の適当な部分に、前記移動式ス
トツパ9aに連絡したリング33を枢着し、この
切り換えレバー32の自由端は、ケーシング1の
外面のスイツチ位置表示部34に導出してそこで
前記切り換え操作ができるようにし、さらに、こ
れら第1固定接点31a,b……、第1可動接点
31αの組と第2可動接点31β、第2固定接点
31γの組とは、モータMの電源回路の中で、バ
イパスのスイツチ回路を構成していることを特徴
とする、簡易蓄音機の構造に係る。
この発明においては、モータの電源回路を構成
するスイツチは、レコード盤が展開している平面
と平行な平面に、録音溝の数に対応する数で固定
配置され、且つ、相互に電気的に導通した第1固
定接点と、旋回しながらこれらの第1固定接点と
逐次接合できるように枢着された第1可動接点
と、トーンアームの旋回平面に臨み、その再生終
点に至つた時点で前記トーンアームで支持される
第2可動接点と、この第2可動接点が前記トーン
アームで支持されていない状態でこれに接合する
位置に配置されている第2固定接点とからなり、
前記第1可動接点は、前記レコード盤が展開して
いる平面と平行な平面に沿つて旋回できるように
中途部を枢着してある切り換えレバーで担持し、
この切り換えレバーの前記枢着してある点以外の
長手方向の適当な部分に、移動式ストツパに連絡
したリンクを枢着し、この切り換えレバーの自由
端は、ケーシングの外面のスイツチ位置表示部に
導出してそこで前記切り換え操作ができるように
し、さらに、これら第1固定接点、第1可動接点
の組と第2可動接点、第2固定接点の組とは、モ
ータの電源回路の中で、バイパスのスイツチ回路
を構成するようにしてある。これによつて、簡易
蓄音機は、構造が簡単で、しかも、動作の確実性
と円滑性とを有し、なお、再生の選択と連続再
生、一回毎再生の相互切り換えとができるように
なつた。
実施例 図に従つて、典型的な実施例を説明する。すな
わち、第1図は、ケーシング1のハウジングを除
去した状態の平面図である。従つて、ここに見え
るのは、ケーシングのシヤシの部分である。而し
て、図中11は、バツテリマガジンであり、この
上に、電気回路を構成している可変抵抗器12が
取りつけられている。ケーシング1の前記バツテ
リマガジン11が設けられている部分と対向する
側端上に電気モータMが固定されている。ケーシ
ング1の、前記バツテリマガジン11が設けられ
ている位置とモータMが設けられている位置との
間の面板1′上に、トーンアーム8、トーンアー
ム復帰用のターンアーム13が、夫々ピン14,
15によつて枢着されている。
レコード盤3は、第2図に詳しく示すように、
ケーシング1のシヤシ裏面に、内部に向かつて立
設したセンターピン17に枢着されたターンテー
ブル18に載置固定されている。ターンテーブル
18は、その円周面がプーリになつている。前記
モータの出力軸MSとターンテーブル18とに
は、弾力性のある部材で成るベルト19が掛け渡
してある。
第1図、第2図に明らかなように、ターンテー
ブル18の中心には、レコード盤3を固定保持す
るために設けられたボス18′があり、そのまた
中心部には、トーンアーム復帰用の上向きカム2
0が固定されている。この上向きカム20の構成
は、ターンアーム13と協働してトーンアーム8
を再生始点に復帰させてから、ピツクアツプ6の
再生針26に、針圧をかけるときの、再生針26
をレコード盤3上に降下させるタイミング設定に
重要である。すなわち、再生針26が、仮に特定
の録音溝2を選択して再生し、ピツクアツプ6が
再生終点に到来すると、ピツクアツプ6は、ター
ンアーム13を上向きカム20の上に押して乗り
上げさせる。上向きカム20は、レコード盤3と
共に回転しているので、ターンアーム13をすく
い上げて上方に移行させる。そこで、ターンアー
ム13は、スピーカユニツトSPの音伝体22を
下から持ち上げ、レコード盤3の録音面から離れ
る方向に移行させ、以つて、再生針26の針圧を
解除する。これによつて、トーンアーム8、ピツ
クアツプ6は、再生始点4に復帰する。第5図A
の如く、上向きカム20の回転方向(図中矢印参
照)の後方に形成した降下面20aが、内側の録
音溝2の再生始点4に対して、回転角100度から
70度先方に配置されることによつて、再生針26
がレコード盤3の録音面にタイミングよく降下す
る。ちなみに、第5図Bは、内外の録音溝2,2
の再生始点4,4の位置関係と、内側の録音溝2
を選択する場合の選択不良域とを、展開して示し
ている。つまり、再生針26が、斜線域に降下し
たときは、内側の録音溝2は、選択されない。外
側の録音溝2が正確に選択されるには、再生針2
6は、再生始点4,4の手前の網目線域に降下し
なければならない。そのためには、実験的に定め
られた前記上向きカム20の降下面20aと再生
始点4,4との位置関係が要求される。面版1′
上には、2本の支柱21が設けられ、ここに、二
股の音伝体22とスピーカ23とで成るスピーカ
ユニツトSPが、前記二股になつている部分だけ
で支えられている。スピーカユニツトSPの、支
柱で支えられていない部分は、特に、第2図の如
く、ケーシング1のハウジング101の裏面でケ
ーシング1の底に向かつて支えたコイル状の針圧
スプリング24によつて、レコード盤3の上面に
向かつて付勢されている。面版1′には、前述し
たトーンアーム8のピツクアツプ6が旋回移動す
る軌跡に沿つて幅広の通路25が開設され、その
レコード盤3の中心付近は、丸く開口し、その丸
い開口部から、前述したカム20が面版1′の上
に臨んでいる。
スピーカユニツトSPの音伝体22の下側で、
トーンアーム8のピツクアツプ6の上側が、音伝
体22の下面に摺接している。
ピツクアツプ6の再生針26は、前記針圧スプ
リング24の圧力で押され、レコード盤3の上面
に押し付けられる。而して、ピツクアツプ6は、
スピーカユニツトSPの前記支柱21で支えられ
ていない部分を支えて摺接し、ピツクアツプ6に
は、針圧が付与される。
トーンアーム8とターンアーム13とは、
夫々、第1復帰スプリング7、第2復帰スプリン
グ27によつて、録音溝の再生始点4の方向、つ
まりこの場合、レコード盤3の周辺の方向と、ス
ピーカユニツトSPの方向とに付勢されている。
トーンアーム8とターンアーム13とは、
夫々、第1復帰スプリング7と第2復帰スプリン
グ27とに抗して、ストツパ9,28によつて、
水平方向に掛け止めされる。
このトーンアーム8を付勢している第1復帰ス
プリング7は、細い弾性針金の中途部を巻回して
トーンアーム8の枢軸14の頂部にその巻回部を
巻き付け、一端をトーンアーム8の上面に突設し
た突起に、その他端を面板1′に突設した突起に
掛けてある。また、このターンアーム13を付勢
している第2復帰スプリング27は、後述するよ
うに、スイツチ31の一部を兼ねているので、特
殊な掛けかたをしている。すなわち、細い弾性針
金の長手方向の中途部を、巻回して、ターンアー
ム13を枢着している枢軸15の頂部にその巻回
部分を掛け、一端を面板1′に掛け、他端を、タ
ーンアーム13の、レコード盤3中心とは反対側
側面に突出して立ち上がつている掛止部13′に
掛け、その掛止めた部分を、さらに少し延長して
余端を設けてある。そして、ストツパ28は、こ
の第2復帰スプリング27の、前記掛止部13′
と枢軸15との間で、その付勢に抗してターンア
ーム13を支える。また、前記ストツパ9の位置
は、レコード盤3上の録音溝の再生始点の位置に
よつて決定されるので、この実施例においては、
トーンアーム8のためのストツパ9は、移動式ス
トツパ9aと固定式ストツパ9bとを含んでい
る。そこで、次に、第3図に従つてレコード盤3
について説明する。
すなわち、レコード盤3には、この実施例の場
合、2本の録音溝2,2が設けられていて、それ
らの再生終点5,5は、共に、レコード盤3の中
心穴の近くに設けられ、それらの再生始点4,4
は、共に、レコード盤3の周辺部に、しかも、レ
コード盤3の直径方向にずらして設けられてい
る。この実施例の場合、録音溝2の数は、2本で
あるが、用途によつてはその数は、適当に選択す
ることができる。
第1図、第3図に特に明らかなように、面板
1′上に設けられたストツパ9のうち、固定スト
ツパ9bは、面板1′と一体であり、トーンアー
ム8が、第1復帰スプリング7の力でレコード盤
3の周辺部の方向に向かつて復帰したときに、ピ
ツクアツプ6の再生針が、外側の録音溝2の再生
始点4と対向するような位置に掛け止めるべく配
置されている。
この移動式ストツパ9aは、細長いリンク33
の一端を上方に曲げて構成したものであり、前記
トーンアーム8の、前記第1復帰スプリング7が
付勢する方向の外側で立ち上がつている。リンク
33の他端は、面板1′上に枢着されて面板1′の
展開方向に枢動できる切り換えレバー32の長手
方向中途部に枢着する。このリンク33は、面板
1′上に設けられた案内30によつて緩く保持案
内されている。また、切り換えレバー32は、そ
の後端をケーシング1の外側に設けたスイツチ位
置表示部34の所に導出し、そこで枢動操作する
ことができるようになつている。そのスイツチ位
置表示部34には、特に、第7図に示すように、
3点のスイツチ位置a,b,nが表示されてい
る。
前記切り換えレバー32の先端には、第1可動
接点31αが担持されている。
次に、第1図及び第6図を参照してこの実施例
における電源回路について説明する。すなわち、
モータMは、そのリード線の一方を、第2復帰ス
プリング27の一端に接続する。第2復帰スプリ
ング27の他端の延長された部分の、レコード盤
3の中心部と反対側に第2固定接点31γが固定
配置されており、ターンアーム13がレコード盤
3の中心部から復帰した位置で、第2復帰スプリ
ング27の前記延長部分に接合するようにしてあ
る。従つて、第2復帰スプリング27の前記延長
部分は、第2可動接点31βを構成する。また、
切り換えレバー32の第1可動接点31αを、第
2復帰スプリング27の前記モータMからのリー
ド線を接続した部分に接合する。そして、第2固
定接点31γは、電源であるバツテリに接続して
いる可変抵抗器11の端子に接続する。面板1′
の上面には、第1可動接点31αを挟むように、
しかも、これから一定の間隔を隔てて第1固定接
点31a,31bを配置してある。この第1固定
接点31a,31bは、相互に電気的に導通して
いて、しかも、この場合は、第1固定接点31a
が、前記第2固定接点31γに接続している。な
お、この場合、第1固定接点は、2つ設けてある
が、前述したレコード盤3の録音溝2の数に合わ
せて設けるものである。なお、モータMのほかの
端子は、電源であるバツテリの残りの端子に接続
する。かくして、第1固定接点31a,31bと
第1可動接点31αの組と、第2固定接点31γ
と第2可動接点31βの組とは、電源回路の中
で、バイパスのスイツチ回路を構成する。
この実施例において、第1固定接点31a,3
1bの間隔は、前記レコード盤3の録音溝2,2
の再生始点4,4の間隔に相応するように特定さ
れている。そして、前記切り換えレバー32がケ
ーシング1の外面に導出しているスイツチ位置表
示部34には、前記切り換えレバー32が枢動し
て、前記第1可動接点31αを前記第1固定接点
31a又は31bに接合せしめたときの角度に合
わせて、a,b,nのスイツチ位置の表示を施し
てある。かくして、aは、第1可動接点31αが
第1固定接点31aに、bは、第1可動接点31
αが第1固定接点31bに夫々接合する位置を示
しており、nは、第1可動接点31αが第1固定
接点31a,31bのいずれにも接合していない
位置、すなわち、ニユートラルの位置にあり、モ
ータMへの電流は、第2固定接点31γと第2可
動接点31βの組を通つて供給されることを示し
ている。
そこで、この装置の動作を説明する。
すなわち、第3図の如く、切り換えレバー32
を、スイツチ位置表示部34のaに合わせるよう
に枢動させ、第1可動接点31αを第1固定接点
31aに接合せしめると、リンク33は、図の上
の方に押され、移動ストツパ9aが図の上の方に
移動する。而して、トーンアーム8は、レコード
盤3の録音溝2,2の再生始点4,4の所にある
場合、固定ストツパ9bによつて支えられる。こ
の固定ストツパ9aの位置は、トーンアーム8の
先端に設けてあるピツクアツプ6の再生針26
が、前記録音溝2,2の内、外側のそれの再生始
点4より僅かに内側に配置されるように位置付け
られている。このとき、ピツクアツプ6に針圧が
かかつていない場合、トーンアーム8とピツクア
ツプ6とは、第1復帰スプリング7によつて、前
記の固定ストツパ9bに支えられるまで付勢され
る。そして、前述したように、上向きカム20の
回転位相のタイミングによつて、ピツクアツプ
6、再生針26が降下すると、レコード盤3の回
転によつて、再生針26は、外側の録音溝2に吻
合する。このときは、モータMの電源回路は、第
1可動接点31α、第1固定接点31a、第2固
定接点31γ、可変抵抗器11の系で成立してい
るので、レコード盤3は、回転をつづける。従つ
て、再生針26は、外側の録音溝2を走査しなが
ら、レコード盤3の中心の再生終点5に向かつて
旋回移動する。再生針26によつて、ピツクアツ
プされた再生振動は、スピーカユニツトSPの音
伝体22を通じて、スピーカコーン23に伝えら
れ、可聴音に増幅される。ピツクアツプ6が再生
終点5に至ると、ピツクアツプ6は、まず、第2
復帰スプリング27の一端部に形成されている第
2可動接点31βを押して、これを第2固定接点
31γから離す。しかし、モータMの電源回路
は、前述の如く、第1可動接点31α、第1固定
接点31a、第2固定接点31γ、可変抵抗器1
1の系で成立しているので、第2可動接点31β
のこの動作は、その電源回路に対して何等の影響
も及ぼさない。従つて、レコード盤3は、回転を
続け、ピツクアツプ6は、さらに、レコード盤3
の中心方向に移行する。そこで、ピツクアツプ6
は、ターンアーム13を押して、これを前記上向
きカム20の上面に移行せしめる。而して、上向
きカム20の回転によりターンアーム13が持ち
上げられ、スピーカユニツトSPが針圧スプリン
グ24に抗してレコード盤3の録音面から離れる
方向に浮き上がり移行し、再生針26への針圧は
解除され、ピツクアツプ6及び再生針26は、前
回選択した録音溝2の再生始点4に吻合できる位
置に、第1復帰スプリング7の付勢により復帰し
て降下する。この再生針26の降下タイミング
は、前に説明した通りである。なお、ピツクアツ
プ6の再生始点4方向への復帰後、ターンアーム
13も、前記カムの降下面20aを降り、第2復
帰スプリング27の付勢により上向きカム20の
上面より退去して、元の位置に復帰する。このと
き、第2可動接点31βは、再び第2固定接点3
1γに接合するが、このこととは無関係に、第1
可動接点31α、第1固定接点31a、第2固定
接点31γ、可変抵抗器11の系の回路でモータ
Mは回転を続けることができる。従つて、この場
合、始めに選択した録音溝2の連続的な繰り返し
再生ができる。
いま、ここで、第4図の如く、切り換えレバー
32をbの位置にセツトして、第1可動接点31
αを第1固定接点31bに接合したとすれば、リ
ンク33は、切り換えレバー32によつて引かれ
て可動ストツパ9aを、図の下方に移行せしめ
る。そうすると、ピツクアツプ6は、その可動ス
トツパ9aの位置まで復帰して、そこで降下す
る。而して、再生針26は、内側の録音溝2の再
生始点4と吻合し得る。そして、モータMは、第
1可動接点31α、第1固定接点31b、第2固
定接点31γ、可変抵抗器11の系の回路で電流
を供給されるので、レコード盤3は回転する。こ
のようにして、内側の録音溝2が、前記と同様の
動作によつて、連続して繰り返し再生される。
このように、外側又は内側の録音溝2を、連続
して繰り返し再生している途中で、その録音再生
で終了しようとするか、あるいは、一回だけの録
音再生を行おうとする場合は、切り換えレバー3
2をスイツチ位置表示部34のnの所にセツトす
る。そうすると、第1可動接点31αは、第1固
定接点31a,31bのいずれからも離れ、第1
可動接点31αを経る電源回路は成立させず、第
2可動接点31β、第2固定接点31γ、可変抵
抗器11の系の回路のみを成立させる。これによ
つて、ピツクアツプ6が再生終点5に至ると、ピ
ツクアツプ6は、第2可動接点31βを押して、
これを第2固定接点31γから引き離す。かくし
て、モータMへの電源回路は遮断され、レコード
盤3は、そのとき再生しつつあつた録音内容を完
全に再生して停止する。
この場合、ピツクアツプ6は、第2可動接点3
1βのみを押した時点で回路が遮断されるので、
ターンアーム13は動かず、上向きカム20には
乗り上げない。従つて、スピーカユニツトSPは
浮き上がることなく、再生針26には針圧がかか
つたままレコード盤3は停止するから、ピツクア
ツプ6は、再生終点5の所に保持されたままにな
つている。そして、再び録音の再生をしようとす
る場合は、切り換えレバー32を操作して、スイ
ツチ9の第1可動接点31αを、第1固定接点3
1a,31bのいずれかに接合せしめればよい。
そうすると、レコード盤3は回転し、再生終点5
の所にあつたピツクアツプは、さらに進み、ター
ンアーム13に前述したピツクアツプ復帰動作を
せしめ、その録音再生動作を可能にする。
このようにして、この実施例は、簡単な構造に
よつて、複数録音溝の選択再生と、その連続繰り
返し再生と、一回毎の再生との切り換えとを可能
にする。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ケーシングのハウジングを除去した
状態の平面図、第2図は、装置要部の縦断面図、
第3図は、ピツクアツプがレコード盤の外側録音
溝の再生始点と対向するように配置された状態を
示す部分破断要部平面図、第4図は、ピツクアツ
プがレコード盤の内側録音溝の再生始点と対向す
るように配置された状態を示す部分破断要部平面
図、第5図A,Bは、再生始点とカム降下面との
位置関係を示す平面図、第6図は、電源回路図で
ある。 図中、1はケーシング、2は録音溝、3はレコ
ード盤、4は再生始点、5は再生終点、6はピツ
クアツプ、7は第1復帰スプリング、8はトーン
アーム、9はストツパ、9aは移動式ストツパ、
13はターンアーム、SPはスピーカユニツト、
Mはモータ、20はカム、22は音伝体、23は
スピーカ、27は第2復帰スプリング、31はス
イツチ、31αは第1可動接点、31a,bは第
1固定接点、31βは第2可動接点、31γは第
2固定接点、32は切り換えレバー、34はスイ
ツチ位置表示部である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ケーシング内に、モータによつて回転するよ
    うに枢支され、且つ、複数の録音溝を有するレコ
    ード盤と、前記録音溝に沿つてその再生始点から
    再生終点に向かつて移動するピツクアツプを有
    し、常時、第1復帰スプリングにて前記ピツクア
    ツプが再生始点に向かつて付勢されるようにした
    トーンアームと、前記ピツクアツプを前記第1復
    帰スプリングの付勢に抗して前記録音溝の再生始
    点に対応する位置に支え止めるストツパと、スピ
    ーカ及び音伝体でなり、且つ、前記ピツクアツプ
    が摺接するように架設したスピーカユニツトと、
    前記音伝体をレコード盤の方に押す針圧スプリン
    グと、前記トーンアームが前記再生終点に至る
    と、トーンアームに押されて揺動でき、且つ、前
    記レコード盤から離れる方向にも揺動できるよう
    に配置枢着されたターンアームと、このターンア
    ームを、常時、前記トーンアームの押圧とは反対
    方向に付勢する第2復帰スプリングと、前記ター
    ンアームが、前記トーンアームによつて押されて
    揺動して乗り上げスピーカユニツトの音伝体を持
    ち上げることができるように、レコード盤の中心
    位置に設けられた上向きのカムと、前記モータの
    電源を入断するためのスイツチとを具備し、前記
    レコード盤の各録音溝は、その再生始点がレコー
    ド盤の直径方向に異なる位置に配置され、前記ス
    トツパは、前記ピツクアツプが前記各再生始点に
    対応して位置決めできるように、前記レコード盤
    が展開している平面と平行な方向への移動が許容
    される手段でケーシング内に保持された移動式ス
    トツパを包含している、簡易蓄音機において、 前記スイツチは、前記レコード盤が展開してい
    る平面と平行な平面に、前記録音溝の数に対応す
    る数で固定配置され、且つ、相互に電気的に導通
    した第1固定接点と、旋回しながらこれらの第1
    固定接点と逐次接合できるように枢着された第1
    可動接点と、前記トーンアームの旋回平面に臨
    み、その再生終点に至つた時点で前記トーンアー
    ムで支持される第2可動接点と、この第2可動接
    点が前記トーンアームで支持されていない状態で
    これに接合する位置に配置されている第2固定接
    点とからなり、前記第1可動接点は、途中を前記
    レコード盤が展開している平面と平行な平面に沿
    つて旋回できるように枢着してある切り換えレバ
    ーで担持し、この切り換えレバーの前記枢着して
    ある点以外の長手方向の適当な部分に、前記移動
    式ストツパに連絡したリンクを枢着し、この切り
    換えレバーの自由端は、ケーシングの外面のスイ
    ツチ位置表示部に導出してそこで前記切り換え操
    作ができるようにし、さらに、これら第1固定接
    点、第1可動接点の組と第2可動接点、第2固定
    接点の組とは、モータの電源回路の中で、バイパ
    スのスイツチ回路を構成していることを特徴とす
    る、簡易蓄音機の構造。 2 スイツチの第2可動接点が、ターンアームに
    設けられている特許請求の範囲第1項記載の簡易
    蓄音機の構造。 3 スイツチの第2可動接点が、ターンアームの
    第2復帰スプリングが兼ねている、特許請求の範
    囲第1項記載の簡易蓄音機の構造。
JP13944582A 1982-08-11 1982-08-11 複数の録音溝を選択して再生する簡易蓄音機 Granted JPS5930201A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13944582A JPS5930201A (ja) 1982-08-11 1982-08-11 複数の録音溝を選択して再生する簡易蓄音機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13944582A JPS5930201A (ja) 1982-08-11 1982-08-11 複数の録音溝を選択して再生する簡易蓄音機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5930201A JPS5930201A (ja) 1984-02-17
JPH0125121B2 true JPH0125121B2 (ja) 1989-05-16

Family

ID=15245365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13944582A Granted JPS5930201A (ja) 1982-08-11 1982-08-11 複数の録音溝を選択して再生する簡易蓄音機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5930201A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2691830B1 (fr) * 1992-05-29 1994-10-14 Raoul Parienti Procédé d'enregistrement et de lecture d'un signal sonore et son dispositif associé.
FR2713384B1 (fr) 1993-12-01 1996-02-23 Raoul Parienti Objet de correspondance.

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5930201A (ja) 1984-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS60170001A (ja) 複数の録音を再生できる簡易音響再生機
US3538638A (en) Three-faced doll with phonograph
JPH0125121B2 (ja)
JPH0682441B2 (ja) 複数録音溝を有するレコード盤のための音響再生機
US4361882A (en) Sound reproducing device incorporating a device for selecting a desired record groove
JPS6154002A (ja) 簡易音響再生機の再生選択機構
JPH047001B2 (ja)
JPH0364921B2 (ja)
JPH0150001B2 (ja)
JPS61198403A (ja) ランダム選択再生方式簡易音響再生機
JPH0154761B2 (ja)
JPH03681B2 (ja)
JPH0263241B2 (ja)
JPS62257667A (ja) 複数のレコ−ド盤を用い得る簡易音響再生機
JPH043002B2 (ja)
JPH0713041Y2 (ja) 簡易音響再生機
US3165596A (en) Phonograph monaural-binaural switching device
JPS6213202Y2 (ja)
JPS6252757A (ja) 選択式音響再生機のレコ−ド盤交換機構
US4573150A (en) Self-holding switch for use in a sound reproducing device
JP2935394B2 (ja) ディスクプレーヤのセンタリング装置
JPS6135602B2 (ja)
JPS5853734Y2 (ja) ト−ンア−ムの頭出し装置
JPS62125501A (ja) 複数録音溝を有するレコ−ド盤のための簡易音響再生機
JPS6226137Y2 (ja)