JPH01249580A - 車両のホイールアライメント調整装置 - Google Patents

車両のホイールアライメント調整装置

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JPH01249580A
JPH01249580A JP7643488A JP7643488A JPH01249580A JP H01249580 A JPH01249580 A JP H01249580A JP 7643488 A JP7643488 A JP 7643488A JP 7643488 A JP7643488 A JP 7643488A JP H01249580 A JPH01249580 A JP H01249580A
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toe angle
wheel
adjustment
angle
toe
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JP7643488A
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Inventor
Toshiharu Sakamoto
俊治 坂本
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両のホイールアライメント調整装置の改良に
関する。
(従来技術) 車両の組立工程においては、その下流端にホイールアラ
イメントのチエツク工程が設けられて、トー角等のホイ
ールアライメントの最終的な調整が行なわれる(特開昭
61−178607号公報参照)0例えば特開昭57−
100307号公報に見られるように、静止するタイヤ
の外側面に直接測定板を当接させて、この測定板の#A
3角からトー角、キャンバー角等を求め、この測定値が
基準判定値と異なるときには、その後ホイールアライメ
ント調整作業がなされる。
ところで、これら一連の作業、つまりホイールアライメ
ントの測定とその調整とは、各車輪毎に設けられたテー
ブル上に車両を停車した状態でなされるが、このテーブ
ルは、基台に対してフルフロートとされているのが通例
である。
すなわち、フルフロートとされたテーブル上でホイール
アライメントの調整を行なうことで、各車輪は自由にそ
のタイヤ角度を変えることが保障され、したがって、ホ
イールアライメント調整に伴なう車輪とテーブルとの間
のこじれの発生が防止されることになる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このように車輪が自由にそのタイヤ角度
を変えることができるということは、ホイールアライメ
ントの測定に際し、ホイールアライメント測定子が車輪
の衝合するときに、タイヤ角度が変化する恐れがあり、
正確なるタイヤ角度の測定が難しいという問題が生ずる
。このことは、これら測定結果に基づいてホイールアラ
イメントの調整がなされるため、ホイールアライメント
の調整に誤差が生ずる結果を招く。
そこで、本発明の目的は、ホイールアライメントの測定
に伴ってタイヤ角度が変化するのを確実に防止するよう
にした車両のホイールアライメント調整装置を提供する
ことにある。
(問題点を解決するための手段、作用)」1記技術的課
題を達成すべく、本発明にあっては、 基台に対して水平面内でフルフロートとされ、各車輪毎
に設けられたテーブルと、 該テーブル上に停車されている車両に対し、車輪の側面
に測定子を衝合させてホイールアライメントを測定する
0定手段と、 前記テーブル上に停車されている車両に対し、ホイール
アライメントを調整する31整手段と、を有する車両の
ホイールアライメント調整装置を前提として、 前記テーブルを固定するテーブル固定手段と、 該テーブル固定手段によるテーブルの固定を解除するテ
ーブル固定解除手段と、 前記測定手段によるホイールアライメントの測定中には
前記テーブル固定手段を作動させてテーブルを固定し、
前記調整手段によるホイールアライメント調整中には前
記テーブル固定解除手段を作動させてテーブルをフルフ
ロート状態を生成させる制御手段と、を備える構成とし
である。
以上の構成により、ホイールアライメントの測定の際に
は、上記テーブル固定手段によってテーブルが固定され
るため、タイヤ角度の変化を確実に防止することが可能
とされる。他方、ホイールアライメントの調整の際には
、上記テーブル固定手段によるテーブルの固定が解除さ
れるため、従来と同様にテーブルをフルフロートの状態
としたうえでホイールアライメントの調整がなし得るこ
とになる。
(以下、余白) (実施例) 以ド、本発明の実施例を添付した図面に基づいて説明す
る。
第1図は自動車の組立ラインLを部分的に示すもので、
組立ラインLの最終工程にはホイールアライメント調整
ステーションSが設けられ、該ステーションSは、共に
同一構成とされたS−1と、S−2と、S−3とが並列
に3つ設けられて、適宜、いずれかのステーションSへ
自動車1が搬入され、該ステーションSにおいて、自動
車lのホイールアライメントの調整がなされる。
以下、ホイールアライメント調整ステーションSの説明
において、キャンバ角、トー角等の調整のうち、トー角
を代表して説明することとする。
該ステーションSは、第2図、第3図に示すように、自
動車lの車輪2の受台をなす載置台3と、各車輪2のト
ー角等の測定を行なうトー角測定装詮4とが設けられて
いる。また、前記ステーションSのビットPには、トー
角調整装置5が設けられ、このトー角調整装置5は、こ
こでは、各車輪2毎に合計4台設置されて、上記トー角
測定装置4によるトー角実測値が設定トー角と異なると
きには、トー角調整装置5によって各車輪2毎にトー角
調整がなされるようになっている。尚、図において、右
前輪に関するものにはrFRJを付し、同様に、左前輪
に関するものにはrFLJを付し、右後輪に関するもの
にはrRRJを付し、左後輪に関するものにはrRLJ
を付して識別しである。また、以下の説明において、特
に必要があるときには、前輪用にはrFJを、後輪には
rRJを付して総称し、各要素を総称するときには、数
字のみの参照符合を用いて説明を加えることとする。次
に説明の都合上、上記トー角測定装鐙4及びトー角調整
装置5等を説明するに先立って、各車輪2に設けられて
いるトー角調整機M6について説明する。
トー角調、 構6(第4図、第5図) 第4図は後輪用サスペンション7を示すもので、このサ
スベンジ厘ン7はスイングアーム式とされて、その車輪
支持部材701の構成要素である後ラテラルリンク70
2には後輪2Rのトー角を調整可能とするトー角調整機
構6が設けられている。以下に、より具体的に説明する
図中、符合703はサブフレームで、サブフレーム70
3は車体に固定されて、車幅方向に延び、その右端部及
び左端部には、上記車輪支持部材701を介して、後輪
2Rが上下動可能に保持されている。該車輪支持部材7
01は、はぼ車幅方向に延びる前ラテラルリンク704
及び上記後ラテラルリンク702並びに車体前後方向に
延びるホイールサポート部材としての連結リンク705
と、を有している。上記前ラテラルリンク704と上記
後ラテラルリンク702とは、後ラテラルリンク702
を後方にして車体前後方向に並んで配設され、これら要
素702.704は、その内端部(車体内方側の端部)
が上記サブフレーム703に対して回動自在に連結され
、外端部(車体外方側の端部)が上記連結リンク705
に対して回動自在に連結されている。すなわち、前ラテ
ラルリンク704の外端部は連結リンク705の前端部
に連結され、後ラテラルリンク702の外端部は連結リ
ンク705の後端部に連結されている。そして、連結リ
ンク705は車体外方に延びるキングピン705aを有
し、後輪2Rは、このキングピン705aに対して回転
自在に保持されるようになっている。また、サスペンシ
ョン7には、車体前後方向に延びる左右一対のトーショ
ンロッド706が設けられ、各トーションロッド706
は、その前端が車体に対して回動自在に連結され、後端
が上記連結リンク705に回動自在に連結されて、この
トーションロッド706によって上記車輪支持部材70
1の車体前後方向の剛性が確保されている。
前記トー角調整機構6は、後ラテラルリック702の杖
さ方向はぼ中央に設けられ、該トー角調整機構7は、ト
ー角調整ロッド601と、六角ナツトからなるロックナ
ツト602と、から概略構成されている。すなわち、後
ラテラルリンク702は、ff15図に示すように、内
リンク702a(車体内方側リンク)と外リンク702
b(i体外刃側リンク)とに半割され、これらリンク7
02a、702bとの間に上記トー角調整ロッド601
が配設されている。そして、トー角調整ロッド601に
は、その両端部に、相対的に逆方向にねじ切りされたね
じ部601aが形成され、これらねじ部601aに対応
して上記リンク702a、702bの対向端部には雌ね
じ部702C(外リンク702 bについては図示を省
略しである)が形成され、トー角調整ロッド601とリ
ンク702a、702bとは螺合結合されている。
なお、トー角調整ロッド601の外端部が螺合する外リ
ンク702bの雌ねじ部はナツト702dによって構成
されており、該ナラ)702dは外リンク702bに固
着されている。上記ロックナツト602はトー角調整ロ
ッド601の外端部側ねじ部702cに螺合され、この
ロックナ、ット602が上記ナラ)702dに圧接する
ことによってトー角調整ロッド601の回転をa、りす
るようになっている。
以上の構成により、ロックナツト602を緩めて、トー
角調整ロッド601をその軸線回りに回転させることに
より内リンク702aと外リンク702 bとが接近あ
るいは離反し、この結果後ラテラルリンク702の長さ
寸法が短縮あるいは伸長することとなる。そして、この
後ラテラルリンク702の長さ寸法が変化するというこ
とは、とりもなおさず後輪2Rのトー角が変化するとい
うことであり、後ラテラルリンク702が短縮したとき
にはトー角がトーアウト方向に調整され、逆に後ラテラ
ルリンク702が伸長したときにはトー角がトーイン方
向に調整されることとなる。
以上、後輪2R側のトー角調整機構6について説明した
が、前輪2Fについては転舵機構の一構成要素であるタ
イロッドにトー角調整機構が設けられ、この前輪側トー
角調整機構は上記後輪側トー角調整機構6と同一の構成
からなるため、図示及びその説明を省略する。
載置台3(第2図、第6図乃至第13図)載置台3は、
第6図等にも示すように、2レ−ム301を有し、フレ
ーム301の上面には第8図、第10図に示すように、
同一円周上に複数のベアリング302が設けられ、この
ベアリング302に転勤自在に設けられたポール302
a上にターンテーブル303が配設されている。ターン
テーブル303は車輪2を直接支持するもので、前輪用
ターンテーブル303Fと、後輪用ターンテーブル30
3Rとは若干構成上の差異があるため、先ず、前輪用タ
ーンテーブル303F (第8図乃至第10図)を説明
した後に、後輪用ターンテーブル303R(第11図)
について説明する。
前輪用ターンテーブル303Fには、その上面に、前輪
2Fを転動させるローラ304と、前輪2Fの内側面に
当接するガイド板305とが設けられ、上記ローラ30
4は図示を省略した駆動ユニットにより回転駆動される
。そして、前輪用ターンテーブル3−03 Fは、第8
図に示すように、F方に延びる回転軸306を有し、当
該回転M306の下端には、エンコーダ307が設けら
   ′れて、このエンコーダ307によって後輪用タ
ーンテーブル303Fの回転角が検出されるようになっ
ている。また、E配回転軸306には、そのl下方向中
央部に、第9図に示すように、横断面矩形の異形部30
6aが設けられ、この異形部306aは、軸回転規制板
307によって挟み込まれるようになっている。すなわ
ち、軸回転規制板307は、上記回転輪306を挟んで
前後に307aと307bとに2つ設けられ、これら、
軸回転規制板307は、夫々、回転軸306との対向端
に前記異形部306aに対応する切欠部307Cを有し
ている。そして、#1回転規制板307は、フレーム3
01に前後動自在に設けられ、この軸回転規制板307
の一端はアーム308の上端に連結されている。アーム
308は、−の軸回転規制板307a用のアーム308
aと他の軸回転規制板307b用のアーム308bとに
2つ設けられている。これらアーム308は上下方向に
延び、その中央部がアーム301に回転自在に取付けら
れ、アーム308の下端はアーム308a、308b間
に架設されたシリンダ309に連結されている。
これによりシリンダ309が伸長したときには、2つの
軸回転規制板307が互いに近接し、この軸回転規制板
307によって前記回転軸306がクランプされて、エ
ンコーダ307の零点出しがなされるようになっている
。逆にシリンダ309が短縮したときには、2つの軸回
転規制板307が互いに離反動し、前記回転軸306の
クランプが解除される。そして、このように回転軸30
6のクランプ解除がなされたときには、回転軸306の
回転及び#後左右動が許容されることになる。すなわち
、前輪用ターンテーブル303Fはフルフロートの状態
となり、該テーブル303Fの回転角度をエンコーダ3
07によって検出することが可能とされる。
また、ターンテーブル303Fには、その近傍にストッ
パ31om<設けられ、このストッパ310によってタ
ーンテーブル303Fの固定がなされるようになってい
る。具体的には、第10因に示すように、ストッパ31
0はフレーム301に立設されたシリンダ311を有し
、そのピストンロッド312の先端はアーム313が設
けられ、このアーム313はターンテーブル303Fの
端部に臨ませて配設されている。これにより、シリンダ
311(ピストンロッド312)が伸長したときには、
アーム313がターンテーブル303Fから離脱してタ
ーンテーブル303Fの拘束が解除され、逆にシリンダ
311が短縮したときには、アーム313がターンテー
ブル303Fに押圧されて、ターンテーブル303Fの
固定がなされる。このようなターンテーブル303Fの
固定あるいは固定解除手段は、後述するように、トー角
測定の際には、ターンテーブル303Fの固定がなされ
、逆にトー角調整の際にはターンテーブル303Fの固
定解除をなすようになっている。これによりトー角測定
の際にトー角調整装置4が車輪2と衝合するときに、こ
の影響を受けてターンテーブル303Fが変位するのを
防止することが可能となる。また、本実施例では車輪2
を回転させた状態でもタイヤ角度を測定することとして
いるため、車輪2の回転によってターンテーブル303
Fが変位するのを防止することが可能となる。逆にトー
調整の際には、ターンテーブル303Fはフルフロート
状態とされているため、トー角調整に伴なって車輪2が
ターンテーブル302上でこじれることが防止される。
前記フレーム301には、また、前輪用ターンテーブル
303Fを挟んで前後に搬送台310が設けられ、この
搬送台315によって車輪2Fのターンテーブル303
Fに対する乗り降りが円滑になされるようになっている
他方、後輪用ターンテーブル303Rは、後輪用フレー
ム320の上面に設けられ、基本的には、上記前輪用タ
ーンテーブル303Fと同様の構成とされている。した
がって該前輪用ターンテーブル303Fと同一の要素に
は同一の参照符号を付すことによりその説明を省略し、
以下に前輪用ターンテーブル303Fと異なる点につい
てのみ説明を加えることとする。
第11図に示すように、後輪用ターンテープ303Rは
、前記前輪用ターンテーブル303Fと同様に、下方に
延びる回転軸321を有し、該回転軸321の下端部に
横断面矩形の異形部321aが設けられて、この異形部
321aを軸回転規制板307によって挟み込むように
なっている。つまり後輪用ターンテーブル303Rには
前輪用ターンテーブル307Fのようにエンコーダ30
7が設けられていない。そして、軸回転規制板307は
、ここでは、スプリング322によって常時307aと
307bとが離間する方向に付勢され、−の軸回転規制
板307aは−のシリンダ323に連結され、他の軸回
転規制板307bは他のシリンダ324に連結されて、
両シリンダ323,324が共に伸長することによって
、2つの軸回転規制板307が互いに接近し、前記回転
軸321をクランプして、後輪用ターンテーブル303
Rの原位難復帰がなされるようになっている。逆にシリ
ンダ307が短縮したときには、前記スプリング322
の助勢力を受けて2つの軸回転規制板307が互いに離
反動じ、前記回転軸321のクランプが解除される。こ
のようにして回転軸321のクランプ解除がなされたと
きには1回転軸321の回転及び前後左右動が許容され
ることとなる。すなわち、後輪用ターンテーブル303
Rは、フルフロートの状態となる。尚、この後輪用のタ
ーンテーブル303Rは、図示を省略したが、例えばサ
ーボモータ等の駆動手段によって車体前後方向に移動可
能とされ、後輪用ターンテーブル303Rを移動させる
ことによって、前輪用ターンテーブル303Fとの間隔
を車種に対応して調整するようになっている。
載置台3には、また、前輪用ターンテーブル303Fあ
るいは後輪用ターンテーブル303Rの後方に、夫々、
ガイド装g!1330が設けられ、また、両ターンテー
ブル303F、303Rに挟まれたガイド装置3−03
の前方及び後方には、リフタ331が設けられている。
上記ガイド装M330は、第2図及び第12図に示すよ
うに、前後方向に延びる左右一対のガイド体332を有
し、これらガイド体322はフレーム333上に車幅方
向(左右方向)に移動自在となっている。ガイド体33
2は前後方向に延びる案内溝(車輪走行路)332aを
有し、ガイド体332の後端には後方に向けて拡開する
案内板334が取付けられている。両ガイド体332は
、その外側にアーム335が回転自在に取付けられ、−
のアーム335aと他のアーム335bとは第1の連結
ロッド336によって連結されている。また、−のアー
ム335aは図示の如く第2の連結ロッド337により
−のガイド体332aに連結され、他のアーム335b
はその他端部が第3の連結ロッド338によって他のガ
イド体332bに連結されている。上記第1の連結ロッ
ド336はシリンダ(図示せず)等により車幅方向に駆
動されるようになっており、この第1の連結ロッド33
6の移動により両ガイド体332は車幅方向に相対向に
離間接近される。これにより車種毎に異なるトレッドの
合わせて両ガイド体332の間隔調整をなし得るように
されている。
前記リフタ331は、第13図にも示すように、フレー
ム340と、このフレーム340に固設されて上下に延
びるシリンダ341とからなり、このシリンダ341の
ロッド341aは上方に突出自在とされ、ロッド341
aの北端にはヘッド342が取付けられて、このヘッド
342には車体のサイドシル(図示省略)を受は入れる
受溝342aが形成されている。このため、シリンダ3
41が上方に伸長するとヘッド342の受溝342aに
車体のサイドシルが受は入れられ、リフタ331によっ
て車体の保持がなされるようになっている。これにより
フルフロート式ターンテーブル303に載置された車体
が外力によって変動しないようにされている。尚、リフ
タ331は車体を若干持ち上げた状態で車体を保持する
ようになっており、これにより車輪2に加わる車体重量
を小さくするようにしてタイヤの変形を抑えると共に、
ターンテーブル303への荷重を小さなものにしてター
ンテーブル303の回転をスムーズに行なわせることが
できるようにしている。
各トー角測定装置(センサユニット)4は、第14図に
も示すように、測定板401を有し、この測定板401
は、回転自在とされた3つのローラ401a、401b
、401cを有し、このローラ401a、401b、4
01Cを介して、車輪2の外側面に当接されるようにな
っている。
すなわち、各トー角測定装置4には駆動手段402が付
設されて、この駆動手段402によって車幅方向(第1
4図に示す矢印方向)に移動可能とされ、ステーション
Sに自動車1がセットされたときには、トー角測定装置
4はその測定板401(ローラ401a、401b、4
01c)が車輪2に当接するまでトレッド内方側へ移動
されて、測定板401の傾き角によってトー角、キャン
バ角、あるいは前輪2Fにあっては転舵角等の検出がな
されるようになっている。なお、この装置4は、第2図
に示すように、検査対象となる車両にフェイル信号等を
送出する信号送出手段403および該装置4によって測
定されたトー角を予め設定された基本特性と比較する比
較検査手段404を有している。このため、比較検査手
段404には前後輪の転舵角測定値が入力されるライン
404a〜404dが接続され、信号送出手段403に
は車両のコントローラ(図示省略)と接続されるコネク
タ403bを有したライン403&が接続されている。
以下、上記信号送出手段403、比較検出手段404等
を総称するときにはコントロールユニットUという。
第15図乃至第17図はトー角潤定装Pt4乃至上記駆
動手段402の詳細を示す図である。
トー角測定装置4は、そのフレーム405からトレッド
内方側に向けて延びる支持シャフト406を有し、該支
持シャツ)406の先端にボールジオインド407を介
して前記測定板401が取付けられ、この測定板401
の上部と両側部とに1iiI記ローラ401a、401
b、401cが回転自在に泡付けられている。また該測
定板401とフレーム405との間には、圧縮スプリン
グ408、引張りスプリング409、リンク410が架
設されて、測定板401に外力が作用しないときには、
該測定板401が垂直且つ前後方向に延びる車体中心軸
との平行状態をとるようにされている。他方、測定板4
01に外力が作用したとき、つまり車輪2の前後方向の
傾き角あるいは上下方向の傾き角等に応じて、測定板4
01は支持シャフト406を中心に車輪2の傾き角を反
映した揺動をなすことになる。この測定板401の傾き
角歪検出すべく、フレーム405には、支持シャフト4
06を挟んで前後に設けられた2つの変位測定器410
a、410b (第16図参照)と、また支持シャフト
406の上方に設けられた変位測定器410c (第1
5図参照)との3つの変位測定器(センサ)410が設
けられて、各変位測定器410は゛、夫々、測定板40
1の背面に向けて延びる検出ロッド410dを有してい
る。前記支持シャフト406は圧縮バネ406dによっ
て伸縮1丁能とされ、(第16図参照)、また検出ロッ
ド410dは圧縮バネ410eによって伸縮可能とされ
ている(第18図参照)。検出ロッド410は、測定板
401(0−ラ401a)が車輪2の外側面に当接され
たときには、測定板401に固設された当接塵401d
と衝合するようになっており、測定板401が傾斜して
いる場合には各検出ロッド410dの進退方向の移動量
(変位測定器410内での前後の移動量)に差が生じる
ことから、この差に基づいてトー角、転舵角、キャンバ
角等の検出がなされる。
具体的には、支持シャフト406を挟んで等間隔(S/
2)をもって前後に配された変位測定器410a、41
0b(7)検出ロッド410d(7)変位にの差から車
輪2の前後方向の傾き角θ(以下、タイヤ角度ともいう
)の測定がなされ、このタイヤ角度θに基づいてトー角
、転舵角が測定される。
すなわち、該タイヤ角度θは以ドの式に基づいて算出さ
れる。尚、下記の式においては、上記変位量に変えて検
出ロッド410dの絶対長さで表わしである(第18図
参照)。
tanθ=(Aa−Ba)/S ここに、 θ:タイヤ角度 Aa:検出口7ド410d (変位測定器410 a) Ba:検出ロー2ド410d (変位測定器410d) S:変位測定器410aと410bとの間隔他力キャン
バ角(車輪2の」−下方向の傾き角)にあっては、上記
両変位量の平均値と支持シャフト406の上方に配され
た変位測定器410cの変位量とから求められる。勿論
、トー角および転舵角の測定を行なうだけであれば、上
記2個の変位測定器410a、410bを設けるだけで
足りる。
上記トー角測定装置4はスライドテーブル420に固定
され、このスライドテーブル420は基台421に対し
て車幅方向に移動自在とされている。すなわち、基台4
21には、車幅方向に延びる2本のガイドロッド422
が設けられ、上記スライドテーブル420はこのガイド
ロッド422に案内されて移動するようになっている。
そして、基台421にはガイドロッド422に平行に、
つまり車幅方向に延びるねじ棒425が回転自在に設け
られ、このねじ棒425はスライドテーブル420のね
じブツシュ426に螺合されて、ねじ棒425の回転動
によってスライドテーブル420の駆動がなされるよう
になっており、このねじ棒425はその一端がサーボモ
ータ430に連結されている。スライドテーブル420
の移動量は2つのリミットスイッチ431,432によ
って行なわれる。すなわち、リミットスイッチ431,
432の作動によってサーボモータ430の駆動制御が
なされるようになっている。これにより、トー角測定装
置4はその測定板401 (ローラ401a、401b
、401c)が車輪2と当接する作動位置と、測定40
1が車輪2から離間した非作動位置をとりうるようにさ
れている。尚、後輪用のトー角測定装置4Rは、その基
台421が例えばサーボモータ等の駆動手段によって車
体前後方向に移動可能とされ、後輪用トー角測定装置4
Rを移動させることによって、前輪用トー角測定装置4
Fとの間隔を車種に応じて調整するようになっている。
(以下余白) トー角調整装置5(第19図乃至第25[Δ)トー角調
整装置5は、第19図、第20図に示すように、上Fに
延びる主アーム501を有し、この王アーム501は板
状部材から構成されて、その−側には第1の揺動アーム
502が設けられ、他側には第2の揺動アーム503が
設けられている。第1の揺動アーム502と第2の揺動
アーム503とは、共に上記王7−ム501に沿って上
下に延びる板状部材から構成され、第1の可動アーム5
02には前記トー角調整ロッド601をクランプする第
1のクランプ手段504が設けられ、第2の揺動アーム
503には前記ロックナツト602をクランプする第2
のクランプ手段505が設けられている。
上記ff1lのクランプ手段504は、第22図に示す
ように、上下一対の握持部材506を備え。
該握持部材506は上記第1の揺動アーム502の上端
部に配設されている。この一対の握持部材506はその
中央部においてビン507回りに相対回転可能とされ、
該ビン507は第1の可動アーム502に固定されてい
る(第21図参照)、また握持部材506は、ビン50
7を挟んでその一端部(上端部)にトー角調整ロッド6
01を握持する握持部506aが設けられ、この握持部
506aが開閉することによって、トー角調整ロッド6
01のクランプ、アンクランプがなされるようになって
いる。他方、握持部材506の他端部(下端部)には一
対のローラ508が設けられ、これらローラ508の間
には、くさび部材509が進退動可能に配設されている
。すなわち、くさび部材509は第1の揺動アーム50
2の延び方向に沿って上下に移動可能とされ、このくさ
び部材509がローラ508間に進入したときには、握
持部材506の上端部が相対的に接近し、−上記握持部
506aによるトー角調整ロッド601のクランプがな
される。尚、上記ビン507と握持部材506との間に
は、図示を省略したバネが設けられて、〈さひ部材50
9がローラ508間から退出したときに上記バネの付勢
力によって、握持部材506の上端部の相対的な離反動
、つまり上記握持部506aによるトー角調整ロッド6
01のクランプが解除されるようになっている(トー角
調整ロッ601のアンクランプ)。上記くさび部材50
9はシリンダ510(第1のシリンダ)により駆動され
るようになっており、該シリンダ510は上記第1の揺
動アーム502の下端部に配設されて、シリンダ510
のピストンロッド510aの先端が上記くさび部材50
9に連結されている(第22図参照)。これによりピス
トンロッド510aが伸長するに従ってくさび部材50
9が上記ローラ508間に深く進入し、逆にピストンロ
ッド510aが短縮するに従ってくさび部材509が上
記ローラ508間から退出することとなる。
前記第2のクランプ手段505は、上記第1のクランプ
手段504と同様に、上下一対の握持部材521(第2
の握持部材)を備え、該握持部材521は前記第2め揺
動アーム503の上端部に配設されている。この一対の
握持部材521は、第22図に示すように、その中央部
においてピン522(第2のビン)回りに相対回転可能
とされ、該ビン522は第2の揺動アーム503に固定
されている(第21図参照)。上記握持部材421は、
ビン522を挟んでその一端部(上端部)にロックナツ
ト602を握持する握持部521aが設けられ、この握
持部521aが開閉することによって、ロックナツト6
02のクランプ、アンクランプがなされるようになって
いる。他方、握持部材521の他端部(下端部)には一
対のローラ523(第2のローラ)が設けられ、これら
ローラ523の間には、第1のクランプ手段504と同
様に、〈さび部材524(第2のくさび部材)が進退動
Of能に配設されている。すなわち、くさび部材524
は第2の揺動アーム503の延び方向に沿って上下に移
動可能とされ、このくさび部材524がローラ423間
に進入したときには、握持部材521の上端部が相対的
に接近し、上記握持部521aによるロックナツト60
2のクランプがなされる。尚、上記ビン522と握持部
材521との間には、上記第1のクランプ手段504と
同様に、図示を省略・したバネが設けられて、くさび部
材524がローラ523間から退出したときに上記バネ
の付勢力によって、握持部材521の上端部の相対的な
離反動、つまり上記握持部521aによるロックナラ)
802のクランプが解除されるようになっている(ロッ
クナツト602のアンクランプ)、上記くさび部材52
4はシリンダ525(第2のシリンダ)により駆動され
るようになっており、該シリンダ525は上記第2の揺
動アーム503の下端部に配設されて、シリンダ525
のピストンロッド525aの先端が上記くさび部材52
4に連結されている(第21図参照)、これによりピス
トンロッド525aが伸長するに従ってくさび部材52
4が上記ローラ523間に深く進入し、逆にピストンロ
ッド525aが短縮するに従ってくさび部材524が上
記ローラ523間から退出することとなる。
前記主アーム501は、その上端部に、前記第1のクラ
ンプ手段504及び第2のクランプ手段505よりも長
く延びたガイド部材530が固設され、このガイド部材
530には、先端に向かうに従って徐々に拡開し、前記
トー角調整ロッド601を受は入れるガイド部530a
が形成されている。
この主アーム501に対する上記第1、第2の揺動アー
ム502.503の保持は、上記ガイド部材530と前
記第1の把持部材506との間及びガイド部材530と
前記第2の把持部材521との間に配設された保持板5
31,532によって行なわれるようになっている(第
21図参照)。すなわち、第1の揺動アーム502とそ
の把持部材506との間には該第1の揺動アーム502
の上端に向けて凹とする溝502aが形成され、他方保
持板531は、主アーム501にボルト固定されて、こ
の保持板531の下端部531aが前記溝502aに侵
入する形で配置されている。そして、この保持板531
の下端部531aと溝502aとの当接面は、前記トー
各調整ロー。
ドア01の軸線を中心とする円弧面とされ、該円弧面に
よって第1の揺動アーム502は主アーム501に対し
て相対回転可能とされている。同様に、第2の揺動アー
ム503にも溝503aが形成され、上記保持板532
はその下端部532aが当該溝503aに侵入する形で
配置されて、保持板532の下端部532aと溝503
aとの当接面は、ロックナフト602 ()−角調整ロ
ッド601)の軸線を中心とする円弧面とされている。
そして、主アーム501の下端部には、第19図に示す
ように、その−側面に第1のブラケット535が設けら
れ、他側面には第2のブラケット536が設けられてい
る。第2のブラケット536には、同図に示すように、
第3のシリンダ537が揺動自在に取り付けられて、第
3のシリンダ537は、そのピストンロッド537aの
先端が前記第2の揺動アーム503の下端部に回動自在
に連結されている。尚、第19図は、トー角調整装置4
を第2のクランプ手段505側から見た側面図である関
係ヒ、第3のシリンダ537の取り付は状態を図示しで
あるが、上記第1のブラケット535に関しても同様に
シリンダ538(第20図参照)が揺動自在に取り付け
られ、そのピストンロッドの先端が前記第1の揺動アー
ム502の下端部に回動自在に連結されている。これに
より、第4のシリンダ538の伸長あるいは短縮によっ
て前記第1の揺動アーム502はトー角調整ロッド60
1の軸線を中心として揺動し、トー角調整ロッド601
の回転がなされることとなる。
また第3のシリンダ537の伸長あるいは短縮によって
前記第2の揺動アーム503はロー7クナツト602の
軸線を中心として揺動し、ロックナツト602の回転が
なされることとなる。
また、上記第4のシリンダ538つまりトー角調整ロッ
ド601用の揺動アーム502を駆動するシリンダには
、その作動速度を高速と低速とに切換えるシリンダ速度
変更手段540が付設され(第20図参照)、このシリ
ンダ速度変更手段540は、コントロール二二ッ)Uか
らの信号によって制御されるようになっている。
主アーム501は、また、その台座をなすスライドテー
ブル550に対して前後動(上下動)可能に取り付けら
れている。すなわち、スライドテーブル550は上下に
延び、その上面には前後に延びるガイドレール551が
敷設されて、主アーム501はこのガイドレール551
に案内されて移動可部とされている。そして、スライド
テーブル550にはその下端に第5のシリンダ552が
固設され、この第5のシリンダ552(共通シリンダ)
のピストンロッド552aの先端は、主アーム501の
後端(下端)に連結されて、該第5のシリンダ552の
伸長あるいは短縮によって主アーム501のE下の移動
がなされ、f55のシリンダ552が伸長したときには
(第19図の状態)、主アーム501が作動位置をとり
、逆に第5のシリンダ552が短縮したときには、主ア
ーム501が非作動位置をとるようになっている。また
、−このi5のシリンダ552と王アーム501との連
結部には、以下に詳述するズレ吸収機構555が設けら
れている。
ズレ吸収機構555は、第24図に示すように、主アー
ム501の下端面に固設されたケーシング556を有し
、該ケーシング556は上下に延びる筒形状とされて、
その下端壁には透孔556aが設けられ、該透孔556
aを通って前記ピストンロッド552a (第5のシリ
ンダ552)の先端部がケーシング556内に侵入し、
ピストンロッド552aの侵入端部には鍔部552bが
形成されて、この鍔部552bとケーシング556の土
壁内面との間には圧縮バネ557が介設されている。こ
れにより、主アーム501が作動位置をとったときに、
例えトー角調整ロッド601が所定位置から上下にズし
ていたとしても、そのズレは当該ズレ吸収機構555に
よって吸収されることとなる。トー角調整ロッド601
の上記ズレの原因としては、車輪2の空気圧、タイヤサ
イズの違い等がある。したがって、車輪2の空気圧等の
バラツキによって、トー角調整ロッド601が上下に変
位していたとしても、第1のクランプ手段504、第2
のクランプ手段505によるトー角調整ロッド601あ
るいはロックナツト602のクランプが確実になされる
ことになる。
また上記スライドテーブル550は基台570に対して
横方向(トー角調整ロッド601の延び方向)に移動可
能とされている。すなわち、基台570には横方向に延
びる第2のガイレール571が敷設され、スライドテー
ブル550はこの第2のガイドレール571に案内され
て移動可能とされている。そして、スライドテーブル5
50は、基台570に配設された第6のシリンダ572
に連結されて、該第6のシリンダ572の伸長あるいは
短縮によってスライドテーブル550の横方向の移動、
つまりトー角調整ロッド601の延び方向の移動がなさ
れ、第6のシリンダ572が伸長したときにはスライド
テーブル550が車幅方向外方側に変位して第2のクラ
ンプ手段5゜5がロックナツト602をクランプする作
動位置をとり、第6のシリンダ572が短縮したときに
はスライドテーブル550が車幅方向内方側に変位して
第2のクランプ手段505がロックナット602の側方
に位置する待機位置をとるようになっている。また第6
のシリンダ572とスライドテーブル550との連結部
には、以下に詳述する抑圧機構580が設けられて、上
記第6のシリンダ572が伸長したにもかかわらず第2
のクランプ手段505がロックナツト602との引っ掛
かりによってうまく握持位置をとることができない場合
の補償が図られている。
抑圧機構480は、i25図に示すように、基本的は圧
縮バネ581によって構成されている。
以下に、第6のシリンダ572とスライドテーブル55
0との連結について詳しく説明する。先ず、基台570
には、トー角調整ロッド601の延び方向内端部側端、
つまり車幅方向内方側端に起立板573が設けられて、
該起立板573に前記第6のシリンダ572が固定され
ている。この第6のシリンダ572のピストンロッド5
72aは、上記起立板573の透孔573aを通って車
幅方向外方に向けて延出されている。他方、スライドテ
ーブル550にはその側部に第2の起立板550aが設
けられ、この第2の起立板550aにfir、2の透孔
550bが設けられている。そして、上記第6のシリン
ダ572のピストンロッド572aはその先端部が上記
第2の透孔550bに挿通され、ピストンロッド572
aの挿通端には鍔部572bが設けられて、該鍔部57
2bは第2の起立板550aを受Iヒするストッパのa
能を有している。またピストンロッド572aには、そ
の中間部に拡径部572Cが設けられ、この拡径部57
2cと上記第2の起立板550aとの間に、前記圧縮バ
ネ581が配設されている。
このような押圧機構580の構成により、第6のシリン
ダ572のピストンロッド572aが伸長し、スライド
テーブル550を作動位置に移動させるとしたとき、第
2のクランプ手段505の握持部材521がロックナツ
ト602にうまく嵌り込まないで、第2のクランプ手段
505(第1のクランプ手段504を含む)が所定の作
動位置まで移動できないという状態が発生したときに、
L記圧縮ハネ581がスライドテーブル550を介して
第2のクランプ手段505をその握持位置方向に付勢す
ることとなる。この問題は、作動位置をとるときにスラ
イドテーブル550がトー角調整ロッド601側からロ
ックナツト602側に向けて移動することによるもので
ある。そして、このような圧縮バネ581によって付勢
された第2のクランプ手段505(第2の揺動アーム5
03〕は、これを揺動させることによってロックナラ)
602の握持が可能となる(握持位置への移動の確保)
トー角調整(第1図及び第26図乃至第37図)トー角
調整の概要を説明するに先立って、トー角調整の制御系
を説明すると、第1図に示すように、ラインLを移動す
る自動車1には、移動型光通信機101が取付けられ、
該光通信@101にはRAMからなる記憶手段(図示省
略)が内蔵されて、該記憶手段に車種、当該車両に取付
けられたタイヤの種類等が保存される。この記憶手段に
対する車種、タイヤ種類等の入力は、ラインLに付設さ
れた固定型光通信機(図示省略)によってなされ、この
固定型光通信機はキーボード(図示省略)を備えて1作
業者が適宜必要な情報を固定型通信機を介して各自動車
l毎に入力するようになっている。
またラインLには、前記トー角調整ステーションSとの
接続端部にコントロールユニットUが酸ケラれ、このコ
ントロールユニットUには固定型受信41![102が
付設されて、この固定型受信機lO2によって自動車l
の移動型光通信機101からそのRAM内に保存されて
いる情報を受けとるようになっている。
上記コントロールユニットUは3つの)−角調整スチー
ジョンSの共用とされ、コントロール二二ッ)Uは、空
いているトー角調整ステーションS内に自動車lを案内
する信号を生成すると共に、これから自動車lを搬入す
るトー角調整ステーションSに対して、該自動車lの車
種、タイヤの種類に応じた客種制御信号を生成するよう
になっている。
このようにコントロールユニットUをトー角調整ステー
ションSのエリヤから離れた位置に設置することにより
、トー角調整ステーションSの完全無人化が可能とされ
る。また、コントロールユニットUは、各トー角、J整
ステーションSに対して共用されているため、空いてい
るステーションSを探し出して、適宜、該空ステージ璽
ンSに自動車lを搬入するという自在性が向上すること
になる。すなわち、ラインLを流れる自動車lの搬送順
序にくるいが生じたとしても、当該自動車1に合ったト
ー角調整をまちがいなく行なうことができると共に、図
示を省略したホストコンピュータの負担を軽減すること
ができる。
次に、トー角調整の概要を説明すると、先ずトー角調整
装置5はトー角調整に先立って車種に対応した作動位置
にセットされる。そして、後輪2R側を先行してトー角
調整を行なった後、前輪2Fのトー角調整を行なうよう
にしである。
後輪2Rのトー角調整はトー角調整装置4の基準線B−
L(第18図、第26図参照)を基準にして行なわれる
。すなわち、前後方向に延びる車体lの中心線を無視す
る形で後輪2Rのトー角調整がなされるようになってい
る。ここに、トー角調整の目標調整量は、車種及びタイ
ヤの種類毎に設定される。他方前輪2Fのトー角調整は
後輪2Rで決定される合成角の仮想直線I*Lr(第2
6図参照)を基準にして行なわれる。この後輪2Hの合
成角については後述する。そして、仮りにハンドル8が
切られている状!島にあるときには、ハンドル8を中立
位置に修正することなく、ハンドル8が切られた状態の
ままで前輪2Fのトー角調整が行なわれるようになって
いる。すなわち、トー角調整装置4の基準線B−Lを基
準にした前輪2Fのタイヤ角度測定値からハンドル8の
切れ角δに対応する前輪の各転舵角OFR’、OFL′
の影響を除去し、これによって前輪2Fの中立位置、す
なわちハンドル8が中立位置にあるときの位置を求めた
後、この中立位置と上記後輪2Rの合成角仮想直線工・
Lrとから、つまり合成角仮想直線工・Lrを基準に前
輪2Fのトー角調整量を求めるようにしである。
また、トー角の測定は、車輪2の回転を停止した状態、
つまりスタティック状態でのトー角測定と、車輪2を回
転させた状態、つまりダイナミック状態でのトー角測定
とが行なわれるようになっており、これらの測定結果か
らその差分を求めて、トー角調整の要否の基準値(判別
値)に反映させると共に、スタティック状態でなされる
トー角調整の目標調整値に上記差分が反映されるように
なっている。
尚、上記後輪合成角は以下の式で定義される。
尚、上記式において右後輪2RRのタイヤ角度θRRと
左後輪2RLのタイヤ角度θRLとは、いずれか一方を
十にし、他方を一符号として表わされたものをいう。
また、ハンドル8の切れ角δの検出は、第27図に示す
切れ角検出手段9によって行なわれる。
ハンドル切れ角検出手段9について説明すると、その本
体900には、左右に延びる一対のアーム901が設け
られ、右アーム901aの内端部と左アーム901bの
内端部とには、夫々、互いに噛み合う歯車902が一体
に設けられ、該歯車902は本体900に対して回転自
在に軸支されて、両アーム901はその内端部を中心に
等角度に揺動目在とされている。そして、各アーム90
1の外端部にはビン903が植設され、このピン903
はハンドル8のステ一部8aに係IFされるようになっ
ている。また1本体900と上記アーム901との間に
は引張りバネ904が張設され、アーム901の揺動規
制はアーム901に固設されたピン905と本体900
に設けられたガイド部906との協働によってなされる
ようになっている。そして、本体900には、上記両ア
ーム901の交点を通る鉛直線上に、角度センサ910
と、ハンドル8のホイール部8bに係止される保持ピン
911とが設けられて、この保持ビン911と上記アー
ム901のビン903との協働によって、切れ角検出手
段9のハンドル8に対する装着がなされるようになって
いる。
前記角度センサ910は、直線変位用の磁気抵抗素子を
用い、マグネットと振子との組合わせで、鉛直からの傾
斜角を無接触に電圧に変換するセンサから構成され、こ
の角度センサ910によって検出されたハンドル切れ角
δはコントロールユニットUに入力される。
以上のことを前提として、トー角調整を、第29図以後
のフローチャートを参照しつつ詳細に説明する。
メインルーチン(第29図) 初期化(Sl)の後、先ずステップS2(以下、ステッ
プ番号についてはrSJと略記する)において、トー角
調整ステーションSに進入する車輌の種類の及びタイヤ
の種類が入力される。ここに、車輌の判別には、パワー
ステアリング付車輌と、パワーステアリングが付設され
ていない車輌との識別も加えて行なわれる。そして、こ
のステーションSに進入する車種に応じて、後輪用ター
ンテーブル303R及び後輪用トー角測定装置4Rとが
車体の前後方向に適宜移動され、前輪用ターンテーブル
303F及び前輪用トー角測定装置4Fとの間隔が当該
車種に応じた間隔に調整される(S3)、そして、次の
ステップS4において、ターンテーブル303の原位置
復帰、つまり軸回転規制板307による回転軸306あ
るいは321のクランプが行なわれ、これによりエンコ
ーダ307の零点出しがなされる。その後、車輌がステ
ーションSに進入し、車軸の進入停止を待って、ストツ
/<310によるターンテーブル303の固定がなされ
、続いてトー角測定装置4による車輪2のタイヤ角度θ
の測定が開始される(S5乃至510)、すなわち、先
ずトー角測定装置4は、その測定板401(ローラ40
1a)が各車輪2と当接するまでトレッド内方側に移動
され、このトー角測定装置4による第1回目の測定結果
(Aal、Bbt )により各車輪2のタイヤ角度θの
算出がなされる(S9)、尚、ここでのタイヤ角の測定
は静止した車輪2に対して行なわれる。
そして、S10で後輪2Rの合成角を求めた後、第37
図に示すテーブルからハンドル8の切れ角δに対応する
前輪2Fの角転舵角θFR’、θFL’を設定すると共
に、前記前輪2Fのタイヤ角度θを前輪転舵角θFR’
、θFL’によって補正しくタイヤ角度θから前輪転舵
角θFR′、θFL’の影響を除去)、補正後のタイヤ
角度θに基づいて前輪2Fの合成角の算出がなされる。
(S13.514)。
ここに、前輪2Fの合成角は以下の式で算出される。
尚、右前輪タイヤ角θFRと左前輪タイヤ角θFしとは
、いずれか一方を十符号とし、他方を一符号として表わ
されたものをいう。
次の315では、スタティック状態における前輪2F及
び後輪2Rのトー角が求められる。ここで、前輪2Fの
トー角は、前記後輪2Rの合成角の仮想直線IφLr’
(第25図参照)を基準に、該仮想直線l−Lrに対す
る前輪2Fの前輪転舵f/+ 0 ’F R’、θFL
’の影響を除去したタイヤ角度とされている。そして、
次のS16において、後輪2Rの合成角(合成角の仮想
直線■、Lr)に対する前輪2Fの合成角(合成角の仮
想直線工、Lf)のずれ角αが演算された後(第27図
参照)、各車輪2のトー角はトーイン量に変換される(
S 17)。ここに、後輪2Rのトー角は基準線B、L
を基準に、該基準線B、Lに対する後輪2Rの傾き角つ
まり、前記タイヤ角度θとされている。
次に、ステップS18において、テーブル303に配し
たローラ304の回転駆動が開始されてボi輪2F及び
後輪2Rは回転状態とされ、このダイナミックな状IE
において、前述したスタティッり状態でのトー角測定と
同様の手続により各車輪2のタイヤ角度、前輪2F及び
後輪2Rのトー角(以下、ダイナミックトー角という)
が算出される(ステップ519〜520)。
以りのステップを経ることにより、スタティック状態で
の前輪及び後輪の合成角に基づいて、各車輪2のスタテ
イラクト−角及びダイナミックトー角が求められたこと
になる。
そして、次のステップS21において、各車輪2毎に、
スタテイラクト−角とダイナミックトー角との差分が演
算され、この差分は次のステップS22において、車種
及び当該車両に装着されたタイヤ種類に対応する基準値
(第35図)の補正に供される。すなわち、第35図に
示すテーブルから該当する車種及びタイヤの種類に対応
する基準値が取出され、当該基準値に対して前記差分が
補正項として加えられて、疑似ダイナミック基準値に修
正される。
次のステップ523においては、上記疑似ダイナミック
基準値とスタティック状態での各測定値(トーイン酸、
オフセット量)との比較がなされ、許容範囲内にあるか
否かによってトー角調整の要否が判別される。
これら各車輪2のトーイン量及びオフセット硅αが全て
許容範囲内にあるときには、トー角調整が不要であると
して、ステーションSから車輌が退出され(S24)、
他方トーイン量及びオフセット量の少なくともいずれか
が許容範囲から外れているときにはトー角調整が必要で
あるとして、ターンテーブル303の固定を解除(ステ
ップ525)L、た後に、トー角調整装置4の零点調整
(S26)、それに続いてトー角調整がなされる(S 
27)。
トー角°樽定?JLAの零点調整ルーチン(第35図) トー角測定!/cI!4の前後方向に配設された2つの
変位測定器410、つまり支持シャフト406を挟んで
その前方に位置する変位測定r#410a(フローチャ
ートにおいてセンサAを記す)と後方に位置する変位測
定器410b (フローチャートにおいては、センサB
と記す)とにおいて、前側変位Δ11定器410aの最
初の測定値Aalを所定の値Aoに置き換え、他方後側
変位測定器41Obの最初の測定値Bblを所定の値B
Oに置き換えることにより、各変位測定器410a、4
1obの零点調整が行なわれる(S 22)。そして、
次の523においてフラグエのセットがなされる。ここ
に、フラグI=1は各変位測定器41Oa、410bの
零点調整が完了したことを意味する。
(以下余白) ・整ルーチン 第30図乃至第34図゛照前輪2Fのト
ー角:A整に先立って後輪2Rのトー角調整を行なう関
係上、先ず330において後輪2Rのトー角が適切であ
るか否かの判別がなされ(擬似ダイナミック基準値の許
容範囲内か否か)、後輪2Rのトー角調整を必要とする
ときには、S31以後のステップに進む。
後輪2Rのトー角調整においては、先ず車種に対応して
トー角調整装置5Rの作動位置へのセットから開始され
る(S31.532)、ここで、第1のクランプ手段5
04と第2のクランプ手段505との作動位置と把持位
置へのセットは、先ず第5のシリンダ552が伸長され
て、主アーム501が作動位置まで移動される。このと
き、第1のクランプ手段504、第2のクランプ手段5
05は共に、開放状態におかれる。また、スライドテー
ブル550は待機位置におかれている(第6のシリンダ
572が短縮状態にある)。次に、第1のクランプ手段
504と第2のクランプ手段505は、若干量いた状態
になるまで、その握持部材506,521の閉じ動作が
なされる(くさび部材509,524の進入動)、そし
て、その後、上記第6のシリンダ572の伸長がなされ
、スライドテーブル550の作動位置への移動がなされ
る。この際、第6のシリンダ572の伸長が完了した段
階で、上記第3のシリンダ537は若干伸長され、第2
のアーム503の揺動がなされる。この第2のアーム5
03の揺動と前記押圧機構580との協働によって第2
のクランプ手段505は口・ノクナッ)602を握持す
る握持位置をとることが約束され、第1のクランプ手段
504と第2のクランプ手段505のセットが完了する
(S 32)。
次に、トー角調整に必要とされる目標値は、前述した擬
似ダイナミック基準値に基づいて、その上限値と下限値
との平均を目標調整値として設定される(S 33)。
これを式で表わせば、下記のとおりである。
次の334からS36は本発明の他の実施例をも考慮し
たものとなっている。すなわち、右後輪2RRと左後輪
2RLとのうち、−輪だけにトー角調整機構6を設けた
場合には、S35に移行するようになっている0本実施
例では、左右両後輪2Hの夫々にトー角調整機構6が設
けられている関係上、33Bへ進んで、各後輪2Rの必
要トー角調整量(目標調整量)の算出がなされる。この
目標調整量の算出は、上記擬似ダイナミック目標調整量
1に対する現在のタイヤ角度(スタテック)の偏差をも
ってなされる。そして、この目標調整量(8i似ダイナ
ミック目標調整M)はトー角調整ロッド701のねじピ
ッチとの関係からトー角調整ロッド701の必要回転角
度に置き換えられ(S37.538)、このトー角調整
ロッド601の必要回転角度に基づいてiiの揺動アー
ム5O2のストローク数が算出される(S 39)。す
なわち、 第1の揺動アーム502のストローク量ときのトー角調
整ロッドの回転角度 である。
L記式に基づく第1の揺動アーム502のストローク数
計算において、余りが表われたときには(S40)、第
1の揺動アーム502のフルストロークによるトー角調
整に加えて、その微調整が必要であることから、次の3
41においてフラグF1のセットがなされる。ここにフ
ラグFl=1はトー角微調整が必要であることを意味す
る。
実際のトー角調整は、先ずトー角の調整方向、つまりト
ー角調整ロッド601の短縮か伸長か(トー角調整ロッ
ド601の回転方向)に応じて、第1の揺動アーム50
2を揺動させる第4のシリンダ538の初期セットがな
される(S42.43)。すなわち、トー角謂整ロッド
601の回転方向に応じて:54のシリンダ538はス
トローク端まで短縮あるいは伸長がなされ、その後第1
のクランプ手段504によるトー角調整ロッド601の
クランプが行なわれる0次に、S44において、フラグ
F3の判別がなされる。ここにフラグF3は、後述する
ように、トー角再調整の要否を意味するものである。初
期段階ではフラグF3=0であることからS45へ進ん
で、第2のクラブ手段505によるロックナツト702
のアンロックがなされる。すなわちS45のステップで
は、第2のクランプ手段505によるロックナツト70
2のクランプとアンロックとがなされる。これによりト
ー角調整ロッド701の回転が可能となる。他方、を記
S44においてrYES」のときには546へ移行して
フラグF3がリセットされる。
そして、次のス≠ツブS47では、t51の揺動アーム
502のフルストロークの要否が、上記ストローク数が
1以とであるか否かによって判別され、ストローク数の
算出結果が1以上であるときには、348において第4
のシリンダ538のフルストローク作動によるトー角調
整ロッド601の回転が行なわれる。第34図は上記f
JS4のシリンダ538のフルストローク作動制御の詳
細を示すもので、先ずシリンダ速度変更手段540を高
速態様に変更したうえで、第4のシリンダ538をフル
ストロークさせ(S49)、その後第1のクランプ手段
504によるトー角調整口iドア01のクランプの解除
がなされる(S S O)。そして、その後第4のシリ
ンダ538のリセット(S51)、M度の第1のクラン
プ手段504によるトー角調整ロッド701のクランプ
がなされる(S 52)。
L記憶4のシリンダ538のフルストローク作動は、所
定回数だけ繰り返される(S 56)こととなるが、各
フルストローク作動完了と共にトー角測定装置4の異常
の検出がなされる(S55)。この異常検出については
、説明の都合上、後に詳しく説明する(第35図)。
、トー角調整において、更に微調整が必要な場合、S5
7.558を経てフラグF1をリセットした後、トー角
調整の微調整が行なわれる。トー角の微調整は、前記シ
リンダ速度変更子を段540(第2([1参照)を低速
態様としたうえで、ここでは、調整タイヤ角度θ′をス
タテックな状態で測定しつつ、トーイン屋が擬似ダイナ
ミック目標調整値となるまで第4のシリンダ538をゆ
っくりと作動させることにより行なわれる(S59乃至
562)、このトー角の微調整が完rした後は第2のク
ランプ1段505によってロックナツト702をロック
した後、トー角調整装置5の非作動位置へのリセットが
なされる(S63乃至565)。
他方、トー角調整において、フルストローク作動を心安
としないときには、S47から566へ移行して、トー
角測定装置4の異常検出(567)を加えつつ、上記ト
ー角微調整と同様の手法により調整タイヤ角度θ′ (
スタテック状態で測定)を見ながら第4のシリンダ53
8をゆっくりと作動させつつ、トー角の微調整がなされ
る。
また、トー角のWl調整を必要としないときには、S5
7から368へ移行して、トー角調整の適否を判別した
後(S68乃至570)、仮りに不適であるならば57
1でフラグF3をセットした後に334へ移行して再度
のトー角調整が施される。ここにフラグF3=1は再度
のトー角調整であることを意味する。
以上のようにして後輪2Rのトー角調整が完rしたこと
、あるいは後輪2Rのトー角調整が当初から不要である
ことを前提として、前輪2Fのトー角調整がなされる。
前輪2Fのトー角調整は、S80以後の各ステップを経
ることによりなされる。勿論、前輪2Fのトー角調整が
必要であるときには、S81において車種に対応してト
ー角調整装置4の作動位置へのセットがなされる。この
作動位置へのセットに関しては前記後輪2Rと同じであ
るのでこれ以上の説明を省略する。また、トー角調整装
置4の作動に関してはfii前記後輪2Rのときと基本
的には同様とされていることから、その詳細なる説明は
省略し、前輪2Fのトー角調整の特徴部分について説明
を加えることとする。
前輪2Fのトー角調整は、調整後の後輪2Hの合成角で
得られる仮想直線工・Lrを基準として行なわれる(S
82乃至586)。
また、前輪2Fのトー角調整において、S97に見られ
る前輪側トー角調整ロッド回転用シリンダ538のフル
ストローク作動は、後輪2Rの場合と同一に前記シリン
ダ速度変更手段540を高速態様としたうえで、第34
図に示すステップ順で行なわれる。
以−ヒのようにして、前輪2Fのトー角を擬似ダイナミ
ック目標調整値まで調整した後、調整後の前輪2Fのト
ー角(後輪2Fの合成角の基準線I・Lr基準)に基づ
いて前輪2Fの合成角を求め、後輪2Hの合成角とのオ
フセットatαの算出がなされる(S 106)。そし
て、オフセット量αが第36図に示す所定のオフセット
量αの範囲内から外れているときには、調整不良として
、S107から5115.5116へ進んで、その旨の
デイスプレ表示がなされる。
トー角測定装置4の異常は、以ドのことを前提として検
出するようにしである。
すなわち、トー角調整に基づくタイヤ角度の変化Δ0は
車体前後方向に配設された2つの変位測定器410、つ
まり410a(センサA)と41ob(センサB)とで
検出されることとなる。そして、これら変位測定器41
0aと410bとは、支持シャフト406から阜間隔(
S/2)に配設されていることから、−の変位測定器4
10aの変位検出量(An−Ao)と他の変位測定器4
10bの変位検出g (B n  Bo )とは、その
絶対値が等しいはすであり、仮りにその絶対値が異なる
とすれば少なくともいずれか一方の変位測定″rl、4
10が異常作動にあると推察し得る。次に、この異常作
動の発生する確率は、変位測定器410の検出ロッド4
104が伸長方向に変位するときの方が、短縮方向に変
位するときに比べて大きい。つまり変位測定器410の
検tkI!:Fッド410dは、圧縮バネ410eの付
勢力で伸長する構成となっているため戻り誤差の入るO
f能性が大きい、このため、変位測定器410の異常が
検出されたときには、トー角調整に伴って短縮する方の
変位測定器410の検出値に基づいてトー角調整角θ′
を求めるようにしである。
以上を前提として、第35図に示すフローチャートに基
づいて詳細に説明する。
先ず、逐次検出されるAn、Bnから検出ロッド410
dlり変位#、(An−Ao)と(Bn−Bo)との和
が7F容誤差(C)範囲にあるか否かによって両変位測
定器410a、410bの正常、異常の判別がなされる
(S l 21)。ここに、An、Bnはトレッド内方
側の変化には十符号を用いることとしである。
そして、異常であるときには、5122へ進んで、An
、Bnの変化方向が変位測定器410の短縮方向にある
方の測定結果のみに基づいてトー角調整タイヤ角θ′の
演算がなされ(5123乃至5126)、該調整タイヤ
角θ′の表示及び伸長側の変位測定器410の異常表示
がなされる(S127乃至5130)。
勿論、両変位測定器410が共に伸長するという111
11定結果が表われたときには、両者410共に異常で
あるとして、その旨の表示(S 131)、続いて測定
装置4の作動停止がなされる(S l 32)。
また、5121において正常であると判別されたときに
は、両変位測定器410a、410bの測定結果に基づ
いて調整タイヤ角θ′が算出され(S133)、該調整
タイヤ角θ′の表示がなされる(S L 34)。
上記の実施例において、車両の組立ラインにおけるトー
角調整が、各車両に実装されたタイヤの特性に応じてな
されるため、車種毎に一律に所定のトー角値に調整をす
るものに比べて、より適切なトー角調整を行なうことが
できる。また、トー角調整において、疑似ダイナミック
目標値を用いてその調整を行なうようにしであるため、
最も望ましいとされるダイナミック状態でのトー角調整
に近い調整を簡易に且つ装置を複雑化することなく行な
うことができる。
変形例(第30図535) 後輪2Rのトー角調整機構6については、右後輪2RR
あるいは左後輪2RLのいずれか一方にのみトー角調整
機構6を設けるようにしてもよい。
この場合、第30図に示すフローチャートにおいて、S
34から335へ進んで、−輪による擬似ダイナミック
目標調整量が算出されて、S37へと進む。
この変形例によれば、後輪2Rのトー角は、調整後の後
輪合成角に基づいて前輪2Fのトー角が:JJ整される
ため、車両の直進方向は、後輪2Rの合成角による仮想
直線1*Lrということになる。したがって、前後方向
の車両の中心線と車両の直進方向とは必ずしも一致しな
いものの、実際上の走行には、支障を及ぼすことはない
。したがって、左右の両後輪2Rを共にトー角調整する
ものに比べてトー角調整装置5の設δ台数を一台少なく
することが6(能となる。
以ト、本発明の好ましい実施例を、トー角調整を代表し
て説明したが、本発明はこれに駆足されることなくキャ
ン4角等のホイールアライメン!・調整金てに適用し得
ることはdうまでもない。
(発明の効果) 以Eの説明から明らかなように、本発明によれば、ホイ
ーアライメントのΔ11定に伴なうタイヤ角度の変化が
確実に防上されるため、このN11l定結果に基づくホ
イールアライメント調整を適IFに行なうことができる
【図面の簡単な説明】
第1図は車両の組立ラインの一部を示す正面図、 第2図はトー角調整ステーションの正面図、第3図はト
ー角調整ステーションの概略正面図、 第4図はトー角調整機構が付設された後輪サスペンショ
ンの平面図、 第5図はトー角調整機構を拡大して示す部分断面図、 第6図は第2図のVI−Vl断面図、 第7図はフルフロート式のターンテーブル及びこれに付
設された1・−角測定装置の平面図、第8図は第7図の
■−■断面図。 第9図は第8図のIX−IX断面図、 第1O図はターンテーブルの部分縦断面図、第11図は
ターンテーブルの側面図、 第12図はターンテーブルに車輪を導くガイド装置の平
面図。 第13図はトー角調整ステーションに誘導された車両を
若干持ち上げるリフタを示し、第2図のxm−xm断面
図、 第14図はトー角調整ステーションに設置されたトー角
測定装置のレイアウトの概略図、第15図はトー角測定
装置の断面図、 第16図はトー角測定装置の要部を示す部分断面図、 第17図はトー角測定装置の正面図、 第18図はトー角δ(り定装置の測定板をタイヤの側面
に当接した状態を示す要部拡大部分断面図、 第19図はトー角調整装置の側面図、 第20図はトー角調整装置を上から見た平面図、 第21図は第19図ニ示すXXI−XXI断血図、第2
2図はトー角調整ロッドのクランプ手段を部分的に示す
側面図、 第23図はトー角調整ロッドのロックナツトのクランプ
手段を部分的に示す側面図、 第24図はトー色調整装置に付設されたずれ吸収機構を
示す部分断面図、 第25図はトー角調整装置に付設された抑圧機構を示す
部分断面図、 第26図は前輪のトー角調整におけるハンドル切れ角補
正の説明図。 第27図はハンドルの!Jれ角検出手段の正面図、 第28図は実施例のトー角調整の基準を示す説明図、 第29図乃至第35図はトー角調整制御の一例を示すフ
ローチャート、 第36図はトー角調整制御に用いられる基亭値のテーブ
ル、 第37図はハンドル切れ角に対する前輪転舵角のテーブ
ル。 2F=前輪 2R:後輪 303:ターンテーブル 304:駆動ローラ 310:ストッパ 311:ストツバを駆動するシリフタ 4ニドー角測定装置 401ニド−角測定板 401a、401b、401cニ ドー角測定板に設けられたローラ(回転子)5ニド−角
調整装置 504:第1のクランプ手段 (トー角調整手段〕 601:)−角調整ロッド U:コントロールユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基台に対して水平面内でフルフロートとされ、各
    車輪毎に設けられたテーブルと、該テーブル上に停車さ
    れている車両に対し、車輪の側面に測定子を衝合させて
    ホィールアライメントを測定する測定手段と、 前記テーブル上に停車されている車両に対し、ホィール
    アライメントを調整する調整手段と、を有する車両のホ
    ィールアライメント調整装置において、 前記テーブルを固定するテーブル固定手段と、 該テーブル固定手段によるテーブルの固定を解除するテ
    ーブル固定解除手段と、 前記測定手段によるホィールアライメントの測定中には
    前記テーブル固定手段を作動させてテーブルを固定し、
    前記調整手段によるホィールアライメント調整中には前
    記テーブル固定解除手段を作動させてテーブルをフルフ
    ロート状態を生成させる制御手段と、 を備えていることを特徴とする車両のホィールアライメ
    ント調整装置。
JP7643488A 1988-03-31 1988-03-31 車両のホイールアライメント調整装置 Pending JPH01249580A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2769701A1 (fr) * 1997-10-15 1999-04-16 Jean Michel Deleuze Systeme de controle global de geometrie de vehicules
CN108213766A (zh) * 2018-01-16 2018-06-29 中山翰华锡业有限公司 一种铝材焊接专用焊锡膏及其制备方法与使用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2769701A1 (fr) * 1997-10-15 1999-04-16 Jean Michel Deleuze Systeme de controle global de geometrie de vehicules
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