JPH01243881A - 可変速誘導電動機 - Google Patents

可変速誘導電動機

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JPH01243881A
JPH01243881A JP63068575A JP6857588A JPH01243881A JP H01243881 A JPH01243881 A JP H01243881A JP 63068575 A JP63068575 A JP 63068575A JP 6857588 A JP6857588 A JP 6857588A JP H01243881 A JPH01243881 A JP H01243881A
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JP
Japan
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rotor
conductor
stator
rotor cores
copper
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Application number
JP63068575A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Satake
佐竹 利彦
Yukio Onoki
大野木 幸男
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Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、可変速誘導電動機に関するものであり、より
詳しくは、単一の回転子、複数個の固定子及び電圧移相
装置とを有し、電圧移相装置を調節することにより回転
子の回転速度及び発生トルクを任意に変化させることが
できる所謂複数固定子構成の可変速誘導電動機に関する
従来技術とその問題点 誘導電動機の速度を制御する方法の一つとして電源周波
数を変える方法がある。この方法は連続的かつ広範囲な
速度制御が可能である半面、この方法で必要とする周波
数変換装置を高価とし、また周波数変換装置により交流
を直流に変換して再度交流に変換する過程において一般
に高調波および電波が発生し、これらによってコンピュ
ーター、その地番種電気制御機器の誤動作あるいはコン
デンサーの過熱等の障害を招くことがあり、このうち高
調波障害に対しては、フィルターを設置することにより
対策を講じることもできるが、フィルターの設置にはコ
ストがかかる。また低速時において一般に性能が不十分
となる等の欠点を有するものである。
また、電動機の極数を変えて速度を制御する方法は、極
数の変換によって段階的に速度を変えることができても
、無段階的に滑かな速度制御をすることができない欠点
がある。
また、電源の電圧を変えて速度を制御する方法では、速
度制御が連続的に行える半面、特に低速度領域において
効率が悪くなる欠点がある。
そして巻線型電動機において二次抵抗を変化させすべり
を変えて速度制御を行う方法は、比較釣部11に連続的
な速度制御が可能である半面、外部からブラシとスリッ
プリングを介して回転子巻線回路へ抵抗を挿入するため
に、ブラシの消耗による保守点検を必要とし、また、か
ご形誘導電動機は、二次抵抗を変化させて速度制御を行
うことができない問題点がある。
上記問題点に対処するものとして、例えば、特開昭54
−129005号公報にその技術が開示してあり、この
ものは、同軸上に設置された2組の回転子鉄心および回
転子鉄心に対向してそれぞれ独立する固定子巻線を備え
た2組の固定子と、前記各回転子鉄心に跨って共通に設
置されかつ両端にてそれぞれ短絡環を介して相互間を短
絡したかご形導体と、2組の回転子鉄心間におけるかご
形導体の中央箇所にてかご形導体の相互間を短絡する高
抵抗体とを備え、始動時には固定子巻線の相互間の位相
を180°ずらせ、始動後の運転時には位相を合わせて
給電する双鉄心かご形電動機、であるが、始動時に固定
子巻線の相互間の位相を1800ずらすことにより始動
トルクを大にして始動特性を向上し、運転時には固定子
巻線の相互間の位相を合わせて通常のトルク特性で運転
できる点に特徴を有するものである。したがって、始動
性を向上する効果は認められたとしても、この電動機は
可変速電動機ではないから変速を必要とする負荷の動力
源として使用することができないものである。
なお、上記特開昭54−29005号公報において、起
動時から運転時への移行に際し、トルクの急激な変動に
よるショック梗緩和する目的により瞬間的に固定子巻線
の相互の給電回路を直列接続の中間ステップを設けるこ
とも1例にあるが、この場合は、回転磁界の位相のずれ
がOoと180°の両時点のみに限定されるもので変速
目的のものではない。しかも直列に切り換えたことによ
り固定子に加わる電圧は半減されるのでトルクは1/4
に減殺されることも相俟って変速制御が全く不可能にな
ることは、この公報に開示する要旨が変速を目的としな
いことからも明白なところである。
要するに特開昭54−29005号公報のものは、仮に
「固定子巻線を給電回路に対して直列接続と並列接続と
に切り換える中間ステップ」云々とあるが、この直列接
続は変速目的には全く用をなさない接続に過ぎない。
そして、特開昭49−86807号公報に提案されてい
るものは、多相巻線とかご形ロータとを備えたステータ
を有する非同期電気モータであって伝導バー、短絡回路
端環および強磁積層からなるものにおいて、ステータは
第一と第二の巻線区分からなり、これらの区分は相互に
およびロータの異る部分に隣接して共軸状に配置され、
かつ同じ周波数の交流を供給されることができ、また第
二巻線区分によりロータの巻線に誘導される起電力を変
化する手段を設けた非同期電気モータであるが、このも
のは、機械的あるいは電気的手段により、2個のステー
タ−区分間の位相差を設けて一応回転速度を変えること
ができるものではあるが、2個のステーター区分間の位
相角が同相のときを除いてトルクが小さく、負荷が掛る
と直ちに運転が停止する欠陥を持つ実用に全く供しない
ものであり、負荷を連結した状態において、起動・停止
を頻繁に反復する動力源として運転することのできない
重大な問題点を未解決とするものであった。
発明の目的 本発明は、上記従来技術の欠点を改善するためのもので
、上記特開昭54−29005号公報および特開昭49
−86807号公報のそれぞれの総和では奏することの
できない特異のトルク特性を求めるものであり、速度制
御領域を広範囲に且つその速度制御を無段階的として任
意の所望速度に設定できると共に、任意のトルクで起動
させることができ、また起動点から最高回転速度までの
全速度領域に亘り、トルク特性と効率の優れた可変速誘
導電動機を提供することにある。
なcI3、本発明の可変速誘導電動機は、単相または3
相電源等に接続して使用され、回転子の形態は、酋通か
ご形、二重かご形、深溝かご形。
特殊かご形1巻線形等のいずれの形式のものにも適用で
きるものであり、本発明の説明に用いる導体とは、かご
形回転子コアに装設した導体、および巻線形回転子コア
に巻装した巻線のそれぞれを総称するものである。
問題点を解決するための手段 上記技術的課題を達成するために、本発明は、複数個の
回転子コアのそれぞれに装設した複数個の導体のそれぞ
れを連結して一体的な回転子に形成し、同一回転軸に任
意の間隔を設けて軸着した前記複数個の回転子コアに対
峙する外周部に複数個の固定子を機枠に並設し、前記複
数個の固定子と対峙しない前記複数個の回転子コア間に
おいて、前記複数個の導体を抵抗材を介して短絡すると
共に、前記複数個の固定子のうち、少なくとも1f[!
ilの固定子に関連して前記複数個の固定子のうちのい
ずれか一方の固定子に対峙する回転子の導体部分に誘起
する電圧と使方の固定子に対峙する前記回転子の対応す
る導体部分に誘起する電圧との間に位相差を生じさせる
電圧移相装置を付設した電動機において、前記抵抗材を
前記回転子コア間の導体の外側に設けるように前記回転
子コア間の導体の外側に導電性連結材を設け、前記回転
子コア間の導体と前記導電性連結材を抵抗材を介して連
結すると共に、前記回転子コア間の導体または前記連結
材の一部または全部を耐熱材により囲繞したことを問題
の解決の手段とした。
更に本発明の特別の構成として回転子導体を銅材により
形成すると共に抵抗材を銅ニッケル合金により形成した
更に本発明の特別の構成として前記導電性連結材を銅ま
たは銅ニッケル合金により形成した。
作  用 本発明は、任意手段により、それぞれの固定子間に生起
する回転磁界の磁束に位相のずれを生じさせると、磁束
の位相のずれに応じて回転子導体に誘起する合成電圧が
変化し、回転子導体に誘起する電圧を増減制御して回転
子の回転速度を任意に変えることができる。
ところで、前記抵抗材に電流が流れれば当然ながら発熱
し、大きなトルクを得れば得るほど発熱Mは大きくなる
。本発明の構成の一つとして回転子コア間において回転
子導体を抵抗材により短絡連結する際に、通電性連結材
によって前記抵抗材を回転子導体の外側に配するように
して抵抗材の長さを大にした。そのために抵抗材の断面
積を大きくしても同等な抵抗値を得られるようになり、
発熱による抵抗材の破壊を防止できるようになった。
本発明においては変速範囲を大きくしようとすれば抵抗
材の抵抗値を大きくする必要があり、また大きなトルク
を得ようとすれば大きな電流を抵抗材に流す必要があり
、抵抗材の発熱による破壊の危険性がつきまとっていた
更に本発明の構成においては、前記回転子導体または前
記連結材の一部または全部を耐熱材によって囲繞した。
抵抗材の発熱の影響を受けて導体または連結材がきわめ
て高温になり、表面が酸化して損耗をしてしまう状況で
あったが、その問題も前記耐熱材の作用により解消した
なお「囲繞」にはいゆわるコーティングをも含む。
また、本発明の別構成として回転子導体を銅材により形
成し、抵抗材を銅ニッケル合金により形成したものは銅
材の抵抗を小さくシ得るので、最高回転速度を高くでき
て効率も良くすることができると共に、抵抗材を銅ニッ
ケル合金とすることにより、発熱による抵抗値変化を小
さくすることができて速度制御を安定化することができ
た。
更に前記連結材を銅または銅ニッケル合金としたものは
回転子導体を銅材とした場合または抵抗材を銅ニッケル
合金とした場合に溶接性に優れ高トルクの長時間運転を
も可能とせしめたのである。
実施例 本発明の実施例を第1図〜第10図に基づき説明する。
第1図〜第5図により本発明の一実施例を説明する。(
第1図、第3図参照)符号1は誘導電動機であり、該誘
導電動機1は以下のように構成しである。鉄心から7な
る回転子コア2,3を任意の間隔を設けて回転子軸4に
装着し、回転子コア2.3間に非磁性体コア9を介設し
である。回転子コア2,3に装設した複数個の導体5(
銅)・・・のそれぞれを直列に連結して一体的な回転子
8を形成し、その直列に連結した複数個の導体5(銅)
・・・の両端部を短絡環6.7に連結しである。また回
転子コア2.3.9に回転子8め両側部1o、iiに連
絡する複数個の通風ll112・・・を設け、通風用1
2・・・から直交状に回転子8の外周部に貫通する複数
個の通気孔13・・・を穿設しである。(第1図、第2
図参照)円筒状の機枠14の両側部に設けた軸受盤15
.16を連結棒17・・・にナツト18・・・留めして
一体的に組付け、回転子8の両側部に冷却用翼車19.
20を装着し、回転子軸4の両端部を軸受盤15.16
に嵌装した軸受21,21に軸支し、回転子4を回転自
在としである。
回転子コア2.3に対峙する外側部に巻線22.23を
施した第1固定子24と第2固定子25を機枠14に並
設し、機枠14と第1固定子24.第2固定子25との
間にすべり軸受26.27を装設し、すべり軸受26.
27を機枠14に嵌装したストップリング28・・・に
よって固定し、第1固定子24と第2固定子25の一側
外周面にギヤー33A、33Bを嵌着しである。(第2
図、第3図参照)1枠14の外周部に固設したパルスモ
ータ−35に駆動用歯車36を軸着し、機枠14の外側
部に装着した軸受台32に中継軸29を回転自在に軸架
し、中継軸29の両端部に中継用歯車30と回動用歯車
31とを軸着し、機枠14に設けた開口部37.37か
ら駆動用歯車36と回動用歯車31とを機枠14内に挿
入し1、回動用歯車31を第2固定子25に嵌着したギ
ヤー33Bに係合さV1駆動用歯車36を第1固定子2
4に嵌着したギヤー33Aに係合させると共に、駆動用
歯車36と一体的に形成した連動歯車34に中継用歯車
30を係合し、第1固定子24と第2固定子25とを回
転子8と同心的に回動自在に形設し、第1固定子24と
第2固定子25とにより電圧移相装置38に形成し、可
変速誘導電動機としある。39は排風孔、40は、軸受
盤15.16に複数個穿設した通風孔である。
次に第1固定子24と第2固定子25のそれぞれに巻装
した巻線22.23の結線について説明する。(第4図
参照)第1.第2固定子24.25のそれぞれにスター
結線を施した巻線22.23とを直列に連結する。即ち
、第1固定子24の巻線22の端子A、B、Cを商用3
相電源Δ、B、Cに連結すると共に、巻!!;122の
端子a、b、cを第2固定子25の巻1!23の端子A
、B、Cに連結し、巻線23の端子a。
b、cを短絡して連結しである。
(第5図参照)回転子8を形成する回転子コア2,3間
に介設した非磁性体コア9部において、複数個の導体5
・・・のそれぞれを短絡する抵抗材として、銅ニッケル
合金、ニクロム線、炭素混入鋼1通電性セラミック等の
抵抗材rを設け、回転子コア間の導体の外側に環状体4
1を形成し導電性連結材と成し、環状体41と複数個の
導体5・・・とを抵抗材(銅ニッケル合金)42・・・
により連結し、複数個の導体5・・・のそれぞれは環状
体41・・・の導電性連結材(銅)によって短絡しであ
る。
以下に上記構成における作用を説明する。
第1固定子24の巻線22に商用3相電源から通電する
と、固定子24.25に回転磁界が生じて回転子8に電
圧が誘起され、回転子8の導体5・・・に電流が流れて
回転子8は回転する。
第1固定子24に対して第2固定子25それぞれの回動
量をゼロとしたときには、それぞれの固定子24.25
に生じる回転磁界の磁束に位相のずれがなく、その詳細
は後述する如く連結材となす抵抗材r・・・には電流が
流れないので、一般の誘導電動機と同一のトルク特性を
持つものである。
次に、パルスモータ−35を作動して第1固定子24と
第2固定子25のそれぞれを逆方向に回動して位相角で
θだけ回動した場合について説明する。電圧移相装置3
8となす第1固定子24と第2固定子25が作る回転磁
界の磁束φ1.φ2の位相はθだけずれており、そのた
め第1固定子24と第2固定子25により回転子8の導
体5・・・に誘起される電圧6+ 、合2の位相はθだ
けずれている。今、第2固定子25によって回転子8の
導体5・・・に誘起される電圧ωを基準にとし、該電圧
をm=5Eとする。ここでSはすべり、Eはすべり 1
のときの誘起電圧である。このとき第1固定子24によ
って導体5At、:誘起される電圧d1は1色=SEε
j8となる。
(E=すべり1の時の誘起電圧) 第6図に示すものは、非磁性体コア9部において複数個
の導体5・・・を短絡する抵抗材r・・・が装着されて
いない場合の回転子8のすべりSと回転子入力の有効電
力Pとの関係を示すもので、電圧の位相がθ=0°のと
き有効電力Pは最大となり、0°〈θ〈180°のとき
はそれよりも小ざなものとなる。ここで導体5・・・の
抵抗およびインダクタンスをRおよびLとし、電源の角
周波数をωとすれば、有効電力Pの極大はS= (R/
ωし) のとき現われる。
有効電力Pは誘導電動機1の駆動トルクと比例するので
、パルスモータ−35を作動して電圧移相装置38の第
1固定子24と第2固定子25とを回動させることによ
って回転子8に誘起する電圧を調整し、回転子の速度を
無段階的に制御することができる。
次に、回転子8の導体5・・・の短絡環6.7から抵抗
材までのそれぞれの抵抗をR+、R2、またインダクタ
ンスをLl、L2とし、電源の角周波数をωとし、各導
体5・・・のそれぞれを短絡する抵抗材の抵抗をrとす
れば、回転子8の電気的等価回路は第7図のようになり
、符号11.12.I3は各枝路を流れる電流を示すも
のである。
次に、第7図に示すものを両固定子24,25側からみ
た等何回路に変換すると第8図のようになり、RI=R
2,Ll=L2でθ=0゜のときにはr3=1+−12
= Oとなり抵抗材rには電流が流れないことになる。
このことはθ=0゛のときにはトルクTはrがないとき
の値に等しいことを意味している。従って、θ=0°の
ときは従来の誘導電動機と同一のトルク特性を持つこと
になる。
次に、RI=R2,LI=L2でθ= 180’のとき
には、I+=−12,13=I+−12=211となり
、従来の誘導電動機において回転子導体の抵抗をRI=
R2=RとすればRはR+2rに増加したと同様な結果
となっている。
上記回転子8の回転により、軸受盤15,16に穿設し
た通用口40・・・から冷却用翼車19゜20により機
枠14内に外気を吸引し、冷却用翼車19,20により
第1.第2固定子24゜25、巻線22.23に通風し
て冷却し、また通ffl#412・・・を介し通気孔1
3・・・に流通させる風により回転子コア2,3、導体
5・・・、抵抗材r等を冷却してそれぞれの機能を安定
的に作用させる。また、第1.第2固定子24.25の
回動はパルスモータ−35をスイッチにより正・逆回転
させて行うが、第1固定子24と第2固定子25の回動
差を大ぎく設け、内固定子24.25それぞれの電圧の
位相のずれを大ぎくしで低速回転に制御すると、冷却用
翼車19゜20の旋回速度の低下により通風冷却作用が
減衰し、また、抵抗材rの発熱度が高くなるが、抵抗材
rを巻線22.23よりも外側方にも設けであるから、
低速回転でも周速度が大きいために、抵抗材r自身の旋
回による通気によって放熱することができる。第1.第
2固定子24゜25の回動機構としてはパルスモータ−
35に限定されるものではなく伯の正逆転モータでも、
また気体、液体シリンダー等によるサーボ機構等任意の
駆動装置を転用できるものであり、また手動ハンドルに
よって操作する場合と第1固定子24と第2固定子25
のいずれか一方のみを回動する場合もある。そして、固
定子の回動駆動装置の作動に関連して固定子の回動を任
意の作動機構により開放またはロックをする。
次に、第1固定子24と第2固定子25のそれぞれに巻
装した巻線22.23を直列に連結した作用につき説明
する。
巻622.23を直列に連結しであるために、巻線22
に商用3相電源から入力して巻線22゜23間に電流は
流れるが、仮に巻$222.23のそれぞれの抵抗の相
違あるいは内固定子24゜25の容量の大きさに相違が
あっても、それとは無関係に、それぞれの巻線22.2
3に流れる電流の大きさは等しく、したがって第1固定
子24と第2固定子25のそれぞれから回転子8の導体
5・・・に誘起して流れる電流の大きさは等しくなる作
用と、内固定子24.25間の電圧の位相差に起因する
ベクトル差分の電流は複数個の導体5・・・のそれぞれ
を連結材となす抵抗材rを介して必然的に流れるという
強制力が生じる作用との相乗効果により、第9図に示す
すべりとトルク特性のように効率の改善と低速回転領域
において大きなトルクを出すことができ、負荷を連結し
た状態においてもそれぞれの速度領域ごとに起動を容易
とし、負荷の起動特性に順応して滑らかな起動とするこ
と、あるいは高トルクで起動すること等任意に使い分け
ができ、起動・停止を頻繁に反復する動力源に最適に対
応できる。そして回転子8の変速は、電圧移相装置38
により位相のずれを制御して回転子8の導体5・・・に
流れる電流を増減に変化させ、回転子8の回転速度を任
意に変えることができる。
なお、巻線22.23を直列に連結した第1固定子24
と第2固定子25のそれぞれから回転子8の導体5・・
・に流れる電流の大きさに対し、複数個の導体5・・・
間に抵抗材rを介して短絡して流れる電流の比率は、抵
抗材rの抵抗値およびすべりとは無関係にPθ(P=極
対数、θ=位相角)の値によって決定され、(上記比率
は、Pθ=πが最大でPθ=0でゼロとなる)Pθが一
定であれば、一般の巻線形誘導電動機の二次挿入抵抗を
一定とした場合と同様のすべりとトルク特性になり、P
θが小になると回転子8の導体5・・・に流れる電流の
比率が小となり、Pθを小さくすることは一般の巻線形
誘導電動機の二次挿入抵抗を小さくすることと同等の作
用をすることとなる。そして内固定子24.25に定格
電流を流した場合において、位相差θを任意に変えても
すべり値の選定と抵抗材の抵抗値の設計次第により、最
高速度の持ち定格電流とトルク特性とをそれぞれの変速
領域においてもほぼ同等に作用させることができる。ま
た、第1.第2固定子24.25の巻線22.23を直
列に連結してあっても、仮に導体5・・・間に抵抗材を
設けて短絡していない場合は、一方の固定子から回転子
導体5・・・にはほとんど電圧が誘起されない状態とな
り、内固定子24.25の巻線22.23それぞれを並
列に電源に連結しものよりも効率、トルクは低下する現
象となる。
なお、両固定子24.25に巻装した巻線22.23を
電源に並列して連結する場合においては、巻線22.2
3の双方または一方に変流器を連結し、両固定子24.
25に流れる電流を同一にすれば前記した直列連結した
ものと同一作用を得ることができる。
第10図に示すものは、回転軸4を中空軸とし、回転子
コア2,3間において内周部43と外周部44に貫通す
る複数個の通気孔45・・・を開設した実施例であり、
回転軸4の両端部から外気を導入して抵抗材rに通気さ
せることができ、抵抗材rの冷却に効果的である。
なお、回転軸4の一側部を閉塞したその反対側に送風機
を連結して通気孔45・・・を介し抵抗材rを冷却する
場合と、軸受盤15.16のいずれか側の通風孔40に
送風機に連通する空気管を連結して抵抗材rおよび巻線
22.23を冷却する場合もあり、送風機に空気冷却機
を介設することもある。
さらに、電圧移相装置として巻線22.23のいずれか
に位相切換用スイッチを連結すること、あるいは単相変
圧器と結線切換スイッチとにより位相切換器とすること
、訓導電圧調整器等を連結することができる。
なお、本発明の実施例においては、回転子コア間の回転
子導体または前記導電性連結材はセラミック、ステンレ
ス鋼、樹脂、ゴム、ガラス。
石綿、耐熱性塗料等により囲繞される。前記回転子コア
間の導体または前記導電性連結材のすべての部分が囲繞
されることもあり、抵抗材に近い一部が囲繞されること
もある。本発明の実施例として前記したように磁性体コ
アにより囲繞される例もある。
前記のように構成したことにより回転子コア間の導体お
よび導電性連結材は酸化による損耗を防止できて耐久性
を大きく向上させることができる。なお、前記抵抗材自
身をも前記のように囲繞してもよい。
さらに本出願の複数固定子誘導電動機は、誘導発電機と
しても使用することができるものであり、回転子軸4に
タービン等直接連結して発電すれば高価な調速機を省略
することもできる。
また内燃機を原動機として連結した場合には、その内燃
機の最小燃費の回転数に対応することができ、風水をエ
ネルギー源とするパワーが弱く不安定な場合においても
、その最高出力を取出せる回転数で発電することができ
、水力発電においては流速に応じて効率よく発電でき、
それぞれ複雑高価な可変ピッチ装置あるいは調相機を省
略できる。また外部電力に対しての同期も高価な同期装
置なしで行える。また、回転子軸に他の回転軸を連結す
ると共に固定子巻線の入力側の2相を入替えるスイッチ
を設け、該スイッチにより回転子軸を正転、逆転自在と
すれば、該スイッチと電圧移相装置との操作より電気制
動機としても使用することができ、電圧移相装置により
回転速度を制御することにより、回転子軸に連結した回
転軸の制動力を効率よく調整できる。
なお、本発明は、始動時には位相差が180゜または大
きく、始動時の運転時には位相差が、0°または小さく
されて運転する始動性改善を目的とした誘S電動機にも
応用できる。
本発明の実施例の構成において、導電性連結材によって
回転子導体と回転子導体の外側に配置された抵抗材を連
結するならば、導体部の連結における抵抗材の長さは導
体部を直接抵抗材により連結する場合よりも大ぎくなる
。このことは同一の抵抗値を得る場合の抵抗材の断面積
は大きくすることができて同一発熱量を得る場合を考察
すれば抵抗材の熱容口は大ぎくなる。
従って発熱による抵抗材の損傷、破壊を防止することが
できるようになった。
なお、前記導電性連結材はたとえば銅材により形成して
もよいし銅ニッケル合金により形成してもよい。たとえ
ば銅ニッケル合金により形成すれば抵抗値が高いので抵
抗材または前記導電性連結材の断面積を更に大きくする
ことができて好都合である。また、銅と銅ニッケル合金
の溶接性は優れているので、高トルクで艮時間運転して
も破壊する可能性は少ない。更に、抵抗材として銅ニッ
ケル合金を使用したものは、発熱による抵抗値の変化が
小さく抵抗材の作用によってトルク特性が大きく影晋を
受ける本発明の可変速誘導電動機の性能をきわめて向上
させる。
発明の効果 前記のように構成した本発明においては、抵抗材の作用
により大きなトルクを出すことができ優秀な可変速誘導
電動機とすることができる反面、抵抗材の発熱が大きく
高トルクで長時間運転すれば抵抗材が破壊したり、回転
子コア間の導体が酸化により損耗してしまうが、それら
の問題をすべて解決し、高トルク、長時間の安定運転が
可能な可変速誘導電動機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は、本出願の実施例図である。第1図
は誘導電動機の側断面図、第2図は固定子の回動機構を
示す側面図、第3図は固定子の回動機構を示す一部を破
断した側面図、第4図は固定子に巻装した巻線のそれぞ
れを直列に連結した結線図、第5図は複数個の導体それ
ぞれを巻線の外側方に突設した連結材により短絡した部
分断面図、第6図は回転子のすべりと有効電力の関係を
示す図、第7図は回転子の電気的等価回路図、第8図は
固定子側からみた電気的等価回路図、第9図は複数個の
導体のそれぞれを抵抗材により短絡すると共に固定子に
巻装した巻線を直列に連結した場合の速度とトルクの関
係を示す図、第10図は回転子軸に通気孔を開設した斜
視図である。 1・・・誘導電動機    2,3・・・回転子コア4
・・・回転子軸     5・・・導体6.7・・・短
絡環   8.8A〜8C・・・回転子9・・・非磁性
コア   10.11・・・側部12・・・通Jill
Ii      13・・・通気孔14・・・軸   
    15,16・・・軸受盤17・・・連結棒  
   18・・・ナツト19.20・・・冷却用翼車 
21・・・軸受22.23・・・巻線   24・・・
第1固定子25・・・第2固定子   26.27・・
・すべり軸28・・・ストップリング 29・・・中継
軸30・・・中継用歯車   31・・・回動用歯車3
2・・・軸受台     33A、33B・・・ギヤー
34・・・ボルト     35・・・パルスモータ−
36・・・駆動用歯車   37・・・開口部38・・
・電圧移相装置  39・・・排風孔40・・・通風孔
     41・・・環状体42・・・導電性連結材 
 43・・・内周部44・・・外周部     45・
・・通気孔r・・・抵抗材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、複数個の回転子コアのそれぞれに装設した複数
    個の導体のそれぞれを連通状に連結して一体的な回転子
    に形成し、同一回転軸に任意の間隔を設けて軸着した前
    記複数個の回転子コアに対峙する外周部に複数個の固定
    子を機枠に並設し、前記複数個の固定子と対峙しない前
    記複数個の回転子コア間において、前記複数子の導体を
    抵抗材を介し短絡すると共に、前記複数個の固定子のう
    ち少なくとも1個の固定子に関連して前記複数個の固定
    子のうちいずれか一方の固定子に対峙する回転子の導体
    部分に誘起する電圧と他方の固定に対峙する前記回転子
    の対応する導体部分に誘起する電圧との間に位相差を生
    じさせる電圧移相装置を付設した電動機において、前記
    抵抗材を前記回転子コア間の導体の外側に設けるように
    前記回転子コア間の導体の外側に導電性連結材を設け、
    前記回転子コア間の導体と前記導電性連結材を抵抗材を
    介して連結すると共に、前記回転子コア間の導体または
    前記連結材の一部または全部を耐熱材により囲繞したこ
    とを特徴とする可変速誘導電動機。
  2. (2)、前記導体は銅材により形成されたものであり、
    前記抵抗材は銅ニッケル合金により形成されたものであ
    る請求項(1)記載の可変速誘導電動機。
  3. (3)、前記導電性連結材は銅材または銅ニッケル合金
    により形成されたものである請求項(2)記載の可変速
    誘導電動機。
JP63068575A 1988-03-22 1988-03-22 可変速誘導電動機 Pending JPH01243881A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62296791A (ja) * 1986-06-13 1987-12-24 Satake Eng Co Ltd 可変速誘導電動機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62296791A (ja) * 1986-06-13 1987-12-24 Satake Eng Co Ltd 可変速誘導電動機

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