JPH01243832A - 可変速誘導電動機 - Google Patents

可変速誘導電動機

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Publication number
JPH01243832A
JPH01243832A JP63071529A JP7152988A JPH01243832A JP H01243832 A JPH01243832 A JP H01243832A JP 63071529 A JP63071529 A JP 63071529A JP 7152988 A JP7152988 A JP 7152988A JP H01243832 A JPH01243832 A JP H01243832A
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JP
Japan
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rotor
stator
conductor
induction motor
stators
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Application number
JP63071529A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Satake
佐竹 利彦
Yukio Onoki
大野木 幸男
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Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH01243832A publication Critical patent/JPH01243832A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、可変速誘導電動機に関するものであり、より
詳しくは、単一の回転子、複数個の固定子及び電圧移相
装置とを有し、電圧移相装置を調節することにより回転
子の回転速度及び発生トルクを任意に変化させることが
できる所謂複数固定子構成の可変速誘導電動機に関する
従来技術とその問題点 誘導電動機の速度を制御する方法の一つとして電源周波
数を変える方法がある。この方法は連続的かつ広範凹な
速度制御が可能である半面、この方法で必要とする周波
数変換装置を高価とし、また周波数変換装置により交流
を直流に変換して再度交流に変換する過程において一般
に高調波および電波が発生し、これらによってコンピュ
ーター、その仙台種電気制御機器の誤動作あるいはコン
デンサーの過熱等の障害を招くことがあり、このうち高
調波障害に対しては、フィル゛ターを設置することによ
り対策を講じることもできるが、フィルターの設置には
コストがかかる。また低速時において一般に性能が不十
分となる等の欠点を有するものである。
また、電動機の極数を変えて速度を制御する方法は、極
数の変換によって段階的に1度を変えることができても
、無段階的に滑かな速度制御をすることができない欠点
がある。
また、電源の電圧を変えて速度を制御する方法では、速
度制御が連続的に行える半面、特に低速度領域において
効率が悪くなる欠点がある。
そして巻線型電動機において二次抵抗を変化させすべり
を変えて速度制御を行う方法は、比較的簡単に連続的な
速度制御が可能である半面、外部からブラシとスリップ
リングを介して回転子巻線回路へ抵抗を挿入するために
、ブラシの消耗による保守点検を必要とし、また、かご
形誘導電動機は、二次抵抗を変化させて速度制御を行う
ことができない問題点がある。
゛上記問題点に対処するものとして、例えば、特開昭5
4−29005号公報にその技術が開示してあり、この
ものは、同軸上に設置された2組の回転子鉄心および回
転子鉄心に対向してそれぞれ独立する固定子巻線を備え
た2組の固定子と、前記各回転子鉄心に跨って共通に設
置されかつ両端にてそれぞれ短絡環を介して相互間を短
絡したかご形導体と、2組の回転子鉄心間におけるかご
形導体の中央箇所にてかご形導体の相互間を短絡する高
抵抗体とを備え、始動時には固定子巻線の相互間の位相
を180°ずらせ、始動後の運転時には位相を合わせて
給電する双鉄心かご彫型動機であるが、始動時に固定子
巻線の相互間の位相を180°ずらすことにより始動ト
ルクを大にして始動特性を向上し、運転時には固定子巻
線の相互間の位相を合わせて通常のトルク特性で運転で
きる点に特徴を有するものである。したがって、始動性
を向上する効果は認められたとしても、この電動機は可
変速電動機ではないから変速を必要とする負荷の動力源
として使用することはできない。
なお1上記特開昭54−29005号公報において、起
動時から運転時への移行に際し、トルクの急激な変動に
よるショックを緩和する目的により瞬間的に固定子巻線
の相互の給電回路を直列接続の中間ステップを設けるこ
とも1例にあるが、この場合は、回転磁界の位相のずれ
が0″と 180°の両時点のみに限定されるもので変
速目的のものではない。しがも直列に切り換えたことに
より固定子に加わる電圧は半減されるのでトルクは1/
4に減殺されることも相俟って変速制御が全く不可能に
なることは、この公報に開示する要旨が変速を目的とし
ないことからも明白なところである。
要するに特開昭54−29005号公報のものは、仮に
[固定子巻線を給電回路に対して直列接続と並列接続と
に切り換える中間ステップ」云々とあるが、この直列接
続は変速目的には全く用をなさない接続に過ぎない。
そして、特開昭49−86807号公報に提案されてい
るものは、多相巻線とかご形口−タとを備えたステータ
を有する非同期電気モータであって伝導バー、短絡回路
端環および強磁積層からなるものにおいて、ステータは
第一と第二の巻線区分からなり、これらの区分は相互に
およびロータの異る部分に隣接して共軸状に配置され、
かつ同じ周波数の交流を供給されることができ、また第
二巻線区分によりロータの巻線に誘導される起電力を変
化する手段を設けた非同期電気モータであるが、このも
のは、機械的あるいは電気的手段により、2個のステー
ター区分間の位相差を設けて一応回転速度を変えること
ができるものではあるが、2個のステーター区分間の位
相角が同相のときを除いてトルクが小さく、負荷が掛る
と直ちに運転が停止する欠陥を持つ実用に全く供しない
ものであり、負荷を連結した状態において、起動・停止
を頻繁に反復する必要のある動力源としては運転するこ
とのできない重大な問題点を未解決とするものであった
発明の目的 本発明は、上記従来技術の欠点を改善するためのもので
、上記特開昭54−29005号公報および特開昭49
−86807号公報のそれぞれの総和では奏することの
できない特異のトルク特性を求めるものであり、速度制
御領域を広範囲に且つその速度制御を無段階的として任
意の所望速度に設定できると共に、任意のトルクで起動
させることができ、また起動点から最高回転速度までの
全速度領域に亘り、トルク特性と効率の優れた可変速誘
導電動機を提供することにある。
なお、本発明の可変速誘導電動機は、単相または3相電
源等に接続して使用され、回転子の形態は、普通かご形
、二重かご形、深溝かご形。
特殊かご形1巻線形等のいずれの形式のものにも適用で
きるものであり、本発明の説明に用いる導体とは、かご
形回転子コアに装設した導体、および巻線形回転子コア
に巻装した巻線のそれぞれを総称するものである。
問題点を解決するための手段 上記技術的課題を達成するために、本発明は、複数個の
回転子コアのそれぞれに装設した複数個の導体のそれぞ
れを連通状に連結して一体的な回転子に形成し、同一回
転軸に任意の間隔を設けて軸着した前記複数個の回転子
コアに対峙する外周部に複数個の固定子を機枠に並設し
、前記複数個の固定子と対峙しない前記複数個の回転子
コア間において、前記複数個の導体を抵抗材を介し短絡
すると共に、前記複数個の固定子のうち、少なくとも1
個の固定子に関連して前記複数個の固定子のうちのいず
れか一方の固定子に対峙する回転子の導体部分に誘起す
る電圧と他方の固定子に対峙する前記回転子の対応する
導体部分に誘起する電圧との間に位相差を生じさせる電
圧移相装置を付設した電動機において、前記抵抗材を前
記回転子コア間の導体の外側に設けるように成し、前記
複数個の固定子間と前記複数個の回転子コア間と前記機
枠で形成する空間部を通風胴に形成し、導入した外気に
より前記抵抗材を冷却放熱して前記機枠外に排気するよ
うに前記機枠に複数個の開口部を設けて前記通風胴に連
通ずると共に、前記複数個の開口部を任意個数の送風口
と排風口に形成し、前記送風口または前記排風口のいず
れかに送風装置を連通したことにより解決の手段とした
また、本発明の特別の構成としては、前記抵抗材を回転
子コア間の導体より外側に出すために前記抵抗材と前記
回転子コア間の導体を導電性連結材により連結したもの
もあり、前記抵抗材の一方側を前記回転子コア間の導体
に連結し、他方側を導電性連結材に連結することにより
抵抗材を回転子コア間の導体の外側に設けるように成し
、また前記抵抗材または前記導電性連結材を翼状に形成
して発熱処理性を向上させると共に、前記抵抗材を回転
子コア間の導体の外側に設けるように成し、また、回転
子導体は銅材により形成し、前記抵抗材は銅ニッケル合
金により形成し、前記導電性連結材は銅材または銅ニッ
ケル合金により形成したものもあり、問題点解決の手段
とした。
作  用 本発明は、任意手段により、それぞれの固定子間に生起
する回転磁界の磁束に位相のずれを生じさせると、磁束
の位相のずれに応じて回転子導体に誘起する合成電圧が
変化し、回転子導体に誘起する電圧を増減制御して回転
子の回転速度を任意に変えることができる。
ところで、位相のずれを設ければ前記抵抗材に電流が流
れるが、前記抵抗材に電流が流れれば当然ながら発熱し
、大きなトルクを得れば得るほど発熱量は大きくなる。
本発明の構成の一つとして回転子コア間において回転子
導体を抵抗材を介して短絡連結する際に前記抵抗材を回
転子導体の外側に配するようにして抵抗材の長さを大に
した。そのために抵抗材の断面積を大きくしても同等な
抵抗値を得られるようになり、発熱による抵抗材の破壊
を防止できるようになった。
本発明においては変速範囲を大きくしようとすれば抵抗
材の抵抗値を大きくする必要があり、また大きなトルク
を得ようとすれば大きな電流を抵抗材に流す必要があり
、抵抗材の発熱による破壊の危険性がつきまとっていた
更に本発明の構成においては、前記抵抗材を冷却放熱す
る特別の構成を加えたことにより抵抗材の発熱の影響を
受けて抵抗材または導体がきわめて高温になり、表面が
酸化して損耗をしてしまったり、回転子の強度が低下し
てしまう状況であったが、その問題が解決した。
また、本発明の特別構成として回転子導体を銅材により
形成し、抵抗材を銅ニッケル合金により形成したものは
回転子導体の抵抗を小さくし得るので、最高回転速度を
高くできて効率も良くすることができると共に、抵抗材
を銅ニッケル合金とすることにより、発熱による抵抗値
変化を小さくすることができて速度制御を安定化するこ
とができた。
更に前記連結材または前記抵抗材を銅または銅ニッケル
合金としたものは回転子導体を銅材とした場合に溶接性
に優れ高トルクの長時間運転をも可能とせしめたのであ
る。
実施例 本発明の実施例を第1図〜第10図に基づき説明する。
第1図〜第5図により本発明の一実施例を説明する。(
第1図、第3図参照)符号1は誘導電動機であり、該誘
導電動機1は以下のように構成しである。鉄心からなる
回転子コア2.3を任意の間隔を設けて回転子軸4に装
着し、回転子コア2,3間に非磁性体コア9を介設しで
ある。回転子コア2.3に装設した複数個の導体5く銅
)・・・のそれぞれを直列に連結して一体的な回転子8
を形成し、その直列に連結した複数個の導体5・・・の
両端部を短絡環6,7に連結しである。また回転子コア
2,3.9に回転子8の両側部10.11に連絡する複
数個の通風胴12・・・を設け、通風WA12・・・か
ら直交状に回転子8の外周部に貫通する複数個の一通気
孔13・・・を穿設しである。(第1図、第2図参照)
円筒状の機枠14の両側部に設けた軸受盤15゜16を
連結棒17・・・にナツト18・・・留めして一体的に
組付け、回転子8の両側部に冷却用翼車19.20を装
着し、回転子軸4の両端部を軸受盤15.16に嵌装し
た軸受21.21に軸支し、回転子4を回転自在としで
ある。
回転子コア2,3に対峙する外側部に巻線22.23を
施した第1固定子24と第2固定子25を機枠14に並
設し、機枠14と第1固定子24.第2固定子25との
間にすべり軸受26.27を装設し、すべり軸受26.
27を機枠14に嵌装したストップリング28・・・に
よって固定し、第1固定子24と第2固定子25の一側
外周面にギヤー33A、33Bを嵌着しである。(第2
図、第3図参照)機枠14の外周部に固設したパルスモ
ータ−35に駆動用歯車36を軸着し、機枠14の外側
部に装着した軸受台32に中継軸29を回転自在に軸架
し、中継軸29の両端部に中継用歯車30と回動用歯車
31とを軸着し、機枠14に設けた開口部37.37か
ら駆動用歯車36と回動用歯車31とを機枠14内に挿
入し、回動用歯車31を第2固定子2白に嵌着したギヤ
ー33Bに係合させ、駆動用歯車36を第1固定子24
に嵌着したギヤー33Aに係合させると共に、駆動用歯
車36と一体的に形成した連動歯車34に中継用歯車3
0を係合し、第1固定子24と第2固定子25とを回転
子8と同心的に回動自在に形設し、第1固定子24と第
2固定子25とにより電圧移相装置38に形成し、可変
速誘導電動機としある。39は排風孔、40は、軸受1
15.16に複数個穿設した通風孔である。46は冷却
用の送風装置であり、図示されていないが駆動するモー
ターが装備されている。47−は通風胴に連通した排風
路である。
次に第1固定子24と第2固定子25のそれぞれに巻装
した巻線22.23の結線について説明する。(第4図
参照)第1.第2固定子24.25のそれぞれにスター
結線を施した巻線22.23とを直列に連結する。即ち
、第1固定子24の巻線22の端子A、B、Cを商用3
相電源A、B、Cに連結すると共に、巻線22の端子a
、b、cを第2固定子25の巻線23の端子A、B、C
に連結し、巻線23の端子a。
b、cを短絡して連結しである。
(第5図参照)回転子8を形成する回転子コア2,3間
に介設した非磁性体コア9部において、複数個の導体5
・・・のそれぞれを短絡する連結材として、銅ニッケル
合金、ニクロム線、炭素混入鋼1通電性セラミック等の
抵抗材rを設け、抵抗材rは第1.第2固定子24.2
5に巻装した巻線22.23よりも外側方に突出する環
状体41に形成し、環状体41と複数個の導体5・・・
とを導電性連結材(銅)42・・・により連結し、複数
個の導体5・・・のそれぞれは環状体41・・・の抵抗
材rによって短絡しである。なお、導電性連結材42は
銅ニッケル合金としてもよい。ただし、銅または銅ニッ
ケル合金に限定されるものではない。
導電性連結材42を翼状に形成してもよいし、抵抗材r
を異状に形成してもよい。また本実施例図における導電
性連結材42を抵抗材に代えて抵抗材rを導電性連結材
に代えてもよい。その場合にも抵抗材または導電性連結
材を翼状にしてもよい。また、抵抗材が回転子コア間の
導体の外側にくるように抵抗材を介して回転子コア間の
導体を直接短絡してもよい。そしてその場合にも抵抗材
を翼状に形成してもよい。
以下に上記構成における作用を説明する。
第1固定子24の巻線22に商用3相電源から通電する
と、固定子24.25に回転磁界が生じて回転子8に電
圧が誘起され、回転子8の導体5・・・に電流が流れて
回転子8は回転する。
第1固定子24に対して第2固定子25それぞれの回動
量をゼロとしたときには、それぞれの固定子24.25
に生じる回転磁界の磁束に位相のずれがなく、その詳細
は後述する如く連結材となす抵抗材r・・・には電流が
流れないので、一般の誘導電動様と同一のトルク特性を
持つものである。
次に、パルスモータ−35を作動して第1固定子24と
第2固定子25のそれぞれを逆方向に回動して位相角で
θだけ回動した場合について説明する。電圧移相装置3
8となす第1固定子24と第2固定子25が作る回転磁
界の磁束φ1.φ2の位相はθだけずれており、そのた
め第1固定子24と第2固定子25により回転子8の導
体5・・・に誘起される電圧61.62の位相はθだけ
ずれている。今、第2固定子25によって回転子8の導
体5・・・に誘起される電圧d2を基準にとし、該電圧
をe2=sEとする。ここでSはすべり、Eはすべり 
1のときの誘起電圧である。このとき第1固定子24に
よって導体5Aに誘起される電圧I:31は、6+=3
EεjOとなる。
(E=すべり1の時の誘起電圧) 第6図に示すものは、非磁性体コア9部において複数個
の導体5・・・を短絡する抵抗材r・・・が装着されて
いない場合の回転子8のすベリSと回転子入力の有効電
力Pとの関係を示すもので、電圧の位相がθ=0°のと
き有効電力Pは最大となり、0°くθ〈180°のとき
はそれよりも小さなものとなる。ここで導体5・・・の
抵抗およびインダクタンスをRおよびLとし、電源の角
周波数をωとすれば、有効電力Pの極大はS= (R/
ωL) のとき現われる。 −有効電力Pは誘導電動機
1の駆動トルクと比例するので、パルスモータ−35を
作動して電゛圧移相装置38の第1固定子24と第2固
定子25とを回動させることによって回転子8に誘起す
る電圧を調整し、回転子の速度を無段階的に制御Ilす
ることができる。
次に、回転子8の導体5・・・の短絡環6,7から連結
材までのそれぞれの抵抗をR1,R2、またインダクタ
ンスをLl、L2とし、電源の角周波数をωとし、各導
体5・・・のそれぞれを短絡する抵抗材の抵抗をrとす
れば、回転子8の電気的等価回路は第7図のようになり
、符号■+、12.13は各枝路を流れる電流を示すも
のである。
次に、第7図に示すものを内固定子24.25側からみ
た等価回路に変換すると第8図のようになり、RI=R
2,LI=L2でθ=0゜のときには13=I+−12
= 0となり抵抗材rには電流が流れないことになる。
このことはθ=06のときにはトルクTはrがないとき
の値に等しいことを意味している。従って、θ=0°の
ときは従来の誘導電動機と同一のトルク特性を持つこと
になる。
次に、RI=R2,LI=12でθ=180゜のときに
は、I+=−I2.13=II−I2−2■1となり、
従来の誘導電動機において回転子導体の抵抗をRI=R
2=RとすればRはR+2rに増加したと同様な結果と
なっている。
上記回転子8の回転により、軸受盤15,16に穿設し
た通風口40・・・から冷却用翼車19゜20により機
枠14内に外気を吸引し、冷却用翼車19.20により
第1.第2固定子24゜25、巻線22.23に通風し
て冷NI L、また通風胴12・・・を介し通気孔13
・・・に流通させる風により回転子コア2,3、導体5
・・・、抵抗材r等を冷却してそれぞれの機能を安定的
に作用させる。また、第1.第2固定子24.25の回
動はパルスモータ−35をスイッチにより正・逆回転さ
せて行うが、第1固定子24と第2固定子25の回動差
を大きく設け、内固定子24.25それぞれの電圧の位
相のずれを大きくして低速回転に制御すると、冷却用翼
車19゜20の旋回速度の低下により通風冷却作用が減
衰し、また、連結材rの発熱度が高(なるが、抵抗材r
を巻線22.23よりも外側方にも設けであるから、低
速回転でも周速度が大きいために、抵抗材r自身の旋回
による通気によって放熱することができる。第1.第2
固定子24゜25の回動機構としてはパルスモータ−3
5に限定されるものではなく他の正逆転モータでも、ま
た気体、液体シリンダー等によるサーボ機構等任意の駆
動装置を転用できるものであり、また手動ハンドルによ
って操作する場合と第1固定子24と第2固定子25の
いずれか一方のみを回動する場合もある。そして、固定
子の回動駆動装置の作動に関連して固定子の回動を任意
の作動機構により開放またはロックをする。
次に、第1固定子24と第2固定子25のそれぞれに巻
装した巻線22.23を直列に連結した作用につき説明
する。
巻線22.23を直列に連結しであるために、巻線22
に商用3相”電源から入力して巻線22゜23間に電流
は流れる゛が、仮に巻線22.23のそれぞれの抵抗の
相違あるいは内固定子24゜25の容量の大きさに相違
があっても、それとは無関係に、それぞれの巻線22.
23に流れる電流の大きさは等しく、したがって第1固
定子24と第2固定子25のそれぞれから回転子8の導
体5・・・に誘起して流れる電流の大きさは等しくなる
作用と、内固定子24.25間の電圧の位相差に起因す
るベクトル差分の電流は複数個の導体5・・・のそれぞ
れを連結材となす抵抗材rを介して必然的に流れるとい
う強制力が生じる作用との相乗効果により、第9図に示
すすべりとトルク特性のように効率の改善・と低速回転
領域において大きなトルクを出すことができ、負荷を連
結した状態においてもそれぞれの速度領域ごとに起動を
容易とし、負荷の起動特性に順応して滑らかな起動とす
ること、あるいは高トルクで起動すること等任意に使い
分けができ、起動・停止を頻繁に反復する動力源に最適
に対応できる。そして回転子8の変速は、電圧移相装置
38により位相のずれを制御して回転子8の導体5・・
・に流れる電流を増減に変化させ、回転子8の回転速度
を任意に変えることができる。
なお、巻線22.23を直列に連結した第1固定子24
と第2固定子25のそれぞれから回転子8の導体5・・
・に流れる電流の大きさに対し、複数個の導体5・・・
間に抵抗材rを介して短絡して流れる電流の比率は、抵
抗材rの抵抗値およびすべりとは無関係にPθ(P=極
対数、θ=位相角)の値によって決定され、(上記比率
は、Pθ=πが最大でPθ=0でゼロとなる)Pθが一
定であれば、一般の巻線形誘導電動機の二次挿入抵抗を
一定とした場合と同様のすべりとトルク特性になり、P
θが小になると回転子8の導体5・・・に流れる電流の
比率が小となり、Pθを小さくすることは一般の巻線形
誘導電動機の二次挿入抵抗を小さくすることと同等の作
用をすることとなる。そして両固定子24.25に定格
電流を流した場合において、位相差θを任意に変えても
すべり値の選定と抵抗材の抵抗値の設計次第により、最
高速度の持ち定格電流とトルク特性とをそれぞれの変速
領域においてもほぼ同等に作用させることができる。ま
た、第1.第2固定子24.25の巻線22.23を直
列に連結してあっても、仮に導体5・・・間に連結材を
設けて短絡していない場合は、一方の固定子から回転子
導体5・・・にはほとんど電圧が誘起されない状態とな
り、両固定子24.25の巻線22.23それぞれを並
列に電源に連結しものよりも効率、トルクは低下する現
象となる。
なお、両固定子24.25に巻装した巻線22.23を
電源に並列して連結する場合においては、巻線22.2
3の双方または一方に変流器を連結し、両固定子24.
25に流れる電流を同一にすれば前記した直列連結した
ものと同一作用を得ることができる。
第10図に示すものは、回転軸4を中空軸とし、回転子
コア2.3間において内周部43と外周部44に貫通す
る複数個の通気孔45・・・を開設した実施例であり、
回転軸4の両端部から外気を導入して抵抗材rに通気さ
せることができ、抵抗材rの冷却に効果的である。
なお、回転軸4の一側部を閉塞したその反対側に送風機
を連結して通気孔45・・・を介し抵抗材rを冷却する
場合と、軸受盤15.16のいずれか側の通風孔40に
送風機に連通ずる空気管を連結して抵抗材rおよび巻線
22.23を冷却する場合もあり、送風機に空気冷却機
を介設することもある。
固定子の外周部に通風孔を開設する構成もあるが、固定
子コア自身に通風孔が開設される場合のみならず固定子
の外側と機枠との間に通風孔が開設されることが要旨で
あり、それを含むものである。
なお、本発明においては抵抗材の発熱の効果的処理が重
要で、前記各通風孔から吸引された風が抵抗材を冷却放
熱して通J!I胴から機枠の開口部に通ずる風路によっ
て排出されることがポイントで、風の流れがこの逆にな
れれば抵抗材により加熱された風が各通風孔を通して排
出されることになり、冷却効果は激減する。
なお、本発明においては、前記通風胴と機枠の開口部を
つなぐ風路の抵抗が前記各通気孔を通じて前記通風胴と
機外をつなぐ風路の抵抗よりも一般的に小さくなること
と回転子コア間の抵抗材、連結材、導体等の作用により
、抵抗材連結材等を特に翼状にしなくても風は前記各通
風孔から通ffl胴へ吸引されて機枠の開口部から排出
される傾向にはある。
そして、抵抗材、連結材を翼状に形成したものはこの冷
却放熱効果が更に大きくなる。送風装置47を装備した
ものは冷却放熱効果が理想的なものとなる。特に低速ま
で高トルク運転をする場合、前記送風装置47が極めて
重要になる。
本発明の可変速誘導電動機は抵抗材の発熱の影響を小さ
くするため、抵抗材の設は方および冷却放熱の仕方が極
めて重要である。
本発明においては本可変速誘導電動機の発熱が抵抗材に
集中するので前記通風胴を構成してその一方側から風を
吸入し、他方側から送ff1tlで排出すれば風路抵抗
が小さく極めて効果的な冷却放熱が行えることに着目し
たのである。
さらに、電圧移相装置として巻線22.23のいずれか
に位相切換用スイッチを連結すること、あるいは単相変
圧器と結線切換スイッチとにより位相切換器とすること
、誘導電圧調整器等を連結することができる。
なお、本発明の実施例においては、回転子コア間の回転
子導体または前記導電性連結材はセラミック、ステンレ
ス鋼、樹脂、ゴム、ガラス。
石綿、耐熱性塗料等により囲繞されることもある。前記
回転子コア間の導体または前記導電性連結材のすべての
部分が囲繞されることもあり、抵抗材に近い一部が囲繞
されることもある。本発明の実施例として前記したよう
に磁性体コアにより囲繞される例もある。
前記のように構成したことにより抵抗材1回転子導体お
よび本可変速誘導電動機の性能および耐久性は著しく向
上した。
さらに本出願の複数固定子誘導電動機は、誘導発電機と
しても使用することができるものであり、回転子軸4に
タービン、ガスタービン。
太陽熱発電機等直接連結して発電すれば高価な調速機を
省略することもできる。また内燃機を原動機として連結
した場合には、その内燃機の最小燃費の回転数に対応す
ることができ、風水をエネルーギー源とするパワーが弱
く不安定な場合においても、その最高出力を取出せる回
転数で発電することができ、水力発電においては流速に
応じて効率よく発電でき、それぞれ複雑高価な可変ピッ
チ装置あるいは調相機を省略できる。また外部電力に対
しての同期も高価な同期装置なしで行える。また、回転
子軸に他の回転軸を連結すると共に固定子巻線の入力側
の2相を入替えるスイッチを設け、該スイッチにより回
転子軸を正転、逆転自在とすれば、該スイッチと電圧移
相装置との操作より電気制動機としても使用することが
でき、電圧移相装置により回転速度を制郊することによ
り、回転子軸に連結した回転軸の制動力を効率よく調整
できる。
なお、本発明は、始動時には位相差が180゜または大
きく、始動後の運転時には位相差が0°または小さくさ
れて運転する始動性改善を目的とした誘導電動機にも応
用できる。
本発明の実施例の構成において、導電性連結材によって
回転子導体と回転子導体の外側に配置された抵抗材を連
結するならば、導体間の連結における抵抗材の長さは導
体間を直接抵抗材により連結する場合よりも大きくなる
。このことは同一の抵抗値を得る場合の抵抗材の断面積
は大きくすることができて同一発熱量を得る場合を考察
すれば抵抗材の熱容量は大きくなる。
従って発熱による抵抗材の損傷、破壊を防止することが
できるようになった。
なお、前記導電性連結材はたとえば銅材により形成して
もよいし銅ニッケル合金により形成してもよい。たとえ
ば銅ニッケル合金により形成すれば抵抗値が高いので抵
抗材または前記導電性連結材の断面積を更に大きくする
ことができて好都合である。また、銅と銅ニッケル合金
の溶接性は優れているので、高トルクで長時間運転して
も破壊する可能性は少ない。更に、抵抗材として銅ニッ
ケル合金を使用したものは、発熱による抵抗値の変化が
小さく抵抗材の作用によってトルク特性が大きく影響を
受ける本発明の可変速誘導電動機の性能をきわめて向上
させる。
発明の効果 前記のように構成した本発明においては、抵抗材の作用
により大きなトルクを出すことができ優秀な可変速誘導
電動機とすることができる反面、抵抗材の発熱が大きく
高トルクで長時間運転すれば抵抗や回転子導体が破壊し
たり、回転子コア間の導体が酸化により損耗してしまう
が、それらの問題をすべて解決し、高トルク。
長時間の安定運転が可能な可変速誘導電動機を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は、本出願の実施例図である。第1図
は誘導電動機の側断面図、第2図は固定子の回動機構を
示す側面図、第3図は固定子の回動機構を示す一部を破
断した側面図、第4図は固定子に巻装した巻線のそれぞ
れを直列に連結した結線図、第5図は複数個の導体それ
ぞれを巻線の外側方に突設した連結材により短絡した部
分断面図、第6図は回転子のすべりと有効電力の関係を
示す図、第7図は回転子の電気的等価回路図、第8図は
固定子側からみた電気的等価回路図、第9図は複数個の
導体のそれぞれを抵抗材により短絡すると共に固定子に
巻装した巻線を直列に連結した場合の速度とトルクの関
係を示す図、第10図は回転子軸に通気孔を開設した斜
視図である。 1・・・誘導電動機    2.3・・・回転子コア4
・・・回転子軸     5・・・導体6.7・・・短
絡環   8,8A〜8C・・・回転子9・・・非磁性
コア   10.11・・・側部12・・・通風胴  
   13・・・通気孔14・・・軸       1
5.16・・・軸受盤17・・・連結棒     18
・・・ナツト19.20・・・冷却用翼車 21・・・
軸受22.23・・・巻線   24・・・第1固定子
25・・・第2固定子   26.27・・・寸べり軸
28・・・ストップリング 29・・・中継軸30・・
・中継用歯車   31・・・回動用歯車32・・・軸
受台     33A、33B・・・ギヤー34・・・
ボルト     35・・・パルスモータ−36・・・
駆動用歯車   37・・・開口部38・・・電圧移相
装置  39・・・排風孔40・・・通風孔     
41・・・環状体42・・・導電性連結材  43・・
・内周部44・・・外周部     45・・・通気孔
46・・・送風装置    47・・・排風路r・・・
抵抗材 特許出願人 株式会社佐竹製作所 C賎 lIlヰ瞠孟 S=l      1tilfs    jl    
  O暁 第6図 第′7図 第8図 第9図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、複数個の回転子コアのそれぞれに装設した複数
    個の導体のそれぞれを連通状に連結して一体的な回転子
    に形成し、同一回転軸に任意の間隔を設けて軸着した前
    記複数個の回転子コアに対峙する外周部に複数個の固定
    子を機枠に並設し、前記複数個の固定子と対峙しない前
    記複数個の回転子コア間において、前記複数個の導体を
    抵抗材を介し短絡すると共に、前記複数個の固定子のう
    ち少なくとも1個の固定子に関連して前記複数個の固定
    子のうちいずれか一方の固定子に対峙する回転子の導体
    部分に誘起する電圧と他方の固定子に対峙する前記回転
    子の対応する導体部分に誘起する電圧との間に位相差を
    生じさせる電圧移相装置を付設した電動機において、前
    記抵抗材を前記回転子コア間の導体の外側に設けるよう
    に成し、前記複数個の固定子間と前記複数個の回転子コ
    ア間と前記機枠で形成する空間部を通風胴に形成し、導
    入した外気により前記抵抗材を冷却放熱して前記機枠外
    に排気するように前記機枠に複数個の開口部を設けて前
    記通風胴に連通すると共に、前記複数個の開口部を任意
    個数の送風口と排風口に形成し、前記送風口または前記
    排風口のいずれかに送風装置を連通したことを特徴とす
    る可変速誘導電動機。
  2. (2)、前記抵抗材と前記回転子コア間の導体を導電性
    連結材により連結した請求項(1)記載の可変速誘導電
    動機。
  3. (3)、前記抵抗材の一方側を前記回転子コア間の導体
    に連結し、他方側を導電性連結材に連結した請求項(1
    )に記載の可変速誘導電動機。
  4. (4)、前記抵抗材または前記導電性連結材を翼状に形
    成した請求項(1)〜(3)のいずれかに記載の可変速
    誘導電動機。
  5. (5)、前記回転子導体は銅材により形成し、前記抵抗
    材は銅ニッケル合金により形成し、前記導電性連結材は
    銅材または銅ニッケル合金により形成した請求項(1)
    〜(4)のいずれかに記載の可変速誘導電動機。
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Cited By (1)

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EP0955717A2 (en) * 1998-05-04 1999-11-10 ABB Motors Oy Squirrel cage induction motor

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