JPH01242788A - Mn−Znフェライト単結晶の化学エッチング方法 - Google Patents

Mn−Znフェライト単結晶の化学エッチング方法

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JPH01242788A
JPH01242788A JP63070694A JP7069488A JPH01242788A JP H01242788 A JPH01242788 A JP H01242788A JP 63070694 A JP63070694 A JP 63070694A JP 7069488 A JP7069488 A JP 7069488A JP H01242788 A JPH01242788 A JP H01242788A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、Mn−Znフェライト単結晶の化学エツチン
グ方法の改良に係り、特に磁気ヘッド用フェライトコア
の磁気ギャップをMn−Znフェライト単結晶の(11
1)面で形成するのに好適に用いられる化学エツチング
方法に関するものである。
(背景技術) 従来から、磁気へンド用コアとして、コア材料にフェラ
イトを用いて構成したフェライトコアが知られている。
このフェライトコアは、良く知られているように、一般
に、二つのフェライト部材が突き合わされて環状の磁路
(磁気回路)が形成された構造を有するものであって、
それらフェライト部材の間に形成される空間がコイル巻
線用の孔とされている一方、それらフェライト部材の一
方の突合せ部に、前記環状の磁路を横切る方向に所定間
隙の磁気ギャップが設けられており、この磁気ギャップ
によって、磁気テープや磁気ディスク等の磁気記録媒体
に対して、周知の如く、所定の記録や再生を行なうよう
になっている。
ところで、VTR用の磁気ヘットにあっては、近年、そ
の高性能化のために、かかる磁気ギャップは、音声用ヘ
ッドで0.8μm、画像用ヘッドで0.4μm或いはそ
れ以下であり、且つその寸法精度は音声用ヘッドで±0
908μm以内、画像用ヘッドで±0.03μm以内或
いはそれ以上の高精度であることが要請されている。一
方、そのような磁気ギャップを形成する方法としては、
薄いガラス片をフェライト部材の突合せ面の間に置いて
加圧加熱して、所定の間隔を形成する手法が、−r投に
採用されているが、この方法では、磁気ギャップの間隙
幅が1μm以上のオーディオヘットについては有用であ
っても、上記の如き所謂狭ギャンプ磁気ヘンドの製造に
は適していないのである。
このため、スパッタリング法や真空蒸着法といった薄膜
製造技術を用いて、突合せ面上にスペーサ材を所要の厚
さに付着させて、これをスペーサとして利用したり、更
にガラスの微粒子を突合せ面に沈降させてから焼き付け
、所要のスペーサを形成することも検討されている。
しかしながら、前者の方法にあっては、装置が大規模と
なり、しかも1回の処理で形成できる数量或いは付着面
積が限られ、所定の膜厚とするには、かなり長時間を要
するために、経済性、量産性に乏しい問題がある。また
、スパフタリングの場合、イオン密度の場所的なバラツ
キによって、生成するスペーサ材のnり厚にむらを生ず
る問題がある。更に、後者の方法によれば、ガラス微粒
子の収率が極めて低いこと、また、ときによっては、微
粒子間に存在する空気が気泡としてスペーサ中に取り込
まれることもあること、更には焼付処理によってガラス
とフェライトとが反応して、磁気ギャップの実効幅が変
化する等といった問題が生じる。
一方、磁気ヘッド用コアを構成するフェライト部材の磁
気ギャップ構成面を、エツチング処理により所定深さに
除去せしめ、以て目的とする間隔(幅)を形成せしめる
手法も考えられ、本願出願人は、先に、特開昭60−1
38710号公報、特開昭60−138708号公報及
び特開昭62−83483号公報において、リン酸主体
水溶液からなるエツチング液を用い、所定のフェライト
部材のギャップ構成面を所定深さに化学エツチングせし
める手法を明らかにした。
而して、このような化学エンチング手法にて、フェライ
ト部材、特に磁気ヘッド用コア材料として好適に用いら
れるMn−Znフェライトの単結晶面を所定深さエツチ
ング処理して、磁気ギャップを形成せしめるに際しては
、そのエツチング面をより一層平滑化せしめ、またその
ような平滑面をより一層寸法精度よく安定して得ること
が望ましい。特に、前述のように、狭ギヤツプ磁気ヘッ
ドの製造において、Mn−Znフェライト単結晶のエツ
チング面を平滑化、換言すればその面粗度を向上せしめ
ることは、ヘッド怒度を高める上においても重要なこと
なのである。
また、前述の如く、一般に磁気ヘッド用コアにおいて、
その磁気ギャップには、例えば最も厳しい画像用ヘッド
となると±0.03μm以内の寸法精度が要求されるの
であるが、この条件を満足するためには、化学エツチン
グで除去した磁気ギャップ構成面の表面粗さが中心線平
均粗さ(Ra)で0.01μm以下でなければならない
。而して、一般に、VTR用磁気ヘッド用コアのギャッ
プ構成面には、Mn−Znフェライト単結晶の(111
)面が用いられているが、先の特開昭62−83483
号公報に開示されている如く、MnZnフェライトの鏡
面研磨された単結晶の(111)面をリン酸主体水溶液
に接触せしめて、化学エツチングすると、そのエツチン
グ面が中心線平均粗さ(Ra)で0.01μmを越える
表面粗さとなってしまい、磁気ギャップ構成面として使
用するには不適当なものであった。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為さ
れたものであって、その解決すべき課題とするところは
、Mn−Znフェライト単結晶の(111)面を、寸法
精度良く、且つ面粗度に優れたエンチング面を与えるよ
うに化学エツチングする方法を確立することにあり、ま
た磁気ヘンド用コアの磁気ギャップの形成のために好適
に用いられるMn−Znフェライト単結晶の化学エツチ
ング手法を提供することにある。
(解決手段) そして、本発明は、かかる課題解決のために、Mn−Z
nフェライト単結晶の(111)面を、過マンガン酸イ
オンを含むリン酸主体水溶液に接触せしめて、かかる単
結晶面を化学エツチングするようにしたのである。
すなわち、本発明にあっては、エツチング液としてリン
酸主体水溶液そのものを用いるのではなく、過マンガン
酸イオンを添加したリン酸主体水溶液を用いて、MnZ
nフェライトの単結晶面の化学エツチングを行なうよう
にしたものであり、これによって、エツチングには不適
当とされていた(111)面が寸法精度良くエツチング
されると共に、そのエツチング面の面粗度を高め、且つ
均質と為し得たのである。
なお、本発明におけるリン酸主体水溶液とは、リン酸の
みからなる酸の水溶液だけを意味するものではなく、リ
ン酸に少量の硫酸等の他の酸を含有する水溶液をも意味
するものである。そして、リン酸主体とは、ここでは、
リン酸が酸全体に対して80%以上含有されることを意
味するものとする。
ところで、かかる本発明に従う化学エツチング処理の施
されるMn−Znフェライト単結晶としては、全体が一
つの単結晶体から構成されるものの他、Mn−Znnフ
シイ1−の一部が単結晶化されたもの等が対象とされる
こととなる。そして、そのようなMn−Znフェライト
の単結晶部分の露出された(111)面は、それが磁気
ヘッド用コア材料として用いられる場合において磁気ギ
ャップ構成面として好適に利用されることとなるが、本
発明にあっては、そのような(111)面に対して本発
明に従う化学エツチング処理が施されることとなるので
ある。
また、かかるエツチング処理の施されるMrl−Znフ
ェライトの(11,I)面は、常法に従ってダイヤモン
ド砥粒等にて鏡面研磨され、予め平滑な被処理面に仕上
げられていることが望ましいことは、言うまでもないと
ころである。けだし、エツチングの均一性の如何に拘わ
らず、エツチング処理されるべき単結晶面の表面形態も
、また、生じるエツチング面の表面性状に影響するがら
である。
さらに、本発明にて用いられるM n −Z nフェラ
イト単結晶は、その(111)而が化学エツチングされ
るに先立って、−1’IQに、フェライトの平衡酸素濃
度若しくはそれ以下の酸素濃度の雰囲気中において、少
なく七も700’C,一般に700〜1300°Cの温
度下で焼鈍(熱処理)される。
このような熱処理による表面調整により、研磨加工面で
ある単結晶面に生じた加工変質層が再結晶化されること
等によって、単結晶内(バルク)と同様な表面状態とな
り、これによって後の化学エツチング処理が有効に行な
われ得て、エツチング面が安定化し、また面粗度が効果
的に向上せしめられ得るのである。
ところで、本発明に従う過マンガン酸イオンを含むリン
酸主体水溶液による化学エツチング処理は、Mn−Zn
フェライトの(111)面に対して、かかるリン酸主体
水溶液が接触せしめられることとなるならば、如何なる
手法をも採用することが可能であるが、本発明にあって
は、一般に、Mn−Znフェライト部材が前記リン酸主
体水溶液中に浸漬せしめられることによって、そのよう
な接触状態が実現されることとなる。
そして、本発明にあっては、そのようなエツチング処理
に用いられるリン酸主体水溶液に対して、過マンガン酸
カリウムの如き過マンガン酸塩等の添加により、過マン
ガン酸イオンが含有せしめられ、以て従来では困難視さ
れでいた(111)面に対する有効なエツチング処理を
実現せしめ、寸法精度の良い、且つ面粗度に優れたエツ
チング面の形成を可能ならしめたのである。なお、この
過マンガン酸イオンは、その添加量が多くなればなる程
、エツチング面の表面粗さを小さくする効果を大きく発
揮するが、その添加量が0.01モル/1以上では、略
その効果が飽和するようになる。
従って、過マンガン酸イオンの添加量は、リン酸主体水
溶液中のリン酸濃度と必要エツチング深さから決定され
るべきものであるが、−iに0、 OO3モル/lから
その飽和濃度までの範囲が、仕上がったエツチング面の
表面粗さの再現性の点から、好適に採用されることとな
る。
また、この過マンガン酸イオンは、リン酸主体水溶液中
では徐々に活性が低下して、エッチング面の表面粗さの
低減効果が残少すると共に、Mn−Znフェライト単結
晶面に対するリン酸主体水溶液のエツチング速度が変化
するようになる。これらの現象は、リン酸主体水溶液の
リン酸濃度、液温度によって異なってくるが、エンチン
グ深さの精度を±0.03μm、エツチング面の表面粗
さ(Ra)を0.01μm以下に抑えるためには、過マ
ンガン酸イオンを添加してからエツチングを開始するま
での時間を一定にすることが望ましい。
また、エツチング面の表面粗さは、添加した過マンガン
酸イオンの絶対量で決定されるものではなく、その活性
に注意を必要とする。
さらに、このような過マンガン酸イオンを含むリン酸主
体水溶液を用いたエツチング処理は、(111)面の目
的とするエツチング量、即ちエンチング深さに応じて、
適当な温度下において一定の時間の間実施されることと
なる。換言すれば、主としてリン酸主体水溶液中の酸濃
度、過マンガン酸イオンの濃度、処理温度、処理時間等
によって、Mn−Znフェライトの単結晶面のエツチン
グ深さが定められることとなるのである。因みに、−S
に、■TR用磁気ヘッド用コアの磁気ギャップ幅は、音
声用で0,8μm、画像用ヘッドで0.4μmであり、
それ故、化学エンチングによって、そのような磁気ギャ
ップを形成する場合にあっては、最小、片側で0.2μ
m、最大、片側で0.8μmのフェライトを除去しなけ
ればならないが、そのようなフェライトの必要除去量は
、その深さ精度やエツチング時間との兼ね合いの下に、
リン酸主体水溶液中のリン酸濃度等が決定されることと
なる。
尤も、エツチング処理温度に関しては、リン酸主体水溶
液の沸点までの温度が採用可能であるが、余りにも閏い
温度の採用は、リン酸主体水溶液の水分量を変化せしめ
ることとなり、有効なエツチングを行ない得なくなるこ
とがあるところから、一般に、常温〜80°C程度、通
常30〜70゛c程度の範囲内の温度でエツチングを行
なうことが望ましい。
このように、本発明に従って、MnZnフェライトの(
111)面を、所定の過マンガン酸イオンを含むリン酸
主体水溶液によって化学エンチングすることにより、面
粗れの抑制された、面粗度の良好なエツチング面を精度
良く形成し得るところから、本発明は、磁気ヘッド用コ
アの磁気ギャップの形成に好適に適用されることとなる
。即ち、磁気ヘッド用コアを構成するM n −Z n
フェライトにおいて、そのcd気ギャップ構成面である
(111)面に対して、本発明に従う化学工・ンチング
処理が施され、以て寸法精度良(、所定深さにエンチン
グされると共に、そのエツチング面の面粗度が向上され
て、平滑面と為されることにより、狭幅の磁気ギャップ
をも、正確に且つ安定して得ることが出来るのである。
なお、本発明は、以上の具体的説明並びに好ましい実施
形態のみに限定されるものでは決してなく、本発明の趣
旨を逸脱しないかぎりにおいて、当業者の知識に基づい
て種々なる変更、修正、改良等を加えた形態において実
施されるものであり、本発明が、またそのような実施形
態のものをも含むものであることが、理解されるべきで
ある。
(実施例) 以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発
明の幾つかの実施例を示すが、本発明が、また、かかる
実施例の記載によって、何等制限的に解釈されるもので
ないことは、言うまでもないところである。なお、実施
例中の百分率は、特に断わりのない限り、重量基準によ
るものである。
実施例 l FezO3:53モル%、MnO:30モル%及びZn
O:17モル%からなるMn−Znフェライト単結晶体
を用いて、その鏡面研1%(Rmax=0.02〜0.
03 μm)された(111)面に対して、下記第1表
に示される如きリン酸濃度及び過マンガン酸イオン濃度
を有するリン酸水溶液からなるエツチング液を用いて、
化学エツチング処理を行なった。なお、エツチング温度
としては、何れの場合にも50°Cを採用した。
そして、それぞれのエツチング条件下において得られた
各種のエツチング試料について、表面゛111さ計を用
いて、その面粗度をそれぞれ測定し、その結果を、エン
チング深さと共に、第1表に併わせ示した。
第  1  表 この第1表の結果から明らかなように、過マンガン酸イ
オン(MnO4−)を添加することによって、エツチン
グ面の表面粗さ(Ra)が著しく改善され得るのであり
、また過マンガン酸イオンの添加量が0.010モル/
I!、を越えるようになると、略その効果が飽和するよ
うになることが認められるのである。
実施例 2 実施例1において用いられたMn−Znフェライト単結
晶体の鏡面研磨された(111)面に対して、過マンガ
ン酸カリウムの添加によって、0.011モル/lの過
マンガン酸イオンが導入された、リン酸濃度が77.8
%のリン酸水溶液を用いて、50°Cの温度下に、エツ
チング時間を種り異ならしめて、化学エツチング処理を
行なった。
そして、それぞれのエツチング処理条件下におけるエツ
チング量(深さ)及び表面粗さ(Ra)を測定して、そ
れぞれ、下記第2表に示した。
かかる第2表の結果から明らかなように、エツチング時
間が長(なるに従って、単結晶面のエンチング量は漸次
増大するようになるのである。
実施例 3 実施例1で用いたMn−Znフェライト単結晶体の(1
11)面に対して鏡面研磨を施した後、該単結晶体を、
過マンガン酸イオンを含まないリン酸水溶液にてエツチ
ング処理した場合と、過マンガン酸イオンを含むリン酸
水溶1夜にてエツチング処理した場合とにおける化学エ
ツチング作用を評価した。なお、過マンガン酸イオンを
含まないリン酸水溶液を用いたエンチング処理において
は、77.8%のリン酸濃度、50°Cの液温、12分
間のエツチング時間を採用し、一方、過マンガン酸イオ
ンを含むリン酸水溶液を用いたエンチング処理にあって
は、77.8%のリン酸濃度、50°Cの液温、70分
間のエツチング時間を採用した。
そして、それぞれ得られた(111)面のエンチング面
に対して、表面粗さを測定し、それぞれの表面粗さ計に
よる測定図を第1図(a)及び(b)に示した。なお、
第1図(a)は、過マンガン酸イオンを含まないリン酸
水溶液を用いたエツチング処理の場合を示し、第1図(
b)は、過マンカン酸イオンを含むリン酸水溶液を用い
たエツチング処理の場合を示している。
それら第1図(a)及び(b)の比較から明らかなよう
に、過マンガン酸イオンを含むリン酸水溶液を用いたエ
ツチング処理の方が、より平滑なエンチング面が得られ
るのである。なお、過マンガン酸イオンを含むリン酸水
溶液を用いた工・ノチング処理においては、エツチング
量が0685μm、表面粗さ(Ra)が0.01μmで
あるのに対して、過マンガン酸イオンを添加しなかった
場合にあっては、エツチング量が0.81μm1表面粗
さ(Ra)が0.13μmとなっていた。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従って、Mn
−Znフェライトの鏡面研磨された(111)面を過マ
ンガン酸イオンを含むリン酸主体水’<8 ’l(lに
て化学エンチング処理することにより、面粗度の著しく
イ2れた(111)面のエツチング面を得ることが出来
、またエツチングを寸法精度良く、且つ安定して行なう
ことが出来ることとなったのである。
また、かかる化学エツチング手法を用いて、磁気ヘンド
用コア、特にVTR用の磁気ヘッド用コアの磁気ギャッ
プを形成せしめるようにすれば、簡単な装置で、寸法精
度の良い磁気ギャップ幅を与えるMn−Znフェライト
部材を大量に製造することが出来、以て磁気ヘッド用コ
アの量産性や経済性を著しく高めることが出来るのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)及び(b)は、それぞれ、実施例3におい
て得られたエツチング面の表面粗さを示すグラフであり
、(a)は、過マンガン酸イオンを含まないエツチング
処理の場合におけるエツチング面を、また(b)は、過
マンガン酸イオンを含むリン酸水溶液を用いた場合にお
けるエツチング面を、それぞれ示している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. Mn−Znフェライト単結晶の(111)面を、過マン
    ガン酸イオンを含むリン酸主体水溶液に接触せしめて、
    かかる単結晶面を化学エッチングすることを特徴とする
    Mn−Znフェライト単結晶の化学エッチング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011062835A3 (en) * 2009-11-18 2011-10-06 3M Innovative Properties Company Novel wet etching agent for ii-vi semiconductors and method
CN103698193A (zh) * 2013-12-16 2014-04-02 电子科技大学 一种腐蚀液的用途和腐蚀方法

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