JPH01240630A - 耐食性ジルコニウム合金 - Google Patents

耐食性ジルコニウム合金

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JPH01240630A
JPH01240630A JP6711888A JP6711888A JPH01240630A JP H01240630 A JPH01240630 A JP H01240630A JP 6711888 A JP6711888 A JP 6711888A JP 6711888 A JP6711888 A JP 6711888A JP H01240630 A JPH01240630 A JP H01240630A
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chromium
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東中川 恵美子
Kanemitsu Sato
佐藤 金光
Junko Kawashima
川島 純子
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は耐食性ジルコニウム合金に関する。
(従来の技術) ジルコニウム合金は耐食性がよく種々の用途に用いられ
ている。例えば水冷却型原子炉に用いられた場合、原子
炉の炉心構造物に使われる大部分の材料として有効であ
る。さてこの材料として適合される条件はその性質とし
て熱中性子吸収断面積が小さいこと、環境に対する耐食
性が優れていること、及び機械的性質が充分に満足し得
ることが必要である。これ等を満足させた材料としてジ
ルカロイ−2やジルカロイ−4、オーゼナイト0.5及
び1.0等が知られている。このジルカロイまたはオー
ゼナイト等は鉄、ニッケル、クロム、ジルコニウム−ニ
オブ、錫、等の合金を少量混合した合金であるが、これ
等は上記合金の全ての炉心構造材としての特性を完全に
備えているものとは必ずしも言えず、例えば水冷却型原
子炉に用いていると中性子照射下の過酷な条件の下では
経時変化が起きて合金表面に白色斑点状の所謂ノジュラ
ーコロージ四ン (Nodular Corros+1
on)と呼ばれる腐食生成物が発生することがある。こ
の現象は通常の使用状態で成長するという誠に都合の悪
い現象である。そしてこれが進行すれば集結し剥離現象
を起し徐々に本体がやせて機械的強度が低下することも
予想される。またこの剥離現象は他にも影響を及ぼす他
、剥離截れた腐食物が不所望に蓄積されて熱伝導効率を
悪くしたりして局部的な過熱をもたらす場合も考えられ
好ましくない。またこの腐食物は放射能を十′分に含有
しており、これが一部に蓄積することは取扱上好ましく
ない。
上記を解決するために種々の改良がなされている。例え
ば米国特許第3005706号明細書にはジルコニウム
合金に少量ベリリウムを添加したもの、米国特許第32
61682号及び第3150972号明細書にはジルコ
ニウム合金にカリウム、イツトリウム、カルシウムの少
なくとも1種を微量添加したものが提案されている。し
かし、こうしたものの組成的変化についての長期的結果
については報告書は見られないし、市販のジルコニウム
合金にはこうした追加成分は含まれていない。
(発明が解決しようとする課題) このようにジルコニウム合金はそもそも耐食性に優れた
材料であるが、ノジュラーコロージョンの発生の問題等
が残されており、より優れた耐食性が要求されている。
そこで本発[91は、優れた耐食性を示す耐食性ジルコ
ニウム合金を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段および作用)本発明は1重
量%を超え5重量%以下のクロムを含有し、残部が実質
的にジルコニウムからなる耐食性ジルコニウム合金であ
り、さらに、ニッケル、鉄の少tl くとも一種を0.
1〜5重量%、錫を1.5重量%未満を含有させた耐食
性ジルコニウム合金、さらにニオブ、モリブデン、タン
グステン、バナジウム、テルルおよびパラジウムの少な
くとも一種を0.05〜3重二%を含有させた耐食性ジ
ルコニウム合金である。
つまり本発明は1重量%を超え5重量%以下のクロムを
含有させる事により特異に耐食性が改善される事に着目
したものである。
本発明者はまずジルコニウム合金の腐食原因を解明する
ために、Fe、Ni、Crのそれぞれを単独で含有させ
た場合の耐食性の効果を調べたところ第2図に示すよう
であった。第2図に示す腐食増量は、多いほど耐食性が
悪く、少ないほど耐食性が良いことを示している。クロ
ムは少量では耐食性には効果がなく、1.0%を超えた
クロムは特に耐食性に効果があることを見出した。なお
りロムを単独で含有させたジルコニウム合金は現用のジ
ルコニウム合金であるジルカロイ−4およびジルカロイ
−2等よりも優れた耐食性を示した。
このクロム含有ジルコニウム合金を詳細に調査したとこ
ろ、クロムとジルコニウムとから成る金属間化合物Zr
Cr2が耐食性に関与することがわかった。このZrC
r2は立方晶(cuble)又は、正方晶(tetra
gonal)と六方晶(hexagonal)と2種の
結晶構造が室温で安定であ□るため特に優れた耐食性を
示し、これはクロムを含有させた場合には水素吸収がな
い為、□水素脆性が起らない為と考えられる。なおりロ
ムの含有1は1.Qffiffi%以下ではその効果が
得られず、5重量%を超えると加工性が悪くなるが、実
用上は1.2〜2.5重量%とすることが好ましい、ま
た鉄、ニッケルを含有させることにより同様に金属間化
合物を形成し耐食性を改善することができる。Niを含
有した際に形成される金属間化□合物であるZr2Ni
はすべて正方品(tetragonal)であり、Fe
を含有した際に形成される金属間化合物であるZr2F
e2は立方晶(cubic)又は正方品(tetrag
oanl)と六方晶(hexagonal)と2種の結
晶構造が室温で安定であるため、耐食性の改善効果があ
ることがわかった。
さらに、鉄とニッケルとが共存する場合には金属間化合
物は正方品(tetragonal)のZ r2  (
F e。
Ni)となる。  □ 上記ニッケル、鉄の含有による金属間化合物の耐食性改
善の効果は0.1重量%以上であられれてくるが鉄単独
の場合には、0.2重量%以上とすることが好ましい。
しかし、ジルコニウムを炉心材料として使用するのは、
中性子吸収断面積が小さい為であるので添加元素量も、
中性子吸収断面積に与える影響を少なくする為に5ff
ifa%以下とする必要がある。
また錫を1.5重量%以下含有させた場合にはクロム、
ニッケル、鉄による耐食性改善効果を損なう事なく、強
度及び加工性を向上させる事ができる。ジルコニウムは
結晶構造がα相(heraganal)と高温β相(b
’ody−centred cubic)からの急冷組
織があり、一般にはα相である。原子炉水中ではβ急冷
相が耐食性が良いことは知られている。ニオブ、モリブ
デンはβ領域を広げるβ安定化元素であり、クロム入り
ジルコニウム合金の耐食性を一層向上させることができ
る。この場合添加量は0.05%以上とすることが好ま
しく3%以上あると機械的強度が高すぎ加工性が悪くな
り、又溶接性が劣化する。パラジウムは、ジルコニウム
と合金化しジルコニウム合金の電位を貴金属の電位にシ
フトさせてノジュクーの発生を防止する。パラジウムの
量は0.05〜3重量%の添加でジルコニウム合金部材
の保護皮膜の局部的破壊を防止することができる。添加
量が3重量%を超えても保護皮膜の局部的破壊は防止で
きるが、中性子吸収断面積に与える影響を少なくする為
に3%ff111%を超えて添加しない方がよい。
また0、05重量%未満では充分な効果を得る事ができ
ない。先に金属間化合物の中でもその結晶構造が正方品
(tetragonal)および立方晶(cubic)
であるものが耐食性改善に効果があることを述べた。
そこで発明者らは、2「との金属間化合物が立方晶(c
ubic)又は正方晶(tetragonal)になる
金属をさがしたところW(タングステン)、■(バナジ
ウム)、Te(テルル)の金属間化合物が夫々立方晶(
cubic)Z r V 2 、  Z r W2 、
正方晶Zr4Te3であった。そこでW、V、Teをク
ロム入りジルコニウム合金に添加したところ耐食性は顕
著に向上した。これらの添加物は0.05〜3Tf1m
%の添加でノジュラーコロージョンの発生を防止するこ
とができる。添加量が3重量%を超えてもノジュラーコ
ロージョンを防止できるが、中性子吸収断面積および加
工性に与える影響を少なくする為に3重量%を過えて添
加しない方がよい。
また0、05重量%未満では充分な効果を得ることがで
きない。なお上記のニオブ、モリブデン、タングステン
、バナジウム、テルル、パラジウムを含有させる場合に
は、その合計量を0.05重量%とする必要がある。
(実施例) 実施例1 クロム1.5重量%、残部ジルコニウムを溶解し、その
インゴットをβ急冷後熱間圧延、冷間圧延を行い厚さ 
1 、5 mm厚の板材を製造し最終焼鈍は600℃、
2時間行なった。
該板材と全く同じ方法で、ジルカロイ−2(スズ1.5
重量%、鉄0.15%ffl量%、クロム0.11ff
lf量%、ニッケル0.06重量%、残部ジルコニウム
)およびジルカロイ−4(スズ1.5重量%、鉄0.2
2重量%、クロム0.11重量%、残部ジルコニウム)
の板材を製造し、同様の最終焼鈍を行なった。
これら実施例1と比較例としてのジルカロノー2および
ジルカロイ−4を500℃、105気圧水蒸気中で加速
腐食試験したところ第1図に示すようであり、本発明の
ジルコニウム合金は最も耐食性にすぐれていた。また、
外観はジルカロイ−4ではノジュラーコロージョンが発
生し特に試験片の端面が激しく腐食されており、ジルカ
ロイ−2は、ジルカロイ−4に比べると耐食性は良いか
やはりノジュラーコロージョンが発生し、また端面にも
腐食されているのに対し、本発明のジルコニウム合金で
は、腐食時間が3日を経過しても、ノジュラーコロージ
ョンは発生せず、試験片端面も全く腐食されず全表面が
黒色の均一な酸化被膜でおおわれていた。さらに均一酸
化腐食試験としての400℃、105気圧水蒸気中での
腐食試験でも、ジルカロイ−2,−4より優れた耐食性
を示した。
(実施例1〜28) 第1表に実施例1〜28に実施例を掲げた。
いずれもノジュラーコロージョンは発生せず、重量増は
60s+g/dnf以下であった。
以  下  余  白 [発明の効果1 以上説明したように本発明によれば、耐食性、特に耐ノ
ジユラーコロ−ジョン特性に優れた耐食性ジルコニウム
合金を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
m1図は、本発明合金の腐食試験結果を比較例とともに
示した特性図、第2図は、従来のジルカロイ−2の合金
元素の耐食性に関する単独効果を示、す腐食性試験結果
を示す特性図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、クロム1.0重量%を超え5重量%以下含み残部が
    実質的にジルコニウムよりなる事を特徴とする耐食性ジ
    ルコニウム合金 2、クロム1.0重量%を超え5重量%以下、ニッケル
    および鉄の少なくとも1種を0.1〜5重量%、錫1.
    5重量%未満、残部が実質的にジルコニウムであること
    を特徴とする耐食性ジルコニウム合金 3、クロム1.0重量%を超え5重量%以下、ニッケル
    および鉄の少なくとも1種を0.1〜5重量%、錫1.
    5重量%以下、ニオブ、モリブデン、タングステン、バ
    ナジウム、テルルおよびパラジウムの少なくとも1種を
    0.05〜3重量%残部が実質的にジルコニウムである
    ことを特徴とする耐食性ジルコニウム合金
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