JPH01239248A - コンクリートスペーサー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は鉄筋コンクリート構造物の構築に際し、補強
材外縁と型枠との間の垂直寸法即ちコンクリートのかぶ
り寸法を確保するために縦横の補強材の交差部に係合し
て使用されるコンクリートスペーサーに関する。

（従来の技術） 通路を介し外部へ連通する鉄筋係合孔を中心に有する円
板状やＣ字状のコンクリートスペーサーを鉄筋に係合す
るものがある。

また、この通路にストッパーを設けて脱落を防ぐように
したものもある。

また、外周の凹部で鉄筋を受け、この凹部と反対側の脚
部で型枠に当接し、針金を針金孔に通して鉄筋を縛り付
けるものもある。

（発明が解決しようとする課題） 通路を通し鉄筋を単に係合孔に係合させるものにあって
は、鉄筋の撮動や、スペーサー自体に触れた場合に、回
転して脱落したり、鉄筋方向へ位置ずれを起こし易い。

ストッパーを設けたものはコスト高になって需要が限ら
れてしまう。

針金で鉄筋を結束するものは、一つ一つを針金で縛り付
ける作業が大変厄介となっている。

（課題を解決するための手段） 本発明に係るコンクリートスペーサーは、本体はブロッ
ク板状で、交差部を有する補強用縦横材の横材の係合孔
がこの本体の前後の面に貫通し、この係合孔が縦材をこ
の後面側から前面側へ通す通路の変向部端の開口でこの
本体の外周面に開放し、この外周面に型枠を当接した状
態で該係合孔と係合する横材外縁と型枠との垂直寸法が
かふり寸法となる弧状面部をこの外周面に有し、該通路
の下部が該縦材と接触する縁部に凹部が形成されており
、この本体を該交差部の縦横材に該開口を通して係合さ
せたとき、自重で該縦材に該凹部が圧接することを特徴
とする。

（作用） 本体の開口を補強用の縦横材の交差部に当てがい、本体
を通路の沿って回し送る感じで通路の奥をこの交差部に
向けて進める。そして係合孔を横材に係合させて本体を
離せば、本体は自重で横材と係合孔の孔縁との接点を中
心に揺動し、通路の下部が縦材方向へ揺動して凹部が縦
材に係合する。

係合孔の天井面に通路の凹部と同じ面側でかつこの凹部
軸線と直角に交差する軸線の凹部を形成してやり、スペ
ーサーの交差部に対する取付の際、縦横材に面又は線接
触をさせ、取付の安全の向上をはかってもよい。

以上、何れの場合も、コンクリートが打設されると、型
枠側に位置する補強用材の型枠側外縁と型枠との垂直距
離がコンクリートのかふり寸法になる。

スペーサーは補強用の縦横材の横材に係合孔で係合し、
縦材に通路の凹部で係合して、縦横材の交差部にたすき
掛は状に係合することになる。そのため、振動等の外力
が加わっても、回転して脱落したり、補強用の横材方向
にずれ動いてしまうことはない。従って、スペーサー取
付の作業が楽で、常に正確なコンクリートのかぶり寸法
が得られる。

このスペーサーの材質にはコンクリートやプラスチック
等を適用できる。またその成形を一つ一つ行ってもよい
が、等断面形状の長尺物を所定長さに切断するようにし
てもよい。

（実施例） １はブロック板状の本体、２は係合孔で本体１の前面３
と後面４に貫通しており、交差部Ｐを有する補強用縦横
材５と６の横材６と係合するためのものである。この係
合孔２はまた、縦材５を後面４側から前面３側へ通す通
路７の変向部８端の開口９で、本体１の外周面１０にも
開放している。

この本体１は外周面１０に弧状面部１１を有しており、
重心との関係で開口９と反対側の上部に形成される。変
向部８が縦材５と接触する縁部には凹部１２が形成され
ており、本体１を交差部Ｐの縦横材５と６に開口９を通
して係合させたとき、自重で縦材５に凹部１２が圧接す
るようになっている。そして、この状態で、係合孔２に
係合している横材６の外縁と、弧状面部１１に接触して
いる型枠１３との垂直路１ｔｌｒが、コンクリートのか
ぶり寸法となる。

なお図面で、２１はバランス用突起である。

開口９を交差部Ｐに当てがい、本体１を通路７に沿って
回し送るように通路７の奥をこの交差部Ｐに向けて進め
る。係合孔２を横材６に係合させたら、本体１１ｔ離す
。本体１は自重で横材６と係合孔２の孔縁との接点を中
心に揺動し、通路７の下部が縦材５の方向へ移動して、
凹部１２が縦材７に係合する。かくして本体１は縦横材
５と６の双方と係合し、撮動を受けても横材６の方向に
ずれたり、回転して脱落したりしない。

型枠を鉛直にし、本体ｌの弧状面部１１に当接させて枠
組し、コンクリートを打設すれは所定のかふり寸法が得
られる。

係合孔２の天井面に通路７の凹部１２と同じ面側即ち前
面３側でかつこの凹部１２の軸線Ｘ１と直角に交差する
軸線ｘ２の凹部１５を形成する。

こうすると縦横材５と６がそれぞれ凹部】２とｌ５にお
いて本体１と線又は面接触することになり、凹部１２の
縁部が欠けたすせず、本体１が安定して交差部Ｐに係止
される。

（発明の効果） 本発明の請求項（１）によれば、交差部を有する補強用
縦積材の横材に係合孔により係合すると共にこの係合孔
に続く通路の縁部の凹部で縦材と係合するので、撮動等
により、回転して脱落したりまたは横材方向にずれたり
することはなく、従って所定のかぶり寸法を確実に保証
することができ、構造も簡単で廉価に提供できる。

また請求項（２）によれば、係合孔と通路に凹部を設け
、両凹部の軸線を直角に交差する軸線としたので、縦横
材とそれぞれ線又は面接触とすることができ、凹部の縁
部が欠けたすせず、−層安定した係止ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るコンクリートスペーサーの具体例
を使用状態で示す正面図、第２図は第１図の２−２線断
面図である。 １・・本体、２・・係合孔、３・・前面、４・・後面、
Ｐ・・交差部、６・・縦材、６・・横材、７・・通路、
８・・変向部、９・・開口、１０・・外周面、１１・・
弧状面部、ｒ・・かぶり寸法、１２・・凹部、１３・・
型枠、ｘｌ、Ｘ２・・軸線、１５・・凹部。 第２図 第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）本体はブロック板状で、交差部を有する補強用縦
   横材の横材の係合孔がこの本体の前後の面に貫通し、こ
   の係合孔が縦材をこの後面側から前面側へ通す通路の変
   向部端の開口でこの本体の外周面に開放し、この外周面
   に型枠を当接した状態で該係合孔と係合する横材外縁と
   型枠との垂直寸法がかぶり寸法となる弧状面部をこの外
   周面に有し、該通路の下部が該縦材と接触する縁部に凹
   部が形成されており、この本体を該交差部の縦横材に該
   開口を通して係合させたとき、自重で該縦材に該凹部が
   圧接することを特徴とするコンクリートスペーサー。
2. （２）該係合孔の天井面には該通路の凹部と同じ面側で
   かつこの凹部軸線と直角に交差する軸線の凹部が形成さ
   れている特許請求の範囲第（１）項記載のコンクリート
   スペーサー。