JPH01238602A - 偏光膜 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、帯電防止能を有する透明で、かつ柔軟な熱可
塑性樹脂フィルムで表面が保護されてなり、液晶セル等
に好適な偏光膜に関するものである。

従来の技術及び問題点 従来、透明で柔軟な熱可塑性樹脂フィルムで表面を保護
してなる偏光膜が知られていた。この偏光膜は、液晶セ
ルに貼着して液晶表示装置の形成などに用いられる。

しかしながら、偏光膜が帯電しこれがゴミの付着を誘発
するばかりでな（、液晶表示装置の誤動作やＴＰＴ駆動
の静電破壊などの原因となる問題点があった。偏光膜の
帯電は、液晶セルに付設した粘着剤層から剥離紙を剥離
する際や、その液晶セルを液晶表示装置本体に貼着する
際、あるいは液晶セルを貼着後その偏光膜より表面保護
の熱可塑性樹脂フィルムを剥離する際などに生じる静電
気によるものと思われ、液晶セルの大型化に伴う使用偏
光膜の大判化により前記の問題点は特に重大となってい
た。そのため、液晶セルの設計変更やその貼着工程の除
電処理ないしアース処理などの対策が講しられているが
、満足できる対策とはなっていない。

問題点を解決するための手段 偏光膜の表面を保護するためのフィルムには、透明であ
ること及び柔軟であることが要求される。

従って、その帯電防止対策にもフィルムの透明性と柔軟
性を可及的に阻害しないことが要求される。

当初、本発明者は透明導電膜の付設、又は金属微粒子含
有透明導電性塗膜の付設を試みた。しかし、これらの導
電層は柔軟なフィルムへの密着追従性に劣り、フィルム
より剥離して十分な帯電防止機能を発揮しなかった。そ
のため、前記した必要条件に加えて、フィルムとの密着
追従性に優れることも必要条件となることが判明した。

本発明は、前記の必要条件を満足する帯電防止能を付与
した熱可塑性樹脂フィルムを用いて上記の問題点を克服
したものである。

すなわち、本発明は、柔軟なフィルム基材に密着追従す
る状態に帯電防止処理した透明で、かつ柔軟な熱可塑性
樹脂フィルムで表面を保護してなることを特徴とする偏
光膜を提供するものである。

本発明において偏光膜の表面を保護するために用いる熱
可塑性樹脂フィルムは、透明で、がっ柔軟であり、しか
も柔軟なフィルム基材に密着追従する状態に帯電防止処
理されたものである。

そのフィルム基材としては従来と同様の熱可塑性樹脂が
用いられる。就中、ポリエチレンのように柔軟性に富む
フィルムを得ることができる熱可塑性樹脂が好ましく用
いられる。

フィルム基材に対する密着追従性に優れる帯電防止処理
は、帯電防止能を有する界面活性剤をフィルム基材とし
ての熱可塑性樹脂に配合し、これをフィルムに成形する
方法、あるいはフィルム基材としての熱可塑性樹脂から
なるフィルムを前記の界面活性剤で表面処理する方法な
とにより行うことができる。界面活性剤を予め熱可塑性
樹脂に配合してフィルムとする場合、その配合量は熱可
塑性樹脂１００重量部あたり、００１〜１重量部が適当
である。

その際、用いうる界面活性剤としてはカルボン酸系化合
物、スルホン酸系化合物等の陰イオン性ないし両性の界
面活性剤、アミン系化合物、第四級アンモニウム塩等の
陽イオン性界面活性剤、多価アルコール系化合物ないし
そのエチレンオキシド付加体等の非イオン性界面活性剤
などがあげられる。市販品では例えば、ケミスタット１
１００゜ケミスタット４７００．レジスタットＰＥ１３
２、＝　　３　− アーモスタット３１０ルオスタットＰ−１００゜ダスバ
ー１２５ＢＳ、ダスパーＡＬ−１、エレクノン０Ｒ−１
０００，エレクノンＯＲ−ＭＷ、エレクトロンストリッ
パーＴＳ−２、エレクトロンストリッパーＦＡ、エレク
トロンストリッパーＱＮなどが好ましく用いられる。

熱可塑性樹脂フィルムにおける表面抵抗は低いほど望ま
しく、熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも片面における
表面抵抗率が１０１４Ω／　ｃｎｔ以下、就中１０＋３
Ω／　ｃＪ以下であることが好ましい。

なお、本発明においては、偏光フィルムあるいはこれを
透明基板で支持したものなどからなる公知の偏光膜を用
いることができ、熱可塑性樹脂フィルムによる偏光膜の
表面保護処理も公知の方法で行うことができる。

発明の効果 本発明の偏光膜は、帯電防止能を有するフィルムで表面
保護されているので、その表面処理工程や、液晶セルな
いし液晶表示装置を形成する工程等での帯電を防止ない
し抑制することができる。

その結果、偏光膜ないし液晶セルの帯電による装置形成
過程での液晶表示装置の誤動作やＴＰＴ駆動の静電破壊
を回避することができる。

また、ゴミの付着も予防することができる。

実施例 実施例１ 厚さ５０μｍのポリエチレンフィルムの片面に０．０１
重量％のエレクトロンストリッパーＱＮ溶液をワイヤー
バーでコーティングし、風乾して熱可塑性樹脂フィルム
を得た。このフィルムの帯電防止処理面の表面抵抗率は
１０１０Ω／　ｃｕｔであった。

次に、前記のフィルムをポリビニルアルコール系偏光膜
に貼着し、これを液晶セルに貼着した。

ついで、液晶セルに付設した粘着剤層の剥離紙を剥がし
、その粘着剤層を介して液晶セルを液晶表示装置本体に
貼着組み込み、その後、偏光膜に付設した熱可塑性樹脂
フィルムを剥離した。

前記の作業において液晶セルにおけるセグメントの誤点
灯は生じなかった。

実施例２ 高密度ポリエチレン１００重量部に、エレクトロンスト
リッパーＴＳ−２を０．１重量部配合して、厚さ５０μ
ｍのフィルムに成形して得た熱可塑性樹脂フィルムを用
いたほかは実施例１に準して液晶表示装置を得た。なお
、熱可塑性樹脂フィルムの表面抵抗率は１０′１Ω／　
ｃｎ？てあった。

前記の作業において液晶セルにおけるセグメントの誤点
灯は生しなかった。

比較例 帯電防止処理を施さずにポリエチレンフィルムをそのま
ま用いたほかは実施例１に準じて液晶表示装置を得た。

前記の作業においては液晶セルにおけるセグメントの誤
点灯が生じた。

特許出願人　日東電気工業株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、柔軟なフィルム基材に密着追従する状態に帯電防止
   処理した透明で、かつ柔軟な熱可塑性樹脂フィルムで表
   面を保護してなることを特徴とする偏光膜。 ２、熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも片面における表
   面抵抗率が１０＾１＾４Ω／ｃｍ＾２以下である特許請
   求の範囲第１項記載の偏光膜。